JP2002137248A - 自動車部品の製造方法及び金型装置 - Google Patents

自動車部品の製造方法及び金型装置

Info

Publication number
JP2002137248A
JP2002137248A JP2000337138A JP2000337138A JP2002137248A JP 2002137248 A JP2002137248 A JP 2002137248A JP 2000337138 A JP2000337138 A JP 2000337138A JP 2000337138 A JP2000337138 A JP 2000337138A JP 2002137248 A JP2002137248 A JP 2002137248A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cavity
holding
automobile part
mold
holding pin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000337138A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3579732B2 (ja
Inventor
Akihiko Terasawa
昭彦 寺沢
Mitsuo Kono
満雄 河野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Radio Co Ltd
Nagano Japan Radio Co Ltd
Original Assignee
Japan Radio Co Ltd
Nagano Japan Radio Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Radio Co Ltd, Nagano Japan Radio Co Ltd filed Critical Japan Radio Co Ltd
Priority to JP2000337138A priority Critical patent/JP3579732B2/ja
Publication of JP2002137248A publication Critical patent/JP2002137248A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3579732B2 publication Critical patent/JP3579732B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/14Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
    • B29C45/14065Positioning or centering articles in the mould
    • B29C45/14073Positioning or centering articles in the mould using means being retractable during injection
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/14Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
    • B29C45/14065Positioning or centering articles in the mould
    • B29C45/14073Positioning or centering articles in the mould using means being retractable during injection
    • B29C2045/1409Positioning or centering articles in the mould using means being retractable during injection using control means for retraction of the centering means

