JP2002341623A - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

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JP2002341623A
JP2002341623A JP2001142222A JP2001142222A JP2002341623A JP 2002341623 A JP2002341623 A JP 2002341623A JP 2001142222 A JP2001142222 A JP 2001142222A JP 2001142222 A JP2001142222 A JP 2001142222A JP 2002341623 A JP2002341623 A JP 2002341623A
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Abstract

(57)【要約】 【解決課題】 画像表面が画像の全面にわたって平滑
で、かつ画像濃度に依存しない高い光沢度の画像を転写
材上に一様に再現でき、無断な透明トナ−を消費するこ
とのないカラー画像形成装置を提供することを課題とす
る。 【解決手段】 少なくとも1つの像担持体上から、絶縁
性のトナーからなる複数の色の異なるカラートナー像が
多重に転写される半導電性の中間転写体と、前記像担持
体上に形成されるカラートナー像を、前記中間転写体に
転写する第1の転写手段と、前記中間転写体上に形成さ
れた絶縁性のカラートナー像を帯電する帯電手段と、前
記中間転写体に対向して透明トナーを現像する透明トナ
ー現像手段と、前記中間転写体上に形成されたカラート
ナー像及び透明トナー像を転写材上に転写する第2の転
写手段と、前記転写材上に形成されたカラートナー像及
び透明トナー像を、当該転写材に定着する定着手段を有
するように構成して課題を解決した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子写真方式や
静電記録方式等によって、カラー画像を形成するカラー
画像形成装置に関し、特に、高い光沢性を有するカラー
画像を形成することが可能なカラー画像形成装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電子写真方式や静電記録
方式等によって、カラー画像を形成するカラー画像形成
装置において、転写材上にカラー画像を形成する場合、
例えば、カラーコピーをとる場合には、次のような画像
形成工程が行われる。即ち、カラー原稿に照明を当て、
その反射光像をカラースキャナーにより色分解して読み
取り、画像処理装置で所定の画像処理や色補正を施し、
得られる複数色の画像信号に基づいて、例えば半導体レ
ーザーなどを変調し、当該半導体レーザーから画像信号
に応じて変調されたレーザー光線を出射する。このレー
ザー光線を、Se、アモルファスシリコンなどの無機感
光体、またはフタロシアニン顔料、ビスアゾ顔料などを
電荷発生層として用いた有機感光体上に、一色ずつ複数
回照射することで、複数の静電潜像を形成する。これら
無機または有機感光体上に形成される複数の静電潜像
を、例えばイエロー(Y)、マジェンタ(M)、シアン
(C)、及びブラック(K)の4色のカラートナーで順
次現像する。そして、現像されたトナー像を無機または
有機感光体から用紙等の転写材上に転写し、熱定着ロー
ル等からなる定着装置で加熱定着することにより、転写
材上にカラー画像の形成が行われる。
【0003】このようなカラー画像形成装置で用いられ
るカラートナーは、例えば、ポリエステル樹脂、スチレ
ン/アクリル共重合体、スチレン/ブタジエン共重合体
等からなる結着樹脂中に、着色剤を分散させてなる平均
粒径1〜15μmの粒子に、平均粒径が5〜100nm
程度の微粒子、例えば、酸化けい素、酸化チタン、酸化
アルミニウム等の無機微粒子、またはPMMA、PVD
F等の樹脂微粒子を付着させたものである。また、上記
着色剤は、例えば、イエロー(Y)としてベンジジンイ
エロー、キノリンイエロー、ハンザイエロー等、マジェ
ンタ(M)としてローダミンB、ローズベンガル、ピグ
メントレッド等、シアン(C)としてフタロシアニンブ
ルー、アニリンブルー、ピグメントブルー等、ブラック
(K)としてカーボンブラック、アニリンブラック、カ
ラー顔料のブレンド等である。
【0004】上記のごときカラートナーからなるカラー
画像は、加熱定着の際にその表面が平滑化されるため、
ある程度光沢を有しているのに対し、用紙の表面は、通
常、光沢を有しておらず、カラー画像は、用紙表面と異
なった光沢度を有することになる。また、カラートナー
に用いられる結着樹脂の種類や加熱定着の方式等によ
り、加熱定着する際のトナーの粘度が変化し、カラー画
像の光沢度が変化することが知られている。
【0005】ところで、カラー画像の光沢度に対する好
みは、画像の種類や使用目的等によって異なり、多種多
様であるが、人物や風景などの写真原稿の場合には、一
般に、鮮明な画像を得るという観点から、高光沢な画像
が好まれる傾向にある。
【0006】そこで、カラー画像形成装置において、高
光沢な画像を得る技術としては、例えば、特開平5−1
42963号公報、特開平3−2765号公報、特開昭
63−259575号公報等に係るものが、既に提案さ
れており、これらの公報には、カラー複写機を用い、ト
ナーの材質や定着条件等を選択することにより、高光沢
な画像を得る旨が記載されている。
【0007】しかし、これらの公報に記載された技術の
場合には、トナーによる画像部の光沢度は高くすること
ができるものの、非画像部の光沢度は高くすることがで
きず、転写材上の光沢度を均一にすることはできないと
いう問題点を有している。また、カラートナーの凹凸が
画像表面に残り、銀塩写真や印刷のように平滑にならな
いため、滑らかな質感が得られないという問題点も有し
ている。
【0008】そこで、上記問題点に対処するために、例
えば、特開昭63−58374号公報、特開平4−27
8967号公報、特開平4−204670号公報、特開
平5−232840号公報、特開平7−72696号公
報等には、カラートナーの他に透明トナーを転写材に転
写・定着する装置が提案されている。
【0009】しかしながら、これらの提案に係る装置の
場合には、透明トナーの現像位置が十分に制御されてい
