JP2002118441A - 捩り振動子 - Google Patents

捩り振動子

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JP2002118441A
JP2002118441A JP2000308717A JP2000308717A JP2002118441A JP 2002118441 A JP2002118441 A JP 2002118441A JP 2000308717 A JP2000308717 A JP 2000308717A JP 2000308717 A JP2000308717 A JP 2000308717A JP 2002118441 A JP2002118441 A JP 2002118441A
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axis
legs
torsional
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JP2000308717A
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Izumi Yamamoto
泉 山本
Toru Yanagisawa
徹 柳沢
Hiromi Ueda
浩美 上田
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/15Constructional features of resonators consisting of piezoelectric or electrostrictive material
    • H03H9/21Crystal tuning forks
    • H03H9/215Crystal tuning forks consisting of quartz

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 脚形状が簡単で、水晶板の切り出しが簡単に
行え製作しやすく、単純な発振回路により発振可能であ
り、しかも共振周波数の温度特性が良好な捩り振動子を
提供する。 【解決手段】 捩り振動子を3脚音叉で構成することに
より、その振動特性から面内一次振動を抑制することが
できたので、複雑な脚形状や、水晶の切り出し角度を2
軸に施すなどの複雑な手段を用いることなく、温度特性
の良好で製作が容易な捩り振動子を得た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、時計や移動体通信
機の基準信号源として用いられる水晶振動子に関する。
詳しくは、捩り振動子の形状と電極構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】時計や移動体通信機の基準信号源として
2本の振動する脚を持った、いわゆる音叉型の水晶振動
子が広く用いられている。このような2脚音叉振動子は
2本の脚が脚の並ぶ方向すなわち面内で、互いに反対方
向に屈曲振動するような振動モード(面内振動)で使用
される。その共振周波数fは温度によって変化し、最大
周波数f0に対する変化の割合(f−f0)/f0は図1
5のような二次曲線を示す。温度に対する二次温度係数
は約−3.5×10-2ppm/℃2である。水晶は三方晶系
に属する異方性単結晶であり、どのような角度に音叉を
切り出すかによって性質が異なってくる。従来の2脚音
叉振動子では、図16のように基部1の幅方向を水晶の
結晶軸のX軸(電気軸)とし、脚3の長さ方向および厚
み方向を、それぞれ水晶の結晶軸のY軸(機械軸)およ
びZ軸(光学軸)に一致させた状態からX軸を回転軸と
して0〜5°回転した方向とすることで、温度特性の二
次曲線の頂点が室温付近となり、二次温度係数も最適値
を得ている。
【0003】共振周波数の変化は時刻の精度に関わるた
め、様々な温度特性の向上が図られている。その一つに
捩り振動モードの利用がある。
【0004】特公昭58−29653号公報によればX
軸を回転軸として33〜39°回転した角度に切り出し
た水晶板の捩り振動は、周波数の温度変化による変動が
少なく、良好な温度特性を持つことが示されている。
【0005】我々はこれを2脚音叉型振動子に適用する
ことを考え実験を行った。基部1の幅方向を水晶のX軸
とし、脚3の長手方向および厚み方向を、それぞれ水晶
の結晶軸のY軸およびZ軸に一致させた状態からX軸を
回転軸として30°〜35°回転した方向とした。電極
