JP2002121699A - めっき浴の振動流動とパルス状めっき電流との組み合わせを用いた電気めっき方法 - Google Patents

めっき浴の振動流動とパルス状めっき電流との組み合わせを用いた電気めっき方法

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JP2002121699A
JP2002121699A JP2001129994A JP2001129994A JP2002121699A JP 2002121699 A JP2002121699 A JP 2002121699A JP 2001129994 A JP2001129994 A JP 2001129994A JP 2001129994 A JP2001129994 A JP 2001129994A JP 2002121699 A JP2002121699 A JP 2002121699A
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plated
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plating bath
vibrating
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Tatsuaki Omasa
龍晋 大政
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Nihon Techno KK
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    • C25D7/12Semiconductors
    • C25D7/123Semiconductors first coated with a seed layer or a conductive layer

Abstract

(57)【要約】 【課題】 微細構造の導電パターンのめっき膜を欠陥や
膜厚不均一性などがなく良好な品質で効率よく高速に形
成できるめっき方法を提供する。 【解決手段】 振動発生手段16dに連係した振動羽根
16fをめっき浴14内で振幅0.1〜10.0mm及
び振動数200〜800回/分で振動させることにより
めっき浴14に3次元流速150mm/秒以上の振動流
動を発生させながら、めっき浴14中に配置された微細
構造を持つ被めっき物品Xを陰極とし且つ金属部材56
を陽極とし、陰極と陽極との間に電圧を印加し、この際
に陽極からめっき浴14を介して陰極へと流れるめっき
電流がパルス状で第1の値I1で第1の時間T1持続す
る第1状態及び第1の値と同一極性の第2の値I2で第
2の時間T2持続する第2状態を交互にとり、第1の値
I1は第2の値I2の5倍以上であり、第1の時間T1
は第2の時間T2の3倍以上である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、めっき方法に関す
るものであり、特にめっき浴の物理的条件とめっき電流
の電気的条件との特定の組み合わせに特徴を有するめっ
き方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
電子部品などの物品の製造の分野において、物品の表面
に導電材料の膜を形成する電気めっきが広く利用されて
いる。
【0003】特に、最近では電子部品の小型化及び高機
能化の要求を満たすために、物品の表面(スルーホール
の内面やブラインドビアホールの内面を含む)に形成さ
れる導電パターンとして微細なものが要求されている。
【0004】例えば、半導体装置の高集積化に伴う入出
力端子の狭ピッチ化に対応して配線パターンの微細化が
進められており、これに伴いスルーホールやブラインド
ビアホールの内径として100μm以下更には50μm
以下更には30μm以下と小さなものが要求されてい
る。また、スルーホールやブラインドビアホールのアス
ペクト比も5以上更には8以上と大きなものが要求され
ている。
【0005】また、例えば、半導体装置における多層配
線では、高集積化に伴う配線微細化に起因して発生する
配線間容量の低減を目的として、従来のアルミニウム配
線に代わって銅配線が利用されており、そのような多層
配線の形成のために電気めっきを用いたダマシン法が利
用されている。この方法では、内径1μm以下と極小さ
なブラインドビアホール内への銅の堆積が要求されてい
る。
【0006】また、例えば、0.3mm程度の寸法のチ
ップ部品の表面に1対の電極膜を形成することが要求さ
れている。
【0007】ところで、本出願人は、特に微細孔などの
微細構造部分を有する物品に適用して有効なめっき方法
を提案している(特開平11−189880号公報参
照)。この方法では、めっき浴に振動流動を発生させ、
これと散気管によるバブリングとを併用している。この
方法は電気めっき以外に無電気めっきに適用しても有効
なものである。
【0008】しかしながら、この方法では、めっき浴を
収容するめっき槽内に散気管を配置し、該散気管へのエ
アー配管することが必要であるので、めっき浴の量及び
めっき槽の寸法を比較的大きくしなければならないな
ど、めっき装置が大型化するという難点があった。
【0009】一方、以上のよう電気めっきのための電源
としては、一般的には直流電源が用いられている。とこ
ろで、近年、めっき膜の品質を向上させるために、めっ
き電流を周期的に変化させながらめっきを行うことが提
案されている。この方法では、正極性の電流と負極性の
電流とを交互に流す。即ち、正極性通電で一旦形成した
めっき膜の表面の微小凹凸のうちの凸部を、負極性通電
により集中して部分的に溶解させ、これを繰り返すこと
により表面が平坦で微小空洞などの欠陥のない高品質の
めっき膜を得ることを目指している。しかし、この方法
では一旦形成しためっき膜の表面部を除去するので成膜
速度の向上(即ち、めっき処理速度の向上)の点では不
利である。
【0010】最近では、導電パターンはますます微細化
する傾向にあり、そのような導電パターンのめっき膜を
形成する際には、欠陥や膜厚不均一性が発生しやすくな
り、めっき膜の良好な品質の維持が次第に困難になって
くる。
【0011】また、本出願人は、めっき浴を振動攪拌し
ながらクロムめっきを行うめっき方法及び多数の被めっ
き物品をバレルに収容してめっき浴を振動攪拌しながら
クロムめっきを行う方法を提案している(特開平7−5
4192号公報及び特開平6−330395号公報参
照)。
【0012】しかしながら、これらの方法ではめっき電
流として直流が用いられており、また長手方向を横切る
方向の寸法即ち幅が5mm以下例えば0.3〜1.0m
mといった微小寸法の被めっき物品への適用については
具体的には示されていない。このような微小寸法の被め
っき物品のバレルめっきにおいては、バレル内で被めっ
き物品どうしが重なり合って所要のめっき膜形成部分へ
のめっき液の流通性が極端に低下する。このため、比較
的大きな幅の被めっき物品の場合とは比較にならないよ
うな技術的困難性があり、成膜速度及びめっき膜厚均一
性の点で更なる改良の余地がある。
【0013】そこで、本発明の目的の1つは、微細構造
の導電パターンのめっき膜を欠陥や膜厚不均一性などが
なく良好な品質で形成することが可能なめっき方法を提
供することにある。
【0014】本発明の他の目的は、微細構造の導電パタ
ーンの良好な品質のめっき膜を高速に得ることが可能な
めっき方法を提供することにある。
【0015】本発明の更に別の目的は、微細構造の導電
パターンの良好な品質のめっき膜を比較的小さな装置構
成で効率よく得ることが可能なめっき方法を提供するこ
とにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記目
的を達成するものとして、振動発生手段に連係してめっ
き浴内で振動する振動棒に一段または多段に固定された
振動羽根を振動させることにより前記めっき浴に振動流
動を発生させながら、前記めっき浴と接触するように配
置された被めっき物品を陰極とし且つ前記めっき浴と接
触するように配置された金属部材を陽極とし、前記陰極
と前記陽極との間に電圧を印加し、この際に前記陽極か
ら前記めっき浴を介して前記陰極へと流れるめっき電流
がパルス状であり第1の値I1で第1の時間T1持続す
る第1状態及び前記第1の値と同一極性の第2の値I2
で第2の時間T2持続する第2状態を交互にとり、前記
第1の値I1は前記第2の値I2の5倍以上であり、前
記第1の時間T1は前記第2の時間T2の3倍以上であ
ることを特徴とする電気めっき方法、が提供される。
【0017】本発明の一態様においては、前記第1の値
I1は前記第2の値I2の6〜25倍であり、前記第1
の時間T1は前記第2の時間T2の4〜25倍である。
本発明の一態様においては、前記第1の時間T1は0.
