JP2001225975A - 印刷版の吸着搬送装置 - Google Patents

印刷版の吸着搬送装置

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JP2001225975A
JP2001225975A JP2000034942A JP2000034942A JP2001225975A JP 2001225975 A JP2001225975 A JP 2001225975A JP 2000034942 A JP2000034942 A JP 2000034942A JP 2000034942 A JP2000034942 A JP 2000034942A JP 2001225975 A JP2001225975 A JP 2001225975A
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suction
unit
plate
printing plate
photopolymer
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Application number
JP2000034942A
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English (en)
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Tsukasa Ono
司 小野
Takashi Koizumi
孝 小泉
Yoshinori Kawamura
吉紀 河村
Kazuhisa Tazaki
和久 田崎
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Fujinon Corp
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸着手段に対する作業性を向上させることが
できる印刷版の吸着搬送装置を得る。 【解決手段】 フォトポリマー版102の吸着搬送を行
う吸着ユニット300は、吸盤ユニット304と支持ユ
ニット306とによって構成されており、更に吸盤ユニ
ット304は支持ユニット306に対して回転可能に支
持されている。従って、吸盤124の交換時には、前カ
バ−350を開けて、吸盤ユニット304を実線図示位
置から二点鎖線図示位置へ回転させることにより、装置
本体302内へ潜り込まなくても、吸盤124を交換す
ることができる。また、トラブル発生時等には、吸着ユ
ニット300自体を装置本体302から離脱させること
もできる。よって、吸着手段に対する作業性を向上させ
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マガジン内に収容
された印刷版を複数の吸盤を含んで構成された吸着手段
によって吸着し、この状態でマガジンから印刷版を取り
出して所定位置へ搬送するための印刷版の吸着搬送装置
に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】支持体
上に感光層(例えば、光重合層)が設けられた印刷版
(以下、「フォトポリマー版」という)を用い、このフ
ォトポリマー版の光重合層に直接レーザビーム等で画像
を記録する技術が開発されてきている(印刷版自動露光
装置)。
【0003】このような技術では、フォトポリマー版へ
の画像記録が迅速に行われるため、次々とフォトポリマ
ー版を送り込む必要がある。このため、予め複数のフォ
トポリマー版とこのフォトポリマー版の版面を保護する
ための合紙とを順次交互に積層状態でマガジン内に収容
し、この状態で所定の位置に待機させ、吸盤及びファン
からなる吸着手段によって吸着することにより自動的に
1枚ずつ取り出して、露光部へ送り込むようになってい
る。
【0004】ところで、吸着手段の要部を構成する吸盤
は通常は消耗品であるため、サービスマン等によって定
期的に点検され、必要に応じて交換されるようになって
いる。しかしながら、従来の印刷版自動露光装置による
場合、吸盤を交換するためには装置の構造上の理由から
サービスマン等が装置内に潜り込むかたちで作業を行わ
なければならなかった。
【0005】さらに、従来の印刷版自動露光装置による
場合、吸着手段がユニット化されていないため、吸着手
段における吸盤以外の部分のメンテナンス作業もやりに
くく、又トラブル発生時に迅速に対応することが困難で
あった。
【0006】総じて言えば、従来の印刷版自動露光装置
による場合、吸着手段に対する作業性があまり良いとは
言えず、この点において改善の余地があった。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、吸着手段に対
する作業性を向上させることができる印刷版の吸着搬送
装置を得ることが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明に
係る印刷版の吸着搬送装置は、マガジン内に収容された
印刷版を複数の吸盤を含んで構成された吸着手段によっ
て吸着し、この状態で前記マガジンから前記印刷版を取
り出して所定位置へ搬送するための印刷版の吸着搬送装
置であって、前記複数の吸盤はユニット化されて吸盤ユ
ニットとされており、さらに、前記吸盤ユニットは、装
置内部の奥側に設定された吸盤使用位置と装置内部の手
前側に設定された吸盤交換位置との間を移動可能とされ
ている、ことを特徴としている。
【0009】請求項2記載の本発明に係る印刷版の吸着
搬送装置は、マガジン内に収容された印刷版を複数の吸
盤を含んで構成された吸着手段によって吸着し、この状
態で前記マガジンから前記印刷版を取り出して所定位置
へ搬送するための印刷版の吸着搬送装置であって、前記
吸着手段は、その全体がユニット化されて吸着ユニット
とされており、さらに、前記吸着ユニットは、装置本体
に対して着脱可能とされている、ことを特徴としてい
る。