構造は図17に示す様に脚の各面に電極を配し、対向す
る電極を同電位とするように配線した。インピーダンス
アナライザを用いて外部より強制振動させた観察では2
60kHz付近に共振周波数がある捩り振動が生じ、通
常の音叉に比べて二次温度係数は3分の1程度となり、
良好な温度特性を得ることが出来た。しかしながら、自
励発振させたところ、捩り振動が生じず2本の脚3が互
いに反対方向に一次の屈曲振動をする通常の音叉振動モ
ード(面内一次振動)が発振してしまうという課題が浮
上した。これは面内振動のQが高く、等価直列抵抗が小
さいので容易に発振するためである。この課題は発振回
路中に周波数選択回路を挿入して面内一次振動の周波数
領域の信号を抑制することによって回避できることがわ
かったが、回路が複雑になるという課題が残った。
【0006】2脚音叉の捩り振動を利用した別の例とし
て特開平5−37285号公報には電極を図18に示す
ように側面には設けず表裏それぞれの面に、二本の平行
な電極7を設けて捩り振動を励起する試みがなされてい
る。この電極構造では該特許の明細書中の記述にある様
に2本の脚が平行に伸びた通常の音叉形状では、利用す
る圧電定数e16が零のため励振出来ないので、脚部の根
元に角度を持たせることで解決を試みている。
【0007】また、2脚音叉の捩り振動を利用した他の
例として特開平5−199063号公報では、特開平5
−37285号公報と同様に電極を図18に示すように
側面には設けず表裏それぞれの面に、二本の平行な電極
7を設ける例が示されているが、圧電定数e16を零とし
ないために基部の幅方向を水晶の結晶軸のX軸とし、脚
の伸びる方向および厚み方向をそれぞれY軸およびZ軸
に一致させた状態からX軸を回転軸として回転し、さら
に新たな厚み方向であるZ’軸を回転軸として回転する
という2重回転を行うことが提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の技術では、脚の各面に電極を形成した2脚音叉
捩り振動子では回路が複雑であるという課題があった。
また、脚の表裏に二本の平行な電極を設けた2脚音叉捩
り振動子では、脚形状が複雑であり、または水晶板の切
り出しが2重回転となるため複雑であり容易に行えない
という課題があった。
【0009】上記課題を解決するため、本発明の目的
は、発振に用いる回路が簡単であり、形状が単純で水晶
板の切り出しも容易に行え製作し易く良好な温度特性を
有した捩り振動子を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の捩り振動子は一つの基部と該基部から同一
の方向に伸びる3本の脚を有し、該脚の各々が捩り振動
モードで使用されることを特徴とする。
【0011】本発明の捩り振動子は両端に位置する脚の
振動は互いに同相であり、中央に位置する脚の振動は該
両端に位置する脚の振動と互いに逆相であることを特徴
とする。
【0012】本発明の捩り振動子は、水晶からなること
を特徴とする。
【0013】本発明の捩り振動子は、前記脚の各面に電
極を有し、該脚の対向する面の電極同士が同電位となる
ように配線したことを特徴とする。
【0014】本発明の捩り振動子は、前記中央に位置す
る脚の側面部の電極と前記両端に位置する脚の表裏面の
電極とを同電位とし、該中央に位置する脚の表裏面の電
極と該両端に位置する脚の側面部の電極とを同電位とす
るように配線したことを特徴とする。
【0015】本発明の捩り振動子は、前記電極の長手方
向の長さを前記脚の根元から該脚の全長の0.5倍以下
としたことを特徴とする。
【0016】本発明の捩り振動子は、前記基部の幅方向
を水晶の結晶軸のX軸とし、前記脚の長手方向および厚
み方向を、それぞれ水晶の結晶軸のY軸およびZ軸に一
致させた状態からX軸を回転軸として角度θだけ回転し
た方向とし、角度θが次の不等式 25°≦θ≦45° を満足するように構成したことを特徴とする。
【0017】(作用)3脚音叉では各脚が面内で一次の屈
曲振動をするモード(面内一次振動)は2脚音叉の面内
振動に比べて基部への漏れ振動が大きい。このため本発
明のように捩り振動子を3脚音叉とすると面内一次振動
は発振し難いので、自励発振の際に面内一次振動が発振
してしまうことがなく、特別な回路を附加する必要がな
い。また、各脚の各面に電極を設け対向する電極同士を
同電位とする電極構造をとることによって、利用する圧
電定数をe'14およびe'36とすることが出来、Z軸まわ
りの回転が零でも利用する圧電定数が零ではないので、
脚形状は真っ直ぐに伸びた単純な構造とすることができ
