JP2002107876A - ジアゾ複写材料 - Google Patents

ジアゾ複写材料

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JP2002107876A JP2000298106A JP2000298106A JP2002107876A JP 2002107876 A JP2002107876 A JP 2002107876A JP 2000298106 A JP2000298106 A JP 2000298106A JP 2000298106 A JP2000298106 A JP 2000298106A JP 2002107876 A JP2002107876 A JP 2002107876A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 炭酸カルシウム、カオリン、タルク、酸化チ
タン等を含有する中性紙をジアゾ感光紙用の支持体とし
て用いても、その欠点である低コントラスト画像、画像
の均一性(以下、地合)の低下及び保存時のプレカッリ
ング(保存性の劣化)が防止され、さらに高発色性で発
色画像が鮮明なジア感光紙を提供する。 【解決手段】 紙面のPHが6以上の中性紙からなる支
持体にプレコート層を介してジアゾ化合物及びカップリ
ング成分を主成分とする感光層を設け、更に該感光層の
反対面にバック層を設けたジアゾ複写材料であって、該
プレコート層の結着剤がスチレン−アクリル酸エステル
−メタクリル酸エステル共重合体エマルジョン型樹脂を
含有し、かつそのガラス転移温度が−20〜20℃の範
囲にあることを特徴とするジアゾ複写材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はジアゾ複写材料に関
し、詳しくは、中性紙を支持体とした原紙上に、プレコ
−ト層を介してジアゾ感光層を設け、更にその反対面に
バック層を有していることを特徴とするジアゾ複写材料
に関する。
【0002】
【従来の技術】ジアゾ感光紙は、一般にロジンサイズ剤
等でサイジングされた紙面PHが2〜5の酸性紙の支持
体上にプレコート層を介して、ジアゾ化合物、カップリ
ング成分及び各種助剤を含有した感光層とその反対面に
塗設されたバック層から構成されている。しかしなが
ら、近年、ジアゾ感光紙の支持体として用いる上質紙や
複写印刷用紙分野の主流は、アルキルケテンダイマーや
アルケニル無水コハク酸などの中性サイズ剤によりサイ
ジングされた紙面PH6〜9の中性紙が大半を占め、従
来の酸性紙は特殊紙化し、そのためにコスト高となり、
入手も困難になりつつある。
【0003】このような結果、将来は中性紙をジアゾ感
光紙用として使用せざるを得ない状況にあるが、これら
の中性紙を支持体としてジアゾ感光紙に使用した場合
は、画像濃度が低く、地肌のヌケも悪く、低コントラス
ト画像になり、かつ、保存中にプレカップリングが徐々
に進み、好ましくない着色が発生し実用化できないとさ
れている。その理由は、これらの中性紙は、一般的に炭
酸カルシウム、カオリン、タルク、酸化チタン等を填料
として紙中に含み、そのアルカリ性の性質により保存中
にプレカップリングが徐々に進行するからである。
【0004】特開平8−269893号公報には、イン
クジェット記録用インクの染料に含まれるカルポボキシ
ル基が中性紙中に含まれる炭酸カルシウムと反応して発
色性が変化し印字物の品位が損なわれるため、炭酸カル
シウムに変えて珪酸塩系の填料を含有する基紙を用い、
その片面に無定形シリカと水系結着剤を主成分とする記
録層を設けた記録用紙が提案されているが、珪酸塩系の
填料を含有する紙をジアゾ感光紙の支持体に用いた場合
は紙面pHが酸性にシフトする恐れがあるばかりか、炭
酸カルシウム等を填料とする中性紙市場の趨勢を無視す
ることはできない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の状況