【0010】請求項3記載の本発明に係る印刷版の吸着
搬送装置は、マガジン内に収容された印刷版を複数の吸
盤を含んで構成された吸着手段によって吸着し、この状
態で前記マガジンから前記印刷版を取り出して所定位置
へ搬送するための印刷版の吸着搬送装置であって、前記
吸着手段は、前記複数の吸盤を有する吸盤ユニットと、
この吸盤ユニットを印刷版に対して接近及び離間する方
向へ移動可能に支持する支持ユニットとを含んで構成さ
れていると共に、装置本体に対して着脱可能とされてお
り、さらに、前記吸盤ユニットは、前記吸着手段の前記
装置本体への装着状態において、前記支持ユニットに対
して、装置内部の奥側に設定された吸盤使用位置と装置
内部の手前側に設定された吸盤交換位置との間を移動可
能とされている、ことを特徴としている。
【0011】請求項1記載の本発明に係る印刷版の吸着
搬送装置では、マガジン内に収容された印刷版は複数の
吸盤を含んで構成された吸着手段によって吸着され、こ
の状態でマガジンから取り出されて所定位置へと搬送さ
れる(なお、この点に関する作用は、後述する請求項2
以下の発明においても同様であるため、請求項2以下の
発明の作用の説明においては省略する)。
【0012】ここで、本発明では、複数の吸盤をユニッ
ト化して吸盤ユニットとし、更に当該吸盤ユニットを装
置内部の奥側に設定された吸盤使用位置と装置内部の手
前側に設定された吸盤交換位置との間を移動可能に構成
したので、消耗品である吸盤を交換する際には、吸盤使
用位置にある吸盤ユニットを吸盤交換位置へ移動させれ
ばよい。これにより、吸盤ユニットは装置内部の奥側か
ら手前側に至るため、手を伸ばせば届く位置に吸盤があ
ることになる。しかも、吸盤ユニットは吸着手段の全体
とは異なり軽量であるため、作業労力もかからない。し
たがって、サービスマンは、装置内へ潜り込むことな
く、簡単かつ容易に吸盤の交換作業を行うことができ
る。
【0013】すなわち、本発明は、吸盤の交換作業の観
点から、吸着手段に対する作業性を向上させようとする
ものである。
【0014】請求項2記載の本発明に係る印刷版の吸着
搬送装置では、吸着手段の全体をユニット化して吸着ユ
ニットとし、当該吸着ユニットを装置本体に対して着脱
可能としたので、装置本体内から吸着ユニットを離脱さ
せて装置本体外に仮置きすることにより、吸着手段にお
ける吸盤以外の部分のメンテナンス作業やトラブル発生
時の復旧作業を迅速かつ容易に行うことができる。
【0015】すなわち、本発明は、吸着手段における吸
盤以外の部分のメンテナンス作業やトラブル発生時の復
旧作業の観点から、吸着手段に対する作業性を向上させ
ようとするものである。
【0016】請求項3記載の本発明に係る印刷版の吸着
搬送装置では、消耗品である吸盤を交換する際には、吸
盤ユニット及び支持ユニットを含んで構成された吸着手
段を装置本体へ装着したまま、支持ユニットに対して吸
盤ユニットを吸盤使用位置から吸盤交換位置へ移動させ
ればよい。これにより、吸盤ユニットは装置内部の奥側
から手前側に至るため、手を伸ばせば届く位置に吸盤が
あることになる。しかも、吸盤ユニットは吸着手段の全
体とは異なり軽量であるため、作業労力もかからない。
したがって、サービスマンは、装置内へ潜り込むことな
く、簡単かつ容易に吸盤の交換作業を行うことができ
る。
【0017】また、吸着手段における吸盤以外の部分の
メンテナンス作業やトラブル発生時の復旧作業を行う際
には、吸盤ユニット及び支持ユニットを含んで構成され
た吸着手段の全体を装置本体内から離脱させて装置本体
外に仮置きして作業を行えばよい。これにより、吸着手
段における吸盤以外の部分のメンテナンス作業やトラブ
ル発生時の復旧作業を迅速かつ容易に行うことができ
る。
【0018】すなわち、本発明は、吸盤の交換作業の観
点並びに吸着手段における吸盤以外の部分のメンテナン
ス作業やトラブル発生時の復旧作業の観点の双方から、
吸着手段に対する作業性を向上させようとするものであ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
吸着搬送装置109が適用されて構成されたフォトポリ
マー版の自動露光装置100について説明する。なお、
説明に際しては、最初に装置全体の構成について概説
し、続いて本実施形態の要部について説明することにす
る。
【0020】(全体構成)図1には、本実施形態に係る
フォトポリマー版の自動露光装置100の全体構成が斜
視図にて示されている。この図に示されるように、自動
露光装置100は、大きく分けると、フォトポリマー版
102(図2参照)の供給を担う給版部108と、この
給版部108から送られてきたフォトポリマー版102
を位置決めした状態で保持する定盤110と、この定盤
110に保持されたフォトポリマー版102へ画像を記
録する露光部112と、この露光部112による画像記
録後のフォトポリマー版102を排出する排出機構部1
66とによって構成されている。以下、概ねこの順に説
明する。
【0021】<給版部108>なお、上記構成の自動露
光装置100の下流側にバッファ部114を介して自動
現像装置116を接続することも可能であり、給版、露
光、現像を全て自動で処理することも可能となってい
る。
【0022】図1及び図3に示されるように、フォトポ
リマー版102の供給を担う給版部108は、概略的に
は、フォトポリマー版102が搭載された台車200を
収容する版収容部104と、この版収容部104に収容
されたフォトポリマー版102を持ち出すための枚葉部
106と、この枚葉部106からフォトポリマー版10
2又は合紙118を受け取って搬送する共用搬送部12
8と、この共用搬送部128からフォトポリマー版10
2を受け取って定盤110へ送り出すためのフォトポリ
マー版搬送部130と、共用搬送部128から合紙11
8を受け取って合紙収容部132(台車200に設けら
れている)へ送り出すための合紙搬送部134と、共用
搬送部128からフォトポリマー版搬送部130及び合
紙搬送部134の何れに搬送するかの切替え動作を行う
