JP2002123114A - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

Info

Publication number
JP2002123114A
JP2002123114A JP2000318998A JP2000318998A JP2002123114A JP 2002123114 A JP2002123114 A JP 2002123114A JP 2000318998 A JP2000318998 A JP 2000318998A JP 2000318998 A JP2000318998 A JP 2000318998A JP 2002123114 A JP2002123114 A JP 2002123114A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
image
fixing
roll
intermediate transfer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000318998A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshifumi Iida
能史 飯田
Masaki Nakamura
正樹 中村
Daisuke Ishizuka
大輔 石塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2000318998A priority Critical patent/JP2002123114A/ja
Priority to US09/976,150 priority patent/US6577837B2/en
Publication of JP2002123114A publication Critical patent/JP2002123114A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G13/00Electrographic processes using a charge pattern
    • G03G13/20Fixing, e.g. by using heat
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/0821Developers with toner particles characterised by physical parameters
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/087Binders for toner particles
    • G03G9/08784Macromolecular material not specially provided for in a single one of groups G03G9/08702 - G03G9/08775
    • G03G9/08795Macromolecular material not specially provided for in a single one of groups G03G9/08702 - G03G9/08775 characterised by their chemical properties, e.g. acidity, molecular weight, sensitivity to reactants
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/01Apparatus for electrophotographic processes for producing multicoloured copies
    • G03G2215/0103Plural electrographic recording members
    • G03G2215/0119Linear arrangement adjacent plural transfer points
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/16Transferring device, details
    • G03G2215/1676Simultaneous toner image transfer and fixing
    • G03G2215/1695Simultaneous toner image transfer and fixing at the second or higher order transfer point

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Combination Of More Than One Step In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像転写の画像崩れやトナーの溶融むらがな
く、かつ画像光沢度が制御できる画像形成方法の提供。 【解決手段】 像担持体上に形成されたトナー像を中間
転写体上へ転写する転写工程と、該中間転写体上のトナ
ー像を記録媒体上に転写するとともに定着する転写同時
定着工程とを有する画像形成方法において、トナーが、
少なくとも結着樹脂及び着色剤を含有し、該トナーの
G''が1×104Paになる温度のとき、G'が2×10
2〜6×103Paであり、弾性体で被覆された定着ロー
ル2と、支持ロール21によって張架された耐熱ベルト
22との間にニップを形成するように、耐熱ベルト22
を定着ロール2に圧接し、該ニップの出口において、耐
熱ベルト22の内側に配置された圧力ロール23によ
り、耐熱ベルト22を介して定着ロール2の弾性体に歪
みを生じさせてなる定着装置を用いて転写同時定着を行
うことを特徴とする画像形成方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法又は静
電記録法等において、静電潜像を現像し中間転写体に転
写し、加熱等により画像を記録媒体上に転写定着する画
像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子写真方式の画像形成装置、例
えば、像担持体上に静電潜像を形成しそれを乾式トナー
で現像してトナー像を形成した後、そのトナー像を記録
媒体に静電的に転写し、定着することにより画像を得る
画像形成装置において、画像に濃度むらを生じたり、あ
るいは、粉体トナーの飛散を生じたりして、画像の解像
力やドット再現性が損なわれるという問題を起こすこと
がある。このような濃度むらやトナー飛散は、主とし
て、像担持体上のトナー像が記録媒体に静電的に転写さ
れる過程で発生する。
【0003】静電転写方式においては、トナー転写効率
はトナー層に印加される電界の強さに比例して増加する
が、電界の強さをある程度以上に強くすると、いわゆる
パッシェン放電が生じるため転写効率は減少に転じる。
つまり、転写効率はある電界の強さにおいてピーク値を
示す。一般に、転写効率のピーク値は100%に達する
ことはなく、最大でも95%程度にとどまることが多
い。このように、トナー層の転写効率は電界の強さに依
存するので、トナー層厚の不均一性、紙等の記録媒体の
凹凸等の表面性状あるいは電気物性ムラ等により電界の
強さが変動すると、それに伴い転写効率も変動する。記
録媒体上に形成されるトナー像が単色でかつ層厚が薄い
場合は、主に記録媒体の凹凸等の表面性状あるいは電気
物性ムラ等により電界の強さが変動し、その結果画像ム
ラが発生する。像担持体上にそれぞれ独立に形成された
単色のトナー像を記録媒体上に重ね転写してカラー画像
を形成する場合も、同様に記録媒体の凹凸等の表面性状
あるいは電気物性ムラ等によって画像ムラが発生する。
静電転写方式では、複数のトナー像が重ね転写されて形
成された高層厚の部分と、単色のトナー像が転写されて
形成された低層厚の部分との間の層厚の変化による転写
効率の差は小さいが、記録媒体の凹凸等の表面性状ある
いは電気物性ムラ等により、転写効率は大きく変動し画
像ムラを発生させやすい。
【0004】これに対して、像担持体上にそれぞれ独立
に形成された複数のトナー像を、表面性状及び電気物性
ムラの少ない中間転写体上に順次重ね合わせるように静
電的に一次転写し、次いで中間転写体上に形成された多
色トナー像を記録媒体に二次転写する、いわゆる中間転
