JP2002115184A - 合成皮革 - Google Patents

合成皮革

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JP2002115184A
JP2002115184A JP2000313309A JP2000313309A JP2002115184A JP 2002115184 A JP2002115184 A JP 2002115184A JP 2000313309 A JP2000313309 A JP 2000313309A JP 2000313309 A JP2000313309 A JP 2000313309A JP 2002115184 A JP2002115184 A JP 2002115184A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 嵩高感に富み、かつ重厚感をも有する合成
皮革を提供する。 【解決手段】 片面起毛布1の起毛面11に発泡アクリ
ル系樹脂エマルジョン層2が設けられ、該起毛布の非起
毛面12に発泡ポリウレタン層3が接着剤層31を介し
て設けられ、該発泡ポリウレタン層3上にポリウレタン
表皮層4が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成皮革に関し、
特に、嵩高感・重厚感に富む合成皮革に関する。
【0002】
【技術背景】一般に、合成皮革としては、織布、編布、
又はこれらの起毛布等を基布とし、この基布上に接着剤
を介してポリウレタン表皮層を設けた構成のものが広く
知られている。
【0003】嵩高感に富む合成皮革を得るために、基布
として起毛布を使用する手法がある。また、起毛布の起
毛面側にポリウレタン表皮層を形成した後、水中で揉み
加工を施すことより表皮層に適度なシワを入れることが
でき、より天然皮革に酷似した外観を有する合成皮革と
することもできる。しかし、この手法においては、表皮
層と起毛布との連結が、起毛布の起毛のみで行われるた
め、厚み方向のみの連結となって、平面的な連結がなく
なり、重厚感に乏しい合成皮革となる。
【0004】
【発明の目的】本発明は、この問題を解決し、嵩高感・
重厚感を有する合成皮革を提供することを目的とする。
【0005】
【発明の概要】本発明の合成皮革は、上記目的を達成す
るために、(1)片面起毛布の起毛面に発泡アクリル系
樹脂エマルジョン層が設けられ、該エマルジョン層上又
は該起毛布の非起毛面に発泡ポリウレタン層が設けら
れ、該発泡ポリウレタン層上にポリウレタン表皮層が設
けられてなることを特徴とする(以下、(1)の合成皮
革ということもある)か、(2)片面起毛布の起毛面に
発泡アクリル系樹脂エマルジョン層が設けられ、該起毛
布の非起毛面にポリウレタン表皮層が設けられてなるこ
とを特徴とする(以下、(2)の合成皮革ということも
ある)か、(3)両面起毛布の少なくとも一方の面に発
泡アクリル系樹脂エマルジョン層が設けられ、該エマル
ジョン層上又は起毛面に発泡ポリウレタン層が設けら
れ、該発泡ポリウレタン層上にポリウレタン表皮層が設
けられてなることを特徴とする(以下、(3)の合成皮
革ということもある)か、(4)両面起毛布の少なくと
も一方の面に発泡アクリル系樹脂エマルジョン層が設け
られ、該エマルジョン層上又は起毛面にポリウレタン表
皮層が設けられてなることを特徴とする(以下、(4)
の合成皮革ということもある)。
【0006】上記(1)〜(4)の合成皮革における起
毛布において、片面起毛布、両面起毛布とも、起毛面
が、単糸繊度100デニール以下、起毛長1〜10m
m、起毛密度400〜25000本/mのものを使用
してもよいし、上記(1)〜(4)の発泡アクリル系樹
脂エマルジョン層は、乾燥後の重量が30〜100g/