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】自動車部品に対する部品点数及び製造工数の削
減、さらにはコストダウン及び小型化を図るとともに、
設計自由度を高め、また、設計毎の信頼性評価を不要に
して高度の信頼性を得る。 【解決手段】部品本体Aoを金型本体2のキャビティ3
にセッティングする際に、キャビティ3の壁面における
複数の位置から保持ピン5a〜5hを突出させて、部品
本体Aoを位置決めして保持するとともに、キャビティ
3に対する樹脂Rの充填中又は充填後における予め設定
したタイミングにより、保持ピン5a〜5hを所定スト
ロークLだけ後退させて部品本体Aoから離間させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インサート成形に
より部品本体をオーバモールドする自動車部品の製造方
法及び金型装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、苛酷な条件で使用される自動車
部品(ABS(アンチロックブレーキングシステム)用
回転センサ等)は、機械的強度をはじめ、耐候性,耐湿
性,耐薬品性等の各種性能が要求されるため、インサー
ト成形(射出成形)により部品本体をオーバモールド
し、部品本体全体を樹脂により覆っている。
【0003】従来、このような自動車部品の製造方法
は、特開2000−88984号公報で公知である。図
8は、同公報開示の製造方法により製造された自動車部
品(ABS用回転センサ)70の一部を示す。同図にお
いて、71は、磁気抵抗素子部71s等を含む部品本体
であり、この部品本体71は、二次成形時に金型に対し
て位置決めする金型位置決め部72cを一体に有するセ
ンサ用ホルダ72により保持される。そして、部品本体
71を保持したセンサ用ホルダ72は、金型位置決め部
72cを金型に装着し、樹脂を射出充填してインサート
成形(二次成形)を行うことによりオーバモールド部7
3を設ける。なお、成形後、オーバモールド部73から
突出した金型位置決め部72cは切断除去する。
【0004】ところで、このようなインサート成形で
は、センサ用ホルダ72とオーバモールド部73間の気
密性が問題となるため、通常、金型位置決め部72cの
周りを囲むように先端を尖形に形成したリング形のシー
ル部74を設けている。これにより、二次成形時には、
シール部74の先端が熱により溶かされるため、センサ
用ホルダ72側とオーバモールド部73側が溶着し、両
者間の気密性が確保される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
における自動車部品の製造方法は、次のような問題点が
あった。
【0006】第一に、部品本体71をセンサ用ホルダ7
2(又はプリモールド)により固定して二次成形を行う
ため、自動車部品70に対する部品点数及び製造工数の
増加を招くとともに、コストアップ及び大型化を招く。
【0007】第二に、センサ用ホルダ72や二次成形を
必要とするとともに、センサ用ホルダ72に、シール部
74や金型位置決め部72cを設ける必要があるため、
自動車部品70に対する設計自由度の低下を招く。
【0008】第三に、シール部74によるシーリングで
は、製造時に未溶着部分が生じたり長期使用による振動
や劣化等により気密性を確保できない虞れがあるなど、
信頼性に難があるとともに、設計毎に信頼性評価が必要
となる。
【0009】本発明は、このような従来の技術に存在す
る課題を解決したものであり、自動車部品に対する部品
点数及び製造工数の削減、さらにはコストダウン及び小
型化を図ることができるとともに、設計自由度を高め、
しかも、設計毎の信頼性評価を不要にして高度の信頼性
を得ることができる自動車部品の製造方法及び金型装置
の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段及び実施の形態】本発明
は、インサート成形により部品本体Aoをオーバモール
ドする自動車部品Aの製造方法において、部品本体Ao
を金型本体2のキャビティ3にセッティングする際に、
キャビティ3の壁面における複数の位置から保持ピン5
a〜5hを突出させて、部品本体Aoを位置決めして保
持するとともに、キャビティ3に対する樹脂Rの充填中
又は充填後における予め設定したタイミングにより、保
持ピン5a〜5hを所定ストロークLだけ後退させて部
品本体Aoから離間させることを特徴とする。この場
合、好適な実施の態様により、保持ピン5a〜5hを後
退させるタイミングは、射出装置Miの速度制御領域Z
vから圧力制御領域Zpに切換えるV−P切換点Xcに
