JPH11121982A - チップフィーダーにおける電子部品チップ送り出し方法及びチップフィーダー - Google Patents

チップフィーダーにおける電子部品チップ送り出し方法及びチップフィーダー

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JPH11121982A
JPH11121982A JP9278783A JP27878397A JPH11121982A JP H11121982 A JPH11121982 A JP H11121982A JP 9278783 A JP9278783 A JP 9278783A JP 27878397 A JP27878397 A JP 27878397A JP H11121982 A JPH11121982 A JP H11121982A
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chip
electronic component
transport
belt
conveying
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JP9278783A
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Inventor
Yuuji Toshishige
勇二 利重
Ryoichi Koshikawa
良一 越川
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Juki Corp
Original Assignee
Juki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チップフィーダーにおいて、チップ吸着位置
に押出した電子部品チップに、後方の電子部品チップか
ら係る押し圧を低減又は解除する。 【解決手段】 チップフィーダー10において、チップ
搬送路14は搬送ベルト16上から、外側に隣接する吸
着ステージ18に至るように設けられ、搬送ベルト16
はラチェットホイール機構20によって、電子部品チッ
プ12の送り方向の1個分の長さよりも大きく搬送さ
れ、次にわずかに逆方向に戻される。吸着ステージ18
上のチップ吸着位置に押出された電子部品チップ12
は、搬送ベルト16によって逆送されないので、逆送さ
れた後続の電子部品チップ12と離間し又は押し圧が低
減される。

Description

【発明の詳細な説明】
〔発明の詳細な説明〕この発明は、チップマウンタに電
子部品チップを供給するチップフィーダー、及び、この
チップフィーダーによる電子部品チップ送り出し方法に
関する。
【0001】
【従来の技術】プリント基板に電子部品チップを実装す
るチップマウンタに、電子部品チップを収納したバルク
ケースから抵抗やコンデンサ等の電子部品チップを整列
して1個ずつ供給するチップフィーダーがある。
【0002】この場合、例えばラチェット機構を備えた
スプロケットホイールによって駆動される搬送ベルトに
より、整列された電子部品チップを1回の送りについ
て、1個ずつ搬送路に沿って、チップマウンタの吸着ノ
ズルによる電子部品チップ吸着位置に向けて送るように
している。
【0003】このように、1列にされた複数の電子部品
チップを搬送ベルトによって1個ずつ間欠送りする場
合、最先端の電子部品チップは後側から押されてチップ
吸着位置に押し出される。
【0004】このため、チップ吸着位置の電子部品チッ
プには、後方からの圧力(押し圧)が加わっていて、抵
抗が大きいため、この状態でチップマウンタ側の吸着ノ
ズルによって吸着して持ち上げることができないおそれ
がある。
【0005】これに対して、従来はインデックス方式、
シャッター方式、スライド方式等の手段によってチップ
吸着位置にある電子部品チップにかかる押し圧を解除す
るようにしていた。
【0006】例えば、図9(A)に示されるように、イ
ンデックス方式では、最先端の電子部品チップ1のみが
入り込むことができる溝2を備えた回転分離部材3を設
け、溝2内に入り込んだ最先端の電子部品チップ1を、
