JP2002265077A - 印刷版の吸着搬送装置 - Google Patents

印刷版の吸着搬送装置

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JP2002265077A
JP2002265077A JP2001069379A JP2001069379A JP2002265077A JP 2002265077 A JP2002265077 A JP 2002265077A JP 2001069379 A JP2001069379 A JP 2001069379A JP 2001069379 A JP2001069379 A JP 2001069379A JP 2002265077 A JP2002265077 A JP 2002265077A
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JP
Japan
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plate
suction
printing plate
photopolymer
magazine
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JP2001069379A
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English (en)
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Tsukasa Ono
司 小野
Kazuhisa Tazaki
和久 田崎
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Fujinon Corp
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マガジン内に収容された印刷版を取り出すた
めに必要な吸着手段の位置を印刷版のサイズに応じて最
適な位置へ移動することができ、かつこの移動を自動化
することで移動のための作業の煩雑さを解消し、この取
出しの際の印刷版の「さばき性」を向上して信頼性が高
める。 【解決手段】 吸盤124のフォトポリマー版102の
両端部に位置する吸盤を、キーボード280からのキー
操作によるサイズ入力に応じて、自動的にモータ272
を駆動させ、セットされたフォトポリマー版102のサ
イズに最適に位置とするようにエンコーダ276を用い
て、モータ272の駆動を制御したため、フォトポリマ
ー版102のさばき性を向上することができると共に、
オペレータによる手作業による吸盤位置の変更作業の煩
雑さを解消することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サイズの異なる印
刷版がそれぞれ幅方向中央基準でそれぞれ異なるマガジ
ンに収容され、当該マガジンを所定位置にセットした状
態で、このセットされたマガジン内に収容された印刷版
に対向する位置に設けられ、前記印刷版の幅方向に沿っ
て複数配置された吸着部材を備え、この吸着部材を印刷
版に接近離間させることで、最上層の印刷版を前記マガ
ジン内から取り出し、所定方向へ搬送する搬送手段へ受
け渡す印刷版の吸着搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】支持体
上に感光層(例えば、光重合層)が設けられた印刷版
(例えば、フォトポリマー版)を用い、この印刷版の光
重合層に直接レーザビーム等で画像を記録する技術が開
発されてきている(印刷版自動露光装置)。
【0003】このような技術では、印刷版への画像記録
が迅速に行われるため、次々と印刷版を送り込む必要が
ある。このため、予め複数の印刷版とこの印刷版の版面
を保護するための合紙とを順次交互に積層状態でマガジ
ン内に収容し、この状態で所定の位置に待機させ、吸盤
及びファンからなる吸着手段によって吸着することによ
り自動的に1枚ずつ取り出して、露光部へ送り込むよう
になっている。
【0004】またさらに、印刷版を収容するマガジンに
は、収容された印刷版の先端両角部に対応してさばき板
が設けられている。このさばき板は、印刷版が吸着手段
(吸盤及びファン)によってマガジンから取り出される
際に、印刷版に係合してこの印刷版の先端両角部を湾曲
させ、これにより吸着された印刷版が下層の印刷版(合
紙)から速やかに剥離されて取り出されるようになって
いる。
【0005】ところで、従来の装置では、吸盤及びファ
ンからなる吸着手段は固定的に配置されていたため、異
なるサイズの印刷版を吸着して取り出す場合には、印刷
版のサイズに応じて吸盤及びファンを使い分ける必要が
あった。
【0006】また、この場合、印刷版の幅方向両端部に
位置する吸盤は、印刷版の端(さばき板)に近い部位を
吸着するほど、角部を湾曲させた場合の曲率が小さくな
って所謂「さばき性」が良くなる。このため、吸盤は、
印刷版の幅方向端部に位置するように設定することが好
ましい。しかしながら、前述の如く吸盤が固定的に配置
されていたのでは、印刷版のなるべく端を吸着しようと
すると、吸盤の数を多くする(吸盤の配置ピッチを狭く
する)必要が生じ、結果的に吸盤の個数が増加すること
になる。
【0007】これを解消するために、吸盤の位置を任意
に変更可能に支持しておき、印刷版のサイズに応じて変
更することが考えられるが、オペレータが吸盤の位置の
変更を怠ると吸着不良を起こす等、印刷版のサイズによ
っては印刷版と吸盤との相対位置をさらに悪化させる可
能性がある。
【0008】本発明は上記事実を考慮し、マガジン内に
収容された印刷版を取り出すために必要な吸着手段の位
置を印刷版のサイズに応じて最適な位置へ移動すること
ができ、かつこの移動を自動化することで移動のための
作業の煩雑さを解消し、この取出しの際の印刷版の「さ
ばき性」を向上して信頼性が高めることができる印刷版
の吸着搬送装置を得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の印
刷版の吸着搬送装置は、サイズの異なる印刷版がそれぞ
