JP2002110488A - 電子部品の外部電極形成方法及び装置 - Google Patents

電子部品の外部電極形成方法及び装置

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JP2002110488A
JP2002110488A JP2000302331A JP2000302331A JP2002110488A JP 2002110488 A JP2002110488 A JP 2002110488A JP 2000302331 A JP2000302331 A JP 2000302331A JP 2000302331 A JP2000302331 A JP 2000302331A JP 2002110488 A JP2002110488 A JP 2002110488A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡便な構成で実現でき且つ高精度で導体ペー
ストを塗布可能な電子部品の外部電極形成方法及び装置
を提供する。 【解決手段】 チップ供給装置20から供給されたチッ
プ2を円盤状のチップ搬送板本体21の周縁部に形成し
たチップ保持部23においてエア吸引し、チップ搬送板
本体21を回転させて塗布装置30においてチップ2の
外面に導体ペーストを塗布し、さらにチップ搬送板本体
21を回転させて乾燥装置50においてチップ2に付着
した導体ペーストを乾燥させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層コンデンサや
積層コンデンサアレイなどの電子部品の製造方法及び装
置に関し、特に外部電極の形成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の電子部品の製造装置としては特
許第2824888号公報に記載されているものが知ら
れている。この製造装置は、電子部品の製造工程のうち
外部電極の形成工程に用いられる装置である。この製造
装置は、チップを保持しながら搬送するキャリアテープ
と、キャリアテープにチップを供給する装置と、キャリ
アテープに保持されているチップに導体ペーストを塗布
する装置を主たる構成要素としている。
【0003】キャリアテープは、ステンレスなどからな
るテープ本体と、シリコンゴム等からなる弾性体とを備
えている。テープ本体には、テープの幅方向に長く延び
た孔がテープの長さ方向に等間隔で多数形成されてい
る。弾性体は、テープ本体の中央部両面をテープの長さ
方向に連続して覆うように形成されている。また、この
弾性体には、前記テープ本体の各孔の中央部に該孔の長
手方向に延びる保持孔が形成されている。この保持孔の
幅は、チップの厚みよりも僅かに小さくなっている。こ
れにより、保持孔の内側にチップを保持可能となってい
る。
【0004】導体ペーストの塗布装置は、周面に転写シ
ートが貼付された円柱を用い、前記転写シートに予め塗
布した導体ペーストをキャリアテープに保持されている
チップに押しつけることによりチップの側面に導体ペー
ストを塗布する。このとき、転写シートは、チップの一
面に当接させるだけでなく、該転写シートがチップの他
の側面に回り込む程度の力でチップに押しつける。これ
により、チップの一面から該面と隣り合う他の面の端部
に亘って導体ペーストが塗布される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
製造装置ではキャリアテープを用いてチップを搬送して
いるので、キャリアテープを駆動するための複数の駆動
リールや、チップの両側面に導体ペーストを塗布するた
めに用いるチップの反転装置などが必要となり、装置全
体が大規模なものになるという難点があった。
【0006】また、近年の電子部品の小型化に伴い、前
記キャリアテープではチップを安定的に保持することが
困難であった。そして、このチップ保持の不安定化によ
り、高精度で所望の形状に導体ペーストを塗布できない
という問題が生じていた。
【0007】さらに、部品の小型化に伴い、導体ペース
トの塗布時に転写シートの導体ペーストがキャリアテー
プに付着しないように、保持孔に保持されたチップをキ
ャリアテープの厚み方向に移動させる必要が生じた。こ
のとき、図20に示すように、チップ90の移動ととも
に弾性体91の縁部がめくれる現象が生じる場合があ
る。そして、この状態で導体ペーストを塗布すると該め
くれ部分92に導体ペーストが付着するため、所望の形
状に導体ペーストを塗布できないだけでなく、次回チッ
プ挿入時に該チップに導体ペーストが付着してしまうと
