JP3258581B2 - 部品供給方法及び部品供給装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、バラ状態にあるチ
ップ状部品を所定向きで一列に並んだ状態で供給する部
品供給方法と部品供給装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の部品供給装置を開示する
ものとして、特開平６−２３２５９６号公報が知られて
いる。

【０００３】同公報に開示される部品供給装置は、バラ
状態のチップ状部品（以下単に部品と言う）を収納する
収納箱と、収納箱の下面に上下動可能に挿通された部品
取出管と、部品取出管を上下動させる機構と、部品取出
管に連通して下方に延設された部品搬送管と、部品搬送
管の終端位置に配設され該部品搬送管から排出される部
品を搬送するベルトと、ベルトを所定ピッチで間欠移動
させる機構と、ベルト上の部品を整列する溝付きカバー
と、ベルトにより搬送される部品を所定位置に停止させ
るストッパと、ストッパを部品停止位置と同位置から離
れた位置とに変位させる機構とを具備している。

【０００４】この部品供給装置では、部品取出管を上下
動させることによって、収納箱内の部品を所定向きで１
個宛部品取出管内に取り込み、これを部品搬送管を通じ
てベルト上に排出させ、該排出部品をベルトによってス
トッパ方向に搬送することができる。また、搬送部品を
ストッパで停止させた後に該ストッパを前方に変位させ
て先頭の部品から離すことにより、ベルト上に一列に並
んだ部品のうち先頭の部品にかかる力（挟み力）を解除
できるようにしている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上記従来のものでは、
ストッパによる部品停止後に該ストッパを前方に移動さ
せて先頭の部品から離しているだけなので、先頭の部品
と２番目の部品とが湿気や部品製造段階で用いられる処
理液等の影響でくっついていたり、先頭の部品と２番目
の部品とに表面凹凸による引っかかりがあると、先頭の
部品を吸着ノズル等で取り出す際に２番目の部品がひき
つられて飛び出してしまったり、２番目の部品の姿勢が
乱れてそれ以後の部品取り出しに支障を生じる不具合が
ある。

【０００６】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、部品搬送路上の先頭の部
品の取り出しを良好に行える部品供給方法と、該方法実
施に好適な部品供給装置を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る部品供給方法は、チップ状部品を部品
搬送路によって一列に並んだ状態で所定方向に搬送する
部品供給方法において、部品搬送路により搬送された部
品を先頭部品との相互当接により停止させる部品停止位
置と同位置から離れた部品取出位置とに変位可能なスト
ッパと、部品停止位置にあるストッパへの磁力による先
頭部品の密着を可能とした位置と部品取出位置にあるス
トッパへの磁力による先頭部品の密着を解除する磁力解
除位置とに変位可能な磁石とを備え、先頭部品が部品停
止位置にあるストッパに当接して部品搬送路により搬送
された部品が停止した後にストッパを部品停止位置から
部品取出位置に変位させ、ストッパが部品停止位置から
部品取出位置に変位するときにはストッパに当接した先
頭部品が磁力によってストッパに密着した状態を保つよ
うに磁石をストッパと一緒に変位させ、ストッパが部品
取出位置に変位した後は磁石のみを磁力解除位置に変位
させて磁力によるストッパへの先頭部品の密着を解除す
る、ことをその特徴としている。

【０００８】この部品供給方法によれば、先頭部品が部
品停止位置にあるストッパに当接して部品搬送路により
搬送された部品が停止した後にストッパを部品停止位置
から部品取出位置に変位させ、ストッパが部品停止位置
から部品取出位置に変位するときにはストッパに当接し
た先頭部品が磁力によってストッパに密着した状態を保
つように磁石をストッパと一緒に変位させ、ストッパが
部品取出位置に変位した後は磁石のみを磁力解除位置に
変位させて磁力によるストッパへの先頭部品の密着を解
除することにより、部品搬送路上の先頭部品を、２番目
部品から完全に引き離した状態で、しかもストッパに対
する磁力による密着を解除した状態で取り出すことがで
きる。

【０００９】また、本発明に係る部品供給装置は、チッ
プ状部品を一列に並んだ状態で所定方向に搬送する部品
搬送路を具備した部品供給装置において、部品搬送路に
より搬送された部品を先頭部品との相互当接により停止
させる部品停止位置と同位置から離れた部品取出位置と
に変位可能なストッパと、ストッパを部品停止位置と部
品取出位置とに変位させるストッパ変位手段と、部品停
止位置にあるストッパへの磁力による先頭部品の密着を
可能とした位置と部品取出位置にあるストッパへの磁力
による先頭部品の密着を解除する磁力解除位置とに変位
可能な磁石と、ストッパが部品停止位置から部品取出位
置に変位するときにはストッパに当接した先頭部品が磁
力によってストッパに密着した状態を保つように磁石を
ストッパと一緒に変位させ、ストッパが部品取出位置に
変位した後は磁石のみを磁力解除位置に変位させて磁力
によるストッパへの先頭部品の密着を解除する磁石変位
手段とを備えた、ことをその特徴としている。

【００１０】この部品供給装置によれば、請求項１記載
の部品供給方法を的確に実施して、部品搬送路上の先頭
部品を、２番目部品から完全に引き離した状態で、しか
もストッパに対する磁力による密着を解除した状態で取
り出すことができる。