写方式のカラー画像形成装置では、転写効率の変動が少
ないため画像ムラの少ない画像を得ることができる。ト
ナー像を紙等の記録媒体に静電的に均一に転写するため
には一定の電界を印加する必要があるが、中間転写体上
に形成される多色トナー像は、多いところでは3層以上
のトナー像が形成されている一方で、少ないところでは
1層のトナー像も形成されていないため、このように層
厚の変化の多いトナー像に一定の電界を印加することは
難しく、電界の強さは不均一となり勝ちである。そのた
め、静電転写方式による二次転写では、中間転写体上に
形成された多色トナー像すべてが記録媒体に転写されず
に、一部中間転写体上に残留することがある。中間転写
体上に残留するトナー量は中間転写体上のトナー層厚に
応じて異なるため、記録媒体上に得られるカラー画像の
色バランスが崩れてしまい、所望のカラー画像を得るこ
とは難しい。その上、記録媒体の表面凹凸のために、記
録媒体と中間転写体とが完全に密着せず、両者の間に生
じた不均一なギャップのために転写電界が乱れたり、ト
ナー同士のクーロン反発力により転写効率が低下したり
して画像の品質を劣化させることがある。
【0005】このような問題に対する解決策として、特
公昭46−41679号公報には、像担持体上に形成し
たトナー像を、弾性を有する中間転写体表面に粘着転写
し、次いで加熱ローラを用いて中間転写体と加熱ローラ
の間に供給された記録媒体を加熱し、中間転写体上のト
ナー像を溶融して記録媒体上に熱転写する画像形成方法
が開示されている。また、特公昭64−1024号公
報、及び特公昭64−1027号公報には、無端ベルト
状の中間転写体上に転写されたトナー像を挟んで重ね合
わされた中間転写体と記録媒体とを、加熱ロール及び加
圧ロールで圧接して中間転写体上のトナー像を記録媒体
上に転写定着させる方法が開示されている。また、特公
昭57−20632号公報、特公昭58−36341号
公報、及び特公昭64−1023号公報には、無端ベル
ト状の中間転写体上に転写されたトナー像をトナーの融
点以上に加熱し、その後中間転写体と記録媒体とを圧接
して中間転写体上のトナー像を記録媒体上に転写定着す
るにあたり、中間転写体と記録媒体とを圧接させた後、
中間転写体と記録媒体とを長時間接触させたまま循環移
動させ、この接触状態の間に中間転写体から記録媒体へ
の熱移動を十分に行わせることにより、中間転写体上の
トナー像の記録媒体への転写定着を確実ならしめる方法
が開示されている。
【0006】これらの非静電的転写方式においては、前
述の静電転写方式におけるような電界の不均一性に起因
するトラブルは生じないので、トナー像の転写効率が高
く鮮鋭度の高い、カラー画像においては色バランスが良
好な高画質の画像を得ることができる。しかし、特公昭
64−41679号公報、特公昭64−1024号公
報、及び特公昭64−1027号公報に開示された方法
では、記録媒体の裏面側に配置された加圧ロールには加
熱手段が備えられていないため、記録媒体が多量の熱を
奪いトナー像の記録媒体と接する側のトナーが記録媒体
に融着されにくく、特に高速で画像形成を行う際に定着
不良を起こしやすいという問題がある。また、特公昭5
7−20632号公報、特公昭58−36341号公
報、及び特公昭64−1023号公報に開示された方法
では、中間転写体と記録媒体とが長時間接触したまま移
動している間に、中間転写体と記録媒体とが互いにずれ
ることがあり、そのため画像ずれが発生したり中間転写
体と記録媒体との加圧力が不均一となって画像乱れが発
生したりするという問題がある。
【0007】これらの方式の他に、特公平3−6375
6号公報、特公平3−63757号公報、及び特公平3
−63758号公報には、トナー像を担持する中間転写
体と記録媒体とを一対の加圧ロールで挟圧して中間転写
体上のトナー像を記録媒体上に転写定着する画像形成装
置において、この一対の加圧ロールとは別に転写定着領
域の上流側に記録媒体を予備加熱するヒータを設けるこ
とにより、高速定着を可能ならしめる転写定着方法が開
示されている。これら3つの公報に開示された予備加熱
用ヒータを用いた転写定着方法のうち、特公平3−63
756号公報に開示された方法は、中間転写体上のトナ
ー像をトナーの溶融温度より低い温度に加熱するととも
に、トナーの溶融温度以上に加熱した押圧ロールを中間
転写体に圧接せしめ、その圧接部にトナーの溶融温度以
上の温度に加熱した記録媒体を送り込むことによって、
トナー像を記録媒体に転写定着するという方法である。
【0008】また、特公平3−63757号公報に開示
された方法は、上記特公平3−63756号公報の方法
とは異なり、中間転写体上のトナー像をトナーの溶融温
度より低い温度に加熱するとともに、トナーの溶融温度
より低い温度に加熱した押圧ロールを中間転写体に圧接
せしめ、その圧接部にトナーの溶融温度以上の温度に加
熱した記録媒体を送り込むことによって、トナー像を記
録媒体に転写定着するという方法である。また、特公平
3−63758号公報に開示された方法は、上記特公平
3−63756号公報の方法及び特公平3−63757
号公報の方法とは異なり、中間転写体上のトナー像をト
ナーの溶融温度より低い温度に加熱するとともに、トナ
ーの溶融温度より高い温度に加熱した押圧ロールを中間
転写体に圧接せしめ、その圧接部にトナーの溶融温度よ
り低い温度に加熱した記録媒体を送り込むことによっ
て、トナー像を記録媒体に転写定着するという方法であ
る。これら3件の公報に開示された予備加熱用ヒータを
用いた転写定着方法では、加圧ロールを過度に加熱する
ことを抑制することができるので熱効率を向上させるこ
とができるが、トナー画像の溶融むらを完全に解消する
ことは困難である。
【0009】また一対の加圧部材と、該加圧部材を加熱
する加圧部材加熱手段とを備えた画像形成装置において
採用されている定着方法及びその装置としては、例え
ば、特公昭59−4699号公報、特開昭59−745
79号公報、特開昭60−129768号公報に示すも
のがある。この定着方法及びその装置は、内部に加熱源
を有し、回転する加熱定着ロールと、この加熱定着ロー
ルに圧接して配設され回転する加圧ロールと、上記加熱
定着ロールに取り付けられ、この外周面にトナーオフセ
ット防止用の離型剤を供給する離型剤供給手段とによ
り、その主要部が構成されており、未定着トナー像が担
持された転写用紙を上記加熱定着ロールと加圧ロールと
の間に挿通させてトナー像の定着を行うものである。そ
して上記加熱定着ロールは、内部に加熱源を有する基質
ロールと、この基質ロール上に設けられた内側弾性体層
と、上記トナーオフセット防止用離型剤と親和性を有
し、かつ耐摩耗性を有するフッ素ゴム等の弾性材料にて
形成され、上記内側弾性体層上に設けられた外側弾性体
層とを備えており、上記内側弾性体層の弾性作用によ
り、適度の押圧力と接触幅をもって加熱定着ロールを上
記転写用紙に接触するとともに、外側弾性体層に供給さ
れた離型剤の作用によりオフセット現象を防止するよう
になっている。
【0010】また、高速化に対応できるようにするた
め、特開昭61−132972号公報に記載されている
ようなベルトを用いた方式が提案されている(以下この
方式を「ベルトニップ方式」と称する)。ベルトニップ
方式は複数の支持ロールに回転可能に張架されたエンド
レスベルトと、このエンドレスベルトに接触してベルト
ニップを形成する加熱定着ロールを備えた定着装置を用
い、加熱定着ロールとエンドレスベルトとのベルトニッ
プ間に、未定着トナー像が形成された紙が通過し、この
時ベルトニップ間の圧力と熱エネルギーによって定着を
行うものである。ベルトニップ通過後、紙は剥離爪によ
って剥がされ、定着装置の外部へ排出される。このよう
な構成にすることにより、エンドレスベルトと加熱定着
ロールとのベルトニップの幅が、従来のロールニップ方
式によるニップ幅よりも容易に大きくとることができる
ので高速化対応が可能となる。また、同じ定着速度で比
較した場合には、ロールニップ方式の加熱定着ロールよ
りも小型化が達成される。
【0011】ところが、加熱定着ロール表面とトナー表
面が接触する際、溶融したトナーが加熱定着ロールの表
面に付着し、後から送られてくる紙等の転写体に移る、
いわゆるオフセット現象が生じ易い。そこで、このオフ
セット現象を防ぐために、溶融したトナーに対して離型
性のよいシリコーンゴムやフッ素系樹脂等の材料で加熱
定着ロール表面を被覆したり、更にその表面にシリコー
ンオイルのような液体の離型剤を塗布することが行われ
