JP2002129810A - 自動車用ドアロック装置 - Google Patents

自動車用ドアロック装置

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JP2002129810A
JP2002129810A JP2000327257A JP2000327257A JP2002129810A JP 2002129810 A JP2002129810 A JP 2002129810A JP 2000327257 A JP2000327257 A JP 2000327257A JP 2000327257 A JP2000327257 A JP 2000327257A JP 2002129810 A JP2002129810 A JP 2002129810A
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勝稔 福永
Atsushi Suzumura
淳 鈴村
Riyuujiro Akizuki
龍次郎 秋月
Norio Kimoto
典夫 木本
Akira Muramatsu
明 村松
Shigeru Hayakawa
早川  茂
Yasuhiko Sono
靖彦 園
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Abstract

(57)【要約】 【課題】自動車用ドアロック装置において、ラッチの最
大回転量を的確に規定すること。 【解決手段】車体側のストライカ56によって押動され
て回転するラッチ51が樹脂製のボディ13内に収容さ
れてドアに組付けられるベースプレート15に支持ピン
55を介して回転可能に支持されるように構成した自動
車用ドアロック装置において、ベースプレート15の端
部にラッチ51側に向けて屈曲してラッチ51の回転軌
跡内の所定位置に介在する屈曲部15bを形成して、ラ
ッチ51の一部51cが屈曲部15bに当接することに
よりラッチ51の最大回転量が規定されるように構成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用ドアロッ
ク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用ドアロック装置の一つとして、
車体側のストライカによって押動されて回転するラッチ
が樹脂製のボディ内に収容されてドアに組付けられるベ
ースプレートに支持ピンを介して回転可能に支持される
ように構成したものがあり、例えば、特許第25164
32号公報に示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記公報の
ドアロック装置においては、ラッチの一部がボディの一
部に当接することにより、ラッチの最大回転量(ストラ
イカの進入を受け入れる原位置からの最大回転量)が規
定されるように構成されているため、ラッチが過負荷を
受けて最大回転量にまで回転すると、ラッチの一部がボ
ディの一部に大きな荷重で当接してボディの一部を破損
するおそれがある。なお、ボディの破損は、ボディ内へ
の水侵入等の問題を生じさせる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した問題
に対処すべく、車体側のストライカによって押動されて
回転するラッチが樹脂製のボディ内に収容されてドアに
組付けられるベースプレートに支持ピンを介して回転可
能に支持されるように構成した自動車用ドアロック装置
において、前記ベースプレートの端部に前記ラッチ側に
向けて屈曲して前記ラッチの回転軌跡内の所定位置に介
在する屈曲部を形成して、前記ラッチの一部が前記屈曲
部に当接することにより前記ラッチの最大回転量が規定
されるように構成したことに特徴がある。
【0005】
【発明の作用・効果】本発明の自動車用ドアロック装置
においては、ラッチの一部がベースプレートの端部に形
成した屈曲部に当接することにより、ラッチの最大回転
量が規定されるように構成されているため、ラッチが過
負荷を受けて最大回転量にまで回転しても、ラッチから
の大きな荷重はベースプレートの屈曲部にて的確に受け
止められて、ボディの破損を防ぐ。したがって、ボディ
の破損に起因するボディ内への水侵入等の問題は生じな
い。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。図1は本発明に係る自動車用ド
アロック装置をドアAの内部に配設して車内側からみた
内側面図、図2は同装置をドアAの後方側からみた後面