01秒〜300秒である。本発明の一態様においては、
前記振動羽根は振幅0.05〜10.0mm及び振動数
200〜1500回/分で振動せしめられる。本発明の
一態様においては、前記めっき浴の振動流動は3次元流
速が150mm/秒以上である。本発明の一態様におい
ては、前記振動発生手段は10〜500Hzで振動す
る。
【0018】本発明の一態様においては、前記被めっき
物品を振幅0.05〜5.0mm及び振動数100〜3
00回/分で振動させる。本発明の一態様においては、
前記被めっき物品を揺動幅10〜100mm及び揺動数
10〜30回/分で揺動させる。
【0019】本発明の一態様においては、前記被めっき
物品は寸法50μm以下の微細構造をもつ被めっき面を
有する。
【0020】本発明の一態様においては、複数の前記被
めっき物品を、めっき浴の液体が通過し得る小開孔を有
し且つ前記被めっき物品と接触することで該被めっき物
品にめっき電流を流すための導電部材を有する保持容器
中に保持し、該保持容器を前記めっき浴中で非鉛直方向
の回転中心の周りで回転させることで前記複数の被めっ
き物品を前記保持容器内で転動させ、前記被めっき物品
のそれぞれと前記導電部材との接触及び離隔を繰り返
す。
【0021】本発明の一態様においては、前記被めっき
物品の幅は5mm以下である。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の具体的な実施の形態を説明する。尚、図面において、
同様な機能を有する部材又は部分には同一の符号が付さ
れている。
【0023】図1及び図2は本発明によるめっき方法の
第1の実施形態の実施されるめっき装置の構成を示す断
面図であり、図3はその平面図である。
【0024】これらの図において、12はめっき槽であ
り、該めっき槽にはめっき浴14が収容されている。1
6は振動流動発生部である。該振動流動発生部16は、
めっき槽12に防振ゴムを介して取り付けられた基台1
6a、該基台に下端を固定された振動吸収部材としての
コイルバネ16b、該コイルバネの上端に固定された振
動部材16c、該振動部材に取り付けられた振動発生手
段としての振動モータ16d、振動部材16cに上端を
取り付けられた振動伝達ロッド16e、該振動伝達ロッ
ドの下半部においてめっき浴14に浸漬する位置に取り
付けられた振動羽根16fを有する。コイルバネ16b
内には、後述の図12に示されているように、棒状のガ
イド部材を配置することができる。
【0025】振動モータ16dは例えばインバータを用
いた制御により10〜500Hz、好ましくは20〜6
0Hz、更に好ましくは30〜50Hzで振動する。振
動モータ16dで発生した振動は、振動部材16c及び
振動伝達ロッド16eを介して振動羽根16fに伝達さ
れる。振動羽根16fは、めっき浴14中で所要の振動
数で先端縁が振動する。この振動は、振動羽根16fが
振動伝達ロッド16eへの取り付け部分から先端縁へと
「しなる」ように発生する。この振動の振幅及び振動数
は、振動モータ16dのものとは異なるが、振動伝達経
路の力学的特性及びめっき浴14との相互作用の特性な
どに応じて決まり、本発明では振幅0.05〜10.0
mm(例えば0.1〜10.0mm)で振動数200〜
1500回/分(例えば200〜800回/分)とする
のが好ましい。
【0026】図4は振動部材16cへの振動伝達ロッド
16eの取り付け部の拡大断面図である。振動伝達ロッ
ド16eの上端に形成されたオネジ部に、振動部材16
cの上下両側から振動応力分散部材16g1,16g2
及びワッシャ16h1,16h2を介してナット16i
1,16i2;16i3,16i4を適合させている。
振動応力分散部材16g1,16g2は、例えばゴムか
らなる。
【0027】図5は振動伝達ロッド16eへの振動羽根
16fの取り付け部の拡大断面図である。7つの振動羽
根16fの各々の上下両側には、振動羽根固定部材16
jが配置されている。隣接する振動羽根16fどうしの
間には固定部材16jを介して振動羽根16fの間隔設
定のためのスペーサリング16kが配置されている。最
上部の振動羽根16fの上側及び最下部の振動羽根16
fの下側には、振動伝達ロッド16eに形成されたオネ
ジに適合するナット16mが配置されている。
【0028】図6は振動伝達ロッド16eへの振動羽根
16fの取り付け部の変形例を示す図である。この変形
例では、各振動羽根16fを上側及び下側のナット16
nにより個別に振動伝達ロッド16eへ取り付けてい
る。尚、振動羽根16fと固定部材16jとの間にフッ
素系樹脂やフッ素系ゴムなどからなる弾性部材シート1
6pを介在させることで、振動羽根16fの破損を防止
することができる。図示されているように、上側の固定
部材16jの下面(押圧面)は凸円筒円とされており、
下側の固定部材16jの上面(押圧面)は対応する凹円
筒円とされている。これにより、固定部材16jにより
上下方向から押圧される振動羽根16fの部分は湾曲せ
しめられ、振動羽根16fの先端部は水平面に対して角
度αをなしている。この角度αは、例えば−30°以上
30°以下好ましくは−20°以上20°以下とするこ
とができる。特に、角度αは、−30°以上−5°以下
または5°以上30°以下、好ましくは−20°以上−
10°以下または10°以上20°以下とするのが好ま
しい。固定部材16jの押圧面を平面とした場合には、
角度αは0°である。角度αは、全ての振動羽根16f
について同一である必要はなく、例えば図1に示されて
いるように、下方の1〜2枚の振動羽根16fについて
は−の値(即ち下向き:図6に示されるものと逆向き)
とし、それ以外の振動羽根16fについては+の値(即
ち上向き:図6に示される向き)とすることができる。
【0029】振動羽根16fとしては、弾力性のある金
属板、合成樹脂板またはゴム板などを用いることができ
る。振動羽根16fの厚みは、振動流動発生部16の作
動時に、振動羽根16fの先端縁部分がフラッター現象
(波打つような状態)を呈するように設定される。振動
羽根16fがステンレス鋼板などの金属板からなる場合
には、その厚みは0.2〜2mmとすることができる。
また、振動羽根16fが合成樹脂板やゴム板からなる場
合には、その厚みは0.5〜10mmとすることができ
る。
【0030】図1〜3において、揺動モータ20は連結
ロッド22を介して揺動フレーム24と接続されてい
る。該揺動フレーム24は、レール26上にて水平方向
(図1における左右方向)に往復移動可能なように配置
されている。揺動フレーム24には振動モータ28が取
り付けられている。揺動フレーム24には、また、陰極
ブスバー30及び陽極ブスバー32が揺動フレーム24
との絶縁状態を維持して取り付けられており、これらは
それぞれ電源回路34の負極端子及び正極端子に接続さ
れている。電源回路34は交流電圧から矩形波状電圧を
作成することができるものであり、このような電源回路
は例えばトランジスタを用いた整流回路を有するもので
あり、パルス電源装置として知られている。
【0031】本発明でめっき電流を発生させるのに使用
される電源回路(電源装置)としては、交流を整流(直
流成分の付加を含む)して出力するものが用いられる。
このような電源装置または整流器としては、トランジス
タ調整式電源、ドロッパー方式の電源、スイッチング電
源、シリコン整流器、SCR型整流器、高周波型整流
器、インバータデジタル制御方式の整流器(例えば
(株)中央製作所製のPower Master)、
(株)三社電機製作所製のKTSシリーズ、四国電機株
式会社製のRCV電源、スイッチングレギュレータ式電