回転部材3を回転することによってチップ吸着位置にま
で搬送し、後方からの他の電子部品チップから分離し
て、押し圧がかからないようにしている。
【0007】又、図9(B)に示されるシャッター方式
の場合は、揺動自在のシャッター4をチップ吸着位置の
前方に設け、搬送ベルトによってチップ吸着位置に押出
された先端の電子部品チップ1がシャッター4に当接し
た後、ノズルによる電子部品チップ1の吸着の際にシャ
ッター4を、図において時計方向にわずかに揺動させて
電子部品チップ1が押し圧分だけ突出できるようにし、
これによって最先端の電子部品チップ1にかかる押し圧
を解除するようにしている。
【0008】更に、図9(C)に示されるように、スラ
イド方式の場合は、チップ吸着位置にまで押出された最
先端の電子部品チップ1の先端が当接する位置に、スラ
イダ5を設け、電子部品チップ1の送りが停止したと
き、スライダ5を図において上昇させて、その先端側の
テーパ面6によって電子部品チップ1の先端側に隙間を
形成し、該隙間分だけ最先端の電子部品チップ1が先端
方向に移動できるようにして、押し圧を解除するように
している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記インデックス方式
の場合、回転分離部材3に要求される寸法精度が非常に
厳しく、構造が複雑となるという問題点、及び電子部品
チップが溝2内に完全に入り切らない状態で回転分離部
材3を回転させた場合、電子部品チップ1が切断されて
しまうことがあるという問題点がある。
【0010】又、前記シャッター方式の場合は、シャッ
ター4が開いたときに電子部品チップ1が押し圧により
わずかに動くので、この動きを予測して予め吸着ノズル
との位置合わせをすることになるが、押し圧のばらつ
き、電子部品チップと搬送路の摩擦係数のばらつき等に
よって、正確に吸着ノズルに位置合わせすることが困難
であるという問題点がある。又、シャッター4の開閉の
ための機構が必要となる。
【0011】更に、スライド方式の場合も、シャッター
方式の場合と同様に、スライダ5が動いたときの電子部
品チップ1の移動量、電子部品チップ1と搬送路との摩
擦係数等にばらつきがあり、吸着ノズルに正確に位置合
わせすることが困難である。又、スライダ5を移動させ
る機構を設けなければならないという問題点もある。
【0012】この発明は、上記従来の問題点に鑑みてな
されたものであって、精密な寸法精度や複雑な構成が必
要とされることなく、チップ吸着位置にある電子部品チ
ップにかかる押し圧を解除することができるようにした
チップフィーダーにおける電子部品チップ送りだし方法
及びチップフィーダーを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本方法発明は、請求項1
のように、列状の複数の電子部品チップを、搬送手段に
よりチップ搬送路に沿って搬送し、このチップ搬送路の
末端からチップ吸着位置に、電子部品チップを1個ずつ
送り出すチップフィーダーにおける電子部品チップ送り
出し方法において、1個の電子部品チップの送り出し毎
に、前記搬送手段を電子部品チップの搬送方向の長さよ
りも大きく搬送方向に駆動し、次に、前記チップ吸着位
置に送り出された1個の電子部品チップを搬送方向に拘
束した状態で、前記搬送手段を戻り方向にわずかに駆動
して、前記チップ吸着位置の電子部品チップと後続の電
子部品チップとの接触圧を低減するようにして、上記目
的を達成したものである。
【0014】又、本装置発明は、請求項2のように、複
数の電子部品チップをチップ搬送路に沿って列状に搬送
する搬送手段と、前記チップ搬送路の末端に臨設して設
けられ、チップ搬送路から送り出される電子部品が移載
される吸着ステージと、1個の電子部品チップ送り出し
毎に、前記搬送手段を電子部品1個の搬送方向の長さよ
り大きく搬送方向に駆動した後に、戻し方向にわずかに
駆動する搬送手段駆動装置と、前記吸着ステージ上に送
り出された電子部品チップを、前記搬送方向反対側に戻
らないように拘束するチップ拘束手段と、を有してなる
チップフィーダーにより、上記目的を達成するものであ
る。
【0015】請求項3のように、前記搬送手段駆動装置
