JP6066631B2 - 伝熱管の隙間拡張治具及び振動抑制部材の配設方法 - Google Patents

伝熱管の隙間拡張治具及び振動抑制部材の配設方法 Download PDF

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Description

本発明は、隣り合う伝熱管の隙間を拡張する伝熱管の隙間拡張治具及びこれを用いた振動抑制部材の配設方法に関するものである。
従来、内部に複数の伝熱管を設けた蒸気発生器が知られている(例えば、特許文献1参照)。蒸気発生器に設けられた各伝熱管は、U字形状に形成されており、伝熱管の内部を冷却材等の流体が流通する。流体が伝熱管の内部を流通すると、U字形の伝熱管の円弧部では、流体の流通による振動(流体励起振動)が発生する。このため、蒸気発生器には、円弧部となる伝熱管の隙間に振動抑制部材としての振れ止め金具が挿入される。
ここで、特許文献1に記載の振れ止め金具は、複数の伝熱管の隙間を拡張している。つまり、振れ止め金具は、伝熱管の隙間に挿入され、この後、振れ止め金具の幅を伝熱管の隙間よりも若干広く拡張させて、伝熱管に接触させた状態としている。
特開昭61−291896号公報
一方で、追設する振動抑制部材として棒状のものを用いる場合がある。この場合、振動抑制部材を伝熱管に接触させるためには、伝熱管の隙間とほぼ同じ厚さの振動抑制部材を挿入することが好ましい。しかしながら、各伝熱管のそれぞれの隙間は、円弧部における伝熱管扁平量のばらつき等による寸法公差に起因して、必ずしも一定にはなっていない。ここで、伝熱管扁平量とは、伝熱管の長手方向に直交する一断面における最大外径と最小外径との差をいう。このため、伝熱管の隙間は、振動抑制部材の厚さよりも狭くなる場合があり、この場合、振動抑制部材を伝熱管の隙間に挿入することが難しい。
そこで、本発明は、隣り合う伝熱管の隙間に振動抑制部材を好適に挿入するために用いられる伝熱管の隙間拡張治具、及びこの隙間拡張治具を用いた振動抑制部材の配設方法を提供することを課題とする。
本発明の伝熱管の隙間拡張治具は、隣り合う伝熱管の隙間に、伝熱管の振動を抑制する振動抑制部材を挿入するために、隙間を拡張する伝熱管の隙間拡張治具であって、隙間に挿入される治具本体を備え、治具本体は、長手方向に延在し、且つ、長手方向を軸方向として回転可能となっており、長手方向に直交する断面において、外側寸法の短い短部と、外側寸法の長い長部とを有し、短部の長さは、隣り合う伝熱管が対向する方向における隙間の長さよりも短く、長部の長さは、隣り合う伝熱管が対向する方向における隙間の長さよりも長いことを特徴とする。
この構成によれば、伝熱管の隙間に対して、治具本体の短部が、伝熱管が対向する方向となるように治具本体を挿入し、この後、治具本体の長部が、伝熱管が対向する方向となるように回転させることで、伝熱管の隙間を拡張させることができる。この状態で、伝熱管の隙間に振動抑制部材を挿入することができるため、振動抑制部材を好適に挿入することができる。
この場合、治具本体は、長手方向に直交する断面が長方形となっており、短部の長さは、長方形の短辺における長さであり、長部の長さは、長方形の長辺における長さであることが好ましい。
この構成によれば、治具本体を回転させる場合、伝熱管が対向する方向において、治具本体が、長方形の短辺における長さから、長方形の対角線における長さを経て、長方形の長辺における長さに移行する。このため、伝熱管の隙間は、治具本体の長方形の対角線において、最も大きくなるように拡張された後、治具本体の長方形の長辺において、わずかに狭まった状態となる。よって、伝熱管が対向する方向において、長方形の長辺における長さとなった治具本体は、治具本体の長方形の対角線における部位がストッパとして機能するため、治具本体の回転が戻りにくい構成とすることができる。
この場合、治具本体は、長手方向に直交する断面の長方形における角部が、曲面となっていることが好ましい。
この構成によれば、伝熱管に対して傷等をつけることなく、治具本体を回転させることができる。
この場合、長部の長さは、隣り合う伝熱管が対向する方向において、振動抑制部材よりも長くなっていることが好ましい。
この構成によれば、治具本体により拡張された伝熱管の隙間に対し、振動抑制部材を好適に挿入することができる。
この場合、治具本体の長手方向の一端部に取り付けられ、治具本体を操作するための操作部材をさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、操作部材を操作して、治具本体を伝熱管の隙間に挿入させたり、治具本体を回転させたりすることができる。このため、治具本体を好適に取り扱うことができる。
この場合、治具本体と治具本体の両側の伝熱管との間に設けられる一対のシート部材をさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、一対のシート部材により伝熱管を保護することができるため、伝熱管に対して傷等をつけることなく、治具本体を回転させることができる。
この場合、治具本体と一対のシート部材とを連結する連結機構をさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、連結機構により治具本体と一対のシート部材とを連結することができるため、治具本体と一対のシート部材とが散乱することなく、一体として取り扱うことができる。
この場合、一対のシート部材には、治具本体が係止される係止溝がそれぞれ形成されており、治具本体は、一対のシート部材にそれぞれ係止された状態で、一対のシート部材を移動させることにより回転することが好ましい。
この構成によれば、一対のシート部材により伝熱管を保護しつつ、一対のシート部材を移動させることで治具本体を容易に回転させることができる。
この場合、治具本体の回転を補助する回転補助機構をさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、回転補助機構により治具本体の回転を補助することができるため、治具本体を容易に回転させることができる。
この場合、回転補助機構は、隣り合う伝熱管が対向する方向に直交する方向において、治具本体の両側に設けられた一対の押し当て部材と、一対の押し当て部材に係合し、治具本体に対して一対の押し当て部材を押し当てるように締結する締結部材と、を有し、一対の押し当て部材は、締結部材により締結されることで、治具本体を押し当てながら回転させることが好ましい。
この構成によれば、締結部材により治具本体の両側から一対の押し当て部材を押し当てて、治具本体を回転させることができるため、簡易な構成で、治具本体を容易に回転させることができる。
