JP2002128294A - 印刷版の吸着搬送装置 - Google Patents

印刷版の吸着搬送装置

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JP2002128294A
JP2002128294A JP2000325638A JP2000325638A JP2002128294A JP 2002128294 A JP2002128294 A JP 2002128294A JP 2000325638 A JP2000325638 A JP 2000325638A JP 2000325638 A JP2000325638 A JP 2000325638A JP 2002128294 A JP2002128294 A JP 2002128294A
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JP
Japan
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plate
suction
printing plate
photopolymer
magazine
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JP2000325638A
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English (en)
Inventor
Tsukasa Ono
司 小野
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マガジン内に収容された印刷版を確実に吸着
し下層の印刷版から剥離させて取り出すことができ、信
頼性が向上する印刷版の吸着搬送装置を得る。 【解決手段】 吸着搬送装置109では、マガジン20
8に収容されたフォトポリマー版102及び合紙118
を、吸盤124及び吸引ファン126によって取り出
す。マガジン208のベースプレート214は、凸状に
湾曲して形成されており、フォトポリマー版102及び
合紙118は凸状に反った状態で収容されている。この
ため、フォトポリマー版102及び合紙118の剥離力
が小さくなり、吸盤124及び吸引ファン126によっ
て確実に吸着し下層のフォトポリマー版102及び合紙
118から剥離させて取り出すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マガジン内に収容
された印刷版を吸着手段によって吸着しこの状態でマガ
ジンから取り出して所定位置へ搬送するための印刷版の
吸着搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】支持体
上に記録層が設けられた印刷版(例えば、PS版、サー
マルプレート、フォトポリマー版等)を用い、この印刷
版の光重合層に直接レーザビーム等で画像を記録する技
術が開発されてきている(印刷版自動露光装置)。
【0003】このような技術では、印刷版への画像記録
が迅速に行われるため、次々と印刷版を送り込む必要が
ある。このため、予め複数の印刷版とこの印刷版の版面
を保護するための合紙(シート材)とを順次交互に積層
状態でマガジン内に収容し、この状態で所定の位置に待
機させ、吸盤及びファンからなる吸着手段によって吸着
することにより自動的に1枚ずつ取り出して、露光部へ
送り込むようになっている。
【0004】またさらに、印刷版を収容するマガジンに
は、収容された印刷版の先端両角部に対応してさばき板
が設けられている。このさばき板は、印刷版が吸着手段
(吸盤及びファン)によってマガジンから取り出される
際に、印刷版に係合してこの印刷版の先端両角部を湾曲
させ、これにより吸着された印刷版が下層の印刷版(合
紙)から速やかに剥離されて取り出されるようになって
いる。
【0005】ところで、従来のこの種の装置では、マガ
ジン内に収容された印刷版及び合紙を吸着手段(吸盤及
びファン)によって順次1枚ずつ確実に取出すために前
述の如くさばき板が設けられてはいるが、何らかの原因
で一つの印刷版と下層の印刷版(合紙)との剥離力が大
きくなると(剥離し難くなると)、吸着手段(吸盤及び
ファン)による吸着(剥離)不良を生じることになる。
【0006】この場合、前記剥離力が大きく(剥離し難
く)なった場合であっても最上層の印刷版を確実に吸着
して下層の印刷版から剥離させるために吸着手段(吸盤
及びファン)を大型のものにしたりその吸引力(吸引圧
力)を高くするのでは、装置が全体として大型になった
り薄い合紙が皺になりやすく、根本的な対策とはならな