源とトランジスタスイッチとからなりトランジスタスイ
ッチがON−OFFすることで矩形波状のパルス電流を
供給するもの、高周波スイッチング電源(交流をダイオ
ードにて直流に変換した後にパワートランドスタで20
〜30KHzの高周波をトランスに加えて再度整流、平
滑化し出力を取り出す)、PR式整流器、高周波制御方
式の高速パルスPR電源(例えばHiPRシリーズ
((株)千代田)などが利用可能である。
【0032】ここで、電流波形について説明する。めっ
きの高速化とめっき被膜の特性改良とを実現するために
は、めっき電流波形の選択が重要である。電気めっきに
必要な電圧・電流の条件は、めっきの種類や浴の組成や
めっき槽の寸法などによって異なり一概に規定すること
はできないが、現状では、めっき電圧は直流の2〜15
Vあれば全体を十分にカバーすることができる。そこ
で、めっき用直流電源の定格出力電圧は、6V、8V、
12V、15Vの4種類が業界の標準になっている。こ
の定格電圧以下の電圧は調整可能となっているので、め
っきに必要な所望の電圧値に対して若干の余裕を見た定
格電圧の電源を選定するのが好ましい。業界において、
電源の定格出力電流は、500A、1000A、200
0A〜10000A程度まで標準化されており、その他
は注文生産の形態をとっている。被めっき物品の種類及
び表面積に応じて、被めっき物品の所要電流密度×被め
っき物品の表面積として電源の所要電流容量を決定し、
これに見合う適切な標準電源を選定することが得策であ
る。
【0033】パルス波は、本来は幅wが周期Tに比べて
十分に短いものを言うが、この定義は厳密なものではな
い。また、パルス波には方形波以外のものも含む。パル
ス回路に用いる素子の動作速度が高くなり、パルス幅も
ns(10-9s)以下を扱えるようになった。パルスの
幅が狭くなるにつれて前縁及び後縁の鋭い波形を維持す
るのが困難となる。これは、高い周波数成分を含んでい
るからである。
【0034】パルス波の種類としては、のこぎり波、ラ
ンプ波、三角波、複合波、矩形波(方形波)などがある
が、本発明では特に電気の効率及び平滑性などから矩形
波が好ましい。
【0035】パルスめっき用電源の一例を示せば、図2
3に示すように、スイッチングレギュレータ式直流電源
とトランジスタスイッチとを含み、トランジスタスイッ
チが高速でON−OFFすることによって、矩形波状の
パルス電流を負荷に供給する。
【0036】陰極ブスバー30には被めっき物品Xの保
持のための導電性の保持部材40の上部が機械的及び電
気的に接続されている。被めっき物品保持部材40の下
部はめっき浴14中に浸漬されており、この部分に被め
っき物品Xが電気的に接続されてクランプ等により保持
されている。なお、図には示されていないが、陽極ブス
バー32にはめっきされる金属からなる陽極金属部材
(例えばプラスチック製の籠に収容された形態)が機械
的及び電気的に接続されており、その下部はめっき浴1
4中に浸漬されている。尚、陰極ブスバーへの被めっき
物品の取り付け及び陽極ブスバーへの陽極金属部材の取
り付け方法や、陰極ブスバー及び陽極ブスバーの形状及
び構造としては、従来知られている種々のものを使用す
ることができる。
【0037】図7は被めっき物品の陰極ブスバーへの取
り付けの変形例を示す断面図である。この例では、導電
性の保持部材40として、陰極ブスバー30へ取り付け
られる上部のフック部40aと、被めっき物品Xを挟持
する下部のクランプ部40bと、該クランプ部のクラン
プ力を発生する圧縮バネ40cとを有する。
【0038】図1〜3において、揺動モーター20を作
動させることにより、揺動フレーム24及び保持部材4
0ひいてはこれに取り付けられた被めっき物品Xは例え
ば揺動幅10〜100mm及び揺動数10〜30回/分
で揺動せしめられる。また、振動モータ28は例えばイ
ンバータを用いた制御により10〜60Hz、好ましく
は20〜35Hzで振動する。振動モータ28で発生し
た振動は、揺動フレーム24及び保持部材40を介して
被めっき物品Xに伝達され、これにより被めっき物品X
は振幅0.05〜5.0mm(例えば0.1〜5.0m
m)で振動数100〜300回/分で振動せしめられ
る。
【0039】図8は電源回路34により陰極ブスバー3
0と陽極ブスバー32との間に印加される電圧に基づき
被めっき物品Xを介して流れるめっき電流(電流密度)
の変化を示すグラフである。図示されているように、め
っき電流は、第1の値I1で第1の時間T1持続する第
1状態と第2の値I2(<I1)で第2の時間T2持続
する第2状態とが交互にあらわれるような矩形のパルス
状のものである。ここで、第1の値I1と第2の値I2
とは同一極性である。I1はI2の5倍以上(例えば6
倍以上:例として6〜25倍)であり好ましくは8〜2
0倍である。また、T1はT2の3倍以上(例えば4倍
以上:例として4〜25倍)であり好ましくは6〜20
倍である。このようなめっき電流と上記振動流動発生部
16によるめっき浴14の振動流動を組み合わせること
により、微細な導電構造パターンのめっきにおいても良
好な品質及び高い成膜速度を得ることができる。
【0040】第1の値I1及び第1の時間T1は、めっ
きの種類(例えば、硫酸銅めっき、シアン化銅めっき、
ピロ燐酸銅めっき、ニッケルめっき、黒色ニッケルめっ
き、スルファミン酸ニッケルめっき、クロムめっき、シ
アン化亜鉛めっき、ノーシアン亜鉛めっき、アルカリ性
スズめっき、酸性スズめっき、銀めっき、シアン化金め
っき、酸性金めっき、銅−亜鉛合金めっき、ニッケル−
鉄合金めっき、スズ−鉛合金めっき、パラジウムめっ
き、はんだめっき等)あるいはめっき浴の組成などに応
じて適宜設定されるが、例えば、I1は0.01〜10
0[A/dm2 ]の範囲内とすることができ、T1は
0.01〜300[秒](例えば3〜300[秒])の
範囲内とすることができる。但し、これに限定されるも
のではなく、最適なI1,I2,T1,T2は、上記め
っきの種類やめっき浴の組成などに応じて広い範囲で変
化することもあり、例えばめっきの進行に伴いめっき浴
の組成が変化することで変化したりする。
【0041】めっき浴14は、形成すべきめっき膜に応
じて、公知の電気めっき法と同様にして、選択される。
例えば、硫酸銅めっきを行う場合には、スルーホール浴
として、 硫酸銅: 60〜100g/L(リットル) 硫酸: 170〜210g/L 光沢剤: 適量 塩素イオン: 30〜80mL/L からなるものを用いることができ、普通浴として、 硫酸銅: 180〜250g/L 硫酸: 45〜60g/L 光沢剤: 適量 塩素イオン: 20〜80mL/L からなるものを用いることができる。
【0042】また、例えば、ニッケルめっきを行う場合
には、バレル浴として、 硫酸ニッケル: 270g/L 塩化ニッケル: 68g/L ほう酸: 40g/L 硫酸マグネシウム: 225g/L からなるものを用いることができ、普通浴として、 硫酸ニッケル: 150g/L 塩化アンモニウム: 15g/L ほう酸: 15g/L からなるものを用いることができ、ワット浴として、 硫酸ニッケル: 240g/L 塩化アンモニウム: 45g/L pH:4〜5 浴温度:45〜55℃ からなるものを用いることができる。
【0043】また、例えば、酸性スズめっきを行う場合
には、硫酸塩浴として、 硫酸第一スズ: 50g/L 硫酸: 100g/L クレゾールスルホン酸:100g/L ゼラチン: 2g/L β−ナフトール: 1g/L からなるものを用いることができる。
【0044】被めっき物品Xとしては、電子部品、機械
部品その他が挙げられ、特に限定されないが、本発明の
特長が顕著に発揮されるのは、微細構造を有するめっき
