JP2016218028A - 移動物体検出装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】図(b)に示すように、4個の突起部27〜30を4個の孔部46〜49に嵌めることで、カバー40をケース20に取付ける。4箇所で嵌合するため、2箇所で嵌合するよりは、嵌合強度が高くなる。カバー40において、第1孔部46と第3孔部48との間にゲート位置を設定することで、第2孔部47と第4孔部49との間にウェルドラインができるようにする。第2孔部47と第4孔部49との間では、カバー40の変形は小さいため、亀裂の発生を抑えることができる。カバー40において、第1〜第4孔部46〜49を互いに平行になるようにしたので、樹脂射出成形後の型開きが容易になり、カバー40の樹脂化が促進される。
【選択図】図10
Description
特許文献1記載の移動物体検出装置は、磁気検出素子と、この磁気検出素子に磁界を加える磁石と、磁気検出素子と電気的に接続される基板と、磁石と基板とを配設し基板と電気的に接続するリード端子とを備えるケースと、磁気検出素子と磁石と基板とを覆うカバーとを備えるものである。
樹脂は金属よりも強度の点で劣るため、特に、嵌合強度の低下を防ぐ必要がある。
また、樹脂製カバーは、量産を考慮すると、射出成形法で製造される。しかし、射出成形法では不可避的にウェルドラインが発生する。ウェルドラインは、他の部位より強度が低く割れやすいため、対策が求められる。
前記孔部は第1〜第4孔部からなり、前記突起部は第1〜第4突起部からなり、
前記カバーの中心に対して、前記第1孔部と前記第2孔部は点対称となるように配置され、前記第3孔部と前記第4孔部は点対称となるように配置され、
前記第1〜第4孔部の中心線は、互いに平行となるようにされ、
前記第1孔部と前記第3孔部との間に、射出成形用のゲートが設定され、
前記第2孔部と前記第4孔部との間に、前記ケースに接触する当接部が設けられていることを特徴とする。
第3突起部は、第3孔部の中心線と平行な第3外辺と、この第3外辺よりも第1孔部に近い部位に設けられる第3内辺と、この第3内辺の先端と第3外辺の先端とを結ぶ第3曲線部とからなり、
第1外辺が第1孔部に掛かり、第3外辺が第3孔部に掛かるように、第1突起部と第1孔部が位置決めされ、第3突起部と第3孔部が位置決めされ、
第2突起部は、第2孔部の中心線と平行な第2外辺と、この第2外辺よりも第4孔部に近い部位に設けられる第2内辺と、この第2内辺の先端と第2外辺の先端とを結ぶ第2曲線部とからなり、
第4突起部は、第4孔部の中心線と平行な第4外辺と、この第4外辺よりも第2孔部に近い部位に設けられる第4内辺と、この第4内辺の先端と第4外辺の先端とを結ぶ第4曲線部とからなり、
第2外辺が第2孔部に掛かり、第4外辺が第4孔部に掛かるように、第2突起部と第2孔部が位置決めされ、第4突起部と第4孔部が位置決めされていることを特徴とする。
また、第1〜第4孔部の中心線は、互いに平行である。互いに平行である第1〜第4孔部の中心線に沿って成形用金型を開くことができるため、孔部が4個であるにも拘わらず、樹脂成形が可能となる。
ケースにカバーを挿入すると、第1〜第4孔部へ第1〜第4突起部が嵌る前の時点で、円形状のカバーは、第1〜第4突起部で四角形状に変形されそうになる。ここで、第2孔部と第4孔部との間に、ケースに接触する当接部が設けられているため、第2孔部と第4孔部との間は第2当接部で変形が抑制され円弧が保たれる。この変形が抑制される部位にウェルドラインが存在する。ウェルドラインが存在しても変形が小さいため、亀裂が発生する心配はない。
第1〜第4孔部には外縁部にだけ、力が加わるため、第1〜第4孔部に加わる外力は限定され、第1〜第4孔部における応力を緩和することができる。
ケース側の第1・第2凸条部が案内作用及び回転止め作用を発揮するため、カバーは回転することなく、所定に位置に取付けられる。
磁石12は、立方体形状の永久磁石からなり、基板13を貫通し、ケース20に接着剤にて固定される。
リード端子14は、3本のリードフレーム(図1、符号15)からなり、ケース20に主要部が内蔵されている。リード端子14の一端部14aは、ケース20に設けたコネクタ部22から露出している。また、リード端子14の他端部14bは、半田によって基板13と電気的に接続されている。コネクタ部22は、磁気検出素子11からの出力を外部機器へ接続伝達する役割を果たす。
第1周溝部23には第1Oリング25が取付けられ、第2周溝部24には第1Oリング25より小径の第2Oリング26が取付けられる。カバー40は、この第2Oリング26を潰すようにしてケース20に取付けられる。
好ましくは、薄肉部43の先端に、外へ開くテーパー面44を設ける。
第1〜第4孔部46〜49は、カバー40の中心53に対して、左上に第1孔部46が設けられ、右上に第4孔部49が設けられ、左下に第3孔部48が設けられ、右下に第2孔部47が設けられている。
詳細には、カバー40の中心53に対して、第1孔部46と第2孔部47は点対称となるように配置され、第3孔部48と第4孔部49は点対称となるように配置される。
第1孔部46の中心線54に対して、第2〜第4孔部の中心線55〜57は、平行とされる。第1〜第4孔部46〜49の外縁部46a〜49aは互いに平行になる。なお、中心線54と中心線57は同軸とすることが好ましいが、非同軸であってもよい。同様に、中心線55と中心線56は同軸とすることが好ましいが、非同軸であってもよい。
好ましくは、第1直線溝51と第2直線溝52を通る線58に、中心線54〜57が平行になるようにする。