達する直前に設定することが望ましい。また、保持ピン
5a〜5hは加熱制御するとともに、自動車部品として
はABS用回転センサAsに適用することができる。
【0011】また、本発明は、インサート成形により部
品本体Aoをオーバモールドする自動車部品Aの金型装
置1において、金型本体2のキャビティ3の壁面におけ
る複数の位置から突出し、かつ進退移動自在に設けた保
持ピン5a〜5hと、この保持ピン5a〜5hを進退移
動させる進退駆動部6a〜6hと、この進退駆動部6a
〜6hを制御することにより、部品本体Aoをキャビテ
ィ3にセッティングする際に、保持ピン5a〜5hを、
部品本体Aoを位置決めして保持する位置まで突出させ
るとともに、キャビティ3に対する樹脂Rの充填中又は
充填後における予め設定したタイミングにより、保持ピ
ン5a〜5hを、所定ストロークLだけ後退させて部品
本体Aoから離間させる制御部7とを備えることを特徴
とする。この場合、好適な実施の形態により、制御部7
は、保持ピン5a〜5hを後退させるタイミングとし
て、射出装置Miにおける速度制御領域Zvから圧力制
御領域Zpに切換えるV−P切換点Xcに達する直前に
設定することが望ましい。また、保持ピン5a〜5hを
加熱制御する加熱部8a…を設けることができる。
【0012】これにより、部品本体Aoは、キャビティ
2の内部において保持ピン5a〜5hにより位置決めさ
れて保持されるとともに、この保持ピン5a〜5hは、
樹脂Rの充填中又は充填後における予め設定したタイミ
ングにより、所定ストロークLだけ後退して部品本体A
oから離間する。即ち、樹脂Rがキャビティ3内にある
程度充填され、樹脂Rにより部品本体Aoが保持される
状態で、保持ピン5a〜5hが部品本体Aoから離間す
るため、部品本体Aoは、位置決めされた状態が維持さ
れたまま、樹脂Rにより部品本体Aoの周り全体が完全
にオーバモールドされる。したがって、センサ用ホルダ
や二次成形は不要になる。
【0013】
【実施例】次に、本発明に係る好適な実施例を挙げ、図
面に基づき詳細に説明する。
【0014】まず、本実施例に係る金型装置1の構成に
ついて、図1〜図3を参照して説明する。
【0015】図1中、2は金型本体であり、上型(可動
型)2uと下型(固定型)2dからなる。金型本体2の
パーティングラインにはキャビティ3が形成され、この
キャビティ3は、仮想線で示したスプル部11を介して
ノズルタッチ部12に連通する。このノズルタッチ部1
2には、射出装置Miに設けた射出ノズルMnがノズル
タッチする。なお、図1に示すスプル部11及びノズル
タッチ部12は、原理説明上設けたものであり、実際の
位置とは異なる。このキャビティ3は、内部に、ABS
(アンチロックブレーキングシステム)用回転センサA
s(図5参照)の基本部品となる部品本体Aoをセッテ
ィングしてインサート成形することができる。
【0016】部品本体Aoの外観形状を図3に示す。部
品本体Aoは、樹脂モールドされ、かつ平面視が矩形と
なる偏平な磁気抵抗素子部Esと、この磁気抵抗素子部
Esの下面に固着した直方体形のマグネットEmと、平
面視が磁気抵抗素子部Eよりも大きい矩形となる偏平な
回路部Ecと、磁気抵抗素子部Esと回路部Ec間を接
続する四本の接続リードEa…と、回路部Ecから導出
した二本の端子リードEb…を備える。
【0017】一方、上型2uには、キャビティ3の上側
壁面における異なる位置から突出し、かつ進退移動自在
に設けた保持ピン5a,5bを備えるとともに、下型2
dには、キャビティ3の下側壁面における異なる位置か
ら突出し、かつ進退移動自在に設けた保持ピン5c,5
d,5eを備える。この場合、保持ピン5a…の数量,
配設位置,断面形状,断面積等は、任意に選定すること
ができる。したがって、図3に示すように、パーティン
グラインに対して平行に配した保持ピン5g,5hを設
けてもよい。しかし、型抜きの関係上、保持ピン5a…
は図1に示すように、パーティングラインに対して全て
直角に突出させることが望ましい。保持ピン5a…の先
端面は、図3に示す保持ピン5fのように平坦面5ff
で形成してもよいし、保持ピン5gのように段差面5g
fで形成してもよい。これにより、保持ピン5a〜5h
を、パーティングラインに対して全て直角に突出させた
としても、先端面を段差面5gfで形成すれば、部品本
体Aoの角部を保持することにより、上下のみならず前
後左右にも位置規制できる。
【0018】また、上型2uには、各保持ピン5a,5
bを進退移動させる油圧シリンダ(進退駆動部)6a,
6bを設けるとともに、下型2dには、各保持ピン5
c,5d,5eを進退移動させる油圧シリンダ(進退駆
動部)6c,6d,6eを設ける。各油圧シリンダ6a