いう問題が生じていた。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、簡便な構成で実現で
き且つ高精度で導体ペーストを塗布可能な電子部品の外
部電極形成方法及び装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願発明では、周縁部にチップ保持部が形成され連
続的又は間欠的に回転する回転体の該チップ保持部にチ
ップをし、チップ保持部に保持されたチップの外面に導
体ペーストを付着させ、導体ペーストが付着したチップ
をチップ保持部から離反させることを特徴とするものを
提案する。
【0010】本発明によれば、チップは回転体に形成さ
れたチップ保持部に保持された状態で回転体の回転によ
り円軌道を描いて搬送される。そして、その搬送途中に
おいてチップの外面に導体ペーストが付着される。この
ように、従来のようなキャリアテープを用いることなく
チップの搬送を行うので、小規模な装置で外部電極形成
を実現できる。
【0011】また、本願発明では、前記導体ペーストの
付着の後に、チップ保持部に保持された状態でチップに
付着した導体ペーストを乾燥させることを特徴とするも
のを提案する。
【0012】本発明によれば、チップに塗布された導体
ペーストは、回転体のチップ保持部に保持されたまま乾
燥される。すなわち、回転体による搬送の過程におい
て、導体ペーストの塗布及び該導体ペーストの乾燥を順
次行うことができるので、小規模な装置で外部電極形成
を実現できる。
【0013】さらに、本願発明では、チップ保持部にお
いてチップをエア吸引により保持するとともに、該エア
吸引を解除することによりチップ保持部からチップを離
反させることを特徴とするものを提案する。
【0014】本発明によれば、チップはエア吸引により
チップ保持部に保持されるので、従来の弾性体を用いた
ものと比較して保持状態が安定したものとなる。これに
より、導体ペーストの塗布精度が向上する。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態に係る外部
電極の形成方法及び装置について図面を参照して説明す
る。図1は外部電極の形成装置の概略構成図である。
【0016】図1に示すように、この外部電極の形成装
置は、投入された多数のチップ2を後述するチップ搬送
板20に1個ずつ供給するチップ供給装置10と、周縁
部に形成されたチップ保持部にチップ2を保持した状態
で連続的又は間欠的に回転する円盤状のチップ搬送板2
0と、該チップ搬送板20により搬送されるチップ2の
保持位置を補正する位置補正装置30と、チップ搬送板
20により搬送されるチップ2の外面に導体ペーストを
塗布する塗布装置40と、チップ2に塗布された導体ペ
ーストを乾燥させる乾燥装置50とを備えている。
【0017】ここで、本実施の形態では、電子部品の一
例として図2に示すような積層コンデンサアレイ1を示
す。図2は積層コンデンサアレイの外観斜視図である。
この積層コンデンサアレイ1は、内部電極が埋設された
略直方体形状のチップ2と、該チップ2の側面2aに厚
さ方向に形成された4対の外部電極3とを備えている。
この外部電極3は、チップ2の側面2aから上面及び下
面の端部に亘って形成された回り込み部3aを備えてい
る。本実施の形態では、チップ2の外形寸法は、厚み<
幅<長さとなっている。
【0018】チップ供給装置10について、図1,図3
及び図4を参照して説明する。図3はチップ供給装置の
図1におけるA−A’線断面図、図4はチップ供給装置
の図1におけるB−B’線断面図である。
【0019】チップ供給装置10は、円盤状の回転板1
1と、上部を除き回転板11の周縁及び背面側を囲む枠
体12と、チップ2をチップ搬送板20方向に案内する
案内板13とを備えている。チップ供給装置10は、回
転体11の表面がやや上方を向くように回転軸14が水
平よりやや傾いて配置されている。
【0020】回転板11の表面周縁部には、直径方向に
延びる案内溝15が等間隔で多数形成されている。案内
溝15は、図3及び図4に示すように、回転体11の中
心側では浅く形成されており、回転体11の縁部では深
く形成されている。案内溝15の幅はチップ2の厚みよ
りやや大きい。また、回転体11の周縁部において案内
溝15は、回転体11の厚み方向とチップ2の幅方向が
一致し且つ回転体11の直径方向とチップ2の長さ方向
が一致する方向でチップ2が収容可能な大きさとなって
いる。回転体11の周縁は前記枠体12に内接してい
る。このような構成により、回転体11の表面側に多数