は、搬送ベルトが巻き掛けられるプーリと、このプーリ
と同軸的に設けられた送りラチェットホイール及び戻り
ラチェットホイールと、前記送りラチェットホイールに
噛み合う送りラチェット爪、及び、戻りラチェットホイ
ールに噛み合う戻りラチェット爪を交互に駆動するラチ
ェットレバーと、を有してなり、前記送りラチェット爪
は、ラチェットレバーにより駆動されるとき、前記送り
ラチェットホイールを、電子部品チップの送り方向の1
個分の長さよりも大きく送り方向に駆動し、前記戻りラ
チェット爪は前記ラチェットレバーにより駆動されると
き、前記戻りラチェットホイールを、電子部品チップ送
り方向と逆方向にわずかに戻すようにしてもよい。
【0016】請求項4のように、前記搬送手段駆動装置
は、搬送ベルトが巻き掛けられるプーリと、このプーリ
を、電子部品チップ送り方向に正転、且つ、逆転駆動す
るモータと、を有してなるようにしてもよい。
【0017】請求項5のように、前記チップ搬送路は、
前記搬送ベルト上で、この搬送ベルトの進行方向に沿う
直線状の平行部と、この平行部の搬送ベルト進行方向先
端から、前記吸着ステージに向けて、搬送ベルト進行方
向と直角になるまで横方向に湾曲する湾曲部とからな
り、前記チップ拘束手段は、前記湾曲部における前記搬
送ベルト進行方向と略直角となる部分により構成しても
よい。
【0018】請求項6のように、前記吸着ステージは、
前記搬送ベルトの幅方向外側に隣接して配置され、前記
チップ搬送路の端末は前記吸着ステージに臨んで配置し
てもよい。
【0019】請求項7のように、前記吸着ステージは、
前記搬送ベルト上て前記湾曲部の略末端に設けてもよ
い。
【0020】請求項8のように、前記電子部品チップは
その一部に磁性体を備え、前記チップ拘束手段は、前記
吸着ステージ上に磁力により電子部品チップを吸引する
磁石としてもよい。
【0021】請求項9のように、前記チップ搬送路は、
搬送ベルト進行方向と平行な直線状であり、且つ、前記
搬送ベルト上の移動部分と、この移動部分の搬送ベルト
進行方向終端から、前記電子部品チップが乗り移るよう
に搬送ベルトに隣接して配置された移載部分と、からな
り、この移載部分の末端が吸着ステージとしてもよい。
【0022】この発明においては、搬送ベルトにより列
状の複数の電子部品チップを搬送して最先端の電子部品
チップがチップ吸着位置に押出されたとき、この電子部
品チップを後戻りしないように拘束すると共に、搬送ベ
ルトをわずかに逆転してチップ吸着位置にある電子部品
チップにかかる押し圧が解除されるようにする。
【0023】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態の例を図
面を参照して詳細に説明する。
【0024】図1及び図2に示されるように、この発明
に係るチップフィーダー10は、複数の電子部品チップ
12をチップ搬送路14に沿って列状に搬送する搬送ベ
ルト16と、このチップ搬送路14の末端に隣接して設
けられ、チップ搬送路14から送り出される1個の電子
部品チップ12が移載される吸着ステージ18と、前記
搬送ベルト16を、電子部品チップ12を1個ずつ搬送
するように駆動するラチェットホイール機構20と、こ
のラチェットホイール機構20を、1個の電子部品チッ
プ12の送り出し毎に、前記搬送ベルト16を電子部品
チップ1個の搬送方向の長さより大きく搬送方向に駆動
した後に、戻し方向にわずかに駆動させるようにしたラ
チェット駆動機構22と、を備えて構成されている。
【0025】前記吸着ステージ18は、前記搬送ベルト
16の幅方向外側に隣接して、且つその上面が、搬送ベ
ルト16の上面と面一になるように配置されている。
【0026】前記チップ搬送路14は、前記搬送ベルト
16上で、この搬送ベルト16の進行方向と平行な平行
部14Aと、この平行部14Aの搬送ベルト進行方向先
端から、前記吸着ステージ18に向けて搬送ベルト進行
方向と直角になるまで横方向に湾曲する湾曲部14Bと
からなり、湾曲部14Bの、前記搬送ベルト進行方向と
直交する先端部は、前記吸着ステージ18上において吸
着ノズル19によるチップ吸着位置18Aとなるように
されている。
【0027】又、このチップ吸着位置18Aは、図に示
