JPH11274795A - チップ部品供給装置 - Google Patents

チップ部品供給装置

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JPH11274795A
JPH11274795A JP10074055A JP7405598A JPH11274795A JP H11274795 A JPH11274795 A JP H11274795A JP 10074055 A JP10074055 A JP 10074055A JP 7405598 A JP7405598 A JP 7405598A JP H11274795 A JPH11274795 A JP H11274795A
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belt
ratchet
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chip component
stopper
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Tatsuichi Ito
達一 伊藤
Koji Saito
浩二 斉藤
Taro Yasuda
太郎 安田
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Taiyo Yuden Co Ltd
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Taiyo Yuden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベルトによって搬送され部品ストッパに当接
して停止した先頭のチップ部品を2番目のチップ部品と
干渉することなく良好に取り出すことができるチップ部
品供給装置を提供する。 【解決手段】 部品ストッパ9に先頭のチップ部品Pを
吸着保持する永久磁石9aを設ける共に、ベルト7を所
定距離ずつ間欠前進させるラチェット機構を1回の送り
動作毎に所定のバックラッシュが生じるように構成し、
ベルト7をチップ部品Pの長さ寸法よりも長い所定距離
前進させた後にバックラッシュを利用して該ベルト7を
チップ部品Pの長さ寸法よりも短い距離後退させるよう
にしてあるので、1回の送り動作毎に、部品ストッパ9
の永久磁石9aに吸着保持されている先頭のチップ部品
Pとこれに続く2番目のチップ部品Pとの間に後退距離
に相当する隙間Gを形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チップ部品を所定
の取出位置に順次供給するチップ部品供給装置に関し、
特に装置からのチップ部品の取り出しを良好に行えるチ
ップ部品供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10には、チップ部品の搬送に無端状
ベルトを使用し、該ベルトをラチェット機構によって所
定距離ずつ間欠前進させる、従来のチップ部品供給装置
を示してある。同図において、101は前後一対のプー
リ(後側プーリは省略)、102は前後一対のプーリ1
01に巻き付けられたタイミングベルト等の無端状ベル
ト、103はベルト101の上側平坦部分の上側に設け
られた部品ガイド、104はベルトを所定距離ずつ間欠
前進させるラチェット機構、105は部品取出用の吸着
ノズル、Pは角柱形のチップ部品である。
【0003】部品ガイド103の下面には、チップ部品
Pの幅及び厚みよりも僅かに大きな幅及び深さの直線溝
103aが設けられている。また、直線溝103の前端
には、ベルト101によって搬送されるチップ部品Pを
停止させる部品ストッパ103bが設けられている。さ
らに、直線溝103の前端上面は、部品ストッパ103
bによって停止した先頭のチップ部品Pを吸着ノズル1
