JP3834149B2 - チップ部品供給装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、チップ部品を所定の取出位置に順次供給するチップ部品供給装置に関し、特に装置からのチップ部品の取り出しを良好に行えるチップ部品供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図10には、チップ部品の搬送に無端状ベルトを使用し、該ベルトをラチェット機構によって所定距離ずつ間欠前進させる、従来のチップ部品供給装置を示してある。同図において、101は前後一対のプーリ(後側プーリは省略)、102は前後一対のプーリ101に巻き付けられたタイミングベルト等の無端状ベルト、103はベルト101の上側平坦部分の上側に設けられた部品ガイド、104はベルトを所定距離ずつ間欠前進させるラチェット機構、105は部品取出用の吸着ノズル、Pは角柱形のチップ部品である。
【0003】
部品ガイド103の下面には、チップ部品Pの幅及び厚みよりも僅かに大きな幅及び深さの直線溝103aが設けられている。また、直線溝103の前端には、ベルト101によって搬送されるチップ部品Pを停止させる部品ストッパ103bが設けられている。さらに、直線溝103の前端上面は、部品ストッパ103bによって停止した先頭のチップ部品Pを吸着ノズル105によって外部に取り出すための部品取出口103cとして開口している。
【0004】
ラチェット機構104は、外周縁に所定の角度間隔(図示例では30度間隔)で複数の溝104bを有し、且つ前側プーリ101に互いの回動中心が一致するように固着されたラチェットホイール104aと、ラチェットホイール104aと同じ回動中心を持つラチェット駆動板104cと、ラチェット駆動板104cに回動自在に支持され、且つバネ104dの付勢力によってラチェットホイール104aの溝104bに係合するラチェット104eとから構成されている。また、ラチェット駆動板104cの端部104fには、該ラチェット駆動板104cを回動するためのレバーが連結されているが図示を省略してある。
【0005】
部品ストッパ103bによって停止した先頭のチップ部品Pを吸着ノズル105によって取り出した後(図10参照)は、ラチェット駆動板104cの端部104fを図11中の太線矢印方向に引き込んで該ラチェット駆動板104cを反時計回り方向に回動させ、ラチェット104eが係合しているラチェットホイール104aと前側プーリ101を反時計回り方向に30度(隣接する溝104dの角度間隔)回動させ、ベルト102の上側平坦部分を前側プーリ101の回動角に応じた距離、即ち、チップ部品Pの長さ寸法よりも長い距離前進させる。
【0006】
これにより、ベルト102の上側平坦部分の表面に並ぶチップ部品P全体が整列状態で同距離前進し、先頭のチップ部品Pが部品ストッパ103bに当接したところでチップ部品P全体が停止する。ベルト102の前進距離がチップ部品Pの長さ寸法よりも長いため、先頭のチップ部品Pが部品ストッパ103bに当接した後も、ベルト102のみがチップ部品Pの下側を滑るようにして差分だけ前進する。
【0007】
ラチェットホイール104aと前側プーリ101を反時計回り方向に30度回動させた後(図11参照)は、ラチェット駆動板104cの端部104fを図12中の太線矢印方向に押し込んで該ラチェット駆動板104cを図10の状態まで回動復帰させる。ラチェット駆動板104cを回動復帰するときには、図12に示すように、ラチェット104eが、バネ104dの付勢力によってラチェットホイール104aの外周縁に接した状態を維持したままその起伏に応じて揺動し、ラチェット駆動板104cが復帰した時点で時計回り方向に隣接する溝104dに係合する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前述のチップ部品供給装置では、ラチェット機構104によってベルト102を所定距離ずつ前進させることによって、ベルト102の上側平坦部分の表面に並ぶチップ部品P全体を所定距離前進させて先頭のチップ部品Pを部品ストッパ103bに当接して停止させているため、先頭のチップ部品Pを吸着ノズル105によって取り出すときに、該チップ部品Pが2番目のチップ部品Pと干渉して取出不良を生じる不具合がある。