に鑑みてなされたもので、炭酸カルシウム、カオリン、
タルク、酸化チタン等を含有する中性紙をジアゾ感光紙
用の支持体として用いても、その欠点である低コントラ
スト画像、画像の均一性(以下、地合)の低下及び保存
時のプレカッリング(保存性の劣化)が防止され、さら
に高発色性で発色画像が鮮明なジア感光紙を提供するこ
とをその課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、ジアゾ複写層(プレコート層、感光層、
バック層)に使用される材料に着目して鋭意検討した結
果、特定の材料の組み合せ使用により、保存時のプレカ
ップリング防止、優れた画像のコントラスト、均一性
(地合)を与えることのできるジアゾ複写材料を見出
し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。す
なわち、本発明は、以下のように、紙面PHが6以上で
ある中性紙を支持体として用いたジアゾ複写材料であっ
て、この支持体上に特定の結着剤と填料等からなるプレ
コート層、さらに特定の金属塩及び酸を含有する感光
層、バック層を有するジアゾ複写材料である。
【0007】本発明の第1は、紙面PHが6以上である
中性紙の支持体からなるジアゾ複写材料において、該支
持体上に特定の疎水性エマルジョン型樹脂を含有したプ
レコート層を介してジアゾ化合物及びカップリング成分
を主成分とする感光層を設け、更に感光層の反対面にバ
ック層を設けたことを特徴とするジアゾ複写材料にあ
る。
【0008】本発明の第2は、中性紙の支持体が古紙を
原料とする再生パルプを50%以上含有していることを
特徴とする前記第1のジアゾ複写材料にある。
【0009】本発明の第3は、前記プレコート層の結着
剤が、疎水性エマルジョン型樹脂の他にポリビニルアル
コール及び/又は可溶性加工澱粉の少なくとも一種以上
の親水性樹脂を含有していることを特徴とする前記第1
〜2のジアゾ複写材料にある。
【0010】本発明の第4は、感光層及び/又はバック
層に、カルシウム、アルミニウム、亜鉛の硫酸塩又は塩
化物を少なくとも一種を以上含有していることを特徴と
する前記第1〜3のジアゾ複写材料にある。
【0011】本発明の第5は、感光層及びバック層に少
なくとも一種以上の酸を含有していることを特徴とする
前記第4のジアゾ複写材料にある。
【0012】本発明の第6は、バック層の酸が硼酸であ
ることを特徴とする前記第5のジアゾ複写材にある。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
本発明は、支持体である中性紙プレコート層を、特定
の疎水性結着剤、あるいは該疎水性結着剤と特定の親水
性樹脂を併用したプレコート層とすることにより、該プ
レコート層が耐水性及び耐アルカリ性のバリアー層とし
て働き、支持体である中性紙中の炭酸カルシウム、カオ
リン、タルク、酸化チタン等のアルカリ性物質の悪影響
を軽減し支持体中への拡散、浸透を低減させるために、
ジアゾ複写材料において、中性紙原紙を使用した時の欠
点を解消できると思われる。さらに、上述のようにプレ
コート層に特定の疎水性結着剤、あるいは該疎水性結着
剤と特定の親水性樹脂を併用することに加えて、感光層
及びバック層に、特定の金属塩、酸を含有させることに
より、中性紙原紙を使用した時の欠点(保存性の低下)
をより確実に解消することができる。
【0014】本発明に用いられる中性紙は、LBKP、
NBKP等に代表される化学パルプ、サイズ剤、填料を
主体とし、その他の抄紙助剤を必要に応じて用い、常法
により抄造されたものである。使用されるパルプ材とし
ては、機械パルプや古紙パルプを併用しても良く、ま
た、これらを主体とするものであってもよい。このよう
にして得られた中性紙は、その紙面PHは6以上となっ
ている(冷水等で抽出した時の中性紙のPHは7〜9で
ある)。本発明で言う古紙パルプの原料としては、
(財)古紙再生促進センターの古紙標準品質規格表に示
