JP2009166368A - 樹脂成形品及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ターミナルの撓みが抑制された樹脂成形品及びその製造方法を提供する。
【解決手段】ターミナルと、ターミナルにおける端部を除く部位を被覆する樹脂成形部と、を備えた樹脂成形品であって、樹脂成形部は、ターミナルの長手方向における一部位の周囲を被覆する一次成形部と、一次成形部から露出されたターミナルの部位の周囲とともに一次成形部の一部を被覆する二次成形部とを有する。一次成形部は、長手方向における少なくとも一方の端部から所定範囲の端領域の外周に環状の突起部が形成され、突起部を含む端領域の外周のみが二次成形部によって被覆されている。二次成形部は、一次成形部における突起部が形成された端領域の外周と、該端領域から露出されたターミナルのうち、端領域の端部から所定範囲の部位の周囲とを一体的に被覆している。そして、長手方向において、一次成形部と二次成形部とが交互に設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ターミナルが樹脂成形部によって被覆された樹脂成形品及びその製造方法に関するものである。
従来、ターミナルが樹脂成形部によって被覆された樹脂成形品として、例えば特許文献1に示すように、ターミナルの一部が樹脂成形部としての一次成形部によって被覆され、一次成形部、及び、一次成形部から露出されたターミナルが樹脂成形部としての二次成形部によって被覆された樹脂成形品が知られている。
特許第3797178号明細書
ところで、特許文献1に示される樹脂成形品では、ターミナルの一部が一次成形部によって被覆され、ターミナルにおける外部との接続部位を除く部位全体が二次成形部によって一体的に被覆されている。このような構成の樹脂成形品においては、ターミナルを構成する金属と樹脂成形部を構成する樹脂との線膨張係数差により、ターミナルとの境界側から樹脂成形部にクラックが生じる恐れがある。したがって、樹脂成形部の外周面までクラックが到達しないように、すなわち樹脂成形部によるターミナルの気密性が確保されるように、ターミナルの周囲を覆う樹脂成形部の肉厚を確保しなければならない。なお、ターミナルにおける外部との接続部位(ターミナルの長手方向における樹脂成形部の端部側)は、外部との接続状態で気密性が確保される。
しかしながら、特許文献1では、ターミナルにおける長手方向のほぼ全体が二次成形部によって一体的に被覆されているため、射出成形時(二次成形部の形成時)に注入した樹脂の圧力によってターミナルが成形型の開方向に凸に撓む(反る)恐れがある。このターミナルの撓みは、成形型の開閉方向において、ターミナルを挟む成形型のキャビティの一方側(例えばキャビティを構成する下型側の凹部(流路))と他方側(例えばキャビティを構成する上型側の凹部(流路))とで、樹脂の流動速度に差があるために生じる。例えば、下型側の流路を流動する樹脂の方が上型側の流路を流動する樹脂よりも流動速度が速い場合、樹脂の流動先端は、キャビティへの樹脂注入途中において、下型側のほうが上型側よりもターミナルの長手方向においてゲートから離れた位置となる。すなわち、開閉方向において、ターミナルの一部が、下型側の樹脂からの圧力のみを受けることとなり、該部位が上型側に凸に撓むこととなる。なお、下型側の流路と上型側の流路での樹脂の流動速度の差は流路の断面積の差によって生じ、流動速度は断面積の大きいほうが速くなる。また、下型側の流路と上型側の流路とがターミナルに対して対称構造であったとしても、ゲートから樹脂を注入した初期段階で、下型側の流路と上型側の流路とのいずれか一方に樹脂が優先的に流動する。例えば、ゲートから注入された樹脂がターミナルにおける下型側に対向する部分に当たった場合、ターミナルは樹脂の圧力で上型側に撓むこととなる。この結果、上型側よりも下型側の断面積が大きくなり、下型側に優先的に樹脂が流動することとなる。
このように、ターミナルに撓みが生じると、射出成形が完了した時点でも撓みが残るため、ターミナルを被覆する樹脂成形部の肉厚が、局所的に(特に凸に撓んだ部分で)薄くなる。この肉厚の薄い部位では、線膨張係数差によってターミナルと樹脂成形部の境界に生じたクラックが外周面まで到達しやすいため、樹脂成形部によるターミナルの気密性が低下する。特に、ターミナルの長さが長くなるほど、下型側の流路と上型側の流路でのゲートからの樹脂の流動距離差が大きくなり、ターミナルに撓みが生じやすくなる。すなわち、樹脂成形部の局所的な肉厚がより薄くなる。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、ターミナルの撓みが抑制された樹脂成形品及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ターミナルと、樹脂の射出成形によって形成され、ターミナルにおける端部を除く部位を被覆する樹脂成形部と、を備えた樹脂成形品であって、樹脂成形部として、ターミナルの長手方向における一部位の周囲を被覆する一次成形部と、一次成形部から露出されたターミナルの部位の周囲とともに一次成形部の一部を被覆する二次成形部とを有し、一次成形部は、長手方向における少なくとも一方の端部から所定範囲の端領域の外周に環状の突起部が形成され、突起部を含む端領域の外周のみが二次成形部によって被覆されており、二次成形部は、一次成形部における前記突起部が形成された端領域の外周と、該端領域から露出されたターミナルのうち、端領域の端部から所定範囲の部位の周囲とを一体的に被覆し、長手方向において、一次成形部と二次成形部とが交互に設けられていることを特徴する。
本発明によれば、射出成形によって形成される樹脂成形部が、一次成形部と、一次成形部の形成後に形成される二次成形部とを有し、一次成形部と二次成形部とが長手方向に沿って交互に設けられた構成となっている。すなわち、ターミナルにおいて、1つの成形部(1つの一次成形部又は1つの二次成形部)によって被覆される範囲(部分)の長さが短くなっている。このような構成では、ターミナルにおける端部を除く部位全体が一次成形部及び二次成形部の少なくとも一方によって一体的に被覆される構成に比べ、射出成形時において、ターミナルを挟む成形型のキャビティの一方側と他方側とで生じるゲートから樹脂の流動先端までの流動距離差を低減することができる。これにより、ターミナルの撓み(反り)が抑制された構成となっている。
また、一次成形部は、突起部を含む端領域の外周のみが、二次成形部によって被覆されている。このような構成は、二次成形部の形成時において、一次成形部のうち、二次成形部によって被覆されていない部位を成形型によって固定(挟持)することで得ることができる。このように、一次成形部の一部を成形型で固定した状態で二次成形部を形成すると、成形型によりターミナルの撓みが抑制され、これによって、突起部上に配置される二次成形部の肉厚が、突起部全周にわたってほぼ所定の肉厚となる。そして、突起部は、全周にわたって溶着に必要な熱量を二次成形部を構成する樹脂から受けることとなり、突起部は全周にわたって二次成形部に溶着する。すなわち、樹脂成形部において、突起部の形成部位が一次成形部と二次成形部の環状のシール部となり、該シール部によって一次成形部と二次成形部との境界を介したターミナルの気密性低下が抑制される。