膜を形成する場合であり、この様な被めっき物品のめっ
きの例としては、多層配線基板の内径100μm以下
(例えば20〜100μm:あるいは、特に50μm以
下、更には30μm以下、例えば10μm、5μm、3
μmなど)の微小なブラインドビアホールやスルーホー
ル(例えば深さが10〜100μmのもの)の内面上へ
のめっき導電膜の形成;配線基板のピッチ50μm以下
(例えば20〜50μm:あるいは、特に30μm以
下、更には20μm以下、例えば10μm、5μmな
ど)の高密度配線パターンのための幅30μm以下(特
に20μm以下、更には10μm以下、例えば5μm、
3μmなど)の微小幅の溝(例えば深さが7〜70μm
のもの)内での導電膜の形成;半導体装置の多層配線形
成の際の銅ダマシン法での内径0.3μm程度或はそれ
以下の極微小なブラインドビアホールや極小溝(例えば
幅が0.1μmで深さが1.5μmのもの)への埋め込
み導電膜の形成;半導体装置の高密度配置の微小電極バ
ンプの形成;などが例示される。特に、本発明は、高ア
スペクト比(例えば3倍以上、特に5倍以上)の構造に
適用した場合の改善効果が大きい。
【0045】また、被めっき物品Xとして、平均径が5
〜500μmの極小のものを用いることができる。ここ
で、平均径とは、互いに直交する3方向の代表的寸法の
平均値をいうものとする。このような被めっき物品Xと
しては、銅粉末や前処理されたアルミニウム粉末や鉄粉
末などの金属粉末、導体化処理されたABS樹脂粉末な
どの合成樹脂粉末や、導体化処理されたセラミックチッ
プなどを例示することができる。また、その他の電子部
品、機械部品、金属粉末合金、微粒子無機・有機顔料、
金属ボールなどが挙げられる。
【0046】例えば、300μm程度の径の金属粒子例
えばCu粒子にNiめっき膜を形成したり、Niめっき
膜上にAuめっき膜やAgめっき膜を形成することによ
り複合めっき膜を形成することができる。
【0047】また、被めっき物品がプラスチックなどの
電気絶縁性のものである場合には、電気めっきの前処理
として導電性下地付与の処理を行うのであるが、微細構
造で高アスペクト比のめっき面の場合には、通常の無電
解めっきにより導電性下地付与処理を行っても、均一で
良好な導電性下地が形成されにくく、このため電気めっ
きにより得られるめっき膜の厚さが不均一になりやすか
った。このような問題を解消するために、スパッタリン
グや真空蒸着により導電性下地付与を行うことも考えら
れるが、この場合には減圧装置内で処理を行うので、処
理装置のコストが上昇するとともに、大量処理や連続処
理ができないという難点がある。これに対して、本発明
において使用される振動流動のための手段と同様な手段
を用いて処理液を振動流動させながら無電解めっきなど
の導電性下地付与処理を行うことにより、微細構造で高
アスペクト比のめっき面の場合であっても均一性の高い
導電性下地を付与することができる。従って、このよう
な導電性下地処理と本発明の電気めっき方法とを組み合
わせることにより、前処理から電気めっき処理までを連
続して行うことができ、生産性が飛躍的に向上する。
【0048】本発明のめっき方法では、振動流動発生部
16によりめっき浴14に生ぜしめられる振動流動によ
り微細構造の凹部内へのめっき浴の流通性が改善される
と共に、めっき電流密度を第1状態と該第1状態より十
分に低いけれども同一極性の値で且つ第1状態より十分
に短い時間の第2状態との繰り返しからなるパルス状の
ものとしたことで、膜厚均一性を高めることができ、直
流めっきの場合のような凸部やエッジ部での集中的なめ
っき膜の形成による膜厚不均一やスルーホールやビアホ
ールでのガスピット等の欠陥発生を低減することがで
き、高い表面光沢を得ることが可能となり、また、極性
が反転するパルス状めっき電流の場合のような一旦形成
されためっき膜の一部溶解を伴わないので高い成膜速度
を得ることができ、製造装置構成を簡単化することがで
きる。従って、広範な被めっき物品について、高い良品
率で効率よく高速で所望のめっき膜を形成することがで
きる。
【0049】また、本発明においては、めっき浴14に
生ぜしめられる振動流動の作用により、被めっき物品X
と陽極金属部材との距離を近づけて電流密度を高めても
ショートが発生しにくい。このことも、ヤケやコゲなど
の不具合を生ずることなく良好な歩留で且つ高速でめっ
き膜を形成することができる要因であると考えられる。
【0050】この様な作用を良好に得るためには、めっ
き浴14の振動流動の3次元流速が150mm/秒以上
であるのが極めて好ましい。このような高い3次元流速
は、めっき浴を振動流動させることによって効果的に実
現されるものであり、通常の攪拌によっては実現困難で
あり実現するにしても極めて大規模な装置構成が必要と
なる不利がある。
【0051】本実施形態では、揺動フレーム24の揺動
及び/または振動による被めっき物品Xの揺動及び/ま
たは振動を行うことにより上記効果の一層の向上がなさ
れるが、これら被めっき物品Xの揺動及び振動を行わな
くとも良好な効果は得られる。揺動フレーム24、揺動
モータ20及び振動モータ28等を使用することなく陰
極ブスバー30、陽極ブスバー32、被めっき物品X及
び陽極金属部材等を支持することで、装置構成が一層簡
単化される。揺動は、被めっき物品Xが多層配線基板な
どの比較的全体寸法が大きく或は長尺の平板状のもので
ある場合に、その面内方向に沿って移動させるようにす
ることで、効果が高められる。
【0052】図9及び図10は本発明によるめっき方法
の第2の実施形態の実施されるめっき装置の構成を示す
断面図であり、図11はその平面図である。
【0053】この実施形態は、被めっき物品Xの保持及
び該被めっき物品への給電の様式が上記図1〜8に関し
説明した第1の実施形態のものと異なり、所謂バレルめ
っき方式を採用したものである。
【0054】図9〜11において、振動フレーム44が
振動吸収部材としてのコイルバネ46を介してめっき槽
12に取り付けられている。振動フレーム44には、振
動モータ48及びこれとの重量バランスをとるためのバ
ランスウェイト49とが取り付けられている。振動フレ
ーム44には、支持部材50を介してバレル52が取り
付けられている。該バレルは、支持部材50に対して回
転可能に取り付けられており、不図示の駆動手段により
図9において矢印で示される向きに回転せしめられる。
バレル52内には微小な被めっき物品Xが多数収容され
ている。バレル52の外周面には、被めっき物品Xの通
過を阻止し且つめっき浴14の液体の通過を許容する多
数の小開孔が形成されている。バレル52内にはその下
部にまで延びた陰極導電部材54が配置されている。該
陰極導電部材54は、絶縁被覆配線54’を介してバレ
ル52の回転中心にて該バレルに取り付けられたパイプ
部材52a内を通って電源回路34の負極端子に接続さ
れている。陰極導電部材54は、バレル回転の際にも回
転することはなく、従ってバレル回転に伴い転動する被
めっき物品Xは陰極導電部材54との接触及び陰極導電
部材54からの離隔を繰り返す。56はメッキ浴14中
に下部が浸漬された陽極金属部材である。該陽極金属部
材56は、例えばプラスチック製の籠に収容されてお
り、絶縁被覆配線56’を介して電源回路34の正極端
子に接続されている。図9に示されているように、陽極
金属部材56はバレル52の両側に配置されている。し
かし、陽極金属部材56は片側にのみ配置してもよい。
【0055】振動モータ48は、例えば上記の振動モー
タ28と同程度の振幅及び振動数で振動し、被めっき物
品Xは振幅0.05〜5.0mm(例えば0.1〜5.