されている、上白、罫白、クリーム白、カード、特白、
中白、模造、色白、ケント、白アート、特上切、別上
切、新聞、雑誌等が挙げられる。具体例としては、情報
関連用紙である非塗工コンピュータ用紙、感熱紙、感圧
紙(登録商標)などのプリンター用紙、及びPPC用紙
等のOA古紙、アート紙、コート紙、微塗工紙、マット
紙等の塗被紙、あるいは上質紙、色上質、ノート、便
箋、包装紙、ファンシーペーパー、中質紙、新聞用紙、
更紙、スーパー掛け紙、模造紙、純白ロール紙、ミルク
カートン等の非塗被紙等の紙や板紙の古紙で、化学パル
プ紙、高歩留りパルプ含有紙等が使用されるが、印字、
複写、印刷、非印刷を問わず特に限定されるものではな
い。
【0015】本発明において中性紙上に形成するプレコ
ート層の結着剤として使用される疎水性樹脂は、スチレ
ン−アクリル酸エステル−メタクリル酸エステルの共重
合体エマルジョンで、各モノマーの共重合比率は、スチ
レン:アクリル酸エステル:メタクリル酸エステル=
1:1:0.1〜0.5程度が好適である。また、共重
合体として新たな成分が含まれていても構わないが、上
記樹脂のガラス転移温度(Tg)は−20〜20℃が好
ましく、−5℃〜5℃の範囲が特に好適である。また、
平均分子量は数万〜数10万程度のものが好適である。
この範囲外では支持体とのバリアー性が低下し、画像の
コントラスト、ヌケ、均一性(地合)が低下するととも
に保存性を維持することが困難となる。また、上記以外
の樹脂を使用すると十分な保存性が得られないと共にジ
アゾ感光紙として必要な特性(画像のコントラスト、均
一性)が得られない。
【0016】プレコート層の結着剤として併用して使用
される親水性樹脂は、ポリビニルアルコールの場合、完
全ケン化タイプ、部分ケン化タイプのいずれでも使用で
きる。重合度は500〜2000程度、ケン化度は80
〜100%程度のものが塗工液の安定性、プレコート層
の成膜性の面から特に好適である。また、可溶性加工澱
粉の場合は、酸化澱粉、ヒドロキシエチル澱粉、カチオ
ン澱粉、酵素分解澱粉等の水への溶解度の高いものが塗
工液の安定性、プレコート層の成膜性の面から好適であ
る。上記以外の親水性樹脂を使用すると十分な保存性が
得られないと共にジアゾ感光紙として必要な特性(画像
のコントラスト、均一性)が得られない。さらに、プレ
コート層には、一般に使用されている、無定形シリカ微
粉末等の画像濃度補強剤、ポリエチレンワックス等の滑
剤、着色染料、尿素、チオ尿素等の助剤等が適宜使用で
きる。
【0017】感光層及び又はバック層で使用される特定
の金属塩は、カルシウム、アルミニウム、亜鉛の硫酸
塩、もしくは塩化物であり、例えば、硫酸カルシウム、
硫酸亜鉛、硫酸アルミニウム、塩化カルシウム、塩化ア
ルミニウム、塩化亜鉛等が挙げられる。これらの金属塩
は特に保存時のプレカップリングを防止する効果が顕著
になる。上記以外の金属塩を使用した場合は、保存時の
プレカップリング防止効果が小さい。一方、本発明で金
属塩と併用使用される酸は、水溶性でかつ不揮発性の酸
であればいずれも使用できる。無機酸の例としては、硫
酸、硼酸、リン酸、ピロリン酸等であり、有機酸として
は、酒石酸、クエン酸、リンゴ酸、シュウ酸、スルホサ
リチル酸、パラトルエンスルフォン酸等が挙げられる。
酸量が多いと保存性/現像性の両立化が困難となるた
め、弱酸の方が好適である。また、バック層面の酸は硼
酸がもっとも有効であり、現像性を低下させないで保存
性を改善する効果を有している。
【0018】プレコート層の塗工量は、乾燥後付着量で
0.5〜4.0g/m2の範囲が望ましい。塗工量が
0.5g/m2以下では、支持体を均一に被覆すること
ができず、ジアゾ感光層の浸透ムラを発生させ、また保
存時のプレカップリング防止効果が十分でない。また、
4.0g/m2を超える場合はジアゾ感光層のプレコー
ト層への不均一な浸透が発生すると共に、感度の低下を
引き起こし、現像性を低下させる。 バック層の塗工量