ている。
【0012】一方、近年、情報化社会における機器の発
達や通信網の充実により、電子写真プロセスは複写機の
みならず、プリンターにも広く利用されるようになり、
利用する装置の小型化、軽量化そして高速化、信頼性が
ますます厳しく要求されてきている。特にカラー電子写
真の場合、形成される画像が高画質で高発色であること
が要求される。高画質で高発色の画像を得るためには、
透光性、光沢等の観点から、トナーが十分に融解し定着
後における画像の表面が平滑でなくてはならない。この
ため、電子写真プロセスにおける定着工程が特に重要と
なる。定着方法として汎用されている接触型定着方法と
しては、定着時に熱及び圧力を使用する方法(以下「加
熱圧着方法」という)が一般的である。この加熱圧着方
法の場合、定着部材の表面と被転写体上のトナー像とが
加圧下で接触するため、熱効率が極めて良好であり迅速
に定着を行うことができ、特に高速電子写真複写機にお
いて非常に有効である。
【0013】ところが、前記加熱圧着方法の場合、定着
部材の表面とトナー画像とが加熱溶融状態で加圧接触す
るため、トナー像の一部が前記定着部材の表面に付着し
たまま転移してしまうオフセットや巻き付き現象が発生
する虞があり、特に、カラートナー定着では、複数色の
トナーを溶融混色する必要性から、白黒トナー定着と比
較して、トナーに十分な熱と圧力とを加え、より流動さ
せねばならず、溶融状態の、しかも複数色重ねる分厚い
トナー層をオフセットや巻き付き現象なく離型すること
が必要であるので、カラートナー定着での離型は白黒ト
ナー定着での離型よりも困難であった。定着部材の表面
にトナーを付着させないための簡便な方法として、定着
部材表面にオフセット防止用液体としてシリコーンオイ
ル等を被覆することが行われている。しかし、オイル等
を使用した場合には、定着後の被転写体及び画像へのオ
イルの付着が問題となり、更に定着装置にオイル等を貯
蔵するためのタンクが必要であり装置の小型化が困難
で、オイルの補充も煩雑であり低コスト化を制約する等
の問題があった。
【0014】従来、カラー定着での一般的な被転写体へ
の前記オイル等の塗布量は、ほぼ8.0×10-2mg/
cm2と多量であり、これに対して、白黒プリンターの
オイル塗布量は、全く用いないか、用いてもカラー定着
のオイル塗布量の100分の1である8.0×10-4
g/cm2以下であって、前記のような欠点は実用上ほ
とんど問題となっておらず、カラー定着においても、白
黒同様のオイル塗布量で定着可能とすることが熱望され
ており、このため、トナーの離型性を、定着装置によら
ず、トナー用樹脂やワックス等の改良により向上させる
種々の方法が提案されている。例えば、特開昭56−1
58340号公報等には、低分子量成分と高分子量成分
を含む、分子量分布を広くした樹脂とワックスの効果に
よって優れたオイルレス定着適性を発揮する白黒トナー
が開示されている。これらの白黒トナー用樹脂は、低分
子量成分により薄められた高分子量成分のからみあいに
よるゴム弾性により、定着器界面にあるトナー層にかか
る剥離力に耐えられるように、即ちオフセットを防止す
るようになっている。
【0015】しかしながら、この技術をカラー画像の定
着に展開するには、いくつかの問題点が存在する。即
ち、(1)結着樹脂として高分子量成分のからみあいに
よるゴム弾性を有するものを用いることで、定着画像の
光沢度が低くなり、カラー画像の発色性が低下する、
(2)結着樹脂が弾性的であっても、分子内に低分子量
成分を含むため樹脂自体は柔らかく変形しやすいことか
ら、トナー層がカラー画像のように3〜4層に厚くなる
と、剥離変形時に定着器に巻き付きやすくなり、剥離性
が低下する、(3)トナー層が多層であるカラー画像の
場合は、ワックスが異なる色相のトナー層間にも滲み出
すので、トナー層間における剥離、即ちオフセットが発
生しやすくなり、白黒画像の定着時ほどにはオフセット
防止効果が得られにくい、等である。
【0016】カラートナーにおいても、高分子量成分を
含有せしめた定着手段や、ワックスを用いた定着手段が
種々提案されているが、前記のような問題を克服するの
は困難であり、若干の離型性の改善は見られても、白黒
トナー定着同様のオイル塗布量で、実用上問題のないレ
ベルの改良は未だなされていない。また、トナーの付着
による被転写体の定着器への巻き付きが防止できれば、
この粘弾性特性により、カラー発色をやや抑えながらも
耐ホットオフセット性能が得られる。しかしながら、単
に高分子量成分と低分子量成分とを併用して分子量分布
を拡大した樹脂では、前述したように十分な離型性能が
得られないため、巻き付き防止に多くのオイル塗布量が
必要となる。また、スチレン−アクリル樹脂において
は、分子量を上げても、樹脂組成に起因するゴム弾性の
弾性率の低さにより、定着器に巻き付きやすくなり、十
分な剥離性能が得られない。また、高分子量成分を含有
せしめた定着手段や、ワックスを用いたトナーの場合
は、光沢度を低下させる問題がある。特に高分子量成分
の割合が多くなると著しく光沢度を低下させてしまう。
これは定着温度を上げても制御できるものではなく材料
に起因してしまう。
【0017】前述の中間転写体を加熱する機構及びベル
トニップ方式は、光沢度制御の観点では全てのトナーが
使用できる訳ではない。中間転写体を加熱する利点とし
ては、トナー材料種に関係なく高光沢度を得ることがで
きるが、画像むら及び転写効率を獲得する目的で中間転
写体を予め加熱すると、例えば低Tg樹脂を使用したト
ナーの場合、加熱された中間転写体上で画像崩れが発生
しやすくなる。また、高分子成分が多い樹脂を使用した
トナーの場合、トナーを溶かすために過剰の電力量を必
要としてしまう傾向がある。加圧定着部においても同様
に、ベルトニップ方式単独では、トナー材料種によって
画質の重要な因子である光沢度が制限されてしまう。例
えば低分子量樹脂を用いた場合は高光沢度になり、逆に
高分子量樹脂を用いた場合は低光沢度になってしまい光
沢度制御は困難である。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来に
おける問題を解決し、以下の目的を達成することを課題
とする。即ち、本発明は、実質的に離型剤の供給がなく
ても、画像転写の画像崩れやトナーの溶融むらがなく、
かつ画像光沢度が制御できる画像形成方法を提供するこ
とを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段は、以下の通りである。即ち <1> 像担持体上に形成されたトナー像を中間転写体
上へ転写する転写工程と、該中間転写体上のトナー像を
記録媒体上に転写するとともに定着する転写同時定着工
程とを有する画像形成方法において、前記トナー像を形
成するトナーが、少なくとも結着樹脂及び着色剤を含有
し、該トナーの損失弾性率(G'')が1×104Paに
なる温度のとき、該トナーの貯蔵弾性率(G')が2×
102〜6×103Paであり、前記転写同時定着工程に
おいて、弾性体で被覆された定着ロールと、支持ロール
によって張架された耐熱ベルトとの間にニップを形成す
るように、該耐熱ベルトを該定着ロールに圧接し、該ニ
ップの出口において、該耐熱ベルトの内側に配置された
圧力ロールにより、該耐熱ベルトを介して該定着ロール
の弾性体に歪みを生じさせてなる定着装置を用いて転写
同時定着を行うことを特徴とする画像形成方法である。
【0020】更に前記課題を解決するための手段は、以
下の態様が好ましい。即ち、 <2> 前記結着樹脂の数平均分子量(Mn)が250
0〜20000であり、重量平均分子量(Mw)が90
00〜90000であり、軟化点(Tm)が60〜12
0℃であり、ガラス転移点(Tg)が45〜70℃であ
る前記<1>に記載の画像形成方法である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明の画像形成方法は、少なくとも、転写工程
及び転写同時定着工程を有し、更に必要に応じて、その
他の工程を有してなる。本発明の画像形成方法は、本発
明で規定するベルトニップ方式の定着装置と、特定の粘
弾性特性を有するトナーとを組み合わせた点に特徴があ
り、これによって初めて前記本発明の目的を達成するこ
とができる。
【0022】まず、本発明の画像形成方法に用いられる
トナーについて詳しく説明する。前記トナーは、少なく
とも結着樹脂及び着色剤を含有し、更に必要に応じて、
その他の成分を含有してなる。また、前記トナーは、該