このようにして本発明では、樹脂成形部によるターミナルの気密性が、従来よりも向上されている。なお、ここでいう交互とは、一次成形部と二次成形部の少なくとも一方が複数であって、同一成形部同士(例えば一次成形部と一次成形部)が長手方向において連続しないように設けられた状態を指し、一次成形部と二次成形部のうち、一方が1つの場合も含む。
請求項1に記載の発明においては、請求項2に記載のように、一次成形部と二次成形部のうち、少なくとも二次成形部が複数設けられ、一次成形部における端領域と該端領域に挟まれた中央領域のうち、端領域のみが互いに独立した二次成形部によってそれぞれ被覆された構成としても良い。
このような構成は、一次成形部の中央領域を成形型で固定(挟持)した状態で、射出成形によって二次成形部を形成することで得ることができる。したがって、一次成形部の中央領域を成形型で固定するので、端領域を成形型で固定する場合よりも、ターミナルの撓みを抑制することができる。この効果は、独立した成形部の個数が少ないほど効果的である。
請求項1又は請求項2に記載の発明においては、請求項3に記載のように、突起部が、同一の端領域に対して複数形成された構成とすることが好ましい。
これによれば、複数の突起部の間に溝が構成され、この溝が二次成形部の形成時において樹脂の流動を整流する機能を果たす。したがって、樹脂が突起部に到達するタイミングが均一化され、突起全周でほぼ均等な溶着状態とすることができる。これにより、一次成形部と二次成形部とのシール性が向上される。すなわち、樹脂成形部によって被覆されるターミナルの気密性が向上される。
請求項4に記載の発明は、ターミナルと、樹脂の射出成形によって形成され、ターミナルにおける端部を除く部位を被覆する樹脂成形部と、を備えた樹脂成形品であって、ターミナルのうち、樹脂成形部によって被覆される部位の少なくとも一部が、断面長方形の平板状とされ、且つ、断面長方形の長手辺が射出成形に用いた成形型の開閉方向と略平行とされていることを特徴とする。
このように本発明によれば、ターミナルの断面長方形の長手辺が射出成形時における成形型の開閉方向と略平行となっている。すなわち、開閉方向において、ターミナルを挟む成形型のキャビティの一方側と他方側との間で樹脂が流動するための流路の面積が広くなっている。したがって、樹脂成形部の形成時において、キャビティの一方側と他方側との間で樹脂の流動が促進され、キャビティの一方側と他方側とで生じるゲートから樹脂の流動先端までの流動距離差が低減される。これにより、ターミナルの撓み(反り)が抑制された構成となっている。また、ターミナルの側面のうち、長手辺を含む面(長手面)よりも面積が小さい短手辺を含む面(短手面)が開閉方向に対して面しており(略垂直となっており)、開閉方向において、ターミナルと樹脂との接触面積が小さくなっている。したがって、ターミナルに作用する樹脂の力が低減される。これらにより、ターミナルの撓み(反り)が抑制され、ひいては、樹脂成形部によるターミナルの気密性が向上された構成となっている。
請求項4に記載の発明においては、請求項5に記載のように、ターミナルにおける平板状の部位のうち、断面長方形の長手辺が開閉方向と略平行とされた部位が、他の部位に対して捩れた構成としても良い。これによれば、一つの部材からターミナルを構成できるので、ターミナルを簡素化することができる。
請求項4又は請求項5いずれかに記載の発明においては、請求項6に記載のように、複数のターミナルが、長手方向及び射出成形時における成形型の開閉方向と略垂直な方向に並設された構成としてもよい。
これによれば、隣接するターミナル間の隙間(開閉方向においてターミナルを挟む成形型のキャビティの一方側と他方側との間で樹脂が流動するための流路)が、ターミナルにおける断面長方形の短手辺が開閉方向と略平行とされた構成に比べて、広くなっている。したがって、樹脂成形部の形成時において、キャビティの一方側と他方側との間で樹脂の流動が促進され、キャビティの一方側と他方側とで生じるゲートから樹脂の流動先端までの流動距離差が低減される。これにより、ターミナルの撓み(反り)が効果的に抑制された構成となっている。
請求項7に記載の発明は、ターミナルと、樹脂の射出成形によって形成され、ターミナルにおける端部を除く部位を被覆する樹脂成形部と、を備えた樹脂成形品であって、ターミナルのうち、少なくとも樹脂成形部によって被覆される部位が断面長方形の平板状とされ、且つ、断面長方形の短手辺が射出成形に用いた成形型の開閉方向と略平行とされ、樹脂成形部によって被覆される平板状の部位に、開閉方向と略平行な貫通孔が形成されていることを特徴とする。
このように本発明によれば、ターミナルにおける断面長方形の短手辺が開閉方向と略平行とされながらも、樹脂成形部によって被覆される平板状の部位に、開閉方向と略平行な貫通孔が形成されている。すなわち、開閉方向においてターミナルを挟む成形型のキャビティの一方側と他方側との間で樹脂が流動するための流路の面積が、貫通孔によって広くなっている。したがって、樹脂成形部の形成時において、キャビティの一方側と他方側との間で樹脂の流動が促進され、キャビティの一方側と他方側とで生じるゲートから樹脂の流動先端までの流動距離差が低減される。これにより、ターミナルの撓み(反り)が抑制され、ひいては、樹脂成形部によるターミナルの気密性が向上された構成となっている。
請求項8に記載の発明は、ターミナルの端部が樹脂成形部から露出された樹脂成形品の製造方法であって、ターミナルを第1の成形型内に配置した状態で、第1の成形型内に溶融した樹脂を注入することにより、ターミナルの長手方向における一部位の周囲を被覆し、且つ、長手方向における端部から所定範囲の端領域の外周に環状の突起部を有する一次成形部を形成する第1の工程と、第1の工程後、一次成形部によって被覆されたターミナルを第2の成形型内に配置し、一次成形部における突起部が形成された端領域を除く領域を第2の成形型で挟持した状態で、第2の成形型内に溶融した樹脂を注入することにより、第2の成形型で挟持されない一次成形部における端領域の外周と、該端領域から露出されたターミナルのうち、端領域の端部から所定範囲の部位の周囲とを一体的に被覆するとともに、長手方向において一次成形部と交互となるように二次成形部を形成する第2の工程と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、樹脂成形部として、一次成形部と、一次成形部の形成後に形成する二次成形部とを長手方向において交互となるように形成する。すなわち、1つの成形部(1つの一次成形部又は1つの二次成形部)によってターミナルを被覆する範囲(部分)の長さが短くするように各形成部を形成する。したがって、ターミナルにおける端部を除く部位全体を一体的に被覆するように一次成形部及び二次成形部の少なくとも一方を形成する場合に比べて、ターミナルを挟む成形型のキャビティの一方側と他方側とで生じるゲートから樹脂の流動先端までの流動距離差を低減することができる。これにより、ターミナルの撓み(反り)を抑制することができる。