【００１１】

【発明の実施の形態】図１は本発明に係る部品供給装置
の側面図を示すもので、図中の１はフレーム、２はホッ
パー、３は固定パイプ、４は可動パイプ、５は部品ガイ
ド、６はベルトガイド、７はベルト、８は前後一対のプ
ーリー、９はストッパプレート、１０は磁石プレート、
１１はパイプ上下動機構、１２はベルト送り機構、１３
はプレート変位機構である。

【００１２】フレーム１は、後述する各構成機器を支持
する役目を果たし、装置取付相手（図示省略）に設けら
れた位置決め孔に挿入される２つの取付ピン１ａを下面
に有している。

【００１３】ホッパー２は、図１及び図３に示すよう
に、収納室２ａと、該収納室２ａの上端開口を開閉自在
に覆う蓋板２ｂと、収納室２ａの底面に貫通形成された
可動パイプ用の円形摺動孔２ｃを具備しており、その側
面をフレーム１に着脱自在に固着されている。

【００１４】収納室２ａ内には、図２に示すような円柱
状，角柱状或いは扁平角柱状等の形状を有するチップ状
部品Ｐ（以下、単に部品Ｐと言う）、例えば、チップコ
ンデンサ，チップインダクタ，チップ抵抗器等で代表さ
れる部品Ｐの１種類がバラ状態で多数個収納されてい
る。このホッパー２内に収納された部品Ｐは、部品供給
に伴い底面傾斜に沿って摺動孔２ｃに向けて自重移動す
る。

【００１５】固定パイプ３は、図３及び図４に示すよう
に、所定長さの薄肉円形パイプ材から成り、部品ガイド
５に下端部を固着され、その上端が摺動孔２ｃの上端よ
りも僅かに低くなるような位置関係にて、該摺動孔２ｃ
内の中心位置に垂直に挿通配置されている。また、固定
パイプ３の内径は供給対象となる部品Ｐの端面最大長よ
りも僅かに大きく、収納室２ａ内の部品Ｐは固定パイプ
３の上端開口に長手向きで取り込まれ、同向きのままパ
イプ内を自重落下して下方に導かれる。

【００１６】可動パイプ４は、図３及び図４に示すよう
に、摺動孔２ｃよりも僅かに小さな外径と固定パイプ３
の外径よりも僅かに大きな内径を備えた所定長さの円形
パイプ材から成り、上端が固定パイプ３の上端よりも僅
かに低くなるような位置関係にて、固定パイプ３の外側
に上下動可能に配置されている。また、可動パイプ４は
供給対象となる部品Ｐの端面最大長よりも僅かに大きな
厚みを有しており、その上端面に中心に向かって下向き
に傾斜するすりばち状の案内面４ａを有している。さら
に、可動パイプ４の外面中間部と外面下端部には係合鍔
４ｂ，４ｃがそれぞれ形成され、中間鍔４ｂの上下には
Ｓ１＜Ｓ２の力関係を有するコイルバネＳ１とＳ２が介
装されている。

【００１７】部品ガイド５は、図３，図９及び図１１に
示すように、供給部品に対応した所定の幅及び深さの直
線状ガイド溝５ａを下面に有し、その側面をフレーム１
に固着されている。ガイド溝５ａの後端には固定パイプ
３の内孔と連通する円形または矩形断面の垂直通路５ｂ
が形成されており、本実施形態では、固定パイプ３の内
孔と該垂直通路５ｂによって、ホッパー２内の部品Ｐを
長手向きで１個宛取り込んで下方に導く部品導出通路
（符号なし）が形成されている。また、ガイド溝５ａの
前端には、先頭の部品Ｐの上面を外部に露出させるため
の部品取出口５ｃが形成されている。

【００１８】ベルトガイド６は、図３，図９及び図１１
に示すように、ベルト７に対応した所定の幅及び深さの
直線状ガイド溝６ａを上面に有し、ガイド溝６ａの幅方
向中心が部品ガイド５のガイド溝５ａの幅方向中心と一
致するように部品ガイド５の下側に配置され、その側面
をフレーム１に固着されている。

【００１９】ベルト７は、図３，図９及び図１１に示す
ように、合成ゴム或いは軟質樹脂等から形成された非磁
性の平ベルト或いはタイミングベルトから成り、ベルト
ガイド７の前後位置においてフレーム１に回動自在に支
持された一対のプーリー８に巻き付けられ、その上側部
分をベルトガイド６のガイド溝６ａ内に位置し、巻き付
けテンションによって同部分を部品ガイド５の下面に移
動可能な状態で接している。

【００２０】ストッパプレート９は、図１１に示すよう
に、非磁性の平板部９ａと該平板部９ａの端部に直交す
る向きで一体形成された円板部９ｂとから成り、円板部
９ｂの中央に軸支孔９ｃを有している。また、円板部９
ｂには、ストッパプレート９の一方の回動限界位置を規
定するための回動規制片９ｄが設けられている。このス
トッパプレート９は、部品ガイド５の前部に立設された
軸支ピン５ｄに軸支孔９ｃを装着され、平板部９ａがベ
ルト表面と垂直な向きを維持したままベルト表面と平行
に回動できるようになっており、また、装着状態でコイ
ルバネＳ３によって図中時計回り方向に付勢されてい
る。