本発明の振動抑制部材の配設方法は、上記の伝熱管の隙間拡張治具を用いて、隣り合う伝熱管の隙間に、伝熱管の振動を抑制するための振動抑制部材を配設する振動抑制部材の配設方法であって、伝熱管の隙間に対して、短部が、伝熱管が対向する方向となるように治具本体を挿入する治具挿入工程と、伝熱管の隙間に対して、長部が、伝熱管が対向する方向となるように治具本体を回転させて、隙間を拡張する隙間拡張工程と、拡張した隙間に振動抑制部材を挿入する部材挿入工程と、隙間拡張治具を隙間から引き抜く治具引抜工程と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、隙間拡張治具を回転させて伝熱管の隙間を拡張することができるため、拡張した伝熱管の隙間に振動抑制部材を挿入することができる。このため、振動抑制部材を好適に挿入することができる。
この場合、治具引抜工程の前に、伝熱管の隙間に対して、短部が、伝熱管が対向する方向となるように治具本体を回転させて、隙間の拡張を解除する拡張解除工程をさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、隙間拡張治具を回転させて伝熱管の隙間の拡張を解除することができるため、治具引抜工程において、隙間拡張治具を容易に引き抜くことができる。
図1は、実施例1の隙間拡張治具が用いられる蒸気発生器の側断面概略図である。 図2は、伝熱管群の平面視概略図である。 図3は、図2のA−A断面図である。 図4は、伝熱管群の斜視概略図である。 図5は、中心面における伝熱管群の軸断面図である。 図6は、実施例1に係る隙間拡張治具の概略を示す概略構成図である。 図7は、実施例1の隙間拡張治具を用いた振動抑制部材の配設方法に関する一例の説明図である。 図8は、実施例1の隙間拡張治具を用いた振動抑制部材の配設方法に関する一例の説明図である。 図9は、実施例1の隙間拡張治具を用いた振動抑制部材の配設方法に関する一例の説明図である。 図10は、実施例1の隙間拡張治具を用いた振動抑制部材の配設方法に関する一例の説明図である。 図11は、実施例1の隙間拡張治具を用いた振動抑制部材の配設方法に関する一例の説明図である。 図12は、実施例1の隙間拡張治具を用いた振動抑制部材の配設方法に関する一例の説明図である。 図13は、振動抑制部材の配設方法に関するフローチャートである。 図14は、実施例2に係る隙間拡張治具の概略を示す概略構成図である。 図15は、実施例3に係る隙間拡張治具の概略を示す概略構成図である。 図16は、実施例3の隙間拡張治具を用いた振動抑制部材の配設方法に関する一例の説明図である。 図17は、実施例3の隙間拡張治具を用いた振動抑制部材の配設方法に関する一例の説明図である。 図18は、実施例4に係る隙間拡張治具の概略を示す概略構成図である。 図19は、実施例5に係る隙間拡張治具の概略を示す概略構成図である。 図20は、実施例5の隙間拡張治具を用いた振動抑制部材の配設方法に関する一例の説明図である。 図21は、実施例5の隙間拡張治具を用いた振動抑制部材の配設方法に関する一例の説明図である。 図22は、実施例6に係る隙間拡張治具の概略を示す概略構成図である。 図23は、実施例6の隙間拡張治具を用いた振動抑制部材の配設方法に関する一例の説明図である。 図24は、実施例6の隙間拡張治具を用いた振動抑制部材の配設方法に関する一例の説明図である。 図25は、実施例6の隙間拡張治具を用いた振動抑制部材の配設方法に関する一例の説明図である。
以下に、本発明に係る実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施の形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、実施例1の隙間拡張治具が用いられる蒸気発生器の側断面概略図である。伝熱管を内部に複数有するものとして、例えば、加圧水型原子炉(PWR:Pressurized Water Reactor)に用いられる蒸気発生器1がある。この蒸気発生器1には、原子炉内を流通する原子炉冷却材及び中性子減速材としての一次冷却材(例えば、軽水)と、タービン内を流通する二次冷却材とが流入する。そして、蒸気発生器1では、高温高圧となった一次冷却材を、二次冷却材と熱交換させることにより、二次冷却材を蒸発させて蒸気を発生させ、かつ高温高圧となった一次冷却材を冷却している。
なお、詳細は後述するが、この蒸気発生器1に設けられた複数の伝熱管5には、蒸気発生器1の組み立て時に取り付けられた既設の第1振動抑制部材14Aと、蒸気発生器1の組み立て後(例えば、蒸気発生器1の設置後)に新たに追設される第2振動抑制部材14Bとが取り付けられる。このとき、第2振動抑制部材14Bの取り付けは、隙間拡張治具を用いて行われる。先ず、図1を参照して、蒸気発生器1について説明する。
蒸気発生器1は、上下方向に延在し、かつ密閉された中空円筒形状となっている。蒸気発生器1は、上半部に対して下半部が若干小径とされた胴部2を有している。胴部2は、その下半部内に、該胴部2の内壁面と所定間隔をもって配置された円筒形状を成す管群外筒3が設けられている。この管群外筒3は、その下端部が、胴部2の下半部内の下方に配置された管板4近傍まで延設されている。管群外筒3内には、伝熱管群51が設けられている。伝熱管群51は、逆U字形状をなす複数の伝熱管5から成る。各伝熱管5は、U字形状の円弧部が上方側に凸となるように配置され、下方側の両端部が管板4に支持されているとともに、中間部が複数の管支持板6を介して管群外筒3に支持されている。管支持板6には、多数の貫通孔(図示せず)が形成されており、この貫通孔内に各伝熱管5が挿通されている。
胴部2は、その下端部に水室7が設けられている。水室7は、内部が隔壁8により入室71と出室72とに区画されている。入室71は、各伝熱管5の一端部が連通され、出室72は、各伝熱管5の他端部が連通されている。また、入室71は、胴部2の外部に通じる入口ノズル74が形成され、出室72は、胴部2の外部に通じる出口ノズル75が形成されている。そして、入口ノズル74は、加圧水型原子炉から一次冷却材が送られる冷却水配管(図示せず)が連結され、出口ノズル75は、熱交換された後の一次冷却材を加圧水型原子炉に送る冷却水配管(図示せず)が連結される。