ないため、例えば、透明トナーを画像の全面に現像する
装置の場合には、カラートナーが現像された分だけ、画
像の凹凸が残ってしまい、滑らかな質感の高い画像が得
られなかったり、本来光沢を有するカラートナー上にも
透明トナーを現像してしまうため、透明トナーの消費量
が多く無断な資源を浪費してしまうといった問題点を有
していた。
【0010】また、本出願人は、特開平11−2025
83号公報に開示されているように、万線間に透明トナ
ーを現像するため、透明トナーを現像するための画像信
号を、カラートナーの画素の隙間に挿入するように設定
する技術を、既に提案している。
【0011】しかし、実際には、感光体の速度変動、中
間転写体や転写材の速度変動、伸び縮みや蛇行などの原
因で、カラートナーの画素の隙間に透明トナーを現像す
ることは困難である。このため、画像表面構造が平滑で
なく、銀塩写真や印刷のような質感の高いが画像が得ら
れないという問題点を有している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明は、
上記従来技術の問題点を解決するためになされたもので
あり、その目的とするところは、画像表面が画像の全面
にわたって平滑で、かつ画像濃度に依存しない高い光沢
度の画像を転写材上に一様に再現でき、無断な透明トナ
−を消費することのないカラー画像形成装置を提供する
ことにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1に記載された発明は、少なくとも1つの像
担持体上から、絶縁性のトナーからなる複数の色の異な
るカラートナー像が多重に転写される半導電性の中間転
写体と、前記像担持体上に形成されるカラートナー像
を、前記中間転写体に転写する第1の転写手段と、前記
中間転写体上に形成された絶縁性のカラートナー像を帯
電する帯電手段と、前記中間転写体に対向して透明トナ
ーを現像する透明トナー現像手段と、前記中間転写体上
に形成されたカラートナー像及び透明トナー像を転写材
上に転写する第2の転写手段と、前記転写材上に形成さ
れたカラートナー像及び透明トナー像を、当該転写材に
定着する定着手段を有することを特徴とするカラー画像
形成装置である。
【0014】なお、上記像担持体は、例えば、1つ設け
られるが、複数色のカラートナー像の数に応じた像担持
体を設けても良い。
【0015】また、請求項2に記載された発明は、前記
半導電性の中間転写体が、表面を表面電位−500Vに
一様に帯電したときの電位半減時間が0.05秒以上、
1.0秒以下であることを特徴とする請求項1記載のカ
ラー画像形成装置である。
【0016】さらに、請求項3に記載された発明は、前
記定着手段は、前記転写材上のカラートナー像及び透明
トナー像と接触する定着ベルトと、前記転写材上のカラ
ートナー像及び透明トナー像と前記定着ベルトが接触し
た状態でカラートナー像及び透明トナー像を加熱溶融す
るための加熱加圧手段と、前記加熱溶融したトナー像が
冷却された後に前記定着ベルトと転写材上のカラートナ
ー像及び透明トナー像を剥離するための冷却剥離手段を
備えてなることを特徴とする請求項1又は2に記載のカ
ラー画像形成装置である。
【0017】また更に、請求項4に記載された発明は、
前記透明トナーの粒子径が8μm以上、20μm以下で
あることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載
のカラー画像形成装置である。
【0018】さらに、請求項5に記載された発明は、前
記透明トナー現像手段が、中間転写体に非接触であるこ
とを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のカラ
ー画像形成装置である。
【0019】また、請求項6に記載された発明は、前記
中間転写体上のカラートナー像を帯電する帯電手段が、
中間転写体に非接触であることを特徴とする請求項1乃
至5のいずれかに記載のカラー画像形成装置である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。
【0021】図1は、この発明の一実施の形態に係るカ
ラー画像形成装置を示す概略構成図である。
【0022】このカラー画像形成装置1は、大別して、
カラー原稿の画像を読み取る原稿読取装置2と、この原
稿読取装置2で読み取られたカラー画像や、図示しない
パーソナルコンピュータ等から送られてくる画像データ
に基づいて画像を出力する画像出力装置3とから構成さ
れている。なお、上記原稿読取装置2は、必ずしも備え
ていなくとも良いことは勿論である。
【0023】上記画像出力装置3は、静電潜像が形成さ
れる像担持体としての感光体ドラム4と、前記感光体ド
ラム4の表面を一様に帯電する帯電手段としての一次帯
電器5と、画像露光手段としてのROS6(Raste
r Output Scanner)と、前記感光体ド
ラム4上に形成された静電潜像を現像して色の異なる複
数のトナー像(絶縁性のトナーからなるトナー像)を形
成可能なロータリー方式の現像手段としての現像装置7
と、前記感光体ドラム4上に形成された複数のカラート
ナー像が順次多重に転写される半導電性の中間転写体と
しての中間転写ベルト8と、前記感光体ドラム4上に形
成される複数のカラートナー像を、前記中間転写ベルト
8に転写する第1の転写手段としての第1の転写帯電器
9と、前記中間転写ベルト8上に形成された絶縁性のカ
ラートナー像を帯電する帯電手段としての帯電器10
と、前記中間転写ベルト8に対向して透明トナーを現像
する透明トナー現像手段としての透明トナー現像装置1
1と、前記中間転写ベルト8上のカラートナー像及び透
明トナー像を転写材12上に転写する第2の転写手段と
しての第2の転写帯電器13と、前記転写材12上に形
成されたカラートナー像及び透明トナー像を、当該転写
材12に定着する定着手段としての定着装置14を有す
るように構成されている。
【0024】上記原稿読取装置2は、図示しないプラテ
ンガラス上に載置された原稿15を、照明ランプ16に
よって照明し、原稿15からの反射光像をカラースキャ
ナー17によって、所定のドット密度(例えば、16ド
ット/mm)で読み取るように構成されている。
【0025】上記原稿読取装置2によって読み取られた
原稿15の反射光像は、例えば、赤(R)、緑(G)、
青(B)(各8bit)の3色の原稿反射率データとし