【００２１】磁石プレート１０は、図１１に示すよう
に、非磁性の平板部１０ａの端部にストッパプレート９
の円板部９ｂを受容するための凹部１０ｂを有し、該凹
部１０ｂの中央に軸支孔１０ｃを有している。また、平
板部１０ａの先頭の部品Ｐと向き合う面には、直方体形
状の希土類永久磁石Ｍが、そのＮ，Ｓ極の一方の極面が
先頭の部品Ｐに向き合うように露出し、且つその上下面
が平板部１０ａの上下面と一致するように埋設されてい
る。この磁石プレート１０は、ストッパプレート９と共
通の軸支ピン５ｄに軸支孔１０ｃを装着され、ストッパ
プレート９の下側においてベルト表面と平行に回動でき
るようになっており、また、装着状態でコイルバネＳ４
によって図中反時計回り方向に付勢されている。

【００２２】図示例のものでは、ストッパプレート９の
平板部９ｂの高さ寸法（上下幅寸法）と磁石プレート１
０の平板部１０ａの高さ寸法とを一致させ、且つストッ
パプレート９の円板部９ｂの厚み寸法と磁石プレート１
０の凹部１０ｂの深さ寸法を一致させてあるので、部品
ガイド５の軸支ピン５ｄに磁石プレート１０の軸支孔１
０ｃとストッパプレート９の軸支孔９ｃを順に重ねて装
着した状態では、磁石プレート１０の平板部１０ａの上
面とストッパプレート９の平板部９ａ及び円板部９ｂの
上面とが面一となり、磁石プレート１０の平板部１０ａ
の磁石側の面にストッパプレート９の平板部９ａが上下
方向に段差なく整合し面接触する。つまり、ベルト７上
の先頭の部品Ｐはストッパプレート９に接触することに
なり、磁石プレート１０には直接接触することはない。
また、ストッパプレート９の平板部９ａの長さ寸法を磁
石プレート１０の平板部１０ａの長さ寸法よりも短くす
ることにより、ストッパプレート９が後述するプレート
作動板１３ｃと干渉しないようにしてある。

【００２３】ちなみに、装着状態におけるストッパプレ
ート９の回動範囲は、平板部９ａの一面が部品取出口５
ｃの前端に当接した位置（部品停止位置，図１２（ａ）
参照）と、回動規制片９ｄが部品ガイド５の前部に設け
られた回動規制ピン５ｅに当接した位置（部品取出位
置，図１１（ａ）参照）とで規定されている。一方、装
着状態における磁石プレート１０の回動範囲は、平板部
１０ａの磁石側の面が部品停止位置にあるストッパプレ
ート９に当接した位置（図１２（ａ）参照）と、平板部
１０ａの磁石側の面が前進位置にあるプレート作動板１
３ｃに当接した位置（磁力解除位置，図１１（ａ）参
照）とで規定されている。

【００２４】また、ストッパプレート９を付勢するコイ
ルバネＳ３と、磁石プレート１０を付勢するコイルバネ
Ｓ４とは、Ｓ４＞Ｓ３の力関係を有しており、外力付加
がない状態では、図１２（ａ）に示すように、ストッパ
プレート９は磁石プレート１０による押圧によって部品
取出口５ｃの前端に当接する。

【００２５】パイプ上下動機構１１は、図３に示すよう
に、操作レバー１１ａと、その下側に配置された中継レ
バー１１ｂと、操作レバー１１ａの復帰位置を規定する
ための位置決めストッパ１１ｃとから構成されている。
操作レバー１１ａは、フレーム１に設けられたピン１１
ｄによってその一端部を支持され、上下方向の回動を可
能としており、待機状態ではレバー中央上面を位置決め
ストッパ１１ｃに当接している。中継レバー１１ｂはフ
レーム１に設けられたピン１１ｅによってその中央部を
支持され上下方向の回動を可能としている。この中継レ
バー１１ｂは、一端部（図中右端部）に形成された丸穴
またはＵ字形の係合部１１ｇを、可動パイプ４の下端鍔
４ｃと下側コイルバネＳ２との間に装着され、待機状態
では上側コイルバネＳ１によって下方に付勢され、他端
部に設けられたローラ１１ｆを操作レバー１１ａの中央
下面に当接している。

【００２６】ちなみに、位置決めストッパ１１ｃは円板
とこれを偏心位置で固着するためのネジとから構成さ
れ、円板の固着向きを変化させることにより操作レバー
１１ａの復帰位置、つまり可動パイプ４の下降位置を任
意に調整できるようになっている。例えば、位置決めス
トッパ１１ｃを図３中に破線で示す位置に変化させれ
ば、操作レバー１１ａの復帰位置を実線位置よりも下側
にずらして可動パイプ４の下降位置を上方に変位させる
ことができる。

【００２７】このパイプ上下動機構１１では、図５に示
すように、操作レバー１１ａの端部に下向きの力Ｆを加
えることにより、該操作レバー１１ａをピン１１ｄを中
心として反時計回り方向に回動させ、該操作レバー１１
ａの下面で中継レバー１１ｂのローラ１１ｆに下向きの
力を加えてこれをピン１１ｅを中心として反時計回り方
向に回動させることができ、そして、中継レバー１１ｂ
の係合部１１ｇによってコイルバネＳ２を介してコイル
バネＳ１を縮めながら可動パイプ４を上方移動させるこ
とができる。