また、一次成形部における突起部が形成された端領域を除く領域を第2の成形型で挟持した状態で二次成形部を形成する。このように、一次成形部の一部を成形型で固定した状態で二次成形部を形成すると、成形型によってターミナルの撓みを抑制し、これにより突起部上に配置される二次成形部の肉厚を、突起部全周にわたってほぼ所定の肉厚とすることができる。そして、突起部は、全周にわたって溶着に必要な熱量を二次成形部を構成する樹脂から受けることとなり、突起部は全周にわたって二次成形部に溶着する。すなわち、樹脂成形部において、突起部の形成部位が一次成形部と二次成形部の環状のシール部となり、該シール部によって一次成形部と二次成形部との境界を介したターミナルの気密性低下を抑制することができる。
このようにして本発明では、樹脂成形部によるターミナルの気密性を、従来よりも向上することができる。なお、ここでいう交互とは、一次成形部と二次成形部の少なくとも一方が複数であって、同一成形部同士(例えば一次成形部と一次成形部)が長手方向において連続しないように設けられた状態を指し、一次成形部と二次成形部のうち、一方が1つの場合も含む。
請求項9に記載の発明は、ターミナルを成形型内に配置し、成形型の開閉方向に可動可能に設けられた対をなす支持ピン対によってターミナルを挟持した状態で、成形型内に溶融した樹脂を注入し、ターミナルを被覆する樹脂成形部を形成する成形工程を備えた樹脂成形品の製造方法であって、成形工程において、複数の支持ピン対によってターミナルをその長手方向における複数部位で挟持しておき、成形型内に溶融した樹脂を注入して樹脂をターミナルの長手方向に沿って流動させる際に、ゲート近傍の支持ピン対からゲートから最も遠い支持ピン対までを、順次ターミナルから離反させることを特徴とする。
本発明によれば、樹脂をターミナルの長手方向に沿って流動させる際に、ゲート近傍の支持ピン対からゲートから最も遠い支持ピン対までを、順次ターミナルから離反させる。ので、ターミナルにおける流動距離差によって撓み可能な部位の長さを意図的に短くすることができる。これにより、ターミナルの撓み(反り)を抑制することができる。また、支持ピン対で挟持された部位にも樹脂が流入される。したがって、樹脂成形部によるターミナルの気密性を向上することができる。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る樹脂成形品の概略構成を示す断面図である。図2は、図1に示すII−II線に沿う断面図である。
図1に示すように、樹脂成形品100は、ターミナル10と、ターミナル10の一部位における周囲を被覆する樹脂成形部20を有している。
ターミナル10は、金属などの導電性材料を用いて構成されており、端部11を除く部位12(以下、被覆部位12と示す)の周囲が樹脂成形部20によって被覆されている。これにより、樹脂成形部20から露出された各端部11が、外部(例えばICチップや電子装置のコネクタ)と電気的に接続可能となっている。本実施形態においては、ターミナル10として、図2に示すように断面長方形であって、該断面の長手辺10aの長さに対し、図1に示すように該断面に垂直な方向へ十分長く延びた直線状のターミナル10を4本採用している。すなわち、4本のターミナル10がそれぞれ2つの端部11を有している。図1においては、このターミナル10の長手方向(以下、長手方向と示す)を、便宜上、白抜き矢印で示している。なお、後述するが、ターミナル10は、断面長方形の短手辺10bが、二次成形部40を形成した際の成形型の開閉方向(図2に示す実線矢印の方向であり、以下、開閉方向と示す)と略平行となっている。また、4本のターミナル10は開閉方向及び長手方向に対して垂直な方向に並設されている。
樹脂成形部20は、上記したように、ターミナル10における端部11を除く部位12の周囲を被覆するものであり、その構成材料としては、射出成形可能な樹脂材料であれば、樹脂成形品100の用途に応じて適宜選択して用いることができる。また、樹脂成形部20は、ターミナル10の被覆部位12のうち、長手方向における一部位の周囲を被覆する一次成形部30と、被覆部位12のうち一次成形部30によって被覆されない部位と一次成形部30の一部を被覆する二次成形部40とを有している。そして、一次成形部30と二次成形部40とは、長手方向において交互に設けられている。
本実施形態においては、一次成形部30及び二次成形部40が同一の樹脂材料(例えばポリフェニレンサルファイド)を用いて構成されており、ターミナル10の一方の端部11側から、二次成形部40a、一次成形部30、二次成形部40bの順に設けられて樹脂成形部20が構成されている。詳しくは、直線状のターミナル10における被覆部位12のうち、両方の端部11側から1/3程度の各範囲が二次成形部40a,40bのみによってそれぞれ被覆され、残り1/3程度の範囲(中央領域)が少なくとも一次成形部30によって被覆されている。
具体的には、長手方向に沿って略円柱状とされた一次成形部30の外周面のうち、長手方向における両方の端部31から所定範囲の端領域32に、外周に沿って環状の突起部33がそれぞれ形成されている。また、2つの端領域32と、該端領域32に挟まれる中央領域34のうち、各端領域32のみが、長手方向に沿って略円柱状とされた二次成形部40a,40bにより、それぞれ被覆されている。すなわち、中央領域34は、二次成形部40によって被覆されず、外部に露出されている。そして、二次成形部40によって被覆された突起部33は、二次成形部40に溶着している。なお、本実施形態では、突起部33として、第1の突起部33aと第2の突起部33bを有しており、一次成形部30の外周面には、2つの突起部33a,33bの間に溝部35が構成されている。このような2つの突起部33a,33b及び溝部35の構成及びその効果は、本出願人による特許第3797178号に記載されているので、その説明を省略する。
また、二次成形部40a,40bは、一次成形部30における端領域32をそれぞれ被覆するとともに、一次成形部30から露出された被覆部位12のうち、端部31から所定範囲の部位(端部11との境界までの部位)を一体的に被覆している。
次に、上記した樹脂成形品100の製造方法について、図1〜図4を用いて説明する。図3は、一次成形部の形成後を示す断面図である。図4は、樹脂成形品の製造工程のうち、二次成形部の形成工程を示す断面図である。
先ず、ターミナル10を4本準備する。そして、各ターミナル10を図示されない第1の成形型のキャビティ内に配置し、ターミナル10の一部を第1の成形型によって固定(挟持)した状態で、キャビティ内に溶融した樹脂を注入する。これにより、図3に示すように、ターミナル10の被覆部位12のうち、一部(中央の領域)を被覆するとともに、長手方向に沿って略円柱状とされた一次成形部30を形成する。このとき、環状の突起部33も、一次成形部30の外周面における端領域32に形成される。
