JP2016199862A - 車両用ロック装置 - Google Patents

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佐々木 浩二
Koji Sasaki
浩二 佐々木
雄太 桜井
Yuta Sakurai
雄太 桜井
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Abstract

【課題】部品点数の削減を図ることができる車両用ロック装置を提供する。
【解決手段】車両用ロック装置100は、ベースプレート1と、ストライカ8を拘束し、あるいは開放するラッチ2と、ラッチ2にストライカ8を開放させる方向に弾性力を発生させるコイルばね4と、ラッチ2と係合して、ラッチ2のストライカ8を拘束した状態を保持するロックレバー3と、ラッチ2とロックレバー3との係合を解除する係合解除機構5と、ロックレバー3がラッチ2と係合する方向に弾性力を発生させるトーションばね7とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用ロック装置に関する。
従来、車両の車体に対して開閉可能に取り付けられた、例えばドア,トランク等の開閉部材を車体に対してロック及びアンロックする車両用ロック装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の車両用ロック装置は、車体に取り付けられたストライカと係合する係合溝が形成され、ストライカの係合溝からの離脱が規制されるロック位置とストライカの係合溝からの離脱が可能なアンロック位置との間で時計回り及び反時計回りの方向に回転するラッチと、ラッチにアンロック位置へ回転させる方向の弾性力を付与するコイルばねと、ラッチと係合することによりラッチをロック位置に保持するロックレバー(ラチェット)と、ラッチとロックレバーとの係合を解除するオープンレバーと、ロック解除時にオープンレバーを作動させる解除機構とを備える。
解除機構は、モータと、モータの出力軸に連結されたウォームと、ウォームと噛合して回転するウォームホイールとを有している。また、ウォームホイールには、オープンレバーに回転力を付与するカム体が形成されている。なお、ロックレバー,オープンレバー,及びウォームホイールは、それぞれ異なる回転軸上に配置されている。
ロック解除時は、先ず、モータが駆動し、ウォームを介してウォームホイールが回転する。そうすると、ウォームホイールのカム体がオープンレバーの端部を押圧し、オープンレバーが回転される。このオープンレバーの回転に伴って、オープンレバーがロックレバーを押圧してロックレバーが回転させられるため、ロックレバーとラッチとの係合が解除される。この結果、ラッチがコイルばねの弾性力によってロック位置からアンロック位置に回転し、ストライカがラッチの係合溝から離脱できる状態となる。この状態で、例えば乗員が開閉部材としてのトランクを開こうとすると、ストライカとラッチの係合溝との係合が外れてトランクを開くことができる。
一方、ロック操作時は、ストライカとラッチの係合溝とが係合して、ラッチを押圧することにより、ラッチがアンロック位置からロック位置へ回転させられる。そして、ラッチがロックレバーに係合して、ロックレバーがロック位置に保持された状態となる。これにより、ストライカがラッチの係合溝から離脱不能なロック状態となる。
特開2014−47521号公報
しかし、特許文献1に記載の車両用ロック装置では、ウォームホイールとロックレバーとの間にオープンレバーが介在する構成であるため、部品点数が増加して構成が複雑化することにより、装置の大型化や組付コストの増大が問題となっていた。