胴部2は、その上半部内に、熱交換後の二次冷却材を蒸気(気相)と熱水(液相)とに分離する気水分離器9、および分離された蒸気の湿分を除去して乾き蒸気に近い状態とする湿分分離器10が設けられている。気水分離器9と伝熱管群51との間には、外部から胴部2内に二次冷却材の給水を行う給水管11が挿入されている。さらに、胴部2は、その上端部に、蒸気排出口12が形成されている。また、胴部2は、その下半部内に、給水管11からこの胴部2内に給水された二次冷却材を、胴部2と管群外筒3との間を流下させて管板4にて折り返させ、伝熱管群51に沿って上昇させる給水路13が形成されている。なお、蒸気排出口12は、タービンに蒸気を送る冷却水配管(図示せず)が連結され、給水管11は、タービンで使用された蒸気が復水器(図示せず)で冷却された二次冷却材を供給するための冷却水配管(図示せず)が連結される。
このような蒸気発生器1において、加圧水型原子炉で加熱された一次冷却材は、入室71に送られ、多数の伝熱管5内を通って循環して出室72に至る。一方、復水器で冷却された二次冷却材は、給水管11に送られ、胴部2内の給水路13を通って伝熱管群51に沿って上昇する。このとき、胴部2内で、高圧高温の一次冷却材と二次冷却材との間で熱交換が行われる。そして、冷却された一次冷却材は、出室72から加圧水型原子炉に戻される。一方、高圧高温の一次冷却材と熱交換を行った二次冷却材は、胴部2内を上昇し、気水分離器9で蒸気と熱水とに分離される。そして、分離された蒸気は、湿分分離器10で湿分が除去されてからタービンに送られる。
このように構成された蒸気発生器1では、一次冷却材が各伝熱管5内を通過する際、逆U字形状の円弧部にて流体励起振動が発生する。そこで、伝熱管5の円弧部には、伝熱管5の振動を抑制する複数の振動抑制部材14が設けられている。
図2は、伝熱管群の平面視概略図である。図3は、図2のA−A断面図である。図4は、伝熱管群の斜視概略図である。
伝熱管群51の上端部は、逆U字形状となる複数の伝熱管5の円弧部が配置されることで、半球形状に形成されている。つまり、図3に示すように、各伝熱管5は、面内において所定の曲率半径で曲げられている。このため、伝熱管5は、その円弧部の中央となる頂点と曲率半径の中心とを通る伝熱管5の軸断面である中心面Cを挟んで、左右対称に形成される。そして、複数の伝熱管5は、各面内において曲率半径の径方向外側に向かうにつれて曲率半径が大きくなるように設けられると共に、軸方向が平行となるように並べて設けられることで伝熱管層5Aとなる。
また、図2に示すように、伝熱管層5Aは、その面内方向に直交する面外方向に所定の隙間を空けて平行に並べて設けられている。この複数の伝熱管層5Aでは、面内において曲率半径の径方向の最外側にあるそれぞれの伝熱管5が、面外方向の外側に向かうにつれて曲率半径が小さくなっている。このように複数の伝熱管5が並べられることで、伝熱管群51の上端部は半球形状に形成される。
図5は、中心面における伝熱管群の軸断面図である。上記のように設けられた伝熱管群51は、その中心面Cにおける複数の伝熱管5の軸断面が、図5に示すような配置となっている。図5に示すように、中心面Cにおいて、積層された伝熱管層5Aは、面内方向の上下に位置を異ならせて配置されている。このため、複数の伝熱管5は、中心面Cにおいて千鳥状に配置されている。そして、図5に示すように、複数の振動抑制部材14及び後述する隙間拡張治具80は、隣り合う伝熱管層5Aの隙間に挿入される。
振動抑制部材14は、例えば、ステンレス等の金属材で構成されている。また、複数の振動抑制部材14は、上記したように、既設(既存)の複数の第1振動抑制部材14Aと、追設される複数の第2振動抑制部材14Bとを有している。なお、図4では、追設される第2振動抑制部材14Bの一部を例示したものであり、図4に示す配置に限定されない。
図3に示すように、第1振動抑制部材14Aは、矩形断面をなす棒体をほぼV字形状に折り曲げて形成されている。第1振動抑制部材14Aは、折り曲げられた屈曲部が伝熱管5の曲率半径における径方向の中心側(内側)に位置するように配置され、その両端部が径方向の外側に位置するように配置される。第1振動抑制部材14Aの両端部は、曲率半径の径方向の最外側にある伝熱管5から外側に突出している。
また、図3に示すように、複数の第1振動抑制部材14Aは、V字形状の大きい第1振動抑制部材14Aと、V字形状の小さい第1振動抑制部材14Aとを含んでいる。そして、V字形状の大きい第1振動抑制部材14Aの内側には、V字形状の小さい第1振動抑制部材14Aが配置されることで対を成している。対を成した第1振動抑制部材14Aは、面外方向に隣り合う(積層される)2層の伝熱管層5Aの隙間において、例えば3組配設される。3組の対となる第1振動抑制部材14Aは、曲率半径の周方向に沿って設けられる。つまり、3組のうち、1組の対となる第1振動抑制部材14Aは、その屈曲部が中心面C上に位置するように中央に設けられ、中央の対となる第1振動抑制部材14Aの両側に、2組の対となる第1振動抑制部材14Aがそれぞれ設けられる。
上記のように、複数の第1振動抑制部材14Aが配設されることで、図4に示すように、複数の第1振動抑制部材14Aの端部は、伝熱管群51の半球形状の円弧に沿って伝熱管層5Aの面外方向に一列に並んで配置される。また、一列となる第1振動抑制部材14Aの端部は、伝熱管群51の半球形状の円弧に沿って伝熱管層5Aの面内方向に沿って所定の間隔を空けて複数列配設される。つまり、複数の第1振動抑制部材14Aの端部は、半球面において格子状に配置される。
そして、複数の第1振動抑制部材14Aの端部が格子状に配置されることにより、伝熱管層5Aの隙間は、伝熱管層5Aの面内方向に複数に区画されると共に、伝熱管層5Aの面外方向に複数に区画される。つまり、伝熱管層5Aの隙間は、複数の第1振動抑制部材14Aの端部によって、格子状となるように複数に区画される。このため、伝熱管層5Aの隙間は、第1振動抑制部材14Aによって規定される。
各第1振動抑制部材14Aの両端部には、接合部材15Aがそれぞれ設けられている。この接合部材15Aは、図2から図4に示すように、後述する保持部材16Aに接合される。なお、接合部材15Aは、例えば、ステンレス等の金属材で構成されている。
保持部材16Aは、図2及び図4に示すように、伝熱管群51の半球状の外周に沿って円弧状に形成された棒体である。この保持部材16Aは、伝熱管群51の半球形状の円弧に沿って一列に並んだ各第1振動抑制部材14Aの端部を繋ぐように配置される。そして、この保持部材16Aには、各第1振動抑制部材14Aの端部に設けられた接合部材15Aが溶接等により接合される。また、この保持部材16Aには、後述する取付部材17が溶接等により接合される。
取付部材17は、ほぼコ字形状に形成され、曲率半径の径方向の最外側にある伝熱管5と、その内側の伝熱管5との間に挿入されている。そして、取付部材17の両端部が溶接等により保持部材16Aに接合されることで、保持部材16Aが伝熱管群51に取り付けられる。