されるように、搬送ベルト16が巻回されるプーリ24
の頂点付近に配置されている。
【0028】前記ラチェットホイール機構20は、前記
プーリ24と同軸的に設けられた送りラチェットホイー
ル26及び戻りラチェットホイール28と、前記送りラ
チェットホイール26に噛み合う送りラチェット爪26
A、及び、戻りラチェットホイール28に噛み合う戻り
ラチェット爪28Aを支持すると共に、これらを駆動す
るラチェットレバー30と、を有してなり、前記送りラ
チェット爪26Aは、ラチェットレバー30により駆動
されるとき、前記送りラチェットホイール26を、電子
部品チップ12の送り方向の長さよりも大きく送り方向
に駆動し、前記戻りラチェット爪28Aは前記ラチェッ
トレバー30に駆動されるとき、前記戻りラチェットホ
イール28を、電子部品チップ12送り方向と逆方向に
わずかに戻すように構成されている。
【0029】ここで、例えば前記送りラチェットホイー
ル26が、その歯2個分のピッチで、搬送ベルト16を
電子部品チップ12の1個分駆動するとした場合、送り
ラチェット爪26Aにより送りラチェットホイール26
を2.5ピッチ送り方向に駆動し、又戻りラチェット爪
28Aはラチェットホイール28を0.5ピッチ戻り方
向に駆動するようにする。
【0030】前記送りラチェット爪26Aは、ラチェッ
トレバー30の先端に一体的に設けられ、又戻りラチェ
ット爪28Aは、ラチェットレバー30の途中位置に長
孔29A及びこの長孔29Aを通って戻りラチェット爪
28Aをラチェットレバー30に固定するねじ29Bに
よって、位置調節可能に取り付けられている。
【0031】前記ラチェットレバー30は、その送りラ
チェット爪26Aと反対側の基端において、支持軸32
によりノックレバー34に揺動自在に枢支されている。
【0032】又、ラチェットレバー30の支持軸32か
ら送りラチェット爪26Aと反対方向に突出した端部に
は、ノックレバー34との間に引張りばね31が装架さ
れ、ラチェットレバー30を図1において時計方向に付
勢している。
【0033】図1の符号36は、ラチェットレバー30
の時計方向への一定以上の揺動を規制するためのストッ
パを示す。
【0034】前記ノックレバー34は、直角に屈曲され
た形状であって、その直角の角部において支持軸35に
より装置の本体フレーム11に揺動自在に支持されてい
る。
【0035】又、ノックレバー34の一端(図1におい
て左端)には、ローラ34Aが取り付けられている。
又、ノックレバー34は、前記本体フレーム11との間
に装架された引張りばね34Bにより、図1において反
時計方向に付勢されると共に、前記ローラ34Aを下側
から突き上げるノックシリンダ38によって、前記引張
りばね34Bの引張力に抗して時計方向に揺動され得る
ようになっている。
【0036】図1の符号40Aは、ノックレバー34
の、一定角度以上の時計方向の揺動を規制する偏心スト
ッパ、40Bは、ノックレバー34の一定角度以上の反
時計方向の揺動を規制するストッパをそれぞれ示す。前
記偏心ストッパ40Aは、その偏心角度位置を調整する
ことによって、ノックレバー34の時計方向への最大揺
動角度を調整できるようにされている。
【0037】又、前記ノックシリンダ38は、チップフ
ィーダー10をチップマウンタ(図示省略)に装着した
とき、前記ローラ34Aの下方位置になるように設けら
れている。
【0038】次に上記チップフィーダー10によって電
子部品チップ12を吸着ステージ18におけるチップ吸
着位置18Aに供給する過程について説明する。
【0039】初期位置では、図3(A)に示されるよう
に、前記戻りラチェット爪28Aが戻りラチェットホイ
ール28に噛合した状態で、プーリ24を介して搬送ベ
ルト16を電子部品チップ搬送方向に回転しないように
拘束している。又、このとき、送りラチェット爪26A
は送りラチェットホイール26から離間した状態とさ
れ、ノックレバー34は前記ストッパ40Bに当接した
状態となっている。
【0040】次に、ノックシリンダ38を駆動して、ノ
ックレバー34によりローラ34Aを突き上げて、ノッ
クレバー34を図において時計方向に偏心ストッパ40