cmであってもよい。すなわち、上記(1)〜(4)
の合成皮革の基布として、上記のような起毛面を備えた
片面又は両面起毛布であって、起毛面(両面起毛布の場
合は片面又は両面)に上記の厚さで発泡アクリル系樹脂
エマルジョン層を設けたものを使用することもできる
(本発明者等の先願に係る特願2000−301735
号明細書参照)。しかも、この基布は、光にかざしたと
きに、発泡アクリル系樹脂エマルジョン層及び起毛布を
通して光が散点状に透過し、この散点の面積の合計が全
面積の5%以下であってもよい。また、発泡アクリル系
樹脂エマルジョン層が設けられた起毛面において、起毛
の少なくとも半数がその根元から先端までを発泡アクリ
ル系樹脂エルマジョン層で被覆されており、この被覆さ
れた起毛のうちの少なくとも半数が少なくともその先端
部において横臥していてもよい。
【0007】本発明における片面又は両面起毛布は、ポ
リエステル、ナイロン、ポリアクリロニトリル、ポリオ
レフィン、ポリビニルアルコール等の合成繊維、綿、
麻、絹等の天然繊維、レーヨン、スフ、アセテート等の
再生繊維、これらの混合繊維、混紡繊維等からなる織
布、不織布、編布(以下、ベース布と記すこともある)
に、上記の合成繊維、天然繊維、再生繊維、これらの混
合繊維、混紡繊維等からなる起毛が、公知の手法により
起毛されたもの、植毛されたもの、あるいはパイル織り
されたものが使用できる。
【0008】この片面又は両面起毛布の起毛面は、単糸
繊度100デニール以下、起毛長が1〜10mm、好ま
しくは2〜8mmで、起毛密度が400〜25000本
/cm、好ましくは1000〜10000本/cm
のものを使用することができる。なお、単糸繊度とは、
起毛1本毎の繊度をいい、起毛長とは、上記の起毛が上
記のベース布に接している部分(根元)から先端までの
長さをいい、起毛密度とは、上記のベース布1m当た
りの上記の起毛の本数をいう。
【0009】起毛長が1mm未満で、起毛密度が400
本/m未満では、所望の嵩高感や重厚感を得ることが
できないか、基布から発泡アクリル系樹脂エマルジョン
が脱落し易くなり、起毛長が10mmより長く、起毛密
度が25000本/cmより大きいと、嵩高感や重厚
感は十分となるものの、発泡アクリル系樹脂エマルジョ
ンによる被覆がし難くなり、起毛の少なくとも半数がそ
の根元から先端までを発泡アクリル系樹脂エルマジョン
層で被覆することが極めて困難ないしは不可能となる。
【0010】本発明では、上記の片面又は両面起毛布の
少なくとも一方の面に、発泡アクリル系樹脂エマルジョ
ン層を設けたものを基布として用いるが、このエマルジ
ョン層の厚さ(両面に設ける場合は片面当たりの厚さ)
は、乾燥後の重量で30〜100g/mとすることが
適している。乾燥後の重量が30g/m未満である
と、所望の嵩高感や重厚感を得ることができないばかり
か、上記した起毛の少なくとも半数を、その根元から先
端までを被覆することができない場合があり、また被覆
された起毛のうちの少なくとも半数を、少なくともその
先端部において横臥することができない場合があり、し
かも本発明における基布を光にかざしたときに、発泡ア
クリル系樹脂エマルジョン層及び起毛布を通して光透過
が散点状ではなく、またこの散点の面積の合計が全面積
の5%以上となってしまう。乾燥後の重量が100g/
より厚いと、嵩高感や重厚感を得ることはできるも
のの、基布、延いては本発明の合成皮革の重量増を招く
上、取扱性や加工性を低下させる。
【0011】発泡アクリル系樹脂エマルジョン層の発泡
度合いは、用途に応じて適宜変更されるため、特に制限
しないが、一般には、上記の乾燥後の重量において、
1.5〜6.0倍程度が適している。この発泡度合いが
小さすぎると、発泡アクリル系樹脂エマルジョンが浸透
し易くなりすぎて、起毛布の織り目や編み目にまで浸透