そこで、本発明では、部品点数の削減を図ることができる車両用ロック装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、車体に取り付けられたストライカが挿入する挿入溝が形成されたベースプレートと、前記ストライカと係合する係合溝が形成され、前記ベースプレート上で時計方向及び反時計方向に所定の角度で回転することにより、前記ストライカの前記係合溝からの離脱が規制されるロック位置と、前記ストライカの前記係合溝からの離脱が可能なアンロック位置との間で変位するラッチと、前記ロック位置から前記アンロック位置へ回転させる方向の弾性力を前記ラッチに付与する第1の弾性部材と、前記ベースプレート上で時計方向及び反時計方向に所定の角度で回転することにより、前記ロック位置にある前記ラッチと係合して前記ラッチの前記ロック位置から前記アンロック位置への回転を規制する係合位置と、前記ロック位置にある前記ラッチとの係合を解かれることによって、前記ラッチの前記ロック位置から前記アンロック位置への回転が許容された非係合位置との間を変位するロックレバーと、前記非係合位置から前記係合位置へ回転させる方向の弾性力を前記ロックレバーに付与する第2の弾性部材と、前記第2の弾性部材の弾性力に抗して、前記係合位置にある前記ロックレバーを前記非係合位置へ回転させる係合解除機構とを備えたことを特徴とする、車両用ロック装置を提供する。
また、本発明は、上記課題を解決するため、第1の回転軸上で時計方向及び反時計方向に所定の角度で回転することにより、被ラッチ部材をラッチする第1の位置と、前記被ラッチ部材を解放及び受け入れる第2の位置と、の間で変位するラッチ部材と、前記第1の回転軸と異なる第2の回転軸上で時計方向及び反時計方向に所定の角度で回転することにより、前記第1の位置の前記ラッチ部材をロックする第1の位置と、前記第2の位置の前記ラッチ部材をアンロックする第2の位置と、の間で変位するロック部材と、前記第2の回転軸上に位置して前記ロック部材を前記第1の位置から前記第2の位置へ変位させる駆動手段と、を含む、車両用ロック装置を提供する。
本発明に係る車両用ロック装置によれば、部品点数の削減を図ることができる。
本発明における第1の実施の形態に係る車両用ロック装置の構成例を示す分解斜視図である。 車両用ロック装置の構成例を示す正面図である。 車両用ロック装置の構成例を示す背面図である。 (a)〜(c)車両用ロック装置のロック時及びロック解除時における動作を説明するための説明図であり、(a)はロック状態を示し、(b)は係合解除機構の作動時を示し、(c)はロックが解除された状態を示している。 (a)〜(c)第2の実施の形態に係る車両用ロック装置のロック解除時における動作を説明するための説明図であり、(a)はロック状態を示し、(b)は係合解除機構の作動時を示し、(c)はロックが解除された状態を示している。
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態に係る車両用ロック装置について、図1乃至図4を参照して説明する。以下の実施の形態では、車体に取り付けられるストライカと、フード,ドア,トランク等の開閉部材に搭載されるロック装置に含まれるラッチの係合溝との間の係合及び係合解除の動作については、説明の便宜上、ストライカがラッチの係合溝に接近及び離隔するものとして説明するが、一般的にはストライカが車体に静止固定されているので、当該ストライカに対して、開閉部材に搭載されたラッチを含むロック装置が接近及び離隔するものであることを理解されたい。
図1は、本実施の形態に係る車両用ロック装置を構成する各部品を分解して示す分解斜視図である。この車両用ロック装置100は、車両の車体9に開閉可能に取り付けられたドア等の開閉部材を車体9に対してロックするために用いられる。
車両用ロック装置100は、図略のドア,トランク等の開閉部材に搭載されるものであり、以下に説明する各部品を所定の配置で固定するベースプレート1と、車体9側に固定されたストライカ8を拘束し、あるいは開放するラッチ2と、ラッチ2にストライカ8を開放させる方向の弾性力を発生させる第1の弾性部材としてのコイルばね4と、ラッチ2と係合して、ラッチ2のストライカ8を拘束した状態を保持するロックレバー3と、ラッチ2とロックレバー3との係合を解除する係合解除機構5と、ロックレバー3がラッチ2と係合する方向の弾性力を発生させる第2の弾性部材としてのトーションばね7と、係合解除機構5を収容するケース6とを備える。
ベースプレート1は、平板状の部材であり、その中央部にストライカ8が進入可能な進入溝1aを有し、その左右端には板厚方向に貫通した一対の取付孔1b,1bを有している。進入溝1aは、正面視がU字状であり、上端側が開口している。ベースプレート1は、一対の取付孔1b,1bに挿通された図略のボルト等が開閉部材側に設けられたネジ穴に締結されることによって、開閉部材に対して固定される。
