JP2016090190A - 熱交換器、蒸気発生器、及び熱交換器の組立方法 - Google Patents

熱交換器、蒸気発生器、及び熱交換器の組立方法 Download PDF

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匡胤 門出
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健吾 嶋村
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Abstract

【課題】十分な耐震性能を有する熱交換器、及びこれを備える蒸気発生器、ならびに熱交換器の組立方法を提供する。
【解決手段】熱交換器20は、同一面内に並設された複数の伝熱管24からなる伝熱管群23を複数積層させてなり、伝熱管24の周囲の流体と熱交換する熱交換器本体21と、板状をなし、隣り合う伝熱管群23の間に伝熱管24の延在方向に交差する方向に延びるように配置されるとともに、これら隣り合う伝熱管群23の伝熱管24を支持する複数の支持開口30Hが形成された振止部材30と、を備える
【選択図】図3

Description

本発明は、熱交換器、蒸気発生器、及び熱交換器の組立方法に関する。
蒸気発生器は、Uベンド部を有する熱交換器を備えている。この熱交換器のUベンド部は、曲がり部を有する複数の伝熱管を全体として半球状をなすように集合配列してなるものであり、より具体的には、同一面内(面内方向)に並設された伝熱管群を、面内方向に直交する面外方向に積層することによって構成されている。
このUベンド部の耐震性を向上させるための構造として、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1には、Uベンド部の周囲に配置される環状の補強部材と、隣り合う伝熱管群の間で伝熱管群に当接するように配置された振止部材と、を備える構造が記載されている。振止部材は、Uベンド部の最も外側に位置する固定部を介して、補強部材に固定されている。
特開2013−11380号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された技術では、熱交換器が励振された場合、振止部材と補強部材との固定部に応力が集中してしまう。このため、振止部材の先端部に加わる応力が、予め定められた許容値を超えることで、十分な耐震性能を発揮できなくなる可能性がある。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、十分な耐震性能を有する熱交換器、蒸気発生器、及び熱交換器の組立方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る熱交換器は、同一面内に並設された複数の伝熱管からなる伝熱管群を複数積層させてなり、前記伝熱管の周囲の流体と熱交換する熱交換器本体と、板状をなし、隣り合う前記伝熱管群の間に前記伝熱管の延在方向に交差する方向に延びるように配置されるとともに、これら隣り合う伝熱管群の前記伝熱管を支持する複数の支持開口が形成された振止部材と、を備える。
この構成によれば、振止部材が板状に形成されていることに加えて、この振止部材に形成された複数の支持開口がそれぞれの伝熱管を支持することから、伝熱管の振動や変形による応力が生じた場合であっても、振止部材の全体でこの応力に抗することができる。
本発明の一態様に係る熱交換器では、前記支持開口と前記伝熱管との間に、前記流体が流通する間隙が形成されてもよい。
この構成によれば、支持開口と伝熱管との間に間隙が形成されていることにより、支持開口は伝熱管を支持しながらも、伝熱管に生じる応力が支持開口に集中することを抑制できる。加えて、この間隙を通じて、伝熱管の周囲の流体を円滑に流通させることができる。これにより、振止部材が熱交換器の性能に与える影響を低減することができる。
本発明の一態様に係る熱交換器では、前記支持開口が多角形に形成されてもよい。
この構成によれば、支持開口をなす多角形の各辺のうち、伝熱管に最も近接する部分によって伝熱管を支持することができる。その一方で、支持開口をなす多角形の角部と伝熱管との間に間隙が形成されることによって、伝熱管に生じる応力が支持開口に集中することを抑制できる。
本発明の一態様に係る熱交換器では、前記振止部材は、前記支持開口同士の間の領域に、前記流体が流通する流通開口が形成されてもよい。
この構成によれば、流通開口を通じて、伝熱管の周囲の流体をさらに円滑に流通させることができる。