切替搬送部136とによって構成されている。
【0023】版収容部104 図3に示されるように、給版部108の版収容部104
には、ハンドル204が取り付けられた台車200が収
容されている。この台車200の荷台202には、側面
視で略直角三角形状に形成された集積部206が設けら
れている。さらに、集積部206の斜面部には、複数枚
のフォトポリマー版102が積層状態で収容可能とされ
たマガジン208が立てかけられている。図2に示され
るように、フォトポリマー版102の表面には当該表面
保護用のシート材として機能する合紙118が1枚ごと
に張り合わされており、結果としてフォトポリマー版1
02と合紙118とが交互に積層された状態となってい
る。
【0024】なお、マガジン208にはシャッター21
0が設けられており、暗室以外の場所ではシャッター2
10を閉状態にしておくことにより、フォトポリマー版
102の感光を防止するようになっている。実際の場面
では、台車200は版収容部104とフォトポリマー版
102を保管している暗室との間での運搬に供されるこ
とから、当該運搬中におけるフォトポリマー版102の
感光をシャッター210で防いでいる。
【0025】また、図示は省略するが、マガジン208
には、収容されたフォトポリマー版102及び合紙11
8の幅方向両端部を規制するための一対のガイド板が設
けられている。さらに、各ガイド板の先端部には、収容
されたフォトポリマー版102及び合紙118の先端両
角部に対応するさばき板が設けられている。このさばき
板は、後に詳述する吸盤ユニット304によってフォト
ポリマー版102がマガジン208から取り出される際
に当該フォトポリマー版102に係合してその先端両角
部を湾曲させて剥離させる機能を有する部材である。
【0026】さらに、マガジン208の幅方向中間部に
は、図示しない一対の合紙押え板が設けられている。こ
の合紙押え板は、マガジン208内に収容されたフォト
ポリマー版102の表面の合紙118に対応して設けら
れており、後に詳述する吸盤ユニット304によってフ
ォトポリマー版102がマガジン208から取り出され
る際に合紙118に係合してこれを保持する機能を有し
ている。
【0027】図3に示されるように、マガジン208が
設けられた台車200が収容される版収容部104は、
路面FLよりも高い位置に床部104Aが形成されてい
る関係で、台車200は路面FLから床部104Aへと
乗り上げられる構造となっている。すなわち、台車20
0は路面FLに対してはキャスタ120を介して支持さ
れており、当該キャスタ120は台車200に対して突
出位置(図3の想像線図示位置)及び収容位置(図3の
実線図示位置)間を移動可能とされている。さらに、台
車200の版収容部104への収容動作に応じて、キャ
スタ120が上方に畳まれて収容位置へ移動すると、こ
れと同時に補助ローラ212が床部104Aに対応し、
その後の台車200は、床部104Aに対してこの補助
ローラ212を介して支持される構造となっている。
【0028】枚葉部106 上述した版収容部104の上方には、枚葉部106が設
けられている。枚葉部106では、マガジン208内に
積層状態で収容されたフォトポリマー版102及び合紙
118を、吸着ユニット300によって交互に取り出し
て、共用搬送部128へ送り出すようになっている。吸
着ユニット300の構成については後に詳述するので、
ここでは簡単に説明すると、吸着ユニット300は吸盤
ユニット304及び支持ユニット306によって構成さ
れており、当該吸盤ユニット304が支持ユニット30
6に対してスライドすることにより、複数の吸盤124
及びファン(図示省略)がマガジン208内に積層状態
で収容された合紙118又はフォトポリマー版102面
に対して接近及び離間するようになっている。
【0029】また、フォトポリマー版102の吸着時は
吸盤124を接触させて吸着するが、合紙118の吸着
時には吸引ファンを合紙118に対して若干離れた位置
(接触してもよい)に配置し、吸引ファンのみを作動さ
せることによって重量的に軽くかつ薄い合紙118のみ
を吸い上げ、その後、吸盤124によって吸着すること
で、合紙118の吸着時の二重吸着(下層のフォトポリ
マー版102を一緒に吸着すること)を防止している。
【0030】共用搬送部128、切替搬送部136、フ
ォトポリマー版搬送部130、合紙搬送部134 図1に示されるように、枚葉部106から送られてきた
フォトポリマー版102又は合紙118は共用搬送部1
28によって搬送された後、切替搬送部136によって
搬送方向が選択的に切り替えられて、フォトポリマー版
102にあってはフォトポリマー版搬送部130によっ
て定盤110へ送り出され、合紙118にあっては合紙
搬送部134によって台車200内に設けられた合紙収
容部132へと送り込まれるようになっている。すなわ
ち、フォトポリマー版102と合紙118とが交互に積
層されているため、枚葉部106において吸着する毎
に、切替搬送部136が切替わり、それぞれ所定方向へ
搬送する構造となっている。これらの共用搬送部12
8、切替搬送部136、フォトポリマー版搬送部13
0、合紙搬送部134は、構造的に共通する部分も多い
ので、まとめて説明することにする。
【0031】図1及び図4(A)に示されるように、共
用搬送部128、フォトポリマー版搬送部130、及び
切替搬送部136は、いずれも串型ローラ138と細幅
ベルト140とが組み合わされた搬送系となっており、
上記フォトポリマー版102を搬送することがメインと
されている(図4(B)参照)。すなわち、フォトポリ
マー版102は串型ローラ138の強い挟持力で搬送さ
れ、細幅ベルト140は搬送に同期して移動するガイド
板としての役目を果たすようになっている。これに対し
て、図1及び図4(C)に示されるように、合紙搬送部
134は、細幅ベルト140のみの搬送系となってお
り、合紙118を細幅ベルト140による弱い挟持力で
搬送する構造となっている。