れ幅方向中央基準でそれぞれ異なるマガジンに収容さ
れ、当該マガジンを所定位置にセットした状態で、この
セットされたマガジン内に収容された印刷版に対向する
位置に設けられ、前記印刷版の幅方向に沿って複数配置
された吸着部材を備え、この吸着部材を印刷版に接近離
間させることで、最上層の印刷版を前記マガジン内から
取り出し、所定方向へ搬送する搬送手段へ受け渡す吸着
搬送装置であって、前記吸着部材の内、前記印刷版の幅
方向中央部分に位置する吸着部材を固定的に支持する固
定取付手段と、前記吸着部材の内、前記印刷版の幅方向
両端近傍に位置する吸着部材を、前記印刷版の幅方向へ
移動可能に支持する可動支持手段と、前記セットされた
マガジンに収容された印刷版のサイズを入力する入力手
段と、前記可動支持手段に支持された前記吸着部材を前
記印刷版の幅方向に沿って移動する移動手段と、前記可
動支持手段に支持された前記吸着部材の位置を認識する
認識手段と、前記入力手段で入力された印刷版のサイズ
に基づく前記吸着部材の基準位置データ及び前記認識手
段で認識した吸着部材の現位置データをそれぞれ演算す
る演算手段と、前記演算手段で演算された基準位置デー
タと現位置データとが一致するように前記移動手段を制
御する制御手段と、を有することを特徴としている。
【0010】請求項1に記載の発明によれば、所定の位
置にセットしたマガジン、あるいはこれからセットする
マガジンに収容されている印刷版のサイズを入力手段に
より入力する。なお、この入力手段は、オペレータによ
る手入力はもちろん含まれるが、その他、例えばマガジ
ンを所定位置にセットした時点で、マガジンに設けたマ
ーク、切欠、コード等を自動的に読み取って入力する手
段も含まれる。
【0011】演算手段では、入力手段で入力された印刷
版のサイズに基づいて、基準位置データが演算される。
また、この演算手段では、現時点での吸着部材の位置に
基づいて現位置データが演算される。
【0012】制御手段では、上記基準位置データと現位
置データとが一致するように移動手段を制御する。これ
により、移動手段は、可動支持手段に支持された吸着部
材を印刷版の幅方向に沿って移動させ、サイズに適した
位置に位置決めする。
【0013】これにより、サイズが異なる印刷版のそれ
ぞれに対して、吸着部材を最適な位置とすることができ
るため、吸着部材による印刷版の吸着効果を最大限生か
すことができる。また、オペレータが直接吸着部材を移
動することがないため、位置の間違いがなくなり、印刷
版と吸着部材との相対位置関係を悪化するようなことが
ない。
【0014】
【発明の実施の形態】{第1の実施の形態} (全体構成)図1には、本発明の実施の形態に係る吸着
搬送装置109が適用されて構成されたフォトポリマー
版の自動露光装置100の全体構成が斜視図にて示され
ている。
【0015】自動露光装置100は、台車200に搭載
されたフォトポリマー版102(図2参照)を収容する
台車収容部としての版収容部104及び版収容部104
に収容されたフォトポリマー版102を持ち出する枚葉
部106を備えた給版部108と、フォトポリマー版1
02が位置決め保持される定盤110と、定盤110に
位置決めされたフォトポリマー版102へ画像を記録す
る露光部112と、で構成されている。
【0016】なお、この自動露光装置100の下流側に
は、バッファ部114を介して自動現像装置116が設
定可能であり、給版、露光、現像を全て自動で処理する
ことも可能となっている。
【0017】図3に示される如く、版収容部104に
は、複数枚のフォトポリマー版102を収容するマガジ
ン208が設けられた後に詳述する台車200が収容可
能となっている。図2に示される如く、マガジン208
に収容されるフォトポリマー版102の表面には、1枚
毎に保護用のシート材としての合紙118が設けられて
おり、結果としてフォトポリマー版102と合紙118
とが交互に積層された状態となっている。
【0018】また、図4に示す如く、マガジン208に
は、吸着搬送装置109を構成し収容されたフォトポリ
マー版102及び合紙118の幅方向両端部を規制する
ための一対のガイド板209が設けられており、さら
に、このガイド板209の先端部には、収容されたフォ
トポリマー版102及び合紙118の先端両角部に対応
するさばき板211が取り付けられている。このさばき
板211は、フォトポリマー版102が後に詳述する吸
着手段によってマガジン208から取り出される際にフ
ォトポリマー版102に係合してこのフォトポリマー版
102の先端両角部を湾曲させて剥離させる機能を有し
ている。
【0019】またここで、これらのガイド板209及び
さばき板211は、マガジン208内に収容されたフォ
トポリマー版102の幅方向に沿って移動可能でしかも
互いに連動するようになっている。すなわち、図4に示
す如く、各ガイド板209には、互いに対向配置された
ラックバー213がそれぞれ連結されており、これらの
ラックバー213にはピニオン215が共に噛み合って
いる。したがって、何れか一方のガイド板209を移動
させると他方のガイド板209も同様に連動して移動す
るように構成されている。これにより、異なるサイズの
フォトポリマー版102及び合紙118をマガジン20
8に収容する場合であっても、ガイド板209及びさば
き板211を、収容するフォトポリマー版102及び合
紙118に対応した最適位置に設定することができる構
成である。
【0020】また、マガジン208には、合紙押え板2
17が設けられている。この合紙押え板217は、マガ
ジン208内に収容されたフォトポリマー版102表面
の合紙118に対応して設けられており、フォトポリマ
ー版102が後に詳述する吸着手段によってマガジン2
08から取り出される際に合紙118に係合して保持す
る機能を有している。またここで、この合紙押え板21
7は、フォトポリマー版102の幅方向中央部分に対応
して(後に詳述する中央部分に位置する吸着手段に対向
する位置に)固定的に設けられている。
【0021】マガジン208が設けられた台車200が
収容される版収容部104は、路面よりも高い位置に床
部104Aを形成しており、台車200は、路面からこ