い。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、マガジン内に
収容された印刷版を確実に吸着し下層の印刷版から剥離
させて取り出すことができ、信頼性が向上する印刷版の
吸着搬送装置を得ることが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の印
刷版の吸着搬送装置は、マガジン内に収容された印刷版
を吸着手段によって吸着しこの状態で前記マガジンから
取り出して所定位置へ搬送するための印刷版の吸着搬送
装置において、前記印刷版を前記吸着手段の側に凸状に
反らせた状態で前記マガジン内に収容した、ことを特徴
としている。
【0009】請求項1記載の印刷版の吸着搬送装置で
は、マガジン内に収容された印刷版は吸着手段によって
吸着され、この状態でマガジンから取り出されて所定位
置へ搬送される。
【0010】ここで、印刷版は吸着手段の側に凸状に反
った状態でマガジン内に収容されている。印刷版は、こ
のように凸状に反った状態で収容されると、凸状の側す
なわち吸着手段の側の最上層の印刷版は、自身の所謂
「腰」によって恰も下層の印刷版から浮き上がったよう
な状態となって剥離力が小さくなり、下層の印刷版から
剥離し易くなる。したがって、吸着手段による吸着(剥
離)不良を生じることなく、確実に吸着し下層の印刷版
から剥離させて取り出すことができる。
【0011】特にこの場合、吸着手段(吸盤やファン)
を大型のものにしたりその吸引力(吸引圧力)を高くす
る構成ではないため、装置が大型になったり印刷版が皺
になることがない。
【0012】このように、請求項1記載の印刷版の吸着
搬送装置では、マガジン内に収容された印刷版を確実に
吸着し下層の印刷版から剥離させて取り出すことがで
き、信頼性が向上する。
【0013】なお、前述の如く印刷版を吸着手段の側に
凸状に反った状態で収容する手段としては、マガジン底
部のベースプレートを凸状に湾曲させて形成したり、あ
るいは、マガジン底部のベースプレート上にスペーサを
設けることによって実施することができる。
【0014】請求項2に係る発明の印刷版の吸着搬送装
置は、請求項1記載の印刷版の吸着搬送装置において、
前記マガジン内に収容される印刷版は版面保護用の合紙
を有すると共に、前記吸着手段は前記印刷版に対向する
位置に前記印刷版の幅方向に沿って複数配置され、か
つ、前記複数の吸着手段の並びに沿って前記印刷版を前
記凸状に反らせて収容した、ことを特徴としている。
【0015】請求項2記載の印刷版の吸着搬送装置で
は、印刷版は版面保護用の合紙を有しており、また、吸
着手段は印刷版の幅方向に沿って複数配置され、しか
も、これら複数の吸着手段の並びに沿って印刷版が凸状
に反って収容されている。したがって、印刷版が凸状に
反って収容されていても、各吸着手段と印刷版あるいは
合紙との隙間を均一に保持して印刷版あるいは合紙を確
実に吸着することができる。また、薄いシート材とされ
る合紙が皺になることがない。
【0016】
【発明の実施の形態】図1には、本発明の実施の形態に
係る吸着搬送装置109が適用されて構成されたフォト
ポリマー版(印刷版)の自動露光装置100の全体構成
が斜視図にて示されている。
【0017】自動露光装置100は、台車200に搭載
されたフォトポリマー版102(図2参照)を収容する
台車収容部としての版収容部104及び版収容部104
に収容されたフォトポリマー版102を持ち出する枚葉
部106を備えた給版部108と、フォトポリマー版1
02が位置決め保持される定盤110と、定盤110に
位置決めされたフォトポリマー版102へ画像を記録す
る露光部112と、で構成されている。
【0018】なお、この自動露光装置100の下流側に
は、バッファ部114を介して自動現像装置116が設
定可能であり、給版、露光、現像を全て自動で処理する
ことも可能となっている。
【0019】図3に示される如く、版収容部104に
は、複数枚のフォトポリマー版102を収容するマガジ
ン208が設けられた台車200が収容可能となってい
る。台車200の荷台202には、フォトポリマー版1
02を重ねて保持する集積部206が設けられている。
この集積部206は、側面から見て略直角三角形状とさ
れ、その斜面部にフォトポリマー版102を収容するマ
ガジン208が立てかけられている。
【0020】マガジン208には、予め複数枚のフォト
ポリマー版102が積層されている。図2に示される如
く、マガジン208に収容されるフォトポリマー版10
2の表面には、1枚毎に保護用のシート材としての合紙
118が設けられており、結果としてフォトポリマー版
102と合紙118とが交互に積層された状態となって
いる。
【0021】ここで、マガジン208の底部に設けられ
たベースプレート214は、凸状に湾曲して形成されて
いる。特にこの場合、フォトポリマー版102及び合紙
118の幅方向に沿って複数配置された後述する吸着手
段としての吸盤124及び吸引ファン126の並びに沿
って凸状に反って形成されている。このため、マガジン
208内に収容されるフォトポリマー版102及び合紙
118は、これらのフォトポリマー版102及び合紙1
18の幅方向に沿って複数配置された吸盤124及び吸
引ファン126の並びに沿って、凸状に反った状態で収
容されている。
【0022】また、マガジン208には、シャッター2
10が設けられており、暗室以外においてこのシャッタ
ー210を閉状態としておくことにより、フォトポリマ
ー版102の感光を防止している。すなわち、台車20
0は、前記版収容部104と、フォトポリマー版102
を保管している暗室との間で運搬されるものであり、シ
ャッター210は、運搬中におけるフォトポリマー版1
02を保護することができる。
【0023】また、図4に示す如く、マガジン208に
は、吸着搬送装置109を構成し収容されたフォトポリ
マー版102及び合紙118の幅方向両端部を規制する
ための一対のガイド板209が設けられており、さら
に、このガイド板209の先端部には、収容されたフォ
トポリマー版102及び合紙118の先端両角部に対応
するさばき板211が取り付けられている。このさばき
板211は、フォトポリマー版102が後に詳述する吸
着手段によってマガジン208から取り出される際にフ
ォトポリマー版102に係合してこのフォトポリマー版
102の先端両角部を湾曲させて剥離させる機能を有し
ている。
【0024】またここで、これらのガイド板209及び
さばき板211は、マガジン208内に収容されたフォ
トポリマー版102の幅方向に沿って移動可能でしかも
互いに連動するようになっている。すなわち、図4に示
す如く、各ガイド板209には、互いに対向配置された
ラックバー213がそれぞれ連結されており、これらの
ラックバー213にはピニオン215が共に噛み合って
いる。したがって、何れか一方のガイド板209を移動
させると他方のガイド板209も同様に連動して移動す
るように構成されている。これにより、異なるサイズの
フォトポリマー版102及び合紙118をマガジン20
8に収容する場合であっても、ガイド板209及びさば
き板211を、収容するフォトポリマー版102及び合
紙118に対応した最適位置に設定することができる構
成である。
【0025】また、マガジン208には、合紙押え板2
17が設けられている。この合紙押え板217は、マガ
ジン208内に収容されたフォトポリマー版102表面
の合紙118に対応して設けられており、フォトポリマ
ー版102が後に詳述する吸着手段によってマガジン2
08から取り出される際に合紙118に係合して保持す
る機能を有している。またここで、この合紙押え板21
7は、フォトポリマー版102の幅方向中央部分に対応
して(後に詳述する中央部分に位置する吸着手段に対向
する位置に)固定的に設けられている。
【0026】マガジン208が設けられた台車200が
収容される版収容部104は、路面よりも高い位置に床
部104Aを形成しており、台車200は、路面からこ
の床部104Aへと乗り上げられる構造となっている。
すなわち、路面に対してはキャスタ120を介して支持
されており、このキャスタ120は、台車200に対し
て突出位置(図3の想像線位置)及び収容位置(図3の
突出位置)に移動可能となっている。
【0027】版収容部104への収容動作に応じてこの
キャスタ120が上方にたたまれるように収容位置へ移
動すると同時に補助ローラ212が床部104Aに対応
し、その後の台車200は、床部104Aに対してこの
補助ローラ212を介して支持される構造となってい
る。
【0028】前記版収容部104の上方には、枚葉部1
06が設けられている。枚葉部106では、マガジン2
08に収容されたフォトポリマー版102及び合紙11
8を吸着搬送装置109によって交互に積層状態から取
り出して、給版部108へ送り出すようになっており、
フォトポリマー版102及び合紙118を吸着する吸着
手段としての吸盤124を備えている。さらに、吸盤1
24の近傍には、吸盤124とは別に、合紙118を吸
着する際に補助的に機能する吸着手段としての吸引ファ
ン126が設けられている。これらの吸盤124及び吸
引ファン126は、図4に示す如く、フォトポリマー版
102及び合紙118に対向する位置にこのフォトポリ
マー版102及び合紙118の幅方向に沿って(前述し
た如く、マガジン208内に収容されるフォトポリマー
版102及び合紙118の凸状に沿って)複数配置され
ている。
【0029】さらに、これら複数の吸盤124及び吸引
ファン126のうち中央部分に位置する吸盤124及び
吸引ファン126は固定的に設けられており、さらに、
前述した如くマガジン208の合紙押え板217に対向
して位置している。
【0030】一方、フォトポリマー版102及び合紙1
18の幅方向両側に位置する吸盤124及び吸引ファン
126は、フォトポリマー版102及び合紙118の幅
方向に沿って移動可能に設けられている。すなわち、図
5及び図6にも示す如く、幅方向両側に位置する吸盤1
24及び吸引ファン126は、ブラケット127に一体
的に取り付けられており、さらに、このブラケット12
7は、ガイドレール129によってスライド可能に支持
されている。また、ブラケット127には固定螺子13
1が設けられている。この固定螺子131を弛緩・締結
することで、ブラケット127すなわち幅方向両側に位
置する吸盤124及び吸引ファン126を、任意位置へ
移動及び所定位置に固定することができる構成となって
いる。
【0031】以上の構成の吸盤124及び吸引ファン1
26は、マガジン208内に積層状態で収容された合紙
118又はフォトポリマー版102面に対して接近、離
反することが可能となっている。
【0032】ここで、フォトポリマー版102の吸着時
は吸盤124を接触させて吸着するが、合紙118の吸
着時には吸引ファン126を合紙118に対して若干離
れた位置(接触してもよい)に配置し、吸引ファン12
6のみを作動することによって重量的に軽くかつ薄い合
紙118のみを吸い上げ、その後、吸盤124によって
吸着することで、合紙118の吸着時の二重吸着(下層
のフォトポリマー版102を一緒に吸着すること)を防
止している。
【0033】給版部108は、大きく分けて、前記枚葉
部106からフォトポリマー版102又は合紙118を
受け取って搬送する共用搬送部128と、フォトポリマ
ー版102を受けとって定盤110へ送り出すためのフ
ォトポリマー版搬送部130と、合紙118を受けとっ
て合紙収容部132(台車200に設けられている)へ
送り出す合紙搬送部134と、前記共用搬送部128か
ら前記フォトポリマー版搬送部130又は合紙搬送部1
34の何れかへの搬送部へ切替え動作によって案内する
切替搬送部136と、で構成されている。
【0034】すなわち、フォトポリマー版102と合紙
18とが交互に積層されているため、枚葉部106にお
いて吸着する毎に、切替搬送部136が切替わり、それ
ぞれの所定方向へ搬送する構造となっている。
【0035】ここで、図7(A)に示される如く、共用
搬送部128、フォトポリマー版搬送部130及び切替
搬送部136は、串型ローラ138と細幅ベルト140
とが組み合わされた搬送系となっており、上記フォトポ
リマー版102を搬送することがメインとされている
(図7(B)参照)。すなわち、フォトポリマー版10
2は、串型ローラ138の強い挟持力で搬送され、細幅
ベルト140は、搬送に同期して移動するガイド板とし
ての役目を有する。
【0036】これに対して、合紙搬送部134は、図7
(C)に示される如く、細幅ベルト140のみの搬送系
となっており、合紙118を細幅ベルト140による弱
い挟持力で搬送する構造となっている。
【0037】ここで、図8に示される如く、各搬送部で
の受け渡し部分は、それぞれ互い違いに先端部が串状に
突出され、一方の凹又は凸の先端が他方の凸又は凹の先
端に対向するように重なり合っている(同軸の共通の搬
送路を持っている)。これにより、フォトポリマー版1
02及び合紙118の受け渡し時に、串型ローラ138
や細幅ベルト140に巻き込まれるようなことが防止さ
れる。
【0038】図3に示される如く、合紙搬送部134に
よって搬送される合紙118は、台車200に設けられ
たシート材強制集積装置141によって、集積部として
の合紙収容部132へ案内される。
【0039】シート材強制集積装置141では、合紙収
容部132の上部に設けられた合紙118の挿入口14
2に、挟持送込ローラとしての一対のローラ144が設
けられている。一対のローラ144は串型とされてお
り、前記合紙搬送部134の搬送速度よりも若干速い線
速度(約1.1倍)で回転駆動している。これにより、
合紙118が合紙搬送部134とこのローラ144との
間に掛け渡されると、所定の緊張状態を維持しながら
(所謂、引張り勝手で)搬送されることになり、弛み等
によるジャミングを防止することができる。
【0040】また、この挿入口142の手前側には、徐
々に幅(合紙118の肉厚方向)が狭まるようなテーパ
ー形状のガイド板146が設けられている。さらに、こ
のテーパー形状とされた互いに対向するガイド板146
には、除電ブラシ148がそれぞれ取り付けられ、挿入
口142に挿入する合紙118の電荷を除去するように
なっている。
【0041】前記一対のローラ144の下部近傍には、
ローラ144の串型による凹凸に沿うように巻込み防止
板150が設けられている。これにより、ローラ144
を通過し合紙収容部132に集積された後の合紙118
の一部がローラ144に接触しても、巻込み防止板15
0によって巻き込みを防止することができるようになっ
ている。
【0042】一方、図1に示される如く、フォトポリマ
ー版搬送部130によって搬送されるフォトポリマー版
102は、水平搬送状態でフォトポリマー版搬送部13
0から離脱し、定盤110へ受け渡すようになってい
る。
【0043】ここで、定番110の上面高さは、フォト
ポリマー版搬送部130による水平搬送高さよりも低い
位置となっており、かつ搬送方向において若干の間隔を
持っている。このため、フォトポリマー版搬送部130
から排出されると、若干垂れ下がった状態で定盤110
上に着地し、搬送方向後端部は、定盤110よりも手前
側に位置することになる。図9に示す如く、この手前側
には、仮支持アーム154が配設されており、フォトポ
リマー版102の垂れ下がりを防止している。
【0044】また、仮支持アーム154の近傍には定盤
110に対して接近離反可能な移動体152が設けら
れ、この移動体152には、フォトポリマー版102の
後端部を搬送方向に押圧する押圧プレート156が配置
されている。、この押圧プレート156によってフォト
ポリマー版102の後端部を押圧することで、フォトポ
リマー版102の斜行が解消されると共に、所定の搬送
方向基準位置まで送り出すことができる。この基準位置
は、フォトポリマー版102の搬送方向後端部が若干定
盤110からはみ出した状態である。
【0045】この基準位置では、フォトポリマー版10
2の搬送方向後端部両角部を含む複数の位置にセンサ1
58が設けられ、このセンサ158でフォトポリマー版
102の搬送方向後端部を検出することによって押圧プ
レート156の押圧を停止させている。また、このセン
サ158はフォトポリマー版102の搬送幅方向の位置
検出にも適用されている。すなわち、定盤110が搬送
幅方向に移動することで、フォトポリマー版102の角
部とセンサ158とを一致させ、これをフォトポリマー
版102の初期位置として登録するようになっている。
【0046】また、初期位置に移動されたフォトポリマ
ー版102の位置は、露光部112での走査露光開始位
置と相対位置が決められており、この状態で定盤110
に設けられた吸引溝110Aにより吸着保持される。
【0047】吸着保持されたフォトポリマー版102に
は、前記移動体152に設けられたパンチャー160に
よりパンチ孔が設けられる。
【0048】また、定盤110は、フォトポリマー版搬
送部130からのフォトポリマー版102を受け取る第
1の位置(図1の実線位置参照)と、露光部112に収
容される第2の位置(図1の想像線位置参照)との間を
等速度で往復移動可能(位置決めのための搬送幅方向移
動と共通)となっている。
【0049】露光部112には、前記定盤110の搬送
路よりも上方に走査ユニット164が設けられ、画像信
号応じて点灯制御されるレーザビームが主走査(定盤1
10の搬送方向と直交する方向)される構成となってい
る。一方、定盤110の往路搬送は副走査移動となり、
この結果、定盤110上のフォトポリマー版102に
は、露光部112への往路搬送時に画像が記録され、復
路搬送によって、元の位置に戻されることになる。な
お、元の位置に戻った定盤110上のフォトポリマー版
102は、吸着保持が解除される。
【0050】画像が記録され元の位置に戻った定盤11
0に対応して、フォトポリマー版搬送部130によるフ
ォトポリマー版102の搬送方向後端部側(移動体15
2の側近)には、排出機構部166が設けられている。
排出機構部166には、仮支持アーム154の上方に一
対の排版爪190が設けられている。これら一対の排版
爪190は、定盤110に沿って配置されたガイドレー
ル192に沿って移動可能とされている。すなわち、排
版爪190は、定盤110の上方を通過してフォトポリ
マー版102の搬送方向前端部へと移動する。
【0051】この排版爪190は、前述の如く定盤11
0からはみ出したフォトポリマー版102の後端部を仮
支持アーム154が持ち上げた状態においてフォトポリ
マー版102の搬送方向へ移動することにより、フォト
ポリマー版102を引っ掛けることができる。したがっ
て、排版爪190に引っ掛けられたフォトポリマー版1
02は、排版爪190の移動に伴って定盤110の下流
側へ搬送されていく構成である。現像装置116が設け
られており、フォトポリマー版102は、排出機構部1
66定盤110の前記下流側には、バッファ部114が
設けられ、さらに自動による排出速度と自動現像装置1
16での搬送速度との差をバッファ部114で吸収され
ながら円滑に送り出されていく。
【0052】以下に本実施の形態の作用を説明する。
【0053】フォトポリマー版102を、自動露光装置
100の版収容部104に収容する場合、台車200ご
とこの版収容部104に収容することで、フォトポリマ
ー版102を所定位置に位置決めすることができる。
【0054】フォトポリマー版102は、自動露光装置
100とは離れた暗室等に保管されているため、オペレ
ータは台車200を押して暗室へ向かい、暗室内でフォ
トポリマー版102をマガジン208単位で台車200
の所定位置(集積部206)へ搭載する。このとき、マ
ガジン208のシャッターは閉じられたままである。
【0055】マガジン208の搭載が終了すると、再び
自動露光装置100へ台車200を運搬し、版収容部1
04の開閉蓋(図3の手前に装備)を開放し、台車20
0を版収容部104へ収容する。
【0056】このとき、版収容部104の床部104A
は、路面FLに対して高い位置にあるが、本実施の形態
では、キャスタ120折り畳み構造とし、台車200の
高さ位置を変えずに、版収容部104の床部104Aに
収容可能とした。すなわち、台車200の支持をキャス
タ120から補助ローラ212へ受け渡すことにより、
台車200を段差のある路面FLから床部104Aへ円
滑に受け渡すことができる。この結果、版収容部104
は、周囲を枠体で囲まれた(所謂閉断面構造)剛性の高
い構造とすることができ、かつ遮光性に優れた蓋体を用
いることが可能となる。
【0057】台車200を版収容部104へ収容した後
には、枚葉部106において、マガジン208からフォ
トポリマー版102及び合紙118が吸着搬送装置10
9(吸盤124及び吸引ファン126)によって交互に
積層状態から取り出されて、給版部108へ送り出され
る。さらに、給版部108へ送り出されたフォトポリマ
ー版102は、共用搬送部128及びフォトポリマー版
搬送部130によって搬送されて定盤110へ送り込ま
れ、所定の画像が露光された後に排出される。一方、合
紙118は、共用搬送部128及び合紙搬送部134に
よって搬送され、台車200に設けられたシート材強制
集積装置141によって合紙収容部132へ集積され
る。
【0058】ここで、吸着搬送装置109の吸盤124
及び吸引ファン126によってマガジン208からフォ
トポリマー版102及び合紙118を取り出す際には、
さばき板211がフォトポリマー版102に係合し、こ
のフォトポリマー版102の先端両角部が湾曲されて剥
離される。したがって、フォトポリマー版102の「さ
ばき性」が向上して信頼性が向上する。
【0059】さらにこの場合、マガジン208の底部に
設けられたベースプレート214は凸状に湾曲して形成
されており、このマガジン208内に収容されるフォト
ポリマー版102及び合紙118は、これらのフォトポ
リマー版102及び合紙118の幅方向に沿って複数配
置された吸盤124及び吸引ファン126の並びに沿っ
て、凸状に反った状態で収容されている。フォトポリマ
ー版102及び合紙118は、このように凸状に反った
状態で収容されると、凸状の側すなわち吸盤124及び
吸引ファン126の側の最上層のフォトポリマー版10
2及び合紙118は、自身の所謂「腰」によって恰も下
層のフォトポリマー版102及び合紙118から浮き上
がったような状態となって剥離力が小さくなり、下層の
フォトポリマー版102及び合紙118から剥離し易く
なる。
【0060】ここで、図10には、このようにフォトポ
リマー版102及び合紙118が凸状に反った状態でマ
ガジン208内に収容された場合における「反り角度」
と「剥離力」との関係が、本出願人の実験に基づいたデ
ータとして示されている。この図10において明らかな
ように、「反り角度」が凸状となるに従って「剥離力」
が減少していることが解る。なお、図10において「剥
離力」は、吸盤の理論リフト力(真空圧×吸盤で算出さ
れる値)を1として無次元化したものである。
【0061】したがって、フォトポリマー版102及び
合紙118を凸状に反った状態でマガジン208内に収
容することにより、「剥離力」が減少して、吸盤124