Aに当接するまで揺動させる。
【0041】このとき、図3(B)に示されるように、
送りラチェット爪26Aは送りラチェットホイール26
に噛合して、これを図において反時計方向にラチェット
歯の2.5ピッチだけ駆動する。戻りラチェット爪28
Aは戻りラチェットホイール28から離間して、プーリ
24が電子部品チップ搬送方向に回動できるようにして
いる。
【0042】この場合、戻りラチェット爪28Aは戻り
ラチェットホイール28の歯の斜面を滑り、且つ戻りラ
チェットホイール28は戻りラチェット爪28Aを追い
掛ける方向に回転するので、戻りラチェット爪28Aに
よってプーリ24の回転が妨害されることがない。
【0043】プーリ24が、送りラチェットホイール2
6の2.5ピッチ分だけ反時計方向に回動されると、チ
ップ搬送路14上の電子部品チップ12の列は、搬送ベ
ルト16によって1.25個分だけ前方に搬送され、湾
曲部14Bの先端位置にある電子部品チップ12が後方
から押されることによって、吸着ステージ18上の吸着
位置18Aに押し出される。
【0044】次に、ノックシリンダ38が下降すること
によって、ノックレバー34が引張りばね34Bにより
反時計方向に揺動される。
【0045】このとき、図4に示されるように、戻りラ
チェット爪28Aが戻りラチェットホイール28の歯に
噛み合い、これを0.5ピッチ分だけ図において時計方
向に回動させてから図3(A)の状態に戻り、戻りラチ
ェットホイール28を拘束する。
【0046】従って、プーリ24を介して搬送ベルト1
6が戻りラチェットホイール28の0.5ピッチ分、即
ち電子部品チップの搬送方向長さの1/4だけ逆方向に
戻され、これによって、搬送ベルト16上の電子部品チ
ップ12の列全体がチップ搬送路14に沿って後退す
る。
【0047】前記吸着ステージ18上のチップ吸着位置
にある電子部品チップ12は、搬送ベルト外にあるの
で、搬送ベルト16が逆転しても戻されることがない。
【0048】従って、搬送ベルト16上の電子部品チッ
プ12が僅かに戻されることによって、チップ吸着位置
の電子部品チップ12との間に隙間ができるか、又は接
触状態でも押し圧が解除され、吸着ステージ18上のチ
ップ吸着位置にある電子部品チップ12は、当初に押出
された位置から移動することなく、吸着ノズル19によ
って確実に吸着され得ることになる。
【0049】上記実施の形態におけるチップフィーダー
10は、ラチェットホイール機構20により搬送ベルト
16を電子部品チップ送り方向及び逆方向にそれぞれ駆
動するようにされているが、本発明はこれに限定される
ものでなく、搬送ベルト16は他の手段によって電子部
品チップ搬送方向及び逆方向に駆動されるようにしても
よい。
【0050】例えば、図5に示される本発明の実施の形
態の第2例に係るチップフィーダー50のように、搬送
ベルト16を駆動するための手段として、搬送ベルト1
6が巻き掛けられるプーリ24を、電子部品チップ送り
方向に正転、且つ逆転駆動するモータ42を設けたもの
である。
【0051】このモータ42はステップモータであり、
制御装置44によって制御されることにより、前記プー
リ24を、歯車43A、43Bを介して電子部品チップ
送り方向に、前記送りラチェットホイール26の2.5
p分だけ駆動し、次に反対方向にラチェットホイールの
0.5ピッチ分だけ駆動することができるようにされて
いる。
【0052】又、上記実施の形態の例において、搬送ベ
ルト16外の吸着ステージ18上に先頭の電子部品チッ
プ12が載置されていることによって、搬送ベルト16
が逆方向に駆動されるとき、後続の電子部品チップ12
が後退しても、チップ吸着位置にある電子部品チップ1
2が後退しないようにしているが、本発明はこれに限定
されるものでなく、チップ吸着位置に押出された電子部
品チップ12が、搬送ベルト16が逆転する際にその位
置に拘束されるものであればよい。
【0053】例えば、図6に示されるように、前記のよ
うな平行部14A及び湾曲部14Bからなるチップ搬送
路14全体を、幅広の搬送ベルト17上に配置してもよ
い。
【0054】この場合、チップ搬送路14における湾曲
部14Bの先端、即ちチップ吸着位置は搬送ベルト17