【0009】
具体的には、先頭のチップ部品Pと2番目のチップ部品Pとが接した状態にあるため、同状態で先頭のチップ部品Pを吸着ノズル105によって上方に持ち上げると、2番目のチップ部品Pにも持ち上げ力が作用して該チップ部品Pに傾きや飛び出しを生じてこれ以後の部品取り出しができなくなったり、吸着ノズル10に吸着されたチップ部品Pに位置ずれを生じて回路基板等への部品搭載に支障を生じてしまう。
【0010】
本発明は前記事情に鑑みて創作されたもので、その目的とするところは、ベルトによって搬送され部品ストッパに当接して停止した先頭のチップ部品を2番目のチップ部品と干渉することなく良好に取り出すことができるチップ部品供給装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明は、自らの前進によってチップ部品を整列状態で搬送するベルトと、ベルトを所定距離ずつ間欠前進させるベルト送り機構とを備えたチップ部品供給装置において、ベルトによって前方に搬送されるチップ部品を所定位置に停止させる部品ストッパを備えると共に、ベルトをチップ部品の長さ寸法よりも長い所定距離前進させてから同距離よりも短い距離後退させる動作を1サイクルとしてベルトの間欠前進を行うベルト送り機構を前記ベルト送り機構として備えることをその主たる特徴としている。
【0012】
このチップ部品供給装置のベルトは、チップ部品の長さ寸法よりも長い所定距離前進してから同距離よりも短い距離後退する動作を1サイクルとして間欠前進する。つまり、ベルトがチップ部品の長さ寸法よりも長い所定距離前進するときには、該ベルトによって整列状態で搬送されるチップ部品はその先頭のチップ部品が部品ストッパに当接したところで停止する。また、ベルトが前記前進距離よりも短い距離後退するときには、該後退によって先頭のチップ部品と2番目のチップ部品との間に隙間が形成される。
【0013】
先頭のチップ部品の取り出しは、該先頭のチップ部品と2番目のチップ部品との間に隙間が形成された状態で実施されるため、先頭のチップ部品を吸着ノズルによって取り出すときに、該チップ部品が2番目のチップ部品と干渉することがない。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1乃至図9は本発明の一実施形態を示すもので、同図において1はフレーム、2はホッパー、3は固定パイプ、4は可動パイプ、5は部品ガイド、6はベルトガイド、7はベルト、8は前後一対のプーリ、9は部品ストッパ、10は操作レバー、11はパイプ駆動レバー、12はラチェット駆動レバー、13は中継レバー、14はラチェット駆動板、15はラチェット、16はラチェットホイール、17はホイールストッパ、18は吸着ノズル、19〜21は位置決めストッパ、S1〜S6はコイルバネ、Pはチップ部品である。
【0015】
ホッパー2は、図1及び図2に示すように、貯蔵室2aと、該貯蔵室2aの上端開口を開閉自在に覆う蓋2bと、貯蔵室2aのV字状傾斜底面の中央に貫通形成された横断面円形のパイプ挿通孔2cとを備え、フレーム1に着脱自在に取り付けられている。貯蔵室2a内には、角柱形のチップ部品P、例えば、チップコンデンサ,チップ抵抗器,チップインダクタ,LC部品等で代表される角柱形のチップ部品Pの1種類がバルク状に多数個貯蔵されている。これらチップ部品は外部電極や内部導体等を有しており、何れのものも後述の永久磁石による吸着が可能である。
【0016】