してしまい、得られる基布の風合いを硬くしてしまうお
それがあり、大きすぎると、逆に浸透し難くなって、所
望の嵩高感や重厚感を得ることができなくなる。
【0012】このアクリル系樹脂としては、アクリル
酸、アクリル酸エステル、アクリルアミド、アクリルニ
トリル、メタクリル酸エステル等のホモポリマー;これ
らのモノマーとスチレン、その他のモノマーとの共重合
体が使用できる。これらのアクリル系樹脂には、必要に
応じて、アクリル系樹脂に配合される通常の起泡剤、整
泡剤、架橋剤、粘度調整剤、着色剤、充填剤、老化防止
剤等の添加剤を、通常の発泡アクリル系樹脂エマルジョ
ンに配合する量の範囲内で配合することができる。
【0013】本発明における発泡アクリル系樹脂エマル
ジョンは、オークスミキサー等のメカニカルフォーム用
ミキサーを用いて、上記のアクリル系樹脂エマルジョン
に細かな空気粒を均一に混入させることによって得られ
る。この空気粒が混入した状態のエマルジョンを上記の
片面又は両面起毛布の起毛面(両面起毛布の場合は、少
なくともいずれか一方の面)に、上記の乾燥後の重量と
なるように塗布し、加熱して水分を蒸発させることによ
って、本発明における基布を得ることができる。
【0014】このときの空気(粒状)の混入量は、発泡
アクリル系樹脂エマルジョン層の所望の発泡度合いによ
って異なり一概には決められないが、一般には、発泡ア
クリル系樹脂エマルジョン1kg当たり0.5〜5L程
度が適しており、この範囲内から所望の発泡度合いに応
じて適宜選定される。
【0015】上記の発泡アクリル系樹脂エマルジョンの
起毛布への塗布は、ドクターナイフコーター、コンマド
クターコーター、その他通常の塗布手段で行うことがで
きる。
【0016】起毛布へ塗布した後の発泡アクリル系樹脂
エマルジョンの加熱乾燥は、150〜180℃で5〜1
5分間で行うことが好ましい。150℃未満で5分間未
満では、十分な乾燥(水分蒸発)ができないばかりか、
十分な架橋反応をも生起しない。180℃より高温で1
5分間より長時間であっても、この作用効果は飽和する
ため、熱経済上好ましくないし、場合によっては変色が
発生することもある。この加熱操作は、加熱炉によって
行うことが好ましい。
【0017】上記のようにして得られる基布は、光にか
ざしたときに、発泡アクリル系樹脂エマルジョン層及び
起毛布を通して光が散点状に透過することが好ましい。
光の透過が散点状でなければ、発泡アクリル系樹脂エマ
ルジョン層が均一に形成されておらず、本発明の合成皮
革に所望の嵩高感や重厚感を付与することができなくな
る。そして、この散点の面積の合計は、全面積の5%以
下であることが好ましい。この合計の下限値は、0%す
なわち光の透過がなくてもよいが、本発明の合成皮革に
所望の嵩高感や重厚感を付与する上では、下限値は0.
01%程度とすることが適している。
【0018】また、上記のようにして得られる基布は、
発泡アクリル系樹脂エマルジョン層が設けられた起毛面
における起毛の少なくとも半数が、その根元から先端ま
でを発泡アクリル系樹脂エルマジョン層で被覆されてい
ることが好ましい。なお、本発明において、先端から起
毛長の90%以上被覆されているものは、根元まで被覆
されているものとする。その根元から先端までを発泡ア
クリル系樹脂エルマジョン層で被覆された起毛が、起毛
の半数未満では、発泡アクリル系樹脂エマルジョン層で
被覆する技術的効果が十分に得られず、本発明の合成皮
革に所望の嵩高感や重厚感を付与することができなくな
る。
【0019】そして、この被覆された起毛のうちの少な
くとも半数が、少なくともその先端部において横臥して
いることが好ましい。この横臥により、起毛部の表面が
平坦状となって、表皮層との連結が平面で行われること
となり、重厚感に富む合成皮革を得ることができる。
【0020】上記のようにして得られる基布の、発泡ア
クリル系樹脂エマルジョン層上、非起毛面、又は起毛面
に発泡ポリウレタン層が設けられるが、このポリウレタ
ンとしては、平均分子量500〜4000のポリマージ
オール、例えばポリエステルジオール、ポリエーテルジ
オール、ポリエステル・エーテルジオール、ポリカプロ
ラクトンジオール、ポリメチルバレロラクトンジオー
ル、ポリカーボネートジオール等から選ばれる少なくと
も1種と、有機ポリイソシアネート、例えば芳香族ジイ
ソシアネート、脂肪族ジイソシアネート、脂環族ジイソ
シアネート、環状基を有する脂肪族ジイソシアネート等
から選ばれる少なくとも1種と、鎖伸長剤としての活性
水素原子を少なくとも2個有する低分子化合物、例えば
脂肪族ジオール、脂環族ジオール、脂肪族ジアミン、脂
環族ジアミン、ヒドラジン誘導体等から選ばれる少なく
とも1種とを反応させて得られる一液型又は二液型ポリ
ウレタン樹脂が使用できる。なお、これらのポリウレタ
ン樹脂は、アミノ酸、シリコン、フッ素等を反応させて
得られる変性ポリウレタン樹脂であってもよい。
【0021】上記の発泡ポリウレタン層の厚さは、乾燥
後の重量で、20〜200g/mが適している。薄す
ぎると、所望の嵩高感や重厚感を得ることができず、厚
すぎると、合成皮革が重量増となるばかりか、加工性が
低下する。また、発泡度合いは、特に制限されず、本発
明の合成皮革の用途等に応じて適宜選定されるが、一般
には、1.5〜4倍程度が適している。発泡度合いが小
さすぎれば、本発明の合成皮革に柔軟性を付与すること
ができず、大きすぎると、耐久性に劣る傾向がある。
【0022】上記の発泡ポリウレタン層、起毛面、ある
いは非起毛面に、ポリウレタン表皮層が設けられるが、
この表皮層のポリウレタンとしては、上記の発泡ポリウ
レタン層のポリウレタンと同様にして得られる樹脂が使
用できる。この表皮層の厚さは、乾燥後の重量で、10
〜100g/mが適している。薄すぎると、強度的な
問題を発生し、厚すぎると、天然皮革様の風合いや感触
を付与することができなくなる。
【0023】本発明の合成皮革の作製方法は、天然皮革
様のシボ紋を付与するために、一般には、このようなシ
ボ紋等の意匠を表面に有する離型性の紙や合成樹脂シー
ト等を用い、次のような方法が採用される。上記の離型
紙等のシボ紋面に、表皮層用のポリウレタン溶液をドク
ターナイフコーター、コンマドクターコーター、その他
通常の塗布手段で塗布し、加熱乾燥し、必要に応じてこ
の上に発泡ポリウレタン層用の発泡性のポリウレタン溶
液を上記の手段で塗布し、加熱乾燥した後、接着剤を介
して、上記した基布の発泡アクリル系樹脂エマルジョン
層上、起毛面、あるいは非起毛面に固定(積層)し、次
いで上記の離型紙等を剥離する方法を採用する。この方
法によれば、離型紙等に付与されている上記の天然皮革
様のシボ紋が表皮層の表面に転写されるため、表面に天
然皮革様のシボ紋を有する合成皮革を得ることができ
る。
【0024】この方法における表皮層及び発泡ポリウレ
タン層の加熱乾燥条件は、100〜120℃で、2〜5
分間の保持が適している。また、上記の接着剤として
は、ポリウレタン表皮層、あるいは発泡ポリウレタン層
と、発泡アクリル樹脂系エマルジョン層、起毛面、ある
いは非起毛面とを接着できるものであればどのようなも
のでも使用できるが、通常は、二液型のウレタン樹脂系
接着剤等を使用する。この二液型のウレタン樹脂系接着
剤の使用方法は、ポリウレタン表皮層、あるいは発泡ポ
リウレタン層、基布のどちらかの表面にナイフコーター
等で塗布する方法が一般的である。この塗布量は、乾燥
後の重量で、5〜100g/mとなる量が適してい
る。
【0025】なお、ポリウレタン表皮層あるいは発泡ポ
リウレタン層を、上記の発泡アクリル系樹脂エマルジョ
ン層上に設ける場合は、両層を強固に固着するために、
予め、発泡アクリル系樹脂エマルジョン層の表面を、起
毛部が露出するまで、サンドペーパー等でバフ研磨して
おいてもよい。このときのサンドペーパーは、180〜
240メッシュ程度の粗さを有するものを使用すること
が適している。
【0026】以上のような構成を有する本発明の合成皮
革において、片面又は両面起毛布の起毛面側にポリウレ
タン表皮層が設けられるものでは、この表皮層に適度な
シワが発生し、より一層天然皮革に酷似するか、あるい
は独特な天然皮革様の外観となって特殊の天然皮革に近
似するものとなる。
【0027】また、本発明の合成皮革を、水中又は加湿
雰囲気下で、加温又は加熱しながら揉み加工を行い、乾
燥させると、起毛布の織り目や編み目等の組織が収縮
し、これに伴い表皮層には美麗なシワが発生し、一層独
特な天然皮革様の外観となる。
【0028】
【実施例】実施例1 図1は、(1)の合成皮革のうちの、片面起毛布1の起
毛面11に発泡アクリル系樹脂エマルジョン層2が設け
られ、該起毛布1の非起毛面12に発泡ポリウレタン層
3が接着剤層31を介して設けられ、該発泡ポリウレタ
ン層3上にポリウレタン表皮層4が設けられているもの
を模式的に示した図である。この合成皮革は、次のよう
にして作製したものである。
【0029】アクリル系樹脂エマルジョン(イーテック
社製商品名“FX880J”)100重量部と、起泡剤
(イーテック社製商品名“FD−8”)3重量部と、水
性顔料(住化カラー社製商品名“ポルックスPCカラ
ー”)1重量部を混合して粘度14000mPa・sの
アクリル系樹脂エマルジョンを調製し、これをオークス
ミキサーにて微細な空気粒を約1L/kg混入して約2
倍の容積に発泡させて発泡アクリル系樹脂エマルジョン
とした。このエマルジョンを、単糸繊度1デニール、起
毛長5mm、起毛密度1200本/cmの片面起毛布
1の起毛面11に、ナイフコーターで、乾燥後の重量が
50g/mとなるように塗布し、165℃のオーブン
で7分間加熱して架橋反応を促進させて、発泡アクリル
系樹脂エマルジョン層2を形成した後、オーブンから取
出し、巻き取り、巻き取った状態で、常温で24時間養
生した。
【0030】なお、養生後の基布を、光にかざしたとき
に、発泡アクリル系樹脂エマルジョン層2及び片面起毛
布1を通して光が散点状に透過し、この散点の面積の合
計が全面積の約0.5%であり、また起毛数の約99%
が、その根元から先端までを発泡アクリル系樹脂エルマ
ジョン層で被覆されており、この被覆された起毛数のう
ちの約99%が、その先端部において横臥していた。こ
の約99%の横臥により、上記基布の発泡アクリル系樹
脂エマルジョン層が形成された起毛面は、平坦状となっ
ていた。
【0031】一方、一液型ウレタン樹脂(大日精化工業
社製商品名“レザミンME−44”)100重量部に対
し、DMF20重量部、MEK20重量部、着色剤(大
日本インキ化学工業社製商品名“ダイラックTV−カラ
ー”)20重量部を混合してポリウレタン表皮層4用の
溶液を調製した。この溶液を、表面に微細な凹凸を所定
のパターンで有する離型紙上に、ナイフコーターで、乾
燥後の重量が20g/mとなるように塗布し、100
℃のオーブンで3分間加熱して、DMFとMEKを蒸発
させ、離型紙上にポリウレタン表皮層4を作製した。
【0032】また、二液型ウレタン樹脂100重量部に
対し、イソシアネート8重量部、促進剤3重量部、希釈
溶剤(DMF)20重量部、発泡剤5重量部を混合して
発泡ポリウレタン層3用の溶液を調製した。この溶液
を、上記表皮層4上に、ナイフコーターで、乾燥後の重
量が20g/mとなるように塗布し、120℃のオー
ブンで5分間加熱して、発泡倍率2倍の発泡ポリウレタ
ン層3を形成した。
【0033】更に、二液型ウレタン樹脂100重量部に
対し、イソシアネート8重量部、促進剤3重量部、希釈
溶剤20重量部を混合して接着剤層31用溶液を調製し
た。この接着剤層31用溶液を、上記の発泡ポリウレタ
ン層3上に、ナイフコーターで、乾燥後の重量が50g
/mとなるように塗布し、80℃のオーブンで3分間
加熱した後、接着剤層31面に、発泡アクリル系樹脂エ
マルジョン層2を形成した起毛布を非起毛面12で貼り
合わせて積層し、巻き取り、常温で2日間養生させた
後、離型紙を剥離させた。その後、水中で揉み加工し、
乾燥した。
【0034】以上により、図1に示す構成を有する本発
明の合成皮革を得ることができた。この合成皮革は、嵩
高感を有し、重厚感に富み、しかも表皮層に美麗なシワ
が形成されており、高級な天然皮革様の外観を呈するも
のであった。
【0035】実施例2 図1に示す実施例1のものから、発泡ポリウレタン層3
のない合成皮革(図示省略)を作製した。この合成皮革
は、(3)の合成皮革に相当するもので、実施例1のも
のに比して、嵩高感にやや乏しいものの、美麗なシワを
形成しており、重厚感や、ある程度の嵩高感を有し、や
はり高級な天然皮革様の外観を有するものであった。
【0036】実施例3 図2は、(1)の合成皮革のうちの、片面起毛布1の起
毛面11に発泡アクリル系樹脂エマルジョン層2が設け
られ、該発泡アクリル系エマルジョン層2上に発泡ポリ
ウレタン層3が、接着剤層31を介して設けられ、該発
泡ポリウレタン層3上にポリウレタン表皮層4が設けら
れているものを模式的に示した図であり、表皮層4には
シワ5が発生している。この合成皮革は、次のようにし
て作製したものである。
【0037】実施例1と同様にして片面起毛布1の起毛
面11に発泡アクリル系樹脂エマルジョン層2を形成し
た。
【0038】一方、実施例1と同様にして離型紙にポリ
ウレタン表皮層4を形成し、この上に実施例1と同様に
して発泡ポリウレタン層3を形成した。次いで、実施例
1と同様にして発泡ポリウレタン層3上に接着剤層31
を形成した後、上記の発泡アクリル系樹脂エマルジョン
層2を形成した起毛布を、発泡アクリル系樹脂エマルジ
ョン層2側で接着剤層31に貼り合わせて積層し、巻き
取り、常温で2日間養生させた後、離型紙を剥離させ
た。その後、水中で揉み加工し、乾燥した。
【0039】以上により、図2に示す構成を有する本発
明の合成皮革を得ることができた。この合成皮革は、起
毛面11に発泡アクリル系樹脂エマルジョン層2が形成
されており、該面11は高い剛性とかなりの平坦状とを
保持しているため、発泡ポリウレタン層3と表皮層4と
からなる積層体を美麗かつ強固に設けることができ、外
観美麗で、しかも嵩高感を有し、重厚感に富むものであ
った。加えて、この合成皮革は、起毛面11上に発泡ポ
リウレタン層3と表皮層4とを形成しているため、表面
に適度なシワ(図1に示す実施例1のものに比して大き
なシワ)5が入っており、このシワ5により独特な天然
皮革様の外観を呈していた。
【0040】実施例4 図3は、(3)の合成皮革のうち、両面起毛布100の
一方の面101に発泡アクリル系樹脂エマルジョン層2
が設けられ、該エマルジョン層2が設けられていない側
の起毛面102に発泡ポリウレタン層3が接着剤層31
を介して設けられ、該発泡ポリウレタン層3上にポリウ
レタン表皮層4が設けられているものを模式的に示した
図であり、表皮層4にシワ5が発生している。この合成
皮革は、次のようにして作成したものである。
【0041】実施例1で調製したエマルジョンを、単糸
繊度1デニール、起毛長5mm、起毛密度1200本/
の両面起毛布100の一方の起毛面101に、実施
例1と同様にして塗布し、加熱乾燥して発泡アクリル系
樹脂エマルジョン層2を形成した。
【0042】なお、この基布を、光にかざしたときに、