投入されたチップ2は、1個ずつ案内溝15に案内され
て、枠体12と回転体11の隙間、すなわち案内溝15
の端部内に収容される(図3参照)。
【0021】回転板11の背面側には、図3及び図4に
示すように、前記案内板13が回転体11に衝突しない
ように同心円状に形成された凹部16が形成されてい
る。また、該凹部16の外周側の壁面には、案内板13
の周縁部が通過可能な溝17が形成されている。この溝
17は、回転体11の周縁部まで延びており、且つ、前
記案内溝15を貫通している。
【0022】案内板13は、円盤状の案内板本体13a
と、駆動モータ13bとを備えており、回転体11と同
方向で回転する。案内板本体13aは、周縁部が回転体
11の前記溝17に配置されている。これにより、図4
に示すように、案内溝15に収容されたチップ2は回転
体11の回転に伴い案内板本体13aに当接し、徐々に
上方(図4では右方向)に押し出される。押し出された
チップ2は、チップ搬送板20に受け渡される。
【0023】次に、チップ搬送板20について、図1,
図5乃至図9を参照して説明する。図5はチップ搬送板
の周面を拡大した図、図6はチップ搬送板の図5におけ
るC−C’線断面図、図7はチップ搬送板の図5におけ
るD−D’線断面図、図8及び図9はチップ搬送板の図
5におけるE−E’線断面図である。
【0024】チップ搬送板20は、図1に示すように、
円盤状のチップ搬送板本体21と、該搬送板本体21一
面側に密着して配置された円盤状の支持板22と、該支
持板21に固定されチップ搬送板本体21を駆動する駆
動モータ(図示省略)を備えている。チップ搬送板20
は、前記チップ供給装置10の回転体11と同一平面上
で、且つ、チップ搬送板本体21の下部(図1の紙面下
方)が前記回転体11の上部の近傍に位置するように配
置されている。チップ搬送板本体21の周面と回転体の
11の周縁との距離は、チップ2の長さ方向とほぼ等し
い。チップ搬送板本体21は、前記回転体11と反対方
向に回転する。
【0025】チップ搬送板本体21の周面には、図5乃
至図9に示すように、チップ2を保持するチップ保持部
23がチップ搬送板本体21と一体となって等間隔で形
成されている。チップ保持部23は、チップ搬送板本体
21の周面から台形状に突出して形成されており、その
上面には保持孔24が形成されている。この保持孔24
は、底面24aに向かって面積が小さくなるように壁面
が傾斜して形成されている。保持孔24の底面24a
は、チップ搬送板本体21の周面よりも回転軸との距離
が大きい。すなわち、チップ保持部23の突出高さは、
保持孔24の深さよりも大きい。保持孔24の底面24
aの大きさは、チップ2の端面(幅方向と厚み方向で規
定される面)の大きさとほぼ一致する。保持孔24の深
さは、チップ2の端面から外部電極3までの距離よりも
小さい。
【0026】保持孔24の底面24aの中央部には、チ
ップ搬送板本体21に埋設された吸引通路25が開口し
ている。この吸引通路25は、チップ2をエア吸引する
ためのものである。この吸引通路25は、図6に示すよ
うに、チップ搬送板本体21の回転軸に向かって延びて
いる。吸引通路25の他端側はチップ搬送板本体21の
前記支持板22との当接面に開口している。該吸引通路
25の開口位置は、前記支持板22に形成された吸引室
26に連通する。該吸引室26は、チップ搬送板本体2
1との当接面に開口している。また、吸引室26は、図
1に示すように、チップ搬送板本体21の回転軸を中心
として弧を描くように形成されている。さらに吸引室2
6は、一端側とチップ搬送板本体21の回転軸とを結ぶ
線が、チップ2の受け渡し位置よりもやや逆回転方向の
位置で交差するよう形成され、チップ搬送板本体21の
回転方向に延びている。一方、吸引室26の他端側は、
該端部とチップ搬送板本体21の回転軸とを結ぶ線が、
後述するチップ2の離反位置よりもややチップ搬送板本
体21の回転方向に回転した位置で交差するよう形成さ
れている。具体的には、該チップ搬送板本体21の下部
よりも逆回転方向に約60°回転した場所に位置する。
該吸引室26は、図示しない吸引装置によりエア吸引さ
れている。
【0027】このような構成により、チップ搬送板本体
21を回転させると、チップ2の受け渡し位置のやや手
前で吸引室26と吸引通路25が連通するので、チップ
2はエア吸引により保持孔24に保持される。このとき
チップ2は、端面(幅方向及び厚み方向で規定される
面)が保持孔24の底面24aに当接した状態で保持さ
れており、チップ2の側面(厚み方向及び長さ方向で規
定される面),上面及び下面(幅方向及び長さ方向で規