なお、第1振動抑制部材14Aは、V字形状のものを用いたが、直方体形状(直線形状)のものを用いたり、あるいは、V字形状のものと直方体形状のものとを混在して用いたりしてもよく、特に限定されない。
図3に示すように、第2振動抑制部材14Bは、矩形断面をなす直方体形状(直線形状)の棒体となっている。第2振動抑制部材14Bは、その長手方向が曲率半径の径方向と同方向となるように配置される。つまり、第2振動抑制部材14Bは、その長手方向の一端部が伝熱管5の曲率半径における径方向の中心側(内側)に位置するように配置され、その長手方向の他端部が径方向の外側に位置するように配置される。このため、第2振動抑制部材14Bは、一端部側から伝熱管5の隙間に挿入される。また、第2振動抑制部材14Bの他端部は、曲率半径の径方向の最外側にある伝熱管5から外側に突出している。
複数の第2振動抑制部材14Bは、複数の第1振動抑制部材14Aの端部によって区画された格子状となる伝熱管層5Aの複数の隙間に適宜設けられている。例えば、複数の第2振動抑制部材14Bは、1組の対となる第1振動抑制部材14Aに対してそれぞれ3つ設けられ、また、3組の対となる第1振動抑制部材14Aの間に2つ設けられてもよい。1組の対となる第1振動抑制部材14Aに対して設けられた3つの第2振動抑制部材14Bは、その1つがV字形状の小さい第1振動抑制部材14Aの内側に設けられている。残りの2つの第2振動抑制部材14Bは、V字形状の小さい第1振動抑制部材14Aの両端部とV字形状の大きい第1振動抑制部材14Aの両端部との間にそれぞれ設けられる。また、3組の対となる第1振動抑制部材14Aの間に設けられた2つの第2振動抑制部材14Bは、中央に設けられた1組の対となる第1振動抑制部材14Aとその両側に設けられた2組の対となる第1振動抑制部材14Aとの間にそれぞれ設けられる。なお、第2振動抑制部材14Bは、断面矩形状に形成され、各伝熱管5は、丸管であることから、第2振動抑制部材14Bと伝熱管5とは線接触となる。
上記のように、複数の第2振動抑制部材14Bが配設されることで、図示は省略するが、第1振動抑制部材14Aと同様に、複数の第2振動抑制部材14Bの端部は、伝熱管群51の半球形状の円弧に沿って伝熱管層5Aの面外方向に一列に並んで配置される。また、一列となる第2振動抑制部材14Bの端部は、伝熱管群51の半球形状の円弧に沿って伝熱管層5Aの面内方向に沿って所定の間隔を空けて複数列配設される。
各第2振動抑制部材14Bの他端部(径方向の外側の端部)には、接合部材15Bがそれぞれ設けられている。この接合部材15Bは、図2及び図3に示すように、後述する保持部材16Bに接合される。なお、接合部材15Bは、例えば、ステンレス等の金属材で構成されている。
保持部材16Bは、図2に示すように、保持部材16Aとほぼ同様となっており、伝熱管群51の半球状の外周に沿って円弧状に形成された棒体である。この保持部材16Bは、伝熱管群51の半球形状の円弧に沿って一列に並んだ各第2振動抑制部材14Bの端部を繋ぐように配置される。このため、保持部材16Bは、隣接する保持部材16Aの間に配置される。そして、この保持部材16Bに、各第2振動抑制部材14Bの他端部に設けられた接合部材15Bが溶接等により接合される。
次に、図6を参照して、隙間拡張治具80について説明する。図6は、実施例1に係る隙間拡張治具の概略を示す概略構成図である。なお、下記では、既設の蒸気発生器1に第2振動抑制部材14Bを追設するときに、隙間拡張治具80を用いる場合について説明する。しかしながら、隙間拡張治具80は、この用い方に限定されない。例えば、蒸気発生器1の組み立て時に第2振動抑制部材14Bを取り付ける場合に用いてもよい。なお、既設の蒸気発生器1に第2振動抑制部材14Bを追設する場合、中性子の影響を低減すべく、複数の伝熱管5は、水中に没した環境(水中環境)となっていてもよい。このため、隙間拡張治具80は、水中環境下で用いられる場合がある。
図6に示すように、隙間拡張治具80は、治具本体81からなっている。治具本体81は、長手方向に延在する棒状に形成されており、鋼材等の金属、または強化プラスチック等で構成されている。治具本体81は、長手方向に直交する断面において、長方形状に形成されている。このとき、長方形の外側寸法の短い短辺(短部)は、隣り合う伝熱管層5A(伝熱管5)の隙間の伝熱管5が対向する方向における長さよりも短くなっている。一方で、長方形の外側寸法の長い長辺(長部)は、隣り合う伝熱管層5A(伝熱管5)の隙間の伝熱管5が対向する方向における長さよりも長くなっている。また、治具本体81は、長方形における角部が、外側に凸となる曲面に形成されている。そして、この治具本体81は、その長手方向を軸方向として回転可能となっている。この治具本体81を回転させることで、伝熱管5が対向する方向において、治具本体81の短辺と長辺とを遷移させる。
次に、図7から図13を参照し、既設の蒸気発生器1に対し、第2振動抑制部材14Bを新たに追設する振動抑制部材14の配設方法について説明する。図7から図12は、実施例1の隙間拡張治具を用いた振動抑制部材の配設方法に関する一例の説明図である。図13は、振動抑制部材の配設方法に関するフローチャートである。図7に示すように、第2振動抑制部材14Bの配設前の既設の蒸気発生器1において、伝熱管群51は、複数の伝熱管層5A(図7では最外側の伝熱管5のみ図示)が所定の隙間を空けて配設されることで、最外側の複数の伝熱管5は平行に配置されている。また、複数の第1振動抑制部材14Aは、隣り合う伝熱管層5Aの隙間に設けられており、複数の第1振動抑制部材14Aの端部は格子状に配置されている。このため、隣り合う伝熱管層5Aの隙間の広さは、隙間に設けられた第1振動抑制部材14Aによって規定される。
この既設の蒸気発生器1に対して、第2振動抑制部材14Bを追設する場合、先ず、図8に示すように、治具本体81の短辺が、伝熱管5が対向する方向となるように、治具本体81を伝熱管5の所定の隙間に挿入する(治具挿入工程:図13のステップS1)。この治具挿入工程S1では、図5に示す挿入経路で治具本体81を挿入する。