トナーの損失弾性率(G'')が1×104Paになる温
度のとき、該トナーの貯蔵弾性率(G')が2×102
6×103Paであることが必要である。これはトナー
像が中間転写体上に転写された後、加熱されるとき、貯
蔵弾性率(G')が2×102Pa未満であると、加熱時
に溶融が進み、本来の画像を維持できなくなり溶融むら
となる。特に細線に関して顕著に発生し大きな画質欠陥
となる。また、貯蔵弾性率(G')が6×103Paより
大きいと、トナーの弾性が強く、記録媒体に転写定着す
る場合に定着不良が発生する。特に2次色、3次色のト
ナー重ね合わせ画像で顕著になる。本発明においては、
トナーの損失弾性率(G'')が1×104Paになる温
度のとき、該トナーの貯蔵弾性率(G')は2×102
6×103Paが好ましく、6×102〜4×103Pa
がより好ましい。
【0023】本発明で用いるトナーについて、該トナー
の損失弾性率(G'')が1×104Paになる温度のと
き、該トナーの貯蔵弾性率(G')が2×102〜6×1
3Paの範囲になるように制御するには、以下の方法
が挙げられる。即ち、同一結着樹脂材料系の場合は、M
wを制御することにより貯蔵弾性率(G')を制御する
ことができる。同一材料系(例えばポリエステル等)で
あれば、Mwを上げることにより貯蔵弾性率(G')を
上げることができる。また、結着樹脂材料種や分子量分
布の形状(高分子量成分が多い分布の場合、貯蔵弾性率
(G')が上げる)によっても制御することができる。
【0024】本発明に用いられるトナーの粘弾性特性
は、以下のように測定した。レオメトリックス社製のレ
オメーター、商品名「RDA2」(RHIOSシステム
ver.4.3)で、直径8mmのパラレルプレートを
用いて、プレート間隔4mm、周波数1rad/se
c、昇温速度毎分1℃、測定温度範囲40〜150℃、
最大20%の自動歪み率制御で測定した時に、トナーの
損失弾性率(G'')が1×104Paになる温度におけ
る該トナーの貯蔵弾性率(G')を測定した。
【0025】また、前記トナーの体積平均粒径(D50
は、2〜9μmが好ましく、3〜7μmがより好まし
い。該体積平均粒径が2μm未満では、トナーの流動性
が悪化するばかりでなく、キャリアから十分な帯電能を
付与されにくくなるため、背景部へのカブリが生じた
り、濃度再現性が低下しやすくなる。一方、9μmを超
えると、微細なドットの再現性、階調性、粒状性の改善
効果が乏しくなる。尚、前記トナーの体積平均粒径は、
コールター社製のマルチサイザーIIを用いて測定した。
【0026】前記トナーは、結着樹脂及び着色剤を主成
分として含有する。前記結着樹脂としては、エチレン、
プロピレン、ブチレン、イソプレン等のモノオレフィ
ン、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニ
ル、酪酸ビニル等のビニルエステル、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸フェニル、アクリル酸オクチル、メタク
リル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチ
ル、メタクリル酸ドデシル等のα−メチレン脂肪族モノ
カルボン酸エステル類、ビニルメチルエーテル、ビニル
エチルエーテル、ビニルブチルエーテル等のビニルエー
テル類、ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、
ビニルイソプロペニルケトン等のビニルケトン等の単独
重合体又は共重合体等が挙げられる。これらの中でも特
に代表的な結着樹脂としては、例えば、ポリスチレン、
スチレン−アクリル酸アルキル共重合体、スチレン−ブ
タジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合
体、ポリスチレン、ポリプロピレン等が挙げられる。更
に、ポリエステル、ポリウレタン、エポキシ樹脂、シリ
コーン樹脂、ポリアミド、変性ロジン等が挙げられる。
【0027】本発明においては、前記結着樹脂の数平均
分子量(Mn)は、2500〜20000が好ましく、
4000〜15000がより好ましい。該Mnが250
0未満であると、定着後の画像強度が得られ難いこと
や、定着時に細線溶融むらが発生することがある。一
方、該Mnが20000を超えると、最低定着温度が上
昇してしまうことがある。また、前記結着樹脂の重量平
均分子量(Mw)は、9000〜90000が好まし
く、12000〜60000がより好ましい。該Mwが
9000未満であると、Mn同様に定着後の画像強度が
得られ難いことや、定着時に細線溶融むらが発生するこ
とがあり、一方、該Mwが90000を超えると、最低
定着温度が上昇し、トナー製造(特に温熱粉砕法)にお
いて粉砕されにくい不具合が発生することがある。
【0028】本発明においては、前記結着樹脂の軟化点
(Tm)は、60〜120℃が好ましく、80〜100
℃がより好ましい。該Tmが60℃未満であると、トナ
ーが熱でブロッキングし易くなることがあり、一方、該
Tmが120℃を超えると、定着温度が高くなってしま
うことがある。また、前記結着樹脂のガラス転移点(T
g)は、45〜70℃が好ましく、50〜60℃がより
好ましい。該Tgが45℃未満であると、Mn同様にト
ナーが熱でブロッキングし易くなることがあり、一方、
該Tgが70℃を超えると、やはりMn同様に定着温度
が高くなってしまうことがある。
【0029】尚、本発明においては、前記結着樹脂の分
子量(Mn、Mw)は、東ソー製GPC:HLC812
0GPCを用いて測定した。また、軟化点(Tm)は、
島津製作所製フローテスター:CFT500Cを用いて
測定した。ガラス転移点(Tg)は、島津製作所製DS
C:DSC60を用いて測定した。
【0030】前記着色剤としては、特に制限はないが、
例えば、カーボンブラック、アニリンブルー、カルコイ
ルブルー、クロムイエロー、ウルトラマリンブルー、デ
ュポンオイルレッド、キノリンイエロー、メチレンブル
ークロリド、フタロシアニンブルー、マラカイトグリー
ンオキサレート、ランプブラック、ローズベンガル、
C.I.ピグメント・レッド48:1、C.I.ピグメ
ント・レッド122、C.I.ピグメント・レッド5
7:1、C.I.ピグメント・イエロー97、C.I.
ピグメント・イエロー12、C.I.ピグメント・イエ
ロー17、C.I.ピグメント・ブルー15:1、ピグ
メント・ブルー15:3等が挙げられる。
【0031】前記トナーは、必要に応じて帯電制御剤を
含むことができる。その際、特にカラートナー等に用い
る場合には、色調に影響を与えない無色又は淡色の帯電
制御剤が好ましい。その帯電制御剤としては、公知のも
のを使用することができるが、アゾ系金属錯体、サルチ
ル酸もしくはアルキルサルチル酸の金属錯体又は金属塩
を用いることが好ましい。また、トナーは低分子量プロ
ピレン、低分子量ポリエチレン、ワックス等のオフセッ
ト防止剤等、公知のその他の成分を含むこともできる。
【0032】ところで、トナーを小粒径化すると、ト
ナーの粒子間付着力が増大するため、トナーが凝集しや
すくなる。摩擦帯電による電荷量が大きくなる。キ
ャリアとの接触確率が高くなるため、キャリアが汚染さ
れ、劣化しやすくなる等の問題が生じる。そこで、最近
ではトナーには流動性付与能、帯電制御能等の付加価値
の高い無機酸化物微粒子が添加され、効果を発揮してお
り、中でも、BET比表面積が40〜250m2/gの
範囲である必要があり、より好ましくは80〜200m
2/gの範囲である。添加される無機酸化物微粒子のB
ET比表面積が250m2/gより大きいと流動性改善
には効果があるものの、トナー上での付着状態を制御し
にくくなると同時に、トナー表面へ埋まり込みやすいた
め、トナーが劣化しやすい。また、比表面積が40m2
/g未満であると、流動性付与能が不十分であるばかり
でなく、感光体表面へのフィルミングや傷を誘発した
り、カラー用トナーに用いた場合、OHP画像の透明性
を低下させる恐れがある。
【0033】トナーに添加される無機酸化物微粒子とし
ては、SiO2,TiO2,Al23,CuO,ZnO,
SnO2,CeO2,Fe23,MgO,BaO,Ca
O,K 2O,Na2O,ZrO2,CaO・SiO2,K2
O・(TiO2)n,Al23・2SiO2,CaC
3,MgCO3,BaSO4,MgSO4等を例示するこ
とができる。これらのうち、特にシリカ微粒子、チタニ
ア微粒子が好ましい。該無機酸化物微粒子は、表面が予