また、ベースプレート1には、ラッチ2を回転可能に支持する支持ピン20が挿通されるラッチ孔1dと、後述する係合解除機構5におけるウォームホイール52の挿入部522に挿入されるロックレバー3の連結部材31が挿通される連結孔1eとが形成されている。ラッチ孔1dは進入溝1aと一対の取付孔1b、1bとの間の一側に形成され、連結孔1eは進入溝1aの下部に形成されている。また、ベースプレート1は、その下端部にコイルバネ4の一端部4aが連結されるバネ連結部1cを有している。ベースプレート1は、複数のボルト91〜93が挿通するボルト挿通孔11〜13を有している。
ストライカ8は、丸棒材を略U字状に屈曲して形成され、その両端が車体9側に溶接等によって固定されている。
ラッチ2は、ストライカ8と係合する係合溝2aを有している。ラッチ2は、支持ピン20が挿通されるピン挿通孔2dを有し、この支持ピン20を中心としてベースプレート1上で相対的に回転可能に支持されている。ラッチ2は、コイルバネ4の一端部4aが連結されるバネ連結部2cを有している。
ロックレバー3は、ラッチ2と係合する係合部30aを有する略直方形状のロック部材30と、後述する係合解除機構5におけるウォームホイール52の挿入部522に挿入されることによって連結される連結部材31とを一体に有している。連結部材31は、円筒状の軸部310と、軸部310の外周面から軸部310の径方向外方に突出して、かつ軸部310の軸方向に所定の長さで延在して形成される一対の係止部311,311が形成されている。一対の係止部311,311は、軸部310の軸方向の一部に180°の間隔で形成されている。
ロックレバー3は、その連結部材31をベースプレート1の連結孔1eに挿通させて、ベースプレート1に対して相対回転可能に取り付けられる。つまり、ロックレバー3がベースプレート1に取り付けられた状態においては、連結部材31の一対の係止部311は、連結孔1eに干渉せず、ベースプレート1の背面側(ラッチ2及びロックレバー3が配置される面と反対側の面)に全て露呈した状態となる。ロックレバー3は、連結部材31の回転軸Oを中心として時計回り及び反時計回りの方向において回転する。すなわち、ロックレバー3は、連結部材31の回転軸Oを中心として、所定の角度範囲で双方向に回転可能である。
係合解除機構5は、ベースプレート1の背面側に配置されている。この係合解除機構5は、ウォームギヤ機構を構成する、モータ50と、モータ50の出力軸500に連結されたウォーム51と、ウォーム51と噛み合って回転するウォームホイール52とを有している。ウォームホイール52とロックレバー3の連結部材31とは、互いにベースプレート1を挟むように回転軸O上で同軸状に配置されている。
ウォームホイール52は、ウォーム51と噛み合う噛み合い歯が外周に形成された円筒状の大径部520と、大径部520の端面からベースプレート1とは反対側の方向に延出して形成された円筒状の小径部521と、ロックレバー3の連結部材31が挿入される挿入部522とを有している。小径部521は、軸方向の位置が異なる段差部を有し、この段差部がトーションばね7の一端部7aが当接する当接部521aとして形成されている。
ケース6は、係合解除機構5の各構成部品を収容する収容部60と、モータ50に電力を供給するためのターミナル部61とを有している。収容部60の内部には、ウォームホイール52が収容されるホイール収容室60aと、モータ50及びウォーム51を収容するモータ収容室60bと、トーションばね7の他端部7bが当接する当接部60cとが形成されている。ターミナル部61には図略の制御装置が電気的に接続される電力端子,制御信号端子等が収容されている。
また、ケース6には、複数のボルト91〜93が締結される複数のボルト締結部601〜603が形成されている。ベースプレート1及びケース6は、複数のボルト91〜93がベースプレート1のボルト挿通孔11〜13を介してケース6の複数のボルト締結部601〜603に締結されることによって、相互に固定されている。