固定パイプ3は、図1乃至図3に示すように、内形及び外形が共に円形或いは少なくとも内形が矩形のパイプ材から成り、部品ガイド5のパイプ装着部5cに下端を固着され、その上端がホッパー2のパイプ挿通孔2cの上端よりも僅かに低くなるような位置関係にて、該パイプ挿通孔2cの中心に垂直に挿通配置されている。この固定パイプ3の肉厚は、供給対象となるチップ部品Pの端面最大長よりも小さい。また、固定パイプ3の内形が円形の場合はその内径をチップ部品Pの端面最大長よりも僅かに大きく設定され、また、内形が矩形の場合はその形状をチップ部品Pの端面形状と相似形で僅かに大きく設定される。
【0017】
可動パイプ4は、図1乃至図3に示すように、内形及び外形が共に円形或いは少なくとも内形が矩形のパイプ材から成り、待機状態でその上端が固定パイプ3の上端よりも僅かに低くなるような位置関係にて、パイプ挿通孔2cと固定パイプ3の間に上下移動可能に挿通配置されている。この可動パイプ4の肉厚は、供給対象となるチップ部品Pの端面最大長よりも僅かに大きい。また、可動パイプ4の上端には、中心に向かって斜め下向きに傾斜するすり鉢状の案内面4aが設けられている。さらに、可動パイプ4の外面下端部には鍔4bが形成され、該鍔4bとホッパー2との間には可動パイプ4を下方に付勢するコイルバネS1が張設されている。
【0018】
部品ガイド5は、図1乃至図5に示すように、固定パイプ3の内孔下端と連通する湾曲通路5aを内部に備え、該湾曲通路5aの前端と連通する横通路5bを下面に備えており、ベルトガイド7の上面を覆うようにしてフレーム1に着脱自在に取り付けられている。横通路5bはその下面を開口しており、該下面開口をベルト7の表面によって覆われている。湾曲通路5aは通路中心に所定の曲率半径を有しており、その角度範囲は約90度である。この湾曲通路5aと横通路5bの横断面形は共にチップ部品Pの端面形状と相似形で僅かに大きい。また、湾曲通路5aの上端開口部分には固定パイプ3の下端部が圧入固定されるパイプ装着部5cが設けられている。さらに、横通路5bの前端には部品ストッパ9が一体に形成されており、横通路5bの前端上面は部品取出口5dとして開口している。
【0019】
ベルトガイド6は、図1,図4及び図5に示すように、ベルト7の幅及び厚みよりも僅かに大きな幅及び深さの直線溝6aを上面に備えており、部品ガイド5の下面を覆うようにしてフレーム1に着脱自在に取り付けられている。また、直線溝6aの幅方向中心は部品ガイド5の横通路5bの幅方向中心とほぼ一致している。
【0020】
ベルト7は、図1乃至図5に示すように、合成ゴムや軟質樹脂等から形成された可撓性且つ非磁性の無端状タイミングベルトまたは無端状平ベルトから成る。このベルト7は、ベルトガイド6の前後位置においてフレーム1に回動自在に支持された一対のプーリ8に所定のテンションをもって巻き付けられており、上側平坦部分をベルトガイド6の直線溝6a内に挿入され、同部分の表面を部品ガイド5の下面に移動可能な状態で接している。
【0021】
部品ストッパ9は、図1,図4及び図5に示すように、部品ガイド5の横通路5bの前端に一体に形成されており、ベルト7によって整列状態で前方に搬送されるチップ部品Pを停止する。また、部品ストッパ9の横通路5bの前端と対向する部分には、直方体形状の希土類永久磁石9aがそのN,S極の一方が先頭のチップ部品Pの端面と向き合うように埋設されている。尚、この部品ストッパ9は、部品ガイド5と別体で形成し部品ガイド5またはベルトガイド6の前端に配置してもよい。
【0022】
操作レバー10は、図1乃至図3に示すように、その一端をピン10aを介してフレーム1のホッパー2の下側に回動自在に支持されている。また、フレーム1の操作レバー10の上側には、該操作レバー10の復帰位置を規定するための位置決めストッパ19が設けられている。この位置決めストッパ19は、円盤とこれを偏心位置で固定するためのネジとから成り、円盤の向きを変更することで操作レバー10の復帰位置を微調整できる。
【0023】