上にあるが、湾曲部14Bの先端は搬送ベルト17の搬
送方向に対して直交する位置にあるので、搬送ベルト1
7が逆転してもチップ吸着位置にある電子部品チップ1
2は戻り方向に移動することがない。
【0055】又、図7に示されるように、搬送ベルト1
6の進行方向と平行な直線状のチップ搬送路15を設
け、このチップ搬送路15の先端部分をプーリ24の上
端から水平な接線に沿って延在する移載部分15Aと
し、搬送ベルト16上から移載部分15Aに電子部品チ
ップ12が乗り移るようにしてもよい。
【0056】又、電子部品チップ12がその一部に磁性
体を備えていて、磁石により吸着可能な場合、図8に示
されるように、搬送ベルト16上における直線状のチッ
プ搬送路45の先端部に磁石46を設け、押し上げてき
た最先端位置の電子部品チップ12を吸着するようにし
てもよい。
【0057】この場合、磁石46による電子部品チップ
12の吸着力は、搬送ベルト16を逆転したとき磁石4
6から電子部品チップ12が引き離されない程度の弱い
磁力とする。
【0058】このように、磁石46の磁力を小さいもの
としておれば、吸着ノズル19による電気部品チップ1
2の吸着時に電子部品チップ12の姿勢が傾いたりする
ことがない。
【0059】又、前記電子部品チップ12は、搬送ベル
トにより正方向、及び逆方向に搬送されるようになって
いるが、これは他の搬送手段、例えばチェーン、振動板
等であってもよい。
【0060】
【発明の効果】本発明は上記のように構成したので、精
密加工した治具等を用いたりすることなく、又、電子部
品チップの位置が移動したりすることなく、チップ吸着
位置にある電子部品チップに係る押し圧を解除又は低減
して、吸着ノズルによって確実に吸着させることができ
るという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の例に係るチップフィーダ
ーを示す斜視図
【図2】同チップフィーダーのチップ搬送路及び搬送ベ
ルトを示す斜視図
【図3】同チップフィーダーによって電子部品チップを
送り出す過程を示す側面図
【図4】同チップフィーダーによって電子部品チップを
送り出す過程を示す側面図
【図5】本発明の実施の形態の第2例に係るチップフィ
ーダーの要部を示す略示側面図
【図6】本発明のチップ搬送路の実施の形態の第2例を
示す斜視図
【図7】同チップ搬送路の実施の形態の第3例を示す側
面図
【図8】同チップ搬送路の実施の形態の第4例を示す斜
視図
【図9】従来の電子部品チップフィーダーの押し圧解除
機構を示す略示平面図
【符号の説明】
10、50…チップフィーダー 12…電子部品チップ 14、15、45…チップ搬送路 14A…平行部 14B…湾曲部 15A…移載部分 16、17…搬送ベルト 18…吸着ステージ 18A…吸着位置 19…吸着ノズル 20…ラチェットホイール機構 22…ラチェット駆動機構 24…プーリ 26…送りラチェットホイール 26A…送りラチェット爪 28…戻りラチェットホイール 28A…戻りラチェット爪 30…ラチェットレバー 34…ノックレバー 42…モータ 44…制御装置 46…磁石

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】列状の複数の電子部品チップを、搬送手段
    によりチップ搬送路に沿って搬送し、このチップ搬送路
    の末端からチップ吸着位置に、電子部品チップを1個ず
    つ送り出すチップフィーダーにおける電子部品チップ送
    り出し方法において、1個の電子部品チップの送り出し
    毎に、前記搬送手段を電子部品チップの搬送方向の長さ
    よりも大きく搬送方向に駆動し、次に、前記チップ吸着
    位置に送り出された1個の電子部品チップを搬送方向に
    拘束した状態で、前記搬送手段を戻り方向にわずかに駆
    動して、前記チップ吸着位置の電子部品チップと後続の
    電子部品チップとの接触圧を低減することを特徴とする
    チップフィーダーにおける電子部品チップ送り出し方
    法。
  2. 【請求項2】複数の電子部品チップをチップ搬送路に沿
    って列状に搬送する搬送手段と、前記チップ搬送路の末