て画像処理装置18に送られ、この画像処理装置18で
は、原稿15の反射率データに対して、シェーディング
補正、色補正、階調補正、シャープネス補正等の所定の
画像処理が施されるとともに、イエロー(Y)、マジェ
ンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)(各8bi
t)の4色の画像データに変換される。
【0026】上記の如く画像処理装置18で所定の画像
処理が施された画像データは、イエロー(Y)、マジェ
ンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)(各8bi
t)の4色の画像データとしてROS6に送られる。
【0027】上記ROS6は、図1に示すように、レー
ザーダイオード19を画像データに応じて変調し、この
レーザーダイオード19からは、画像データに応じて変
調されたレーザー光LBが出射される。このレーザーダ
イオード19から出射されたレーザー光LBは、図示し
ない回転多面鏡によって偏向走査され、f・θレンズや
反射ミラー等からなる光学系を介して像担持体としての
感光体ドラム4上に走査露光される。
【0028】ここで、感光体ドラム4としては、特に制
限はなく公知のもので良く、単層構造のものであっても
良いし、多層構造で機能分離型のものであっても良い。
また、材質としては、セレン、アモルファスシリコン等
の無機のものであっても良いし、有機のものであっても
良い。
【0029】上記ROS6によってレーザー光LBが走
査露光される感光体ドラム4は、図示しない駆動手段に
よって矢印方向に沿って所定の速度で回転駆動されるよ
うになっている。この感光体ドラム4の表面は、予め一
次帯電用の帯電器5によって、所定の極性(例えば、マ
イナス極性)及び電位に帯電された後、画像データに応
じてイエロー(Y)、マジェンタ(M)、シアン
(C)、ブラック(K)の各色に対応したレーザー光L
Bが、順次、走査露光されることによって静電潜像が形
成される。上記感光体ドラム4上に形成された静電潜像
は、イエロー(Y)、マジェンタ(M)、シアン
(C)、ブラック(K)の各色の現像器7Y、7M、7
C、7Kを備えたロータリー方式の現像装置7によっ
て、例えば、感光体ドラム4の帯電極性と同極性のマイ
ナス極性に帯電したトナーによって反転現像され、所定
の色のトナー像Tとなる。尚、上記感光体ドラム4上に
形成されたトナー像Tは、必要に応じて図示しない転写
前帯電器によって所定極性の帯電を受け、電荷量が調整
されるようになっている。
【0030】上記ロータリー方式の現像装置7は、イエ
ロー(Y)、マジェンタ(M)、シアン(C)、ブラッ
ク(K)の各色の絶縁性のカラートナーによって、感光
体ドラム4上に形成された対応する色の静電潜像を顕像
化する手段である。
【0031】この目的を満たす限り、ロータリー方式の
現像装置7としては、あらゆる公知の現像装置を用いる
ことができる。例えば、トナーをブラシやロール等を用
いて電子写真感光体上に付着させる機能を有する公知の
現像器が挙げられる。また、現像装置7としては、公知
のキャリアとトナーを混合・帯電したカラートナーを用
いて、カラー画像を形成するものが知られており、例え
ば、特開昭63−58374号公報に記載されているよ
うな公知の装置を使用することができる。また、上記現
像装置としては、キャリアを用いない一成分現像剤によ
る現像装置を採用し、カラー画像を形成しても良い。
【0032】上記現像装置7で使用されるカラートナー
としては、例えば、少なくとも結着樹脂と着色剤を含有
してなる絶縁性の粒子で、シアントナー、マジェンタト
ナー、イエロートナー、ブラックトナー等が挙げられ
る。このカラートナーの組成や平均粒径等については、
本発明の目的を害しない範囲の中から適宜選択される。
なお、上記カラートナーとしては、絶縁性のトナーが用
いられるが、当該カラートナーの抵抗値は、例えば、1
14Ω以上に設定されている。
【0033】上記結着樹脂としては、後述する透明トナ
ーにおける結着樹脂として例示したものが挙げられる。
また、結着樹脂は、重量平均分子量5000〜1200
0のポリエステルであることが好ましい。上記着色剤と
しては、トナー用として通常用いられている着色剤であ
れば特に制限はなく、それ自体公知のシアン顔料または
染料、マジェンタ顔料または染料、イエロー顔料または
染料、ブラック顔料または染料の中から選択できる。好
ましくは、高光沢が得られる効果を高めるためには、着
色剤の顔料とバインダーの界面での乱反射を抑えること
が重要であり、特開平4−242752号公報に示され
た小粒径の顔料を高分散した着色剤との組み合わせが有
効である。
【0034】また、上記カラートナーの粒径は、特に限
定する必要はないが、前記露光手段による静電潜像を忠
実に再現できる機能を有することを考えると、4μm以
上、8μm以下が望ましい。
【0035】本発明において、前記カラートナーは適宜
作製したものであってもよいし、市販品であってもよ
い。
【0036】なお、上記カラートナーは、適宜選択した
それ自体公知のキャリアと組み合わされて現像剤とされ
た後で使用される。また、一成分系現像剤として、現像
スリーブまたは帯電部材と摩擦帯電して、帯電トナーを
形成して、静電潜像に応じて現像する手段も適用でき
る。
【0037】上記感光体ドラム4上に順次形成された各
色のトナー像Tは、当該感光体ドラム4の下部に配置さ
れた中間転写体としての中間転写ベルト8上に、第1の
転写手段としての第1の転写コロトロン9によって多重
に転写される。この中間転写ベルト8は、図示しないロ
ール状の部材に端部を固定することで張架されており、
感光体ドラム4の周速とほぼ同一の移動速度で矢印方向
に沿って回転駆動されるようになっている。
【0038】上記中間転写ベルト8には、前述の感光体
ドラム4上のカラートナー像Tが転写されるが、半導電
性の特性を持つことが必要となる。この中間転写ベルト
8は、その表面を表面電位−500Vに一様に帯電した
ときに、電位半減時間が0.05秒以上、1.0秒以下
であることが好ましい。ここで、半減時間が0.05秒
未満の場合には、後述する第1の転写手段9でカラート
ナー像を中間転写ベルト8に均一に転写すること、及び
第2の転写手段13でカラートナー像を転写材12に均
一に転写することが困難となる。また、半減時間が1.