すなわち、図5に示すように、中心型61と、この中心型61を囲う第1側型62及び第2側型63からなる金型60を準備する。
第2側型63には第2孔部47を形成するための第2角柱部65と第4孔部49を形成するための第4角柱部67とが設けられ、第2・第4角柱部65、67の先端が中心型61に嵌められる。
樹脂材料が凝固したら、第1側型62を左に、第2側型63を右に開く。次に、成形品を図面表裏方向へ移動して中心型61から外す。
図6に示すように、ケース20は外周において、図左上に第1突起部27を有し、図右下に第2突起部28を有し、図左下に第3突起部29を有し、図右上に第4突起部30を有している。加えて、第1突起部27と第3突起部29との間、好ましくは中間に、第1凸条部31を備え、第2突起部28と第4突起部30との間に、第2凸条部32を備えている。
図から明らかなように、アンダーとなる部位が無いため、ケース20も容易に射出成形法で製造できる。
第2突起部28の幅中心を通る第2放射線34Bと、第4突起部30の幅中心を通る第4放射線34Dとがなす第2中心角θ2は、第1中心角θ1と別であってもよいが、この例では同じ約74°に設定した。
基準円33が拡径するような力が、基準円33に加わると仮定すると、第1弧部35に比較して支点間距離が長い第2弧部36が大きく変形することが想定される。
すなわち、第1外辺27aと第3外辺29aは互い遠い部位に設けられ、同様に、第2外辺28aと第4外辺30aは互い遠い部位に設けられている。
図9(b)に示すように、カバー40側のテーパー面44を第1突起部27と第2突起部28に合わせる。そして、カバー40を強く嵌合方向へ付勢する。
図9(d)にて、円筒状の薄肉部43は、第1〜第4突起部27〜30で強制的に広げられるが、樹脂製の薄肉部43は殆ど延びない。すると、円筒状の薄肉部43は、第1〜第4突起部27〜30を頂点とした角筒状に変形しようとする。
第2突起部28と第4突起部30との間に、直線溝としての第2直線溝52と、凸状部としての第2凸条部32からなる当接部76が設けられているため、第2突起部28と第4突起部30の間では、薄肉部43は殆ど変形しない。
そのため、第1突起部27と第4突起部30の間にて薄肉部43にウェルドラインがあれば、割れが起こる心配がある。しかし、第1突起部27と第4突起部30の間にはウェルドラインが無い。
そのため、第2突起部28と第3突起部29の間にて薄肉部43にウェルドラインがあれば、割れが起こる心配がある。しかし、上述したように第2突起部28と第3突起部29の間にはウェルドラインが無い。
図9(c)から、薄肉部43を更に前進させる。すると、第1突起部27に第1孔部46が合致し、第2突起部28に第2孔部47が合致する。
第1〜第4孔部46〜49に対して、第1〜第4突起部27〜30は、遊びが無い状態にあるため、ケース20に対してカバー40が、ガタつく心配はない。
Claims (3)
- 磁気検出素子と、この磁気検出素子に磁界を加える磁石と、前記磁気検出素子と電気的に接続される基板と、前記磁石と前記基板とを配設し前記基板と電気的に接続するリード端子とを備えるケースと、前記磁気検出素子と前記磁石と前記基板とを覆うカバーとを備え、前記カバーに複数個の孔部を設け、前記ケースに複数個の突起部を設け、前記孔部に前記突起部を嵌合することで前記ケースに前記カバーを取付けてなる移動物体検出装置において、
前記孔部は第1〜第4孔部からなり、前記突起部は第1〜第4突起部からなり、
前記カバーの中心に対して、前記第1孔部と前記第2孔部は点対称となるように配置され、前記第3孔部と前記第4孔部は点対称となるように配置され、
前記第1〜第4孔部の中心線は、互いに平行となるようにされ、
前記第1孔部と前記第3孔部との間に、射出成形用のゲートが設定され、
前記第2孔部と前記第4孔部との間に、前記ケースに接触する当接部が設けられていることを特徴とする移動物体検出装置。 - 前記第1突起部は、前記第1孔部の中心線と平行な第1外辺と、この第1外辺よりも前記第3孔部に近い部位に設けられる第1内辺と、この第1内辺の先端と前記第1外辺の先端とを結ぶ第1曲線部とからなり、
前記第3突起部は、前記第3孔部の中心線と平行な第3外辺と、この第3外辺よりも前記第1孔部に近い部位に設けられる第3内辺と、この第3内辺の先端と前記第3外辺の先端とを結ぶ第3曲線部とからなり、
前記第1外辺が前記第1孔部に掛かり、前記第3外辺が前記第3孔部に掛かるように、前記第1突起部と前記第1孔部が位置決めされ、前記第3突起部と前記第3孔部が位置決めされ、
前記第2突起部は、前記第2孔部の中心線と平行な第2外辺と、この第2外辺よりも前記第4孔部に近い部位に設けられる第2内辺と、この第2内辺の先端と前記第2外辺の先端とを結ぶ第2曲線部とからなり、
前記第4突起部は、前記第4孔部の中心線と平行な第4外辺と、この第4外辺よりも前記第2孔部に近い部位に設けられる第4内辺と、この第4内辺の先端と前記第4外辺の先端とを結ぶ第4曲線部とからなり、
前記第2外辺が前記第2孔部に掛かり、前記第4外辺が前記第4孔部に掛かるように、前記第2突起部と前記第2孔部が位置決めされ、前記第4突起部と前記第4孔部が位置決めされていることを特徴とする請求項1記載の移動物体検出装置。 - 前記当接部は、前記カバーに設けられ前記カバーの挿入方向に延びる直線溝と、前記ケースに設けられ前記直線溝に嵌る凸条部とからなることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の移動物体検出装置。
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