治具本体81の挿入後、図9に示すように、治具本体81を回転させる。治具本体81を回転させると、伝熱管5が対向する方向において、治具本体81が、長方形の短辺における長さから、長方形の対角線における長さを経て、長方形の長辺における長さに遷移する。このため、伝熱管5の隙間は、治具本体81の長方形の対角線において、最も大きくなるように拡張された後、治具本体81の長方形の長辺において、わずかに狭まった状態となる。このとき、治具本体81の長方形の長辺は伝熱管5の隙間よりも長いため、治具本体81は、伝熱管5(伝熱管層5A)の隙間を拡張する(隙間拡張工程:図13のステップS2)。伝熱管5の隙間が拡張されると、図10に示すように、伝熱管5の隙間が拡張された状態で、第2振動抑制部材14Bが挿入される(部材挿入工程:図13のステップS3)。このとき、第2振動抑制部材14Bは、拡張前の伝熱管5の隙間と同程度か又は僅かに幅広に形成され、一方で、治具本体81の長辺の長さよりも短く形成されていることから、伝熱管5の隙間に好適に挿入される。換言すれば、治具本体81の長辺の長さは、伝熱管が対向する方向において、第2振動抑制部材14Bよりも長くなっていることから、第2振動抑制部材14Bは、伝熱管5の隙間に好適に挿入される。
第2振動抑制部材14Bが挿入されると、再び、治具本体81を回転させる。図11に示すように、治具本体81を回転させると、伝熱管5が対向する方向において、治具本体81が、長方形の長辺における長さから、長方形の対角線における長さを経て、長方形の短辺における長さに移行する。このため、伝熱管5の隙間は、治具本体81の長方形の対角線において、最も大きくなるように拡張された後、治具本体81の長方形の短辺において、拡張前の隙間に戻る。つまり、治具本体81の長方形の短辺は伝熱管5の隙間よりも短いため、治具本体81は、伝熱管5の隙間の拡張を解除する(拡張解除工程:図13のステップS4)。治具本体81による隙間の拡張が解除されると、挿入された第2振動抑制部材14Bは、伝熱管5により挟持されることで、伝熱管5と接触する。そして、図12に示すように、治具本体81は、伝熱管5の隙間よりも小さくなるため、この状態で、治具本体81が伝熱管5の隙間から引き抜かれる(治具引抜工程:図13のステップS5)。これにより、第2振動抑制部材14Bの配設が終了する。これらの工程を繰り返し行うことで、複数の第2振動抑制部材14Bの配設が行われる。
以上のように、実施例1の構成によれば、既設の第1振動抑制部材14Aに加え、隙間拡張治具80を用いて、第2振動抑制部材14Bを新たに配置することができる。このとき、隙間拡張治具80は、治具本体81が、伝熱管5の隙間に対して、治具本体81の短辺が、伝熱管5が対向する方向となるように挿入されることで、治具本体81を好適に挿入することができる。この後、治具本体81が、伝熱管5の隙間に対して、治具本体81の長辺が、伝熱管5が対向する方向となるように回転されることで、伝熱管5の隙間を拡張することができる。そして、伝熱管5の隙間を拡張した状態で、伝熱管5の隙間に第2振動抑制部材14Bを挿入することができるため、第2振動抑制部材14Bを好適に挿入することができる。そして、挿入された第2振動抑制部材14Bは、各伝熱管5に接触させることができるため、各伝熱管5の振動を好適に抑制することが可能となる。よって、蒸気発生器1は、伝熱管5と振動抑制部材14との接触部分における磨耗を低減することができる。
また、実施例1の構成によれば、治具本体81の長手方向に直交する面で切った断面を長方形状とすることができる。このため、伝熱管5の隙間を、治具本体81の長方形の対角線において、最も大きくなるように拡張され、この後、治具本体81の長方形の長辺において、わずかに狭まった状態となる。これにより、伝熱管5が対向する方向において、長方形の長辺における長さとなった治具本体81は、治具本体81の長方形の対角線における部位がストッパとして機能するため、治具本体81の回転が戻り難いものとすることができる。
また、実施例1の構成によれば、治具本体81の長手方向に直交する断面の長方形における角部を曲面とすることができるため、伝熱管5に対して傷等をつけることなく、治具本体81を回転させることができる。
また、実施例1の構成によれば、第2振動抑制部材14Bは、隣り合う伝熱管5の対向する方向において、拡張前の伝熱管5の隙間と同程度か又は僅かに幅広に形成され、一方で、治具本体81の長辺の長さよりも短く形成されている。換言すれば、治具本体81の長辺の長さは、伝熱管が対向する方向において、第2振動抑制部材14Bよりも長くなっている。このため、第2振動抑制部材14Bを伝熱管5の隙間に好適に挿入することができる。
また、実施例1の構成によれば、治具引抜工程S5の前に、拡張解除工程S4を行うことで、伝熱管5による治具本体81の挟持を解除することができるため、治具引抜工程S5において、治具本体81を容易に引き抜くことができる。
なお、実施例1では、治具本体81の長手方向に直交する面で切った断面を長方形としたが、この構成に限らない。例えば、治具本体81の長手方向に直交する面で切った断面を楕円としてもよい。この場合、治具本体81を回転させることで、伝熱管5が対向する方向において、楕円の長軸(長部)と短軸(短部)とを遷移させてもよい。つまり、治具本体81を回転させることで、治具本体81の断面において、外側寸法が短い短部と、外側寸法が長い長部とが遷移可能な形状であれば、いずれの形状であってもよい。
また、実施例1では、拡張解除工程S4を実行したが、この構成に限らず、拡張解除工程S4を実行せずに、治具引抜工程S5を実行してもよい。
次に、図14を参照して、実施例2に係る隙間拡張治具100について説明する。なお、実施例2では、実施例1と重複する記載を避けるべく、実施例1と異なる部分についてのみ言及する。図14は、実施例2に係る隙間拡張治具の概略を示す概略構成図である。実施例2の隙間拡張治具100は、実施例1の治具本体81に、操作部材102を設けた構成となっている。以下、図14を参照して、実施例2の隙間拡張治具100について説明する。
図14に示すように、実施例2の隙間拡張治具100は、治具本体101と、操作部材102とを備えている。なお、治具本体101は、実施例1と同様の構成であるため、説明を省略する。操作部材102は、治具本体101の長手方向の一方側の端部に取り付けられており、治具本体101を操作するためのものである。操作部材102は、治具本体101から長手方向に伸びる部位と、長手方向に直交する部位とで、T字状に形成されている。このため、操作部材102が操作されることで、治具本体101を伝熱管5の隙間に挿入させたり、治具本体101を回転させたりすることができる。
以上のように、実施例2の構成によれば、操作部材102を操作して治具本体101を回転させることができるため、治具本体101の回転を手動で容易に行うことが可能となる。また、操作部材102を操作して治具本体101を伝熱管5の隙間に挿入することができるため、例えば、水中環境下においても、治具本体101を好適に取り扱うことができる。