本発明の一態様に係る熱交換器では、前記振止部材は、前記伝熱管群が積層される方向に延びる分割線に沿って分割された複数の分割体を有し、前記分割線は複数の前記支持開口を横断するように構成されてもよい。
この構成によれば、分割体と伝熱管とを交互に配置することが可能となる。これにより、振止部材を容易に構成することができる。
本発明の一態様に係る熱交換器では、互いに隣り合う前記複数の分割体同士を前記分割線上で接合する接合部材を備えてもよい。
この構成によれば、互いに隣り合う分割体同士が接合部材によって接合されることで、振止部材の強度を向上することができる。
本発明の他の態様に係る蒸気発生器は、上記いずれか一つの態様に係る熱交換器を備える。
この構成によれば、十分な耐震性能を有する熱交換器を備えた蒸気発生器を得ることができる。
本発明のさらに他の態様に係る熱交換器の組立方法は、同一面内に並設された複数の伝熱管からなる伝熱管群を複数積層させてなり、前記伝熱管の周囲の流体と熱交換する熱交換器本体と、板状をなし、隣り合う前記伝熱管群の間に前記伝熱管の延在方向に交差する方向に延びるように配置されるとともに、これら隣り合う伝熱管群の前記伝熱管を支持する支持開口が形成された振止部材と、を備える熱交換器の組立方法であって、互いに分割線同士で接合されることで、前記振止部材を構成する複数の分割体を準備する分割体準備工程と、前記複数の分割体のうち、前記伝熱管群が積層される方向の一方側に位置する前記分割体を配置する第一配置工程と、前記第一配置工程で配置された前記分割体における前記支持開口に対応するように、前記伝熱管を配置する伝熱管配置工程と、前記伝熱管配置工程で配置された前記伝熱管を挟んで、前記複数の分割体のうち、前記伝熱管群が積層される方向の他方側に前記分割体を配置する第二配置工程と、前記第一配置工程で配置された前記分割体と、前記第二配置工程で配置された前記分割体とを、前記分割線上で互いに接合する接合工程と、を含む。
この方法によれば、複数の分割体によって伝熱管を挟み、これら分割体を接合する工程を順次繰り返すことで振止部材を容易に構成することができる。加えて、この方法によれば、既設の熱交換器に対しても容易に振止部材を設けることができる。
本発明によれば、十分な耐震性能を有する熱交換器、及びこれを備える蒸気発生器、ならびに熱交換器の組立方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係る蒸気発生器の断面図である。 本発明の実施形態に係る蒸気発生器のUベンド部を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る蒸気発生器のUベンド部を示す側面視断面図である。 本発明の第一実施形態に係る振止部材を示す要部拡大図である。 本発明の第一実施形態に係る振止部材の変形例を示す要部拡大図である。 本発明の第一実施形態に係る振止部材の他の変形例を示す要部拡大図である。 本発明の第二実施形態に係る振止部材を示す要部拡大図である。 本発明の実施形態に係る熱交換器の組立方法に関して、振止部材の組立工程を示す工程図である。 本発明の第二実施形態に係る振止部材の変形例を示す要部拡大図である。
[第一実施形態]
以下、本発明の熱交換器及び蒸気発生器の第一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1に示す蒸気発生器1は、例えば、加圧水型原子炉(PWR:Pressurized Water Reactor)に用いられる。加圧水型原子炉は、原子炉冷却材及び中性子減速材として軽水を使用しており、この軽水を一次冷却材として用いる。加圧水型原子炉は、一次冷却材を、炉心全体にわたって沸騰しない高温高圧水として、蒸気発生器1に送る。
蒸気発生器1では、高温高圧の一次冷却水の熱を二次冷却水に伝え、二次冷却水を水蒸気とする。この水蒸気は、蒸気タービンに送られて該蒸気タービンを駆動する。蒸気タービンの出力軸には発電機の入力軸が連結されているので、蒸気タービンによって駆動された発電機は、電力を発生する。
蒸気発生器1は、胴部2を備えている。胴部2は、上下方向に延在し、かつ、密閉された中空円筒形状であって、上半部に対して下半部の方が小径の構造物である。胴部2は、一端部側に水室7が配置され、他端部側に蒸気排出口12が配置される。蒸気発生器1は、水室7を下方に、蒸気排出口12を上方に向けて設置される。
胴部2の下半部内から上半部にかけて、胴部2の内壁面と所定間隔をもって配置された円筒形状の管群外筒(ラッパー管)3が設けられている。この管群外筒3は、その下端部が、胴部2の下半部内の下方に配置された管板4まで延在している。管群外筒3内には、多数の伝熱管24を有する熱交換器20が設けられている。この熱交換器20は、管群外筒3の内壁面に対して、複数の補強部材40によって支持されている。