及び吸引ファン126による吸着(剥離)不良を生じる
ことなく、確実に吸着し下層のフォトポリマー版102
及び合紙118から剥離させて取り出すことができる。
【0062】特にこの場合、吸盤124及び吸引ファン
126を大型のものにしたりその吸引力(吸引圧力)を
高くする構成ではないため、装置が大型になったりフォ
トポリマー版102や合紙118が皺になることがな
い。また、複数の吸盤124及び吸引ファン126の並
びに沿ってフォトポリマー版102及び合紙118を凸
状に反らせて収容しているため、このようにフォトポリ
マー版102及び合紙118が凸状に反って収容されて
いても、各吸盤124及び吸引ファン126とフォトポ
リマー版102あるいは合紙118との隙間を均一に保
持することができ、フォトポリマー版102あるいは合
紙118を確実に吸着することができる。
【0063】このように、本実施の形態に係る吸着搬送
装置109では、マガジン208内に収容されたフォト
ポリマー版102及び合紙118を確実に吸着し下層の
フォトポリマー版102及び合紙118から剥離させて
取り出すことができ、信頼性が向上する。
【0064】なお、前述した実施の形態においては、フ
ォトポリマー版102及び合紙118を吸盤124及び
吸引ファン126の側に凸状に反った状態でマガジン2
08内に収容する手段として、マガジン208の底部に
設けられたベースプレート214を凸状に湾曲して形成
する構成としたが、これに限らず、図11に示す如くマ
ガジン208の底部に設けられた平板のベースプレート
220の更に表面上に所定の厚さのスペーサ222を設
ける構成とすることもできる。
【0065】この場合であっても、「剥離力」が減少し
て、吸盤124及び吸引ファン126による吸着(剥
離)不良を生じることなく、確実に吸着し下層のフォト
ポリマー版102及び合紙118から剥離させて取り出
すことができる。
【0066】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る印刷版の
吸着搬送装置は、マガジン内に収容された印刷版を確実
に吸着し下層の印刷版から剥離させて取り出すことがで
き、信頼性が向上するという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る自動露光装置の全体
構成を示す斜視図である。
【図2】マガジンに積載されたフォトポリマー版及び合
紙の状態を示す側面図である。
【図3】給版部の側面図である。
【図4】吸着搬送装置の吸盤、吸引ファン、ガイド板、
さばき板、及び合紙押え板の対応関係を示す平面図であ
る。
【図5】吸着搬送装置の吸盤及び吸引ファンの構成を示
す平面図である。
【図6】吸着搬送装置の吸盤及び吸引ファンの構成を示
す正面図である。
【図7】給版部の搬送系の一部を示す平面図である。
【図8】給版部の異なる搬送系の受け渡し部を示す斜視
図である。
【図9】(A)は定盤の平面図、(B)は定盤の側面図
である。
【図10】フォトポリマー版及び合紙が凸状に反った状
態でマガジン内に収容された場合における「反り角度」
と「剥離力」との関係を示す線図である。
【図11】フォトポリマー版及び合紙を凸状に反らせる
ための他の例を示す図2に対応した側面図である。
【符号の説明】
100 自動露光装置 102 フォトポリマー版(印刷版) 108 給版部 109 吸着搬送装置 112 露光部 118 合紙 124 吸盤(吸着手段) 126 吸引ファン(吸着手段) 208 マガジン 211 さばき板 214 ベースプレート 220 ベースプレート 222 スペーサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マガジン内に収容された印刷版を吸着手
    段によって吸着しこの状態で前記マガジンから取り出し
    て所定位置へ搬送するための印刷版の吸着搬送装置にお
    いて、 前記印刷版を前記吸着手段の側に凸状に反らせた状態で
    前記マガジン内に収容した、ことを特徴とする印刷版の
    吸着搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記マガジン内に収容される印刷版は版
    面保護用の合紙を有すると共に、前記吸着手段は前記印
    刷版に対向する位置に前記印刷版の幅方向に沿って複数
    配置され、かつ、前記複数の吸着手段の並びに沿って前
    記印刷版を前記凸状に反らせて収容した、ことを特徴と
    する請求項1記載の印刷版の吸着搬送装置。
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