の床部104Aへと乗り上げられる構造となっている。
すなわち、路面に対してはキャスタ120を介して支持
されており、このキャスタ120は、台車200に対し
て突出位置(図3の想像線位置)及び収容位置(図3の
突出位置)に移動可能となっている。
【0022】版収容部104への収容動作に応じてこの
キャスタ120が上方にたたまれるように収容位置へ移
動すると同時に補助ローラ212が床部104Aに対応
し、その後の台車200は、床部104Aに対してこの
補助ローラ212を介して支持される構造となってい
る。
【0023】前記版収容部104の上方には、枚葉部1
06が設けられている。枚葉部106では、マガジン2
08に収容されたフォトポリマー版102及び合紙11
8を吸着搬送装置109によって交互に積層状態から取
り出して、給版部108へ送り出すようになっており、
フォトポリマー版102及び合紙118を吸着する吸着
手段としての吸盤124を備えている。さらに、吸盤1
24の近傍には、吸盤124とは別に、合紙118を吸
着する際に補助的に機能する吸着手段としての吸引ファ
ン126が設けられている。これらの吸盤124及び吸
引ファン126は、図4に示す如く、フォトポリマー版
102及び合紙118に対向する位置にこのフォトポリ
マー版102及び合紙118の幅方向に沿って複数配置
されている。
【0024】さらに、これら複数の吸盤124及び吸引
ファン126のうち中央部分に位置する吸盤124及び
吸引ファン126は固定的に設けられており、さらに、
前述した如くマガジン208の合紙押え板217に対向
して位置している。
【0025】一方、フォトポリマー版102及び合紙1
18の幅方向両側に位置する吸盤124及び吸引ファン
126は、フォトポリマー版102及び合紙118の幅
方向に沿って移動可能に設けられている。すなわち、図
5及び図6にも示す如く、幅方向両側に位置する吸盤1
24及び吸引ファン126は、ブラケット127に一体
的に取り付けられており、さらに、このブラケット12
7は、ガイドレール129によってスライド可能に支持
されている。
【0026】図5に示される如く、一方のガイドレール
129の両端部には、それぞれ相反する雄螺子が形成さ
れた逆螺子部129A、129Bが形成されている。こ
の逆螺子部129A、129Bには、それぞれ前記ブラ
ケット127が螺合している。
【0027】この逆螺子部129A、129Bが形成さ
れたガイドレール129の一端部には、歯車270が取
り付けられており、モータ272の回転軸272Aに取
り付けられたピニオンギヤ273が噛み合っている。こ
のため、ガイドレール129は、モータ272の回転に
より、変速されて回転する。このとき、ガイドレール1
29の回転方向が一の方向の場合、逆螺子部129A、
129Bに螺合しているブラケット127が互いに相反
する方向に移動し、他の一方向の場合、ブラケット12
7が互いに接近する方向に移動する。また、双方のブラ
ケット127は、移動量は同一である。
【0028】前記モータ272の回転軸272Aの先端
部には、エンコーダ276を構成する円板276Aが取
り付けられている。この円板276の周縁には、均等ピ
ッチでスリット孔が全周に亘って設けられている。この
スリット孔が設けられた表裏面に対向するように光電セ
ンサ276Bの投光部と受光部とが配設されている。こ
のため、光電センサ276Bでは、円板276Aが回転
することで、パルス波形が出力される。出力されたパル
ス波形は、コントローラ278へ入力されることで、予
め定められた初期位置(例えば、ブラケット127がそ
れぞれガイドレール129が最も左右の端部に近い位置
を初期位置とする)からの移動量を示すパルス数(現位
置データ)が演算されるようになっている。すなわち、
コントローラ278は、認識手段と演算手段の機能を持
つ。
【0029】また、このコントローラ278には、入力
手段としてのキーボード280が接続されており、フォ
トポリマー版102のサイズを入力することができるよ
うになっている。
【0030】前述のように演算手段の機能を持つコント
ローラ278では、図示しないメモリに予め記憶された
サイズ−吸盤位置データマップから入力されるフォトポ
リマー版102のサイズに応じた適正な吸盤124の基
準位置データ(前記エンコーダ276のパルス数)を読
み出すようになっている。
【0031】コントローラ278からは、ドライバ27
4を介してモータ272へ駆動信号が出力され、この駆
動信号に応じてモータ272を正逆方向に駆動させるこ
とができる。すなわち、コントローラ278は、現位置
データに基づくパルス数と、基準位置データに基づくパ
ルス数とを比較し、その差をなくすべく、駆動信号を出
力する。すなわち、コントローラ278は、制御手段と
しての機能を持つ。
【0032】以上の構成の吸盤124及び吸引ファン1
26は、マガジン208内に積層状態で収容された合紙
118又はフォトポリマー版102面に対して接近、離
反することが可能となっている。
【0033】ここで、フォトポリマー版102の吸着時
は吸盤124を接触させて吸着するが、合紙118の吸
着時には吸引ファン126を合紙118に対して若干離
れた位置(接触してもよい)に配置し、吸引ファン12
6のみを作動することによって重量的に軽くかつ薄い合
紙118のみを吸い上げ、その後、吸盤124によって
吸着することで、合紙118の吸着時の二重吸着(下層
のフォトポリマー版102を一緒に吸着すること)を防
止している。
【0034】給版部108は、大きく分けて、前記枚葉
部106からフォトポリマー版102又は合紙118を
受け取って搬送する共用搬送部128と、フォトポリマ
ー版102を受けとって定盤110へ送り出すためのフ
ォトポリマー版搬送部130と、合紙118を受けとっ
て合紙収容部132(台車200に設けられている)へ
送り出す合紙搬送部134と、前記共用搬送部128か
ら前記フォトポリマー版搬送部130又は合紙搬送部1
34の何れかへの搬送部へ切替え動作によって案内する
切替搬送部136と、で構成されている。
【0035】すなわち、フォトポリマー版102と合紙
18とが交互に積層されているため、枚葉部106にお