は、乾燥後付着量で0.1〜3.0g/m2の範囲が望
ましい。0.1g/m2以下では、カールの調整が困難
となるばかりでなく、保存時のプレカップリングを抑制
するこどできない。また、3.0g/m2以上ではカー
ルコントロールが困難となると共に現像性が低下する。
【0019】プレコート層上に形成されるジアゾ感光層
は公知の手段で塗工され、その材料は一般にジアゾ複写
材料に使用されているものが使用できる。本発明で使用
されるジアゾ化合物は、一般式ArN2+-で示される
ジアゾニウム塩である(式中、Arは置換あるいは無置
換の芳香族部分を表し、ArN2+はジアゾニウムカチオ
ンを表し、X-は酸アニオンを表す。) ジアゾ化合物の具体例としては、例えば、4−ジアゾ−
N,N−ジメチルアニリン、4−ジアゾ−N,N−ジエ
チルアニリン、4−ジアゾ−N,N−メチルヒドロキシ
エチルアニリン、4−ジアゾフェニルモルホリン、4−
ジアゾ−N,N−ジブチルアニリン、4−ジアゾ−2,
5−ジメトキシフェニルモルホリン、4−ジアゾ−2,
5−ジエトキシフェニルモルホリン、4−ジアゾ−2,
5−ジプロポキシフェニルモルホリン、4−ジアゾ−
2,5−ジブトキシフェニルモルホリン、4−ジアゾ−
2,5−ジブトキシ−N−ベンジル−N−エチルアニリ
ン、4−ジアゾ−2,5−ジブトキシ−N,N−ジブチ
ルアニリン、4−ジアゾ−2,5−ジブトキシ−N−ベ
ンジル−N−オキシエチルアニリン、4−ジアゾ−2,
5−ジブトキシフェニルピペラジン、4−ジアゾ−2,
5−ジエトキシフェニルピロリジン、4−ジアゾ−2,
5−ジプロポキシフェニルピペリジン、4−ジアゾ−
2,5−ジエトキシ−N,N−ジメチルアニリン、4−
ジアゾ−1−ベンゾイルアミノ−2,5−ジブトキシベ
ンゼン、4−ジアゾ−1−(4’−メトキシベンゾイル
アミノ)−2,5−ジメトキシベンゼン、4−ジアゾ−
1−(4’−メトキシベンゾイルアミノ)−2,5−ジ
エトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(4’−メチルシ
ベンゾイルアミノ)−2,5−ジプロポキシベンゼン、
4−ジアゾ−1−(3’−クロルベンゾイルアミノ)−
2,5−ジエトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(3’
−メトキシベンゾイルアミノ)−2,5−ジブトキシベ
ンゼン、4−ジアゾ−1−(3’−メチルシベンゾイル
アミノ)−2,5−ジメトキシベンゼン、4−ジアゾ−
1−フェニルメルカプト−2,5−ジプロポキシベンゼ
ン、4−ジアゾ−1−(4’−トルイルメルカプト)−
2,5−ジエトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(4’
−メトキシフェニルメルカプト)−2,5−ジブトキシ
ベンゼン、4−ジアゾ−1−(4’−クロルフェニルメ
ルカプト)−2,5−ジメトキシベンゼン、4−ジアゾ
−1−(3’−トルイルメルカプト)−2,5−ジエト
キシベンゼン、4−ジアゾ−1−(3’−メトキシフェ
ニルメルカプト)−2,5−ジプロポキシベンゼン、4
−ジアゾ−1−(2’−トルイルメルカプト)−2,5
−ジブトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−フェノキシー
−2,5−ジブトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−
(4’−メトキシフェノキシ)−2,5−ジエトキシベ
ンゼンなどの塩化物の塩化亜鉛、塩化カドミウム、塩化
錫等の複塩、及び前記ジアゾの硫酸、ヘキサフルオロリ
ン酸、4フッ化ホウ素酸などの無機酸の塩などが挙げら
れる。
【0020】本発明に用いられるカップラーはジアゾ化
合物とカップリングして色素を形成するもので、カルボ
ニル基の隣にメチレン基を有する、いわゆる活性メチレ
ン化合物、フェノール誘導体、ナフトール誘導体などが