胴部2の下端部には、水室7が設けられている。水室7は、内部が隔壁8により入室71と出室72とに区画されている。入室71には、各伝熱管24の一端部が連通され、出室72には、各伝熱管24の他端部が連通されている。また、入室71には、胴部2の外部に通じる入口ノズル711が形成され、出室72には、胴部2の外部に通じる出口ノズル721が形成されている。そして、入口ノズル711には、加圧水型原子炉から一次冷却水が送られる冷却水配管が連結される。出口ノズル721には、熱交換された後の一次冷却水を加圧水型原子炉に送る冷却水配管が連結される。
胴部2の上半部には、給水Wを蒸気Sと熱水とに分離する気水分離器9及び分離された蒸気Sの湿分を除去して乾き蒸気に近い状態とする湿分分離器10が設けられている。気水分離器9と伝熱管24との間には、外部から胴部2内に二次冷却水を給水する給水管11が挿入されている。
さらに、胴部2の上端部には、蒸気排出口12が形成されている。また、胴部2の下半部内には、給水管11から胴部2内に給水された二次冷却水を、胴部2と管群外筒3との間を流下させて管板4で折り返させ、伝熱管24に沿って上昇させる給水路13が設けられている。なお、蒸気排出口12には、タービンに蒸気を送る冷却水配管が連結され、給水管11には、タービンで使用された蒸気が復水器で冷却された二次冷却水を供給するための冷却水配管が連結される。
熱交換器20は、図2及び図3に示すように、熱交換器本体21と、振止部材30と、保持部材61と、ブリッジ62とを備えている。
熱交換器本体21は、複数の伝熱管群23を積層させることによって構成されている。
この複数の伝熱管群23は、同一面内(本実施形態では上下方向を含む同一の平面上)に並設された複数の伝熱管24から構成されている。
各伝熱管24は、管状をなす部材であって、図1に示すように、それぞれ下端が水室71、72に接続された一対の直線部24Lと、U字状をなして一対の直線部24Lの上端同士を接続する曲がり部24Uとを有している。
伝熱管群23は、曲がり部24Uの大きさが互いに異なる複数の伝熱管24を、曲がり部24Uの径が小さいものから順に該曲がり部24Uの外側に向かって配列するとともに、各直線部24Lを互いに平行に配列することで構成されている。これによって、同一平面に沿って並設された複数の伝熱管24からなる伝熱管群23が形成される。この伝熱管群23における複数の伝熱管24が配置される平面に沿う方向は、面内方向と定義される。
なお、各伝熱管群23における複数の伝熱管24は、隣り合う伝熱管24との間に間隙が形成されるように配置されている。これによって、伝熱管24同士の間に一次冷却水が流通する。
そして、熱交換器本体21は、図2及び図3に示すように、伝熱管群23を面内方向に直交する面外方向に複数積層させることによって構成されている。このように伝熱管群23が積層されることで、熱交換器本体21の頂部は、曲がり部24Uが集合配列されてなる全体として半球状をなすUベンド部25とされている。このUベンド部25は、熱交換器20の上方、即ち、蒸気排出口12側において、半球状の頂部を上方側に向けて配置されている。
なお、このような熱交換器本体21は、胴部2の内側に固定された管支持板6に支持されている。即ち、管支持板6には、多数の貫通孔が形成されており、この貫通孔内に各伝熱管24が非接触状態で貫通している。
振止部材30は、図2に示すように、伝熱管群23の延在方向に交差する方向に延びるとともに、略半円形に形成された板状の部材である。この振止部材30は、詳しくは図3に示すように、一端部が管支持板6の略中心部に位置する第一支持部30Aによって支持されている。振止部材30の他端部は、第二支持部30Bを介して上述の補強部材40によって支持されている。
本実施形態では、複数の振止部材30が設けられている。詳しくは図3に示すように、管支持板6上の第一支持部30Aから放射状に、Uベンド部25の径方向外側に向かって延びる4つの振止部材30が設けられている。
この振止部材30には、複数の伝熱管24が挿通されることでこれらを支持する、複数の支持開口30Hが形成されている。詳しくは図4に示すように、本実施形態では支持開口30Hの開口形状は略円形とされている。これら複数の支持開口30Hは、伝熱管群23における複数の伝熱管24が配置される面内方向、及び伝熱管群23が積層される面外方向のそれぞれに沿って互いに間隔をあけて格子状に配列されている。