…は、ピストンロッド6ar…が各保持ピン5a…に対
して同軸上となるように配し、ピストンロッド6arの
先端と保持ピン5aの後端は、図2に示すようにねじ部
5anにより結合する。この場合、ピストンロッド6a
rは、通常、断面丸形に形成するのに対して、実施例の
保持ピン5a…は、断面矩形に形成するため、キャビテ
ィ3の壁面には、保持ピン5a…が挿通するガイドブロ
ック13a…を埋設した。この際、ガイドブロック13
a…は、単なるブロック部材として構成してもよいし、
図2に示すように、ガイドブロック13aの内部にヒー
タ14aを収容することにより、加熱部8aとして構成
してもよい。加熱部8aとして構成した場合には、ヒー
タ14aにより保持ピン5aを加熱制御することができ
る。
【0019】さらに、各油圧シリンダ6a…の油室は、
油圧回路21に接続するとともに、この油圧回路21
は、コントローラ22に接続する。したがって、コント
ローラ22により油圧回路21を制御すれば、油圧回路
21は各油圧シリンダ6a…を駆動し、保持ピン5a〜
5hを進退移動させることができる。本実施例における
油圧回路21とコントローラ22は制御部7を構成し、
この制御部7は、少なくとも部品本体Aoをキャビティ
3にセッティングする際に、保持ピン5a〜5hを、部
品本体Aoを位置決めして保持する位置まで突出させる
とともに、キャビティ3に対する樹脂Rの充填中又は充
填後における予め設定したタイミングにより、保持ピン
5a〜5hを、所定ストロークLだけ後退させて部品本
体Aoから離間させる機能を備えている。なお、この点
については後述する。
【0020】次に、このような金型装置1を利用した自
動車用部品Aの製造方法について、各図を参照しつつ図
6に示すフローチャートに従って説明する。
【0021】まず、成形サイクルにおける型開状態で、
部品本体Aoをキャビティ3の内部にセッティングする
(ステップS1)。この際、コントローラ22は油圧回
路21を制御することにより各油圧シリンダ6a〜6h
を駆動し、保持ピン5a〜5hを、図1に示す部品本体
Aoを位置決めして保持する位置まで突出させる。これ
により、同図に示すように型閉(型締)すれば、部品本
体Aoは定位置に保持される(ステップS2)。
【0022】次いで、射出工程に移行し、射出装置Mi
から樹脂Rをキャビティ2に射出充填する(ステップS
3)。図7は、射出装置Miにおけるスクリュ位置(時
間)に対する射出速度Vと射出圧力Pの関係を示す。通
常、キャビティ3に対する樹脂Rの充填中は、速度制御
領域Zvとなり、スクリュが予め設定したV−P切換点
(切換位置)Xcに達すれば、保圧工程に切換える。こ
れにより、圧力制御領域Zpとなる。本実施例では、V
−P切換点Xcに達する直前に、最適な条件となる保持
解除位置Xsを設定した。
【0023】これにより、射出工程において、射出装置
Miのスクリュが前進し、保持解除位置Xsに達したな
ら、コントローラ22は油圧回路21を制御することに
より各油圧シリンダ6a〜6hを駆動し、保持ピン5a
〜5hを、所定ストロークLだけ後退させて部品本体A
oから離間させる(ステップS4,S5)。この状態を
図4に示す。保持ピン5a〜5hを後退させるタイミン
グの設定は重要であり、基本的には、樹脂Rにより部品
本体Aoが保持(位置規制)され、かつ固化する前の樹
脂Rが、射出圧力(保圧力)Pにより、後退した保持ピ
ン5a〜5hと部品本体Ao間の隙間に進入できる条件
を満たすように設定する。一方、この際、加熱部8a…
により保持ピン5a〜5hを加熱制御すれば、保持ピン
5a〜5hの周りの樹脂Rの固化速度を遅くすることが
できるため、保持ピン5a〜5hの移動及び樹脂Rの挙
動(流動)をよりスムースに行わせることができる。
【0024】そして、射出装置MiのスクリュがV−P
切換点Xcに達すれば、保圧工程に移行する(ステップ
S6,S7)。また、保圧工程の終了により、冷却工程
が行われ、この後、型開きが行われる(ステップS
8)。型開きによりインサート成形品が取出され、図5
に示す目的の自動車部品A、即ち、部品本体Aoの周り
全体が樹脂Rによりオーバモールドされ、オーバモール
ド部31が形成されたABS用回転センサAsが得られ
る。なお、回転センサAsは、回転方向にN極とS極が
交互に着磁された回転体(被検出対象)の周面に近接さ
せて取付ければ、当該回転体の回転によりN極とS極が
交互に回転センサAsのセンサ面F近傍を通過し、この
磁気的変化が磁気抵抗素子部Esにより電気的変化(抵
抗値変化)に変換されることにより、回転体の回転(回
転数,回転速度)が検出される。
【0025】よって、本実施例に係る自動車部品Aの製