図、図3は同装置を上方からみた平面図であり、図4は
同装置の分解斜視図である。当該ドアロック装置におい
ては、ハウジング10内に第1作動機構20、第2作動
機構30、および第3作動機構40が収容され、ボディ
13内に被掛止機構50が収容されている。なお、図4
に示す各矢印方向は、自動車の車体を基準とする前後方
向、上下方向、および内外方向を示している。
【0007】当該ドアロック装置のハウジング10は、
樹脂製のハウジング本体11と、樹脂製のカバー12
と、樹脂製のボディ13からなるもので、ハウジング本
体11は、内側に開口する皿状の第1ケース部11aお
よび第1ケース部11aとは直交して後側に開口する皿
状の第2ケース部11bを有し、第1ケース部11aの
開口部側にはカバー12が取付けられ、かつ、第2ケー
ス部11bの開口部側にはボディ13が取付けられてい
る。これにより、第1ケース部11aの開口部はカバー
12にて閉塞され、かつ、第2ケース部11bの開口部
はボディ13にて閉塞されている。
【0008】ハウジング10においては、ハウジング本
体11の第1ケース部11aとカバー12間の内部に、
第1作動機構20および第2作動機構30の各構成部材
が配設されている。また、ハウジング本体11の第2ケ
ース部11bとボディ13間の内部には、サブベースプ
レート14が配設されているとともに、第3作動機構4
0の各構成部材が配設されている。ボディ13の後側の
開口部側にはベースプレート15が取付けられて、ベー
スプレート15が同開口部を閉塞している。ボディ13
とベースプレート15間の内部には、被掛止機構50の
各構成部材が配設されている。
【0009】第1作動機構20は、図4および図5に示
したように、第1インサイドレバー21、第2インサイ
ドレバー22、オープンリンク23、ロック操作レバー
24、電動モータ25、ホイールギヤ26、アクティブ
レバー27、キーレバー28、およびアイドルレバー2
9を備えている。なお、図5は第1作動機構20および
第2作動機構30の各構成部材をドアAの車外側からみ
た外側面図である。
【0010】第1インサイドレバー21は、カバー12
の内面側に支持ピン21aを介して回動可能に取付けら
れている。また、カバー12の外面側には、第3インサ
イドレバー61が同一の支持ピン21aを介して回動可
能に取付けられている。第1インサイドレバー21は、
カバー12側に向けて突出する係合突起部21bを備
え、係合突起部21bはカバー12の円弧状孔12aを
貫通して第3インサイドレバー61の連結孔61aに係
合して、第1インサイドレバー21を第3インサイドレ
バー61に一体的に連結している。第3インサイドレバ
ー61は、ドアAの車内側に設けた図示しないインサイ
ドハンドルに連結するインサイドケーブル62(詳細に
はインナーワイヤ)に連結されていて、インサイドハン
ドルの開方向への操作(開操作)により図5の時計方向
へ回動し、第1インサイドレバー21を同方向へ回動さ
せる。
【0011】第2インサイドレバー22は、カバー12
の内面側に回動可能に取付けられて、第1インサイドレ
バー21の外側に位置しているもので、カバー12側へ
突出する係合ピン22aと、ハウジング本体11側に位
置する係合アーム部22bを備えている。第2インサイ
ドレバー22においては、係合ピン22aを第1インサ
イドレバー21の長孔21cに挿通することにより、第
1インサイドレバー21に連係されている。
【0012】オープンリンク23は、第1インサイドレ
バー21の外側に位置し、後述するアクティブレバー2
7の第1係合ピン27bが挿通する長孔状の係合溝23
a、第1インサイドレバー21の先端部21dが当接し
て係合するL字状の係合片部23b、および、後述する
オープンレバー41に連結されるための連結部23cを
備えていて、アクティブレバー27およびオープンレバ
ー41にて支持されている。
【0013】ロック操作レバー24は、ハウジング本体
11の第1ケース部11aの内面側に回動可能に取付け
られていて、ロッキングケーブル63用の取付孔24
a、後述するアクティブレバー27の第3係合ピン27
dを受承する受承部24b、後述する被掛止レバー31
の一端を掛止する掛止部24c、および、第2インサイ
ドレバー22の係合アーム部22bの先端部が当接する
当接部24dを備えている。ロッキングケーブル63
(詳細にはインナーワイヤ)は、ドアAの車内側に設け
た図示しないロックノブに連結されると共に取付孔24
aにてロック操作レバー24に連結されていて、ロック
ノブがロック操作された場合、その操作力をロック操作