る。さらにX軸を回転軸として回した後にZ’軸を回転
軸として回すというような2重回転を行う必要がない。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明による実施の形態を
図面に基づいて説明する。 (実施例)図1は本発明による捩り振動子の実施の形態
を示す図であり、水晶方位を説明する説明図である。本
実施例の捩り振動子は一つの基部1と基部1から同一の
方向に伸びる3本の脚3で構成されている。
【0019】本実施例の捩り振動子の幅方向は水晶の結
晶軸のX軸方向に一致している。脚の伸びている方向お
よび厚み方向は、それぞれ水晶の結晶軸のY軸およびZ
軸に一致させた状態からX軸を回転軸として角度θだけ
回転した方向にとる。回転した後の脚の長手方向をY’
軸、厚み方向をZ’軸と定める。角度θは25°〜45
°とするのが好適である。この角度θの範囲は次のよう
に求められた。
【0020】水晶はSiO2からなる三方晶系に属する
単結晶であり異方性を有する。弾性定数は方向によって
異り、テンソルで表現される。また、その温度依存性は
テンソルの各成分ごとに異なる。このため、水晶からな
る振動子の共振周波数は、結晶軸に対する方位によって
も異なると同時に温度依存性も方位によって変化する。
図2はある角度θにおける、本実施例における捩り振動
子の共振周波数の温度依存性を示すグラフである。共振
周波数fは温度によって変化し、最大周波数f0に対す
る変化の割合(f−f0)/f0は上に凸の二次曲線とな
る。二次温度係数は約−1.1×10-2ppm/℃2であ
り、従来の2脚音叉型屈曲振動子の3分の1以下の値を
持っており温度特性は良好である。最大周波数f0を示
す温度を頂点温度と称す。頂点温度が使用温度範囲の中
間付近にあれば共振周波数変化の幅は小さくなるので、
そのような角度θを選択することが必要となる。頂点温
度は角度θだけでなく脚の幅Wと厚みDの比によっても
変化する。図3は辺比W/Dによって頂点温度が25℃
となる角度θがどのように変化するかを現したグラフで
ある。振動子の強度とサイズのバランスを考慮した実用
的な範囲は辺比W/Dが1〜3である。この範囲では頂
点温度5が室温付近になる角度θは25°〜45°であ
り、これが好適である。
【0021】角度θのさらに好適な値は次のような理由
から求められる。本実施例の捩り振動子はフッ酸とフッ
化アンモニウムの混合液によるエッチングによって製作
される。エッチング性は水晶の方位により異なり角度θ
によってもエッチングレートは図8のように変化する。
エッチング性はθが小さいほど良く、速いエッチングが
できる。本実施例の捩り振動子では従来の屈曲振動モー
ドで使用される2脚音叉振動子に比べて角度θが大きい
ので、エッチング時間は3〜4倍を必要とする。よって
厚さを増やすことは量産性を損なうため好ましくなく、
実際の設計では厚さDをほぼ一定として脚の幅Wを変え
ることのみ許されることになる。厚さと脚の長さを一定
にした場合、辺比W/Dを小さくすることは脚幅が小さ
くなり脚が細くなることを意味するので、辺比W/Dが
小さい方が共振周波数は高くなる。時計や移動体通信機
の基準周波数源として用いる場合、周波数が高くなると
消費電力が増加するため好ましくない、従って辺比W/
Dは共振周波数からの要請では大きくしたい。しかしな
がら、図3に見るように辺比W/Dが大きいと頂点温度
を室温付近とする角度θを大きくする必要があり、エッ
チングレートが低下してしまう。以上のような共振周波
数からの要請とエッチングレートからの要請の双方を考
慮すると辺比W/Dは2前後にするのが適当である。図
3を参照すると辺比が1.5〜2.5で頂点温度が室温
付近となる角度θは30°〜40°であり、これが角度
θのさらに好適な範囲である。
【0022】以上のように、角度θを決めるに当たって
は頂点温度5、エッチング性の各面からの検討が必要で
あり、その結果25°≦θ≦45°が好適であると求め
られた。また、さらに好適なのは30°≦θ≦40°の
範囲であった。
【0023】本実施例の捩り振動子の電極構造を図4に
示す。電極7は各脚3の各面に設けられている。また、
各脚3の先端には周波数調整用電極9が設けられてい
る。周波数調整用電極9をレーザ等でトリミングするこ
とにより脚の質量を変化させて共振周波数を調整する。
図5は脚3の断面と各電極7のつながりを示している。
脚3の各面には電極7があり、対向する電極7同士が同
電位となる様に配線される。また、中央に位置する脚の
側面の電極は両端に位置する脚の表裏面の電極と同電位