造方法(金型装置1)によれば、部品本体Aoは、キャ
ビティ2の内部において保持ピン5a〜5hにより位置
決めされて保持されるとともに、この保持ピン5a〜5
hは、樹脂Rの充填中又は充填後における予め設定した
タイミングにより、所定ストロークLだけ後退して部品
本体Aoから離間する。即ち、樹脂Rがキャビティ3内
にある程度充填され、樹脂Rにより部品本体Aoが保持
される状態で、保持ピン5a〜5hが部品本体Aoから
離間するため、部品本体Aoは、位置決めされた状態が
維持されたまま、樹脂Rにより部品本体Aoの周り全体
が完全にオーバモールドされる。
【0026】したがって、従来のようなセンサ用ホルダ
や二次成形は不要になり、自動車部品Aに対する部品点
数及び製造工数の削減、さらにはコストダウン及び小型
化を図ることができる。また、設計自由度を高めること
ができるとともに、設計毎の信頼性評価が不要となり、
高度の信頼性を得ることができる。
【0027】以上、実施例について詳細に説明したが、
本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、
細部の構成,形状,材料,数量等において、本発明の要
旨を逸脱しない範囲で任意に変更,追加,削除すること
ができる。例えば、実施例は、キャビティ3に対する樹
脂Rの充填中に保持ピン5a〜5hを後退させる場合を
示したが、樹脂Rの種類やキャビティ3の形状等により
充填後に後退させる場合を排除するものではない。ま
た、保持ピン5a〜5hを後退させる所定ストロークL
も、樹脂Rの種類やキャビティ3の形状等により任意に
設定することができる。さらに、実施例は、自動車部品
AとしてABS用回転センサAsを例示したが、他の同
種の自動車部品にも同様に適用できる。
【0028】
【発明の効果】このように、本発明に係る自動車部品の
製造方法(金型装置)は、部品本体を金型本体のキャビ
ティにセッティングする際に、キャビティの壁面におけ
る複数の位置から保持ピンを突出させて、部品本体を位
置決めして保持するとともに、キャビティに対する樹脂
の充填中又は充填後における予め設定したタイミングに
より、保持ピンを所定ストロークだけ後退させて部品本
体から離間させるようにしたため、次のような顕著な効
果を奏する。
【0029】(1) 自動車部品に対する部品点数及び
製造工数の削減、さらにはコストダウン及び小型化を図
ることができる。
【0030】(2) 自動車部品に対する設計自由度を
高めることができるとともに、設計毎の信頼性評価を不
要にして高度の信頼性を得ることができる。
【0031】(3) 好適な実施の態様により、保持ピ
ンを後退させるタイミングを、射出装置の速度制御領域
から圧力制御領域に切換えるV−P切換点に達する直前
に設定すれば、(1)及び(2)の最適効果を得ること
ができる。
【0032】(4) 好適な実施の態様により、保持ピ
ンを加熱制御すれば、保持ピンの周りの樹脂の固化速度
を遅くすることができるため、保持ピンの移動及び樹脂
の挙動(流動)をよりスムースに行わせることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例に係る金型装置の断面構
成図、
【図2】同金型装置における保持ピンの周辺を抽出して
示す断面構成図、
【図3】同金型装置によりインサート成形される部品本
体及び各保持ピンの位置関係を示す斜視図、
【図4】同金型装置に樹脂を充填した状態を示す断面構
成図、
【図5】同金型装置により成形された自動車部品の断面
図、
【図6】本発明の好適な実施例に係る製造方法を説明す
るためのフローチャート、
【図7】スクリュ位置(時間)に対する射出速度と射出
圧力の関係図、
【図8】従来技術に係る製造方法により製造された自動
車部品の一部を示す断面図、
【符号の説明】
1 金型装置 2 金型本体 3 キャビティ 5a… 保持ピン 6a… 進退駆動部 7 制御部 8a 加熱部 A 自動車部品 Ao 部品本体 As ABS用回転センサ R 樹脂 L 所定ストローク Mi 射出装置 Zv 速度制御領域 Zp 圧力制御領域 Xc V−P切換点
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29K 105:20 B29K 105:20 B29L 9:00 B29L 9:00 31:08 31:08 Fターム(参考) 4F202 AG03 AH17 AR02 AR06 AR07 AR08 CA11 CB01 CB12 CB17 CQ03 CQ07 4F206 AG03 AH17 AR022 AR064 AR075 AR082 JA07 JB12 JB17 JL02 JM04 JM05 JN25 JP18 JQ81