0mm)で振動数100〜300回/分で振動せしめら
れる。本実施形態でも、振動フレーム44の振動による
被めっき物品Xの振動を行うことにより効果の一層の向
上がなされるが、この被めっき物品Xの振動を行わなく
とも良好な効果は得られる。振動フレーム44及び振動
モータ48等を使用することなく支持部材50及びバレ
ル52を支持することで、装置構成が一層簡単化され
る。
【0056】本実施形態において、めっき電流密度は上
記図8に関し説明したと同様に設定される。本実施形態
では、被めっき物品Xの各々には、陰極導電部材54と
の各接触時には、第1状態または第2状態或は第1状態
と第2状態との間で変化する過程のめっき電流が流され
るが、接触時の電流密度のみを連続して表示すれば、平
均的には、図8に示されている様になり、やはり上記第
1の実施形態と同様な効果が得られる。
【0057】本実施形態は、特に微小寸法の被めっき物
品Xたとえば0.6mm×0.3mm×0.2mm程度
の寸法のセラミックチップコンデンサ等のチップ部品に
おける電極膜の形成や直径0.5mm×長さ20mm程
度のピンにおけるめっき膜の形成などを多数の被めっき
物品Xについて同時に行う場合に好適である。このよう
に、被めっき物品として長手方向を横切る方向の寸法即
ち幅が5mm以下、なかでも2mm以下、そのなかでも
1mm以下といった微小なものを用いる場合には、めっ
き膜厚の均一性及び成膜速度の点での改善効果が大き
い。その他、被めっき物品Xとしては、金属粉末合金、
微粒子無機・有機顔料、金属ボールなどが挙げられる。
【0058】本発明による電気めっき方法の実施に先立
ち、所要の前処理工程を行うことはもちろんである。こ
れら前処理については、従来公知の電気めっき方法の場
合と同様にして行えばよい。
【0059】また、本発明方法においてめっき浴中に所
要の振動流動を発生させるのに使用される振動羽根を備
えた振動流動発生部としては、上記特開平11−189
880号公報に記載のもの(例えば該公報中の図7〜8
を参照して説明されているように振動羽根をめっき槽の
底部に配置し、振動モータから振動伝達枠を介して振動
を振動羽根に伝達し、振動羽根を水平方向に振動させる
ようにしたもの)や該公報中にて引用されている公報に
記載されているもの等を適宜使用することができる。
【0060】例えば、振動流動発生部としては、図21
及び図22に示されているものを使用することができ
る。これらの図において、めっき槽12の設置されてい
る支持台13に固定された支持枠15により、2つの振
動流動発生部16が支持されている。振動流動発生部1
6において、振動モータ16dから振動伝達を受ける振
動部材16c’に、上下方向の振動伝達ロッド16e”
の上端部が取り付けられている。振動伝達ロッド16
e”は、めっき槽12内へと延びており、その下端部に
水平方向の振動伝達ロッド16e’の端部が取り付けら
れている。この振動伝達ロッド16e’は、2つの振動
流動発生部16について共用されており、上下方向の振
動羽根16fが取り付けられている。振動モータ16d
から振動部材16c’、振動伝達ロッド16e”,16
e’を介して振動羽根16fへと振動を伝達し、該振動
羽根16fを水平方向に振動させる。
【0061】図12は本発明によるめっき方法の実施に
使用されるめっき装置の他の形態を示す断面図であり、
図13はその一部切欠平面図である。この形態は、振動
流動発生部16の構成が上記実施形態と異なる。即ち、
めっき槽12の上端縁部に固定された取り付け部材11
8に対してコイルバネ16bの下端が固定されており、
該コイルバネ16bの上端が固定された振動部材16c
の下側に振動モータ16dが取り付けられている。尚、
コイルバネ16b内には、取り付け部材118に下端を
固定された下側ガイド部材124及び振動部材16cに
上端を固定された上側ガイド部材123が互いに適度の
間隔をおいて配置されている。
【0062】図14及び図15は本発明によるめっき方
法の実施に使用されるめっき装置を構成する振動流動発
生部のめっき槽への取り付けの他の形態を示す断面図で
あり、図16はその平面図である。図14及び図15は
それぞれ図16のX−X’断面及びY−Y’断面に相当
する。尚、これらの図では、めっき処理のための陰極、
陽極及び電源回路等は図示を省略されている。
【0063】この形態では、振動吸収部材として上記コ
イルバネ16bに代えてゴム板2と金属板1,1’との
積層体3が用いられている。即ち、積層体3は、めっき
槽12の上端縁部に固定された取り付け部材118に防
振ゴム112を介して取り付けられた金属板1’をボル
ト131により固定し、該金属板1’上にゴム板2を配
置し、該ゴム板2上に金属板1を配置し、これらをボル
ト116及びナット117により一体化することで形成
されている。
【0064】振動モータ16dは支持部材115を介し
てボルト132により金属板1に固定されている。ま
た、振動伝達ロッド16eの上端部はゴムリング119
を介して積層体3特に金属板1とゴム板2とに取り付け
られている。即ち、上側金属板1は図1その他に記載さ
れている実施形態の振動部材16cの機能をも発揮する
ものであり、下側金属板1’は図1その他に記載されて
いる実施形態の基台16aの機能をも発揮するものであ
る。そして、これら金属板1,1’を含む積層体3(主
としてゴム板2)が図1その他に記載されているコイル
バネ16bと同様な振動吸収機能を発揮する。
【0065】図17は積層体3の平面図を示す。図11
〜16の形態に対応する図17(a)の例では、積層体
3には振動伝達ロッド16eを通すための貫通孔5が形
成されている。また、図17(b)の例では、積層体3
は貫通孔5を通る分割線により2分割された2つの部分
3a,3bからなり、これによれば装置組立の際に振動
伝達ロッド16eを容易に通すことができる。また、図
17(c)の例では、積層体3は、めっき槽12の上端
縁部に対応する環形状をなしており、中央部に開口6が
形成されている。
【0066】図17(a),(b)の例では、めっき槽
12の上部が積層体3により塞がれ、これによりめっき
処理の際にめっき浴14から揮散するガスや飛散するめ
っき液が周囲へと漏れるのを防止することができる。
【0067】図18は、このような積層体3によるめっ
き槽上部の閉塞(シール)の様子を示す断面図である。
図18(a)の形態では、ゴム板2が貫通孔5において
振動伝達ロッド16eに当接してシールがなされる。ま
た、図18(b)の形態では、積層体3の開口部6にお
いて該積層体3と振動伝達ロッド16eとに取り付けら
れこれらの間の空隙を塞ぐフレキシブルシール部材13
6が設けられている。
【0068】図19に振動吸収部材としての積層体3の
例を示す。図19(b)の例は上記図14〜16の実施
形態のものである。図19(a)の例では、積層体3は
金属板1とゴム板2とからなる。図19(c)の例で
は、積層体3は上側金属板1と上側ゴム板2と下側金属
板1’と下側ゴム板2’とからなる。図19(d)の例
では、積層体3は上側金属板1と上側ゴム板2と中間金
属板1”と下側ゴム板2’と下側金属板1’とからな
る。積層体3における金属板やゴム板の数は、例えば1
〜5とすることができる。尚、本発明においては、ゴム
板のみから振動吸収部材を構成することも可能である。
【0069】金属板1,1’,1”の材質としては、ス
テンレス鋼、鉄、銅、アルミニウム、その他適宜の合金
を使用することができる。金属板の厚さは、例えば10
〜40mmである。但し、積層体以外の部材に対して直
接固定されない金属板(例えば上記中間金属板1”)は
0.3〜10mmと薄くすることができる。
【0070】ゴム板2,2’の材質としては、合成ゴム
又は天然ゴムの加硫物を使用することができ、JISK
6386で規定される防振ゴムが好ましく、更に特に静
的剪断弾性率4〜22kgf/cm2 好ましくは5〜1
0kgf/cm2 、伸び250%以上のものが好まし
い。合成ゴムとしては、クロロプレンゴム、ニトリルゴ
ム、ニトリル−クロロプレンゴム、スチレン−クロロプ
レンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、イソプ
レンゴム、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴ
ム、エピクロルヒドリン系ゴム、アルキレンオキシド系
ゴム、フッ素系ゴム、シリコーン系ゴム、ウレタン系ゴ
ム、多硫化ゴム、フォスファビンゴムを例示することが
できる。ゴム板の厚さは、例えば5〜60mmである。
【0071】図19(d)の例では、積層体3は上側金
属板1とゴム板2と下側金属板1’ととからなり、ゴム
板2が上側ソリッドゴム層2aとスポンジゴム層2bと
下側ソリッドゴム層2cとからなる。下側ソリッドゴム
層2a,2cのうちの一方を除去してもよいし、更に複
数のソリッドゴム層と複数のスポンジゴム層とを積層し
たものであってもよい。
【0072】図20は、上記の実施形態において、電源
回路34により陰極ブスバー30と陽極ブスバー32と
の間に印加される電圧に基づき被めっき物品Xを介して
流れるめっき電流(電流密度)の変化の変形例を示すグ
ラフである。この変形例では、第1状態及び第2状態の
電流密度波形が、上記図8に示すような矩形状ではな
く、若干の脈動を生じているものである。このような脈
動は電源回路34の構成に基づくものであり、本発明で
はめっき電流はこのような脈動電流であってもよい。第
1状態及び第2状態の電流値I1,I2としては、それ
ぞれの状態でのピーク値を用いることができる。
【0073】尚、本発明では、電源回路34として、第
1状態のための電圧供給系統と第2状態のための電圧供
給系統とを備えたものを用い、これら2つの系統から交
互に出力させるもの(即ち、2つの電源装置を切り替え
て用いるものと等価)を用いてもよい。
【0074】以上のようなめっき浴の振動流動とパルス
状めっき電流との組み合わせの技術は、同様に処理浴内
での通電を利用して被処理物の表面処理を行う陽極酸化
法や電解研磨法や電解脱脂法などにも適用することがで
きる。もちろん、処理内容に応じて被処理物は陽極側ま
たは陰極側に配置される。これにより、微細構造をもつ
被処理物品の表面処理を良好に行うことが可能となる。
【0075】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。
【0076】実施例1:図1〜3に関して説明した装置
を使用した。ここで、振動モータ16dとして150W
×200V×3φのものを用い、めっき槽12として容
量300リットルのものを用い、電源回路34として
(株)中央製作所製のPower Masterを用い
た。
【0077】被めっき物品Xとして常法により所定の前
処理を施した8インチ(直径200mm)のシリコンウ
エハを用い、多層配線形成のための銅ダマシン法のうち
の銅シード層の施されたブラインドビアホールへの銅埋
め込み導電膜の形成を行った。多数のブラインドビアホ
ールは厚さ0.35μmの窒化チタン絶縁層に内径0.