パイプ駆動レバー11は、図1乃至図3に示すように、その中央部分をピン11aを介してフレーム1の操作レバー10の下側に回動自在に支持されている。また、パイプ駆動レバー11の一端部にはローラ11bが回動自在に設けられており、該ローラ11bは操作レバー10との間に張設したコイルバネS2の付勢力によって該操作レバー10の下面に接している。さらに、パイプ駆動レバー11の他端部にはU字形溝から成る係合部11cが設けられており、該係合部11cは可動パイプ4の下端鍔4bの下側に挿入されている。
【0024】
ラチェット駆動レバー12は、図1に示すように、その一端を操作レバー10と共通のピン10aを介してフレーム1の操作レバー10の下側に回動自在に支持されている。このラチェット駆動レバー12と操作レバー10との間にはコイルバネS3が介装されており、該ラチェット駆動レバー12は、操作レバー10の端部が下方に押圧されたときコイルバネS3を介して同方向に押圧される。また、ベルトガイド6のラチェット駆動レバー12の左側には、該ラチェット駆動レバー12の復帰位置を規定するための位置決めストッパ20が設けられているこのラチェット駆動レバー12は、ベルトガイド6との間に張設されたコイルバネS4によって図中時計回り方向に付勢され、左側縁を位置決めストッパ20に当接している。さらに、ベルトガイド6のラチェット駆動レバー12の右側には、該ラチェット駆動レバー12の回動限界位置を規定するための位置決めストッパ21が設けられている。この位置決めストッパ21は、円盤とこれを偏心位置で固定するためのネジとから成り、円盤の向きを変更することでラチェット駆動レバー12の回動限界位置を微調整できる。
【0025】
中継レバー13は、図1に示すように、一端をラチェット駆動レバー12の端部に回動自在に連結され、他端をラチェット駆動板14の1つの角部に回動自在に連結されており、ラチェット駆動レバー12が回動力をラチェット駆動板14に伝える。
【0026】
ラチェット駆動板14は、図1及び図6に示すように、略三角形状の板から成り、他の1つの角部を前側プーリ8の軸8aに回動自在に支持されている。
【0027】
ラチェット15は、図1及び図6に示すように、略長方形状の板から成り、その基端をピン15aを介してラチェット駆動板14の残りの角部に回動自在に支持されている。このラチェット15は、ピン位置に設けられたコイルバネS5によって図中反時計回り方向に付勢され、その先端をラチェットホイール16の溝16aに遊びをもって係合している。
【0028】
ラチェットホイール16は、図1及び図6に示すように、前側プーリ8とほぼ同一直径の円形板から成り、前側プーリ8の側面に該前側プーリ8と互いの中心が一致するように固着されている。また、ラチェットホイール16の外周縁には、30度間隔で12個のV字形溝16aが設けられている。
【0029】
ホイールストッパ17は、図1及び図6に示すように、略長方形状の板から成り、その基端をピン17aを介してフレーム1のラチェットホイール16の下側に回動自在に支持されている。このホイールストッパ17は、ピン位置に設けられたコイルバネS6によって図中反時計回り方向に付勢され、その先端をラチェットホイール16の溝16aに係合している。
【0030】
本実施形態では、前記のラチェット駆動板14とラチェット15とラチェットホイール16とホイールストッパ17によって、ベルト7を所定距離ずつ間欠前進させるラチェット機構(符号なし)が構成されている。後に詳述するが、このラチェット機構は1回の送り動作毎に所定のバックラッシュを生じるようになっており、ベルト7をチップ部品Pの長さ寸法よりも長い所定距離前進させてから同距離よりも短い距離後退させる動作を1サイクルとしてベルトの間欠前進を行う。
【0031】
以下に、前述のチップ部品供給装置の動作について説明する。
操作レバー10の端部は、吸着ノズル18によって装置からチップ部品Pを取り出すときに、該吸着ノズル18と連動する部位または他の駆動機器によって下方に押圧される。
【0032】
操作レバー10の端部を下方に押圧すると、図3に示すように、該操作レバー10がピン10aを中心として反時計回り方向に回動し、パイプ駆動レバー11のローラ11bが下方に押圧され、該パイプ駆動レバー11がピン11aを中心としコイルバネS1の付勢力に抗して反時計回り方向に回動し、上方移動する係合部11cによって可動パイプ4が上昇する。また、操作レバー10の端部への下方押圧を止めると、コイルバネS1の付勢力によって操作レバー10及びパイプ駆動レバー11が回動復帰し、且つ可動パイプ4が上昇位置から下降復帰して図2の状態に戻る。
【0033】
可動パイプ4が下降位置から上昇する過程と上昇位置から下降する過程の両方では、パイプ上側のチップ部品Pが上下に動かされて撹拌作用を受け、貯蔵部品Pが案内面4aによって案内されながら下方に自重移動して可動パイプ4内に取り込まれ、そして固定パイプ3の上端開口に長手向きで1個ずつ取り込まれる。勿論、貯蔵部品Pは、案内面4aによって案内されることなく、固定パイプ3の上端開口に直接取り込まれることもある。
【0034】
可動パイプ4の昇降動作によって固定パイプ3内に取り込まれたチップ部品Pは同パイプ3内を自重によって下方移動し、固定パイプ3から部品ガイド5の湾曲通路5a内に入り込む。湾曲通路5a内に入り込んだチップ部品Pは同通路5a内をその曲率に従って自重移動し、図3に示すように縦向きから横向きに約90度変更された後にベルト7の表面に排出される。
【0035】
一方、操作レバー10の端部が下方に押圧されるときには、コイルバネS3を介してラチェット駆動レバー12も下方に押圧され、図1において該ラチェット駆動レバー12がピン10aを中心としコイルバネS4の付勢力に抗して反時計回り方向に回動し、中継レバー13が右方向に引き込まれてラチェット駆動板14が軸8aを中心として反時計回り方向に回動し、これによりラチェットホイール16及び前側プーリ8が反時計回り方向に回動し、ベルト7が回動角に応じた距離前進して部品搬送が行われる。また、操作レバー10の端部への下方押圧を止めると、ラチェット駆動レバー12,中継レバー13及びラチェット駆動板14がコイルバネS4の付勢力によって復帰し、ラチェットホイール16はホイールストッパ17によってその逆転を防止される。
【0036】
ここで、図7乃至図9を参照して部品搬送動作を詳細に説明する。
部品ストッパ9によって停止した先頭のチップ部品Pを吸着ノズル18によって取り出した図6の状態から、ラチェット駆動板14が反時計回り方向に回動を開始した直後は、ラチェット15の先端が溝16aの前壁に密着するまでラチェット駆動板14のみが反時計回り方向に僅かな角度回動し、ラチェットホイール16及び前側プーリ8は停止状態を維持する。ラチェット15の先端が溝16aの前壁に密着した後は、図7に示すように、ラチェット駆動板14と同期してラチェットホイール16及び前側プーリ8が反時計回り方向に回動し、該回動角に応じた距離だけベルト7の上側平坦部分が前進する。
【0037】
本実施形態では、このときのラチェットホイール16の回動角度を33度に設定してあるので、ベルト7の上側平坦部分は該回動角に応じた距離、即ちチップ部品Pの長さ寸法よりも長い距離(チップ部品Pの長さ寸法に後述の後退距離を加算した値よりも僅かに大きな距離)前進する。また、ラチェットホイール16が所定角度回動するときには、ホイールストッパ17は、コイルバネS6の付勢力によってラチェットホイール16の外周縁に接した状態を維持したままその起伏に応じて揺動する。
【0038】
これより、図7に示すように、ベルト7の上側平坦部分の表面に並ぶチップ部品P全体が、ベルト7と一緒にチップ部品Pの長さ寸法よりも長い距離整列状態で前進し、先頭のチップ部品Pが部品ストッパ9に当接したところでチップ部品P全体が停止し、部品ストッパ9に当接した先頭のチップ部品Pは永久磁石9aに吸着保持される。ベルト7の前進距離がチップ部品Pの長さ寸法よりも長いため、先頭のチップ部品Pが部品ストッパ9に当接した後も、ベルト7のみがチップ部品Pの下側を滑るようにして差分だけ前進する。また、1回の送り動作におけるラチェットホイール16の回動角度(33度)を、隣接する溝16aの角度間隔(30度)よりも大きく設定してあるので、図7の状態ではホイールストッパ17の先端と溝16aの前壁との間にはこの角度差に応じた隙間が形成される。