図2は、車両用ロック装置100の構成例を示す正面図である。図2では、ラッチ2がロックレバー3と係合してロック位置Xに保持された状態を示している。なお、図2では、ラッチ2がアンロック位置Xにあるときの、ラッチ2,ロックレバー3,ストライカ8,コイルばね4を二点鎖線で示している。
ラッチ2は、ロック位置Xにおいて、ロックレバー3におけるロック部材30の係合部30aに係合する被係合部2bを有している。ラッチ2は、被係合部2bがロックレバー3のロック部材30の係合部30aに係合されることにより、ロック位置に保持される。
また、ラッチ2は、アンロック位置Xにおいて、ロックレバー3におけるロック部材30の上端面に形成された被摺動部30bに摺動する摺動部2eを有している。ラッチ2がアンロック位置Xからロック位置Xに変位する際には、ラッチ2の摺動部2eがロックレバー3のロック部材30における被摺動部30bに沿って摺動する。これにより、例えば、ラッチ2の摺動部2eとロックレバー3の被摺動部30bが所定の間隙を有している場合は、ラッチ2のアンロック位置Xからロック位置Xへの回転に伴って摺動部2eがロックレバー3の被摺動部30bに衝突し、係合解除機構5が破損するおそれがあるが、本実施の形態によれば、そのような衝突を回避することができる。
また、ラッチ2は、ストライカ8の係合溝2aからの離脱が規制されたロック位置Xとストライカ8の係合溝2aからの離脱が可能なアンロック位置Xとの間を支持ピン20を介してベースプレート1上で時計回り及び反時計回りの回転方向に所定の角度範囲で回転可能に取り付けられている。
ロックレバー3は、ロック位置Xにあるラッチ2と係合してラッチ2のロック位置Xからアンロック位置Xへの回転を規制する係合位置Yと、ロック位置Xにあるラッチ2との係合を解かれることによって、ラッチ2のロック位置Xからアンロック位置Xへの回転が許容された非係合位置Yとの間を時計回り及び反時計回りの回転方向に所定の角度範囲で回転可能にベースプレート1に取り付けられている。
コイルばね4は、一端部4aがラッチ2のバネ連結部2cに連結されると共に他端部4bがベースプレート1のバネ連結部1cに連結され、軸方向に引っ張られた状態で配置されている。すなわち、ラッチ2は、コイルばね4からアンロック位置Xへ回転する方向(図2における時計回りの方向)の弾性力を常時受けている。
図3は、図2に示した車両用ロック装置100の構成例を示す背面図である。なお、図3において、ケース6は二点鎖線で示されている。
ウォームホイール52の挿入部522には、ロックレバー3の連結部材31の軸部310が挿入される挿入孔522aと、一対の係止部311,311が係止する一対の係止孔522b,522bとが形成されている。挿入孔522aはその正面視が円形であり、一対の係止孔522b,522bはその正面視が矩形状である。この挿入部522の挿入孔522a及び一対の係止孔522b,522bにロックレバー3の連結部材31における軸部310及び一対の係止部311,311が挿入されることにより、ロックレバー3とウォームホイール52とが相対回転不能に連結される。つまり、ロックレバー3は、ウォームホイール52の回転軸上で時計回り及び反時計回りの方向に回転するよう構成されている。
ウォームホイール52の小径部521の内面には、トーションばね7が配置されている。トーションばね7は、その一端部7aがウォームホイール52における小径部521の当接部521aに当接すると共に、他端部7bがケース6における収容部60の当接部60c(図1に示す)に当接して、ウォームホイール52に図3における時計回り方向への弾性力を常時付与している。つまり、ロックレバー3は、ウォームホイール52を介して、トーションばね7から非係合位置Y(図2に示す)から係合位置Yへ回転する方向の弾性力を常時受けている。
以上述べた図1乃至図3において説明した構成において、車両用ロック装置100は以下のように動作する。この動作について、図4(a)〜(c)を参照して説明する。
図4(a)は、車両用ロック装置100のロック状態を示し、(b)はロック解除のための係合解除機構5の作動時を示し、(c)はロックが解除された状態を示している。なお、図4は車両用ロック装置100の正面視であり、ベースプレート1の背面に配置されたモータ50,ウォーム51,ウォームホイール52,及びトーションばね7を二点鎖線で示している。