24μmで形成されていた。
【0078】めっき浴14としては、硫酸銅めっきのス
ルーホール浴、 硫酸銅: 75g/L 硫酸: 190g/L 光沢剤: 適量 塩素イオン: 40mL/L を用いた。
【0079】振動流動発生部16の振動モータ16dを
45Hzで振動させて、振動羽根16fをめっき浴14
中で振幅0.2mm及び振動数650回/分で振動させ
た。また、振動モータ28を25Hzで振動させて、被
めっき物品Xをめっき浴14中で振幅0.15mm及び
振動数200回/分で振動させた。この時のめっき浴中
の3次元流速を3次元電磁流速計ACM300−A(ア
レック電子株式会社製)で測定したところ200mm/
秒であった。
【0080】電源回路34により、図8に示されている
I1,I2,T1,T2がそれぞれI1=6[A/ウエ
ハ]=3[A/dm2 ],I2=0.6[A/ウエ
ハ],T1=10[秒],T2=1[秒]となる様に、
矩形波状のめっき電流を流した。
【0081】10分間処理を行ったところ、約10μm
厚の銅めっき膜が形成され、多数のブラインドビアホー
ルの全てについて良好な埋め込みがなされていること
が、通電、顕微鏡その他の検査の結果判明した。
【0082】比較例1−1:T2=0[秒]とすること
を除いて実施例1と同様な処理を行ったところ、多数の
ブラインドビアホールの一部(58%)には良好な銅め
っき膜の埋め込みがなされているが残りには良好な銅め
っき膜の埋め込みがなされていないことが、通電、顕微
鏡その他の検査の結果判明した。
【0083】比較例1−2:振動流動発生部16を作動
させないことを除いて実施例1と同様な処理を行ったと
ころ、多数のブラインドビアホールの一部(10%)に
は良好な銅めっき膜の埋め込みがなされているが残りに
は良好な銅めっき膜の埋め込みがなされていない(ヤケ
やコゲ等に基づく不良発生あり)ことが、通電、顕微鏡
その他の検査の結果判明した。
【0084】実施例2:図1〜3に関して説明した装置
(振動モータ16d及びめっき槽12及び電源回路34
は実施例1と同様)を使用し、被めっき物品Xとして常
法により所定の前処理を施したA4版寸法の多層配線基
板を用い、スルーホール内面へのめっき導電膜の形成を
行った。多数のスルーホールは内径30μmφでアスペ
クト比10であった。
【0085】めっき浴14としては、硫酸銅めっきの普
通浴、 硫酸銅: 200g/L 硫酸: 50g/L 光沢剤: 適量 塩素イオン: 60mL/L を用いた。
【0086】振動流動発生部16の振動モータ16dを
50Hzで振動させて、振動羽根16fをめっき浴14
中で振幅0.2mm及び振動数700回/分で振動させ
た。また、振動モータ28を25Hzで振動させて、被
めっき物品Xをめっき浴14中で振幅0.15mm及び
振動数200回/分で振動させた。更に、揺動モータ2
0を駆動させて、被めっき物品Xをめっき浴14中で揺
動幅30mm及び揺動数20回/分で揺動させた。この
時のめっき浴中の3次元流速を3次元電磁流速計ACM
300−Aで測定したところ200mm/秒であった。
【0087】電源回路34により、図8に示されている
I1,I2,T1,T2がそれぞれI1=4[A/dm
2 ],I2=0.4[A/dm2 ],T1=180
[秒],T2=20[秒]となる様に、矩形波状のめっ
き電流を流した。
【0088】10分間処理を行ったところ、多数のスル
ーホールの99.9%について良好な銅めっき膜が形成
されていることが、通電、顕微鏡その他の検査の結果判
明した。
【0089】比較例2−1:T2=0[秒]とすること
を除いて実施例2と同様な処理を行ったところ、多数の
スルーホールの一部(50%)には全長にわたって良好
な銅めっき膜の形成がなされているが残りには良好な銅
めっき膜の形成がなされていないことが、通電、顕微鏡
その他の検査の結果判明した。
【0090】比較例2−2:振動流動発生部16を作動
させないことを除いて実施例2と同様な処理を行ったと
ころ、多数のスルーホールの一部(10%)には良好な
銅めっき膜の形成がなされているが残りには良好な銅め
っき膜の形成がなされていない(ヤケやコゲ等に基づく
不良発生あり)ことが、通電、顕微鏡その他の検査の結
果判明した。
【0091】実施例3:図9〜11に関して説明した装
置(振動モータ16d及びめっき槽12及び電源回路3
4は実施例1と同様)を使用し、被めっき物品Xとして
常法により所定の前処理を施した寸法0.6mm×0.
3mm×0.2mmのセラミックチップを800個用
い、その長手方向に関する両端の面及びこれに続く0.
6mm×0.3mmの面の一部(両端面から0.1mm
までの領域)に電極膜形成のためのニッケルめっき膜の
形成を行った。
【0092】ニッケルめっきの際のめっき浴14として
は、バレル浴 硫酸ニッケル: 270g/L 塩化ニッケル: 68g/L ほう酸: 40g/L 硫酸マグネシウム: 225g/L を用いた。
【0093】振動流動発生部16の振動モータ16dを
55Hzで振動させて、振動羽根16fをめっき浴14
中で振幅0.2mm及び振動数750回/分で振動させ
た。また、振動モータ48を振動させて、被めっき物品
Xをめっき浴14中で振幅0.15mm及び振動数25
0回/分で振動させた。この時のめっき浴中の3次元流
速を3次元電磁流速計ACM300−Aで測定したとこ
ろ210mm/秒であった。バレル52としてメッシュ
開口率20%のものを使用し、バレル回転数を10rp
mとした。
【0094】電源回路34により、図8に示されている
I1,I2,T1,T2をそれぞれI1=0.4[A/
dm2 ],I2=0.04[A/dm2 ],T1=20
[秒],T2=2[秒]となる様に、矩形波状のめっき
電流を流した。
【0095】50℃で30分間の処理を行ったところ、
チップの全てについて約2μm厚の良好なニッケルめっ
き膜が形成されていることが、通電、顕微鏡その他の検
査の結果判明した。
【0096】比較例3−1:T2=0[秒]とすること
を除いて実施例3と同様な処理を行ったところ、チップ
の一部(12%)には良好なニッケルめっき膜の形成が
なされているが残りには良好なニッケルめっき膜の形成
がなされていないことが、通電、顕微鏡その他の検査の
結果判明した。
【0097】比較例3−2:振動流動発生部16を作動
させないことを除いて実施例3と同様な処理を行ったと
ころ、多数のスルーホールの一部(60%)には良好な
ニッケルめっき膜の形成がなされているが残りには良好
なニッケルめっき膜の形成がなされていないことが、通
電、顕微鏡その他の検査の結果判明した。
【0098】実施例4:実施例3と同様にして、ニッケ
ルめっきの代わりにスズめっきを行った。めっき浴14
としては、酸性スズめっきの硫酸塩浴、 硫酸第一スズ: 50g/L 硫酸: 100g/L クレゾールスルホン酸: 100g/L ゼラチン: 2g/L β−ナフトール: 1g/L を用いた。
【0099】電源回路34により、図8に示されている
I1,I2,T1,T2をそれぞれI1=0.4[A/
dm2 ],I2=0.04[A/dm2 ],T1=20
[秒],T2=2[秒]となる様に、矩形波状のめっき
電流を流した。
【0100】50℃で60分間の処理を行ったところ、
チップの全てについて良好なスズめっき膜が形成されて
いることが、通電、顕微鏡その他の検査の結果判明し
た。
【0101】比較例4−1:T2=0[秒]とすること
を除いて実施例4と同様な処理を行ったところ、チップ
の一部(10%)には良好なニッケルめっき膜の形成が
なされているが残りには良好なニッケルめっき膜の形成
がなされていないことが、通電、顕微鏡その他の検査の
結果判明した。
【0102】比較例4−2:振動流動発生部16を作動
させないことを除いて実施例3と同様な処理を行ったと
ころ、多数のスルーホールの一部(57%)には良好な
ニッケルめっき膜の形成がなされているが残りには良好
なニッケルめっき膜の形成がなされていないことが、通
電、顕微鏡その他の検査の結果判明した。
【0103】実施例5:図9〜11に関して説明した装
置(振動モータ16d及びめっき槽12及び電源回路3
4は実施例1と同様)を使用し、被めっき物品Xとして
常法により所定の前処理を施した外形0.5mmφで長
さ20mmのしんちゅうピンを30個用い、その外面に
ニッケルめっき膜の形成を行った。
【0104】ニッケルめっきの際のめっき浴14として
は、バレル浴 硫酸ニッケル: 270g/L 塩化ニッケル: 68g/L ほう酸: 40g/L 硫酸マグネシウム: 225g/L を用いた。