0秒を越える場合には、中間転写ベルト8が帯電器10
から透明トナー現像装置11まで移動する間に、当該中
間転写ベルト8の表面電位を十分減衰させることができ
ず、透明トナーの現像が困難となる。上記半減時間を満
たせば公知の中間転写体を使用することができる。
【0039】また、上記の半減時間に調節された中間転
写ベルト8は、ポリイミド等の誘電体に、導電性カーボ
ン等の導電性無機粉や、ポリアニリン等の導電性高分子
等を分散することで得ることができる。ここで、半減時
間は、まず中間転写ベルト8の裏面を接地して、これを
初期電位が−500Vになるように帯電スコロトロンで
表面を帯電して、これを電位計の直下に0.05秒以内
の時間で移動して電位低下を測定し、電位が−250V
になる時間(移動時間0.05秒を含む)で定義され
る。
【0040】さらに、上記第1の転写手段9としては、
例えば、電圧を印加した導電性または半導電性のローラ
ー、ブラシ、フィルム、ゴムブレード等を用いて、感光
体ドラム4と中間転写ベルト8の間に電界を形成し、荷
電トナー粒子を転写する手段、コロナ放電を利用したコ
ロトロンやスコロトロン帯電器などで中間転写ベルト8
の裏面をコロナ帯電して荷電トナー粒子を転写する手段
などが用いられる。
【0041】上記中間転写ベルト8上には、形成する画
像の色に応じて感光体ドラム4上に形成されるイエロー
(Y)、マジェンタ(M)、シアン(C)、ブラック
(K)の4色のすべて又はその一部のトナー像が、第1
の転写コロトロン9によって順次重ね合わせた状態で転
写される。
【0042】また、上記イエロー(Y)、マジェンタ
(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のすべて
又はその一部のトナー像が多重に転写された中間転写ベ
ルト8の表面は、帯電手段としての帯電器10によっ
て、例えば、マイナス極性の所定の電位に一様に帯電さ
れる。なお、上記帯電器10と対向する中間転写ベルト
8の裏面には、バックアップロール20が配設されてい
る。
【0043】この中間転写ベルト8上に形成されたカラ
ートナー像を帯電する帯電器10としては、例えば、導
電性または半導電性のローラー、ブラシ、フィルム、ゴ
ムブレード等を用いた接触帯電器、コロナ放電を利用し
たコロトロン帯電器やスコロトロン帯電器などのそれ自
体公知の帯電器が挙げられる。ただし、中間転写ベルト
8上のカラートナー像Tを乱さないという観点から、コ
ロナ放電を利用したコロトロン帯電器やスコロトロン帯
電器を用いた中間転写体と非接触方式の帯電手段が好ま
しい。
【0044】さらに、上記帯電器10によって所定の極
性、例えばマイナス極性に帯電されたカラートナー像T
及び中間転写ベルト8の表面は、透明トナー現像装置1
1によって透明トナーで現像される。なお、上記透明ト
ナー現像装置11と対向する中間転写ベルト8の裏面に
は、バックアップロール21が配設されている。
【0045】この中間転写ベルト8に対向して透明トナ
ーを現像する透明トナー現像装置11としては、それ自
体公知の2成分現像装置、1成分現像装置を使用するこ
とができるが、中間転写ベルト8上のカラートナー像T
を乱さないという観点から非接触の1成分現像装置が好
ましい。
【0046】ところで、この実施の形態で使用される透
明トナーは、少なくとも熱可塑性の結着樹脂を含有する
ように構成されている。
【0047】この発明において、『透明トナー』とは、
光吸収や光散乱による着色を目的とした色材(着色顔
料、着色染料、黒色カーボン粒子、黒色磁性紛など)を
含まないトナー粒子であることを意味する。この発明に
おける透明トナーは、通常、無色透明であるが、その中
に含まれる流動化剤や離型剤の種類や量によっては、透
明度が若干低くなっていることがあるが、実質的には無
色透明である。
【0048】また、上記結着樹脂としては、実質的に透
明であればよく、目的に応じて適宜選択することができ
るが、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹
脂、ポリアクリル系樹脂、その他のビニル系樹脂、ポリ
カーボネート系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系
樹脂、エポキシ系樹脂、ポリウレア系樹脂などの一般ト
ナー用に用いられる公知の樹脂とその共重合体が挙げら
れる。これらの中でも、低温定着性、定着強度、保存性
などのトナー特性を同時に満足し得る点で、ポリエステ
ル系樹脂が好ましい。また、結着樹脂は、定着速度を速
くするとともに、定着温度を下げるため、重量平均分子
量が5000以上40000以下、かつガラス転移点が
55℃以上75℃未満であることが好ましい。
【0049】なお、上記透明トナーにおいて、高い光沢
度をムラなく均一に得るためには、トナーの流動性と帯
電性を制御するのが望ましい。この透明トナーの流動性
と帯電性を制御する観点から、前記透明トナーのトナー
表面に、無機微粒子及び/又は有機微粒子を外添ないし
付着させることが好ましい。
【0050】上記無機微粒子としては、本発明の効果を
害しない限り特に制限はなく、外添剤として用いられて
いる公知の微粒子の中から目的に応じて適宜選択するこ
とができるが、その材質として例えば、シリカ、二酸化
チタン、酸化すず、酸化モリブデンなどが挙げられる。
また、帯電性などの安定性を考慮し、これらの無機微粒
子に対して、シランカップリング剤、チタンカップリン
グ剤等を用いて疎水化処理したものも使用できる。
【0051】また、上記有機微粒子としては、本発明の
効果を害しない限り特に制限はなく、外添剤として用い
られている公知の微粒子の中から目的に応じて適宜選択