次に、図15から図17を参照して、実施例3に係る隙間拡張治具110について説明する。なお、実施例3でも、実施例1と重複する記載を避けるべく、実施例1と異なる部分についてのみ言及する。図15は、実施例3に係る隙間拡張治具の概略を示す概略構成図である。図16及び図17は、実施例3の隙間拡張治具を用いた振動抑制部材の配設方法に関する一例の説明図である。実施例3の隙間拡張治具110は、実施例1の治具本体81と治具本体81の両側の伝熱管5との間に一対のシート部材112を設けたものである。以下、図15から図17を参照して、実施例3の隙間拡張治具110について説明する。
図15に示すように、実施例3の隙間拡張治具110は、治具本体111と、一対のシート部材112とを備えている。なお、治具本体111は、実施例1と同様の構成であるため説明を省略する。一対のシート部材112は、伝熱管5が対向する方向において、伝熱管5と治具本体111との間にそれぞれ設けられており、平行に配設されている。シート部材112は、薄板状の金属、または薄板状に形成された強化繊維等で構成されており、伝熱管5を保護可能な構成となっている。シート部材112は、治具本体111の長手方向に沿って設けられており、治具本体111の一方側の端部が露出するように配置されている。このため、治具本体111は、治具本体111の一方側の端部を露出させることで、シート部材112に阻害されることなく、治具本体111の一方側の端部を回転させることが可能となる。シート部材112は、治具本体111の回転時において、治具本体111がシート部材112から逸脱しないように幅広に形成されている。つまり、シート部材112は、伝熱管5が対向する方向に直交する方向において、治具本体111の長辺の長さよりも長くなっている。
このように構成された隙間拡張治具110は、図16に示すように、治具挿入工程S1において、治具本体111の短辺が、伝熱管5が対向する方向となるように、治具本体111を伝熱管5の所定の隙間に挿入する。このとき、一対のシート部材112は、伝熱管5と治具本体111との間に位置するように、治具本体111と共に挿入される。
また、図17に示すように、隙間拡張工程S2において、治具本体111を回転させると、伝熱管5が対向する方向において、治具本体111が、長方形の短辺における長さから、長方形の長辺における長さに遷移する。なお、図示は省略するが、拡張解除工程S4では、再び、治具本体111を回転させることで、伝熱管5が対向する方向において、治具本体111が、長方形の長辺における長さから、長方形の短辺における長さに遷移する。
以上のように、実施例3の構成によれば、一対のシート部材112により伝熱管5を保護することができるため、伝熱管5に対して傷等をつけることなく、治具本体111を回転させることができる。
次に、図18を参照して、実施例4に係る隙間拡張治具120について説明する。なお、実施例4では、実施例3と重複する記載を避けるべく、実施例3と異なる部分についてのみ言及する。図18は、実施例4に係る隙間拡張治具の概略を示す概略構成図である。実施例4の隙間拡張治具120は、実施例3の隙間拡張治具110に連結機構を設けたものである。以下、図18を参照して、実施例4の隙間拡張治具120について説明する。
実施例4の隙間拡張治具120は、治具本体121と、シート部材122と、連結機構としての連結プレート123及び連結部材124とを備えている。なお、治具本体121及びシート部材122は、実施例3と同様の構成であるため説明を省略する。連結プレート123は、一対のシート部材122に沿って長手方向に設けられている。連結部材124は、紐状に形成され、連結プレート123と治具本体121とを接続すると共に、連結プレート123と一対のシート部材122のそれぞれとを接続している。連結部材124は、例えば、治具本体121の長手方向の両端部と連結プレート123の長手方向の両端部とを接続している。同様に、連結部材124は、例えば、シート部材122の長手方向の両端部と連結プレート123の長手方向の両端部とを接続している。
このとき、連結プレート123及び連結部材124は、治具本体121の回転を阻害しない位置に設けられている。連結プレート123及び連結部材124は、治具本体121の両側に一対のシート部材122が配置されるように、治具本体121と一対のシート部材122とを連結している。
以上のように、実施例4の構成によれば、連結プレート123及び連結部材124により治具本体121と一対のシート部材122とを連結することができるため、治具本体121と一対のシート部材122とが散乱することなく、一体に取り扱うことができ、また、シート部材122の落下等を抑制することが可能となる。
次に、図19から図21を参照して、実施例5に係る隙間拡張治具130について説明する。なお、実施例5では、実施例3と重複する記載を避けるべく、実施例3と異なる部分についてのみ言及する。図19は、実施例5に係る隙間拡張治具の概略を示す概略構成図である。図20及び図21は、実施例5の隙間拡張治具を用いた振動抑制部材の配設方法に関する一例の説明図である。実施例5の隙間拡張治具130は、実施例3の隙間拡張治具110のシート部材112に係止溝132aを形成したものである。以下、図19から図21を参照して、実施例5の隙間拡張治具130について説明する。
図19に示すように、実施例5の隙間拡張治具130は、治具本体131と、一対のシート部材132とを備えている。なお、治具本体131は、実施例3と同様の構成であるため説明を省略する。また、一対のシート部材132は、実施例3とほぼ同様の構成となっており、治具本体131が接触する面に係止溝132aが形成されている。係止溝132aは、長手方向に切った断面が長方形となる治具本体131の角部が嵌合するように、長手方向に切った断面においてV字状に形成された溝となっている。係止溝132aは、長手方向に延在して形成されている。
実施例5の治具本体131は、一対のシート部材132の係止溝132aに係止された状態で取り扱われる。このため、治具本体131は、長手方向に切った断面において、平行となる一対のシート部材132と、治具本体131の長辺(または短辺)とのなす角度が、所定の傾斜角となるように斜めに配置される。このとき、治具本体131は、伝熱管5が対向する方向における隙間の長さよりも短くなるように、一対のシート部材132に対し斜めに配置される。
このように構成された隙間拡張治具130は、図20に示すように、治具挿入工程S1において、治具本体131が斜め配置となった状態で、一対のシート部材132と共に挿入される。