め疎水化処理されていることが望ましい。この疎水化処
理によりトナーの粉体流動性改善のほか、帯電の環境依
存性、耐キャリア汚染性に対してより効果的である。
【0034】前記疎水化処理は、疎水化処理剤に前記無
機酸化物微粒子を浸漬等することにより行うことができ
る。前記疎水化処理剤としては特に制限はないが、例え
ば、シランカップリング剤、シリコーンオイル、チタネ
ート系カップリング剤、アルミニウム系カップリング剤
等が挙げられる。これらは、一種単独で使用してもよい
し、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、シラ
ンカップリング剤が好適に挙げられる。
【0035】前記シランカップリング剤としては、例え
ば、クロロシラン、アルコキシシラン、シラザン、特殊
シリル化剤のいずれかのタイプを使用することも可能で
ある。具体的には、メチルトリクロロシラン、ジメチル
ジクロロシラン、トリメチルクロロシラン、フェニルト
リクロロシラン、ジフェニルジクロロシラン、テトラメ
トキシシラン、メチルトリメトキシシラン、ジメチルジ
メトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、ジフェ
ニルジメトキシシラン、テトラエトキシシラン、メチル
トリエトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、フェ
ニルトリエトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラ
ン、イソブチルトリエトキシシラン、デシルトリメトキ
シシラン、ヘキサメチルジシラザン、N,O−(ビスト
リメチルシリル)アセトアミド、N,N−(トリメチル
シリル)ウレア、tert−ブチルジメチルクロロシラ
ン、ビニルトリクロロシラン、ビニルトリメトキシシラ
ン、ビニルトリエトキシシラン、γ−メタクリロキシプ
ロピルトリメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシ
クロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシ
ドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシ
プロピルメチルジエトキシシラン、γ−メルカプトプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメト
キシシラン等が挙げられる。前記疎水化処理剤の量とし
ては、前記無機酸化物微粒子の種類等により異なり一概
に規定することはできないが、通常無機酸化物微粒子1
00重量部に対して、5〜50重量部程度である。
【0036】本発明において、現像方式は特に規定され
るものではないが2成分現像方式が好ましい。また上記
条件を満たしていれば、キャリアは特に規定されないが
キャリアの芯材としては例えば、鉄、鋼、ニッケル、コ
バルト等の磁性金属、これらとマンガン、クロム、希土
類等との合金、及びフェライト、マグネタイト等の磁性
酸化物等が挙げられるが、芯材表面性、芯材抵抗の観点
から、好ましくはフェライト、特にマンガン、リチウ
ム、ストロンチウム、マグネシウム等との合金が挙げら
れる。
【0037】本発明で用いるキャリアは、芯材表面に樹
脂を被覆してなることが好ましく、該樹脂としては、マ
トリックス樹脂として使用できるものであれば特に制限
はなく、目的に応じて適宜選択することができる。例え
ば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン
系樹脂;ポリスチレン、アクリル樹脂、ポリアクリロニ
トリル、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルブチラール、ポリ塩化ビニル、ポリビニ
ルカルバゾール、ポリビニルエーテル及びポリビニルケ
トン等のポリビニル系樹脂及びポリビニリデン系樹脂;
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体;スチレン−アクリル
酸共重合体;オルガノシロキサン結合からなるストレー
トシリコーン樹脂又はその変性品;ポリテトラフルオロ
エチレン、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、
ポリクロロトリフルオロエチレン等のフッ素系樹脂;シ
リコーン樹脂;ポリエステル;ポリウレタン;ポリカー
ボネート;フェノール樹脂;尿素−ホルムアルデヒド樹
脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ユリア樹
脂、ポリアミド樹脂等のアミノ樹脂;エポキシ樹脂、等
のそれ自体公知の樹脂が挙げられる。これらは、1種単
独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。本
発明においては、これらの樹脂の中でも、フッ素系樹脂
及び/又はシリコーン樹脂を少なくとも使用することが
好ましい。前記樹脂として、フッ素系樹脂及び/又はシ
リコーン樹脂を少なくとも使用すると、トナーや外添剤
によるキャリア汚染(インパクション)を防止できる効
果が高い点で有利である。
【0038】前記樹脂による被膜は、前記樹脂中に樹脂
粒子及び/又は導電性粒子が少なくとも分散されてな
る。前記樹脂粒子としては、例えば、熱可塑性樹脂粒
子、熱硬化性樹脂粒子等が挙げられる。これらの中で
も、比較的硬度を上げることが容易な観点から熱硬化性
樹脂が好ましく、トナーに負帯電性を付与する観点から
は、N原子を含有する含窒素樹脂による樹脂粒子が好ま
しい。尚、これらの樹脂粒子は1種単独で使用してもよ
いし、2種以上を併用してもよい。前記樹脂粒子の平均
粒径としては、0.1〜2μm程度が好ましく、より好
ましくは0.2〜1μmである。前記樹脂粒子の平均粒
径が0.1μm未満であると、前記被膜における樹脂粒
子の分散性が悪く、一方、2μmを超えると前記被膜か
ら樹脂粒子の脱落が生じ易く、本来の効果を発揮しなく
なることがある。
【0039】前記導電性粒子としては、金、銀、銅等の
金属粒子、カーボンブラック粒子、酸化チタン、酸化亜
鉛等の半導電性酸化物粒子、酸化チタン、酸化亜鉛、硫
酸バリウム、ホウ酸アルミニウム、チタン酸カリウム粉
末等の表面を酸化スズ、カーボンブラック、金属等で覆
った粒子等が挙げられる。これらは、1種単独で使用し
てもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中で
も、製造安定性、コスト、導電性等の良好な点で、カー
ボンブラック粒子が好ましい。前記カーボンブラックの
種類としては、特に制限はないが、DBP吸油量が50
〜250ml/100g程度であるカーボンブラックが
製造安定性に優れて好ましい。
【0040】前記被膜を形成する方法としては、特に制
限はないが、例えば、架橋性樹脂粒子等の前記樹脂粒子
及び/又は前記導電性粒子と、マトリックス樹脂として
のスチレンアクリル樹脂、フッ素系樹脂、シリコーン樹
脂等の前記樹脂とを溶剤中に含む被膜形成用液を用いる
方法等が挙げられる。具体的には前記キャリア芯材を、
前記被膜形成用液に浸漬する浸漬法、被膜形成用液を前
記キャリア芯材の表面に噴霧するスプレー法、前記キャ
リア芯材を流動エアーにより浮遊させた状態で前記被膜
形成用液を混合し、溶剤を除去するニーダーコーター法
等が挙げられる。これらの中でも、本発明において、ニ
ーダーコーター法が好ましい。
【0041】前記被膜形成用液に用いる溶剤としては、
マトリックス樹脂としての前記樹脂のみを溶解すること
が可能なものであれば、特に制限はなく、それ自体公知
の溶剤の中から選択することができ、例えば、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素類、アセトン、メチル
エチルケトン等のケトン類、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン等のエーテル類等が挙げられる。前記被膜に前記
樹脂粒子が分散されている場合において、その厚み方向
及びキャリア表面の接線方向に、前記樹脂粒子及びマト
リックス樹脂としての前記粒子が均一に分散しているた
め、該キャリアを長期間使用して該被膜が摩耗したとし
ても、常に未使用時と同様な表面形成を保持でき、前記
トナーに対し、良好な帯電付与能力を長期間にわたって