05によって外部に取り出すための部品取出口103c
として開口している。
【0004】ラチェット機構104は、外周縁に所定の
角度間隔(図示例では30度間隔)で複数の溝104b
を有し、且つ前側プーリ101に互いの回動中心が一致
するように固着されたラチェットホイール104aと、
ラチェットホイール104aと同じ回動中心を持つラチ
ェット駆動板104cと、ラチェット駆動板104cに
回動自在に支持され、且つバネ104dの付勢力によっ
てラチェットホイール104aの溝104bに係合する
ラチェット104eとから構成されている。また、ラチ
ェット駆動板104cの端部104fには、該ラチェッ
ト駆動板104cを回動するためのレバーが連結されて
いるが図示を省略してある。
【0005】部品ストッパ103bによって停止した先
頭のチップ部品Pを吸着ノズル105によって取り出し
た後(図10参照)は、ラチェット駆動板104cの端
部104fを図11中の太線矢印方向に引き込んで該ラ
チェット駆動板104cを反時計回り方向に回動させ、
ラチェット104eが係合しているラチェットホイール
104aと前側プーリ101を反時計回り方向に30度
(隣接する溝104dの角度間隔)回動させ、ベルト1
02の上側平坦部分を前側プーリ101の回動角に応じ
た距離、即ち、チップ部品Pの長さ寸法よりも長い距離
前進させる。
【0006】これにより、ベルト102の上側平坦部分
の表面に並ぶチップ部品P全体が整列状態で同距離前進
し、先頭のチップ部品Pが部品ストッパ103bに当接
したところでチップ部品P全体が停止する。ベルト10
2の前進距離がチップ部品Pの長さ寸法よりも長いた
め、先頭のチップ部品Pが部品ストッパ103bに当接
した後も、ベルト102のみがチップ部品Pの下側を滑
るようにして差分だけ前進する。
【0007】ラチェットホイール104aと前側プーリ
101を反時計回り方向に30度回動させた後(図11
参照)は、ラチェット駆動板104cの端部104fを
図12中の太線矢印方向に押し込んで該ラチェット駆動
板104cを図10の状態まで回動復帰させる。ラチェ
ット駆動板104cを回動復帰するときには、図12に
示すように、ラチェット104eが、バネ104dの付
勢力によってラチェットホイール104aの外周縁に接
した状態を維持したままその起伏に応じて揺動し、ラチ
ェット駆動板104cが復帰した時点で時計回り方向に
隣接する溝104dに係合する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述のチップ部品供給
装置では、ラチェット機構104によってベルト102
を所定距離ずつ前進させることによって、ベルト102
の上側平坦部分の表面に並ぶチップ部品P全体を所定距
離前進させて先頭のチップ部品Pを部品ストッパ103
bに当接して停止させているため、先頭のチップ部品P
を吸着ノズル105によって取り出すときに、該チップ
部品Pが2番目のチップ部品Pと干渉して取出不良を生
じる不具合がある。
【0009】具体的には、先頭のチップ部品Pと2番目
のチップ部品Pとが接した状態にあるため、同状態で先
頭のチップ部品Pを吸着ノズル105によって上方に持
ち上げると、2番目のチップ部品Pにも持ち上げ力が作
用して該チップ部品Pに傾きや飛び出しを生じてこれ以
後の部品取り出しができなくなったり、吸着ノズル10
に吸着されたチップ部品Pに位置ずれを生じて回路基板
等への部品搭載に支障を生じてしまう。
【0010】本発明は前記事情に鑑みて創作されたもの
で、その目的とするところは、ベルトによって搬送され
部品ストッパに当接して停止した先頭のチップ部品を2
番目のチップ部品と干渉することなく良好に取り出すこ
とができるチップ部品供給装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、自らの前進によってチップ部品を整列状