【００２８】また、図５の状態で操作レバー１１ａの端
部への力Ｆを解除することにより、コイルバネＳ１の付
勢力によって可動パイプ４を下方移動させ、これに伴っ
て中継レバー１１ｂを時計回り方向に回動させることが
でき、そして、ローラ１１ｆによる押し上げによって操
作レバー１１ａを時計回り方向に回動させ、位置決めス
トッパ１１ｃに当接したところで該操作レバー１１ａの
回動を停止させて図３の待機状態に復帰させることがで
きる。

【００２９】ベルト送り機構１２は、図７及び図８に示
すように、操作レバー１２ａと、これに回動自在に連結
された中継レバー１２ｂと、これに回動自在に連結され
前側プーリー８と同一軸で回動可能な送りレバー１２ｃ
と、送りレバー１２ｃに回動自在に設けられた爪１２ｄ
と、前側プーリー８に同軸上に固着された爪車１２ｅ
と、操作レバー１２ａの復帰位置を規定するための位置
決めストッパ１２ｆと、操作レバー１２ａの回動限界位
置を規定するための位置決めストッパ１２ｇと、操作レ
バー１２ａを図中時計回り方向に付勢するコイルバネＳ
５と、爪１２ｄを爪車１２ｅに圧接する巻きバネＳ６と
から構成されている。操作レバー１２ａは、パイプ上下
動機構１１と共通のピン１１ｄによってその一端部を支
持されて上下方向の回動を可能としており、コイルバネ
Ｓ５の付勢力によって待機状態ではレバー側面中央を位
置決めストッパ１２ｆに当接している。また、このベル
ト送り機構１２の操作レバー１２ａと先に述べたパイプ
上下動機構１１の操作レバー１１ａとは、互いの操作部
位をコイルバネＳＳを介して上下に対向配置されてお
り、パイプ上下動機構１１の操作レバー１１ａの端部に
加えられた下向きの力をコイルバネＳＳを介してベルト
送り機構１２の操作レバー１２ａの端部に伝えることが
できるようになっている。

【００３０】ちなみに、位置決めストッパ１２ｇは上記
の位置決めストッパ１１ｃと同様に円板とこれを偏心位
置で固着するためのネジとから構成され、円板の固着向
きを変化させることにより操作レバー１２ａの回動限界
位置、つまりベルト７の送り量を任意に調整できるよう
になっている。例えば、位置決めストッパ１２ｇを図８
中に破線で示す位置に変化させれば、操作レバー１２ａ
の回動限界位置を実線位置よりも右側にずらしてベルト
送り量を大きくすることができる。

【００３１】このベルト送り機構１２では、パイプ上下
動機構１１の操作レバー１１ａの端部に下向きの力Ｆを
加えて、コイルバネＳＳを介して操作レバー１２ａの端
部に下向きの力を加えることにより、図８に示すよう
に、該操作レバー１２ａをコイルバネＳ５の付勢力に抗
しピン１１ｄを中心として反時計回り方向に回動させ、
中継レバー１２ｂを介して送りレバー１２ｃを反時計回
り方向に回動させることができ、そして、送りレバー１
２ｃの爪１２ｄに係合する爪車１２ｅを前側プーリー８
と一緒に反時計回り方向に回動させて、ベルト７を回動
角に応じた距離だけ前方に移動させることができる。

【００３２】また、図８の状態でパイプ上下動機構１１
の操作レバー１１ａの端部への力Ｆを解除して操作レバ
ー１２ａの端部への力を解除することにより、コイルバ
ネＳ５の付勢力によってこれを時計回り方向に回動さ
せ、位置決めストッパ１２ｆに当接したところで該操作
レバー１２ａの回動を停止させて中継レバー１２ｂと送
りレバー１２ｃを図１の待機状態に復帰させることがで
きると共に、送りレバー１２ｃの爪１２ｄを時計回り方
向で隣接する溝に移動させて係合させることができる。

【００３３】プレート変位機構１３は、図７及び図１１
に示すように、前側プーリー８に同軸上に固着された爪
車１３ａと、ピン１３ｂによってフレーム１の側面に回
動自在に取り付けられたプレート作動板１３ｃと、プレ
ート作動板１３ｃを前方に付勢するコイルバネＳ７と、
ピン１３ｄによって部品ガイド５の前部に水平動自在に
取り付けられた部品保持レバー１３ｅと、部品保持レバ
ー１３ｅを図中時計回り方向に付勢するコイルバネＳ８
と、ガイド溝５ａの前部側面に設けた孔５ｆに挿通され
た部品保持ピン１３ｆと、部品保持ピン１３ｆを外方に
付勢するコイルバネＳ９とから構成されている。

【００３４】また、部品保持レバー１３ｅを付勢するコ
イルバネＳ８と、部品保持ピン１３ｆを付勢するコイル
バネＳ９とは、Ｓ８＞Ｓ９の力関係を有しており、外力
付加がない状態では、図１１（ａ）に示すように、部品
保持ピン１３ｆは部品保持レバー１３ｅによる押圧によ
ってガイド溝５ａ内に突出する。