ロック状態では、図4(a)に示すように、ラッチ2は、コイルばね4によって時計回り方向に回転する弾性力を加えられているが、被係合部2bがロックレバー3の係合部30aに係合された状態であるので、ロック位置Xに保持されている。つまり、ストライカ8がラッチ2の係合溝2aから離脱するのを規制されている。
このロック状態のときに、ロック解除のために、ロック解除信号によって係合解除機構5のモータ50を駆動すると、図4(b)に示すように、ウォーム51を介してウォームホイール52がトーションばね7の弾性力に抗して、時計回りの方向に回転する。このウォームホイール52の回転と共にロックレバー3も同じ方向に回転して係合位置Yから非係合位置Yへ変位するため、ロックレバー3におけるロック部材30の係合部30aとラッチ2の被係合部2bとの係合が解除される。
そうすると、図4(c)に示すように、ラッチ2がコイルばね4の弾性力によって時計回りの方向(矢印A方向)に回転してアンロック位置Xを取る。これにより、車両用ロック装置100はロック解除状態となる。このとき、乗員が開閉部材を開く操作を行うと、ストライカ8がラッチ2の係合溝2aから矢印A方向に離脱して開閉部材を開くことができる。
一方、ロック操作を行う際には、図4(c)に示すように、乗員の開閉部材の閉める操作によってストライカ8が矢印B方向に進行して、ベースプレート1の進入溝1aに進入して、ラッチ2の係合溝2aに係合する。そして、ラッチ2がストライカ8から押圧されて、ラッチ2の摺動部2eとロックレバー3の被摺動部30bとが摺動し、ラッチ2が反時計回りの方向(矢印B方向)に回転する。そして、ラッチ2がコイルばね4の弾性力に抗してさらに反時計回りの方向(アンロック位置Xからロック位置Xへの方向)へ回転しようとすると、図4(b)に示すように、ラッチ2がコイルばね4の弾性力に抗してアンロック位置Xからロック位置Xへ変位し、ロックレバー3がトーションばね7からの弾性力を受けて、非係合位置Yから係合位置Yの方向へ回転する。この結果、図4(a)に示すように、ラッチ2の被係合部2bに係合位置Yのロックレバー3の係合部30aが係合して、ストライカ8がラッチ2の係合溝2aから離脱不能な状態となる。これにより、車両用ロック装置100がロック状態となる。
(第1の実施の形態の作用及び効果)
このように、本実施の形態によれば、ウォームホイール52の回転軸Oと同軸上にロックレバー3を配置したので、例えば特許文献1に記載のロック装置のようにウォームホイールの回転力をロックレバーに伝達するオープンレバーを不要にすることができる。すなわち、部品点数の削減を図ることができるため、装置の構成を簡素化すると共に、装置の大型化及び組付コストの低減を図ることができる。
また、本実施の形態によれば、係合解除機構5のウォームホイール52とロックレバー3が相対回転不能に連結されているので、例えば特許文献1に記載のロック装置のようにオープンレバーを介してラッチとロックレバーとの係合を解除している場合に比較して、係合解除機構5の作動時からラッチ2とロックレバー3の係合を解除するまでの時間を短縮できる。すなわち、ロック操作時の応答性を向上させることができる。
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態に係る車両用ロック装置100Aについて、図5を参照して説明する。図5は、第2の実施の形態に係る車両用ロック装置100Aのロック解除時における動作を説明するための説明図であり、(a)はロック状態を示し、(b)は係合解除機構の作動時を示し、(c)はロックが解除された状態を示している。なお、図5では、第1の実施の形態について説明したものと共通する機能を有する構成要素については、同一の又は対応する符号及び名称を付してその説明を省略する。
第2の実施の形態に係る車両用ロック装置100Aは、乗員の手動操作によってロックを解除する機構を備える点で第1の実施の形態に係る車両用ロック装置と異なる。この差異に伴って、第2の実施の形態に係る車両用ロック装置100Aは、図5(a)に示すように、そのロックレバー3Aの形状が第1の実施の形態に係る車両用ロック装置100のロックレバー3の形状と異なり、かつ、ベースプレート1に、後述するケーブル7Aを保持するための保持部10が設けられている点で第1の実施の形態に係る車両用ロック装置100と異なる。なお、第2の実施の形態において、その他の構成については第1の実施の形態と同様である。