ある。例えば、レゾルシン、フロログルシン、2,3−
ジヒドロキシナフタレン−6−スルホン酸ナトリウム、
2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸モルホリノプロピルア
ミド、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸エタノールアミ
ド、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸−N,N−ジメチ
ルアミノモルホリノプロピルアミド、2−ヒドロキシ−
3−ナフトエ酸オクチルアミド、1−ヒドロキシ−2−
ナフトエ酸モルホリノプロピルアミド、1,5−ジヒド
ロキシナフタレン、2,3−ジヒドロキシナフタレン、
2,3−ジヒドロキシ−6−スルファニルナフタレン、
2,7−ジヒドロキシナフタレン−3,6−ジスルホン
酸ナトリウム、2,3−ジヒドロキシナフタレン−6−
スルホン酸、1−ヒドロキシナフタレン−4−スルホン
酸ナトリウム、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸アニリ
ド、ベンゾイルアセトアニリド、3−ヒドロキシシアノ
アセトアニリド、パラスルホアセトアニリド、1−フェ
ニル−3−メチル−5−ピラゾロン、1−(2,4,6
−トリクロロフェニル)−3−アニリノ−5−ピラゾロ
ン、2,4−ビス−(ベンゾイルアセトアミノ)トルエ
ン、1,3−ビス−(ピバロイルアセトアミノメチル)
ベンゼン等が挙げられるが、もちろんこれらのものに限
定されるものではなく、これらのカップラーは単独でも
2種以上の併用でも用いることができ、必要に応じて任
意の色相を得ることもできる。
【0021】本発明のジアゾ複写材料では、上述した発
色成分の他に、通常のジアゾ感光層に適用されている各
種添加物、例えば保存性向上剤としてナフタレン−モノ
スルホン酸ナトリウム、ナフタレン−ジスルホン酸ナト
リウム、ナフタレン−トリスルホン酸ナトリウム、スル
ホサリチル酸等の芳香族スルフォン酸塩等が使用でき
る。また溶解剤として、カフェイン、ティオフェリンな
ど、酸化防止剤としてチオ尿素、尿素など、塗布安定剤
としてサポニン、エチルアルコールのようなアルコール
類を少量添加することができる。その他に、現像促進剤
としてエチレングリコール、トリエチレングリコールの
ようなグリコール類、グリコールエーテル類などの多価
アルコール及びその誘導体が使用可能である。画像濃度
補強剤としては、コロイダルシリカ、無定形シリカ微粉
末等適宜使用できる。バック層には、カール調製剤とし
てアルコール及びグリコール類、ゼラチン、ポリビニル
アルコールのような親水性樹脂等が適宜使用できる。本
発明のジアゾ複写材料は、アンモニアガスを使用した乾
式現像法、アルカリ性有機溶剤を使用した半乾式現像法
(ジアゾ複写材料への現像液付着量が5g/m2以下と
少量の湿式現像法)などにより顕像化される。
【0022】
【実施例】以下実施例により本発明をさらに具体的に説
明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
ない。また、以下における部、%は全て重量によるもの
である。下記実施例及び比較例において使用した中性紙
は公知の方法で抄造された原紙である。 ・中性紙1;LBKP100%使用、紙面PH6.5
(水抽出液pH8.3)の中性紙 ・中性紙2;LBKP30%使用、模造古紙パルプ70
%使用、紙面PH6.4(水抽出PH8.5)の再生パ
ルプ使用中性紙。
【0023】実施例1 上記中性紙1の上に下記の組成からなるプレコート層液
をエアーナイフにて塗布し、乾燥後付着量2.0g/m
2のプレコート層を形成した。 <プレコート層液組成> 無定形シリカ粉末(シオノギ製薬製FPS) 3部 ポリビルアルコール(クラレ製PVA−205) 1.5部 スチレン−アクリル酸エステル−メタクリル酸エステル共重合樹脂(スチレン: :アクリル酸2−エチルヘキシル:メタリル酸2−エチルへキシル:1:1:0 .2の共重合比率)(樹脂のガラス転移温度は0℃、エマルジョンの有効成分5 0%) 3.5部 水 92部 前記プレコート層の上に下記の組成からなるジアゾ感光
層をエアーナイフにより塗布し、乾燥後付着量0.6g
/m2の感光層を形成した。 <感光層液組成> 4−ジアゾ−2,5ジブトフェニルモルフオリン塩化物・1/2塩化亜鉛 1部 2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸モルフオリノプロピルアミド 1部 酒石酸 1部 チオ尿素 1部 カフェイン 1部 硫酸アルミニウム 2部 エチルアルコール 1部 サポニン 0.1部 水 92部 このプレコート済み感光層の反対面の支持体上に下記の
組成からなるバック層をエアーナイフにより塗布し、乾
燥後付着量0.5g/m2のバック層を形成し、本発明
のジアゾ複写材料を作成した。 <バック層液組成> 硼酸 2部 エチレングリコール 1.5部 帯電防止剤(東邦化学N−200B) 0.5部 水 96部
【0024】実施例2 上記中性紙2を支持体とした以外は実施例1と全く同様
の液、製造方法でジアゾ複写材料を作成した。
【0025】実施例3 上記中性紙1の上に下記の組成からなるプレコート層液
をエアーナイフにより塗布し、乾燥後付着量1.8g/
2のプレコート層を形成した。 <プレコート層液組成> 無定形シリカ微粉末(日本シリカ製ニツプシール) 2.5部 ポリエチレンワックス(東邦化学製HA−23) 0.5部 ステレン−アクリル酸エステル−メタクリル酸エステル共重合樹脂 (スチレン−アクリル酸ブチル−メタクリル酸ヒドロキシプロピル=0.9:1 :0.3)(樹脂のガラス転移温度3℃、エマルジョンの有効成分50%) 4.0部 水 93部 このプレコート層上に下記組成からなる、ジアゾ感光層
液を実施例1と同様の方法で塗布し、乾燥後付着量0.
7g/m2の感光層を形成した。 <感光層液組成> 4−ジメチルアミノベンゼンジアゾニウムクロライド・1/2塩化亜鉛 0.5部 2,3ジヒドロキシナフタレン−6−スルフォン酸ソーダ 1.5部 クエン酸 1部 チオ尿素 3部 トリエチレングリコール 2部 塩化亜鉛 2部 サポニン 0.1部 水 90部 得られたジアゾ複写材料の感光層面の反対面に下記の組
成よりなるバック層液を実施例1と同様の方法で塗布
し、乾燥後付着量0.8g/m2のバック層を形成させ
本発明のジアゾ感光紙を作成した。 <バック層液組成> 塩化亜鉛 1部 硼酸 2部 エチレングリコール 1部 水 96部
【0026】実施例4 上記中性紙2を支持体とし、プレコート層液に酸化澱粉
1.0部を新たに追加した以外は実施例3と同様の塗布
液、製造方法でジアゾ複写材料を作成した。
【0027】比較例1 プレコート層の疎水性エマルジョン型結着剤をスチレン
−メタクリル酸エステル(スチレン:メタクリル酸2−
エチルヘキシル=1:0.5樹脂のガラス転移温度35
℃)に変えた以外は、実施例1と同一の中性紙、塗布
液、製造方法でジアゾ複写材料を作成した。
【0028】比較例2 プレコート層液のポリビニルアルコールを4部に増量、
疎水性エマルジョン型樹脂を除去し、感光層液の硫酸ア
ルミニウムを塩化マグネシウムに変更した以外は実施例
1と同様の支持体、液組成、製造方法でジアゾ複写材料
を作成した。
【0029】比較例3 感光層液の塩化亜鉛を塩化ニッケルに変更し、バック層
から硼酸を除去した以外は実施例3と同一の支持体、同
様の塗布液組成、製造方法でジアゾ複写材料を作成し
た。
【0030】プレコート層液の結着剤を酢酸ビニル樹脂
に変更し(樹脂のTgは0℃、エマルジョンの有効成分
50%)、感光層液及びバック層液から塩化亜鉛を除
去、バック層液から硼酸を除去した以外実施例4と同様
の支持体、塗布液、製造方法でジアゾ複写材料を作成し
た。 こうして作成したジアゾ感光紙に原図を重ねてジ
アゾ複写機で露光、現像したところ青色画像が得られ