また、図21に示すように、隙間拡張工程S2では、治具本体131を回転させると共に、一対のシート部材132を移動させる。具体的に、隙間拡張工程S2では、一対のシート部材132を、伝熱管5が対向する方向に直交する方向において、相反する方向に移動させると共に、治具本体131の短辺と各シート部材132とが接近(接触)するように移動させる。これにより、治具本体131は、伝熱管5が対向する方向において、治具本体131が長方形の長辺における長さとなるように回転させられる。
以上のように、実施例5の構成によれば、一対のシート部材132により伝熱管5を保護しつつ、一対のシート部材132を移動させることで、治具本体131の回転を補助することができるため、治具本体131を容易に回転させることができる。
次に、図22から図25を参照して、実施例6に係る隙間拡張治具140について説明する。なお、実施例6では、実施例1と重複する記載を避けるべく、実施例1と異なる部分についてのみ言及する。図22は、実施例6に係る隙間拡張治具の概略を示す概略構成図である。図23から図25は、実施例6の隙間拡張治具を用いた振動抑制部材の配設方法に関する一例の説明図である。実施例6の隙間拡張治具140は、実施例1の隙間拡張治具80の回転を補助する回転補助機構を設けたものである。以下、図22から図25を参照して、実施例6の隙間拡張治具140について説明する。
図22に示すように、実施例6の隙間拡張治具140は、治具本体141と、回転補助機構としての一対の押し当て部材142及び締結部材143とを備えている。なお、治具本体141は、実施例1と同様の構成であるため説明を省略する。一対の押し当て部材142は、治具本体141に対し、伝熱管5が対向する方向に直交する方向の両側に設けられている。押し当て部材142は、鋼材等の金属、または強化プラスチック等で構成されており、治具本体141の長手方向に沿って設けられている。押し当て部材142は、長手方向に直交する面で切った断面が台形状となっており、治具本体141に対向する面が、治具本体141の短辺における面に対して傾斜面となっている。このとき、一対の押し当て部材142の傾斜面は、互いに平行となっている。
締結部材143は、鋼線等の紐体で構成されており、治具本体141の両側に設けられた一対の押し当て部材142の周囲に沿って配設されている。具体的に、押し当て部材142の傾斜面の反対側の面には、締結部材143を収容する収容溝が長手方向に延在して形成されている。そして、一対の押し当て部材142の収容溝のそれぞれに、紐状の締結部材143を通すことで、一対の押し当て部材142を囲むように締結部材143が配置される。そして、この締結部材143を締め上げることにより、一対の押し当て部材142の傾斜面が治具本体141に押し当てられることで、一対の押し当て部材142の傾斜面に倣って治具本体141を回転させつつ固定可能となっている。
実施例6において、締結部材143による締結前の治具本体141は、一対の押し当て部材142に挟まれた状態で取り扱われる。このため、治具本体141は、長手方向に切った断面において、伝熱管5と治具本体141の長辺(または短辺)とのなす角度が、所定の傾斜角となるように斜めに配置される。このとき、治具本体141は、伝熱管5が対向する方向における隙間の長さよりも短くなるように、伝熱管5に対し斜めに配置される。
このように構成された隙間拡張治具140は、図23に示すように、治具挿入工程S1において、治具本体141が斜め配置となった状態で、一対の押し当て部材142と共に挿入される。
また、図24に示すように、隙間拡張工程S2では、締結部材143を締め上げることで、一対の押し当て部材142により治具本体141を回転させる。具体的に、締結部材143を締め上げることで、治具本体141の短辺と伝熱管5とが接近(接触)するように回転させる。この後、隙間拡張工程S2では、締結部材143をさらに締め上げることで、治具本体141を一対の押し当て部材142の傾斜面に倣って固定させる。
そして、図25に示すように、締結部材143による締め上げを解除することで、長方形の長辺における長さが、伝熱管5が対向する方向となるように、治具本体141が回転する。つまり、治具本体141は、一対の押し当て部材142による固定が解除されることで、治具本体141の長方形の長辺が、伝熱管5が対向する方向となるように回転する。
一方で、拡張解除工程S4では、締結部材143を再び締め上げることで、一対の押し当て部材142により治具本体141を回転させる。具体的に、締結部材143を締め上げることで、治具本体141の短辺と伝熱管5とが離れるように回転させる。この後、拡張解除工程S4では、締結部材143をさらに締め上げることで、治具本体141を一対の押し当て部材142の傾斜面に倣って固定させる。そして、締結部材143による締め上げを解除することで、長方形の短辺における長さが、伝熱管5が対向する方向となるように、治具本体141が回転する。このとき、治具本体141に回転を加えてもよい。
以上のように、実施例6の構成によれば、締結部材143を締め上げることにより、治具本体141の両側から一対の押し当て部材142を押し当てて、治具本体141を回転させることができるため、簡易な構成で、治具本体141を容易に回転させることができる。
なお、実施例6では、締結部材143を締め上げることで、一対の押し当て部材142の傾斜面に倣って治具本体141を固定させたが、この構成に限らない。つまり、締結部材143を締め上げて、一対の押し当て部材142を治具本体141に押し当てることで、固定状態とせずに、治具本体141の長辺が、伝熱管5が対向する方向となるように、治具本体81を回転させてもよい。
また、実施例1から6に記載の隙間拡張治具80,100,110,120,130,140の構成を、適宜組み合わせてもよい。
1 蒸気発生器
2 胴部
3 管群外筒
4 管板
5 伝熱管
5A 伝熱管層
6 管支持板
7 水室
8 隔壁
9 気水分離器
10 湿分分離器
11 給水管
12 蒸気排出口
14 振動抑制部材
14A 第1振動抑制部材
14B 第2振動抑制部材
15A 接合部材
15B 接合部材
16A 保持部材
16B 保持部材
17 取付部材
51 伝熱管群
71 入室
72 出室
74 入口ノズル
75 出口ノズル
80 隙間拡張治具
81 治具本体
100 隙間拡張治具(実施例2)
101 治具本体(実施例2)
102 操作部材
110 隙間拡張治具(実施例3)
111 治具本体(実施例3)
112 シート部材
120 隙間拡張治具(実施例4)
121 治具本体(実施例4)
122 シート部材(実施例4)
123 連結プレート
124 連結部材
130 隙間拡張治具(実施例5)