することができるが、その材質としては、例えば、ポリ
エステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアクリル系
樹脂、ビニル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリア
ミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリ
ウレア系樹脂、フッ素系樹脂などが挙げられる。
【0052】上記無機微粒子及び有機微粒子の平均粒径
は、0.005〜1μmであるのが特に好ましい。この
平均粒径が0.005μm未満であると、透明トナーの
表面に無機微粒子及び/又は有機微粒子を付着させたと
きに凝集がおこり、所望の効果が得られないことがある
一方、1μmを越えたときにはより高光沢な画像を得る
ことが困難になる。
【0053】さらに、加熱定着手段が加熱ロール定着の
場合、定着ロールへのオフセットを防ぐためには、透明
トナーにワックス等の離型剤が添加されていることが望
ましい。離型剤としては、本発明の効果を害しない限り
特に制限はなく、離型剤として用いられている公知の材
料の中から目的に応じて適宜選択することができるが、
その材質として例えば、ポリエチレン系樹脂、ポリプロ
ピレン系樹脂などが挙げられる。
【0054】また、上記透明トナーの粒径は、特に限定
されるものではないが、カラートナー像を乱さないとい
う観点からは、8μm以上、20μm以下が望ましい。
粒径が8μm未満の場合、現像装置11と中間転写体8
の間に高い電界を印加する必要が起こり、カラートナー
像を乱し易い。一方、20μmを越えると、カラートナ
ー像の隙間に透明トナーを忠実に現像することが難し
く、一様な像を形成することが困難となる。
【0055】なお、上記透明トナーは、適宜選択したそ
れ自体公知のキャリアと組み合わされて現像剤とされた
後で使用される。また、1成分系現像剤として、現像ス
リーブまたは帯電部材と摩擦帯電して、帯電トナーを形
成して、静電潜像に応じて現像する手段も適用すること
ができる。
【0056】上記中間転写ベルト8上に転写されたカラ
ートナー像T及び透明トナー像40は、所定のタイミン
グで二次転写位置へと搬送される転写材としての記録用
紙12上に、中間転写ベルト8を支持するバックアップ
ロール22と、当該バックアップロール22に圧接する
第二の転写手段の一部を構成する第2の転写ロール13
の圧接力及び静電吸引力によって転写される。上記記録
用紙12は、カラー画像形成装置1の内部に配置された
図示しない給紙カセットから、所定のサイズのものが給
紙される。そして、上記記録用紙12には、上述したよ
うに、第2の転写手段としてのバックアップロール22
と二次転写ロール13とによって、中間転写ベルト8上
からカラートナー像T及び透明トナー像40が一括して
転写されるようになっている。
【0057】中間転写ベルト8上のカラートナー像T及
び透明トナー像40を転写材12上に転写する第2の転
写装置13には、それ自体公知の転写装置を用いること
ができる。例えば、電圧を印加した一対の導電性または
半導電性のロール等を用いて、中間転写体8と転写材1
2の間に電界を形成し、荷電トナー粒子を転写する手
段、中間転写体8の裏面または転写材12の裏面に備え
たコロトロン帯電器やスコロトロン帯電器などに対向電
極を設けて、中間転写体8の裏面または転写材12の裏
面をコロナ帯電して荷電トナー粒子を転写する手段など
が挙げられる。
【0058】また、上記中間転写ベルト8上からカラー
トナー像T及び透明トナー像40が転写された記録用紙
12は、中間転写ベルト8から分離された後、定着装置
14へと搬送される。
【0059】上記転写材12上に形成されたカラートナ
ー像T及び透明トナー像40を、当該転写材12上に定
着する定着装置14としては、例えば、加熱ロールと加
圧ロールを用いてトナーを溶融変形させて定着する加熱
ロール定着器が挙げられる。
【0060】また、平滑な画像表面構造を得る観点か
ら、上記定着装置14としては、図1に示すように、転
写材12上のカラートナー像T及び透明トナー像40と
接触する定着ベルト30と、前記転写材12上のカラー
トナーT及び透明トナー像40と前記定着ベルト30が
接触した状態で、カラートナーT及び透明トナー像40
を110℃以上200℃以下に加熱溶融するための加熱
加圧手段31と、前記加熱溶融したトナー像が50℃以
上95℃以下に冷却した後に前記定着ベルト30と転写
材12上のカラートナー及び透明トナー像を剥離するた
めの冷却剥離手段32を備えてなることが好ましい。
【0061】上記定着ベルト30としては、ポリイミド
等のポリマーフィルムによって無端ベルト状に形成した
ものが用いられる。また、剥離性の観点から、上記定着
ベルト30は、その表面が、シリコン樹脂、及び/又は
フッ素系樹脂によって被覆されていることが好ましい。
さらに、上記定着ベルト30は、平滑性の観点から、7
5度光沢度計で測ったときの表面の光沢度が60以上で
あることが好ましい。
【0062】また、上記加熱加圧手段としての加熱加圧
装置31としては、公知のものを使用することができ
る。この加熱加圧装置31は、例えば、図1に示すよう
に、一定速度で駆動される一対の加熱・加圧ロール3
3、34の間に、定着ベルト30と、前記カラートナー
像T及び透明トナー像40が形成された転写材12とを
挟持して搬送し、加熱加圧するものである。ここで、こ
の加熱・加圧ロール33、34の一方または両方とも
に、例えば、中心に熱源35を備える等の方法で、その
表面がカラートナー像T及び透明トナー像40の溶融す
る温度に加熱されており、かつ二つのロール33、34
は、圧接されている。好ましくは、一方または両方のロ