いて吸着する毎に、切替搬送部136が切替わり、それ
ぞれの所定方向へ搬送する構造となっている。
【0036】ここで、図7(A)に示される如く、共用
搬送部128、フォトポリマー版搬送部130及び切替
搬送部136は、串型ローラ138と細幅ベルト140
とが組み合わされた搬送系となっており、上記フォトポ
リマー版102を搬送することがメインとされている
(図7(B)参照)。すなわち、フォトポリマー版10
2は、串型ローラ138の強い挟持力で搬送され、細幅
ベルト140は、搬送に同期して移動するガイド板とし
ての役目を有する。
【0037】これに対して、合紙搬送部134は、図7
(C)に示される如く、細幅ベルト140のみの搬送系
となっており、合紙118を細幅ベルト140による弱
い挟持力で搬送する構造となっている。
【0038】ここで、図8に示される如く、各搬送部で
の受け渡し部分は、それぞれ互い違いに先端部が串状に
突出され、一方の凹又は凸の先端が他方の凸又は凹の先
端に対向するように重なり合っている(同軸の共通の搬
送路を持っている)。これにより、フォトポリマー版1
02及び合紙118の受け渡し時に、串型ローラ138
や細幅ベルト140に巻き込まれるようなことが防止さ
れる。
【0039】図3に示される如く、合紙搬送部134に
よって搬送される合紙118は、台車200に設けられ
たシート材強制集積装置141によって、集積部として
の合紙収容部132へ案内される。
【0040】ここで、図9にはシート材強制集積装置1
41の詳細が示されている。
【0041】シート材強制集積装置141では、合紙収
容部132の上部に設けられた合紙118の挿入口14
2に、挟持送込ローラとしての一対のローラ144が設
けられている。図10に示す如く、一対のローラ144
は串型とされており、前記合紙搬送部134の搬送速度
よりも若干速い線速度(約1.1倍)で回転駆動してい
る。これにより、合紙118が合紙搬送部134とこの
ローラ144との間に掛け渡されると、所定の緊張状態
を維持しながら(所謂、引張り勝手で)搬送されること
になり、弛み等によるジャミングを防止することができ
る。
【0042】また、この挿入口142の手前側には、徐
々に幅(合紙118の肉厚方向)が狭まるようなテーパ
ー形状のガイド板146が設けられている。さらに、こ
のテーパー形状とされた互いに対向するガイド板146
には、除電ブラシ148がそれぞれ取り付けられ、挿入
口142に挿入する合紙118の電荷を除去するように
なっている。
【0043】前記一対のローラ144の下部近傍には、
ローラ144の串型による凹凸に沿うように巻込み防止
板150が設けられている。これにより、ローラ144
を通過し合紙収容部132に集積された後の合紙118
の一部がローラ144に接触しても、巻込み防止板15
0によって巻き込みを防止することができるようになっ
ている。
【0044】一方、図1に示される如く、フォトポリマ
ー版搬送部130によって搬送されるフォトポリマー版
102は、水平搬送状態でフォトポリマー版搬送部13
0から離脱し、定盤110へ受け渡すようになってい
る。
【0045】ここで、定番110の上面高さは、フォト
ポリマー版搬送部130による水平搬送高さよりも低い
位置となっており、かつ搬送方向において若干の間隔を
持っている。このため、フォトポリマー版搬送部130
から排出されると、若干垂れ下がった状態で定盤110
上に着地し、搬送方向後端部は、定盤110よりも手前
側に位置することになる。図11に示す如く、この手前
側には、後に詳述する排出機構部166に設けられた仮
支持アーム154が配設されており、フォトポリマー版
102の垂れ下がりを防止している。
【0046】また、仮支持アーム154の近傍には定盤
110に対して接近離反可能な移動体152が設けら
れ、この移動体152には、フォトポリマー版102の
後端部を搬送方向に押圧する押圧プレート156が配置
されている。、この押圧プレート156によってフォト
ポリマー版102の後端部を押圧することで、フォトポ
リマー版102の斜行が解消されると共に、所定の搬送
方向基準位置まで送り出すことができる。この基準位置
は、フォトポリマー版102の搬送方向後端部が若干定
盤110からはみ出した状態である。
【0047】この基準位置では、フォトポリマー版10
2の搬送方向後端部両角部を含む複数の位置にセンサ1
58が設けられ、このセンサ158でフォトポリマー版
102の搬送方向後端部を検出することによって押圧プ
レート156の押圧を停止させている。また、このセン
サ158はフォトポリマー版102の搬送幅方向の位置
検出にも適用されている。すなわち、定盤110が搬送
幅方向に移動することで、フォトポリマー版102の角
部とセンサ158とを一致させ、これをフォトポリマー
版102の初期位置として登録するようになっている。
【0048】また、初期位置に移動されたフォトポリマ
ー版102の位置は、露光部112での走査露光開始位
置と相対位置が決められており、この状態で定盤110
に設けられた吸引溝110Aにより吸着保持される。
【0049】吸着保持されたフォトポリマー版102に
は、前記移動体152に設けられたパンチャー160に
よりパンチ孔が設けられる。
【0050】また、定盤110は、フォトポリマー版搬
送部130からのフォトポリマー版102を受け取る第
1の位置(図1の実線位置参照)と、露光部112に収
容される第2の位置(図1の想像線位置参照)との間を
等速度で往復移動可能(位置決めのための搬送幅方向移
動と共通)となっている。
【0051】露光部112には、前記定盤110の搬送
路よりも上方に走査ユニット164が設けられ、画像信
号応じて点灯制御されるレーザビームが主走査(定盤1
10の搬送方向と直交する方向)される構成となってい
る。一方、定盤110の往路搬送は副走査移動となり、
この結果、定盤110上のフォトポリマー版102に
は、露光部112への往路搬送時に画像が記録され、復
路搬送によって、元の位置に戻されることになる。な
お、元の位置に戻った定盤110上のフォトポリマー版
102は、吸着保持が解除される。
【0052】画像が記録され元の位置に戻った定盤11