次に、一次成形部30によって被覆されたターミナル10を、図4に示されるように、第2の成形型50のキャビティ51内に配置する。本実施形態においては、第2の成形型50が上型52と下型53からなり、第2の成形型50の開閉方向(図4に示す実線矢印の方向)に対して、図2に示したように、断面長方形のターミナル10の短手辺10bが略平行となるべく、一次成形部30によって被覆されたターミナル10を、上型52の凹部52aと下型53の凹部53aとにより構成されたキャビティ51内に配置する。そして、第2の成形型50により、ターミナル10の端部11及び一次成形部30の外周面における中央領域34を固定(挟持)した状態で、キャビティ51内に溶融した樹脂を注入する。ここで、第2の成形型50においては、図4に示すように、中央領域34を挟持する固定部位54によって、キャビティ51が互いに独立する2つの領域(キャビティ51a,51b)に分割されており、各キャビティ51a,51bにおける長手方向の一端側に図示されないゲートがそれぞれ設けられている。これにより、一次成形部30における一方側の端領域32を被覆するとともに、一次成形部30から露出されたターミナル10の被覆部位12のうち、該端領域32側の端部31から端部11との境界までの部位を一体的に被覆する二次形成部40aを形成する。また、二次成形部40aの形成とともに、一次成形部30における他方側の端領域32を被覆するとともに、一次成形部30から露出されたターミナル10の被覆部位12のうち、該端領域32側の端部31からターミナル10の端部11との境界までの部位を一体的に被覆する二次成形部40bを形成する。なお、二次成形部40の形成時には、一次成形部30において薄肉の部位である突起部33の形成部位が一次成形部30と二次成形部40(40a,40b)との環状のシール部となる。したがって、このシール部により、二次成形部40を形成した時点で、一次成形部30と二次成形部40(40a,40b)との境界を介して、ターミナル10が外部雰囲気と連通することが回避される。このようにして、図1に示した樹脂成形品100が形成される。
次に、本実施形態に示した樹脂成形品100及びその製造方法の特徴点について説明する。
上記したように、例えばキャビティ51を構成する上型52の凹部52a(流路)と下型53の凹部53a(流路)とでは、溶融した樹脂の流動速度に差が生じる。すなわち、ターミナル10を挟む位置関係にある上型52の流路と下型53の流路とで、同一のゲートから樹脂の流動先端までの流動距離に差が生じる。このような流動差は、上型52の流路と下型53の流路とを繋ぐ流路(上下間の流路)が狭いほど生じ易く、樹脂によって被覆されるターミナル10の長さが長いほど、上型52の流路と下型53の流路とで流動距離差が大きくなる。特に、本実施形態に示すように(図2参照)、複数のターミナル10が開閉方向及び長手方向に対して垂直な方向に並設された構成では、上下間の流路が狭くなる。そして、これにより、上型52の流路と下型53の流路との流動距離差が生じ易くなる。
これに対し、本実施形態においては、ターミナル10の被覆部位12を被覆する樹脂成形部20が、ターミナル10の一方の端部11から、長手方向に沿って二次成形部40a、一次成形部30、二次成形部40bの順に設けられている。すなわち、1つの成形部30,40a,40bによるターミナル10の被覆範囲が、1つの成形部(例えば二次成形部)によりターミナル10の被覆部位12全体を被覆する従来の構成に比べ、短くなっている。したがって、二次成形部40の射出成形時において、ターミナル10を挟む位置関係にある上型52の流路と下型53の流路とで、同一のゲートから樹脂の流動先端までの流動距離差は、図5(a)に示す本実施形態における流動距離差Xのほうが、図5(b)に示す従来構成の流動距離差Yよりも小さくなる。このように、本実施形態においては、第2の成形型50を構成する一方の型(上型52)の流路(凹部52a)と他方の型(下型53)の流路(凹部53a)との流動距離差が従来よりも低減される。すなわち、第2の成形型50の開閉方向における一方の型(図5においては流動距離の長い下型53)の樹脂のみが存在する範囲が、長手方向において短くなる。したがって、流動距離の長い側の型の樹脂のみからターミナル10が受ける力が低減される。これにより、樹脂成形品100では、流動距離の短い側へのターミナル10の撓み(反り)が抑制されている。図5は、樹脂の流動距離差を説明するための模式的な断面図であり、(a)は本実施形態に示す構成、(b)は比較例として従来構成を示している。図5は、模式的な図であるため、一次成形部30を省略している。
また、本実施形態においては、二次成形部40の形成時において、ターミナル10の端部11だけでなく、一次成形部30の外周における中央領域34を、第2の成形型50によって挟持する。すなわち、ターミナル10において、第2の成形型50により挟持される部位の間隔(隣接する挟持部位間のうち最大長さ)が、1つの成形部(例えば二次成形部)によりターミナル10の被覆部位12全体を被覆する従来の構成(端部11のみを挟持する構成)に比べて短くなっている。したがって、これによっても、樹脂成形品100では、ターミナル10の撓み(反り)が抑制されている。特に本実施形態においては、長手方向におけるターミナル10のほぼ中央領域を第2の成形型50によって挟持するので、ターミナル10の撓み(反り)が効果的に抑制されている。
以上により、本実施形態に示す樹脂成形品100は、ターミナル10の撓み(反り)が抑制され、ターミナル10を被覆する樹脂成形部20がほぼ所定の肉厚となっている。すなわち、樹脂成形部20によるターミナル10の気密性が、従来よりも向上されている。なお、本実施形態に示すターミナル10のように、断面長方形であり、該長方形の短手辺10bが第2の成形型50の開閉方向と略平行とされると、ターミナル10に撓みが生じ易い。しかしながら、本実施形態によれば、このような構成のターミナル10を用いながらも、ターミナル10の撓み(反り)が効果的に抑制されている。また、上記したように、長手方向における樹脂成形部20の端部側の気密性は、ターミナル10の端部11に外部(例えばICチップや電子装置のコネクタ)が接続された状態で、確保される。
なお、このように構成される樹脂成形品100は、例えば磁気抵抗素子(MRE)の抵抗値変化を利用してロータの回転態様を検出する周知の回転検出装置(例えば、本出願人による特開2006−112801号公報等参照)などに適用することができる。例えば図6に示す樹脂成形品100は、本実施形態に示した樹脂成形品100と同様の構成となっている。すなわち、直線状のターミナル10の端部11(端部11a,11b)が樹脂成形部20からそれぞれ露出され、被覆部位12を被覆する樹脂成形部20が、長手方向において、端部11a側から二次成形部40a、一次成形部30、二次成形部40bの順に設けられている。そして、樹脂成形部20から露出された一方の端部11aは、その周辺に構成された二次成形部40aからなるハウジングとともに、ECUなどと接続されるためのコネクタ部を構成している。したがって、該コネクタ部がECUなどの外部装置のコネクタ部と嵌合された状態で、一方の端部11a(樹脂成形部20の長手方向端部側)の気密性は確保されるようになっている。また、他方の端部11bは、二次成形部40bに形成された板状の突出部41の表面に固定されており、突出部41上に搭載されたMREを有するICチップやその処理チップ(図示略)と、ボンディングワイヤなどを介して電気的に接続されるようになっている。この突出部41は、ICチップなどが接続された状態で例えば円筒状のバイアス磁石(図示略)内に挿通され、さらに樹脂製のカバーキャップ(図示略)によって被覆される。そして、カバーキャップの端部が、レーザ溶着などによって二次成形部40bに溶着されることで、カバーキャップ内が気密に封止されることとなる。このように、他方の端部11bの気密性も確保されるようになっている。図6は、樹脂成形品を回転検出装置に適用した場合の断面図である。