【００３５】プレート作動板１３ｃが前進位置にある待
機状態では、図１１（ａ）に示すように、部品保持レバ
ー１３ｅはコイルバネＳ８によって図中時計回り方向に
付勢され、これにより部品保持ピン１３ｆがコイルバネ
Ｓ９の付勢力に抗してガイド溝５ａ内に押し込まれ、該
部品保持ピン１３ｆによって先頭から２番目の部品Ｐが
ガイド溝５ａの内面に押し付けられて同位置に保持され
ている。また、ストッパプレート９はコイルバネＳ３の
付勢力によって部品停止位置から前方に離れた部品取出
位置に回動変位し、また、磁石プレート１０はプレート
作動板１３ｃの押圧によってコイルバネＳ４の付勢力に
抗してストッパプレート９よりもさらに前方に離れた磁
力解除位置に回動変位しており、先頭の部品Ｐは部品停
止位置から前方に変位してストッパプレート９に当接し
２番目の部品Ｐから完全に離れている。

【００３６】このプレート変位機構１３では、爪車１３
ａが先に述べたベルト送り機構１２の爪車１２ｅと一緒
に所定角度回動する過程（ベルト７が所定距離前方に移
動する過程）で、爪車１３ａの一爪分の起伏を利用して
プレート作動板１３ｃを後方に所定距離移動させること
ができる。プレート作動板１３ｃが後方移動するときに
は、図１２（ａ）に示すように、磁石プレート１０がコ
イルバネＳ４の付勢力によってストッパプレート９を押
圧しながら図中反時計回り方向に回動変位し、該ストッ
パプレート９が部品取出口５ｃの前端に当接して部品取
出位置が確保される。これと同時に、部品保持レバー１
３ｅの後端突出部分１３ｅ’がプレート作動板１３ｃに
よってコイルバネＳ８の付勢力に抗して内方に押し込ま
れて図中反時計回り方向に回動し、部品保持ピン１３ｆ
がコイルバネＳ９の付勢力によって外方に移動して２番
目の部品Ｐの保持が解除され、ベルト７上に並ぶ部品全
体の前進が可能となる。

【００３７】ちなみに、本実施形態では、上記の爪車１
３ａ，プレート作動板１３ｃ，コイルバネＳ７及びコイ
ルバネＳ４によって磁石プレート１０の変位手段が構成
され、また、磁石プレート１０，コイルバネＳ４，回動
規制片９ｄ及び回動規制ピン５ｅによってストッパプレ
ート９の変位手段が構成されている。

【００３８】以下に、上述の部品供給装置の動作につい
て説明する。パイプ上下動機構１１の操作レバー１１ａ
の端部は、吸着ノズル等によってベルト７上の先頭の部
品Ｐを部品取出口５ｃから取り出す際に、該吸着ノズル
等の一部或いは他の駆動機器によって下向きに押圧され
る。

【００３９】可動パイプ４が下降位置にある状態では、
図４に示すように、該可動パイプ４の上端と摺動孔２ｃ
の内面と固定パイプ３の外面の間に環状ポケットＥが形
成され、該環状ポケットＥには少量の部品Ｐが入り込ん
でいる。

【００４０】パイプ上下動機構１１の操作レバー１１ａ
の端部が下向きの押圧されると、先に述べたように、該
操作レバー１１ａ及び中継レバー１１ｂの回動によって
可動パイプ４が下降位置から所定ストロークだけ上昇
し、その上端がホッパー２の収納室２ａ内に入り込む。

【００４１】可動パイプ４が下降位置から上昇位置まで
移動する過程では、図６に示すように、該可動パイプ４
によって環状ポケットＥ内の部品Ｐが上方に持ち上げら
れると共に収納室内２ａの収納部品が解され、また、固
定パイプ３上に横たわる部品Ｐがあっても該部品Ｐは同
位置から押し退けられる。同過程では、ホッパー２内の
収納部品Ｐが、可動パイプ４の上端案内面４ａの傾斜を
利用して固定パイプ３の上端開口に長手向きで取り込ま
れ、同向きのまま該固定パイプ３内を自重落下して下方
に導かれる。

【００４２】また、パイプ上下動機構１１の操作レバー
１１ａの端部への押圧が解除されると、先に述べたよう
に、中継レバー１１ｂ及び操作レバー１１ａがバネ付勢
力によって回動復帰し、可動パイプ４もバネ付勢力によ
って上昇位置から下降復帰する。

【００４３】可動パイプ４が上昇位置から下降位置まで
移動する過程では、図４に示すように、環状ポケットＥ
内に再び少数の部品Ｐが入り込み、収納部品全体が降下
する。同過程でも、収納部品Ｐが可動パイプ４の上端案
内面４ａの傾斜を利用して固定パイプ３の上端開口に長
手向きで１個宛取り込まれ、同向きのまま該固定パイプ
３内を自重落下する。

【００４４】このように固定パイプ３内への部品取り込
みは、可動パイプ４の上昇過程と下降過程の両方で行わ
れる。固定パイプ３内に長手向きで１個宛取り込まれた
部品Ｐは、該固定パイプ３内を自重落下して下側の垂直
通路５ｂ内に同向きのまま取り込まれ、該垂直通路５ｂ
内を自重落下してその一端部をベルト７の上面に当接
し、後続の部品Ｐはこの上に長手向きで積み重なる（図
９参照）。

【００４５】一方、パイプ上下動機構１１の操作レバー
１１ａの端部に下向きの力が加わるときには、先に述べ
たように、コイルバネＳＳを介してベルト送り機構１２
の操作レバー１２ａの端部も下向きに押圧され、中継レ
バー１２ｂと送りレバー１２ｃの回動によって、爪１２
ｄが係合する爪車１２ｅが前側プーリー８と一緒に反時
計回り方向に回動し、ベルト７がこの回動角に応じた距
離、好ましくは部品Ｐの長手寸法よりも大きな距離だけ
前方に移動する。