0に対応して、フォトポリマー版搬送部130によるフ
ォトポリマー版102の搬送方向後端部側(移動体15
2の側近)には、排出機構部166が設けられている。
【0053】ここで、図12には、この排出機構部16
6の構成が概略的に示されている。排出機構部166で
は、前述した一対の仮支持アーム154がステージベー
ス168に支軸170を介して回動可能に指示されてお
り、その先端部は定盤110の近傍に位置している。仮
支持アーム154の下面側には、それぞれ高さ(深さ)寸
法の異なる凸部172、凹部174、及び凸部176が
形成されている。
【0054】仮支持アーム154の下方には、移動ステ
ージ178が配置されている。この移動ステージ178
は仮支持アーム154に沿って移動可能であり、さら
に、その先端部にはコロ180が設けられており、仮支
持アーム154の下面に当接している。したがって、移
動ステージ178が移動することで、コロ180の当接
支持位置(凸部172、凹部174、及び凸部176)
が変更され、これによって仮支持アーム154の先端部
の高さ位置が変更される構成である。さらに、仮支持ア
ーム154の後端部にはスプリング182が連結されて
おり、仮支持アーム154が常に移動ステージ178の
移動に追従するようになっている。
【0055】ここで、コロ180が凸部172に当接支
持した状態では、図12(A)に示す如く仮支持アーム
154が定盤110と同一高さの水平位置になり、コロ
180が凹部174に当接支持した状態では、図12
(B)に示す如く仮支持アーム154が定盤110より
も低くなって退避位置になり、コロ180が凸部176
に当接支持した状態では、図12(C)に示す如く仮支
持アーム154が定盤110よりも高くなって押上げ位
置になるように各部の寸法が設定されている。したがっ
て、移動ステージ178のコロ180が仮支持アーム1
54の凸部172に当接し仮支持アーム154が定盤1
10と同一高さの水平位置となることにより、定盤11
0上のフォトポリマー版102の垂れ下がりを防止する
ことができる。また、移動ステージ178のコロ180
が仮支持アーム154の凸部176に当接し仮支持アー
ム154が定盤110よりも高い押上げ位置になること
により、定盤110上のフォトポリマー版102の後端
部分を持ち上げることができる構成である。
【0056】また、移動ステージ178の下方には一対
のセンサ184、186が配置されている。これらのセ
ンサ184、186は、移動ステージ178に設けられ
たドグ188を検出することにより移動ステージ178
の位置、すなわち仮支持アーム154の位置を検出する
ことができる。すなわち、センサ184のみがドグ18
8を検出した状態では、仮支持アーム154は定盤11
0と同一高さの水平位置であり、センサ184、186
が共にドグ188を検出した状態では、仮支持アーム1
54は定盤110よりも低い退避位置であり、センサ1
86のみがドグ188を検出した状態では、仮支持アー
ム154は定盤110よりも高い押上げ位置であること
が解る構成である。
【0057】また一方、排出機構部166には、仮支持
アーム154の上方に一対の排版爪190が設けられて
いる。図13に示す如く、これら一対の排版爪190
は、定盤110に沿って配置されたガイドレール192
に沿って移動可能とされている。すなわち、排版爪19
0は、定盤110の上方を通過してフォトポリマー版1
02の搬送方向前端部へと移動する。
【0058】この排版爪190は、前述の如く定盤11
0からはみ出したフォトポリマー版102の後端部を仮
支持アーム154が持ち上げた状態においてフォトポリ
マー版102の搬送方向へ移動することにより、フォト
ポリマー版102を引っ掛けることができる。したがっ
て、排版爪190に引っ掛けられたフォトポリマー版1
02は、排版爪190の移動に伴って定盤110の下流
側へ搬送されていく構成である。
【0059】定盤110の前記下流側には、バッファ部
114が設けられ、さらに自動現像装置116が設けら
れており、フォトポリマー版102は、排出機構部16
6による排出速度と自動現像装置116での搬送速度と
の差をバッファ部114で吸収されながら円滑に送り出
されていく。 (台車200の詳細構成)図1及び図14には、台車2
00が示されている。台車200は、4個のキャスタ1
20(図14では2個のみを図示)を介して路面FLに
支持される荷台202には、ハンドル204(図1参
照)が取り付けられている。ハンドル204は、一端部
に略コ字型に屈曲されており、その両端が前記荷台20
2に突き当てられ固定されている。
【0060】荷台202には、フォトポリマー版102
を重ねて保持する集積部206が設けられている。この
集積部206は、側面から見て略直角三角形状とされ、
その斜面部にフォトポリマー版102を収容する前述の
マガジン208が立てかけられている。
【0061】マガジン208には、予め複数枚のフォト
ポリマー版102が積層されている。また、マガジン2
08には、シャッター210が設けられており、暗室以
外においてこのシャッター210を閉状態としておくこ
とにより、フォトポリマー版102の感光を防止してい
る。
【0062】すなわち、台車200は、前記版収容部1
04と、フォトポリマー版102を保管している暗室と
の間で運搬されるものであり、シャッター210は、運
搬中におけるフォトポリマー版102を保護することが
できる。
【0063】台車200は、前記ハンドル204の取り
付け側運搬時の後方向きとされ、前記版収容部104に
収容される。
【0064】ここで、図14に示される如く、版収容部
104は、路面FLよりも高い位置とされた床部104
Aを持つ箱型の空間となっており、前記台車200は、
この床部104Aに支持されるように収容されるように
なっている。このとき、台車200のキャスタ120
は、たたまれて、荷台202の下面に取り付けられた複
数個(本実施の形態では6個)の補助ローラ212によ
り支持されるようになっている。
【0065】前記キャスタ120の畳み込みは、台車2
00の版収容部104への収容動作に連動して行われ
る。図15に示される如く、キャスタ120は、一端が