ール33、34表面には、シリコンゴムまたはフッ素ゴ
ム層が設けられており、加熱加圧されるニップ領域の長
さが1〜8mm程度の範囲にあることが望ましい。
【0063】また、上記定着ベルト30の内面側には、
装置の小型化の観点から、加熱ロール33と剥離ロール
36との間に、当該定着ベルト30を強制的に冷却して
剥離する冷却剥離手段としての冷却剥離用のヒートシン
ク32(またはヒートパイプ)が配設されており、この
冷却剥離用ヒートシンク32によってトナー及び転写材
12の冷却及び剥離を行うように構成されている。ま
た、剥離爪を定着ベルト30と転写材12の間に挿入す
る手段、または剥離位置に曲率の小さなロール36を設
けて剥離させる手段を有することが好ましい。
【0064】そして、上記定着装置14では、図1に示
すように、表面にカラートナー像T及び透明トナー像4
0が転写された転写材12が、加熱ロール33と当該加
熱ロール33に定着ベルト30を介して圧接する加圧ロ
ール34との圧接部(ニップ部)に、カラートナー像T
及び透明トナー像40が加熱ロール33側に位置するよ
うにして導入され、上記加熱ロール33と加圧ロール3
4との圧接部を通過する間に、カラートナー像T及び透
明トナー像40が転写材12上に加熱溶融されると同時
に、融着される。
【0065】その際、上記加熱ロール33と加圧ロール
34との圧接部において、例えば、カラートナー及び透
明トナーが実質的に例えば110℃以上120℃以下の
温度に加熱され、溶融されて、透明トナー像40及びカ
ラートナー像Tが融着された基材12は、その表面の透
明トナー像40及びカラートナー像Tが定着ベルト30
の表面に密着したまま状態で、当該定着ベルト30と共
に搬送される。その間、上記定着ベルト30は、冷却用
のヒートシンク32によって、50℃以上95℃以下に
強制的に冷却され、透明トナー像40及びカラートナー
画像Tが冷却して固化した後、剥離ロール36によって
基材自身の腰(剛性)によって剥離される。
【0066】なお、剥離工程が終了した後の定着ベルト
30の表面は、必要に応じて、図示しないクリーナによ
って残留トナー等が除去され、次の定着工程に備えるよ
うになっている。
【0067】以上の構成において、この実施の形態に係
るカラー画像形成装置では、次のようにして、画像表面
が画像の全面にわたって平滑で、かつ画像濃度に依存し
ない高い光沢度の画像を転写材上に一様に再現でき、無
断な透明トナーを消費するのを防止することができるよ
うになっている。
【0068】すなわち、この実施の形態に係るカラー画
像形成装置1では、図1に示すように、電子写真プロセ
スによって、感光体ドラム4上に、イエロー、マジェン
タ、シアン、ブラック等の所定のカラートナーからなる
未定着のカラー画像Tが順次形成され、この感光体ドラ
ム4上に形成されたイエロー、マジェンタ、シアン、ブ
ラック等の所定の色のカラートナーからなる未定着のカ
ラー像Tは、中間転写ベルト8上に互いに重ね合わされ
た状態で順次転写される。なお、第2の転写手段13
は、最終色のトナー像の転写が終了するまでの間、中間
転写ベルト8の表面から離間しているのが望ましい。そ
の後、上記中間転写ベルト12の表面は、図2及び図3
(a)に示すように、カラートナー像Tとともに、帯電
器10によって例えばマイナスの所定の電位に一様に帯
電され、透明トナー現像装置11へと移動する。
【0069】その際、上記中間転写ベルト8は、電位半
減時間が0.05秒以上、1.0秒以下に設定されてい
るため、当該中間転写ベルト8が帯電器10の位置から
透明トナー現像装置11の位置まで移動する間に、図3
(b)に示すように、略電位が半分以下に減衰する。そ
のため、上記中間転写ベルト8は、絶縁性のカラートナ
ー像Tが存在しない非画像部であるベルト8表面は、電
位が略電位が半分以下に減衰するが、絶縁性のトナーか
らなるカラートナー像Tが存在する画像部は、電位が減
衰せず、当該中間転写ベルト8の表面には、図2に示す
ように、カラートナー像Tの部分がマイナス極性に帯電
した静電潜像が形成される。この中間転写ベルト8上に
形成された静電潜像は、図2及び図3(c)に示すよう
に、透明トナー像現像装置11によって顕像化され、カ
ラートナー像Tが存在しない非画像部にのみ、透明トナ
ー40が現像される。
【0070】上記中間転写ベルト8上に形成されたカラ
ートナー像T及び透明トナー像40は、第2の転写帯電
器13によって記録用紙12上に一括して転写された
後、当該カラートナー像T及び透明トナー像40が転写
された記録用紙12は、定着装置14によって熱及び圧
力で定着処理を受け、カラートナー像T及び透明トナー
像40が記録用紙12上に加熱溶融されると同時に、融
着される。その後、上記透明トナー像40及びカラート
ナー画像Tが融着された記録用紙12は、その表面が定
着ベルト30の表面に密着したまま状態で搬送されて、
冷却用のヒートシンク32によって冷却され、透明トナ
ー像40及びカラートナー画像Tが冷却して固化した
後、剥離ロール36によって記録用紙自身の腰(剛性)
によって剥離され、画像表面が画像の全面にわたって平
滑で、かつ画像濃度に依存しない高い光沢度の画像を記
録用紙12上に一様に再現することができる。また、透
明トナー像40は、カラートナー像Tが存在しない非画
像部のみに現像されるので、無断な透明トナーを消費す
るのを防止することができる。なお、カラートナー像T
が存在する画像部であっても、カラートナーの量が少な
いところには、一部透明トナーが付着し、全体的にほぼ
平滑な画像となる。
【0071】
【実施例】以下に、この発明の実施例について図面を参
照して説明するが、この発明は、これらの実施例になん