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インサート成形により部品本体をオーバ
    モールドする自動車部品の製造方法において、前記部品
    本体を金型本体のキャビティにセッティングする際に、
    前記キャビティの壁面における複数の位置から保持ピン
    を突出させて、前記部品本体を位置決めして保持すると
    ともに、前記キャビティに対する樹脂の充填中又は充填
    後における予め設定したタイミングにより、前記保持ピ
    ンを所定ストロークだけ後退させて前記部品本体から離
    間させることを特徴とする自動車部品の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記保持ピンを後退させるタイミング
    は、射出装置の速度制御領域から圧力制御領域に切換え
    るV−P切換点に達する直前に設定することを特徴とす
    る請求項1記載の自動車部品の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記保持ピンは加熱制御することを特徴
    とする請求項1記載の自動車部品の製造方法。
  4. 【請求項4】 自動車部品としてABS用回転センサに
    適用することを特徴とする請求項1記載の自動車部品の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 インサート成形により部品本体をオーバ
    モールドする自動車部品の金型装置において、金型本体
    のキャビティの壁面における複数の位置から突出し、か
    つ進退移動自在に設けた保持ピンと、この保持ピンを進
    退移動させる進退駆動部と、この進退駆動部を制御する
    ことにより、前記部品本体を前記キャビティにセッティ
    ングする際に、前記保持ピンを、前記部品本体を位置決
    めして保持する位置まで突出させるとともに、前記キャ
    ビティに対する樹脂の充填中又は充填後における予め設
    定したタイミングにより、前記保持ピンを、所定ストロ
    ークだけ後退させて前記部品本体から離間させる制御部
    とを備えることを特徴とする自動車部品の金型装置。
  6. 【請求項6】 前記制御部は、前記保持ピンを後退させ
    るタイミングとして、射出装置における速度制御領域か
    ら圧力制御領域に切換えるV−P切換点に達する直前に
    設定することを特徴とする請求項5記載の自動車部品の
    金型装置。
  7. 【請求項7】 前記保持ピンを加熱制御する加熱部を備
    えることを特徴とする請求項1記載の自動車部品の金型
    装置。
JP2000337138A 2000-11-06 2000-11-06 自動車部品の製造方法及び金型装置 Expired - Fee Related JP3579732B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000337138A JP3579732B2 (ja) 2000-11-06 2000-11-06 自動車部品の製造方法及び金型装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000337138A JP3579732B2 (ja) 2000-11-06 2000-11-06 自動車部品の製造方法及び金型装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002137248A true JP2002137248A (ja) 2002-05-14
JP3579732B2 JP3579732B2 (ja) 2004-10-20