レバー24に伝達して、ロック操作レバー24を図5の
時計方向へ回動させ、ロックノブがアンロック操作され
た場合、その操作力をロック操作レバー24に伝達し
て、ロック操作レバー24を図5の反時計方向へ回動さ
せる。
【0014】電動モータ25は、第1作動機構20に対
する操作力を出力すべく機能するものであり、カバー1
2の内面側に取付けられている。電動モータ25はその
出力軸にウォーム25aを備え、ウォーム25aはホイ
ールギヤ26のギヤ部に噛合している。電動モータ25
は、キーブレードやドア室内トリムに設けたロック・ア
ンロックスイッチの操作(ロック・アンロック操作)に
よるリモートコントロール操作によって駆動を制御され
る。ホイールギヤ26は、電動モータ25の出力部に該
当するもので、その外面側に一対の係合ピン26a,2
6bを備えていて、第1ケース部11aとカバー12と
に回転可能に支持されている。両係合ピン26a,26
bは、ホイールギヤ26の回転中心を挟んで同一円周上
に所定間隔を保持して配置されていて、ホイールギヤ2
6の正逆回転時に、何れか一方がアクティブレバー27
の扇形面に対して当接・離脱し、何れか他方がアクティ
ブレバー27の係合凹所27aに対して進退する。
【0015】アクティブレバー27は、第1ケース部1
1aとカバー12に回動可能に支持されて、オープンリ
ンク23とロック操作レバー24間に位置しており、カ
バー12に対向する対向面側に係合凹所27a(図5参
照)、第1係合ピン27b(図5参照)、および第2係
合ピン27cを備え、第1ケース部11aに対向する対
向面側に第3係合ピン27dおよび突起部27eを備え
ている。また、アクティブレバー27は、ハウジング本
体11に設けた突片11cと弾撥的に係合するアーム2
7fを備えている。
【0016】アクティブレバー27において、係合凹所
27aはホイールギヤ26側に臨み、第1係合ピン27
bはオープンリンク23の係合溝23aに挿通されてい
る。また、第2係合ピン27cは後述するアイドルレバ
ー29の第2係合溝29bに係合し、第3係合ピン27
dはロック操作レバー24の受承部24bに受承され、
突起部27eは後述する掛止レバー32に近接して位置
している。またアクティブレバー27の係合凹所27a
は、ホイールギヤ26が正逆回転した際、ピン26aま
たは26bが選択的に進退して係合・非係合し、アクテ
ィブレバー27を図5の時計および反時計方向へ選択的
に回動させるように形成されている。
【0017】キーレバー28は、円柱状の柱状本体28
aとそれに一体に連結されたレバー部28bとからなる
もので、ハウジング本体11の第1ケース部11aに、
アイドルレバー29とともに回転可能に支持されてお
り、柱状本体28aには図1〜図3に示したキーシリン
ダBから突出するロッドCの先端部がトルク伝達可能に
嵌合する嵌合溝28cを備えるとともに、レバー部28
bの背面にはアイドルレバー29に設けた円弧状の第1
係合溝29aに挿入される係合ピン28d(図5参照)
を備えている。
【0018】アイドルレバー29は、その先端部に先端
側が開口する第2係合溝29bを備え、第2係合溝29
bには、アクティブレバー27の第2係合ピン27cが
挿入されている。キーレバー28は、キーブレード(図
示省略)によってキーシリンダBを回動操作することに
より回動してアイドルレバー29を図5の時計方向およ
び反時計方向へ選択的に回動させ、かつ、アイドルレバ
ー29を介してアクティブレバー27を図5の時計方向
および反時計方向へ選択的に回動させる。
【0019】第2作動機構30は、被掛止レバー(被ダ
ブルロックレバー)31、掛止レバー(ダブルロックレ
バー)32、電動モータ33を備えている。被掛止レバ
ー31は、線状のバネ鋼材(他の弾性素材で構成して実
施することも可能である)を屈曲形成してなるもので、
コイル状の基部31aと、基部31aから所定長さ延び
るレバー部31bと、レバー部31bの先端部に形成さ
れたフック状の被掛止部31cを備えている。被掛止レ
バー31においては、その基部31aがロック操作レバ
ー24を回動可能に支持する支持ピン24f周りに巻回
させた状態で、その基部31aの一端がロック操作レバ
ー24の掛止部24cに掛止され、そのレバー部31b
の中間部がロック操作レバー24の掛止部24eに掛止
されて取付けられている。被掛止レバー31は、レバー
部31bを図5の反時計方向へ付勢された状態でロック
操作レバー24に連動動作可能に組付けられていて、レ
バー部31bの先端部の背部にてアクティブレバー27
の第3係合ピン27dをロック操作レバー24の受承部