【００４６】ベルト７が前方に所定距離移動する過程で
は、ベルト７の上面に一端部を当接する垂直通路５ｂ内
の最下位の部品Ｐが、ベルト７との摩擦抵抗によって前
方に引き出され横転してベルト７上に横たわり、次の部
品Ｐがベルト７の上面に一端部を当接する（図１３参
照）。

【００４７】ベルト７の移動（間欠移動）は部品取出口
５ｃから先頭の部品Ｐが取り出される度に繰り返される
ため、垂直通路５ｂ内の最下位の部品Ｐは上記同様の横
転作用を受けながら前方に順次移動する。これにより、
複数の部品Ｐがガイド溝５ａによって整列作用を受けな
がらベルト７上に一列に並び、同並び状態のままベルト
７の間欠移動に合わせて前方に搬送される。

【００４８】他方、ベルト送り機構１２の爪車１２ｅが
前側プーリー８と一緒に回動してベルト７が前方に移動
するときには、これと同方向に所定角度回動するストッ
パ変位機構１３の爪車１３ａによってプレート作動板１
３ｃが所定距離後退し、図１２（ａ）に示すように、磁
石プレート１０がバネ付勢力によって図中反時計回り方
向に回動し、該磁石プレート１０の押圧によってストッ
パプレート９が部品取出口５ｃの前端に当接して所期の
部品停止位置が確保される。つまり、ベルト７によって
搬送される部品Ｐは、その先頭の部品Ｐがストッパプレ
ート９に当接したところで停止してベルト７上に長手向
きで隙間なく一列に並び、先頭の部品Ｐは磁石プレート
１０の磁石Ｍの磁力によってストッパプレート９に密着
する。また、ベルト７の前方移動量が部品Ｐの長手寸法
よりも大きいときには、部品移動がストッパプレート９
によって規制された後に部品接触面との滑りを利用して
ベルト７のみが前進する。

【００４９】ストッパ変位機構１３の爪車１３ａがベル
ト送り機構１２の爪車１２ｅと一緒に所定角度（一爪
分）け回動した後は、先に述べたように、図１２（ａ）
の状態からプレート作動板１３ｃが前方移動して復帰す
る。このプレート作動板１３ｃの前方移動により、図１
２（ｂ）に示すように、まず、該プレート作動板１３ｃ
の押圧を解かれた部品保持レバー１３ｅが回動復帰し、
これにより部品保持ピン１３ｆの先端がガイド溝５ａ内
に突出して先頭から２番目の部品Ｐが保持される。これ
と同時に、プレート作動板１３ｃの押圧によって、磁石
プレート１０がバネ付勢力に抗してストッパプレート９
と一緒に図中時計回り方向に回動する。

【００５０】ストッパプレート９が部品停止位置から部
品取出位置まで回動変位するまでは、該ストッパプレー
ト９はバネ付勢力下で磁石プレート１０の磁石側の面に
面接触した状態を維持するため、先頭の部品Ｐは、磁石
Ｍの磁力によってストッパプレート９に密着した状態を
保ちながら該ストッパプレート９と一緒に部品取出位置
に移動して２番目の部品Ｐから離れ、先頭の部品Ｐと２
番目の部品Ｐとの間に強制的に隙間Ｃが形成される。

【００５１】ストッパプレート９が部品取出位置まで回
動変位した後は、図１１（ａ）に示すように、該ストッ
パプレート９を部品取出位置に残したまま、磁石プレー
ト１０のみがバネ付勢力に抗してストッパプレート９か
ら前方に離れた磁力解除位置に回動変位し、これにより
ストッパプレート９に接する先頭の部品Ｐから磁石Ｍが
引き離され、ストッパプレート９に対する先頭の部品Ｐ
の磁力による密着力が減少してその密着が解除される。

【００５２】吸着ノズル等による先頭の部品Ｐの取り出
しは、図１１（ａ）に示すように、先頭の部品Ｐが２番
目の部品Ｐから完全に離され、しかも、ストッパプレー
ト９に対する磁力による密着が解除された状態で実施さ
れるため、先頭の部品Ｐを２番目の部品Ｐと干渉せず
に、且つ磁石Ｍの磁力影響を受けずにスムーズに取り出
すことができる。

【００５３】このように、上述の実施形態によれば、部
品停止位置にあるストッパプレート９を磁石プレート１
０と一緒に部品停止位置から離れた部品取出位置に変位
させて、ベルト７上の先頭の部品Ｐを磁石Ｍの磁力によ
ってストッパプレート１０に密着したまま部品取出位置
に変位させて２番目の部品から引き離した後に、磁石プ
レート１０を部品取出位置にあるストッパプレート９か
ら離れた磁力解除位置に変位させ、ストッパプレート９
に対する先頭の部品Ｐの磁力による密着を解除するよう
にしたので、先頭の部品Ｐと２番目の部品Ｐとが湿気や
部品製造段階で用いられる処理液等の影響でくっついて
いたり、表面凹凸によって引っかかっているような場合
でも、先頭の部品Ｐを２番目の部品Ｐから完全に引き離
すことによってこれらを原因とした取出不良の問題を確
実に解消できると共に、先頭の部品Ｐを２番目の部品Ｐ
と干渉せずに、且つ磁石の磁力影響を受けずに安定した
姿勢でスムーズに取り出すことができる。