Family

ID=18812574

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000337138A Expired - Fee Related JP3579732B2 (ja) 2000-11-06 2000-11-06 自動車部品の製造方法及び金型装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3579732B2 (ja)

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100641790B1 (ko) 2005-08-23 2006-11-02 고범진 펌프용 임펠러 인서트 성형금형
JP2008093957A (ja) * 2006-10-11 2008-04-24 Hajime Sangyo Kk 金型装置、インサート成形品及びインサート成形方法
JP2009166368A (ja) * 2008-01-16 2009-07-30 Denso Corp 樹脂成形品及びその製造方法
JP2010046880A (ja) * 2008-08-21 2010-03-04 Alps Electric Co Ltd 筐体の製造方法及び検出装置
JP2011102769A (ja) * 2009-11-11 2011-05-26 Aisan Industry Co Ltd 回転角検出装置の製造方法
CN103091506A (zh) * 2011-10-28 2013-05-08 株式会社电装 旋转检测单元以及用于制造该旋转检测单元的方法
JP2013107286A (ja) * 2011-11-21 2013-06-06 Hitachi Automotive Systems Ltd 浮き成形制御装置及び製造方法
JP2013125018A (ja) * 2011-12-16 2013-06-24 Denso Corp 回転検出装置およびその製造方法
AT512819A2 (de) * 2012-04-19 2013-11-15 Kmt Kunststoff Metalltechnik Gmbh Vorrichtung und Verfahren zum Spritzgießen einer Ummantelung eines Bauteils
JP2015031663A (ja) * 2013-08-06 2015-02-16 株式会社デンソー 回転検出装置およびその製造方法
US20150114428A1 (en) * 2012-05-24 2015-04-30 Sunstar Suisse Sa Method for manufacturing an interdental cleaning tool and the interdental cleaning tool
CN105522686A (zh) * 2014-10-17 2016-04-27 绿点高新科技股份有限公司 射出成型方法及模具机构
JP2016218028A (ja) * 2015-05-26 2016-12-22 日本精機株式会社 移動物体検出装置
CN111300738A (zh) * 2020-03-17 2020-06-19 东莞讯滔电子有限公司 一种fpc与塑胶件成型的装置及方法
JP2020116742A (ja) * 2019-01-18 2020-08-06 住友ベークライト株式会社 車載用電子制御装置の製造方法