【0039】
ラチェットホイール16と前側プーリ8が所定角度(33度)回動した図7状態から、ラチェット駆動板14が時計回り方向に回動を開始した直後(復帰開始直後)は、図8に示すように、ホイールストッパ17の先端が溝16aの前壁に密着するまでラチェットホイール16はラチェット15との係合状態を維持したまま時計回り方向に僅かな角度回動し、前側プーリ8が同角度時計回り方向に回動して、該回動角に応じた距離だけベルト7の上側平坦部分が後退する。
【0040】
本実施形態では、このときのラチェットホイール16の回動角度を3度に設定してあるので、ベルト7の上側平坦部分は該回動角に応じた距離、即ちチップ部品Pの長さ寸法よりも短い距離後退する。また、ラチェット15によるラチェットホイール16の逆転を可能とするため、該ラチェット15を反時計回り方向に付勢するコイルバネS5の付勢力を高めに設定、換言すれコイルバネS5としてラチェットホイール16を逆転可能な付勢力を有するものを使用している。
【0041】
これより、図8に示すように、部品ストッパ9の永久磁石9aに吸着保持されている先頭のチップ部品Pを同位置に残したまま、後続のチップ部品P全体が、ベルト7と一緒にチップ部品Pの長さ寸法よりも短い距離後退して、先頭のチップ部品Pと2番目のチップ部品Pとの間に後退距離に相当する隙間Gが形成される。
【0042】
ラチェットホイール16が僅かに逆転してホイールストッパ17の先端が溝16aの前壁に密着した後は、図9に示すように、ラチェットホイール16の逆転がホイールストッパ17によって防止されるので、ラチェット駆動板14が時計回り方向に回動してもラチェットホイール16及び前側プーリ8は停止状態を維持する。このときラチェット15は、コイルバネS5の付勢力によってラチェットホイール16の外周縁に接した状態を維持したままその起伏に応じて揺動し、図6に示すように、ラチェット駆動板14が復帰した時点で時計回り方向に隣接する溝16aに係合する。
【0043】
このように、本実施形態のチップ部品供給装置によれば、部品ストッパ9に先頭のチップ部品Pを吸着保持する永久磁石9aを設ける共に、ベルト7を所定距離ずつ間欠前進させるラチェット機構を1回の送り動作毎に所定のバックラッシュが生じるように構成し、ベルト7をチップ部品Pの長さ寸法よりも長い所定距離前進させた後にバックラッシュを利用して該ベルト7をチップ部品Pの長さ寸法よりも短い距離後退させるようにしてあるので、1回の送り動作毎に、部品ストッパ9の永久磁石9aに吸着保持されている先頭のチップ部品Pとこれに続く2番目のチップ部品Pとの間に後退距離に相当する隙間Gを形成することができる。
【0044】
依って、先頭のチップ部品Pを吸着ノズル18によって取り出すときに、該チップ部品Pが2番目のチップ部品Pと干渉することがなく、両者の干渉を原因として生じていた取出不良の問題を一掃して、装置からのチップ部品の取り出しを極めて良好に行うことができる。
【0045】
尚、前述の実施形態では、ラチェット駆動板14とラチェット15とラチェットホイール16とホイールストッパ17によって、ベルト7を所定距離ずつ間欠前進させるラチェット機構を構成したものを例示したが、1回の送り動作毎に同様のバックラッシュを生じるものであれば他の構成のラチェット機構を用いてもよい。勿論、ラチェット機構以外のベルト送り機構を用いて前記同様の部品送り動作を実現しても同様の効果が得られる。
【0046】