維持することができる。また、前記被膜に前記導電性粒
子が分散されている場合においては、その厚み方向及び
キャリア表面の接線方向に、前記導電性粒子及びマトリ
ックス樹脂としての前記樹脂が均一に分散しているた
め、該キャリアを長期間使用して該被膜が摩耗したとし
ても、常に未使用時と同様な表面形成を保持でき、キャ
リア劣化を長期間防止することができる。尚、前記被膜
に前記樹脂粒子と前記導電性粒子とが分散されている場
合において、上述の効果を同時に奏することができる。
【0042】次に、前記転写同時定着工程で用いられる
定着装置について説明する。図1は、本発明の画像形成
方法における転写同時定着工程に使用することができる
定着装置の一例を示す概略構成図である。この定着装置
は、中間転写体50を介して対向するように、定着ロー
ル2とベルトニップ装置20とが配置されてなるベルト
ニップ方式の定着装置である。ベルトニップ装置20
は、支持ロール21a,21b,21cによって張架さ
れた耐熱ベルト22を備え、耐熱ベルト22の内側には
圧力ロール24が配置されている。この圧力ロール24
内には、ハロゲンランプ24が備えられ、圧力ロール2
4の表面を加熱する。圧力ロール24の内部には、ハロ
ゲンランプ以外の加熱手段が備えられていてもよく、加
熱手段が全くなくてもよい。定着ロール2は、表面に弾
性体が被覆され、内部にハロゲンランプ24が備えら
れ、定着ロール2の表面を加熱する。ここでも、ハロゲ
ンランプ以外の加熱手段が備えられていてもよく、加熱
手段が全くなくてもよい。
【0043】図2に示す定着装置は、定着ロール2と、
支持ロール21a,21b,21cによって張架された
耐熱ベルト22との間にニップを形成するように、耐熱
ベルト22を定着ロール2に圧接し、該ニップの出口に
おいて、耐熱ベルト22の内側に配置された圧力ロール
23により、耐熱ベルト22を介して定着ロール2の弾
性体に歪みを生じさせている。定着ロール2及び圧力ロ
ール23としては、金属ロール上に耐熱弾性層を有する
ものを用いることができる。前記金属ロールとしては、
例えば、アルミニウム、鉄、胴等の中空ロールが挙げら
れる。また、前記耐熱弾性層を構成する成分としては、
例えば、シリコーンゴム、フッ素ゴム、フッ素ラテック
ス、フッ素樹脂等が挙げられる。この耐熱弾性層の厚さ
は、目的に応じて適宜選択することができる。耐熱ベル
ト22の材質には、例えば、ポリイミドフィルム、ステ
ンレス製ベルト等が挙げられるが、これらに限定される
ものではない。
【0044】本発明の画像形成方法では、前記ニップの
出口において、耐熱ベルト22の内側に配置された圧力
ロール23の圧力を変えることにより、画像光沢度を制
御することができる。これは、ニップ出口からの記録媒
体の剥離位置を変えることによって行う。高光沢度が必
要な場合は、ニップ圧を低くし記録媒体の剥離する位置
をニップ出口から遠くする(即ち、定着部材との接地時
間を長くする)。逆に低光沢度が必要な場合は、ニップ
圧を高くし記録媒体の剥離する位置をニップ出口から近
くする(即ち、定着部材との接地時間を短くする)。こ
のように定着部材との接地時間を制御することにより画
像表面の平滑性を制御し、これにより光沢度を可変させ
ることができる。従って、ニップ圧やニップ幅は、目的
とする光沢度によって、適宜選択することができる。本
発明の画像形成方法によれば、10〜80程度の幅広い
光沢度が得られ、低光沢度から高光沢度まで光沢度の自
由度が広いという利点を有する。光沢度の測定は、村上
色彩技術研究所製GM26Dを用いて測定することがで
きる。
【0045】次に、本発明の画像形成方法の一実施形態
について、図面を参照して説明する。図2は、本発明の
画像形成方法に使用することができる画像形成装置の一
例を示す概略構成図である。図2に示す画像形成装置
は、感光体(像担持体)1a,1b,1c,1dが、中
間転写体50外周面上に配置してなる。感光体1a,1
b,1c,1d周辺には、それぞれ、帯電器10a,1
0b,10c,10dと、黒、イエロー、マゼンタ、シ
アン色のトナーが入った各現像器11a,11b,11
c,11dとを備える。中間転写体50を介し、感光体
1a,1b,1c,1dと対向するように、それぞれ転
写器12a,12b,12c,12dが配置されてい
る。また、中間転写体50を介して対向するように定着
ロール2とベルトニップ装置20とが配置され、この定
着ロール2とベルトニップ装置20とからなる定着装置
より上流側の中間転写体50外周面周辺には加熱器9を
配置し、一方、下流側の中間転写体50外周面周辺には
冷却装置40を配置している。中間転写体50は、支持
ロール5a,5b,5c,5dにより張架されている。
【0046】図2に示す画像形成装置では、中間転写体
50の外周面上に配置された4つの感光体1a,1b,
1c,1dにおいて、それぞれ帯電器10a,10b,
10c,10dにより一様に帯電された後、光走査装置
(図示せず)により露光され、静電潜像が形成される。
各感光体上の静電潜像は、それぞれ、黒、イエロー、マ
ゼンタ、シアン色のトナーが入った各現像器11a,1
1b,11c,11dにより現像され、各色トナー像が
各感光体上に形成される。この各色トナー像は、各転写
器12a,12b,12c,12dにより、中間転写体
50へ順次転写され、中間転写体50上に複数色からな
るトナー像が形成される。
【0047】次に、中間転写体50上に形成されたトナ
ー像は、加熱器9により加熱され溶融する。耐熱ベルト
22は、用紙(記録媒体)60の送紙に伴い、定着ロー
ル2に圧接する。中間転写体50に保持された、複数色
からなるトナー像は、先ず、中間転写体50と用紙60
とに挟まれた状態で、中間転写体50により耐熱ベルト
22に押し付けられることにより加圧され、次いで、中
間転写体50と用紙60が定着ロール2及び圧力ロール
23の間を移動することにより、更に強く加圧されると
ともに、加熱される。そして、冷却装置40により、加
熱領域から一体となって搬送されてくる中間転写体50
及び用紙60を冷却する。冷却装置40により冷却され
た中間転写体50及び用紙60は更に搬送され、支持ロ
ール5cにおいて用紙60が用紙60自体の腰の強さに
よって中間転写体50からトナー像とともに分離され、
用紙60上に定着されたトナー像からなるカラー画像が
形成される。
【0048】
【実施例】以下に、本発明の実施例を説明するが、本発
明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
尚、以下の説明において、時に断りがない限り、「部」
は全て「重量部」を意味する。また、トナー製造方法は
混練粉砕方法で記述するがこれに限定されるものではな
い。
【0049】 −トナー粒子Aの製造− ・ポリエステル樹脂(テレフタル酸/ビスフェノールAエチレンオキサイド付加 物/シクロヘキサンジメタノールの縮重合による線状ポリエステル) (G'=3×103、Tm=78℃、Tg=62℃、Mn=4,000、Mw=1 2,000) 100部 ・シアン顔料(C.I.ピグメントブルー15:3) 4部 上記各成分をヘンシェルミキサーで充分予備混合を行
い、2軸型ロールミルにより溶融混練し、冷却後ジェッ
トミルにより微粉砕を行い、更に風力式分級機で2回分
級を行い、体積平均粒径6.5μm、4μm以下の粒径
のトナー粒子数12個数%、16μm以上の粒径のトナ
ー粒子0.5体積%のトナー粒子(シアントナー)を製
造した。同様に、着色剤をシアン顔料(C.I.ピグメ
ントブルー15:3)から、マゼンタ顔料(C.I.ピ
グメントレッド57:1)、イエロー顔料(C.I.ピ
グメントイエロー17)、カーボンブラックに代えて、
それぞれマゼンタトナー、イエロートナー、ブラックト
ナーを作製し、4色フルカラートナーを得た。得られた
トナーの損失弾性率(G'')が1×104Paになる温
度のとき、該トナーの貯蔵弾性率(G')(以下、単に
「貯蔵弾性率(G')」と略す)は3.0×103Paで
あった。各色のトナー粒子100部と、外添剤としてB
ET比表面積100m2/gの疎水性酸化チタン微粒子
0.6部とを、それぞれヘンシェルミキサーにて混合
し、貯蔵弾性率(G')が3.0×103Paの各色のト
ナー粒子Aを製造した。
【0050】−トナー粒子Bの製造− 上記ポリエステル樹脂の物性を(Tm=64℃、Tg=
55℃、Mn=2,800、Mw=15,000)に変
え、体積平均粒径を5.8μmに変えた以外は、トナー
粒子Aと同様の方法により、貯蔵弾性率(G')が7.