【0032】また、図5に示されるように、各搬送部で
の受け渡し部分は、それぞれ互い違いに先端部が串状に
突出され、一方の凹又は凸の先端が他方の凸又は凹の先
端に対向するように重なり合っている(即ち、同軸の共
通の搬送路を持っている)。これにより、フォトポリマ
ー版102及び合紙118の受け渡し時に、これらのフ
ォトポリマー版102及び合紙118が串型ローラ13
8や細幅ベルト140に巻き込まれるといった不具合が
未然に防止されている。
【0033】合紙搬送部134 また、図3に示されるように、台車200内には、後述
する合紙搬送部134によって搬送された合紙118を
収容する合紙収容部132が設けられている。さらに、
台車200における合紙収容部132の上端部には、合
紙搬送部134によって搬送された合紙118を合紙収
容部132内へ強制的に集積させるシート材強制集積装
置141が設けられている。
【0034】図6には、シート材強制集積装置141の
詳細構造が示されている。この図に示されるように、シ
ート材強制集積装置141は、合紙収容部132の上端
部に設けられた合紙118の挿入口142に、挟持送込
ローラとして把握される一対のローラ144が設けられ
ている。図7に示されるように、一対のローラ144は
串型とされており、前記合紙搬送部134の搬送速度よ
りも若干速い線速度(約1.1倍)で回転駆動してい
る。これにより、合紙118が合紙搬送部134とこの
ローラ144との間に掛け渡されると、所定の緊張状態
を維持しながら(所謂、引張り勝手で)搬送されること
になり、弛み等によるジャミングを防止することができ
る。
【0035】図6に戻り、この挿入口142の手前側に
は、徐々に幅(合紙118の肉厚方向)が狭まるような
テーパー形状のガイド板146が設けられている。さら
に、このテーパー形状とされた互いに対向するガイド板
146には、除電ブラシ148がそれぞれ取り付けら
れ、挿入口142に挿入する合紙118の電荷を除去す
るようになっている。
【0036】前記一対のローラ144の下部近傍には、
ローラ144の串型による凹凸に沿うように巻込み防止
板150が設けられている。これにより、ローラ144
を通過し合紙収容部132に集積された後の合紙118
の一部がローラ144に接触しても、巻込み防止板15
0によって巻き込みを防止することができるようになっ
ている。
【0037】<定盤110>一方、図1に示されるよう
に、フォトポリマー版搬送部130によって搬送された
フォトポリマー版102は、水平搬送状態でフォトポリ
マー版搬送部130から離脱し、定盤110へ受け渡さ
れるようになっている。
【0038】定盤110の上面高さは、フォトポリマー
版搬送部130による水平搬送高さよりも低い位置に設
定されており、かつ搬送方向に若干の間隔を持ってい
る。このため、フォトポリマー版搬送部130から排出
されると、若干垂れ下がった状態で定盤110上に着地
し、搬送方向後端部は、定盤110よりも手前側に位置
することになる。図8に示されるように、この手前側に
は、後述する排出機構部166に設けられた仮支持アー
ム154が配設されており、フォトポリマー版102の
垂れ下がりを防止している。
【0039】また、仮支持アーム154の近傍には定盤
110に対して接近離反可能な移動体152が設けられ
ており、更にこの移動体152にはフォトポリマー版1
02の後端部を搬送方向に押圧する押圧プレート156
が配置されている。この押圧プレート156によってフ
ォトポリマー版102の後端部を押圧することで、フォ
トポリマー版102の斜行が解消されると共に、所定の
搬送方向基準位置まで送り出すことができる。この基準
位置は、フォトポリマー版102の搬送方向後端部が若
干定盤110からはみ出した位置である。
【0040】この基準位置では、フォトポリマー版10
2の搬送方向後端部両角部を含む複数の位置にセンサ1
58が設けられ、このセンサ158でフォトポリマー版
102の搬送方向後端部を検出することによって押圧プ
レート156の押圧を停止させている。また、このセン
サ158はフォトポリマー版102の搬送幅方向の位置
検出にも適用されている。すなわち、定盤110が搬送
幅方向に移動することで、フォトポリマー版102の角
部とセンサ158とを一致させ、これをフォトポリマー
版102の初期位置として登録するようになっている。
【0041】また、初期位置に移動されたフォトポリマ
ー版102の位置は、後述する露光部112での走査露
光開始位置と相対位置が決められており、この状態で定
盤110に設けられた吸引溝110Aにより吸着保持さ
れる。吸着保持されたフォトポリマー版102には、前
記移動体152に設けられたパンチャー160によりパ
ンチ孔が設けられる。
【0042】また、定盤110は、フォトポリマー版搬
送部130からのフォトポリマー版102を受け取る第
1の位置(図1の実線図示位置参照)と、後述する露光
部112に収容される第2の位置(図1の想像線図示位
置参照)との間を等速度で往復移動可能(位置決めのた
めの搬送幅方向移動と共通)となっている。
【0043】<露光部112>図1に示されるように、
露光部112には、定盤110の搬送路よりも上方に走
査ユニット164が設けられ、画像信号に応じて点灯制
御されるレーザビームが主走査(定盤110の搬送方向
と直交する方向)される構成となっている。一方、定盤
110の往路搬送は副走査移動となり、この結果、定盤
110上のフォトポリマー版102には、露光部112
への往路搬送時に画像が記録され、復路搬送によって、
元の位置に戻されることになる。なお、元の位置に戻っ
た定盤110上のフォトポリマー版102は、吸着保持
が解除される。
【0044】<排出機構部166>画像が記録され元の
位置に戻った定盤110に対応して、フォトポリマー版
搬送部130によるフォトポリマー版102の搬送方向
後端部側( 移動体152の側近)には、排出機構部16
6が設けられている。
【0045】図9に示されるように、排出機構部166