保持部材61は、図2及び図3に示すように、Uベンド部25の表面から突出する振止部材30の固定部60を連結する部材である。この保持部材61は、Uベンド部25に沿って取り付けられた円弧棒状をなしている。保持部材61は、面外方向に向かってUベンド部25の半球面に沿って延在している。
ブリッジ62は、図2に示すように、面外方向に間隔をあけて設けられた複数の振止部材30にそれぞれ接続されている。さらにこのブリッジは、管群外筒3から延びる上述の補強部材40に対して接続されている。
このブリッジ62は、Uベンド部25の外周、即ち、伝熱管群23の半球状の外周に沿って面内方向に延在するように配置された円弧形状かつ板状の部材である。ブリッジ62は、Uベンド部25において曲がり部24Uの延在方向に沿って延在している。図2においては1本のブリッジ62が示されているが、ブリッジ62は、面外方向に間隔をあけて複数配置されている。
以上のような構成の蒸気発生器1では、加圧水型原子炉で加熱された一次冷却水が入室71に送られ、熱交換器本体21の多数の伝熱管24内を通って循環して出室に至る。一方、復水器で冷却された二次冷却水は、給水管11に送られ、胴部2内の給水路13を通って伝熱管群23に沿って上昇する。この際、伝熱管24内を流通する高温の一次冷却水(流体)と伝熱管24周囲の二次冷却水との間で熱交換が行われる。
これによって冷却された一次冷却水は、出室72から加圧水型原子炉に戻される。一方、高圧高温の一次冷却水と熱交換した二次冷却水は、胴部2内を上昇し、気水分離器9で蒸気と熱水とに分離される。そして、分離された蒸気は、湿分分離器10で湿分を除去されてからタービンに送られる。
ここで、蒸気発生器内で一次冷却水が各伝熱管24内を通過する際には、特にU字形状の曲がり部24Uにおいて伝熱管24内を流通する一次冷却水の流通や該伝熱管24の周囲の二次冷却水の流動に基づいて自励振動が発生する。このような自励振動は、伝熱管24の延在方向に交差する方向に延びる振止部材30によって抑制される。具体的には、伝熱管24に生じた自励振動は、振止部材30における支持開口30Hが伝熱管24を周囲から囲むように支持することによって抑制することができる。
さらに、この構成によれば、振止部材30が板状に形成されていることに加えて、この振止部材30に形成された複数の支持開口30Hがそれぞれの伝熱管24を支持することから、伝熱管24の振動や変形による応力が生じた場合であっても、振止部材30の全体でこの応力に抗することができる。言い換えると、このような振止部材30では、局所的な応力集中の発生を抑えることができる。
以上、本発明の第一実施形態について詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、振止部材30における支持開口30Hが多角形に形成されていてもよい。具体的には、図5に示すように、支持開口30Hを略矩形に形成することで、振止部材30における支持開口30Hと伝熱管24との間に間隙30Sが形成されるようにしてもよい。図5の例では、支持開口30Hがなす矩形におけるそれぞれの角部を結ぶ対角線のうち、一方の対角線を面内方向に沿うように構成されている。
このような構成によれば、支持開口30Hをなす多角形(矩形)の各辺のうち、伝熱管24に最も近接する部分によって伝熱管24を支持することができる。その一方で、支持開口30Hをなす多角形の角部と伝熱管24との間に間隙30Sが形成されている。これにより、振動等によって伝熱管24に生じる応力が支持開口30Hに集中することを抑制できる。これにより、熱交換器20の耐震性能を向上することができる。加えて、間隙30Sが形成されていることにより、伝熱管24周囲の流体(二次冷却水)を円滑に流通させることができる。
さらに、図6に示すように、振止部材30における支持開口30H同士の間の領域に、さらに別の開口部を設けることで流通開口30Fとしてもよい。言い換えると、流通開口30Fは、隣り合う伝熱管24同士の間の領域に形成される。このような構成によれば、流通開口30Fを通じて伝熱管24周囲の流体(二次冷却水)をさらに円滑に流通させることができる。
[第二実施形態]
続いて、本発明の熱交換器20及び蒸気発生器1の第二実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、上述の第一実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図7に示すように、本実施形態に係る振止部材32は、分割線32Lによって複数に分割されている。より詳細には、この分割線32Lは伝熱管群23が積層される方向(面外方向)に延びるとともに、複数の支持開口32Hを横断するように形成されている。分割線32Lによって、振止部材32は複数の分割体32Pに分割されている。したがって、隣り合う一対の分割体32P同士は、上記の分割線32Lを挟んで接合されることで、分割線32L上に支持開口32Hが配列された状態となる。言い換えると、一対の分割体32Pによって、面外方向に積層された複数の伝熱管群23が、外側から挟まれるようにして支持される。