0×102Paの各色のトナー粒子Bを製造した。
【0051】−トナー粒子Cの製造− 上記ポリエステル樹脂の物性を(Tm=60℃、Tg=
48℃、Mn=3,500、Mw=32,000)に変
え、体積平均粒径を6.2μmに変えた以外は、トナー
粒子Aと同様の方法により、貯蔵弾性率(G')が4.
0×102Paの各色のトナー粒子Cを製造した。
【0052】−トナー粒子Dの製造− 上記ポリエステル樹脂の物性を(Tm=62℃、Tg=
52℃、Mn=2,600、Mw=15,000)に変
え、体積平均粒径を7.0μmに変えた以外は、トナー
粒子Aと同様の方法により、貯蔵弾性率(G')が1.
5×102Paの各色のトナー粒子Dを製造した。
【0053】−トナー粒子Eの製造− 上記ポリエステル樹脂の物性を(Tm=72℃、Tg=
60℃、Mn=8,000、Mw=150,000)に
変え、体積平均粒径を4.8μmに変えた以外は、トナ
ー粒子Aと同様の方法により、貯蔵弾性率(G')が
8.0×103Paの各色のトナー粒子Eを製造した。
【0054】−トナー粒子Fの製造− 上記ポリエステル樹脂の物性を(Tm=58℃、Tg=
40℃、Mn=3,200、Mw=20,000)に変
え、体積平均粒径を5.5μmに変えた以外は、トナー
粒子Aと同様の方法により、貯蔵弾性率(G')が1.
0×102Paの各色のトナー粒子Fを製造した。
【0055】−トナー粒子Gの製造− 上記ポリエステル樹脂の物性を(Tm=64℃、Tg=
55℃、Mn=4,000、Mw=15,000)に変
え、体積平均粒径を1.2μmに変えた以外は、トナー
粒子Aと同様の方法により、貯蔵弾性率(G')が1.
0×102Paの各色のトナー粒子Gを製造した。
【0056】上記で得られたトナー粒子A〜Gの物性値
を、下記表1にまとめる。
【0057】
【表1】
【0058】 −キャリアの製造− ・フェライト粒子(電気抵抗1×10-8Ωcm) 100部 ・トルエン 14部 ・パーフルオロオクチルエチルアクリレート/メタクリレート共重合体(共重合 比40:60、Mw=5万) 1.6部 ・カーボンブラック(VXC−72;キャボット社製) 0.12部 ・架橋メラミン樹脂(平均粒径;0.3mμm) 0.3部 フェライト粒子を除く上記成分を10分間スターラーで
分散し、被膜形成用液を調製し、この被膜形成用液とフ
ェライト粒子とを真空脱気型ニーダーに入れ、60℃で
30分間攪拌した後、減圧してトルエンを留去して、該
フェライト粒子表面上に被膜を形成して、キャリアを得
た。被膜におけるマトリックス樹脂として用いたパーフ
ルオロオクチルエチルアクリレート/メタクリレート共
重合体には、カーボンブラック粒子及び架橋メラミン樹
脂粒子をトルエンにて希釈してサンドミルで分散してお
いたため、得られたキャリアにおける被膜には、カーボ
ンブラック及び架橋メラミン樹脂粒子が均一に分散され
ていた。
【0059】(実施例1〜4、比較例1〜5)上記各色
のトナー粒子A:8部と上記キャリア:92部とをそれ
ぞれ混合し、各色の現像剤Aを作製した。同様に各色の
トナー粒子B〜Gを用いて、それぞれ各色の現像剤B〜
Gを作製した。得られた各色の現像剤を用いて、富士ゼ
ロックス社製(Color Docu Tech60)
における定着装置を図1に示す構成の定着装置に改造し
た改造機にてコピーテストを行った。ここでは、定着ロ
ール2として、アルミニウムの中空ロール上に硬度50
度のシリコーンゴムを厚さ0.5mmで被覆して外径5
0mmとしたものを用い、圧力ロール23としては、ア
ルミニウムの中空ロール上に硬度50度のシリコーンゴ
ムを厚さ3.0mmで被覆して外径50mmとしたもの
を用いた。定着ロール2及び圧力ロール23によるニッ
プ圧力は下記表2に示すように設定した。ニップ幅はお
よそ6mmである。記録媒体には、富士ゼロックス社製
J紙を用いた。
【0060】<光沢度の測定>コピーテスト後の画像の
光沢度を、村上色彩技術研究所製GM26Dを用い、サ
ンプルへの入射光角度が75度の条件で測定した。測定
した結果を下記表2に示す。
【0061】<画質の評価>テスト開始時、1万枚目、
5万枚目、及び10万枚目の画質を評価した。評価結果
を下記表2に示す。尚、細線溶融むらが発生した場合に
は「*1」、中間転写体上にオフセットが発生した場合
には「*2」、記録媒体へのオフセットが発生した場合
には「*3」、背景部かぶりが発生した場合には「*
4」で示した。
【0062】
【表2】
【0063】表2の結果から、本発明で規定するベルト
ニップ方式の定着装置と、特定の粘弾性特性を有するト
ナーとを組み合わせた実施例1〜4の本発明の画像形成
方法では、長期にわたり高画質が得られ、離型剤の供給
がなくてもオフセットが防止され、かつ画像光沢度を制
御できることがわかる。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、実質的に離型剤の供給
がなくても、画像転写の画像崩れやトナーの溶融むらが
なく、かつ画像光沢度が制御できる画像形成方法を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像形成方法における転写同時定着
工程に使用することができる定着装置の一例を示す概略
構成図である。
【図2】 本発明の画像形成方法に使用することができ
る画像形成装置の一例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1a,1b,1c,1d 感光体(像担持体) 2 定着ロール 3 ハロゲンランプ 5a,5b,5c,5d 支持ロール 9 加熱器 10a,10b,10c,10d 帯電器 11a,11b,11c,11d 現像器 12a,12b,12c,12d 転写器 20 ベルトニップ装置 21a,21b,21c 支持ロール 22 耐熱ベルト 23 圧力ロール 24 ハロゲンランプ 40 冷却装置 50 中間転写体 60 用紙(記録媒体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石塚 大輔 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 Fターム(参考) 2H005 EA10 FB01 FC03 2H032 AA02 AA14 AA15 BA09 BA21 2H033 AA01 AA10 BA11 BB04 BB28 BB33 BE09 2H078 BB01 BB12 CC06 DD39 DD42 DD52 DD53 DD57

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体上に形成されたトナー像を中間
    転写体上へ転写する転写工程と、該中間転写体上のトナ
    ー像を記録媒体上に転写するとともに定着する転写同時
    定着工程とを有する画像形成方法において、 前記トナー像を形成するトナーが、少なくとも結着樹脂
    及び着色剤を含有し、該トナーの損失弾性率(G'')が
    1×104Paになる温度のとき、該トナーの貯蔵弾性
    率(G')が2×102〜6×103Paであり、 前記転写同時定着工程において、弾性体で被覆された定
    着ロールと、支持ロールによって張架された耐熱ベルト
    との間にニップを形成するように、該耐熱ベルトを該定
    着ロールに圧接し、該ニップの出口において、該耐熱ベ
    ルトの内側に配置された圧力ロールにより、該耐熱ベル
    トを介して該定着ロールの弾性体に歪みを生じさせてな
    る定着装置を用いて転写同時定着を行うことを特徴とす
    る画像形成方法。
JP2000318998A 2000-10-19 2000-10-19 画像形成方法 Pending JP2002123114A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000318998A JP2002123114A (ja) 2000-10-19 2000-10-19 画像形成方法
US09/976,150 US6577837B2 (en) 2000-10-19 2001-10-15 Image forming method and image forming apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000318998A JP2002123114A (ja) 2000-10-19 2000-10-19 画像形成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002123114A true JP2002123114A (ja) 2002-04-26

Family

ID=18797532

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000318998A Pending JP2002123114A (ja) 2000-10-19 2000-10-19 画像形成方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6577837B2 (ja)
JP (1) JP2002123114A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6996360B2 (en) 2002-09-27 2006-02-07 Seiko Epson Corporation Apparatus and method of transferring image on intermediate medium onto recording medium
US8358955B2 (en) 2008-06-30 2013-01-22 Ricoh Company, Limited Transfer device and image forming apparatus

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002287534A (ja) * 2001-03-27 2002-10-03 Toshiba Corp 画像形成方法及び画像形成装置