とし、中央に位置する脚の表裏面の電極は両端に位置す
る脚の側面の電極と同電位となるよう配線される。図6
は本実施例の電極7により印加される電界11を模式的
に現した図であるが、脚3の内部にX方向およびZ’方
向へ電界11が生じることを示している。電界11は脚
断面の中心に対し点対称となる。また、電界11の向き
はX成分とZ’成分で中心に対して互いに逆向きであ
り、X方向の電界成分が中心に向かう時はZ’方向の電
界成分は逆に中心から遠ざかる向きに作用する。
【0024】本実施例の捩り振動子で利用する圧電定数
はe'14およびe'36である。e'14はX方向の電界と
Y’Z’面内のずり歪とを関係づける圧電定数であり、
e'36はZ’方向の電界とXY’面内のずり歪とを関係
づける圧電定数である。θ=0の時、e'14およびe'36
はそれぞれ水晶固有の圧電定数であるe14およびe
36(=0)に一致する。上述のように本実施例の電極構
造によればX方向およびZ’方向へ脚断面の中心に対し
点対称な電界が生じるので、e'14およびe'36によって
捩り振動を発振することができる。e'14およびe'36
角度θにより図7のように値が変化するが、上記した角
度θの好適な範囲において同符合であり、矛盾無く発振
することが出来、また駆動するのに充分な大きさがある
ことがわかる。
【0025】本実施例の捩り振動子は図9に示す様に中
央の脚3と両端の脚3が逆相で捩れる振動を行うが、他
の振動モードが発振する場合があることがわかった。実
験の結果、これは圧電定数e12の作用によって面内二次
振動が発振しているものであることがわかった。面内二
次振動は図10に示す様に各脚の中央部が腹となる振動
であり、中央の脚と両端の脚が逆相で振動するモードで
ある。
【0026】一般に水晶振動子の等価回路は図11のよ
うに等価直列インダクタンスL1と等価直列容量C1およ
び等価直列抵抗R1による直列回路に等価並列容量C0
付加された回路で表現できる。種々の検討の結果、電極
長を変えると面内二次振動の等価直列抵抗が変化し、電
極長を短くする方が大きくなることがわかって来た。こ
れは面内二次振動の歪が脚の長さ方向の中央付近が最大
で、根元方向に向かって小さくなるためである。必要な
捩り振動の歪は各脚の根元が最大なので、歪の場所によ
るこの差を利用すれば面内二次振動の等価直列抵抗のみ
を大きくして発振し難くしてやることが出来ると考え、
実験の結果図12に示すグラフを得た。図12によれば
電極長によって捩り振動の等価直列抵抗はほとんど変化
しないのに対し、面内二次振動の等価直列抵抗は大きく
変化する。脚全長に対して電極長が0.5倍以下であれ
ば面内二次振動の等価直列抵抗は捩り振動の等価直列抵
抗の10倍以上になるので好ましい。また、電極長が脚
全長に対して0.4倍以下だと面内二次振動の等価直列
抵抗は捩り振動の等価直列抵抗の20倍以上になるの
で、製作上のばらつき等で捩り振動の等価直列抵抗がた
とえ2倍程度変化しても、面内二次振動の等価直列抵抗
は10倍以上となり充分なマージンを得ることができ、
さらに好適である。
【0027】本実施例の捩り振動子では、2脚音叉にお
いて課題となった面内一次振動の自励発振は観測されな
かった。インピーダンスアナライザによる測定では各脚
が面内で屈曲一次振動を行う面内一次振動の等価直列抵
抗は100kΩ以上であり自励発振の心配はないことを
確認した。これは、3脚音叉の面内一次振動は基部1の
漏れ振動を伴うためである。2脚音叉の場合は左右の脚
3が反対方向へ運動するため対称性が良く、中心線が節
となるので基部の中央を支持すれば漏れ振動がほとんど
生じないが、図13に示すように3脚音叉の面内一次振
動は両端の脚3と中央の脚3が逆相で屈曲振動するモー
ドなので対称性が良くない。この為、両端の脚3と中央
の脚3の幅を変えるなどしなければ基部1への漏れ振動
が生じる。捩り振動子では共振周波数が脚の断面形状と
長さで決まる。そのため、3脚音叉捩り振動子では各脚
はほぼ等しい断面形状とする必要があるので面内一次振
動では漏れ振動を伴うのである。
【0028】これまで記したように本実施例における捩
り振動子は不要な副振動を、振動子自身の構造による特
性と電極構造の工夫により除去することが出来るので、
発振は図14に示すような、振動子13に抵抗15とイ
ンバータ17を並列に接続した簡単な発振回路を利用し
て容易に行うことができる。
【0029】本実施例の捩り振動子の等価直列抵抗は1
〜5kΩ程度である。従来の平行な電極を用いた捩り振
動子の等価直列抵抗は30〜50kΩ程度なので、10
分の1程度の値である。この理由は平面上に平行に電極