なお、本実施形態においては、一次成形部30と二次成形部40とが長手方向に交互に設けられる例として、ターミナル10の一方の端部11側から、二次成形部40a、一次成形部30、二次成形部40bの順とされた例を示した。しかしながら、例えば図7に示すように、一方の端部11側から、一次成形部30a、二次成形部40、一次成形部30bの順とされた構成としても良い。すなわち、一次成形部30が複数に分割された構成としても良い。図7では、一次成形部30aの外周面のうち、一次成形部30bと対向する一方の端部31から所定範囲の端領域32のみが、二次成形部40によって被覆されている。また、一次成形部30bの外周面のうち、一次成形部30aと対向する一方の端部31から所定範囲の端領域32のみが、二次成形部40によって被覆されている。このような構成では、一次成形部30が複数に分割されており、1つの一次成形部30a,30bによる被覆範囲が、1つの一次成形部のみによってターミナル10の被覆部位12全体が被覆される構成に比べて短くなっている。また、二次成形部40の形成時において、ターミナル10の端部11とともに、一次成形部30a,30bの外周面における二次成形部40により被覆されない領域が、第2の成形型50によって挟持される。すなわち、第2の成形型50によって挟持される部位の間隔(隣接する挟持部位間のうち最大長さ)が、従来の構成よりも短くなっている。しかしながら、上述した構成(図1参照)に比べると、隣接する挟持部位間の最大長さが長くなる。図7は、樹脂成形部の変形例を示す断面図である。
また、交互とは、樹脂成形部20を構成する一次成形部30及び二次成形部40のうち、少なくとも一方が複数であれば成り立つので、上記した例以外にも、樹脂成形部20が、一次成形部30と二次成形部40をともに複数有する構成として良い。
また、本実施形態においては、直線状のターミナル10における被覆部位12が、各成形部(一次成形部30、二次成形部40a,40b)によって1/3程度ずつ被覆される例を示した。このように、各成形部によって被覆されるターミナル10の部位を均等とすると、流動距離差の最大値が低減され、ターミナル10の撓みを効果的に抑制することができる。しかしながら、各成形部による被覆範囲は、上記例に限定されるものではない。
また、本実施形態においては、一次成形部30及び二次成形部40が同一の樹脂材料(ポリフェニレンスルフィド)を用いて構成される例を示した。しかしながら、一次成形部30及び二次成形部40が異なる樹脂材料を用いて構成されてもよい。
また、本実施形態においては、一次成形部30が、長手方向にそって略円柱状とされた例を示した。しかしながら、一次成形部30の形状としては、ターミナル10の被覆部位12の一部を被覆し、二次成形部40を形成する時に、第2の成形型50によって固定(挟持)することができる形状であれば採用することができる。
また、本実施形態においては、第2の成形型50が上型52と下型53からなる例を示した。しかしながら、二次成形部40を形成する時に、ターミナル10及び一次成形部30を固定(挟持)することができる成形型であれば、採用することができる。例えば、左右方向に開閉する成形型を採用することもできる。
また、本実施形態においては、樹脂成形品100が4本のターミナル10を含む例を示した。しかしながら、ターミナル10の本数としては、1本以上であれば良い。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を、図8〜図10に基づいて説明する。図8は、第2実施形態に係る樹脂成形品の概略構成を示す断面図である。図9は、ターミナルの概略構成を示す平面図である。図10は、樹脂成形部の射出成形時を示す模式的な断面図である。
第2実施形態に係る樹脂成形品は、第1実施形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分については詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。なお、第1実施形態に示した要素と同一の要素には、同一の符号を付与するものとする。
第1実施形態においては、ターミナル10の被覆部位12を被覆する樹脂成形部20が、一次成形部30と二次成形部40を有する構成において、一次成形部30及び二次成形部40が長手方向において交互に設けられる例を示した。これに対し、本実施形態においては、ターミナル10における被覆部位12の少なくとも一部が断面長方形の平板状とされ、その長手辺10aが樹脂成形部20を形成する成形型の開閉方向と略平行とされている点を特徴とする。
詳しくは、第1実施形態同様、ターミナル10として、断面長方形であって、該断面に垂直な方向に長く延びたターミナル10を4本採用しており、各ターミナル10は、樹脂成形部20を形成する際の成形型の開閉方向とターミナル10の長手方向に対して略垂直な方向に並設されている。そして、図9に示すように、各ターミナル10における被覆部位12の一部12a(ほぼ全域)が、プレス加工によりターミナル10の他の部位に対して約90°捩れており、該部位12a(以下、長手平行部位12aと示す)における長手辺10aが樹脂成形部20を形成する成形型の開閉方向と略平行とされている。なお、ターミナル10の他の部位(端部11及び被覆部位12における長手平行部位12aを除く部位)においては、短手辺10bが樹脂成形部20を形成する成形型の開閉方向と略平行とされている。
また、樹脂成形部20は、図10に示すように、ターミナル10の被覆部位12が成形型60のキャビティ61内に配置され、端部11が成形型60によって固定された状態で、キャビティ61内に溶融された樹脂が注入されてなるものである。
ここで、本実施形態においては、上記したように、長手平行部位12aにおける長手辺10aが開閉方向と略平行となっている。したがって、キャビティ61を構成する一方の型(例えば上型62)の流路(凹部62a)と他方の型(例えば下型63)の流路(凹部63a)との間の流路(上下間の流路)のうち、長手平行部位12aを間に挟む部位間の流路が、短手辺10bが成形型の開閉方向と略平行とされた構成よりも広くなる。これにより、樹脂成形部20の形成時において、上型62の流路と下型63の流路との間で樹脂の流動が促進され、上型62の流路と下型63の流路との流動距離差が抑制される。そして、樹脂成形部20の形成時に、ターミナル10が開閉方向において樹脂から受ける力が低減される。