ら限定されるものではない。
【0072】実施例1 カラートナー現像剤 この実施例1のカラー画像形成装置で使用したカラート
ナー現像剤は、富士ゼロックス(株)製:A−Colo
r635用のシアン現像剤、マジェンタ現像剤、イエロ
ー現像剤、ブラック現像剤を用いた。これらのカラート
ナーの平均粒径は、7μmであった。
【0073】透明トナー 結着樹脂にテレフタル酸/ビスフェノールAエチレンオ
キサイド付加物/シクロヘキサンジメタノールから得た
線状ポリエステル(モル比=5:4:1、Tg=62
℃、Mn=4500、Mw=10000)を用い、これ
をジェットミルで粉砕した後、風力式分級機で分級する
ことで、d50=11μmの透明微粒子を作製した。こ
の透明微粒子100重量部に、下記の2種類の無機微粒
子A及びBを高速混合機で付着させた。
【0074】無機微粒子Aは、SiO2 (シランカップ
リング剤で表面を疎水化処理、平均粒径0.05μm、
添加量1.0重量部)である。無機微粒子BはTiO2
(シランカップリング剤で表面を疎水化処理、平均粒径
0.02μm、屈折率2.5、添加量1.0重量部)で
ある。
【0075】このトナーをカラートナーのブラック現像
剤と同じキャリアと混合して、2成分現像剤を作製し
た。
【0076】カラー画像形成装置 画像形成装置としては、上述した図1に示すカラー画像
形成装置を用いた。以下に詳細な条件を記載する。
【0077】転写材 カラー画像形成に用いた転写材12としては、OK特ア
ート紙(新王子製紙(株)社製)を用いた。
【0078】カラートナー現像重量と画像信号 現像するカラートナー重量は、各色とも画像信号Cin
=100%部分で0.5(mg/cm2 )となるよう
に、トナーとキャリアの重量比率、感光体帯電電位、露
光量、現像バイアスを調整した。また、スキャナーで読
み込んだデータを画像処理装置によって色、階調、シャ
ープネス補正を施し、各色のカラートナーの画像信号を
生成した。
【0079】中間転写体とカラートナー像の帯電 中間転写体8には、導電性カーボン粒子を分散したポリ
イミド樹脂からなるベルトを用いた。半減時間は、0.
1秒に調整されている。帯電電位は−500Vとした。
【0080】透明トナーの現像 透明トナーの現像装置11には、非接触式の1成分現像
器を用いた。半導電性のロールとシリコンゴムのブレー
ドのニップによって透明トナーを負帯電した。ロールに
はACとDCバイアスを印加している。カラートナーが
存在しない非画像部における透明トナーの現像量を1.
0(mg/cm2 )とした。
【0081】以下に得られた画像の評価方法を記述す
る。
【0082】平滑性評価 画像表面の平滑性は、シアン、マジェンタ、イエローの
画像信号がCin=50%であるプロセスブラック画像
の表面粗度測定結果によって評価した。測定には、表面
粗度計、Perthometer C5D(Perth
en製)を用いた。針先端径2μmの針で、スキャン速
度0.5mm/sec、測定長さ1.0mm、測定ピッ
チ1μm、カットオフ0.8mmの測定条件で十点平均
粗さRzi(μm)を求めた。これを、スキャンと垂直
方向に測定ピッチ5μm間隔で、50回繰り返し、Rz
1〜Rz50を求め、その平均値をRz(μm)とし
た。平均値の算出には、画像解析装置SAS−2010
(明伸工機製)を用いた。評価は以下の基準で行った。 ×・・・・Rzが3μm以上の場合 △・・・・1.5μm以上3μm未満の場合 ○・・・・1.5μm未満の場合
【0083】光沢度差の測定 画像の光沢度(グロス)の測定には、Gloss Me
ter GM−26D(村上色彩技術研究所)を用い
た。画像に対しての光の入射角度は75度とした。評価
した画像には、シアン画像信号が10%、50%、10
0%の均一シアン画像と、シアン画像信号、、マジェン
タ画像信号、イエロー画像信号を各50%としてカラー
トナーを現像したプロセスグレー画像と、シアン画像信
号、マジェンタ画像信号、イエロー画像信号を各100
%としてカラートナーを現像したプロセスブラック画像
と、カラートナーの画像信号がすべて0%の画像とから
なる4種類の画像を用いた。そして、これらの画像の光
沢度差の最大値を求め、以下の基準に従い、評価を行っ
た。 ×・・・・光沢度の差が30以上の場合 △・・・・光沢度の差が15以上30未満の場合 ○・・・・光沢度の差が15未満の場合
【0084】画像の官能評価 画像全体の官能評価は人物写真の目視評価により行っ
た。20人の評価者を対象として、以下の5段階評価を
行った。 1. 非常に悪い 2. 悪い 3. 普通 4. 良い 5. 非常に良い
【0085】次に、その平均値を求めて、下記の基準で
評価した。 ×・・・・平均値が2未満の場合 △・・・・2以上4未満の場合 ○・・・・4以上の場合
【0086】また、用いたトナー材料の評価は以下のと
おり実施した。
【0087】分子量の測定は、ゲルパーミッションクロ
マトグラフィを用いた。溶剤には、テトラヒドロフラン
を用いた。
【0088】トナーの平均粒径は、コールターカウンタ
ーを用いて測定して、重量平均のd50を適用した。
【0089】実施例2 定着装置として、Acolor635用のロール定着器
を使用したこと以外は、実施例1と同様に構成した。
【0090】実施例3 以下に記載した以外は、実施例1と同一条件でカラー画
像を形成した。半減時間が0.8秒となるように中間転
写体8のカーボン添加量を減少させた。また、カラート
ナーを中間転写体8に転写し、帯電器10で帯電した
後、透明トナー現像位置11における中間転写体8の非
画像部電位が100Vとなるように中間転写体8を減速
した。この条件で透明トナー像を現像した。
【0091】比較例1 透明トナーを用いなかったこと以外は、実施例1と同様