た。(実施例1,2及び比較例1,2はリコー製SD−
730,実施例3,4及び比較例3,4はリコー製SM
−1500にて露光、現像した)得られた画像濃度の評
価は、反射濃度計(マクべス濃度計RD914型)で測
定した。また、得られたジアゾ感光紙を現像したサンプ
ルの画像部の均一性、なめらかさ、画像のヌケを目視に
て比較評価した(以下、地合という)。評価は5段階で
評価;ランクは5がベストで低くなるに従って地合が低
下することを表わしている)。また、生保存性を試験す
るため、各サンプルを50℃で5日間放置し強制劣化さ
せた後、取り出し、上記複写機で全面露光し、地肌部の
濃度を反射濃度計で測定した。それらの結果を表1に示
す。
【0031】
【表1】
【0032】表1より本発明の中性紙及び再生パルプを
含有した中性紙を使用し、ジアゾ複写層に特定の結着
剤、金属塩、酸を含有させた実施例のジアゾ感光紙は高
濃度で地合が良く、保存性も良好であるのに対し、従来
技術に基づく比較例のジアゾ感光紙は濃度が低く、地合
が劣り、また、保存性が著しく劣る(カブリが大きい)
ジアゾ感光紙しか得られないことがわかる。
【0033】
【発明の効果】本発明により、炭酸カルシウム、カオリ
ン、タルク、酸化チタン等を含有する中性紙をジアゾ感
光紙用の支持体として用いても、その欠点である低コン
トラスト画像、画像の均一性(以下、地合)の低下及び
保存時のプレカッリング(保存性の劣化)が防止され、
さらに高発色性で発色画像が鮮明なジア感光紙を提供す
ることができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 細木 靖之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 梅原 和則 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 松田 勉 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H123 AC00 BA00 BA14 BA33 BA37 BA44 BA45 BA48 BB00 BB06 BB20

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙面のPHが6以上の中性紙からなる支
    持体にプレコート層を介してジアゾ化合物及びカップリ
    ング成分を主成分とする感光層を設け、更に該感光層の
    反対面にバック層を設けたジアゾ複写材料であって、該
    プレコート層の結着剤がスチレン−アクリル酸エステル
    −メタクリル酸エステル共重合体エマルジョン型樹脂を
    含有し、かつそのガラス転移温度が−20〜20℃の範
    囲にあることを特徴とするジアゾ複写材料。
  2. 【請求項2】 支持体が古紙を原料とする再生パルプを
    50%以上含有している中性紙であることを特徴とする
    請求項1記載のジアゾ複写材料。
  3. 【請求項3】 前記プレコート層の結着剤が、疎水性エ
    マルジョン型樹脂の他にポリビニルアルコール及び/又
    は可溶性加工澱粉の少なくとも一種以上の親水性樹脂を
    含有していることを特徴とする請求項1又は2記載のジ
    アゾ複写材料。
  4. 【請求項4】 感光層及び/又はバック層に、カルシウ
    ム、アルミニウム、亜鉛の硫酸塩又は塩化物を少なくと
    も一種以上を含有していることを特徴とする請求項1〜
    3のいずれかに記載のジアゾ複写材料。
  5. 【請求項5】 感光層及びバック層に少なくとも一種以
    上の酸を含有していることを特徴とする請求項4記載の
    ジアゾ複写材料。
  6. 【請求項6】 バック層の酸が硼酸であることを特徴と
    する請求項5記載のジアゾ複写材。
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