【００５４】図１３にはストッパプレートと磁石プレー
トの変形例を示してある。同図に示したストッパプレー
ト１４は、非磁性の平板部１４ａの端部中央に軸支孔１
４ｂを有している。また、平板部１４ａの軸支孔側の端
部側面には、ストッパプレート１４の一方の回動限界位
置を規定するための回動規制片１４ｃが設けられ、反対
側の端部下面には、磁石プレート１５との回動方向の整
合位置を規定するための位置決め片１４ｄが設けられて
いる。このストッパプレート１４は、部品ガイド５の前
部に立設された軸支ピン５ｄに軸支孔１４ｂを装着さ
れ、部品ガイド５側の面がベルト表面と垂直な向きを維
持したままベルト表面と平行に回動できるようになって
おり、また、装着状態でコイルバネＳ３によって図中時
計回り方向に付勢されている。

【００５５】磁石プレート１５は、非磁性の平板部１５
ａの端部中央に軸支孔１５ｂを有しており、該軸支孔１
５ｂとは反対側の端部側面に、ストッパプレート１４の
位置決め片１４ｄが挿入係合される位置決め凹部１５ｃ
を有している。また、平板部１５ａの先頭の部品Ｐと向
き合う面には、直方体形状の希土類永久磁石Ｍが、その
Ｎ，Ｓ極の一方の極面が先頭の部品Ｐに向き合うように
露出し、且つその上下面が平板部１５ａの上下面と一致
するように埋設されている。この磁石プレート１５は、
ストッパプレート１４と共通の軸支ピン５ｄに軸支孔１
５ｂを装着され、ストッパプレート１４の下側において
ベルト表面と平行に回動できるようになっており、ま
た、装着状態でコイルバネＳ４によって図中反時計回り
方向に付勢されている。

【００５６】図１３に示したものでは、ストッパプレー
ト１４の平板部１４ａの幅寸法と磁石プレート１５の平
板部１５ａの幅寸法とを一致させてあるので、部品ガイ
ド５の軸支ピン５ｄに磁石プレート１５の軸支孔１５ｂ
とストッパプレート１４の軸支孔１４ｂを順に重ねて装
着した状態では、磁石プレート１５の平板部１５ａの上
面にストッパプレート１５の平板部１５ａが幅方向に段
差なく整合し相互回動可能な隙間を介して対向する。ま
た、装着状態におけるストッパプレート１４の下面高さ
を、ベルト７上の先頭の部品Ｐの高さよりも低くするこ
とにより、該先頭の部品Ｐがストッパプレート１４と磁
石プレート１５の両方に接触できるようになっている。
さらに、ストッパプレート１４の平板部１４ａの長さ寸
法を磁石プレート１５の平板部１５ａの長さ寸法よりも
短くすることにより、ストッパプレート１４がプレート
作動板１３ｃと干渉しないようにしてある。

【００５７】ちなみに、装着状態におけるストッパプレ
ート１４の回動範囲は、平板部１４ａの一面が部品取出
口５ｃの前端に当接した位置（部品停止位置，図１３
（ｂ）参照）と、回動規制片１４ｃが部品ガイド５の前
部に設けられた回動規制ピン５ｅに当接した位置（部品
取出位置，図１３（ａ）参照）とで規定されている。一
方、装着状態における磁石プレート１５の回動範囲は、
平板部１５ａの位置決め凹部１５ｃが部品停止位置にあ
るストッパプレート１４の位置決め片１４ｄに係合した
位置（図１３（ｂ）参照）と、平板部１５ａの磁石側の
面が前進位置にあるプレート作動板１３ｃに当接した位
置（磁力解除位置，図１３（ａ）参照）とで規定されて
いる。

【００５８】また、ストッパプレート１４を付勢するコ
イルバネＳ３と、磁石プレート１５を付勢するコイルバ
ネＳ４とは、Ｓ４＞Ｓ３の力関係を有しており、外力付
加がない状態では、図１３（ｂ）に示すように、ストッ
パプレート１４は磁石プレート１５による押圧、詳しく
は、位置決め凹部１５ｃよる位置決め片１４ｄの押圧に
よって部品取出口５ｃの前端に当接する。

【００５９】図１３に示したストッパプレート１４と磁
石プレート１５の動作は、先頭の部品Ｐが磁石プレート
１５にも接触する点を除いて、図１乃至図１２に示した
実施形態のものと基本的には同じであるためここでの説
明を省略する。これらストッパプレート１４及び磁石プ
レート１５を用いた装置構成でも、図１乃至図１２に示
した実施形態と同様の作用，効果が得られることは勿論
である。

【００６０】尚、上述の実施形態では、磁石プレートに
設けた磁石がストッパプレートを挟んで先頭の部品のス
トッパプレートと当接する面と向き合う位置に配置した
ものを例示したが、部品密着用の磁石を先頭の部品のス
トッパプレートと当接する面とは異なる面と向き合う位
置に配置しても、例えば、磁石プレートをベルトの下側
に配置して同様の動きが得られるように構成しても、同
様の作用，効果が得られることは言うまでもない。

【００６１】また、上述の実施形態では、部品搬送路と
してベルトを用いたものを例示したが、ベルト及びベル
トガイドのガイド溝を排除して部品ガイドのガイド溝と
ベルトガイドの上面とで所定断面の搬送路を形成し、該
搬送路の後ろからエアーを吹き込むことによって、該搬
送路に導出された部品の横転と横転後の部品の搬送を行
えるようにしてもよい。