回転可能に支持されたメインアーム214の他端部に取
り付けられている。このメインアーム214の長手方向
中間部には、支持アーム216の一端が軸218を介し
て回転可能に支持されている。この支持アーム216の
他端部には、スライドピン216Aが取り付けられ、固
定されたレールアーム220の長孔220Aに収容され
ている。
【0066】スライドピン216Aには、通常状態(キ
ャスタ120の固定状態)において、L型アーム222
の一端部に形成されたフック部222Aが係合してお
り、スライドピン216Aを長孔220Aの一端部近傍
に保持される構造となっている。
【0067】L型アーム222の屈曲部は、前記メイン
アーム214の回転軸224を介して支持されている。
L型アーム222の他端部は、版収容部104の床部1
04Aの先端面に当接する位置に配設されている。
【0068】ここで、L型アーム222の他端部が、床
部104Aの先端面に当接した状態でさらに押圧される
と、L型アーム222は、軸224を中心に回転し、フ
ック部222Aをスライドピン216Aから離脱させる
ことになる。
【0069】このスライドピン216Aの離脱により、
スライドピン216Aが取り付けられた支持アーム21
6が、付勢手段の付勢力により、長孔220Aの他端部
へ移動するため、この移動に伴ってメインアーム214
が持ち上げられ、キャスタ200は、路面から離脱す
る。なお、このときの台車200は、前述の補助ローラ
212を介して床部FLに支持されることになる。
【0070】以下に本実施の形態の作用を説明する。
【0071】フォトポリマー版102を、自動露光装置
100の版収容部104に収容する場合、台車200ご
とこの版収容部104に収容することで、フォトポリマ
ー版102を所定位置に位置決めすることができる。
【0072】マガジン208の搭載が終了すると、再び
自動露光装置100へ台車200を運搬し、版収容部1
04の開閉蓋(図3の手前に装備)を開放し、台車20
0を版収容部104へ収容する。
【0073】このとき、版収容部104の床部104A
は、路面FLに対して高い位置にあるが、本実施の形態
では、キャスタ120折り畳み構造とし、台車200の
高さ位置を変えずに、版収容部104の床部104Aに
収容可能とした。すなわち、台車200の支持をキャス
タ120から補助ローラ212へ受け渡すことにより、
台車200を段差のある路面FLから床部104Aへ円
滑に受け渡すことができる。この結果、版収容部104
は、周囲を枠体で囲まれた(所謂閉断面構造)剛性の高
い構造とすることができ、かつ遮光性に優れた蓋体を用
いることが可能となる。
【0074】台車200を版収容部104へ収容した後
には、枚葉部106において、マガジン208からフォ
トポリマー版102及び合紙118が吸着搬送装置10
9(吸盤124及び吸引ファン126)によって交互に
積層状態から取り出されて、給版部108へ送り出され
る。さらに、給版部108へ送り出されたフォトポリマ
ー版102は、共用搬送部128及びフォトポリマー版
搬送部130によって搬送されて定盤110へ送り込ま
れ、所定の画像が露光された後に排出される。一方、合
紙118は、共用搬送部128及び合紙搬送部134に
よって搬送され、台車200に設けられたシート材強制
集積装置141によって合紙収容部132へ集積され
る。
【0075】ここで、吸着搬送装置109の吸盤124
及び吸引ファン126によってマガジン208からフォ
トポリマー版102及び合紙118を取り出す際には、
さばき板211がフォトポリマー版102に係合し、こ
のフォトポリマー版102の先端両角部が湾曲されて剥
離される。したがって、フォトポリマー版102の「さ
ばき性」が向上して信頼性が向上する。
【0076】さらにこの場合、さばき板211はマガジ
ン208内に収容されたフォトポリマー版102の幅方
向に沿って移動可能とされているため、異なるサイズの
フォトポリマー版102を吸着して取り出す場合には、
さばき板211をフォトポリマー版102のサイズに合
わせて移動させれば、サイズの異なるフォトポリマー版
102であっても相対的に(フォトポリマー版102に
対して)一定位置に対応するように配置することができ
る。したがって、フォトポリマー版102の先端両角部
を常に一定に湾曲させることができ、フォトポリマー版
102の「さばき性」が一層向上して信頼性が向上す
る。
【0077】なお、吸盤124及び吸引ファン126の
内、ガイドレール129、129の中央部分に位置する
吸盤124及び吸引ファン126は固定的に設されてい
る。
【0078】一方、ガイドレール129、129の両端
部に位置するブラケット127は、キーボード280か
ら入力されるフォトポリマー版102のサイズに応じて
自動的に適正位置に移動できるようにした。
【0079】すなわち、キーボード280からサイズが
入力されると、コントローラ278では、サイズ−基準
位置データマップから基準位置データを求める。次に、
エンコーダ276の光電センサ276Bが入力される信
号に基づいて現位置データを求める。この基準位置デー
タと現位置データとを比較し、差をなくす(基準位置デ
ータと現位置データとを一致させる)ための駆動信号を
ドライバ274を介してモータ272へ送出する。これ
により、モータ272が所定方向に回転する。このモー
タ272の回転に基づいて、ピニオンギヤ273、歯車
270を介してガイドレール127が回転する。ガイド
レール127の両端部には、それぞれ相反する雄螺子が
形成された逆螺子部129A、129Bが形成されてい
るため、逆螺子部129A、129Bに螺合しているブ
ラケット127が互いに相反する方向、或いは互いに接
近する方向に移動する。これにより、ブラケット127
に取り付けられた吸盤124の位置を適正位置に位置決
めすることができる。
【0080】したがって、異なるサイズのフォトポリマ
ー版102を吸着して取り出す場合には、移動可能とさ
れた吸盤124及び吸引ファン126をフォトポリマー
版102のサイズに合わせて移動させれば、何れのサイ
ズのフォトポリマー版102であっても対応できる。
【0081】特にこの場合、吸盤124及び吸引ファン