また、上記したように、長手平行部位12aにおける長手辺10aが開閉方向と略平行となっているので、長手平行部位12aにおいて、ターミナル10の側面のうち、長手辺10aを含む面(長手面)よりも面積が小さい短手辺10bを含む面(短手面)が開閉方向に対して面している(略垂直となっている)。すなわち、開閉方向において、ターミナル10の樹脂との接触面積が小さくなっている。そして、これによっても、ターミナル10が開閉方向において樹脂から受ける力が低減される。
このように、本実施形態に係る樹脂成形品100は、長手平行部位12aの効果によって、ターミナル10の撓みが抑制されている。すなわち、従来の構成に比べて、樹脂成形部20によるターミナル10の気密性が向上されている。
なお、樹脂成形部20の断面積が同じ場合、並設されるターミナル10の本数が多いほど、隣接するターミナル10間の隙間(流路)が狭くなり、上型62の流路と下型63の流路との間で樹脂の流動がされにくくなる。しかしながら、本実施形態によれば、従来のように断面長方形の短手辺10bを開閉方向と略平行とする場合よりも、隣接するターミナル10間の隙間(流路)を広くすることができる。したがって、ターミナル10が複数本であっても、従来よりもターミナル10の撓みが抑制された樹脂成形品100を得ることができる。しかしながら、ターミナル10の本数としては、1本以上であれば良い。ターミナル10を複数本有する場合には、少なくとも1本のターミナル10が長手平行部位12aを有していれば良い。
また、本実施形態においては、ターミナル10全体が断面長方形である例を示した。しかしながら、長手平行部位12aのみが断面長方形とされたターミナル10を採用しても良い。また、ターミナル10における被覆部位12のうち、一部のみが長手平行部位12aとされたターミナル10を採用することもできる。また、ターミナル10全体が、断面長方形であり、且つ、開閉方向に対して長手辺10aが略平行とされた構成としても良い。さらには、1つのターミナル10における被覆部位12が、長手平行部位12aを複数有する構成を採用することができる。
また、本実施形態においては、長手平行部位12aがターミナル10の他の部位に対して捩れている例を示した。このような構成のターミナル10を採用すると、1つの部材からターミナル10を構成できるので、ターミナル10を簡素化(製造工程を簡素化)することができる。しかしながら、ターミナル10における長手平行部位12aと他の部位との連結構造は、同一部材の捩れに限定されるものではない。例えば、別部材を溶接などによって接合することで、長手平行部位12aと他の部位とが連結(一体化)された構成のターミナル10を採用することもできる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態を、図11に基づいて説明する。図11は、第3実施形態に係る樹脂成形品の概略構成を示す断面図である。
第3実施形態に係る樹脂成形品は、上述した各実施形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分については詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。なお、上述した各実施形態に示した要素と同一の要素には、同一の符号を付与するものとする。
第2実施形態においては、ターミナル10のうち、樹脂成形部20に被覆される被覆部位12の少なくとも一部を長手平行部位12aとすることで、ターミナル10の撓みが抑制される例を示した。これに対し、本実施形態においては、被覆部位12に、開閉方向と略垂直な貫通孔13が形成されている点を特徴とする。
詳しくは、第1実施形態同様、ターミナル10として、断面長方形であって該断面に垂直な方向に長く延びたターミナル10を4本採用しており、各ターミナル10は、断面長方形の短手辺10bが樹脂成形部20を形成する際の成形型の開閉方向と略平行とされている。また、各ターミナル10は、成形型の開閉方向及びターミナル10の長手方向に対して略垂直な方向に並設されている。そして、各ターミナル10における被覆部位12に、開閉方向に沿って(ターミナル10の側面のうち、長手辺10aを含む長手面間に)貫通孔13が形成されている。
このような構成のターミナル10を採用した場合、図示しない成形型のキャビティを構成する一方の型(例えば上型)の流路(凹部)と他方の型(例えば下型)の流路(凹部)との間の流路(例えば上下間の流路)が、貫通孔13を流路とする分、貫通孔13の形成されない構成よりも広くなる。したがって、樹脂成形部20の形成時において、一方の型の流路と他方の流路との間で樹脂の流動が促進され、その流動距離差が抑制される。
このように、本実施形態に係る樹脂成形品100は、貫通孔13の効果によって、ターミナル10の撓みが抑制されている。すなわち、従来の構成に比べて、樹脂成形部20によるターミナル10の気密性が向上されている。
なお、本実施形態においては、樹脂成形品100が4本のターミナル10を含む例を示した。しかしながら、ターミナル10の本数としては、1本以上であれば良い。また、複数のターミナル10を有する場合には、少なくとも1本のターミナル10に貫通孔が形成されていれば良い。
また、本実施形態においては、ターミナル10全体が断面長方形である例を示した。しかしながら、ターミナル10における複数部位12のみが、断面長方形であり、且つ、開閉方向に対して短手辺10bが略平行とされた構成としても良い。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態を、図12〜図15に基づいて説明する。図12〜図14は、樹脂成形品の製造工程のうち、樹脂成形部を形成する工程の製造途中を示す断面図である。図15は、樹脂成形部の形成後を示す断面図である。
第4実施形態に係る樹脂成形品は、上述した各実施形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分については詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。なお、上述した各実施形態に示した要素と同一の要素には、同一の符号を付与するものとする。
本実施形態においては、ターミナル10の構成を第1実施形態同様とする。すなわち、ターミナル10として、断面長方形であって該断面に垂直な方向に長く延びた直線状のターミナル10を4本採用し、各ターミナル10は、断面長方形の短手辺10bが樹脂成形部20を形成する成形型70の開閉方向と略平行となるように、成形型70のキャビティ71に配置される。また、各ターミナル10は、成形型70の開閉方向及び長手方向に対して垂直な方向に並設される。