【００６２】

【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係る部品
供給方法によれば、部品停止位置にあるストッパを磁石
と一緒に該部品停止位置から離れた部品取出位置に変位
させて、部品搬送路上の先頭の部品をストッパに密着し
たまま部品取出位置に変位させて２番目の部品から引き
離した後、磁石を部品取出位置にあるストッパから離れ
た磁力解除位置に変位させて、ストッパに対する先頭の
部品の磁力による密着を解除するようにしたので、先頭
の部品と２番目の部品とが湿気や部品製造段階で用いら
れる処理液等の影響でくっついていたり、表面凹凸によ
って引っかかっているような場合でも、先頭の部品を２
番目の部品から完全に引き離すことによってこれらを原
因とした取出不良の問題を確実に解消できると共に、先
頭の部品を２番目の部品と干渉せずに、且つ磁石の磁力
影響を受けずに安定した姿勢でスムーズに取り出すこと
ができる。

【００６３】また、本発明に係る部品供給装置によれ
ば、上記の部品供給方法を的確に実施して、部品搬送路
上の先頭の部品の取り出しを極めて良好に、しかも安定
して行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る部品供給装置の側面図

【図２】供給対象となる部品の斜視図

【図３】パイプ上下動機構の詳細図

【図４】可動パイプが下降位置にある状態を示す図

【図５】パイプ上下動機構の動作説明図

【図６】可動パイプが上昇位置にある状態を示す図

【図７】前側プーリー部分の部分詳細図

【図８】ベルト送り機構の動作説明図

【図９】ベルト上への部品導出作用を示す図

【図１０】ベルト上への部品導出作用を示す図

【図１１】プレート変位機構の詳細図とそのｂ−ｂ線矢
視図と、ストッパプレート及び磁石プレートの斜視図

【図１２】ストッパプレート及び磁石プレートの動作説
明図

【図１３】ストッパプレート及び磁石プレートの変形例
を示すプレート変位機構の詳細図とそのｂ−ｂ線矢視図
と、ストッパプレート及び磁石プレートの斜視図

【符号の説明】

１…フレーム、２…ホッパー、Ｐ…部品、３…固定パイ
プ、４…可動パイプ、５…部品ガイド、６…ベルトガイ
ド、７…ベルト、８…前後一対のプーリー、９…ストッ
パプレート、１０…磁石プレート、Ｍ…磁石、１１…パ
イプ上下動機構、１２…ベルト送り機構、１３…プレー
ト変位機構、１４…ストッパプレート、１５…磁石プレ
ート。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平７−38286（ＪＰ，Ａ) 特開 平８−48419（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) H05K 13/02

Claims (4)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 チップ状部品を部品搬送路によって一列
   に並んだ状態で所定方向に搬送する部品供給方法におい
   て、部品搬送路により搬送された部品を先頭部品との相互当
   接により停止させる部品停止位置と同位置から離れた部
   品取出位置とに変位可能な ストッパと、部品停止位置にあるストッパへの磁力による先頭部品の
   密着を可能とした位置と部品取出位置にあるストッパへ
   の磁力による先頭部品の密着を解除する磁力解除位置と
   に変位可能な 磁石とを備え、先頭部品が部品停止位置にあるストッパに当接して部品
   搬送路により搬送された部品が停止した後にストッパを
   部品停止位置から部品取出位置に変位させ、 ストッパが部品停止位置から部品取出位置に変位すると
   きにはストッパに当接した先頭部品が磁力によってスト
   ッパに密着した状態を保つように磁石をストッパと一緒
   に変位させ、 ストッパが部品取出位置に変位した後は磁石のみを磁力
   解除位置に変位させて磁力によるストッパへの先頭部品
   の密着を解除する、 ことを特徴とする部品供給方法。
2. 【請求項２】 チップ状部品を一列に並んだ状態で所定
   方向に搬送する部品搬送路を具備した部品供給装置にお
   いて、部品搬送路により搬送された部品を先頭部品との相互当
   接により停止させる部品停止位置と同位置から離れた部
   品取出位置とに変位可能な ストッパと、 ストッパを部品停止位置と部品取出位置とに変位させる
   ストッパ変位手段と、部品停止位置にあるストッパへの磁力による先頭部品の
   密着を可能とした位置と部品取出位置にあるストッパへ
   の磁力による先頭部品の密着を解除する磁力解除位置と
   に変位可能な 磁石と、ストッパが部品停止位置から部品取出位置に変位すると
   きにはストッパに当接した先頭部品が磁力によってスト
   ッパに密着した状態を保つように磁石をストッパと一緒
   に変位させ、ストッパが部品取出位置に変位した後は磁
   石のみを磁力解除位置に変位させて磁力によるストッパ
   への先頭部品の密着を解除する 磁石変位手段とを備え
   た、 ことを特徴とする部品供給装置。
3. 【請求項３】 磁石がストッパを挟んで先頭部品のスト
   ッパ当接面と向き合う位置に配置されている、 ことを特徴とする請求項２記載の部品供給装置。
4. 【請求項４】 磁石が先頭部品のストッパ当接面とは異
   なる面と向き合う位置に配置されている、 ことを特徴とする請求項２記載の部品供給装置。