定される面)の殆どが保持孔24から突出した状態で保
持される。そして、さらにチップ搬送板本体21を回転
させ、吸引室26と吸引通路25の連通が解除される
と、チップ2の吸引力が解除されるので、チップ2はチ
ップ搬送板本体21の保持孔25から離反する。
【0028】チップ搬送板本体21の前記チップ保持部
23には、図5に示すように、チップ2を厚み方向で挟
持してチップ2の移動を規制する一対の規制部材27が
周方向に並んで設けられている。該規制部材27は、保
持孔24の壁面に形成された孔に収納されており、該孔
から上下に移動可能に配置されている。具体的には、規
制部材27は、図7乃至図9に示すように、収納時に先
端部が保持孔24の壁面の一部をなす角柱状の部材から
なる。規制部材27には、端部がチップ搬送板本体21
の一面側に突出したL字状の駆動ピン27a及びバネ2
7bが設けられている。バネ27bは、規制部材27を
チップ搬送板本体21の回転軸方向に付勢している。
【0029】チップ搬送板本体21の該駆動ピン27a
が突出している側には、図1に示すように、チップ搬送
板本体21の回転軸を中心として弧を描き、前記駆動ピ
ン27aと係合する係合板28が設けられている。該係
合板28は、一端側とチップ搬送板本体21の回転軸と
を結ぶ線が、チップ2の受け渡し位置よりもチップ搬送
板本体21の回転方向に回転した位置で交差するように
配置されている。係合板28の他端側は、該端部とチッ
プ搬送板本体21の回転軸とを結ぶ線が、後述する塗布
装置40による導体ペーストの塗布位置よりも回転方向
に回転した場所で交差するように配置されている。係合
板28の前記一端側は先端部に向かって徐々に幅が小さ
くなるように形成されている。
【0030】このような構成により、図9に示すよう
に、チップ搬送板本体21を回転させると、駆動ピン2
7aが係合板28と係合して徐々にチップ搬送板本体2
1の外周方向に移動する。これにより、駆動ピン27a
と連結している規制部材27がチップ搬送板本体21の
外周から突出し、該規制部材27によりチップ2が厚み
方向で挟持される。そして、さらにチップ搬送板本体2
1を回転させると、駆動ピン27aと係合板28の係合
が解除され、駆動ピン27aはバネ27bの付勢により
チップ搬送板本体21に形成された穴に収容される。
【0031】位置補正装置30は、図1及び図10に示
すように、チップ2の受け渡し位置よりもチップ搬送板
20の回転方向に回転した位置であり且つチップ搬送板
本体21の周縁よりも外側に配置されている。また、位
置補正装置30は、円板31と該円板31を駆動する駆
動モータ32とを2組備えており、チップ搬送板本体2
1の厚み方向に並んで配置されている。一対の円板31
の間隔はチップ2の幅とほぼ等しい。各円板31は、駆
動モータ32によりチップ2の搬送方向に沿って回転す
る。チップ搬送板20により搬送されたチップ2は、該
円板31の間を通過することによりチップ搬送板20の
厚み方向に保持位置が補正される。
【0032】塗布装置40は、図1及び図11に示すよ
うに、位置補正装置30よりもチップ搬送板20の回転
方向に回転した位置であり且つチップ搬送板20の外側
に配置されている。また、塗布装置40は、周縁に転写
シート41が貼付された塗布ローラ42と該塗布ローラ
42を駆動する駆動モータ43と、転写シート41に導
体ペースト44を供給するケース45と、転写シート4
1に付着した余分な導体ペースト44を剥ぎ取るスキー
ジ46とをそれぞれ2組備えており、チップ搬送板本体
21の厚み方向に並んで配置されている。一対の塗布ロ
ーラ42の間隔はチップ2の幅よりやや小さい。
【0033】転写シート41は、シリコンゴムなどの弾
性体から形成されている。転写シート41の周面には、
図12に示すように、環状の溝41aが等間隔で形成さ
れている。該溝41aの数,幅及び間隔は、チップ2に
形成する外部電極3の数,幅及び間隔と対応している。
該転写シート41の一部は、前記ケース45の導体ペー
スト44に浸漬している。
【0034】前記スキージ46は、ケース45において
転写シート41に付着した導体ペースト44のうち上面
に付着したものを剥ぎ取る。これにより、スキージ46
を通過後の転写シート41は溝41a内にのみ導体ペー
スト44が充填された状態となる。
【0035】この塗布装置40は、該転写シート41の
回転方向がチップ2の搬送方向と一致し、且つ、チップ
保持板20に保持されたチップ2が転写シート41にや
や押し込まれる位置に配置されている。この塗布装置4
0により、チップ2の側面(厚み方向と長さ方向で規定