では、前述した一対の仮支持アーム154がステージベ
ース168に支軸170を介して回動可能に支持されて
おり、その先端部は定盤110の近傍に位置している。
仮支持アーム154の下面側には、それぞれ高さ(深
さ)寸法の異なる凸部172、凹部174、及び凸部1
76が形成されている。
【0046】仮支持アーム154の下方には、移動ステ
ージ178が配置されている。この移動ステージ178
は仮支持アーム154に沿って移動可能であり、更にそ
の先端部にはコロ180が設けられており、仮支持アー
ム154の下面に当接している。したがって、移動ステ
ージ178が移動することで、コロ180の当接支持位
置(凸部172、凹部174、及び凸部176)が変更
され、これによって仮支持アーム154の先端部の高さ
位置が変更される構成である。さらに、仮支持アーム1
54の後端部にはスプリング182が連結されており、
仮支持アーム154が常に移動ステージ178の移動に
追従するようになっている。
【0047】コロ180が凸部172に当接支持した状
態では、図9(A)に示される如く仮支持アーム154
が定盤110と同一高さの水平位置になり、コロ180
が凹部174に当接支持した状態では、図9(B)に示
される如く仮支持アーム154が定盤110よりも低く
なって退避位置になり、コロ180が凸部176に当接
支持した状態では、図9(C)に示される如く仮支持ア
ーム154が定盤110よりも高くなって押上げ位置に
なるように各部の寸法が設定されている。したがって、
移動ステージ178のコロ180が仮支持アーム154
の凸部172に当接し仮支持アーム154が定盤110
と同一高さの水平位置となることにより、定盤110上
のフォトポリマー版102の垂れ下がりを防止すること
ができる。また、移動ステージ178のコロ180が仮
支持アーム154の凸部176に当接し仮支持アーム1
54が定盤110よりも高い押上げ位置になることによ
り、定盤110上のフォトポリマー版102の後端部分
を持ち上げることができる構成である。
【0048】また、移動ステージ178の下方には一対
のセンサ184、186が配置されている。これらのセ
ンサ184、186は、移動ステージ178に設けられ
たドグ188を検出することにより移動ステージ178
の位置、即ち仮支持アーム154の位置を検出すること
ができる。すなわち、センサ184のみがドグ188を
検出した状態では、仮支持アーム154は定盤110と
同一高さの水平位置であり、センサ184、186が共
にドグ188を検出した状態では、仮支持アーム154
は定盤110よりも低い退避位置であり、センサ186
のみがドグ188を検出した状態では、仮支持アーム1
54は定盤110よりも高い押上げ位置であることが解
る構成である。
【0049】また一方、排出機構部166には、仮支持
アーム154の上方に一対の排版爪190が設けられて
いる。図10に示されるように、これら一対の排版爪1
90は、定盤110に沿って配置されたガイドレール1
92に沿って移動可能とされている。すなわち、排版爪
190は、定盤110の上方を通過してフォトポリマー
版102の搬送方向前端部へと移動する。
【0050】この排版爪190は、前述の如く定盤11
0からはみ出したフォトポリマー版102の後端部を仮
支持アーム154が持ち上げた状態においてフォトポリ
マー版102の搬送方向へ移動することにより、フォト
ポリマー版102を引っ掛けることができる。したがっ
て、排版爪190に引っ掛けられたフォトポリマー版1
02は、排版爪190の移動に伴って定盤110の下流
側へ搬送されていく構成である。
【0051】なお、冒頭で説明したように、図1に示さ
れる如く、上述した定盤110の下流側にバッファ部1
14を介して自動現像装置116を接続して給版、露
光、現像の全てを自動で処理する場合には、上記排出機
構部166による排出速度と自動現像装置116での搬
送速度との差をバッファ部114で吸収しながら、フォ
トポリマー版102が円滑に送り出されるようになって
いる。
【0052】(吸着ユニット300の詳細構成)次に、
本実施形態の要部でありかつ吸着搬送装置109を構成
する吸着ユニット300の詳細構成について説明する。
【0053】図11及び図12には、吸盤使用位置及び
吸盤交換位置の各位置における吸着ユニット300の分
解斜視図が示されている。なお、これらの図は吸着ユニ
ット300を仰ぎ見た状態で示したものである。また、
図13には吸盤124の交換作業を行う際の様子が側面
視で示されており、更に図14乃至図16には吸着ユニ
ット300の装置本体302への組み付け作業を行う際
の様子が側面視で示されている。
【0054】これらの図に示されるように、吸着ユニッ
ト300は、フォトポリマー版102及び合紙118を
吸着するための吸盤ユニット304と、この吸盤ユニッ
ト304を積層状態のフォトポリマー版102に対して
接近及び離間する方向へ移動可能に支持する支持ユニッ
ト306とを含んで構成されており、装置本体302に
対して着脱可能とされている。
【0055】具体的に説明すると、図11及び図12に
示される如く、吸盤ユニット304は、マガジン208
内に収容されたフォトポリマー版102及び合紙118
を吸着する複数の吸盤124と、各吸盤124の近傍に
吸盤124とは別に配置されかつ合紙118を吸着する
際に補助的に機能する吸引ファン(図示省略)とを備え
ている。これらの吸盤124及び吸引ファンは、フォト
ポリマー版102及び合紙118の幅方向を長手方向と
して配置された所定形状の吸盤支持プレート308に取
り付けられている。吸着ユニット300が装置本体30
2に組み付けられた状態では、吸盤124及び吸引ファ
ンは、フォトポリマー版102及び合紙118に対して
対向されている。なお、図11及び図12の分解斜視図
においては吸盤支持プレート308の両側に合計2個の
吸盤124を代表的に図示したが、実際にはフォトポリ
マー版102及び合紙118の大きさ等を考慮して、こ
れらを吸着するのに適切な個数(例えば4個等)分だけ
吸盤124が配設されるようになっている。
【0056】上述した吸盤ユニット304を支持する支
持ユニット306は、吸盤支持プレート308の両側に
配置された一対の支持プレート310を備えている。一
方の支持プレート310には、吸盤ユニット304を支
持プレート310に沿ってスライドさせるための駆動部
312が配設されている。具体的に説明すると、各支持
プレート310の所定位置には、一組の駆動プーリ31
4及び従動プーリ316が上下に対向してそれぞれ配設
されている。これらの駆動プーリ314及び従動プーリ
316には、タイミングベルト318が巻き掛けられて
いる。左右一対の駆動プーリ314は駆動シャフト32
0によって相互に連結されており、又左右一対の従動プ
ーリ316は従動シャフト322によって相互に連結さ
れている。さらに、駆動シャフト320における一方の
駆動プーリ314を貫通した端部には、駆動力伝達ギヤ
324が固着されている。駆動力伝達ギヤ324の近傍
にはブラケット326を介して一方の支持プレート31
0に取り付けられた駆動モータ328が配設されてお
り、当該駆動モータ328の駆動力を減速して伝達する
減速ギヤ330が上記駆動力伝達ギヤ324と噛み合う
ように配置されている。
【0057】また、左右一対のタイミングベルト318
の所定位置には、連結プレート332がそれぞれ固定さ
れている。詳細には連結プレート332は、略矩形平板
状に形成されたプレート部332Aと、このプレート部
332Aの端部に一体的に形成された鉤状の連結部33
2Bとによって構成されており、このうちの連結部33
2Bがタイミングベルト318に固定されている。ま
た、プレート部332Aの角部には軸支孔334が形成
されており、更にプレート部332Aの中央部には円弧
状のガイド溝336が形成されている。
【0058】これに対応して、上述した吸盤ユニット3
04における吸盤支持プレート308の長手方向の両端
部には、軸支孔334へ挿入される支軸338並びにガ
イド溝336内へ挿入されるガイドピン340が立設さ
れている。したがって、吸盤支持プレート308ひいて
は吸盤ユニット304は、支軸338回りにガイド溝3
36に沿って回転可能に支持されている。なお、これら
のガイド溝336及びガイドピン340は広義には「ガ
イド手段」として把握される要素である。
【0059】また、上述した支持ユニット306におけ
る支持プレート310の外側には、長尺状のガイドレー
ル342がそれぞれ配設されている。なお、ガイドレー
ル342は、装置本体302側に固定的に配設されてい
る。このガイドレール342の長手方向の一端部には鉤
状のフック部342Aが一体に形成されており、又長手
方向の他端部の角部には凹部342Bが形成されてい
る。
【0060】これに対応して、支持プレート310の外
側面の端縁側には、フック部342Aに係止される第1
ガイドピン344及び凹部342Bに係止される第2ガ
イドピン346がそれぞれ立設されている。なお、これ
らの第1ガイドピン344及び第2ガイドピン346
は、フック部342Aの形成位置及び凹部342Bの形
成位置に合わせて支持プレート310の幅方向に若干オ
フセットして配置されている。また、これらのフック部
342A及び第1ガイドピン344並びに凹部342B
及び第2ガイドピン346は、広義には「位置決め手
段」として把握される要素である。
【0061】また、上述した支持ユニット306におけ
る支持プレート310の上端部には、吸着ユニット30
0を装置本体302に対して着脱させる際にサービスマ
ン等が把持するための把手(図示省略)がそれぞれ設け
られている。
【0062】次に、本実施形態の作用並びに効果を説明
する。
【0063】最初に、自動露光装置100全体の作動に
ついて簡単に説明しておく。
【0064】フォトポリマー版102を、自動露光装置
100の版収容部104に収容する場合、台車200ご
とこの版収容部104に収容することで、フォトポリマ
ー版102を所定位置に位置決めすることができる。
【0065】フォトポリマー版102は、自動露光装置
100とは離れた暗室等に保管されているため、使用者
は台車200を押して暗室へ向かい、暗室内でフォトポ
リマー版102をマガジン208単位で台車200の所
定位置(集積部206)へ搭載する。なお、このとき、
マガジン208のシャッター210は閉じられたままで
ある。
【0066】マガジン208の搭載が終了すると、再び
自動露光装置100へ台車200を運搬し、版収容部1
04のメンテナンスカバ−(図3の手前に装備)を開放
し、台車200を版収容部104へ収容する。このと
き、版収容部104の床部104Aは、路面FLに対し
て高い位置にあるが、キャスタ120が折り畳み構造と
されているため、台車200の高さ位置を変えることな
く、版収容部104の床部104Aに台車200を収容
させることができる。
【0067】台車200を版収容部104へ収容した後
には、枚葉部106において、マガジン208からフォ
トポリマー版102及び合紙118が吸着搬送装置10
9(吸着ユニット300)によって交互に取り出され
て、共用搬送部128へ送り出される。さらに、共用搬
送部128へ送り出されたフォトポリマー版102は、
フォトポリマー版搬送部130によって搬送されて定盤
110へ送り込まれ、露光部112において所定の画像
が露光された後に排出機構部166から排出される。一
方、合紙118は、共用搬送部128及び合紙搬送部1
34によって搬送され、台車200に設けられたシート
材強制集積装置141によって合紙収容部132内へ集
積される。
【0068】次に、本実施形態の要部に係る吸着ユニッ
ト300の作用・効果について説明する。
【0069】まず、吸着ユニット300の装置本体30
2への組み付け手順について概説する。最初に、図14
に示されるように、サービスマン等によって装置本体3
02のメンテナンスカバ−(図示省略)が開けられて、
吸着ユニット300が一旦フレームの底部上面に載置さ
れる。次いで、図15に示されるように、サービスマン
等によって装置本体302の上部カバ−348が開けら
れ、装置本体302の上部側から手が差し伸べられて吸
着ユニット300の上端部に形成された図示しない一対
の把手が把持される。次いで、この状態で吸着ユニット
300を多少持ち上げてから、第2ガイドピン346が
装置本体302側に配設されたガイドレール342のフ
ック部342Aに係止される。これにより、吸着ユニッ
ト300が一対のガイドレール342に仮置きされる。
次いで、図16に示されるように、第2ガイドピン34
6をガイドレール342に沿わせながら吸着ユニット3
00を引き上げていき、第1ガイドピン344をフック
部342Aに係止させると共に第2ガイドピン346を
凹部342Bに落とし込む。これにより、吸着ユニット
300は装置本体302に対して位置決めされた状態で
装着される。その後、吸着ユニット300の支持プレー
ト310が装置本体302内に配設された図示しない側
板にビス締めされて固定される。
【0070】ここで、吸盤124は消耗品であるため、
必要に応じてサービスマン等によって新しい吸盤124
と交換しなければならない。この場合には、まず図13
に示されるように、装置本体302の前部カバ−350
が開けられる。次いで、吸着ユニット300を装置本体
302に装着させた状態のまま、装置本体302の前部
開放部分からサービスマン等が手を差し伸べて、吸着ユ
ニット300のみを吸盤使用位置(図3の実線図示位
置)から吸盤交換位置(図3の二点鎖線図示位置)へ回
転させる。このとき、ガイド溝336に挿入されたガイ
ドピン340が支軸338回りにガイド溝336内を旋
回していくことにより、吸着ユニット300の支持ユニ
ット306に対する回転動作がガイドされる。吸盤交換
位置に到達した吸盤ユニット304はサービスマン等が
手を伸ばせば届く位置にあるため、サービスマン等は装
置本体302内へ潜り込むことなく、簡単かつ容易に吸
盤124の交換作業を行うことができる。
【0071】一方、吸着ユニット300における吸盤1
24以外の部分のメンテナンス作業やトラブル発生時の
復旧作業を行う際には、吸盤ユニット304及び支持ユ
ニット306を含んで構成された吸着ユニット300の
全体を装置本体302内から離脱させて装置本体302
外に仮置きして作業を行えばよい。すなわち、上述した
吸着ユニット300の装置本体302への組み付け手順
と逆の手順によって吸着ユニット300の全体を装置本
体302外へ取り出してから作業を行えばよい。これに
より、吸着ユニット300における吸盤124以外の部
分のメンテナンス作業やトラブル発生時の復旧作業を迅
速かつ容易に行うことができる。
【0072】このように本実施形態に係る吸着搬送装置
109では、複数の吸盤124等をユニット化して吸盤
ユニット304を形成し、当該吸盤ユニット304を支
持ユニット306に対して回転可能に構成したので、従
来のようにサービスマン等が装置本体302内に潜り込
むことなく、吸盤124の交換作業を行うことができ
る。したがって、吸盤124の交換作業の観点から、吸
着手段に対する作業性を向上させることができる。ま
た、吸盤ユニット304自体は吸着ユニット300全体
に比べて軽量であるため、軽作業で吸盤124の交換作
業を行うことができるという点でも、作業性の向上が図
られている。
【0073】また、本実施形態に係る吸着搬送装置10
9では、吸着手段をユニット化して吸着ユニット300
とし、当該吸着ユニット300を装置本体302に対し
て着脱可能に構成したので、吸着ユニット300の装置
本体302への組み付け作業性を向上させることができ
る。のみならず、従来のようにサービスマン等が装置本
体302内に潜り込むことなく、吸着ユニット300に
おける吸盤124以外の部分のメンテナンス作業やトラ
ブル発生時の復旧作業を行うことができるため、この点
において吸着手段に対する作業性を向上させることがで
きる。
【0074】総じて言えば、本実施形態に係る吸着搬送
装置109によれば、吸盤124の交換作業の観点並び
に吸着ユニット300における吸盤124以外の部分の
メンテナンス作業やトラブル発生時の復旧作業の観点の
双方から、吸着手段に対する作業性を向上させることが
できる。
【0075】(本実施形態の補足説明)上述した本実施
形態では、吸盤124等をユニット化した吸盤ユニット
304と、駆動部312等をユニット化した支持ユニッ
ト306とによって吸着ユニット300を構成し、当該
吸着ユニット300の全体を装置本体302に対して着
脱可能に構成したが、請求項1記載の本発明との関係で
は、吸盤ユニット304のみが吸盤使用位置と吸盤交換
位置との間を移動(回転)可能とされ、支持ユニット3
06に相当する部分は未だユニット化されていない構成
も含まれる。この場合には、吸盤124の交換作業の容
易化という観点から、本発明の目的(吸着手段に対する
作業性の向上)が達成される。
【0076】また、上述した本実施形態では、吸盤ユニ
ット304と支持ユニット306とで吸着ユニット30
0を構成し、当該吸着ユニット300の全体を装置本体
302に対して着脱可能に構成したが、請求項2記載の
本発明との関係では、全体としては吸着ユニット300
としてユニット化されかつ装置本体302に対して着脱
可能に構成されているものの、吸盤ユニット304につ
いては吸盤使用位置及び吸盤交換位置間を移動しない構
成も含まれる。この場合には、吸着ユニット300にお
ける吸盤124以外の部分のメンテナンス作業やトラブ
ル発生時の復旧作業の容易化・迅速化という観点から、
本発明の目的(吸着手段に対する作業性の向上)が達成
される。また、吸盤124の交換時には従来のように装
置本体302内へサービスマン等が潜り込んで吸盤12
4を交換してもよいが、吸着ユニット300を前述した
手順で装置本体302から離脱させてから吸盤124の
交換作業を行ってもよく、後者の方法を採れば、従来よ
りは吸盤124の交換作業の容易化を図ることができ
る。