Cited By (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100641790B1 (ko) 2005-08-23 2006-11-02 고범진 펌프용 임펠러 인서트 성형금형
JP2008093957A (ja) * 2006-10-11 2008-04-24 Hajime Sangyo Kk 金型装置、インサート成形品及びインサート成形方法
JP2009166368A (ja) * 2008-01-16 2009-07-30 Denso Corp 樹脂成形品及びその製造方法
JP2010046880A (ja) * 2008-08-21 2010-03-04 Alps Electric Co Ltd 筐体の製造方法及び検出装置
JP2011102769A (ja) * 2009-11-11 2011-05-26 Aisan Industry Co Ltd 回転角検出装置の製造方法
CN103091506A (zh) * 2011-10-28 2013-05-08 株式会社电装 旋转检测单元以及用于制造该旋转检测单元的方法
JP2013096749A (ja) * 2011-10-28 2013-05-20 Denso Corp 回転検出装置およびその製造方法
US9244089B2 (en) 2011-10-28 2016-01-26 Denso Corporation Rotation detecting unit and method for making the same
JP2013107286A (ja) * 2011-11-21 2013-06-06 Hitachi Automotive Systems Ltd 浮き成形制御装置及び製造方法
JP2013125018A (ja) * 2011-12-16 2013-06-24 Denso Corp 回転検出装置およびその製造方法
AT512819B1 (de) * 2012-04-19 2015-03-15 Kmt Kunststoff Metalltechnik Gmbh Vorrichtung und Verfahren zum Spritzgießen einer Ummantelung eines Bauteils
AT512819A2 (de) * 2012-04-19 2013-11-15 Kmt Kunststoff Metalltechnik Gmbh Vorrichtung und Verfahren zum Spritzgießen einer Ummantelung eines Bauteils
AT512819A3 (de) * 2012-04-19 2015-01-15 Kmt Kunststoff Metalltechnik Gmbh Vorrichtung und Verfahren zum Spritzgießen einer Ummantelung eines Bauteils
JP2016215648A (ja) * 2012-05-24 2016-12-22 サンスター スイス エスエー 歯間清掃具の製造方法及び歯間清掃具
US9642682B2 (en) * 2012-05-24 2017-05-09 Sunstar Suisse Sa Method for manufacturing an interdental cleaning tool and the interdental cleaning tool
US20150114428A1 (en) * 2012-05-24 2015-04-30 Sunstar Suisse Sa Method for manufacturing an interdental cleaning tool and the interdental cleaning tool
US11464610B2 (en) 2012-05-24 2022-10-11 Sunstar Suisse Sa Method for manufacturing an interdental cleaning tool and the interdental cleaning tool
JP2016175417A (ja) * 2012-05-24 2016-10-06 サンスター スイス エスエー 歯間清掃具の製造方法
JPWO2013176297A1 (ja) * 2012-05-24 2016-01-14 サンスター スイス エスエー 歯間清掃具の製造方法及び歯間清掃具
JP2015031663A (ja) * 2013-08-06 2015-02-16 株式会社デンソー 回転検出装置およびその製造方法
CN105522686A (zh) * 2014-10-17 2016-04-27 绿点高新科技股份有限公司 射出成型方法及模具机构
JP2016218028A (ja) * 2015-05-26 2016-12-22 日本精機株式会社 移動物体検出装置
JP2020116742A (ja) * 2019-01-18 2020-08-06 住友ベークライト株式会社 車載用電子制御装置の製造方法
JP7259342B2 (ja) 2019-01-18 2023-04-18 住友ベークライト株式会社 車載用電子制御装置の製造方法
CN111300738A (zh) * 2020-03-17 2020-06-19 东莞讯滔电子有限公司 一种fpc与塑胶件成型的装置及方法
US11224128B2 (en) 2020-03-17 2022-01-11 Dongguan Luxshare Precision Industry Co. Ltd. Device and method for molding an FPC and a plastic part
CN111300738B (zh) * 2020-03-17 2022-02-11 立讯精密工业股份有限公司 一种fpc与塑胶件成型的装置及方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3579732B2 (ja) 2004-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002137248A (ja) 自動車部品の製造方法及び金型装置
US8012398B2 (en) Housing of an electronic device formed by doubleshot injection molding
CN102913661A (zh) 插针包覆体及具有该插针包覆体的线圈注塑件
EP2471644A1 (en) System and method for moulding micro and mini plastic parts
EP1153725A1 (en) Process and equipment for hot moulding of articles made of thermoplastic material
JP3310271B1 (ja) 射出成形方法
US6056535A (en) Injection molding machine
JP3005297U (ja) インサート成形金型
JPH0768601A (ja) ランナーレス金型
JP2604271B2 (ja) 成形機におけるエジェクト方式
JP2006231794A (ja) 射出成形型
CN108297341A (zh) 一种金属嵌入式活动定位注塑成型方法及其模具
JPH0976282A (ja) 電気・電子部品の樹脂封止成形方法及びそれに用いる金型
JP2006231781A (ja) 射出成形型
JP4394795B2 (ja) 射出成形方法
JP3163311B2 (ja) 射出成形機
JPH11144793A (ja) 防水コネクタ、その製造方法及びその製造用金型
JPH0549448B2 (ja)
JP2010042520A (ja) ホットメルト成型装置と、その装置を用いたリード線付き検知用スイッチの製造方法と、その方法で製造したリード線付き検知用スイッチ。
JPH08323820A (ja) 厚肉部を有する樹脂製品の射出成形方法
JP3166440B2 (ja) 中空射出成形装置
JP3250214B2 (ja) 防水コネクタの製造方法及びその製造用金型
JPH0356050Y2 (ja)
JP3177909B2 (ja) 射出成形用金型
JP3552035B2 (ja) プラスチック射出成形の金型の内壁を射出直前に断熱圧縮を発生させて瞬時に高温化し、射出する成形方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20031226

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040218

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20040204

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20040326

R155 Notification before disposition of declining of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R155

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20040326

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040616

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040629

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080730

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090730

Year of fee payment: 5

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090730

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100730

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120730

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120730

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140730

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees