JPH06294077A - 合成皮革およびその製造方法 - Google Patents

合成皮革およびその製造方法

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JPH06294077A
JPH06294077A JP31609093A JP31609093A JPH06294077A JP H06294077 A JPH06294077 A JP H06294077A JP 31609093 A JP31609093 A JP 31609093A JP 31609093 A JP31609093 A JP 31609093A JP H06294077 A JPH06294077 A JP H06294077A
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synthetic leather
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fibrous base
urethane resin
type dispersion
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Katsumi Osawa
克己 大沢
Kazuo Mitsumura
一夫 三ツ村
Kazuhiro Sugaya
和弘 菅谷
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Achilles Corp
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Achilles Corp
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    • D06NWALL, FLOOR, OR LIKE COVERING MATERIALS, e.g. LINOLEUM, OILCLOTH, ARTIFICIAL LEATHER, ROOFING FELT, CONSISTING OF A FIBROUS WEB COATED WITH A LAYER OF MACROMOLECULAR MATERIAL; FLEXIBLE SHEET MATERIAL NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06N3/00Artificial leather, oilcloth or other material obtained by covering fibrous webs with macromolecular material, e.g. resins, rubber or derivatives thereof
    • D06N3/12Artificial leather, oilcloth or other material obtained by covering fibrous webs with macromolecular material, e.g. resins, rubber or derivatives thereof with macromolecular compounds obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds, e.g. gelatine proteins
    • D06N3/14Artificial leather, oilcloth or other material obtained by covering fibrous webs with macromolecular material, e.g. resins, rubber or derivatives thereof with macromolecular compounds obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds, e.g. gelatine proteins with polyurethanes
    • D06N3/145Artificial leather, oilcloth or other material obtained by covering fibrous webs with macromolecular material, e.g. resins, rubber or derivatives thereof with macromolecular compounds obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds, e.g. gelatine proteins with polyurethanes two or more layers of polyurethanes

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 湿式法にて得られる合成皮革と同様の風合
い、皺入り、ボリューム感を有し、かつ湿式法で得られ
た合成皮革に比して安価である鞄、袋物、雑貨、サンダ
ル、靴、家具、車輌用等の素材として好適な合成皮革お
よびその製造方法を提供する。 【構成】 ウレタン系樹脂W/O型分散液が塗布または
/および含浸されてなる繊維質基材に、表皮層を形成し
たことを特徴とする合成皮革、および繊維質基材にウレ
タン系樹脂W/O型分散液を塗布または/および含浸し
た後、繊維質基材の表面に表皮層を形成することを特徴
とする合成皮革の製造方法。繊維質基材としては、起毛
された編織布が好適であり、またウレタン系樹脂W/O
型分散液が塗布または/および含浸されてなる繊維質基
材は、表皮層を形成する前に面修正を施すと、表面が平
滑で、より優れた風合い、皺入りの合成皮革が得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鞄、袋物、雑貨、サン
ダル、靴、家具、車輌用等の素材に用いられる合成皮革
およびその製造方法に関し、詳しくは、湿式法で得られ
た合成皮革と同様のソフトな風合い、皺入り、ボリュー
ム感に富んだ合成皮革およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来合成皮革としては、例えば繊維質基
材表面に接着剤を介してウレタン樹脂からなる表皮層を
積層した、いわゆる乾式法により製造されたものや、繊
維質基材にウレタン溶液を塗布または/および含浸させ
た後、ウレタン樹脂の非溶剤で凝固させ、表面に微多孔
層を形成し、必要に応じてウレタン樹脂からなる表皮層
を設けた、いわゆる湿式法により得られるものが知られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の湿式法により得
られる合成皮革は、風合い、皺入りが良好であり、かつ
ボリューム感にも富むものであるが、湿式法は繊維質基
材にウレタン樹脂を塗布または/および含浸させた後、
ウレタン樹脂の非溶剤で凝固、脱溶媒し、乾燥するとい
う複雑な工程からなるものであって、いわゆる乾式法と
比較して工程が煩雑になり、製造コストが高いものであ
る。それに対し乾式法は、工程が単純で作業性に優れる
ものであり、コストも安いものであるが、得られる合成
皮革が、湿式法で得られる合成皮革に比して、皺入りが
良好でなく、風合いも硬く、ボリューム感にも乏しいも
のである。
【0004】本発明は、上記の欠点を解消するためにな
されたものであって、従来の湿式法にて得られた合成皮
革と同等の風合い、皺入り、ボリューム感を有し、かつ
製造工程が単純で安価な合成皮革およびその製造方法を
提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の合成皮革は、繊
維質基材にウレタン系樹脂W/O型分散液を塗布または
/および含浸させた後、表面層を設けてなることを特徴
とするものである。また、本発明の合成皮革の製造方法
は、繊維質基材にウレタン系樹脂W/O型分散液を塗布
または/および含浸させた後、繊維質基材の表面に表皮
層を形成することを特徴とするものである。
【0006】本発明に使用される基材としては、ポリエ
ステル、ポリアミド、ポリアクリロニトリル等の合成繊
維、綿、麻などの天然繊維、レーヨン、スフ、アセテー
ト等の再生繊維の単独またはこれらの混紡繊維よりなる
編布、織布等の従来の合成皮革に使用されるものであれ
ば特に限定されないが、よりソフトな風合い、良好な風
合い、良好な皺入り、ボリューム感を得るためには、少
なくともウレタン系樹脂W/O型分散液を塗布する面側
が起毛された編織布が特に好ましくに使用される。
【0007】本発明で、上記繊維質基材に塗布または/
および含浸されるウレタン系樹脂W/O型分散液は、メ
チルエチルケトン(MEK)、トルエン、ジメチルホル
ムアミド(DMF)等を溶剤とし、必要に応じて着色
剤、充填剤、光安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤等の
各種添加剤を添加したたウレタン系樹脂溶液を水中に分
散させたものである。また、本発明でいうウレタン系樹
脂は、有機ジイソシアネート、長鎖ジオール、および低
分子鎖伸長剤とを反応させて得られるウレタン系弾性体
樹脂である。上記のウレタン系樹脂のフィルム物性とし
ては、100%モジュラスが10〜50kg/cm2
ものが好ましい。100%モジュラスが10kg/cm
2 未満では、風合いはソフトになるが、剥離強度等の
鞄、袋物、雑貨、サンダル、靴、家具、車輌用等の素材
としての物性に欠け、また50kg/cm2 を超えるも
のでは風合いが硬くなる。
【0008】有機ジイソシアネートとして具体的には、
4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、ナフタ
レンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、キ
シリレンジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネー
ト、またはブチレンジイソシアネート、ヘキサメチレン
ジイソシアネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタン
ジイソシアネート、シクロヘキサンジイソシアネート、
メチルシクロヘキサンジイソシアネート等の脂肪族また
は脂環族ジイソシアネート等が挙げられる。
【0009】長鎖ジオールとしては、ポリテトラメチレ
ングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレ
ングリコール等のポリエーテル系ジオール、ポリエチレ
ンカーボネート、ポリブチレンカーボネート、ポリヘキ
サメチレンカーボネート等の脂肪族ポリカーボネート系
ジオール、ポリエチレンアジペート、ポリブチレンアジ
ペート、ポリヘキサメチレンアジペート等の脂肪族ポリ
エステル系ジオール、ポリカプロラクトンジオール等が
挙げられる。
【0010】低分子鎖伸長剤として具体的には、例えば
エチレングリコール、ブチレングリコール、ヘキサメチ
レングリコール等の脂肪族ジオール、シクロヘキサンジ
オール等の脂環族ジオール、キシリレングリコール等の
芳香族ジオール、エチレンジアミン、プロピレンジアミ
ン、ヘキサメチレンジアミン等のジアミン、ヒドラジ
ン、ヒドラジド、アミノ酸ヒドラジド等のヒドラジン誘
導体等が挙げられる。
【0011】尚、本発明の合成皮革が、家具や車輌用の
シート材などの特に耐摩耗強度が要求される箇所に使用
される場合、上記のウレタン系樹脂のうち、ポリカーボ
ネート系のウレタン樹脂を使用するのが好ましい。上記
のポリカーボネート系ウレタン樹脂は、ポリエチレンカ
ーボネート、ポリブチレンカーボネート、ポリヘキサメ
チレンカーボネート等の脂肪族ポリカーボネート系ジオ
ールと有機ジイソシアネート、および低分子鎖伸長剤を
反応させて得られるものである。
【0012】上記のウレタン系樹脂W/O型分散液とし
ては、無孔型のものと多孔型のものがあり、本発明にお
いては、そのいずれのものも使用できるが、本発明の合
成皮革が、家具や車輌用のシート材などの特に耐摩耗強
度が要求される箇所に使用される場合には、無孔型のも
のを使用するのが好ましい。
【0013】表皮層に使用される樹脂としては、通常は
上記のような組成からなるウレタン系樹脂であるが、場
合によっては天然ゴム、クロロプレン、SBR、アクリ
ル系樹脂、シリコーン系樹脂、塩化ビニル系樹脂等の高
分子重合体を併用してもよい。尚、本発明の合成皮革
が、家具や車輌用のシート材などの特に耐摩耗強度が要
求される箇所に使用される場合、ウレタン系樹脂W/O
型分散液と同様に上記のウレタン系樹脂のうち、ポリカ
ーボネート系のウレタン樹脂を使用するのが好ましく、
ウレタン系樹脂のフィルム物性としても、100%モジ
ュラスが50〜150kg/cm2 のものを使用するの
が好ましい。
【0014】また、本発明の合成皮革は、必要に応じて
ウレタン系樹脂等からなる中間層や、表面処理層を設け
てもよいし、エンボス加工、揉み加工等を施すこともで
きる。
【0015】本発明の合成皮革の好ましい製造方法とし
ては、まず上記繊維質基材にウレタン系樹脂W/O型分
散液を、ナイフコーター、コンマドクター、ロールコー
ター、リバースロールコーター、ロータリースクリーン
コーター等の公知の手段にて塗布、含浸させる。このと
きのウレタン系樹脂W/O型分散液の付着量は、繊維質
基材に対し3〜50重量%、好ましくは5〜30重量%
である。ウレタン系樹脂W/O型分散液の付着量が、繊
維質基材に対し3重量%未満では、従来の乾式法で得ら
れる合成皮革と同様の皺入りとなり、湿式法で得られる
合成皮革調の皺入りのものが得られず、ウレタン系樹脂
W/O型分散液の付着量が、繊維質基材に対し50重量
%を超えると風合いが硬くなる虞が生ずる。
【0016】尚、本発明の合成皮革は、繊維質基材に上
記の手段でウレタン系樹脂W/O型分散液を塗布する方
法に限定されず、ウレタン系樹脂W/O型分散液中に繊
維質基材を浸漬させても得られるが、そのような方法で
は、工程として湿式法と大差なくなってしまうため、上
記のようにウレタン系樹脂W/O型分散液を塗布する方
法を採用するのが好ましい。
【0017】ウレタン系樹脂W/O型分散液を塗布、含
浸された繊維質基材は次いでオーブン等により乾燥され
る。このときの温度は、一定の温度でもよいが、低温か
ら高温へ温度勾配を付けると、得られた合成皮革の風合
いが更に柔らかくなり、更に好ましい。
【0018】上記のようにして得られたウレタン系樹脂
W/O型分散液を塗布、含浸された繊維質基材は、必要
に応じて起毛部分によって部分的に突き上げられること
により生じる凹凸部分を平滑化するために、フラットロ
ールによって加熱、加圧して面修正を行なってもよい。
このときの方法としては、繊維質基材に塗布、含浸され
たウレタン系樹脂の軟化温度より20℃程度低い温度に
加熱し、フラットロールにて、押圧が3〜9kg/cm
2 程度で加圧する。また、このときの加熱、加圧後の厚
みの変化率は5〜20%程度である。このように、面修
正を行なうことにより、表面が平滑化するのは勿論のこ
と、繊維質基材と表皮層の接着が良好となり耐摩耗性が
向上し、かつ繊維質基材が起毛されたものであれば、起
毛部の密度が上がり、微細な皺入りとなって、より天然
皮革に酷似した皺入りの合成皮革が得られる。
【0019】上記のようにして得られた、ウレタン系樹
脂が塗布、含浸された繊維質基材には、表皮層が形成さ
れる。表皮層の形成方法としては、ウレタン系樹脂等の
溶液を絞模様付離型紙等にナイフコーター、コンマドク
ター、ロールコーター、リバースロールコーター、ロー
タリースクリーンコーター等の公知の手段にて塗布し、
乾燥ゲル化させ、得られた表皮層を、接着剤を介して繊
維質基材表面に積層するいわゆる転写法や、上記手段に
て繊維質基材表面に直接塗布する方法等が採用される。
【0020】本発明の合成皮革が、家具や車輌用のシー
ト材などの特に耐摩耗強度が要求される箇所に使用され
る場合で、上記のように接着剤を介して表皮層を形成す
る場合は、接着剤として、ポリカーボネート系ウレタン
樹脂からなり、かつ100%モジュラスが50〜150
kg/cm2 のものを使用するのが好ましい。
【0021】
【作用】本発明の合成皮革は、ウレタン系樹脂W/O型
分散液を塗布、含浸された繊維質基材に表面層を積層し
てなるので、乾式法と同様に単純な製造工程で得られた
ものでありながら、湿式法で得られた合成皮革と同等の
ソフトな風合い、良好な皺入りで、しかもボリューム感
に富むものであり、靴、サンダル、鞄、袋物、家具、車
輌などに用いる素材として好適なものである。また、本
発明の合成皮革の製造方法は、繊維質基材にウレタン系
樹脂W/O型分散液を塗布する以外は、従来の乾式法と
全く同様の簡素な製造工程からなるものであり、従っ
て、湿式法で得られた合成皮革と同様のソフトな風合
い、良好な皺入りで、しかもボリューム感に富む合成皮
革が安価に提供できる。
【0022】
【実施例】以下、具体的な実施例を挙げ、本発明を更に
詳細に説明する。
【0023】〔実施例1〕ポリエステル繊維とレーヨン
繊維とを混紡して綾織に織成した厚み0.75mmの片
面起毛布上にナイフコーターにて、表1に示す配合から
なる100%モジュラスが35kg/cm2 のポリエー
テル系微多孔型ポリウレタンのW/O型分散液の10%
溶液を、塗布量がポリウレタン固形分で25g/m
2 (繊維質基材に対し9重量%)となるように塗布した
後、オーブンにて70℃で2分間、さらに120℃で2
分間乾燥して繊維質基材を得た。得られた繊維質基材
は、厚み0.85mmで、起毛部分に均質、かつ微細な
空孔をもったスポンジ構造を有し、柔軟性に優れるもの
であった。
【表1】 ハイレムノンX−3040(NV30%) 100重量部 (大日精化工業社製) メチルエチルケトン 60重量部 トルエン 60重量部 水 80重量部
【0024】絞模様付離型紙上に、100%モジュラス
が80kg/cm2 のポリエステル系ポリウレタンの2
1%DMF−MEK溶液(着色剤20重量部含有)を乾
燥厚み25μmとなるように、ナイフコーターにて塗布
し、オーブン中にて90℃で2分間熱風乾燥して、表皮
層を得た。
【0025】表皮層上に、接着剤形成用塗布液として、
100%モジュラスが25kg/cm2 の二液型ポリエ
ステル系ポリウレタンの50%MEK−トルエン溶液
を、乾燥厚み55μmとなるように、ナイフコーターに
て塗布し、オーブン中にて90℃で1.5分間熱風乾燥
した後、該接着剤層上に前記繊維質基材のポリウレタン
系樹脂W/O型分散液の塗布面を貼り合わせて積層一体
化し、更に60℃で48時間、加温、硬化させた後に、
離型紙を剥離して本発明の合成皮革を得た。得られた合
成皮革について、風合い、皺入り、ボリューム感、平面
平滑性、表面摩耗性について下記基準にて評価した。結
果を表6に示す。
【0026】<評価基準> (A)風合い ○・・・湿式法にて得られた合成皮革と同様にソフトな
風合い △・・・湿式法にて得られた合成皮革よりやや劣るがソ
フトな風合い ×・・・風合いが固い (B)皺入り ○・・・湿式法にて得られた合成皮革と同等の小さい皺
入り △・・・湿式法にて得られた合成皮革と比較してやや大
きな皺入り ×・・・湿式法にて得られた合成皮革と比較して大きな
皺入り (C)ボリューム感 ○・・・湿式法にて得られた合成皮革と同等 △・・・湿式法にて得られた合成皮革と比較してやや劣
る ×・・・劣る (D)表面平滑性 ○・・・繊維質基材の凹凸が目立たない △・・・繊維質基材の凹凸が僅かに目立つ ×・・・繊維質基材の凹凸が目立つ (E)表面摩耗性・・・テーパ摩耗試験(摩耗輪H−2
2、荷重1kg、回数1000回)おける評価 ○・・・表面に異常が認められない △・・・表面に僅かに異常が認められる ×・・・表面に著しい異常が認められる
【0027】〔実施例2〕ポリエステル繊維からなる厚
み0.9mmのトリコット起毛布の起毛面上に、ナイフ
コーターにて表2に示す配合からなる100%モジュラ
スが20kg/cm2 のポリエーテル系無孔型ポリウレ
タンのW/O型分散液の12%溶液を塗布料がポリウレ
タン固形分で36g/m2 (繊維質基材に対し13重量
%)となるように塗布した後、オーブンにて70℃で
2.5分間、さらに120℃で1.5分間乾燥して繊維
質基材を得た。
【表2】 ハイレムノンY−229(NV30%) 100重量部 (大日精化工業社製) メチルエチルケトン 80重量部 水 70重量部
【0028】絞模様付離型紙上に、100%モジュラス
が90kg/cm2 の無黄変型ポリカーボネート系ポリ
ウレタンエラストマーの23%DMF−トルエン溶液
(着色剤5重量部含有)を乾燥厚み10μmとなるよう
に、ナイフコーターにて塗布し、オーブン中にて90℃
で1.5分間熱風乾燥して、表皮層を得た。
【0029】表皮層上に、中間層形成用塗布液として、
100%モジュラスが40kg/cm2 のポリエーテル
系ポリウレタンの21%DMF−MEK溶液(着色剤2
0重量部含有)を、乾燥厚み25μmとなるように、ナ
イフコーターにて塗布し、オーブン中にて90℃で2分
間熱風乾燥して中間層を形成した。
【0030】更に、中間層上に、接着剤形成用塗布液と
して、100%モジュラスが35kg/cm2 の二液型
ポリエーテル系ポリウレタンの50%DMF−トルエン
溶液を、乾燥厚み60μmとなるように、ナイフコータ
ーにて塗布し、オーブン中にて90℃で2分間熱風乾燥
した後、該接着剤層上に前記繊維質基材のポリウレタン
系樹脂W/O型分散液の塗布面を貼り合わせて積層一体
化し、更に60℃で48時間、加温、硬化させた後に、
離型紙を剥離して本発明の合成皮革を得た。また、得ら
れた合成皮革について、実施例1と同様の評価を行なっ
た。結果を表6に示す。
【0031】〔実施例3〕ポリエーテル系微多孔型ポリ
ウレタンのW/O型分散液の10%溶液の塗布量を10
g/m2 (繊維質基材に対して3.5重量%)に変える
他は、実施例1と同様にして合成皮革を得た。また、得
られた合成皮革について、実施例1と同様の評価を行な
った。結果を表6に示す。
【0032】〔実施例4〕ポリエーテル系微多孔型ポリ
ウレタンのW/O型分散液の10%溶液の塗布量を7g
/m2 (繊維質基材に対して2.5重量%)に変える他
は、実施例1と同様にして合成皮革を得た。また、得ら
れた合成皮革について、実施例1と同様の評価を行なっ
た。結果を表6に示す。
【0033】〔実施例5〕ポリエーテル系微多孔型ポリ
ウレタンのW/O型分散液の10%溶液の塗布量を12
5g/m2 (繊維質基材に対して45重量%)に変える
他は、実施例1と同様にして合成皮革を得た。また、得
られた合成皮革について、実施例1と同様の評価を行な
った。結果を表6に示す。
【0034】〔実施例6〕ポリエーテル系微多孔型ポリ
ウレタンのW/O型分散液の10%溶液の塗布量を15
0g/m2 (繊維質基材に対して54重量%)に変える
他は、実施例1と同様にして合成皮革を得た。また、得
られた合成皮革について、実施例1と同様の評価を行な
った。結果を表6に示す。
【0035】〔実施例7〕繊維質基材を起毛していない
ものに代える以外は、実施例1と同様にして合成皮革を
得た。また、得られた合成皮革について、実施例1と同
様の評価を行なった。結果を表6に示す。
【0036】〔実施例8〕ポリエステル繊維とレーヨン
繊維とを混紡して、綾織に織成した厚み0.7mmの片
面起毛布上にナイフコーターにて、表3に示す配合から
なるポリカーボネート系無孔型ポリウレタンのW/O型
分散液の12%溶液を、塗布量がポリウレタン固形分で
40g/m2 (繊維質基材に対し16重量%)となるよ
うに塗布した後、オーブンにて70℃で2分間、さらに
120℃で2分間乾燥して繊維質基材を得た。
【表3】 ハイレムノンY−249(NV30%) 100重量部 (大日精化工業社製) メチルエチルケトン 29重量部 トルエン 17重量部 ジメチルホルムアミド 4重量部 水 100重量部
【0037】絞模様付離型紙上に、100%モジュラス
が90kg/cm2 の無黄変型ポリカーボネート系ポリ
ウレタンエラストマーの23%DMF−トルエン溶液
(着色剤15重量部含有)を乾燥厚み20μmとなるよ
うに、ナイフコーターにて塗布し、オーブン中にて90
℃で2分間熱風乾燥して、表皮層を得た。
【0038】表皮層上に、中間層形成用塗布液として、
100%モジュラスが50kg/cm2 のポリカーボネ
ート系ポリウレタンの20%DMF−MEK溶液(着色
剤20重量部含有)を、乾燥厚み25μmとなるよう
に、ナイフコーターにて塗布し、オーブン中にて90℃
で2分間熱風乾燥して中間層を形成した。
【0039】更に、中間層上に、接着剤形成用塗布液と
して、100%モジュラスが25kg/cm2 の二液型
ポリカーボネート系ポリウレタンの50%DMF−トル
エン溶液を、乾燥厚み60μmとなるように、ナイフコ
ーターにて塗布し、オーブン中にて90℃で2分間熱風
乾燥した後、該接着剤層上に前記繊維質基材のポリウレ
タン系樹脂W/O型分散液の塗布面を貼り合わせて積層
一体化し、更に60℃で48時間、加温、硬化させた後
に、離型紙を剥離して本発明の合成皮革を得た。また、
得られた合成皮革について、実施例1と同様の評価を行
なった。結果を表6に示す。
【0040】〔実施例9〕ポリエステル繊維とレーヨン
繊維とを混紡して、綾織に織成した厚み0.7mmの片
面起毛布上にナイフコーターにて、表4に示す配合から
なる100%モジュラスが25kg/cm2 のポリカー
ボネート系無孔型ポリウレタンのW/O型分散液の10
%溶液を、塗布量がポリウレタン固形分で40g/m2
(繊維質基材に対し16重量%)となるように塗布した
後、オーブンにて80℃で1.5分間、さらに120℃
で2分間乾燥して厚さ0.85mmの繊維質基材を得
た。
【表4】 ハイレムノンY−249(NV30%) 100重量部 (大日精化工業社製) メチルエチルケトン 58重量部 トルエン 34重量部 ジメチルホルムアミド 8重量部 水 100重量部
【0041】得られた繊維質基材の表面をフラットなエ
ンボスロール(温度140℃、押圧5.5kg/c
2 )にて面修正し、厚さ0.75mmの繊維質基材と
した。
【0042】絞模様付離型紙上に、100%モジュラス
が90kg/cm2 の無黄変型ポリカーボネート系ポリ
ウレタン樹脂の21%DMF−トルエン溶液(着色剤2
0重量部含有)を乾燥厚み20μmとなるように、ナイ
フコーターにて塗布し、オーブン中にて90℃で2分間
熱風乾燥して、表皮層を得た。
【0043】表皮層上に、中間層形成用塗布液として、
100%モジュラスが50kg/cm2 の難黄変型ポリ
カーボネート系ポリウレタンの23%DMF−MEK溶
液(着色剤20重量部含有)を、乾燥厚み20μmとな
るように、ナイフコーターにて塗布し、オーブン中にて
90℃で2分間熱風乾燥して中間層を形成した。
【0044】更に、中間層上に、接着剤形成用塗布液と
して、100%モジュラスが25kg/cm2 の二液型
ポリカーボネート系ポリウレタンの50%DMF−トル
エン溶液を、乾燥厚み55μmとなるように、ナイフコ
ーターにて塗布し、オーブン中にて90℃で2分間熱風
乾燥した後、該接着剤層上に前記繊維質基材のポリウレ
タン系樹脂W/O型分散液の塗布面を貼り合わせて積層
一体化し、更に60℃で48時間、加温、硬化させた後
に、離型紙を剥離して本発明の合成皮革を得た。また、
得られた合成皮革について、実施例1と同様の評価を行
なった。結果を表6に示す。
【0045】〔実施例10〕ポリエステル繊維とレーヨ
ン繊維とを混紡して、綾織に織成した厚み1.1mmの
両面起毛布の粗起毛面上にナイフコーターにて、表5に
示す配合からなる100%モジュラスが25kg/cm
2 のポリカーボネート系無孔型ポリウレタンのW/O型
分散液の12%溶液を、塗布量がポリウレタン固形分で
30g/m2(繊維質基材に対し10.5重量%)とな
るように塗布した後、オーブンにて80℃で1.5分
間、さらに120℃で2分間乾燥して厚さ1.2mmの
繊維質基材を得た。
【表5】 ハイレムノンY−249(NV30%) 100重量部 (大日精化工業社製) メチルエチルケトン 40重量部 トルエン 25重量部 ジメチルホルムアミド 5重量部 水 80重量部
【0046】得られた繊維質基材の表面をテフロン加工
したフラットなエンボスロール(温度135℃、押圧6
kg/cm2 )にて面修正し、厚さ1.0mmの繊維質
基材とした。
【0047】カーフ絞模様付離型紙上に、100%モジ
ュラスが60kg/cm2 の無黄変型ポリカーボネート
系ポリウレタン樹脂の23%DMF−トルエン溶液(着
色剤15重量部含有)を乾燥厚み25μmとなるよう
に、ナイフコーターにて塗布し、オーブン中にて90℃
で2.5分間熱風乾燥して、表皮層を得た。
【0048】表皮層上に、中間層形成用塗布液として、
100%モジュラスが50kg/cm2 の難黄変型ポリ
カーボネート系ポリウレタンの23%DMF−MEK溶
液(着色剤15重量部含有)を、乾燥厚み20μmとな
るように、ナイフコーターにて塗布し、オーブン中にて
90℃で2分間熱風乾燥して中間層を形成した。
【0049】更に、中間層上に、接着剤形成用塗布液と
して、100%モジュラスが25kg/cm2 の二液型
ポリカーボネート系ポリウレタンの50%DMF−トル
エン溶液を、乾燥厚み50μmとなるように、ナイフコ
ーターにて塗布し、オーブン中にて90℃で2分間熱風
乾燥した後、該接着剤層上に前記繊維質基材のポリウレ
タン系樹脂W/O型分散液の塗布面を貼り合わせて積層
一体化し、更に60℃で48時間、加温、硬化させた後
に、離型紙を剥離して本発明の合成皮革を得た。また、
得られた合成皮革について、実施例1と同様の評価を行
なった。結果を表6に示す。
【0050】〔比較例1〕繊維質基材に塗布するウレタ
ン樹脂を溶剤系に代える以外は、実施例1と同様にして
合成皮革を得た。また、得られた合成皮革について、実
施例1と同様の評価を行なった。結果を表6に示す。
【0051】〔比較例2〕繊維質基材に塗布するウレタ
ン樹脂を溶剤系に代える以外は、実施例2と同様にして
合成皮革を得た。また、得られた合成皮革について、実
施例1と同様の評価を行なった。結果を表6に示す。
【0052】
【表6】
【0053】本発明の合成皮革は、湿式法で得られた合
成皮革と同様のソフトな風合い、良好な皺入りでかつボ
リューム感にも富むものである。しかも安価であって、
靴、サンダル、鞄、袋物、家具、車輌用の素材として好
適に使用されるものである。しかも、本発明の合成皮革
は、従来の合成皮革と同様の方法で、表面処理や揉み加
工等を施すこともでき、更に付加価値を付けることも可
能である。
【0054】また、本発明の合成皮革の製造方法は、繊
維質基材にウレタン系樹脂W/O型分散液を塗布する以
外は、従来の乾式法と全く同様の簡素な製造工程からな
るものであり、従来の乾式法と同等の設備でもって、湿
式法で得られた合成皮革と同様のソフトな風合い、良好
な皺入りでかつボリューム感にも富む合成皮革が安価に
提供できるものである。
【0055】更に、ウレタン系樹脂W/O型分散液を塗
布、含浸した繊維質基材をフラットロールによって面修
正することにより、表面平滑で、かつ微細な皺入りの天
然皮革とより近似した合成皮革を提供することもでき
る。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウレタン系樹脂W/O型分散液が塗布ま
    たは/および含浸されてなる繊維質基材に、表皮層が形
    成されたことを特徴とする合成皮革。
  2. 【請求項2】 ウレタン系樹脂W/O型分散液がポリカ
    ーボネート系ウレタン樹脂W/O型分散液で、かつ表皮
    層がポリカーボネート系ウレタン樹脂層である請求項1
    記載の合成皮革。
  3. 【請求項3】 表皮層がポリカーボネート系ウレタン樹
    脂からなる接着剤を介して繊維質基材に積層されてなる
    請求項2記載の合成皮革。
  4. 【請求項4】 繊維質基材が起毛された編織布である請
    求項1〜3いずれか1項記載の合成皮革。
  5. 【請求項5】 繊維質基材にウレタン系樹脂W/O型分
    散液を塗布または/および含浸した後、繊維質基材の表
    面に表皮層を形成することを特徴とする合成皮革の製造
    方法。
  6. 【請求項6】 繊維質基材にウレタン系樹脂W/O型分
    散液を塗布または/および含浸した後、フラットロール
    にて加熱、加圧することにより面修正を行なうことを特
    徴とする請求項5記載の合成皮革の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7306825B2 (en) 2002-12-20 2007-12-11 Dow Global Technologies Inc. Process to make synthetic leather and synthetic leather made therefrom
JP2009298154A (ja) * 2009-09-17 2009-12-24 Dic Corp 繊維積層体の製造方法及びそれにより得られる合成皮革
JP2011226047A (ja) * 2010-04-02 2011-11-10 Honda Motor Co Ltd バイオポリウレタン樹脂を用いてなる合成擬革
WO2019004180A1 (ja) 2017-06-27 2019-01-03 セーレン株式会社 合成皮革

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