発泡アクリル系樹脂エマルジョン層2及び両面起毛布1
00を通して光が散点状に透過し、この散点の合計が全
面積の約1%であり、また起毛の約99%が、その根元
から先端までを発泡アクリル系樹脂エルマジョン層で被
覆されており、この被覆された起毛のうちの約99%
が、その先端部において横臥していた。この約99%の
横臥により、上記基布の発泡アクリル系樹脂エマルジョ
ン層2が形成された起毛面101は、平坦状となってい
た。
【0043】一方、実施例1と同様にして離型紙にポリ
ウレタン表皮層4を形成し、この上に実施例1と同様に
して発泡ポリウレタン層3を形成した。次いで、実施例
1と同様にして発泡ポリウレタン層3上に接着剤層31
を形成し、この上に、上記の両面起毛布100を起毛面
102で貼り合わせて積層し、巻き取り、常温で2日間
養生させた後、離型紙を剥離させた。その後、水中で揉
み加工し、乾燥した。
【0044】以上により、図3に示す構成を有する本発
明の合成皮革を得ることができた。この合成皮革は、嵩
高感を有し、重厚感に富む外観を呈していた。加えて、
この合成皮革は、実施例3の合成皮革と同様、起毛面1
02上に発泡ポリウレタン層3と表皮層4とを形成して
いるため、表面に適度なシワ(図2と同様の大きなシ
ワ)5が入っており、このシワ5により独特な天然皮革
様の外観を呈していた。
【0045】実施例5 図3に示す実施例4のものから、発泡ポリウレタン層3
のない合成皮革(図示省略)を作成した。この合成皮革
は、(4)の合成皮革に相当するもので、実施例4のも
のに比して、嵩高感にやや乏しいものの、実施例4と同
様に適度なシワを有して美麗な外観を呈し、重厚感を有
するものであった。
【0046】実施例6 図4は、(3)の合成皮革のうち、両面起毛布100の
一方の面101に発泡アクリル系樹脂エマルジョン層2
が設けられ、該エマルジョン層2上に発泡ポリウレタン
層3が接着剤層31を介して設けられ、該発泡ポリウレ
タン層3上にポリウレタン表皮層4が設けられているも
のを模式的に示した図であり、表皮層4にはシワ5が発
生している。この合成皮革は、次のようにして作製した
ものである。
【0047】実施例4と同様にして両面起毛布100の
一方の面101に発泡アクリル系樹脂エマルジョン層2
を形成した。
【0048】一方、実施例1と同様にして離型紙にポリ
ウレタン表皮層4を形成し、この上に実施例1と同様に
して発泡ポリウレタン層3を形成した。次いで、実施例
1と同様にして発泡ポリウレタン層3上に接着剤層31
を形成し、この上に、上記の両面起毛布100を発泡ア
クリル系樹脂エマルジョン層2を貼り合わせて積層し、
巻き取り、常温で2日間養生させた後、離型紙を剥離さ
せた。その後、水中で揉み加工し、乾燥した。
【0049】以上により、図4に示す構成を有する本発
明の合成皮革を得ることができた。この合成皮革は、起
毛面101に発泡アクリル系樹脂エマルジョン層2が形
成されており、該面101は高い剛性とかなりの平坦状
とを保持しているため、発泡ポリウレタン層3と表皮層
4とからなる積層体を美麗かつ強固に設けることがで
き、外観美麗で、しかも嵩高感を有し、重厚感に富むも
のであった。加えて、この合成皮革は、実施例3の合成
皮革と同様、起毛面101上に発泡ポリウレタン層3と
表皮層4とを形成しているため、表面に適度なシワ(図
2と同様の大きなシワ)5が入っており、このシワ5に
より独特な天然皮革様の外観を呈していた。
【0050】実施例7 図5は、(3)の合成皮革のうち、両面起毛布100の
両面101,102に発泡アクリル系樹脂エマルジョン
層2,2が設けられ、片方のエマルジョン層2上に発泡
ポリウレタン層3が接着剤層31を介して設けられ、該
発泡ポリウレタン層3上にポリウレタン表皮層4が設け
られているものを模式的に示した図であり、表皮層4に