される面)に、導体ペースト44が転写される。このと
き、転写シート41はチップ2との当接により弾性変形
することにより、チップ4の側面だけでなく該側面に隣
り合う上面及び底面にまで回り込み、該部位にも導体ペ
ースト44が転写される。
【0036】乾燥装置50は、塗布装置40よりもチッ
プ搬送板20の回転方向に回転した位置に配置されてい
る。該乾燥装置50の内側には、チップ搬送板20の一
部が配置されている。該乾燥装置50により、前記塗布
装置40により導体ペースト44が塗布されたチップ2
がチップ搬送板20による搬送途中において乾燥され
る。
【0037】乾燥装置50よりもチップ搬送板20の回
転方向側には、図1に示すように、チップ搬送板20か
ら離反し落下したチップ2を案内する案内レール61
と、チップ2を収容する収容箱62とが配置されてい
る。
【0038】次に、この外部電極の形成装置の動作につ
いて説明する。まず、多数のチップ2をチップ供給装置
1に投入すると、チップ2は1個ずつ回転体11の案内
溝15に案内されて回転体11の周縁部に収容される。
このときチップ2は、チップ2の幅方向と回転体11の
厚み方向が一致し、チップ2の長さ方向と回転体11の
直径方向が一致する。チップ2は回転体11の回転によ
り枠体12の内壁に沿って上方に搬送される。そして、
チップ2は、案内板13と当接して徐々に上方に押し出
され、チップ搬送板本体21のチップ保持部23と対向
する。
【0039】案内板13により押し出されたチップ2
は、対向するチップ保持部23の吸引通路25内に負圧
が作用されているので、チップ保持部23に保持され
る。チップ搬送板本体21の回転に伴い駆動ピン27a
が係合板28と当接すると、チップ搬送板本体21の周
面から一対の規制部材27が突出する。チップ保持部2
3に保持されたチップ2は、該規制部材27により厚さ
方向で挟持される。これにより、チップ2の保持力が向
上するとともに、チップ2が長さ方向を軸として回転す
ることを防止できる。さらにチップ搬送板本体21が回
転すると、チップ保持部23に保持され且つ規制部材2
7により挟持されたチップ2は、位置補正装置30の円
板31間を通過することにより、チップ2の幅方向の位
置が補正される。
【0040】さらにチップ搬送板本体21が回転する
と、チップ2は塗布装置40の転写シート41に側面が
当接し、これにより外部電極3に対応する導体ペースト
が塗布される。このとき転写シート41が弾性変形する
ことにより、導体ペーストはチップ2の側面だけでなく
該側面に隣り合う外面にまで回り込んで付着する。
【0041】導体ペーストが塗布されたチップ2は、チ
ップ搬送板本体21に搬送されて乾燥装置50内を通過
することにより導体ペーストが乾燥される。チップ搬送
板本体21がさらに回転すると、チップ搬送板本体21
の吸引通路25と支持板22の吸引室26との連通が解
除される。これにより、エア吸引によりチップ保持部2
3に保持されていたチップ2は自重により案内レール6
1に落下し、収納箱62に収容される。
【0042】このように、本実施の形態に係る外部電極
の形成装置によれば、チップ2はチップ搬送板本体21
に形成されたチップ保持部23に保持された状態でチッ
プ搬送板本体21の回転により円軌道を描いて搬送され
る。そして、その搬送途中においてチップ2の外面に導
体ペーストが付着され、そして導体ペーストが乾燥され
る。このように、従来のようにキャリアテープを用いる
ことなくチップの搬送を行うので、小規模な装置で外部
電極形成を実現できる。
【0043】また、この外部電極の形成装置によれば、
チップ2はエア吸引によりチップ保持部23に保持され
るので、従来の弾性体を用いたものと比較して保持状態
が安定したものとなる。これにより、導体ペーストの塗
布精度が向上する。
【0044】なお、本実施の形態では、チップ2をチッ
プ搬送板20に保持する手段としてエア吸引を用いた
が、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、
図13に示すように、保持孔24の底面24aに粘着テ
ープ71を貼付し、該粘着テープ71の粘着力によりチ
ップ2を保持するようにしてもよい。
【0045】また、本実施の形態では、保持孔24内に
端部が保持されたチップ2を規制部材27及び位置補正
装置30を用いてチップ搬送板20に対するチップ2の
保持位置を一定にしているが、本発明はこれに限定され
るものではない。例えば、図14及び図15に示すよう
に、保持孔24の底面24aだけでなく壁面24b及び
24cに吸引通路25を開口させることにより、チップ
2を壁面24b及び24cに吸着させてもよい。ここ
で、保持孔24の底面24aは、チップ2の断面積より
やや大きく形成する。また、保持孔24の壁面24b及
び24cは、底面24aに対して垂直になっている。さ
らに、吸引通路25が開口する壁面24b及び24cは
互いに隣り合っている。このような構成により、チップ
2の端部は保持孔24の一角に安定して保持される。
【0046】さらに、本実施の形態では、電子部品の一
例としてチップの側面に複数の外部電極を有するものを
例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。
すなわち、チップの外面に外部電極を有するものであれ
ば、外部電極の形状や個数は問わない。例えば、チップ
の両端部にのみ外部電極を有する電子部品の製造にも有
用である。
【0047】さらに、本実施の形態では、電子部品をチ
ップ搬送板20に供給する手段として図1,図3及び図
4で示したチップ供給装置10を用いたが、本発明はこ
れに限定されるものではない。チップ搬送板20に対し
てチップを1個ずつ供給するものであれば他の構成であ
ってもよい。他の例に係るチップ供給装置について図1
6乃至図19を参照して説明する。図16は他の例に係
るチップ供給装置の構成図、図17はチップ供給装置の
図16におけるF−F’線断面図、図18はチップ供給
装置の図16におけるG−G’線断面図、図19は他の
例に係るチップ供給装置の構成図である。
【0048】図16に示すように、チップ供給装置70
は、同軸で回転する円盤状の一対の回転板71と、回転
板71の周縁から突出しチップ2を支持する支持片72
と、支持片72に支持されたチップ2をチップ搬送板2
0方向に案内する案内板73と、回転板71を駆動する
駆動モータ(図示省略)と、回転版71にチップ2を供
給するチップ供給レール74とを備えている。前記支持
片72は、回転板71の周縁であって一対の回転板71
の間隙側に形成されている。該支持片72は、一対の回
転板71の双方に互いに対峙するように同数且つ同位置
にそれぞれ形成されている。案内板71は、一対の回転
板71の間であって、且つ、チップ搬送板20へのチッ
プ2の受け渡し位置に配置されている。案内板71の周
縁は、チップ2の搬送経路に対して緩やかに交差してい
る。チップ供給レール74は、チップ2を所定向きで連
続又は間欠的に回転板71方向に移動させる。
【0049】このような構成により、図17に示すよう
に、チップ供給レール74から移動してきたチップ2
は、回転板71の支持片72により持ち上げられ、該支
持片72及び回転板71の周縁部に支持された状態で搬
送される。そして、図18に示すように、チップ2は、
回転板71の回転とともに案内板71に当接してチップ
搬送板20方向に押し出される。押し出されたチップ2
は、チップ搬送板20により保持される。
【0050】また、例えば、図19に示すように、チッ
プ搬送板20に対してチップ供給レール74から直接チ
ップ2を供給するようにしてもよい。
【0051】さらに、本実施の形態では、チップ2の長
さ方向がチップ搬送板20の直径方向に一致し、且つ、
チップ2の厚み方向がチップ搬送板20の回転方向に一
致するようにチップ2を保持したが、本発明はこれに限
定されるものではない。すなわち、電子部品に形成され
る外部電極の位置や個数に応じて適宜保持方向を変更し
てもよい。
【0052】さらに、本実施の形態では、電子部品の一
例として積層コンデンサアレイを例示したが、本発明は
これに限定されるものではない。例えば、積層インダク
タアレイ、抵抗アレイなどの各種アレイ部品、積層フィ
ルタ、積層アンテナなどの電子部品、単体の積層コンデ
ンサや積層インダクタなどの電子部品であっても本願発
明は有用である。
【0053】
【発明の効果】以上詳述したように、本願発明によれ
ば、チップは回転体に形成されたチップ保持部に保持さ
れた状態で回転体の回転により円軌道を描いて搬送され
る。そして、その搬送途中においてチップの外面に導体
ペーストが付着される。このように、従来のようにキャ
リアテープを用いることなくチップの搬送を行うので、
小規模な装置で外部電極形成を実現できる。
【0054】また、本願発明によれば、チップに塗布さ
れた導体ペーストは、回転体のチップ保持部に保持され
たまま乾燥される。すなわち、回転体による搬送の過程
において、導体ペーストの塗布及び該導体ペーストの乾
燥を順次行うことができるので、小規模な装置で外部電
極形成を実現できる。
【0055】さらに、本願発明によれば、チップはエア