ロックレバー3Aは、ケーブル7Aの一端を係止する係止部32と、ロック部材30の下端から下方へ延在して形成されて、係止部32とロック部材30との間を連結する腕部33とを有している。
ケーブル7Aは、その一端が、例えば車両用ロック装置100Aをドア用のロック装置に適用した場合であれば、図略のインサイドドアハンドル及びアウトサイドドアハンドルに連結され、他端は車両用ロック装置100Aに連結される。
ケーブル7Aは、金属製のワイヤ70と、ワイヤ70が挿通されるチューブ71とを有して構成され、チューブ71の一端は筒状の保持部材700に係止されている。保持部材700は、ベースプレート1に設けられたケーブル保持部10に保持されている。これにより、ケーブル7Aがベースプレート1に対して固定されている。また、ワイヤ70の先端にはワイヤ70よりも大径に形成されたワイヤエンド710が固着されており、このワイヤエンド710がロックレバー3Aの係止部32に係止されている。
以上述べた第2の実施の形態に係る車両用ロック装置100Aは以下のように動作する。この動作について、図5(a)〜(c)を参照して説明する。
ロック状態では、図5(a)に示すように、ラッチ2は、コイルばね4によって時計回り方向に回転する弾性力を加えられているが、被係合部2bがロックレバー3Aの係合部30aに係合された状態であるので、ロック位置Xに保持されている。
このロック状態のときに、ロック解除のために例えば乗員の手動による引張操作によってケーブル7Aのワイヤ70が矢印Z方向に引っ張られると、図5(b)に示すように、ロックレバー3Aの係止部32がケーブル7Aのワイヤエンド710を介して引張力を受けるので、ロックレバー3Aが時計回りの方向に回転して係合位置Yから非係合位置Yへ変位し、ロックレバー3Aにおけるロック部材30の係合部30aとラッチ2の被係合部2bとの係合が解除される。
そうすると、図5(c)に示すように、ラッチ2がコイルばね4の弾性力によって時計回りの方向に回転してアンロック位置Xを取る。これにより、車両用ロック装置100Aはロック解除状態となる。このとき、乗員が開閉部材を開く操作を行うと、ストライカ8がラッチ2の係合溝2aから矢印Z方向に離脱して開閉部材を開くことができる。
以上説明した、第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の作用及び効果を得ることができる。なお、上記で説明した、手動操作により引っ張られるケーブル7Aと、ケーブル7Aの一端を係止する係止部32が形成され、ケーブル7Aを介して係合位置Yから非係合位置Yへ変位されるロックレバー3Aとを有して構成される手動操作による解除機構は、本発明における「係合解除機構」の一態様である。
以上、本発明について実施の形態に基づいて説明したが、上記に記載した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。上記実施の形態では、車体9側にストライカ8が固定され、車体9に対して開閉可能に取り付けられた開閉部材側に車両用ロック装置100が取り付けられた場合について説明したが、これに限定されず、例えば車体9側に車両用ロック装置100が取り付けられて、開閉部材側にストライカ8が固定されていてもよい。
また、上記実施の形態では、ロックレバー3がロック部材30と連結部材31とが一体に形成されていたが、これに限定されず別々の部品で構成されていてもよい。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。また、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することが可能である。
また、さらに上記実施の形態では、モータ50、ウォーム51、ウォームホイール52を備えたウォームギヤ機構を係合解除機構としたが、係合解除機構はこれに限定されるものではなく、例えば、複数の歯車を有する歯車減速機構等のその他の構成を用いてもよい。