はシワ5が発生している。この合成皮革は、次のように
して作製したものである。
【0051】実施例4と同様にして両面起毛布100の
両面101,102に発泡アクリル系樹脂エマルジョン
層2,2を形成した。
【0052】一方、実施例1と同様にして離型紙にポリ
ウレタン表皮層4を形成し、この上に実施例1と同様に
して発泡ポリウレタン層3を形成した。次いで、実施例
1と同様にして発泡ポリウレタン層3上に接着剤層31
を形成し、この上に、上記の両面起毛布100を一方の
面で貼り合わせて積層し、巻き取り、常温で2日間養生
させた後、離型紙を剥離させた。その後、水中で揉み加
工し、乾燥した。
【0053】以上により、図5に示す構成を有する本発
明の合成皮革を得ることができた。この合成皮革は、両
起毛面101,102に発泡アクリル系樹脂エマルジョ
ン層2,2が形成されており、該面101は高い剛性と
かなりの平坦状とを保持しているため、発泡ポリウレタ
ン層3と表皮層4とからなる積層体を美麗かつ強固に設
けることができ、外観美麗で、しかも嵩高感を有し、重
厚感に富むものであった。加えて、この合成皮革は、実
施例3の合成皮革と同様、起毛面101上に発泡ポリウ
レタン層3と表皮層4とを形成しているため、表面に適
度なシワ(図2と同様の大きなシワ)5が入っており、
このシワ5により独特な天然皮革様の外観を呈してい
た。
【0054】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の合成皮革
では、(1)嵩高感、重厚感に富み、かつ美麗な外観を
有し、(2)起毛面側に表皮層を設ける構成のもので
は、表皮層に独特の天然皮革様のシワが発生し、特殊な
天然皮革様の外観を呈し、(3)これらの効果により、
自動車の内装材はもとより、その他の広範囲な用途を有
する、等の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の合成皮革の一実施例を示す模式図であ
る。
【図2】本発明の合成皮革の他の実施例を示す模式図で
ある。
【図3】本発明の合成皮革の他の実施例を示す模式図で
ある。
【図4】本発明の合成皮革の他の実施例を示す模式図で
ある。
【図5】本発明の合成皮革の他の実施例を示す模式図で
ある。
【符号の説明】
1 片面起毛布 100 両面起毛布 11,101,102 起毛面 2 発泡アクリル系樹脂層 3 発泡ポリウレタン層 31 接着剤層 4 ポリウレタン表皮層 5 シワ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 片面起毛布の起毛面に発泡アクリル系樹
    脂エマルジョン層が設けられ、該エマルジョン層上又は
    該起毛布の非起毛面に発泡ポリウレタン層が設けられ、
    該発泡ポリウレタン層上にポリウレタン表皮層が設けら
    れてなることを特徴とする合成皮革。
  2. 【請求項2】 片面起毛布の起毛面に発泡アクリル系樹
    脂エマルジョン層が設けられ、該起毛布の非起毛面にポ
    リウレタン表皮層が設けられてなることを特徴とする合
    成皮革。
  3. 【請求項3】 両面起毛布の少なくとも一方の面に発泡
    アクリル系樹脂エマルジョン層が設けられ、該エマルジ
    ョン層上又は起毛面に発泡ポリウレタン層が設けられ、
    該発泡ポリウレタン層上にポリウレタン表皮層が設けら
    れてなることを特徴とする合成皮革。
  4. 【請求項4】 両面起毛布の少なくとも一方の面に発泡
    アクリル系樹脂エマルジョン層が設けられ、該エマルジ
    ョン層上又は起毛面にポリウレタン表皮層が設けられて
    なることを特徴とする合成皮革。
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