さらに、隣り合う分割体32P同士は、分割線32Lを挟んで、接合部材32Cによって接合される。接合部材32Cは、一例として図7に示すように、分割線32Lに交差する方向に延びる矩形板状をなし、その両端部を分割体32Pに対して固定することで、分割体32P同士を接合する。接合部材32Cの両端部は、分割体32Pの分割線32L上であって、隣り合う支持開口32H同士の間の領域に固定される。
なお、接合部材32Cと分割体32Pとの固定の態様は設計や仕様に応じて任意に決定されてよく、例えば溶接や、ボルトとナット等によってこれらを締結する構成が他に考えられる。
さらに、図7の例では、説明を簡略化するために4つの分割体32Pのみを図示する。これら複数の分割体32Pを、面外方向一方側から他方側にかけて、それぞれ順に第一分割体P1、第二分割体P2、第三分割体P3、第四分割体P4と呼ぶ。しかしながら、分割体32Pの態様は、面内方向における伝熱管24が配置される個数に応じて決定されるものであって、同図の例に限定されるものではない。
続いて、上述の振止部材32に関して、本発明の一実施形態に係る熱交換器20の組立方法の一例を、図8(a)から図8(d)を参照して説明する。
本実施形態に係る熱交換器20の組立方法は、分割体32Pを準備する分割体準備工程と、分割体32Pの1つ(第一分割体P1)を配置する第一配置工程と、第一分割体P1の支持開口32Hに伝熱管24を配置する伝熱管配置工程と、該伝熱管24を挟むようにして分割体32Pの1つ(第二分割体P2)を配置する第二配置工程と、第一分割体P1と第二分割体P2とを接合する接合工程と、を含む。
分割体準備工程では、分割線32Lに沿って分割された複数の分割体32Pを準備する。本工程では、一体に形成された既存の振止部材32を分割線32Lに沿って複数の分割体32Pに分割してもよいし、複数の分割体32Pを当初より別体としてそれぞれ形成してもよい。
続いて、図8(a)に示すように、複数の分割体32Pのうち、伝熱管群23が積層される方向(面外方向)の一方側に、1つの分割体32P(第一分割体P1)を配置する。詳しくは図3等に示すように、管支持板6上における第一支持部30Aが位置する側に、第一分割体P1を配置する(第一配置工程)。
次に、同じく図8(a)に示すように、第一分割体P1における支持開口32Hに対応するようにして、複数の伝熱管24を配置する(伝熱管配置工程)。このとき、伝熱管24は、該伝熱管24と支持開口32Hとの間に、上述の間隙32Sが形成されるように配置される。
さらに、図8(b)に示すように第二配置工程では、複数の分割体32Pのうち、面外方向の他方側に、他の分割体32P(第二分割体P2)を配置する。すなわち、上述の第一分割体P1における、振止部材32の径方向外側に向かう側の部分に、第二分割体P2を配置する。より詳しくは、第二分割体P2は、複数の伝熱管24が支持開口32Hによって周囲から挟まれるようにして配置される。このとき、上述の第一配置工程と同様に、伝熱管24と支持開口32Hとの間には、上述の間隙32Sが形成される。
次いで、図8(c)に示すように、第一分割体P1と第二分割体P2とを、接合部材32Cによって互いに接合する(接合工程)。同図では、接合部材32Cの態様は、上述の実施形態に準ずる。しかしながら、本工程において分割体32P同士の接合の態様はこれに限定されず、例えばこれら分割体32P同士を溶接等で接合する構成を採ってもよい。
続いて、以上のようにして配置された第二分割体P2に対して、伝熱管配置工程に則して複数の伝熱管24をさらに配置する。さらに、第二配置工程及び接合工程を繰り返すことで、他の分割体32P(第三分割体P3、第四分割体P4、・・・、第n分割体)を、振止部材32の分割される数に応じて配置し、これらを互いに接合する。以上により、熱交換器20の組立方法が完了する。
なお、既設の熱交換器20に振止部材32を施工する場合、以上で説明した第一配置工程から第二配置工程にかけての各工程は、以下のように実行されてもよい。すなわち、第一配置工程と第二配置工程では、既設の伝熱管24を支持開口32Hによって挟み込むようにして分割体32Pが配置されてもよい。