また、前述の実施形態では、部品ストッパ9に永久磁石9aを設けたものを例示したが、永久磁石の代わりにエア吸引孔を設け、該エア吸引孔に負圧を作用させるようにしても、先頭のチップ部品Pを部品ストッパ9に吸着保持することができる。
【0047】
さらに、前述の実施形態では、ラチェットホイール16として30度間隔で12個の溝16aを有するものを例示したが、溝数及びその角度間隔は、搬送対象となるチップ部品の寸法やプーリの直径等に応じて適宜増減してよい。
【0048】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、1回の送り動作毎に、部品ストッパに吸着保持されている先頭のチップ部品とこれに続く2番目のチップ部品との間に隙間を形成できるので、先頭のチップ部品を吸着ノズル等によって取り出すときに、該チップ部品が2番目のチップ部品と干渉することがなく、両者の干渉を原因として生じていた取出不良の問題を一掃して、装置からのチップ部品の取り出しを極めて良好に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すチップ部品供給装置の側面図
【図2】図1に示した装置の要部縦断面図
【図3】図2に対応する部品取込動作の説明図
【図4】図1に示した装置の要部縦断面図
【図5】図4に対応する部分上面図
【図6】図1に示した装置の部品搬送動作の説明図
【図7】図1に示した装置の部品搬送動作の説明図
【図8】図1に示した装置の部品搬送動作の説明図
【図9】図1に示した装置の部品搬送動作の説明図
【図10】従来のチップ部品供給装置の部品取出後の状態を示す一部破断の要部側面図
【図11】図10に示した装置における部品搬送動作の説明図
【図12】図10に示した装置における部品搬送動作の説明図
【符号の説明】
P…チップ部品、7…ベルト、8…前後一対のプーリ、9…部品ストッパ、9a…永久磁石、14…ラチェット駆動板、15…ラチェット、S5…コイルバネ、16…ラチェットホイール、16a…溝、17…ホイールストッパ、S6…コイルバネ。

Claims (3)

  1. 自らの前進によってチップ部品を整列状態で搬送するベルトと、ベルトを所定距離ずつ間欠前進させるベルト送り機構とを備えたチップ部品供給装置において、
    ベルトによって前方に搬送されるチップ部品を所定位置に停止させる部品ストッパを備えると共に、
    ベルトをチップ部品の長さ寸法よりも長い所定距離前進させてから同距離よりも短い距離後退させる動作を1サイクルとしてベルトの間欠前進を行うベルト送り機構を前記ベルト送り機構として備え、
    該ベルト送り機構はバックラッシュを有するラチェット機構から成り、該ラチェット機構は、外周縁に所定の角度間隔で複数の溝を有し且つベルトが巻き付けられたプーリに互いの回動中心が一致するように固着されたラチェットホイールと、ラチェットホイールと同じ回動中心を持つラチェット駆動板と、ラチェット駆動板に回動自在に支持され且つバネ付勢力によってラチェットホイールの溝に係合するラチェットと、装置の固定箇所に回動自在に支持され且つバネ付勢力によってラチェットホイールの溝に係合する逆転防止用のホイールストッパとを備え、ベルトを間欠前進させるときのラチェット駆動板の回動角度をラチェットホイールの隣接する2つの溝の角度間隔よりも大きく設定し、ラチェット駆動板を回動後に復帰させるときにラチェットによって前記両角度の差分だけラチェットホイールを逆転させるようにした、
    ことを特徴とするチップ部品供給装置。
  2. 部品ストッパに当接した先頭のチップ部品を該部品ストッパに吸着する部品吸着部を備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載のチップ部品供給装置。
  3. 前記部品吸着部が、チップ部品を磁力によって吸着する永久磁石から成る、
    ことを特徴とする請求項2に記載のチップ部品供給装置。
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