にカラー画像を作成した。
【0092】比較例2 以下に記載した以外は、実施例1と同一条件でカラー画
像を作成した。中間転写体8周りの透明トナー現像装置
11を廃した。透明トナー現像器を感光体ドラム上に設
け、透明トナーの現像信号が、4色のカラートナーの現
像信号の和の1/4になるように画像処理装置で算出
し、カラートナーの現像量に応じて透明トナー量を変化
させた。
【0093】図4は上記実施例1〜3及び比較例1、2
のカラー画像の評価結果を示す表である。この図4から
明らかなように、実施例1の場合には、平滑性、光沢度
差及び官能評価の結果はすべて良好であった。
【0094】また、実施例2の場合には、平滑性、光沢
度差及び官能評価の結果はやや良好であった。
【0095】さらに、実施例3の場合には、平滑性及び
光沢度差は良好であったが、官能評価はやや良好であっ
た。
【0096】これに対して、従来の装置である比較例1
の場合には、平滑性、光沢度の差及び官能評価の結果と
もに悪い結果であった。
【0097】また、比較例2の場合には、光沢度の差は
良好であったが、平滑性及び官能評価の結果ともに悪い
結果であった。
【0098】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、画像表面が画像の全面にわたって平滑で、かつ画像
濃度に依存しない高い光沢度の画像を転写材上に一様に
再現でき、無断な透明トナ−を消費することのないカラ
ー画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の一実施の形態に係るカラー
画像形成装置を示す概略構成図である。
【図2】 図2はこの発明の一実施の形態に係るカラー
画像形成装置における中間転写ベルト上の電位を示すグ
ラフである。
【図3】 図3はこの発明の一実施の形態に係るカラー
画像形成装置の画像形成状態をそれぞれ示す説明図であ
る。
【図4】 図4は実施例と比較例の結果を示す図表であ
る。
【符号の説明】
1:カラー画像形成装置、4:感光体ドラム(像担持
体)、7:現像装置、8:中間転写ベルト(中間転写
体)、9:第1の転写帯電器、10:帯電器、11:透
明トナー現像装置、12:転写材、13:第2の転写帯
電器、14:定着装置。
フロントページの続き Fターム(参考) 2H005 AA21 EA05 2H030 AD01 AD04 BB02 BB24 BB42 BB46 2H033 AA11 BA02 BA11 BA15 BA29 BA58 BB01 BB28 2H200 GA23 GA34 GA44 GA47 GA49 GB25 HA02 HA12 HA28 HB03 HB12 HB22 HB26 JA02 JB10 JC00 JC03 JC09 JC16 LA12 LA14 MB02 MB06 MB10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つの像担持体上から、絶縁
    性のトナーからなる複数の色の異なるカラートナー像が
    多重に転写される半導電性の中間転写体と、前記像担持
    体上に形成されるカラートナー像を、前記中間転写体に
    転写する第1の転写手段と、前記中間転写体上に形成さ
    れた絶縁性のカラートナー像を帯電する帯電手段と、前
    記中間転写体に対向して透明トナーを現像する透明トナ
    ー現像手段と、前記中間転写体上に形成されたカラート
    ナー像及び透明トナー像を転写材上に転写する第2の転
    写手段と、前記転写材上に形成されたカラートナー像及
    び透明トナー像を、当該転写材に定着する定着手段を有
    することを特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記半導電性の中間転写体が、表面を表
    面電位−500Vに一様に帯電したときの電位半減時間
    が0.05秒以上、1.0秒以下であることを特徴とす
    る請求項1記載のカラー画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記定着手段は、前記転写材上のカラー
    トナー像及び透明トナー像と接触する定着ベルトと、前
    記転写材上のカラートナー像及び透明トナー像と前記定
    着ベルトが接触した状態でカラートナー像及び透明トナ
    ー像を加熱溶融するための加熱加圧手段と、前記加熱溶
    融したトナー像が冷却された後に前記定着ベルトと転写
    材上のカラートナー像及び透明トナー像を剥離するため
    の冷却剥離手段を備えてなることを特徴とする請求項1
    又は2に記載のカラー画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記透明トナーの粒子径が8μm以上、
    20μm以下であることを特徴とする請求項1乃至3の
    いずれかに記載のカラー画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記透明トナー現像手段が、中間転写体
    に非接触であることを特徴とする請求項1乃至4のいず
    れかに記載のカラー画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記中間転写体上のカラートナー像を帯
    電する帯電手段が、中間転写体に非接触であることを特
    徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のカラー画像
    形成装置。
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