以上のような振止部材32の構成、及び熱交換器20の組立方法によれば、分割体32Pと伝熱管24とを交互に配置することで、振止部材32を容易に組み立てることが可能となる。これにより、熱交換器20の組立性を向上させることができる。
加えて、このような構成、及び方法によれば、既設の熱交換器20に対して、振止部材32を容易に追設することが可能となる。これにより、熱交換器20の耐震補強工事等に要する施工期間や施工コストを削減することができる。
以上、本発明の第二実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、図9に示すように、本実施形態に係る振止部材32においても、上述の第一実施形態と同様に、流通開口32Fを設ける構成としてもよい。
さらに、図9に示すように、分割線32Lはこの流通開口32Fを横断するように構成されてもよい。このような構成によれば、支持開口32Hが分割線32Lによって分割されないため、伝熱管24をより安定的に支持することができる。
1 蒸気発生器
2 胴部
3 管群外筒
4 管板
6 管支持板
7 水室
8 隔壁
9 気水分離器
10 湿分分離器
11 給水管
12 蒸気排出口
13 給水路
20 熱交換器
21 熱交換器本体
23 伝熱管群
24 伝熱管
24L 直線部
24U 曲がり部
25 Uベンド部
30、32 振止部材
30A 第一支持部
30B 第二支持部
30F、32F 流通開口
30H、32H 支持開口
30S、32S 間隙
32C 接合部材
32L 分割線
32P 分割体
60 固定部
61 保持部材
62 ブリッジ
71 入室
72 出室
711 入口ノズル
721 出口ノズル
P1 第一分割体
P2 第二分割体
P3 第三分割体
P4 第四分割体
Pn 第n分割体

Claims (8)

  1. 同一面内に並設された複数の伝熱管からなる伝熱管群を複数積層させてなり、前記伝熱管の周囲の流体と熱交換する熱交換器本体と、
    板状をなし、隣り合う前記伝熱管群の間に前記伝熱管の延在方向に交差する方向に延びるように配置されるとともに、これら隣り合う伝熱管群の前記伝熱管を支持する複数の支持開口が形成された振止部材と、を備える熱交換器。
  2. 前記支持開口と前記伝熱管との間に、前記流体が流通する間隙が形成された請求項1に記載の熱交換器。
  3. 前記支持開口が多角形に形成された請求項1又は2に記載の熱交換器。
  4. 前記振止部材は、前記支持開口同士の間の領域に、前記流体が流通する流通開口が形成された請求項1から3のいずれか一項に記載の熱交換器。
  5. 前記振止部材は、前記伝熱管群が積層される方向に延びる分割線に沿って分割された複数の分割体を有し、
    前記分割線は複数の前記支持開口を横断する請求項1から4のいずれか一項に記載の熱交換器。
  6. 互いに隣り合う前記複数の分割体同士を前記分割線上で接合する接合部材を備える請求項5に記載の熱交換器。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の熱交換器を備える蒸気発生器。
  8. 同一面内に並設された複数の伝熱管からなる伝熱管群を複数積層させてなり、前記伝熱管の周囲の流体と熱交換する熱交換器本体と、
    板状をなし、隣り合う前記伝熱管群の間に前記伝熱管の延在方向に交差する方向に延びるように配置されるとともに、これら隣り合う伝熱管群の前記伝熱管を支持する支持開口が形成された振止部材と、を備える熱交換器の組立方法であって、
    互いに分割線同士で接合されることで、前記振止部材を構成する複数の分割体を準備する分割体準備工程と、
    前記複数の分割体のうち、前記伝熱管群が積層される方向の一方側に位置する前記分割体を配置する第一配置工程と、
    前記第一配置工程で配置された前記分割体における前記支持開口に対応するように、前記伝熱管を配置する伝熱管配置工程と、
    前記伝熱管配置工程で配置された前記伝熱管を挟んで、前記複数の分割体のうち、前記伝熱管群が積層される方向の他方側に前記分割体を配置する第二配置工程と、
    前記第一配置工程で配置された前記分割体と、前記第二配置工程で配置された前記分割体とを、前記分割線上で互いに接合する接合工程と、
    を含む熱交換器の組立方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018097505A (ja) * 2016-12-12 2018-06-21 三菱重工業株式会社 制振構造の解析方法

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