第2の実施の形態では、ケーブル7Aのワイヤエンド710がロックレバー3Aの係止部32に係止される構成について説明したが、これに限定されるものではなく、ロックレバー3Aを係合位置Yから非係合位置Yへ変位させることができる構成であればよい。例えば、軸上のロッド部材と、ロッド部材の先端が係止部32に連結されている構成であってもよい。
1…ベースプレート、1a…進入溝、1b…取付孔、1c…バネ連結部、1d…ラッチ孔、1e…連結孔、2…ラッチ、2a…係合溝、2b…被係合部、2c…バネ連結部、2d…ピン挿通孔、2e…摺動部、3,3A…ロックレバー、4…コイルバネ、4a…一端部、4b…他端部、5…係合解除機構、6…ケース、7a…一端部、7b…他端部、8…ストライカ、9…車体、10…保持部、11〜13…ボルト挿通孔、20…支持ピン、30…ロック部材、30a…係合部、30b…被摺動部、31…連結部材、32…係止部、33…腕部、7…トーションばね、7A…ケーブル、70…ワイヤ、71…チューブ、700…保持部材、710…ワイヤエンド、50…モータ、51…ウォーム、52…ウォームホイール、60…収容部、60a…ホイール収容室、60b…モータ収容室、60c…当接部、61…ターミナル部、91〜93…ボルト、100,100A…車両用ロック装置、310…円筒部、311…係止部、500…出力軸、520…大径部、521…小径部、521a…当接部、522…挿通部、522a…挿入孔、522b…係止孔、601〜603…ボルト締結部、O…回転軸、X…ロック位置、X…アンロック位置、Y…係合位置、Y…非係合位置

Claims (5)

  1. 車体に取り付けられたストライカが挿入する挿入溝が形成されたベースプレートと、
    前記ストライカと係合する係合溝が形成され、前記ベースプレート上で時計方向及び反時計方向に所定の角度で回転することにより、前記ストライカの前記係合溝からの離脱が規制されるロック位置と、前記ストライカの前記係合溝からの離脱が可能なアンロック位置との間で変位するラッチと、
    前記ロック位置から前記アンロック位置へ回転させる方向の弾性力を前記ラッチに付与する第1の弾性部材と、
    前記ベースプレート上で時計方向及び反時計方向に所定の角度で回転することにより、前記ロック位置にある前記ラッチと係合して前記ラッチの前記ロック位置から前記アンロック位置への回転を規制する係合位置と、前記ロック位置にある前記ラッチとの係合を解かれることによって、前記ラッチの前記ロック位置から前記アンロック位置への回転が許容された非係合位置との間を変位するロックレバーと、
    前記非係合位置から前記係合位置へ回転させる方向の弾性力を前記ロックレバーに付与する第2の弾性部材と、
    前記第2の弾性部材の弾性力に抗して、前記係合位置にある前記ロックレバーを前記非係合位置へ回転させる係合解除機構とを備えたことを特徴とする、
    車両用ロック装置。
  2. 前記係合解除機構は、前記ロックレバーに連結されるウォームギヤ機構である、
    請求項1に記載の車両用ロック装置。
  3. 前記係合解除機構は、前記ウォームギヤ機構を構成するウォームホイールと、前記ウォームホイールと噛み合うウォームと、前記ウォームが出力軸に連結されたモータとで構成されている、
    請求項1又は2に記載の車両用ロック装置。
  4. 前記ロックレバーは、前記ウォームホイールの回転軸上で時計方向及び反時計方向に回転する、
    請求項3に記載の車両用ロック装置。
  5. 第1の回転軸上で時計方向及び反時計方向に所定の角度で回転することにより、被ラッチ部材をラッチする第1の位置と、前記被ラッチ部材を解放及び受け入れる第2の位置と、の間で変位するラッチ部材と、
    前記第1の回転軸と異なる第2の回転軸上で時計方向及び反時計方向に所定の角度で回転することにより、前記第1の位置の前記ラッチ部材をロックする第1の位置と、前記第2の位置の前記ラッチ部材をアンロックする第2の位置と、の間で変位するロック部材と、
    前記第2の回転軸上に位置して前記ロック部材を前記第1の位置から前記第2の位置へ変位させる駆動手段と、を含む、
    車両用ロック装置。
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