24bとにより受承している。
【0020】掛止レバー32は、第1ケース部11aと
カバー12に回動可能に取付けられていて、図5に示し
たように、一端側の揺動アーム32aの先端部に掛止部
32bを備え、他端側の揺動アーム32cの先端縁に円
弧状のギヤ部32dを備えている。電動モータ33は、
掛止レバー32を駆動して回動させるもので、その出力
軸に設けたウォーム33aを掛止レバー32のギヤ部3
2dに噛合させている。電動モータ33は、キーブレー
ド等に設けたダブルロックスイッチの操作(セット・ア
ンセット操作)によるリモートコントロール操作によっ
て駆動を制御される。掛止レバー32は、被掛止レバー
31が図6に示すダブルロック動作位置に移行している
状態で、電動モータ33の正回転駆動により図示時計方
向へ回動されると、図8に示したように被掛止レバー3
1の被掛止部31cを揺動アーム32aの掛止部32b
にて掛止(保持)する。
【0021】掛止レバー32による被掛止レバー31の
掛止状態(ダブルロック状態)は、掛止レバー32を図
示反時計方向へ回動動作させることにより解除される
が、この掛止レバー32の回動動作は、リモートコント
ロール操作による電動モータ33を逆回転駆動させるこ
とにより当然に行えるとともに、アクティブレバー27
のアンロック動作位置への移行動作によっても行われ
る。掛止レバー32が被掛止レバー31を掛止している
状態(セット位置)では、アクティブレバー27は図8
に示したようにロック動作位置に移行していて、アクテ
ィブレバー27の突起部27eが掛止レバー32の揺動
アーム32aの上方にてこれに近接して位置している。
このため、アクティブレバー27を図示時計方向へ回動
動作させれば、アクティブレバー27の突起部27eが
掛止レバー32の揺動アーム32aの上端部に当接して
揺動アーム32aを下方へ押動し、掛止レバー32を反
時計方向へ所定量回動させて、図6に示したように、掛
止レバー32による被掛止レバー31の掛止状態を解除
する(アンセット位置とする)。
【0022】第3作動機構40の各構成部材は、ハウジ
ング本体11の第2ケース部11bとボディ13間にて
その内部に配設されている。第3作動機構40は、オー
プンレバー41およびリフトレバー42を備えている。
オープンレバー41は、第2ケース部11bとサブベー
スプレート14間にて、支持ピン43aおよびトーショ
ンスプリング43bを介して回動可能に支持されてい
る。オープンレバー41の一方の回動端部41aには、
ドアAの車外側に設けたアウトサイドハンドルDに連結
するアウトサイドリンクEが連結され、かつ、他方の回
動端部41bには、オープンリンク23の連結部23c
が嵌着されて連結されている。オープンレバー41は、
アウトサイドハンドルDの開方向への操作(車外方向へ
の開操作)により、トーションスプリング43bに抗し
て他方の回動端部41bを上動させるように回動する。
リフトレバー42は、カバー13を貫通して延びる後述
するポール52の軸部52bの外周に一体回転可能に嵌
合していて、図5に示したように、その周縁部に設けた
係合片42aがオープンリンク23の係合片部23bの
上端縁の上方に臨んでいる。
【0023】被掛止機構50は、主体が金属製のラッチ
51、金属製のポール52、および、これらをそれぞれ
付勢する一対のトーションスプリング53,54を備え
るとともに、図4に示した3個のゴムクッション(符号
省略)を備えているもので、ラッチ51とラッチ用のト
ーションスプリング53とポール52の本体部52aは
3個のゴムクッションとともにボディ13とベースプレ
ート15間にてボディ13の内部に配設されている。
【0024】ラッチ51は、サブベースプレート14と
ボディ13とベースプレート15を貫通してこれらによ
って支持された支持ピン55を介して、ボディ13とベ
ースプレート15間にて回転可能に支持されていて、支
持ピン55の外周に同軸的に組付けたトーションスプリ
ング53の一端が掛止されている。トーションスプリン
グ53の他端はボディ13側に掛止されていて、ラッチ
51の回転を所定の力で規制し、ラッチ51が回転した
際にはラッチ51を回転復帰すべく付勢する。ラッチ5
1は、ドアAが開かれている状態でトーションスプリン
グ53の作用にて、その掛止溝51aの開口部がベース
プレート15に設けた挿入溝15aの開口部に略一致す
る原位置(この位置ではラッチ51の一部がボディ13
の一部に当接している)に保持されている。
【0025】ポール52は、ブロック状の本体部52a