成形型70は、対をなす一方の型72(例えば上型72)と他方の型73(例えば下型73)から構成されており、型締めした状態で、上型72の凹部72a(流路)と下型73の凹部73a(流路)によりキャビティ71が構成されるようになっている。また、上型72及び下型73には、成形型70の開閉方向に独立して可動可能とされた対をなす支持ピン対74が複数設けられている。本実施形態においては、3つの支持ピン対74a〜74cが、ターミナル10における被覆部位12を、その長手方向における複数箇所で挟持するように、上型72及び下型73に設けられている。また、図12に示すように、支持ピン対74a〜74cは、その挟持部位にて分けられるターミナル10の4つの領域の長さが互いにほぼ等しくなるように、設けられている。
そして、図12に示すように、成形型70のキャビティ71にターミナル10を配置し、成形型70によって、ターミナル10の端部11(11a,11b)を挟持しつつ、複数の支持ピン対74(74a〜74c)によってターミナル10の被覆部位12を挟持する。この挟持状態で、キャビティ71における長手方向の一端側(端部11a側)に設けられたゲートから溶融した樹脂80(以下、単に樹脂80と示す)をキャビティ71内に注入し、ターミナル10の被覆部位12を被覆する樹脂成形部20を形成する。
ここで、樹脂80は、長手方向に沿って、キャビティ71における長手方向の一端側から他端側(ターミナル10における端部11aから端部11b側)に向けて流動する。第1実施形態などで記載したように、ターミナル10の長さが長いほど、上型72の流路と下型73の流路とで、樹脂80の流動距離に差が生じ、ターミナル10に撓み(反り)が生じる。また、流動距離差が同じでも、ターミナル10の長さが長いほど、ターミナル10に撓み(反り)が生じる。しかしながら、本実施形態においては、初期段階で、複数の支持ピン対74a〜74cにより、ターミナル10の被覆部位12を挟持しておき、樹脂80の流動に応じて、ゲートに近い側の支持ピン対74aから順に開方向へ移動させる(ターミナル10から離反させる)。すなわち、ターミナル10(被覆部位12)において、流動距離差によって撓み可能な長さを意図的に短くすることで、ターミナル10の撓みを抑制する。
具体的には、ゲートからキャビティ71内への樹脂80の射出開始から所定のタイミング(例えば樹脂80がゲート(端部11a)に一番近い支持ピン対74aに接近する)まで、図12に示すように、全ての支持ピン対74a〜74cにより、ターミナル10の被覆部位12を挟持する。そして、図12に示すように、ゲート(端部11a)に一番近い支持ピン対74aに対して、上型72の流路及び下型73の流路のうち、流動速度が速い側の樹脂80が接触する直前に、支持ピン対74aをターミナル10の被覆部位12から離反(図12に示す白抜き矢印方向に移動)させる。この時点(樹脂80が長手方向の1/4程度被覆した時点)では、樹脂80の流動距離差は僅かである。また、樹脂80が接触する直前まで全ての支持ピン対74a〜74cにより、ターミナル10の被覆部位12を挟持し、支持ピン対74aを離反後も、被覆部位12における樹脂80の流動側を、支持ピン対74b,74cによって挟持する。これにより、上型72の流路と下型73の流路に樹脂80が充填された部位における端部11b側の先端位置から、一番近い支持ピン対74までの距離(ターミナル10の被覆部位12における樹脂流動差によって撓み可能な部位の長さ)が短いため、ターミナル10の撓みを抑制することができる。
支持ピン対74aを離反させると、図13に示すように、樹脂80は、支持ピン対74aによって挟持されていた被覆部位12の周囲も被覆しながら、端部11b側に流動する。そして、図13に示すように、支持ピン対74aの次にゲート(端部11a)に近い支持ピン対74bに対して、上型72の流路及び下型73の流路のうち、流動速度が速い側の樹脂80が接触する直前に、支持ピン対74bをターミナル10の被覆部位12から離反(図13に示す白抜き矢印方向に移動)させる。この時点(樹脂80が長手方向の1/2程度被覆した時点)では、図12に示す状態よりも樹脂80の流動距離差が大きくなる。しかしながら、樹脂80が接触する直前まで支持ピン対74b,74cにより、ターミナル10の被覆部位12を挟持し、支持ピン対74bを離反後も、被覆部位12における樹脂80の流動側を、支持ピン対74cによって挟持する。このように、ターミナル10の被覆部位12における樹脂流動差によって撓み可能な部位の長さが短いため、ターミナル10の撓みを抑制することができる。
支持ピン対74bを離反させると、図14に示すように、樹脂80は、支持ピン対74bによって挟持されていた被覆部位12の周囲も被覆しながら、端部11b側に流動する。そして、図14に示すように、支持ピン対74bの次にゲート(端部11a)に近い支持ピン対74cに対して、上型72の流路及び下型73の流路のうち、流動速度が速い側の樹脂80が接触する直前に、支持ピン対74cをターミナル10の被覆部位12から離反(図14に示す白抜き矢印方向に移動)させる。この時点(樹脂80が長手方向の3/4程度被覆した時点)では、図13に示す状態よりも樹脂80の流動距離差が大きくなる。しかしながら、樹脂80が接触する直前まで支持ピン対74cにより、ターミナル10の被覆部位12を挟持し、支持ピン対74cを離反後も、端部11bが成形型70によって挟持される。このように、ターミナル10の被覆部位12における樹脂流動差によって撓み可能な部位の長さが短いため、ターミナル10の撓みを抑制することができる。
そして、図15に示すように、樹脂80は、支持ピン対74cによって挟持されていた被覆部位12の周囲も被覆しながら、端部11b側に流動し、キャビティ71内に樹脂80が充填されて、樹脂成形部20が形成される。以上により、樹脂成形品100を得ることができる。
このように本実施形態に係る樹脂成形品100の製造方法によれば、複数の支持ピン対74により、ターミナル10(被覆部位12)において、流動距離差により撓み可能な部位の長さを意図的に短くすることができる。これにより、ターミナル10の撓みを抑制することができる。
また、本実施形態においては、樹脂80の流動に応じて、支持ピン対74a〜74cをゲートに近い側から順に、ターミナル10から離反させる。したがって、ターミナル10の被覆部位12の周囲を、長手方向全体にわたって被覆する樹脂成形部20を形成することができる。
したがって、ターミナル10の端部11のみを成形型によって挟持した状態で樹脂成形部20形成する方法に比べて、樹脂成形部20によるターミナル10の気密性が向上された樹脂成形品100を得ることができる。
なお、本実施形態においては、ターミナル10の長手方向における複数の部位を上型72及び下型73に形成された複数(3つ)の支持ピン対74a〜74cにより等間隔で挟持(固定)する例を示した。このように、各支持ピン対74a〜74cによって固定する部位を均等にすると、ターミナル10を均等に支えることができるため、ターミナル10の撓みを効果的に抑制することができる。しかしながら、ターミナル10を挟持(固定)する間隔は、上記例に限定されない。