【0105】振動流動発生部16の振動モータ16dを
45Hzで振動させて、振動羽根16fをめっき浴14
中で振幅0.2mm及び振動数500回/分で振動させ
た。また、振動モータ48を振動させて、被めっき物品
Xをめっき浴14中で振幅0.15mm及び振動数20
0回/分で振動させた。この時のめっき浴中の3次元流
速を3次元電磁流速計ACM300−Aで測定したとこ
ろ200mm/秒であった。バレル52としてメッシュ
開口率20%のものを使用し、バレル回転数を10rp
mとした。
【0106】電源回路34により、図8に示されている
I1,I2,T1,T2をそれぞれI1=3[A/dm
2 ],I2=0.3[A/dm2 ],T1=30
[秒],T2=3[秒]となる様に、矩形波状のめっき
電流を流した。
【0107】50℃で20分間処理を行ったところ、ピ
ンの全てについて膜厚均一性良好なニッケルめっき膜が
形成されていることが、膜厚測定、通電、顕微鏡その他
の検査の結果判明した。
【0108】比較例5−1:T2=0[秒]とすること
を除いて実施例5と同様な処理を行ったところ、ピンの
一部(17%)には良好なニッケルめっき膜の形成がな
されているが残りには膜厚均一性良好なニッケルめっき
膜の形成がなされていないことが、膜厚測定、通電、顕
微鏡その他の検査の結果判明した。
【0109】比較例5−2:振動流動発生部16を作動
させないことを除いて実施例5と同様な処理を行ったと
ころ、ピンの一部(60%)には良好なニッケルめっき
膜の形成がなされているが残りには膜厚均一性良好なニ
ッケルめっき膜の形成がなされていない(ヤケやコゲ等
に基づく不良発生あり)ことが、膜厚測定、通電、顕微
鏡その他の検査の結果判明した。
【0110】実施例6:図9〜11に関して説明した装
置(振動モータ16d及びめっき槽12及び電源回路3
4は実施例1と同様)を使用し、被めっき物品Xとして
常法により所定の前処理(脱脂処理や帯電処理を含む)
を施した直径3mmφのアクリロニトリル・ブタジエン
・スチレン共重合体(ABS樹脂)の球体を約3000
0個用い、その外面に銅めっき膜の形成を行った。
【0111】銅めっきの際のめっき浴14としては、 硫酸銅: 200g/L 硫酸: 50g/L 光沢剤: 適量 塩素イオン: 40mL/L のものを用いた。
【0112】振動流動発生部16の振動モータ16dを
40Hzで振動させて、振動羽根16fをめっき浴14
中で振幅0.2mm及び振動数700回/分で振動させ
た。また、振動モータ48を振動させて、被めっき物品
Xをめっき浴14中で振幅0.15mm及び振動数25
0回/分で振動させた。この時のめっき浴中の3次元流
速を3次元電磁流速計ACM300−Aで測定したとこ
ろ210mm/秒であった。バレル52としてメッシュ
開口率20%のものを使用し、バレル回転数を10rp
mとした。
【0113】電源回路34により、図8に示されている
I1,I2,T1,T2をそれぞれI1=0.5[A/
dm2 ],I2=0.04[A/dm2 ],T1=30
[秒],T2=3[秒]となる様に、矩形波状のめっき
電流を流した。
【0114】50℃で30分間処理を行ったところ、球
体の99.5%について膜厚均一性良好な銅めっき膜が
形成されていることが、膜厚測定、通電、顕微鏡その他
の検査の結果判明した。
【0115】比較例6−1:T2=0[秒]とすること
を除いて実施例6と同様な処理を行ったところ、球体の
一部(40%)には良好なニッケルめっき膜の形成がな
されているが残りには膜厚均一性良好な銅めっき膜の形
成がなされていないことが、膜厚測定、通電、顕微鏡そ
の他の検査の結果判明した。
【0116】比較例6−2:振動流動発生部16を作動
させないことを除いて実施例6と同様な処理を行ったと
ころ、球体の一部(50%)には良好なニッケルめっき
膜の形成がなされているが残りには膜厚均一性良好なニ
ッケルめっき膜の形成がなされていないことが、膜厚測
定、通電、顕微鏡その他の検査の結果判明した。
【0117】実施例7:図1〜3に関して説明した装置
を使用した。ここで、振動モータ16dとして150W
×200V×3φのものを用い、めっき槽12として容
量300リットルのものを用いた。また、電源回路34
として、(株)中央製作所製のPower Maste
r PMD1型を使用した。
【0118】被めっき物品Xとして常法により所定の前
処理を施した40mm角で厚さ1mmのシリコンウエハ
を用いた。このシリコンウエハの表面には、内径20μ
mで深さ70μmのブラインドビアホールが多数形成さ
れていた。
【0119】めっき浴14としては、硫酸銅めっきのス
ルーホール浴、 硫酸銅: 75g/L 硫酸: 190g/L 光沢剤: 適量 塩素イオン: 40mL/L を用いた。
【0120】尚、めっき槽12内にはセラミック製散気
管(外径75mmφ;内径50mmφ;長さ500m
m;気孔径50〜60μm;気孔率33〜38%)を配
置し、めっき浴14内に気泡を発生させた。
【0121】振動流動発生部16の振動モータ16dを
40Hzで振動させて、振動羽根16fをめっき浴14
中で振幅0.1mm及び振動数650回/分で振動させ
た。また、75W×200V×3φの振動モータ28を
25Hzで振動させて、被めっき物品Xをめっき浴14
中で振幅0.15mm及び振動数200回/分で振動さ
せた。この時のめっき浴中の3次元流速を3次元電磁流
速計ACM300−A(アレック電子株式会社製)で測
定したところ200mm/秒であった。
【0122】電源回路34により、図8に示されている
I1,I2,T1,T2がそれぞれI1=1.5[A/
ウエハ],I2=0.1[A/ウエハ],T1=0.0
8[秒],T2=0.02[秒]となる様に、矩形波状
のめっき電流を流した。
【0123】2.5時間処理を行ったところ、多数のブ
ラインドビアホールの全てについて内面に約7μmの均
一な厚みの銅めっき膜が形成されていることが、通電、
顕微鏡その他の検査の結果判明した。
【0124】比較例7:T2=0[秒]とすることを除
いて実施例7と同様な処理を行ったところ、ブラインド
ビアホールの開口部がめっき膜で閉塞されていること
が、通電、顕微鏡その他の検査の結果判明した。
【0125】実施例8:振動流動発生部16の振動モー
タ16dとして高周波振動モータを用い、これを150
Hzで振動させて、振動羽根16fをめっき浴14中で
振幅0.2mm及び振動数1200回/分で振動させ、
処理時間を約1.5時間とすることを除いて、実施例7
と同様な処理を行った。その結果、多数のブラインドビ
アホールの全てについて内面に約7μmの均一な厚みの
銅めっき膜が形成されていることが、通電、顕微鏡その
他の検査の結果判明した。
【0126】実施例9:被めっき物品Xとして配線基板
用エポキシ樹脂板を用いた。エポキシ樹脂板の表面に
は、内径15μmで深さ40μmのブラインドビアホー
ルが多数形成されていた。
【0127】電気めっきの前処理として、脱脂−水洗−
エッチング−水洗−中和−水洗−キャタリスト−水洗−
アクセラレーター−水洗−無電解銅めっきを行って導電
性を付与し、更に、水洗−活性化−水洗−ストライクめ
っきを行った。無電解銅めっき及びストライクめっきに
おいて、図1〜3に関して説明したものと同様な振動流
動発生部によりめっき処理液に同様な振動流動を発生さ
せた。
【0128】電気めっきは、実施例7と同様にして行っ
た。但し、更に揺動モータ20を駆動させて、被めっき
物品Xをめっき浴14中で揺動幅30mm及び揺動数2
0回/分で揺動させた。この時のめっき浴中の3次元流
速を3次元電磁流速計ACM300−Aで測定したとこ
ろ200mm/秒であった。
【0129】電源回路34により、図8に示されている
I1,I2,T1,T2がそれぞれI1=4.5[A/
dm2 ],I2=0.4[A/dm2 ],T1=0.0
8[秒],T2=0.015[秒]となる様に、矩形波
状のめっき電流を流した。
【0130】1時間処理を行ったところ、多数のブライ
ンドビアホールの全てについて良好な埋め込みがなされ
ていることが、通電、顕微鏡その他の検査の結果判明し
た。
【0131】比較例8:T2=0[秒]とすることを除
いて実施例9と同様な処理を行ったところ、ブラインド
ビアホールの開口部はめっき膜で閉塞されたが奥部に空
隙が残留していることが、通電、顕微鏡その他の検査の
結果判明した。
【0132】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の電気めっき