と、本体部52aに略直交して延びる軸部52bからな
るもので、軸部52bはボディ13とサブベースプレー
ト14を貫通してハウジング本体11の第2ケース部1
1b内に臨んだ状態で、サブベースプレート14および
ベースプレート15に回転可能に支持されている。ポー
ル52の軸部52bには、ボディ13とサブベースプレ
ート14間の中間部位の外周にポール用のトーションス
プリング54が同軸的に組付けられ、かつ、その先端の
部位にリフトレバー42が一体回転可能に嵌着固定(カ
シメ固定)されている。トーションスプリング54は、
その一端をポール52側に掛止されかつ他端をサブベー
スプレート14側に掛止されていて、ポール52の回転
を所定の力で規制するとともに、ポール52が回転した
際にはポール52を回転復帰すべく付勢する。ポール5
2は、本体部52aをラッチ51の外周に当接させてい
る。
【0026】ラッチ51は、車体側に組付けた金属製の
ストライカ56がベースプレート15の挿入溝15aを
通して相対的に進入した際には、ストライカ56の押動
作用にてトーションスプリング53に抗して回転しつつ
ストライカ56を受け入れ、この間、ポール52はラッ
チ51の外周に摺接しつつ外周の掛止部51bに相対的
に移行して、図2に示したように同掛止部51bに掛止
される。これにより、ラッチ51は、ストライカ56を
受け入れた回転状態でポール52により保持され、スト
ライカ56を掛止するとともにこの掛止状態を保持す
る。この状態では、ドアAは閉止状態にある。
【0027】ラッチ51は、この掛止状態では、トーシ
ョンスプリング53にて復帰方向へ付勢されており、リ
フトレバー42が回動されてポール52が回転しラッチ
51の掛止部51bから離脱した際には、トーションス
プリング53の付勢力で回動復帰するとともに、掛止溝
51aの開口部がベースプレート15に設けた挿入溝1
5aの開口部に一致する方向へ回転する。この状態で
は、ストライカ56はラッチ51の掛止溝51aおよび
ベースプレート15に設けた挿入溝15aから退出可能
である。従って、ドアAはこの状態では開放可能であ
る。ポール52は、ラッチ51とストライカ56との掛
止状態および非掛止状態を選択的に形成すべく機能する
もので、トーションスプリング54に抗して回転操作さ
れると、ラッチ51の掛止部51bから離脱してラッチ
51とストライカ56との掛止状態を解除する。
【0028】上記のように構成した当該ドアロック装置
においては説明を省略するが、ラッチ51とストライカ
56の掛止状態の解除が不能なロック状態を形成する作
動、ラッチ51とストライカ56の掛止状態の解除が可
能なアンロック状態を形成する作動、アンロック状態に
おいてドアを開閉操作する作動、ロック状態においてド
アを開閉操作する作動(いわゆるワンモーション作
動)、ロック状態をアンロック状態に解除し得ないダブ
ルロック状態を形成する作動、および、ダブルロック状
態を解除する作動が得られる。
【0029】ところで、本実施形態においては、図10
〜図12に示したように、ベースプレート15の端部に
ラッチ51に向けて屈曲してラッチ51の回転軌跡内の
所定位置に介在する屈曲部15bが形成されていて、ラ
ッチ51の一部51cがベースプレート15の屈曲部1
5bに当接することにより、ラッチ51の最大回転量が
規定されるように構成されている。また、本実施形態に
おいては、図12に示したように、ラッチ51の一部5
1cがベースプレート15の屈曲部15bに当接すると
きに、ストライカ56の進入路に露呈するラッチ51の
他の一部51dが、ラッチ51の回転中心(支持ピン5
5の軸心)を中心とする円弧形状に形成されている。
【0030】このように、本実施形態においては、ラッ
チ51の一部51cがベースプレート15の端部に形成
した屈曲部15bに当接することにより、ラッチ51の
最大回転量が規定されるように構成されているため、図
12に示したように、ラッチ51がストライカ56によ
り過負荷を受けて最大回転量にまで回転しても、ラッチ
51からの大きな荷重はベースプレート15の屈曲部1
5bにて的確に受け止められて、ボディ13の破損を防
ぐ。したがって、ボディ13の破損に起因するボディ1
3内への水侵入等の問題は生じない。なお、ラッチ51
がストライカ56により過負荷を受けて最大回転量にま
で回転することは、ドアAが開かれているときにラッチ
51が図10に示したように回転されてポール52によ
り保持された状態で、ドアAが閉じられるときに生じる
ものであり、通常の使用状態では生じないものである。
【0031】また、本実施形態においては、図12に示