を配置するよりも、本実施例の様に脚の各面に電極を設
けた方が脚内部に有効に電界を印加することができるた
めである。
【0030】
【発明の効果】以上に記したように、本発明の捩り振動
子は、温度特性が良好な上、形状が簡単で水晶板の切り
出しも一重回転で容易になり製作し易く、また用いる発
振回路も単純になるという効果がある。さらに、等価直
列抵抗を小さくすることが出来、低消費電力の捩り振動
子を得ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施例を示す図であり、水晶の方
位を示す図である。
【図2】本発明による捩り振動子の共振周波数の温度依
存性を示す図である。
【図3】本発明による捩り振動子において、頂点温度が
常温となる角度θが辺比によって変化する様子を示す図
である。
【図4】本発明による捩り振動子の電極構造を示す図で
ある。
【図5】本発明による捩り振動子の電極と配線を示す図
である。
【図6】本発明による捩り振動子の印加電界を説明する
説明図である。
【図7】水晶の圧電定数の角度θによる変化を示す図で
ある。
【図8】水晶のエッチングレートの角度θ依存性を示す
図である。
【図9】本発明による捩り振動子の脚の動きを説明する
説明図である。
【図10】3脚音叉における面内二次振動の脚の動きを
説明する説明図である。
【図11】水晶振動子の等価回路を示す図である。
【図12】本発明による捩り振動子の電極長と等価直列
抵抗の関係を示す図である。
【図13】3脚音叉における面内一次振動の脚の動きを
説明する説明図である。
【図14】本発明による捩り振動子を自励発振させる為
の発振回路を示す回路図である。
【図15】従来の2脚音叉振動子における共振周波数の
温度依存性を示す図である。
【図16】従来の2脚音叉振動子の方位を示す図であ
る。
【図17】従来の2脚音叉捩り振動子の電極と配線を示
す図である
【図18】従来の他の2脚音叉捩り振動子の電極と配線
を示す図である
【符号の説明】
1 基部 3 脚 5 頂点温度 7 電極 9 周波数調整用電極 11 電界 13 振動子 15 抵抗 17 インバータ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一つの基部と該基部から同一の方向に伸
    びる3本の脚を有し、該脚の各々が捩り振動モードで使
    用されることを特徴とする捩り振動子。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の捩り振動子であって、両
    端に位置する脚の振動は互いに同相であり、中央に位置
    する脚の振動は該両端に位置する脚の振動と互いに逆相
    であることを特徴とする捩り振動子。
  3. 【請求項3】 請求項1および請求項2記載の捩り振動
    子であって、水晶からなることを特徴とする捩り振動
    子。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の捩り振動子であって、前
    記脚の各面に電極を有し、該脚の対向する面の電極同士
    が同電位となるように配線したことを特徴とする捩り振
    動子。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の捩り振動子であって、前
    記中央に位置する脚の側面部の電極と前記両端に位置す
    る脚の表裏面の電極とを同電位とし、該中央に位置する
    脚の表裏面の電極と該両端に位置する脚の側面部の電極
    とを同電位とするように配線したことを特徴とする捩り
    振動子。
  6. 【請求項6】 請求項4および請求項5記載の捩り振動
    子であって、前記電極の長手方向の長さを前記脚の根元
    から該脚の全長の0.5倍以下としたことを特徴とする
    捩り振動子。
  7. 【請求項7】 請求項3〜6記載の捩り振動子であっ
    て、前記基部の幅方向を水晶の結晶軸のX軸とし、前記
    脚の長手方向および厚み方向を、それぞれ水晶の結晶軸
    のY軸およびZ軸に一致させた状態からX軸を回転軸と
    して角度θだけ回転した方向とし、角度θが次の不等式 25°≦θ≦45° を満足するように構成したことを特徴とする捩り振動
    子。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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