態で搬送するベルトと、ベルトを所定距離ずつ間欠前進
させるベルト送り機構とを備えたチップ部品供給装置に
おいて、ベルトによって搬送されるチップ部品を所定位
置に停止させる部品ストッパと、部品ストッパに当接し
た先頭のチップ部品を該部品ストッパに吸着する部品吸
着部とを備えると共に、前記ベルト送り機構が、ベルト
をチップ部品の長さ寸法よりも長い所定距離前進させて
から同距離よりも短い距離後退させる動作を1サイクル
としてベルトの間欠前進を行うことをその主たる特徴と
している。
【0012】このチップ部品供給装置のベルトは、チッ
プ部品の長さ寸法よりも長い所定距離前進してから同距
離よりも短い距離後退する動作を1サイクルとして間欠
前進する。つまり、ベルトがチップ部品の長さ寸法より
も長い所定距離前進するときには、該ベルトによって整
列状態で搬送されるチップ部品はその先頭のチップ部品
が部品ストッパに当接したところで停止し、部品ストッ
パに当接した先頭のチップ部品は部品吸着部によって部
品ストッパに吸着保持される。また、ベルトが前記前進
距離よりも短い距離後退するときには、部品ストッパに
吸着保持されている先頭のチップ部品を同位置に残した
まま、後続のチップ部品全体がベルトと一緒に後退し
て、先頭のチップ部品と2番目のチップ部品との間に後
退距離に相当する隙間が形成される。
【0013】先頭のチップ部品の取り出しは、該先頭の
チップ部品と2番目のチップ部品との間に隙間が形成さ
れた状態で実施されるため、先頭のチップ部品を吸着ノ
ズルによって取り出すときに、該チップ部品が2番目の
チップ部品と干渉することがない。
【0014】
【発明の実施の形態】図1乃至図9は本発明の一実施形
態を示すもので、同図において1はフレーム、2はホッ
パー、3は固定パイプ、4は可動パイプ、5は部品ガイ
ド、6はベルトガイド、7はベルト、8は前後一対のプ
ーリ、9は部品ストッパ、10は操作レバー、11はパ
イプ駆動レバー、12はラチェット駆動レバー、13は
中継レバー、14はラチェット駆動板、15はラチェッ
ト、16はラチェットホイール、17はホイールストッ
パ、18は吸着ノズル、19〜21は位置決めストッ
パ、S1〜S6はコイルバネ、Pはチップ部品である。
【0015】ホッパー2は、図1及び図2に示すよう
に、貯蔵室2aと、該貯蔵室2aの上端開口を開閉自在
に覆う蓋2bと、貯蔵室2aのV字状傾斜底面の中央に
貫通形成された横断面円形のパイプ挿通孔2cとを備
え、フレーム1に着脱自在に取り付けられている。貯蔵
室2a内には、角柱形のチップ部品P、例えば、チップ
コンデンサ,チップ抵抗器,チップインダクタ,LC部
品等で代表される角柱形のチップ部品Pの1種類がバル
ク状に多数個貯蔵されている。これらチップ部品は外部
電極や内部導体等を有しており、何れのものも後述の永
久磁石による吸着が可能である。
【0016】固定パイプ3は、図1乃至図3に示すよう
に、内形及び外形が共に円形或いは少なくとも内形が矩
形のパイプ材から成り、部品ガイド5のパイプ装着部5
cに下端を固着され、その上端がホッパー2のパイプ挿
通孔2cの上端よりも僅かに低くなるような位置関係に
て、該パイプ挿通孔2cの中心に垂直に挿通配置されて
いる。この固定パイプ3の肉厚は、供給対象となるチッ
プ部品Pの端面最大長よりも小さい。また、固定パイプ
3の内形が円形の場合はその内径をチップ部品Pの端面
最大長よりも僅かに大きく設定され、また、内形が矩形
の場合はその形状をチップ部品Pの端面形状と相似形で
僅かに大きく設定される。
【0017】可動パイプ4は、図1乃至図3に示すよう
に、内形及び外形が共に円形或いは少なくとも内形が矩
形のパイプ材から成り、待機状態でその上端が固定パイ
プ3の上端よりも僅かに低くなるような位置関係にて、
パイプ挿通孔2cと固定パイプ3の間に上下移動可能に
挿通配置されている。この可動パイプ4の肉厚は、供給
対象となるチップ部品Pの端面最大長よりも僅かに大き
い。また、可動パイプ4の上端には、中心に向かって斜
め下向きに傾斜するすり鉢状の案内面4aが設けられて
いる。さらに、可動パイプ4の外面下端部には鍔4bが
形成され、該鍔4bとホッパー2との間には可動パイプ
4を下方に付勢するコイルバネS1が張設されている。
【0018】部品ガイド5は、図1乃至図5に示すよう
に、固定パイプ3の内孔下端と連通する湾曲通路5aを
内部に備え、該湾曲通路5aの前端と連通する横通路5
bを下面に備えており、ベルトガイド7の上面を覆うよ
うにしてフレーム1に着脱自在に取り付けられている。
横通路5bはその下面を開口しており、該下面開口をベ
ルト7の表面によって覆われている。湾曲通路5aは通
路中心に所定の曲率半径を有しており、その角度範囲は
約90度である。この湾曲通路5aと横通路5bの横断
面形は共にチップ部品Pの端面形状と相似形で僅かに大
きい。また、湾曲通路5aの上端開口部分には固定パイ
プ3の下端部が圧入固定されるパイプ装着部5cが設け
られている。さらに、横通路5bの前端には部品ストッ
パ9が一体に形成されており、横通路5bの前端上面は
部品取出口5dとして開口している。
【0019】ベルトガイド6は、図1,図4及び図5に
示すように、ベルト7の幅及び厚みよりも僅かに大きな
幅及び深さの直線溝6aを上面に備えており、部品ガイ
ド5の下面を覆うようにしてフレーム1に着脱自在に取
り付けられている。また、直線溝6aの幅方向中心は部
品ガイド5の横通路5bの幅方向中心とほぼ一致してい
る。
【0020】ベルト7は、図1乃至図5に示すように、
合成ゴムや軟質樹脂等から形成された可撓性且つ非磁性
の無端状タイミングベルトまたは無端状平ベルトから成
る。このベルト7は、ベルトガイド6の前後位置におい
てフレーム1に回動自在に支持された一対のプーリ8に
所定のテンションをもって巻き付けられており、上側平
坦部分をベルトガイド6の直線溝6a内に挿入され、同
部分の表面を部品ガイド5の下面に移動可能な状態で接
している。
【0021】部品ストッパ9は、図1,図4及び図5に
示すように、部品ガイド5の横通路5bの前端に一体に
形成されており、ベルト7によって整列状態で前方に搬
送されるチップ部品Pを停止する。また、部品ストッパ
9の横通路5bの前端と対向する部分には、直方体形状
の希土類永久磁石9aがそのN,S極の一方が先頭のチ
ップ部品Pの端面と向き合うように埋設されている。
尚、この部品ストッパ9は、部品ガイド5と別体で形成
し部品ガイド5またはベルトガイド6の前端に配置して
もよい。
【0022】操作レバー10は、図1乃至図3に示すよ
うに、その一端をピン10aを介してフレーム1のホッ
パー2の下側に回動自在に支持されている。また、フレ
ーム1の操作レバー10の上側には、該操作レバー10
の復帰位置を規定するための位置決めストッパ19が設
けられている。この位置決めストッパ19は、円盤とこ
れを偏心位置で固定するためのネジとから成り、円盤の
向きを変更することで操作レバー10の復帰位置を微調
整できる。
【0023】パイプ駆動レバー11は、図1乃至図3に
示すように、その中央部分をピン11aを介してフレー
ム1の操作レバー10の下側に回動自在に支持されてい
る。また、パイプ駆動レバー11の一端部にはローラ1
1bが回動自在に設けられており、該ローラ11bは操
作レバー10との間に張設したコイルバネS2の付勢力
によって該操作レバー10の下面に接している。さら
に、パイプ駆動レバー11の他端部にはU字形溝から成
る係合部11cが設けられており、該係合部11cは可
動パイプ4の下端鍔4bの下側に挿入されている。
【0024】ラチェット駆動レバー12は、図1に示す
ように、その一端を操作レバー10と共通のピン10a
を介してフレーム1の操作レバー10の下側に回動自在
に支持されている。このラチェット駆動レバー12と操
作レバー10との間にはコイルバネS3が介装されてお
り、該ラチェット駆動レバー12は、操作レバー10の
端部が下方に押圧されたときコイルバネS3を介して同
方向に押圧される。また、ベルトガイド6のラチェット
駆動レバー12の左側には、該ラチェット駆動レバー1
2の復帰位置を規定するための位置決めストッパ20が
設けられているこのラチェット駆動レバー12は、ベル
トガイド6との間に張設されたコイルバネS4によって
図中時計回り方向に付勢され、左側縁を位置決めストッ
パ20に当接している。さらに、ベルトガイド6のラチ
ェット駆動レバー12の右側には、該ラチェット駆動レ
バー12の回動限界位置を規定するための位置決めスト
ッパ21が設けられている。この位置決めストッパ21
は、円盤とこれを偏心位置で固定するためのネジとから
成り、円盤の向きを変更することでラチェット駆動レバ
ー12の回動限界位置を微調整できる。
【0025】中継レバー13は、図1に示すように、一
端をラチェット駆動レバー12の端部に回動自在に連結
され、他端をラチェット駆動板14の1つの角部に回動
自在に連結されており、ラチェット駆動レバー12が回
動力をラチェット駆動板14に伝える。
【0026】ラチェット駆動板14は、図1及び図6に
示すように、略三角形状の板から成り、他の1つの角部
を前側プーリ8の軸8aに回動自在に支持されている。
【0027】ラチェット15は、図1及び図6に示すよ
うに、略長方形状の板から成り、その基端をピン15a
を介してラチェット駆動板14の残りの角部に回動自在
に支持されている。このラチェット15は、ピン位置に
設けられたコイルバネS5によって図中反時計回り方向
に付勢され、その先端をラチェットホイール16の溝1
6aに遊びをもって係合している。
【0028】ラチェットホイール16は、図1及び図6
に示すように、前側プーリ8とほぼ同一直径の円形板か
ら成り、前側プーリ8の側面に該前側プーリ8と互いの
中心が一致するように固着されている。また、ラチェッ
トホイール16の外周縁には、30度間隔で12個のV
字形溝16aが設けられている。
【0029】ホイールストッパ17は、図1及び図6に
示すように、略長方形状の板から成り、その基端をピン
17aを介してフレーム1のラチェットホイール16の
下側に回動自在に支持されている。このホイールストッ
パ17は、ピン位置に設けられたコイルバネS6によっ
て図中反時計回り方向に付勢され、その先端をラチェッ
トホイール16の溝16aに係合している。
【0030】本実施形態では、前記のラチェット駆動板
14とラチェット15とラチェットホイール16とホイ
ールストッパ17によって、ベルト7を所定距離ずつ間
欠前進させるラチェット機構(符号なし)が構成されて
いる。後に詳述するが、このラチェット機構は1回の送
り動作毎に所定のバックラッシュを生じるようになって
おり、ベルト7をチップ部品Pの長さ寸法よりも長い所
定距離前進させてから同距離よりも短い距離後退させる
動作を1サイクルとしてベルトの間欠前進を行う。
【0031】以下に、前述のチップ部品供給装置の動作
について説明する。操作レバー10の端部は、吸着ノズ
ル18によって装置からチップ部品Pを取り出すとき
に、該吸着ノズル18と連動する部位または他の駆動機
器によって下方に押圧される。
【0032】操作レバー10の端部を下方に押圧する
と、図3に示すように、該操作レバー10がピン10a
を中心として反時計回り方向に回動し、パイプ駆動レバ
ー11のローラ11bが下方に押圧され、該パイプ駆動
レバー11がピン11aを中心としコイルバネS1の付
勢力に抗して反時計回り方向に回動し、上方移動する係
合部11cによって可動パイプ4が上昇する。また、操
作レバー10の端部への下方押圧を止めると、コイルバ
ネS1の付勢力によって操作レバー10及びパイプ駆動
レバー11が回動復帰し、且つ可動パイプ4が上昇位置
から下降復帰して図2の状態に戻る。
【0033】可動パイプ4が下降位置から上昇する過程
と上昇位置から下降する過程の両方では、パイプ上側の
チップ部品Pが上下に動かされて撹拌作用を受け、貯蔵
部品Pが案内面4aによって案内されながら下方に自重
移動して可動パイプ4内に取り込まれ、そして固定パイ
プ3の上端開口に長手向きで1個ずつ取り込まれる。勿
論、貯蔵部品Pは、案内面4aによって案内されること
なく、固定パイプ3の上端開口に直接取り込まれること
もある。
【0034】可動パイプ4の昇降動作によって固定パイ
プ3内に取り込まれたチップ部品Pは同パイプ3内を自
重によって下方移動し、固定パイプ3から部品ガイド5
の湾曲通路5a内に入り込む。湾曲通路5a内に入り込
んだチップ部品Pは同通路5a内をその曲率に従って自
重移動し、図3に示すように縦向きから横向きに約90
度変更された後にベルト7の表面に排出される。
【0035】一方、操作レバー10の端部が下方に押圧
されるときには、コイルバネS3を介してラチェット駆
動レバー12も下方に押圧され、図1において該ラチェ
ット駆動レバー12がピン10aを中心としコイルバネ
S4の付勢力に抗して反時計回り方向に回動し、中継レ
バー13が右方向に引き込まれてラチェット駆動板14
が軸8aを中心として反時計回り方向に回動し、これに
よりラチェットホイール16及び前側プーリ8が反時計
回り方向に回動し、ベルト7が回動角に応じた距離前進
して部品搬送が行われる。また、操作レバー10の端部
への下方押圧を止めると、ラチェット駆動レバー12,
中継レバー13及びラチェット駆動板14がコイルバネ
S4の付勢力によって復帰し、ラチェットホイール16
はホイールストッパ17によってその逆転を防止され
る。
【0036】ここで、図7乃至図9を参照して部品搬送
動作を詳細に説明する。部品ストッパ9によって停止し
た先頭のチップ部品Pを吸着ノズル18によって取り出
した図6の状態から、ラチェット駆動板14が反時計回
り方向に回動を開始した直後は、ラチェット15の先端
が溝16aの前壁に密着するまでラチェット駆動板14
のみが反時計回り方向に僅かな角度回動し、ラチェット
ホイール16及び前側プーリ8は停止状態を維持する。
ラチェット15の先端が溝16aの前壁に密着した後
は、図7に示すように、ラチェット駆動板14と同期し
てラチェットホイール16及び前側プーリ8が反時計回
り方向に回動し、該回動角に応じた距離だけベルト7の
上側平坦部分が前進する。
【0037】本実施形態では、このときのラチェットホ
イール16の回動角度を33度に設定してあるので、ベ
ルト7の上側平坦部分は該回動角に応じた距離、即ちチ
ップ部品Pの長さ寸法よりも長い距離(チップ部品Pの
長さ寸法に後述の後退距離を加算した値よりも僅かに大
きな距離)前進する。また、ラチェットホイール16が
所定角度回動するときには、ホイールストッパ17は、
コイルバネS6の付勢力によってラチェットホイール1
6の外周縁に接した状態を維持したままその起伏に応じ
て揺動する。
【0038】これより、図7に示すように、ベルト7の
上側平坦部分の表面に並ぶチップ部品P全体が、ベルト
7と一緒にチップ部品Pの長さ寸法よりも長い距離整列
状態で前進し、先頭のチップ部品Pが部品ストッパ9に
当接したところでチップ部品P全体が停止し、部品スト
ッパ9に当接した先頭のチップ部品Pは永久磁石9aに
吸着保持される。ベルト7の前進距離がチップ部品Pの
長さ寸法よりも長いため、先頭のチップ部品Pが部品ス
トッパ9に当接した後も、ベルト7のみがチップ部品P
の下側を滑るようにして差分だけ前進する。また、1回
の送り動作におけるラチェットホイール16の回動角度
(33度)を、隣接する溝16aの角度間隔(30度)
よりも大きく設定してあるので、図7の状態ではホイー
ルストッパ17の先端と溝16aの前壁との間にはこの
角度差に応じた隙間が形成される。
【0039】ラチェットホイール16と前側プーリ8が
所定角度(33度)回動した図7状態から、ラチェット
駆動板14が時計回り方向に回動を開始した直後(復帰
開始直後)は、図8に示すように、ホイールストッパ1
7の先端が溝16aの前壁に密着するまでラチェットホ
イール16はラチェット15との係合状態を維持したま
ま時計回り方向に僅かな角度回動し、前側プーリ8が同
角度時計回り方向に回動して、該回動角に応じた距離だ
けベルト7の上側平坦部分が後退する。
【0040】本実施形態では、このときのラチェットホ
イール16の回動角度を3度に設定してあるので、ベル
ト7の上側平坦部分は該回動角に応じた距離、即ちチッ
プ部品Pの長さ寸法よりも短い距離後退する。また、ラ
チェット15によるラチェットホイール16の逆転を可
能とするため、該ラチェット15を反時計回り方向に付
勢するコイルバネS5の付勢力を高めに設定、換言すれ
コイルバネS5としてラチェットホイール16を逆転可
能な付勢力を有するものを使用している。
【0041】これより、図8に示すように、部品ストッ
パ9の永久磁石9aに吸着保持されている先頭のチップ
部品Pを同位置に残したまま、後続のチップ部品P全体
が、ベルト7と一緒にチップ部品Pの長さ寸法よりも短
い距離後退して、先頭のチップ部品Pと2番目のチップ
部品Pとの間に後退距離に相当する隙間Gが形成され
る。
【0042】ラチェットホイール16が僅かに逆転して
ホイールストッパ17の先端が溝16aの前壁に密着し
た後は、図9に示すように、ラチェットホイール16の
逆転がホイールストッパ17によって防止されるので、
ラチェット駆動板14が時計回り方向に回動してもラチ
ェットホイール16及び前側プーリ8は停止状態を維持
する。このときラチェット15は、コイルバネS5の付
勢力によってラチェットホイール16の外周縁に接した
状態を維持したままその起伏に応じて揺動し、図6に示
すように、ラチェット駆動板14が復帰した時点で時計
回り方向に隣接する溝16aに係合する。
【0043】このように、本実施形態のチップ部品供給
装置によれば、部品ストッパ9に先頭のチップ部品Pを
吸着保持する永久磁石9aを設ける共に、ベルト7を所
定距離ずつ間欠前進させるラチェット機構を1回の送り
動作毎に所定のバックラッシュが生じるように構成し、
ベルト7をチップ部品Pの長さ寸法よりも長い所定距離
前進させた後にバックラッシュを利用して該ベルト7を
チップ部品Pの長さ寸法よりも短い距離後退させるよう
にしてあるので、1回の送り動作毎に、部品ストッパ9
の永久磁石9aに吸着保持されている先頭のチップ部品
Pとこれに続く2番目のチップ部品Pとの間に後退距離
に相当する隙間Gを形成することができる。
【0044】依って、先頭のチップ部品Pを吸着ノズル
18によって取り出すときに、該チップ部品Pが2番目
のチップ部品Pと干渉することがなく、両者の干渉を原
因として生じていた取出不良の問題を一掃して、装置か
らのチップ部品の取り出しを極めて良好に行うことがで
きる。
【0045】尚、前述の実施形態では、ラチェット駆動
板14とラチェット15とラチェットホイール16とホ
イールストッパ17によって、ベルト7を所定距離ずつ
間欠前進させるラチェット機構を構成したものを例示し
たが、1回の送り動作毎に同様のバックラッシュを生じ
るものであれば他の構成のラチェット機構を用いてもよ
い。勿論、ラチェット機構以外のベルト送り機構を用い
て前記同様の部品送り動作を実現しても同様の効果が得
られる。
【0046】また、前述の実施形態では、部品ストッパ
9に永久磁石9aを設けたものを例示したが、永久磁石
の代わりにエア吸引孔を設け、該エア吸引孔に負圧を作
用させるようにしても、先頭のチップ部品Pを部品スト
ッパ9に吸着保持することができる。
【0047】さらに、前述の実施形態では、ラチェット
ホイール16として30度間隔で12個の溝16aを有
するものを例示したが、溝数及びその角度間隔は、搬送
対象となるチップ部品の寸法やプーリの直径等に応じて
適宜増減してよい。
【0048】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
1回の送り動作毎に、部品ストッパに吸着保持されてい
る先頭のチップ部品とこれに続く2番目のチップ部品と
の間に隙間を形成できるので、先頭のチップ部品を吸着
ノズル等によって取り出すときに、該チップ部品が2番
目のチップ部品と干渉することがなく、両者の干渉を原
因として生じていた取出不良の問題を一掃して、装置か
らのチップ部品の取り出しを極めて良好に行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すチップ部品供給装置
の側面図
【図2】図1に示した装置の要部縦断面図
【図3】図2に対応する部品取込動作の説明図
【図4】図1に示した装置の要部縦断面図
【図5】図4に対応する部分上面図
【図6】図1に示した装置の部品搬送動作の説明図
【図7】図1に示した装置の部品搬送動作の説明図
【図8】図1に示した装置の部品搬送動作の説明図
【図9】図1に示した装置の部品搬送動作の説明図
【図10】従来のチップ部品供給装置の部品取出後の状
態を示す一部破断の要部側面図
【図11】図10に示した装置における部品搬送動作の
説明図
【図12】図10に示した装置における部品搬送動作の
説明図
【符号の説明】
P…チップ部品、7…ベルト、8…前後一対のプーリ、
9…部品ストッパ、9a…永久磁石、14…ラチェット
駆動板、15…ラチェット、S5…コイルバネ、16…
ラチェットホイール、16a…溝、17…ホイールスト
ッパ、S6…コイルバネ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自らの前進によってチップ部品を整列状
    態で搬送するベルトと、ベルトを所定距離ずつ間欠前進
    させるベルト送り機構とを備えたチップ部品供給装置に
    おいて、 ベルトによって前方に搬送されるチップ部品を所定位置
    に停止させる部品ストッパと、部品ストッパに当接した
    先頭のチップ部品を該部品ストッパに吸着する部品吸着
    部とを備えると共に、 前記ベルト送り機構が、ベルトをチップ部品の長さ寸法
    よりも長い所定距離前進させてから同距離よりも短い距
    離後退させる動作を1サイクルとしてベルトの間欠前進
    を行う、 ことを特徴とするチップ部品供給装置。
  2. 【請求項2】 前記部品吸着部が、チップ部品を磁力に
    よって吸着する永久磁石から成る、 ことを特徴とする請求項1記載のチップ部品供給装置。
  3. 【請求項3】 前記ベルト送り機構が、バックラッシュ
    を有するラチェット機構から成る、 ことを特徴とする請求項1または2記載のチップ部品供
    給装置。
  4. 【請求項4】 前記ラチェット機構が、外周縁に所定の
    角度間隔で複数の溝を有し、且つベルトが巻き付けられ
    たプーリに互いの回動中心が一致するように固着された
    ラチェットホイールと、ラチェットホイールと同じ回動
    中心を持つラチェット駆動板と、ラチェット駆動板に回
    動自在に支持され、且つバネ付勢力によってラチェット
    ホイールの溝に係合するラチェットと、装置の固定箇所
    に回動自在に支持され、且つバネ付勢力によってラチェ
    ットホイールの溝に係合する逆転防止用のホイールスト
    ッパとを備え、 ベルトを間欠前進させるときのラチェット駆動板の回動
    角度を、ラチェットホイールの隣接する2つの溝の角度
    間隔よりも大きく設定し、ラチェット駆動板を回動後に
    復帰させるときにラチェットによって前記両角度の差分
    だけラチェットホイールを逆転させるようにした、 ことを特徴とする請求項3記載のチップ部品供給装置。
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