131 治具本体(実施例5)
132 シート部材(実施例5)
132a 係止溝
140 隙間拡張治具(実施例6)
141 治具本体(実施例6)
142 押し当て部材
143 締結部材

Claims (12)

  1. 隣り合う伝熱管の隙間に、前記伝熱管の振動を抑制する振動抑制部材を挿入するために、前記隙間を拡張する伝熱管の隙間拡張治具であって、
    前記隙間に挿入される治具本体と、
    前記治具本体と前記治具本体の両側の前記伝熱管との間に設けられる一対のシート部材と、
    前記治具本体と前記一対のシート部材とを連結する連結機構と、を備え、
    前記治具本体は、長手方向に延在し、且つ、前記長手方向を軸方向として回転可能となっており、前記長手方向に直交する断面において、外側寸法の短い短部と、外側寸法の長い長部とを有し、
    前記短部の長さは、隣り合う前記伝熱管が対向する方向における隙間の長さよりも短く、
    前記長部の長さは、隣り合う前記伝熱管が対向する方向における隙間の長さよりも長いことを特徴とする伝熱管の隙間拡張治具。
  2. 前記治具本体は、前記長手方向に直交する断面が長方形となっており、
    前記短部の長さは、前記長方形の短辺における長さであり、
    前記長部の長さは、前記長方形の長辺における長さであることを特徴とする請求項1に記載の伝熱管の隙間拡張治具。
  3. 前記治具本体は、前記長手方向に直交する断面の前記長方形における角部が、曲面となっていることを特徴とする請求項2に記載の伝熱管の隙間拡張治具。
  4. 前記長部の長さは、隣り合う前記伝熱管が対向する方向において、前記振動抑制部材よりも長くなっていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の伝熱管の隙間拡張治具。
  5. 前記治具本体の長手方向の一端部に取り付けられ、前記治具本体を操作するための操作部材をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の伝熱管の隙間拡張治具。
  6. 前記一対のシート部材には、前記治具本体が係止される係止溝がそれぞれ形成されており、
    前記治具本体は、前記一対のシート部材にそれぞれ係止された状態で、前記一対のシート部材を移動させることにより回転することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の伝熱管の隙間拡張治具。
  7. 前記治具本体の回転を補助する回転補助機構をさらに備えることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の伝熱管の隙間拡張治具。
  8. 前記回転補助機構は、
    隣り合う前記伝熱管が対向する方向に直交する方向において、前記治具本体の両側に設けられた一対の押し当て部材と、
    前記一対の押し当て部材に係合し、前記治具本体に対して前記一対の押し当て部材を押し当てるように締結する締結部材と、を有し、
    前記一対の押し当て部材は、前記締結部材により締結されることで、前記治具本体を押し当てながら回転させることを特徴とする請求項に記載の伝熱管の隙間拡張治具。
  9. 隣り合う伝熱管の隙間に、前記伝熱管の振動を抑制する振動抑制部材を挿入するために、前記隙間を拡張する伝熱管の隙間拡張治具であって、
    前記隙間に挿入される治具本体と、
    前記治具本体と前記治具本体の両側の前記伝熱管との間に設けられる一対のシート部材と、を備え、
    前記治具本体は、長手方向に延在し、且つ、前記長手方向を軸方向として回転可能となっており、前記長手方向に直交する断面において、外側寸法の短い短部と、外側寸法の長い長部とを有し、
    前記短部の長さは、隣り合う前記伝熱管が対向する方向における隙間の長さよりも短く、
    前記長部の長さは、隣り合う前記伝熱管が対向する方向における隙間の長さよりも長く、
    前記一対のシート部材には、前記治具本体が係止される係止溝がそれぞれ形成されており、
    前記治具本体は、前記一対のシート部材にそれぞれ係止された状態で、前記一対のシート部材を移動させることにより回転することを特徴とする伝熱管の隙間拡張治具。
  10. 隣り合う伝熱管の隙間に、前記伝熱管の振動を抑制する振動抑制部材を挿入するために、前記隙間を拡張する伝熱管の隙間拡張治具であって、
    前記隙間に挿入される治具本体と、
    前記治具本体の回転を補助する回転補助機構と、を備え、
    前記治具本体は、長手方向に延在し、且つ、前記長手方向を軸方向として回転可能となっており、前記長手方向に直交する断面において、外側寸法の短い短部と、外側寸法の長い長部とを有し、
    前記短部の長さは、隣り合う前記伝熱管が対向する方向における隙間の長さよりも短く、
    前記長部の長さは、隣り合う前記伝熱管が対向する方向における隙間の長さよりも長く、
    前記回転補助機構は、
    隣り合う前記伝熱管が対向する方向に直交する方向において、前記治具本体の両側に設けられた一対の押し当て部材と、
    前記一対の押し当て部材に係合し、前記治具本体に対して前記一対の押し当て部材を押し当てるように締結する締結部材と、を有し、
    前記一対の押し当て部材は、前記締結部材により締結されることで、前記治具本体を押し当てながら回転させることを特徴とする伝熱管の隙間拡張治具。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の伝熱管の隙間拡張治具を用いて、隣り合う前記伝熱管の隙間に、前記伝熱管の振動を抑制するための振動抑制部材を配設する振動抑制部材の配設方法であって、
    前記伝熱管の隙間に対して、前記短部が、前記伝熱管が対向する方向となるように前記治具本体を挿入する治具挿入工程と、
    前記伝熱管の隙間に対して、前記長部が、前記伝熱管が対向する方向となるように前記治具本体を回転させて、前記隙間を拡張する隙間拡張工程と、
    拡張した前記隙間に前記振動抑制部材を挿入する部材挿入工程と、
    前記隙間拡張治具を前記隙間から引き抜く治具引抜工程と、を備えることを特徴とする振動抑制部材の配設方法。
  12. 前記治具引抜工程の前に、前記伝熱管の隙間に対して、前記短部が、前記伝熱管が対向する方向となるように前記治具本体を回転させて、前記隙間の拡張を解除する拡張解除工程をさらに備えることを特徴とする請求項11に記載の振動抑制部材の配設方法。
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