また、本実施形態においては、樹脂80が支持ピン対74a〜74cと接触する直前にターミナル10から離反させる例を示した。このようにすると、樹脂80によって支持ピン対74a〜74cが汚れることが抑止され、支持ピン対74a〜74cの清掃など工数を低減することができる。また、支持ピン対74a〜74cが樹脂80から長手方向に受ける圧力も回避される。しかしながら、樹脂80の接触後であって、樹脂80が硬化する前に支持ピン対74a〜74cをターミナル10から離反させるようにしても良い。
また、本実施形態においては、ターミナル10を3対(3組)の支持ピン対74a〜74cによって挟持(固定)する例を示した。しかしながら、支持ピン対の対数としては、2対以上であれば良い。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
第1実施形態に係る樹脂成形品の概略構成を示す断面図である。 図1に示すII−II線に沿う断面図である。 一次成形部の形成後を示す断面図である。 樹脂成形品の製造工程のうち、二次成形部の形成工程を示す断面図である。 樹脂の流動距離差を説明するための模式的な断面図であり、(a)は本実施形態に示す構成、(b)は比較例として従来構成を示している。 樹脂成形品を回転検出装置に適用した場合の断面図である。 射出成形部の変形例を示す断面図である。 第2実施形態に係る樹脂成形品の概略構成を示す断面図である。 概略構成を示すターミナルの平面図である。 樹脂成形部の射出成形時を示す模式的な断面図である。 第3実施形態に係る樹脂成形品の概略構成を示す断面図である。 樹脂成形品の製造工程のうち、樹脂成形部を形成する工程の製造途中を示す断面図である。 樹脂成形品の製造工程のうち、樹脂成形部を形成する工程の製造途中を示す断面図である。 樹脂成形品の製造工程のうち、樹脂成形部を形成する工程の製造途中を示す断面図である。 樹脂成形部の形成後を示す断面図である。
符号の説明
10・・・ターミナル
11・・・端部
12・・・被覆部位
20・・・樹脂成形部
30・・・一次成形部
32・・・端領域
34・・・中央領域
40・・・二次成形部
50・・・第2の成形型
51・・・キャビティ
52・・・上型
52a・・・凹部(流路)
53・・・下型
53a・・・凹部(流路)
100・・・樹脂成形品

Claims (9)

  1. ターミナルと、
    樹脂の射出成形によって形成され、前記ターミナルにおける端部を除く部位を被覆する樹脂成形部を備えた樹脂成形品であって、
    前記樹脂成形部として、前記ターミナルの長手方向における一部位の周囲を被覆する一次成形部と、前記一次成形部から露出された前記ターミナルの部位の周囲とともに前記一次成形部の一部を被覆する二次成形部とを有し、
    前記一次成形部は、前記長手方向における少なくとも一方の端部から所定範囲の端領域の外周に環状の突起部が形成され、前記突起部を含む前記端領域の外周のみが前記二次成形部によって被覆されており、
    前記二次成形部は、前記一次成形部における前記突起部が形成された端領域の外周と、該端領域から露出された前記ターミナルのうち、前記端領域の端部から所定範囲の部位の周囲とを一体的に被覆し、
    前記長手方向において、前記一次成形部と前記二次成形部とが交互に設けられていることを特徴とする樹脂成形品。
  2. 前記一次成形部と前記二次成形部のうち、少なくとも前記二次成形部が複数設けられ、
    前記一次成形部における前記端領域と該端領域に挟まれた中央領域のうち、前記端領域のみが互いに独立した前記二次成形部によってそれぞれ被覆されていることを特徴とする請求項1に記載の樹脂成形品。
  3. 前記突起部は、同一の前記端領域に対して複数形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の樹脂成形品。
  4. ターミナルと、
    樹脂の射出成形によって形成され、前記ターミナルにおける端部を除く部位を被覆する樹脂成形部を備えた樹脂成形品であって、
    前記ターミナルのうち、前記樹脂成形部によって被覆される部位の少なくとも一部が、断面長方形の平板状とされ、且つ、前記断面長方形の長手辺が前記射出成形に用いた成形型の開閉方向と略平行とされていることを特徴とする樹脂成形品。
  5. 前記ターミナルにおける平板状の部位のうち、前記断面長方形の長手辺が前記開閉方向と略平行とされた部位は、他の部位に対して捩れていることを特徴とする請求項4に記載の樹脂成形品。
  6. 複数の前記ターミナルは、前記長手方向及び前記射出成形時における成形型の開閉方向と略垂直な方向に並設されていることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の樹脂成形品。
  7. ターミナルと、
    樹脂の射出成形によって形成され、前記ターミナルにおける端部を除く部位を被覆する樹脂成形部を備えた樹脂成形品であって、
    前記ターミナルのうち、少なくとも前記樹脂成形部によって被覆される部位が断面長方形の平板状とされ、且つ、前記断面長方形の短手辺が前記射出成形に用いた成形型の開閉方向と略平行とされ、
    前記樹脂成形部によって被覆される平板状の部位に、前記開閉方向と略平行な貫通孔が形成されていることを特徴とする樹脂成形品。
  8. ターミナルの端部が樹脂成形部から露出された樹脂成形品の製造方法であって、
    前記ターミナルを第1の成形型内に配置した状態で、前記第1の成形型内に溶融した樹脂を注入することにより、前記ターミナルの長手方向における一部位の周囲を被覆し、且つ、前記長手方向における少なくとも一方の端部から所定範囲の端領域の外周に環状の突起部を有する一次成形部を形成する第1の工程と、
    第1の工程後、前記一次成形部によって被覆された前記ターミナルを第2の成形型内に配置し、前記一次成形部における前記突起部が形成された端領域を除く領域を前記第2の成形型で挟持した状態で、前記第2の成形型内に溶融した樹脂を注入することにより、前記第2の成形型で挟持されない前記一次成形部における端領域の外周と、該端領域から露出されたターミナルのうち、前記端領域の端部から所定範囲の部位の周囲とを一体的に被覆するとともに、前記長手方向において前記一次成形部と交互となるように二次成形部を形成する第2の工程と、を含むことを特徴とする樹脂成形品の製造方法。
  9. ターミナルを成形型内に配置し、前記成形型の開閉方向に可動可能に設けられた対をなす支持ピン対によって前記ターミナルを挟持した状態で、前記成形型内に溶融した樹脂を注入し、前記ターミナルを被覆する樹脂成形部を形成する成形工程を備えた樹脂成形品の製造方法であって、
    前記成形工程において、複数の前記支持ピン対によって前記ターミナルをその長手方向における複数部位で挟持しておき、前記成形型内に溶融した樹脂を注入して前記樹脂を前記ターミナルの長手方向に沿って流動させる際に、ゲート近傍の前記支持ピン対から前記ゲートから最も遠い前記支持ピン対までを、順次前記ターミナルから離反させることを特徴とする樹脂成形品の製造方法。
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