126の数を多くする(吸盤124及び吸引ファン12
6の配置ピッチを狭くする)ことなく、吸盤124及び
吸引ファン126を移動させることによりフォトポリマ
ー版102の幅方向端部に近い部位を吸着するように設
定することができ、フォトポリマー版102の角部を湾
曲させた場合の曲率を小さくして所謂「さばき性」を向
上させることができる。(第2の実施の形態)以下に本
発明の第2の実施の形態について説明する。この第2の
実施の形態の特徴は、上記第1の実施の形態で説明し
た、枚葉部106における吸着搬送装置109の版サイ
ズに応じた適性位置の設定、並びにその位置決めに関す
るものである。
【0082】すなわち、第1の実施の形態で説明した吸
盤124(フォトポリマー版102及び合紙118の幅
方向両端に位置する吸盤124)の自動位置決め装置を
適用することで、サイズにおうじて吸盤124の位置決
めが容易に行える。なお、第2の実施の形態に対応する
図(図16乃至図19)には、「可動」と表記すること
で、自動位置決め装置109の構成については省略す
る。
【0083】図16は、第2の実施の形態に係る、フォ
トポリマー版102と、吸盤124及びさばき板211
と、の相対位置関係を示している(吸引ファン126は
図示省略)。
【0084】図16(A)に示すフォトポリマー版10
2と、図16(B)に示すフォトポリマー版102とは
サイズ(幅寸法W1、W2)が異なっており(W1>W
2)、これに応じて、可動とされた吸盤124及びさば
き板211とが、所定の位置に移動されていることが分
かる。この場合、中央の2個の吸盤124は固定であ
る。
【0085】この状態で吸盤124をフォトポリマー版
102に接近させて吸着し、持ち上げる際、第1の実施
の形態では、詳細な条件を示さなかった。そこで、この
第2の実施の形態では、表1に示すように、少なくとも
4項目の条件を設定し、吸盤124の位置を設定してい
る。
【0086】
【表1】 この表1において、項目1のプレート湾曲量とは、図1
9に示すように、フォトポリマー版102の幅方向一端
の高さ位置と、固定された吸盤1124で吸着されたフ
ォトポリマー版102の最上端面との間の寸法PWを言
う。
【0087】この湾曲量が5〜9mmであれば、フォト
ポリマー版102は、吸盤124に確実に保持される。
【0088】次に、表1における項目2のプレート先端
からの吸盤位置とは、図18に示すように、フォトポリ
マー版102の先端から吸盤124の中心までの寸法P
Sを言う。
【0089】この寸法PSが、50mm以下、好ましく
は35mm以下となっていればよく、本第2の実施の形
態(第1の実施の形態も同様)では、固定値とされてい
る。なお、この寸法PSは、さばき板211の位置並び
に形状と大きく関わっており、本第2の実施の形態で
は、図17に示される如く、さばき板211とフォトポ
リマー版102の重なり量SPが3〜6mm、さばき板
211の先端長さSSが7.5mmとなっている。
【0090】なお、図18に示される如く、さばき板2
11は、フォトポリマー版102の幅方向に平行な辺2
11Aの寸法がSA30mm、これと平行な辺211B
の寸法SBが6mmとなっている。
【0091】次に、表1における項目3のプレート側端
からの吸盤位置とは、図18に示すように、フォトポリ
マー版102の幅方向両端部から最も近い吸盤124の
中心までの寸法PWを言う。
【0092】この寸法PWが、重要な調整寸法であり、
フォトポリマー版のサイズによっても異なるが、基本的
には、版サイズが異なっても寸法PWを50mm以下を維
持するように吸盤124の位置を調整すればよい。
【0093】最後に表1の項目4の湾曲形成時の吸盤高
さは、図17に示される如く、さばき板211の下面か
ら吸盤124の吸着面までの高さ寸法HQを言う。
【0094】この高さ寸法HQWは、さばき可能な最小
湾曲量を確保するためのものであり、8mm以上、好ま
しくは12mm以上である。
【0095】このように、第2の実施の形態では、吸盤
124を適性な位置に位置決めするために、フォトポリ
マー版102及びさばき板211との相対位置関係(寸
法)で明確としたため(表1参照)、常に吸盤124を
フォトポリマー版102に対して適性な位置とすること
ができ、フォトポリマー版102を吸着して持ち出すと
きの失敗率を大幅に軽減することができる。
【0096】なお、上記第1の実施の形態及び第2の実
施の形態では、ガイドレール129の一方に逆螺子部1
29A、129Bを設けたが、図20に示される如く、
一対のラック250とピニオン252との噛み合い構造
により、一方を移動すると他方が相反する方向(180
°異なる方向)に同量移動する構造としてもよい。この
場合、ガイドレール129には螺子部が不要であり、ピ
ニオン252の回転軸にモータ300の駆動軸を連結す
ればよい。なお、上記ラック250とピニオン252と
の連結機構を設けた場合の駆動源として、ガイドレール
129に一方の逆螺子部129A(又は129B)を残
し、この残した一方に螺合するブラケット127を駆動
側としてもよい。
【0097】また、フォトポリマー版102が幅方向片
側を基準としてマガジンに搭載されるときは、基準とさ
れる側とは反対側のみの吸盤124をサイズに応じて移
動すればよい。
【0098】さらに、吸盤124を吸引ファン126と
共にユニット化することで、吸引ファン126も適性位
置に移動させることを可能としたが、図21に示される
如く、吸盤124のみを移動可能としてもよい。すなわ
ち、持ち出し対象の合紙118は薄肉であるため、吸引
ファン126は固定配置でも支障がなく、移動系の重量
を軽減し、モータ272等の負荷を軽減することができ
る。なお、図21における各部品は、図5と同様である
ため、同一の符号を付して構成の説明を省略する。
【0099】以上説明したように本実施の形態では、吸
盤124のフォトポリマー版102の両端部に位置する
吸盤を、キーボード280からのキー操作によるサイズ
入力に応じて、自動的にモータ272を駆動させ、セッ
トされたフォトポリマー版102のサイズに最適に位置
とするようにエンコーダ276を用いて、モータ272