方法によれば、めっき膜導電パターンが微細であって
も、欠陥や膜厚不均一性などがなく良好な品質でめっき
膜を形成することが可能である。また、本発明によれ
ば、微細構造の導電パターンの良好な品質のめっき膜を
高速に得ることが可能である。更に、本発明によれば、
微細構造の導電パターンの良好な品質のめっき膜を比較
的小さな装置構成で効率よく得ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるめっき方法の第1の実施形態の実
施されるめっき装置の構成を示す断面図である。
【図2】本発明によるめっき方法の第1の実施形態の実
施されるめっき装置の構成を示す断面図である。
【図3】本発明によるめっき方法の第1の実施形態の実
施されるめっき装置の構成を示す平面図である。
【図4】振動部材への振動伝達ロッドの取り付け部の拡
大断面図である。
【図5】振動伝達ロッドへの振動羽根の取り付け部の拡
大断面図である。
【図6】振動伝達ロッドへの振動羽根の取り付け部の変
形例を示す図である。
【図7】被めっき物品の陰極ブスバーへの取り付けの変
形例を示す断面図である。
【図8】被めっき物品を介して流れるめっき電流の変化
を示すグラフである。
【図9】本発明によるめっき方法の第2の実施形態の実
施されるめっき装置の構成を示す断面図である。
【図10】本発明によるめっき方法の第2の実施形態の
実施されるめっき装置の構成を示す断面図である。
【図11】本発明によるめっき方法の第2の実施形態の
実施されるめっき装置の構成を示す平面図である。
【図12】本発明によるめっき方法の実施に使用される
めっき装置を示す断面図である。
【図13】図12のめっき装置の一部切欠平面図であ
る。
【図14】本発明によるめっき方法の実施に使用される
めっき装置を構成する振動流動発生部のめっき槽への取
り付けを示す断面図である。
【図15】本発明によるめっき方法の実施に使用される
めっき装置を構成する振動流動発生部のめっき槽への取
り付けを示す断面図である。
【図16】本発明によるめっき方法の実施に使用される
めっき装置を構成する振動流動発生部のめっき槽への取
り付けを示す平面図である。
【図17】積層体の平面図である。
【図18】積層体によるめっき槽上部の閉塞の様子を示
す断面図である。
【図19】積層体を示す図である。
【図20】被めっき物品を介して流れるめっき電流の変
化を示すグラフである。
【図21】振動流動発生部の変形例を示す断面図であ
る。
【図22】図21の振動流動発生部を示す平面図であ
る。
【図23】パルスめっき用電源の一例を示す図である。
【符号の説明】
1,1’,1” 金属板 2,2’ ゴム板 2a,2c ソリッドゴム層 2b スポンジゴム層 3 積層体 5 貫通孔 6 開口 12 めっき槽 13 支持台 14 めっき浴 15 支持枠 16 振動流動発生部 16a 基台 16b コイルバネ 16c 振動部材 16d 振動モータ 16e 振動伝達ロッド 16f 振動羽根 16g1,16g2 振動応力分散部材 16h1,16h2 ワッシャ 16i1,16i2;16i3,16i4 ナット 16j 振動羽根固定部材 16k スペーサリング 16m,16n ナット 16p 弾性部材シート 20 揺動モータ 22 連結ロッド 24 揺動フレーム 26 レール 28 振動モータ 30 陰極ブスバー 32 陽極ブスバー 34 電源回路 40 被めっき物品保持部材 40a 上部フック部 40b 下部クランプ部 40c 圧縮バネ 44 振動フレーム 46 コイルバネ 48 振動モータ 49 バランスウェイト 50 バレル支持部材 52 バレル 52a パイプ部材 54 陰極導電部材 54’,56’ 絶縁被覆配線 56 陽極金属部材 112 防振ゴム 116 ボルト 117 ナット 118 取り付け部材 119 ゴムリング 123 上側ガイド部材 124 下側ガイド部材 131,132 ボルト 136 フレキシブルシール部材 X 被めっき物品
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C25D 7/12 C25D 7/12 17/16 17/16 A 21/12 21/12 K H01L 21/288 H01L 21/288 E

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動発生手段に連係してめっき浴内で振
    動する振動棒に一段または多段に固定された振動羽根を
    振動させることにより前記めっき浴に振動流動を発生さ
    せながら、前記めっき浴と接触するように配置された被
    めっき物品を陰極とし且つ前記めっき浴と接触するよう
    に配置された金属部材を陽極とし、前記陰極と前記陽極
    との間に電圧を印加し、この際に前記陽極から前記めっ
    き浴を介して前記陰極へと流れるめっき電流がパルス状
    であり第1の値I1で第1の時間T1持続する第1状態
    及び前記第1の値と同一極性の第2の値I2で第2の時
    間T2持続する第2状態を交互にとり、前記第1の値I
    1は前記第2の値I2の5倍以上であり、前記第1の時
    間T1は前記第2の時間T2の3倍以上であることを特
    徴とする電気めっき方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の値I1は前記第2の値I2の
    6〜25倍であり、前記第1の時間T1は前記第2の時
    間T2の4〜25倍であることを特徴とする、請求項1
    に記載の電気めっき方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の時間T1は0.01秒〜30
    0秒であることを特徴とする、請求項1〜2のいずれか
    に記載の電気めっき方法。
  4. 【請求項4】 前記振動羽根は振幅0.05〜10.0
    mm及び振動数200〜1500回/分で振動せしめら
    れることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載
    の電気めっき方法。
  5. 【請求項5】 前記めっき浴の振動流動は3次元流速が
    150mm/秒以上であることを特徴とする、請求項1
    〜4のいずれかに記載の電気めっき方法。
  6. 【請求項6】 前記振動発生手段は10〜500Hzで
    振動することを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに
    記載の電気めっき方法。
  7. 【請求項7】 前記被めっき物品を振幅0.05〜5.
    0mm及び振動数100〜300回/分で振動させるこ
    とを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の電気
    めっき方法。
  8. 【請求項8】 前記被めっき物品を揺動幅10〜100
    mm及び揺動数10〜30回/分で揺動させることを特
    徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の電気めっき
    方法。
  9. 【請求項9】 前記被めっき物品は寸法50μm以下の
    微細構造をもつ被めっき面を有することを特徴とする、
    請求項1〜8のいずれかに記載の電気めっき方法。
  10. 【請求項10】 複数の前記被めっき物品を、めっき浴
    の液体が通過し得る小開孔を有し且つ前記被めっき物品
    と接触することで該被めっき物品にめっき電流を流すた
    めの導電部材を有する保持容器中に保持し、該保持容器
    を前記めっき浴中で非鉛直方向の回転中心の周りで回転
    させることで前記複数の被めっき物品を前記保持容器内
    で転動させ、前記被めっき物品のそれぞれと前記導電部
    材との接触及び離隔を繰り返すことを特徴とする、請求
    項1〜9のいずれかに記載の電気めっき方法。
  11. 【請求項11】 前記被めっき物品の幅は5mm以下で
    あることを特徴とする、請求項10に記載の電気めっき
    方法。
JP2001129994A 2000-05-25 2001-04-26 めっき浴の振動流動とパルス状めっき電流との組み合わせを用いた電気めっき方法 Pending JP2002121699A (ja)

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