    端に臨設して設けられ、チップ搬送路から送り出される
    電子部品が移載される吸着ステージと、1個の電子部品
    チップ送り出し毎に、前記搬送手段を電子部品1個の搬
    送方向の長さより大きく搬送方向に駆動した後に、戻し
    方向にわずかに駆動する搬送手段駆動装置と、前記吸着
    ステージ上に送り出された電子部品チップを、前記搬送
    方向反対側に戻らないように拘束するチップ拘束手段
    と、を有してなるチップフィーダー。
  3. 【請求項3】請求項2において、前記搬送手段駆動装置
    は、搬送ベルトが巻き掛けられるプーリと、このプーリ
    と同軸的に設けられた送りラチェットホイール及び戻り
    ラチェットホイールと、前記送りラチェットホイールに
    噛み合う送りラチェット爪、及び、戻りラチェットホイ
    ールに噛み合う戻りラチェット爪を交互に駆動するラチ
    ェットレバーと、を有してなり、前記送りラチェット爪
    は、ラチェットレバーにより駆動されるとき、前記送り
    ラチェットホイールを、電子部品チップの送り方向の1
    個分の長さよりも大きく送り方向に駆動し、前記戻りラ
    チェット爪は前記ラチェットレバーにより駆動されると
    き、前記戻りラチェットホイールを、電子部品チップ送
    り方向と逆方向にわずかに戻すようにされたことを特徴
    とするチップフィーダー。
  4. 【請求項4】請求項2において、前記搬送手段駆動装置
    は、搬送ベルトが巻き掛けられるプーリと、このプーリ
    を、電子部品チップ送り方向に正転、且つ、逆転駆動す
    るモータと、を有してなることを特徴とするチップフィ
    ーダー。
  5. 【請求項5】請求項2、3又は4において、前記チップ
    搬送路は、前記搬送ベルト上で、この搬送ベルトの進行
    方向に沿う直線状の平行部と、この平行部の搬送ベルト
    進行方向先端から、前記吸着ステージに向けて、搬送ベ
    ルト進行方向と直角になるまで横方向に湾曲する湾曲部
    とからなり、前記チップ拘束手段は、前記湾曲部におけ
    る前記搬送ベルト進行方向と略直角となる部分により構
    成されたことを特徴とするチップフィーダー。
  6. 【請求項6】請求項5において、前記吸着ステージは、
    前記搬送ベルトの幅方向外側に隣接して配置され、前記
    チップ搬送路の端末は前記吸着ステージに臨んで配置さ
    れたことを特徴とするチップフィーダー。
  7. 【請求項7】請求項5において、前記吸着ステージは、
    前記搬送ベルト上て前記湾曲部の略末端に設けられたこ
    とを特徴とするチップフィーダー。
  8. 【請求項8】請求項2、3又は4において、前記電子部
    品チップはその一部に磁性体を備え、前記チップ拘束手
    段は、前記吸着ステージ上に磁力により電子部品チップ
    を吸引する磁石であることを特徴とするチップフィーダ
    ー。
  9. 【請求項9】請求項2、3又は4において、前記チップ
    搬送路は、搬送ベルト進行方向と平行な直線状であり、
    且つ、前記搬送ベルト上の移動部分と、この移動部分の
    搬送ベルト進行方向終端から、前記電子部品チップが乗
    り移るように搬送ベルトに隣接して配置された移載部分
    と、からなり、この移載部分の末端が吸着ステージとさ
    れたことを特徴とするチップフィーダー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012246078A (ja) * 2011-05-25 2012-12-13 Omori Mach Co Ltd 物品分離供給装置及びそれを用いた搬送システム。
JP2016219702A (ja) * 2015-05-25 2016-12-22 ヤマハ発動機株式会社 部品供給装置
CN114446570A (zh) * 2022-01-19 2022-05-06 宁波市信泰科技有限公司 一种钕铁硼磁铁的充磁工艺

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