の駆動を制御したため、フォトポリマー版102のさば
き性を向上することができると共に、オペレータによる
手作業による吸盤位置の変更作業の煩雑さを解消するこ
とができる。
【0100】
【発明の効果】以上説明した如く本発明は、マガジン内
に収容された印刷版を取り出すために必要な吸着手段の
位置を印刷版のサイズに応じて最適な位置へ移動するこ
とができ、かつこの移動を自動化することで移動のため
の作業の煩雑さを解消し、この取出しの際の印刷版の
「さばき性」を向上して信頼性が高めることができると
いう優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る自動露光装置の全体構
成を示す斜視図である。
【図2】第1の実施の形態に係るマガジンに積載された
フォトポリマー版及び合紙の状態を示す側面図である。
【図3】第1の実施の形態に係る給版部の側面図であ
る。
【図4】第1の実施の形態に係る吸着搬送装置の吸盤、
吸引ファン、ガイド板、さばき板、及び合紙押え板の対
応関係を示す平面図である。
【図5】第1の実施の形態に係る吸着搬送装置の吸盤及
び吸引ファンの構成を示す平面図である。
【図6】第1の実施の形態に係る吸着搬送装置の吸盤及
び吸引ファンの構成を示す正面図である。
【図7】第1の実施の形態に係る給版部の搬送系の一部
を示す平面図である。
【図8】第1の実施の形態に係る給版部の異なる搬送系
の受け渡し部を示す斜視図である。
【図9】第1の実施の形態に係るシート材強制集積装置
の詳細を示す断面図である。
【図10】第1の実施の形態に係るシート材強制集積装
置のローラ及び巻込み防止板を示す平面図である。
【図11】第1の実施の形態に係る定盤を示し、(A)
は定盤の平面図、(B)は定盤の側面図である。
【図12】第1の実施の形態に係る排出機構部の動作を
示す側面図であり、(A)は仮支持アームの水平位置状
態、(B)は仮支持アームの退避位置状態、(C)は仮
支持アームの押上げ位置状態である。
【図13】第1の実施の形態に係る排出機構部の排版爪
を示す斜視図である。
【図14】第1の実施の形態に係る台車の下部の拡大側
面図である。
【図15】第1の実施の形態に係るキャスタの収納機構
部の構造を示す側面図である。
【図16】第2の実施の形態を説明するためのフォトポ
リマー版の平面図である。
【図17】第2の実施の形態に係るフォトポリマー版吸
着状態を示す側面図である。
【図18】第2の実施の形態に係る吸盤等のフォトポリ
マー版との相対位置関係を示す平面図である。
【図19】第2の実施の形態に係る吸盤等のフォトポリ
マー版との相対位置関係を示すフォトポリマー版の先端
から見た正面図である。
【図20】第2の実施の形態に係る可動吸盤の移動機構
を示す平面図である。
【図21】可動吸盤の移動機構の変形例を示す平面図で
ある。
【符号の説明】
100 自動露光装置 102 フォトポリマー版(印刷版) 108 給版部 109 吸着搬送装置 112 露光部 118 合紙 124 吸盤(吸着手段) 126 吸引ファン(吸着手段) 208 マガジン 211 さばき板 217 合紙押え板 250 ラック 252 ピニオン 254 指針 256 マーク 258 目盛 260 スケール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田崎 和久 埼玉県大宮市植竹町1丁目324番地 富士 写真光機株式会社内 Fターム(参考) 2H097 DB01 LA01 3C007 AS03 DS02 DS10 FS01 FT02 HT20 NS10 3F343 FA09 FB05 GA02 GB01 GC01 GD01 HA15 JB02 JB17 JB25 KB04 KB17 LA04 LA13 MB04 MB09 MB13 MC03 MC17

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サイズの異なる印刷版がそれぞれ幅方向
    中央基準でそれぞれ異なるマガジンに収容され、当該マ
    ガジンを所定位置にセットした状態で、このセットされ
    たマガジン内に収容された印刷版に対向する位置に設け
    られ、前記印刷版の幅方向に沿って複数配置された吸着
    部材を備え、この吸着部材を印刷版に接近離間させるこ
    とで、最上層の印刷版を前記マガジン内から取り出し、
    所定方向へ搬送する搬送手段へ受け渡す印刷版の吸着搬
    送装置であって、 前記吸着部材の内、前記印刷版の幅方向中央部分に位置
    する吸着部材を固定的に支持する固定取付手段と、 前記吸着部材の内、前記印刷版の幅方向両端近傍に位置
    する吸着部材を、前記印刷版の幅方向へ移動可能に支持
    する可動支持手段と、 前記セットされたマガジンに収容された印刷版のサイズ
    を入力する入力手段と、 前記可動支持手段に支持された前記吸着部材を前記印刷
    版の幅方向に沿って移動する移動手段と、 前記可動支持手段に支持された前記吸着部材の位置を認
    識する認識手段と、 前記入力手段で入力された印刷版のサイズに基づく前記
    吸着部材の基準位置データ及び前記認識手段で認識した
    吸着部材の現位置データをそれぞれ演算する演算手段
    と、 前記演算手段で演算された基準位置データと現位置デー
    タとが一致するように前記移動手段を制御する制御手段
    と、を有することを特徴とする印刷版の吸着搬送装置。
JP2001069379A 2001-03-12 2001-03-12 印刷版の吸着搬送装置 Pending JP2002265077A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008254930A (ja) * 2007-04-05 2008-10-23 Heidelberger Druckmas Ag スタックの刷版の個別化する方法および装置
CN110466965A (zh) * 2019-08-01 2019-11-19 广东华工佳源环保科技有限公司 一种纸浆模塑制品出料装置

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