したように、ラッチ51の一部51cがベースプレート
15の屈曲部15bに当接するときに、ストライカ56
の進入路に露呈するラッチ51の他の一部51dがラッ
チ51の回転中心を中心とする円弧形状に形成されてい
るため、図12に示した状態でストライカ56からラッ
チ51に作用する回転モーメントを略ゼロとすることが
できて、ラッチ51の一部51cとベースプレート15
の屈曲部15bとの当接部での負荷低減を図ることがで
きる。
【0032】本実施の形態においては、ドアロック装置
は、ハウジング10内に収容される第1作動機構20、
第2作動機構30および第3作動機構40を備えている
が、ダブルロックの設定がない仕様の場合には、第2作
動機構30を備えないドアロック装置としてもよい。こ
の場合、第1作動機構20のロック操作レバー24の受
承部24bは、第1作動機構20のアクティブレバー2
7の第3係合ピン27dが挿通される長孔形状とされ、
ロック操作レバー24とアクティブレバー27とは係脱
不能に連結される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動車用ドアロック装置をドアの
内部に配設して車内側からみた内側面図である。
【図2】同ドアロック装置をドアの後方側からみた後面
図である。
【図3】同ドアロック装置を上方からみた平面図であ
る。
【図4】同ドアロック装置の分解斜視図である。
【図5】同ドアロック装置のアンロック状態における各
構成部材の動作状態を示す側面図である。
【図6】同ドアロック装置のロック状態における各構成
部材の動作状態を示す側面図である。
【図7】同ドアロック装置のロック状態におけるワンモ
ーション作動時の各構成部材の動作状態を示す側面図で
ある。
【図8】同ドアロック装置のダブルロック状態における
各構成部材の動作状態を示す側面図である。
【図9】ラッチ、ラッチ用トーションスプリング、ポー
ル、ポール用トーションスプリング、ボディ、ベースプ
レート、サブベースプレート、リフトレバーおよび3個
のゴムクッション等からなる組立体の前面図である。
【図10】図9に示した組立体の後面図である。
【図11】図9に示した組立体の底面図である。
【図12】ラッチがストライカにより押動されて最大回
転量にまで回転したときの各構成部材の動作状態を示す
一部破断後面図である。
【符号の説明】
10…ハウジング、11…ハウジング本体、11a…第
1ケース部、11b…第2ケース部、12…カバー、1
3…ボディ、14…サブベースプレート、15…ベース
プレート、15a…挿入溝、15b…屈曲部、42…リ
フトレバー、51…ラッチ、52…ポール、53…ラッ
チ用トーションスプリング、54…ポール用トーション
スプリング、55…支持ピン、56…ストライカ、A…
ドア。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秋月 龍次郎 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 木本 典夫 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 村松 明 愛知県刈谷市昭和町2丁目3番地 アイシ ン・エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 早川 茂 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 園 靖彦 愛知県幡豆郡吉良町大字友国字池上70番地 6 アイシン機工株式会社内 Fターム(参考) 2E250 AA21 HH01 JJ35 LL01 PP01 PP02 PP04 PP07 PP10

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体側のストライカによって押動されて
    回転するラッチが樹脂製のボディ内に収容されてドアに
    組付けられるベースプレートに支持ピンを介して回転可
    能に支持されるように構成した自動車用ドアロック装置
    において、前記ベースプレートの端部に前記ラッチ側に
    向けて屈曲して前記ラッチの回転軌跡内の所定位置に介
    在する屈曲部を形成して、前記ラッチの一部が前記屈曲
    部に当接することにより前記ラッチの最大回転量が規定
    されるように構成したことを特徴とする自動車用ドアロ
    ック装置。
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