【0077】さらに、上述した本実施形態では、駆動プ
ーリ314、従動プーリ316、タイミングベルト31
8等によって吸盤ユニット304をスライドさせる構成
を採ったが、これに限らず、同様の作動が得られる構成
であればすべて適用可能である。例えば、ラックアンド
ピニオン方式を適用してもよいし、又送り螺子方式を適
用してもよい。
【0078】また、上述した本実施形態では、吸盤ユニ
ット304を回転させることにより吸盤124を吸盤使
用位置から吸盤交換位置へ移動させる構成を採ったが、
これに限らず、スライド等の回転以外の動作によって吸
盤の向きを変える構成を採ってもよい。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る印刷版
の吸着搬送装置は、吸盤の交換作業の観点並びに吸着手
段における吸盤以外の部分のメンテナンス作業やトラブ
ル発生時の復旧作業の観点のいずれか一方或いは双方か
ら、吸着手段に対する作業性を向上させることができる
という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る自動露光装置の全体構成を示
す斜視図である。
【図2】マガジンに積載されたフォトポリマー版及び合
紙の状態を示す側面図である。
【図3】給版部の側面図である。
【図4】給版部の搬送系の一部を示す平面図である。
【図5】給版部の異なる搬送系の受け渡し部を示す斜視
図である。
【図6】シート材強制集積装置の詳細を示す断面図であ
る。
【図7】シート材強制集積装置のローラ及び巻込み防止
板を示す平面図である。
【図8】(A)は定盤の平面図、(B)は定盤の側面図
である。
【図9】排出機構部の動作を示す側面図であり、(A)
は仮支持アームの水平位置状態、(B)は仮支持アーム
の退避位置状態、(C)は仮支持アームの押上げ位置状
態である。
【図10】排出機構部の排版爪を示す斜視図である。
【図11】吸盤使用位置における吸着ユニットの分解斜
視図である。
【図12】吸盤交換位置における吸着ユニットの分解斜
視図である。
【図13】吸盤の交換作業を行う際の様子を示す概略側
面図である。
【図14】吸着ユニットの装置本体への組み付け作業手
順(第1工程)を示す側面図である。
【図15】吸着ユニットの装置本体への組み付け作業手
順(第2工程)を示す側面図である。
【図16】吸着ユニットの装置本体への組み付け作業手
順(第3工程)を示す側面図である。
【符号の説明】
102 フォトポリマー版 109 吸着搬送装置 124 吸盤 208 マガジン 300 吸着ユニット 302 装置本体 304 吸盤ユニット 306 支持ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小泉 孝 神奈川県足柄上郡開成町宮台798番地 富 士写真フイルム株式会社内 (72)発明者 河村 吉紀 神奈川県足柄上郡開成町宮台798番地 富 士写真フイルム株式会社内 (72)発明者 田崎 和久 埼玉県大宮市植竹町1丁目324番地 富士 写真光機株式会社内 Fターム(参考) 2H084 AA30 AA40 BB13 CC05 2H097 CA17 DB07 DB14 LA01 3F343 FA09 FA10 FB05 FC21 GA02 GB01 GC01 GD04 JB02 JB17

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マガジン内に収容された印刷版を複数の
    吸盤を含んで構成された吸着手段によって吸着し、この
    状態で前記マガジンから前記印刷版を取り出して所定位
    置へ搬送するための印刷版の吸着搬送装置であって、 前記複数の吸盤はユニット化されて吸盤ユニットとされ
    ており、 さらに、前記吸盤ユニットは、装置内部の奥側に設定さ
    れた吸盤使用位置と装置内部の手前側に設定された吸盤
    交換位置との間を移動可能とされている、 ことを特徴とする印刷版の吸着搬送装置。
  2. 【請求項2】 マガジン内に収容された印刷版を複数の
    吸盤を含んで構成された吸着手段によって吸着し、この
    状態で前記マガジンから前記印刷版を取り出して所定位
    置へ搬送するための印刷版の吸着搬送装置であって、 前記吸着手段は、その全体がユニット化されて吸着ユニ
    ットとされており、 さらに、前記吸着ユニットは、装置本体に対して着脱可
    能とされている、 ことを特徴とする印刷版の吸着搬送装置。
  3. 【請求項3】 マガジン内に収容された印刷版を複数の
    吸盤を含んで構成された吸着手段によって吸着し、この
    状態で前記マガジンから前記印刷版を取り出して所定位
    置へ搬送するための印刷版の吸着搬送装置であって、 前記吸着手段は、前記複数の吸盤を有する吸盤ユニット
    と、この吸盤ユニットを印刷版に対して接近及び離間す
    る方向へ移動可能に支持する支持ユニットとを含んで構
    成されていると共に、装置本体に対して着脱可能とされ
    ており、 さらに、前記吸盤ユニットは、前記吸着手段の前記装置
    本体への装着状態において、前記支持ユニットに対し
    て、装置内部の奥側に設定された吸盤使用位置と装置内
    部の手前側に設定された吸盤交換位置との間を移動可能
    とされている、 ことを特徴とする印刷版の吸着搬送装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1323912C (zh) * 2003-05-12 2007-07-04 大日本网目版制造株式会社 记录材料供给装置

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CN1323912C (zh) * 2003-05-12 2007-07-04 大日本网目版制造株式会社 记录材料供给装置

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