吸引によりチップ保持部に保持されるので、従来の弾性
体を用いたものと比較して保持状態が安定したものとな
る。これにより、導体ペーストの塗布精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】外部電極の形成装置の概略構成図
【図2】積層コンデンサアレイの外観斜視図
【図3】チップ供給装置の図1におけるA−A’線断面
【図4】チップ供給装置の図1におけるB−B’線断面
【図5】チップ搬送板の周面を拡大した図
【図6】チップ搬送板の図5におけるC−C’線断面図
【図7】チップ搬送板の図5におけるD−D’線断面図
【図8】チップ搬送板の図5におけるE−E’線断面図
【図9】チップ搬送板の図5におけるE−E’線断面図
【図10】位置補正装置の構成を説明する図
【図11】塗布装置の構成を説明する図
【図12】塗布ローラの断面図
【図13】他の例に係るチップ保持部の拡大平面図
【図14】他の例に係るチップ保持部の一部切り欠き拡
大斜視図
【図15】他の例に係るチップ保持部の拡大平面図
【図16】他の例に係るチップ供給装置の構成図
【図17】チップ供給装置の図16におけるF−F’線
断面図
【図18】チップ供給装置の図16におけるG−G’線
断面図
【図19】他の例に係るチップ供給装置の構成図
【図20】従来の外部電極の形成方法における問題点を
説明する図
【符号の説明】
1…コンデンサアレイ、2…チップ、3…外部電極、1
0…チップ供給装置、20…チップ搬送板、21…チッ
プ搬送板本体、22…支持板、23…チップ保持部、2
4…保持孔、25…吸引通路、26…吸引室、27…規
制部材、28…係合板、30…位置補正装置、40…塗
布装置、41…転写シート、42…塗布ローラ、44…
導体ペースト、45…ケース、46…スキージ、50…
乾燥装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E001 AB03 AC00 AF02 AF06 AH01 AJ03 5E082 AA01 AB03 CC03 CC17 EE04 EE11 EE23 EE35 FF05 FG06 FG26 FG54 GG10 GG11 GG28 JJ02 JJ23 KK01 KK07 MM13 MM23 MM24

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子部品のチップ外面に外部電極を形成
    する電子部品の外部電極形成方法において、 周縁部にチップ保持部が形成され連続的又は間欠的に回
    転する回転体の該チップ保持部にチップを供給する工程
    と、 チップ保持部に保持されたチップの外面に導体ペースト
    を付着させる工程と、 導体ペーストが付着したチップをチップ保持部から離反
    させる工程とを備えたことを特徴とする電子部品の外部
    電極形成方法。
  2. 【請求項2】 前記導体ペーストの付着工程の後に、チ
    ップ保持部に保持された状態でチップに付着した導体ペ
    ーストを乾燥させる工程を備えたことを特徴とする請求
    項1記載の電子部品の外部電極形成方法。
  3. 【請求項3】 チップ保持部においてチップをエア吸引
    により保持するとともに、該エア吸引を解除することに
    よりチップ保持部からチップを離反させることを特徴と
    する請求項1又は2何れか1項記載の電子部品の外部電
    極形成方法。
  4. 【請求項4】 電子部品のチップ外面に外部電極を形成
    する電子部品の外部電極形成装置において、 周縁部にチップ保持部が形成され連続的又は間欠的に回
    転する回転体と、 回転体のチップ保持部にチップを供給するチップ供給手
    段と、 チップ保持部に保持されたチップの外面に導体ペースト
    を付着させる導体ペースト付着手段と、 導体ペーストが付着したチップをチップ保持部から離反
    させるチップ離反手段とを備えたことを特徴とする電子
    部品の外部電極形成装置。
  5. 【請求項5】 チップ保持部に保持された状態でチップ
    に付着した導体ペーストを乾燥させる乾燥手段を備えた
    ことを特徴とする請求項4記載の電子部品の外部電極形
    成装置。
  6. 【請求項6】 チップ保持部に供給されたチップをエア
    吸引することにより該チップをチップ保持部に保持する
    吸引手段を備えたことを特徴とする請求項4又は5何れ
    か1項記載の電子部品の外部電極形成装置。
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