US6795681B2 (en) * 2001-10-26 2004-09-21 Konica Corporation Fixing device controlling method, fixing device, and image forming apparatus for forming fixed images of desired glossiness
JP2004037889A (ja) * 2002-07-04 2004-02-05 Ricoh Co Ltd 定着装置、画像形成装置およびカラー画像形成装置
JP2004145260A (ja) * 2002-07-04 2004-05-20 Ricoh Co Ltd 定着装置・画像形成装置・記録媒体の再生方法
JP2004191890A (ja) * 2002-12-13 2004-07-08 Ricoh Co Ltd 負帯電性トナー及び現像剤並びに画像形成方法と画像形成装置
JP2005156679A (ja) * 2003-11-21 2005-06-16 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
US7340191B2 (en) * 2004-03-04 2008-03-04 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus featuring variably-controlling a primary-transferring condition based on a detection result of combined toner images
JP4368711B2 (ja) * 2004-03-18 2009-11-18 株式会社リコー 転写定着装置とそれを備えた画像形成装置及び転写定着方法
JP4455144B2 (ja) * 2004-04-27 2010-04-21 キヤノン株式会社 画像形成装置
US7276674B2 (en) * 2006-01-09 2007-10-02 Lexmark International, Inc. Component for an image forming apparatus with designed thermal response
JP4216296B2 (ja) * 2006-05-11 2009-01-28 シャープ株式会社 画像形成装置
WO2018157928A1 (en) * 2017-03-01 2018-09-07 Hp Indigo B.V. Blanket memory artifact reduction

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56158340A (en) 1980-05-13 1981-12-07 Konishiroku Photo Ind Co Ltd Toner for developing electrostatic charge image
JPS5942251B2 (ja) 1980-07-11 1984-10-13 株式会社長野計器製作所 重錘型圧力計
JPS5948962B2 (ja) 1981-08-22 1984-11-30 信良 窪田 贈答用塩蔵鮭・鱒
JPH0229120B2 (ja) 1982-06-30 1990-06-27 Lion Corp Konasetsukensoseibutsu
JPS5974579A (ja) 1982-10-20 1984-04-27 Canon Inc 定着装置
JPH0656535B2 (ja) 1983-12-17 1994-07-27 キヤノン株式会社 定着装置
US4815954A (en) 1984-11-26 1989-03-28 Borg Warner Corporation Offset three-gear, two-system pump
US4884069A (en) 1987-03-19 1989-11-28 Apple Computer, Inc. Video apparatus employing VRAMs
JPS641023A (en) 1987-06-24 1989-01-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd Mouse
JP2706522B2 (ja) 1989-07-31 1998-01-28 松下電器産業株式会社 文書作成装置
JPH0363756A (ja) 1989-07-31 1991-03-19 Fuji Xerox Co Ltd 文書編集装置
JPH0363758A (ja) 1989-08-01 1991-03-19 Mitsubishi Electric Corp 文書作成支援装置
JP3740759B2 (ja) * 1996-11-01 2006-02-01 コニカミノルタホールディングス株式会社 静電荷像現像用トナー及び定着方法
JPH1184893A (ja) * 1997-07-07 1999-03-30 Fuji Xerox Co Ltd 中間転写体及び中間転写体を用いた画像形成装置
JP3863304B2 (ja) * 1997-11-06 2006-12-27 富士ゼロックス株式会社 電子写真用トナー、電子写真用現像剤、及び画像形成方法
JP3465603B2 (ja) * 1998-09-22 2003-11-10 富士ゼロックス株式会社 画像形成方法
JP3196754B2 (ja) * 1999-02-17 2001-08-06 富士ゼロックス株式会社 静電荷像現像用トナー及びその製造方法、静電荷像現像剤並びに画像形成方法
US6346356B1 (en) * 1999-05-17 2002-02-12 Canon Kabushiki Kaisha Toner, toner production process, and image-forming method
JP2001134127A (ja) * 1999-11-08 2001-05-18 Nitto Kogyo Co Ltd 定着装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6996360B2 (en) 2002-09-27 2006-02-07 Seiko Epson Corporation Apparatus and method of transferring image on intermediate medium onto recording medium
US7174111B2 (en) 2002-09-27 2007-02-06 Seiko Epson Corporation Apparatus and method of transferring image on intermediate medium onto recording medium
US8358955B2 (en) 2008-06-30 2013-01-22 Ricoh Company, Limited Transfer device and image forming apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
US20020146258A1 (en) 2002-10-10
US6577837B2 (en) 2003-06-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5228753B2 (ja) トナーセット、静電潜像現像剤セット、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
US8431312B2 (en) Carrier, developer, and image forming method
US6929893B2 (en) Electrostatic image dry toner composition, developer for developing electrostatic latent image and image forming method
US6577837B2 (en) Image forming method and image forming apparatus
JP2004163612A (ja) 静電荷像乾式トナー組成物、その製造方法、現像剤、及び画像形成方法
JP2001330985A (ja) トリクル現像方式用現像剤及び画像形成方法
JP4032900B2 (ja) 静電荷像乾式トナー組成物、静電潜像現像用現像剤及び画像形成方法
JP3021277B2 (ja) フルカラー画像形成方法
JP3062325B2 (ja) カラー画像転写体およびカラー画像形成方法
JP2002341623A (ja) カラー画像形成装置
JP2004109909A (ja) 静電荷像乾式トナー組成物、静電潜像現像用現像剤及び画像形成方法
JP3726592B2 (ja) 静電荷現像用キャリア、静電荷像現像剤、及び画像形成方法
JP4042508B2 (ja) 静電荷像乾式トナー組成物、静電潜像現像用現像剤及び画像形成方法
JP2006011218A (ja) 多色画像形成用トナーおよびこれを用いる多色画像形成方法
JP3189098B2 (ja) カラー画像形成方法
JP2004226726A (ja) 画像形成方法、補給用現像剤、補給用現像剤カートリッジ
JP2006276076A (ja) カラートナーセット、静電潜像現像剤セット及びフルカラー画像形成方法
JP4513624B2 (ja) フルカラー画像形成方法
JP4010213B2 (ja) 静電荷像乾式トナー組成物、静電潜像現像用現像剤及び画像形成方法
JP3148942B2 (ja) カラー画像形成方法
JP4092995B2 (ja) 静電荷像乾式トナー組成物、静電潜像現像用現像剤及び画像形成方法
JP3142352B2 (ja) カラー画像転写体およびカラー画像形成方法
JP2006267311A (ja) 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像用現像剤及び画像形成方法
JPH05104868A (ja) カラー画像転写体およびカラー画像形成方法
JP2007079492A (ja) 画像定着方法及び画像形成方法