JP2002105415A - 粘着製品および粘着剤 - Google Patents

粘着製品および粘着剤

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JP2002105415A JP2000300838A JP2000300838A JP2002105415A JP 2002105415 A JP2002105415 A JP 2002105415A JP 2000300838 A JP2000300838 A JP 2000300838A JP 2000300838 A JP2000300838 A JP 2000300838A JP 2002105415 A JP2002105415 A JP 2002105415A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カルボキシル基を利用した架橋システムの構
築と、粘着力が良好で再剥離性にも優れた粘着製品の提
供。 【解決手段】 (メタ)アクリル酸アルキルエステルと
カルボキシル基含有モノマーを必須的に含むモノマー成
分から導かれる粘着剤用ポリマーが、架橋した状態で含
まれている粘着層が形成された粘着製品であって、前記
粘着層中の架橋ポリマーは、下記測定方法で測定される
ゲル分率X(質量%)と膨潤度Y(体積倍)が、下記式
(1)を満足することを特徴とする粘着製品。 Y≦−(6.5/3)X+(535/3) …
(1) ただし、Y>0,X>0である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、凝集力と粘着力と
の両性能がバランスよく良好であり、しかも、糊残りを
起こさずに被着体から剥離することのできる粘着製品お
よびそのような粘着製品に用いられる粘着剤に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】(メタ)アクリル酸アルキルエステルを
主たる構成成分とするアクリル系粘着剤は、タック、粘
着力、凝集力等の基本物性に加え、耐熱性、耐候性、耐
水性、耐油性等に優れていることから、粘着ラベル、シ
ート、テープ等の粘着製品に幅広く使用されている。
【0003】一般的に、これらの粘着製品は、被着体に
貼付した後は剥離されることがほとんどない永久接着型
と、被着体に貼付した後に再び剥離することが想定され
る再剥離型に分類することができ、近年は、環境対応や
リサイクルの必然性から、再剥離型粘着製品の使用量が
増大している。
【0004】再剥離型粘着製品に用いられる粘着剤は、
被着体に貼付されてから長時間経過した後であっても、
糊残り等の被着体汚染を起こさずに、きれいに剥離でき
ることが要求される。このため、例えば、永久接着型の
粘着剤の架橋密度を上げる、あるいは、粘着剤用ポリマ
ーのガラス転移温度を高める、といった手段で、凝集力
の向上を図れば、糊残りがなくなって再剥離性が向上す
ると考えられる。しかし、これらの手段では、再剥離性
は向上するが、粘着力が低下してしまうという問題があ
った。
【0005】そこで、本発明者等は、再剥離性に優れた
粘着剤を提供するため、糊残り現象の原因を追究した。
その結果、被着体に残存するのは、下記に示すように、
架橋度の低い低分子量のポリマーであることが見出され
た。
【0006】一般的に、2液タイプのアクリル系粘着剤
用のポリマーは、ブチルアクリレートや2−エチルヘキ
シルアクリレートといったアルキル基の炭素数が4〜8
の(メタ)アクリル酸アルキルエステル等の粘着性付与
用モノマーと、アルコール性OH基(以下断りがない限
りOH基はアルコール性OH基を指す)を含有するモノ
マーと、凝集力向上成分となるCOOH基含有モノマー
とを共重合することによって製造されている。また、架
橋剤には、イソシアネート基を有するポリイソシアネー
ト化合物が用いられることが多い。そして、イソシアネ
ート基との反応性を有するOH基含有モノマーは、架橋
密度が大きくならないようにその量が制限され、通常は
COOH基含有モノマーよりも少なくなるように調整さ
れている。
【0007】上記モノマーを重合する際に、各モノマー
を均一に混合して反応容器に添加すると、OH基含有モ
ノマーの量がCOOH基含有モノマーより少ないため、
高分子量のポリマーにはOH基があるが、低分子量のポ
リマーにはOH基が少ないかまたは存在しないことにな
りがちである。しかし、イソシアネート基に対する反応
性はOH基の方がCOOH基よりも高いので、OH基が
存在する高分子量のポリマーが優先的に架橋して、低分
子量ポリマーがCOOH基を有していても架橋しない可
能性が高い。このため、架橋されなかった低分子量ポリ
マーが、再剥離性評価等の際に「糊残り」として被着体
に付着してしまうと考えられる。
【0008】このような低分子量ポリマーを含む粘着剤
に対し、架橋剤の添加量を増やしていくと、低分子量ポ
リマー中のCOOH基が関与する架橋反応が起こるため
次第に糊残りが少なくなっていくが、高分子量ポリマー
の架橋密度が高くなり過ぎて、粘着力(ピール値)が著
しく低下してしまうという問題が、依然として残ってい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明では、カ
ルボキシル基を架橋反応点とすることとし、どの程度架
橋させれば粘着力が良好で再剥離性にも優れた粘着剤を
得ることができるかを明確にして、再剥離性等の特性に
優れた粘着製品を提供することを課題として掲げた。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の粘着製品は、
(メタ)アクリル酸アルキルエステルとカルボキシル基
含有モノマーを必須的に含むモノマー成分から導かれる
粘着剤用ポリマーが、架橋した状態で含まれている粘着
層が形成された粘着製品であって、前記粘着層中の架橋
ポリマーは、ゲル分率X(質量%)と膨潤度Y(体積
倍)が、下記式(1)を満足するところに要旨を有す
る。 Y≦−(6.5/3)X+(535/3) …(1) ただし、Y>0,X>0である。
【0011】前記式(1)において、Y<80であるこ
とがより好ましい。再剥離性に優れると共に、耐薬品性
等の特性に優れるからである。
【0012】架橋前の粘着剤用ポリマーの水酸基濃度
は、ポリマー1gあたり0.01mmol(ミリモル)
以下であることが好ましい。本発明では、カルボキシル
基が架橋点となる架橋システムの構築を目指すものであ
るため、水酸基が少ない方が好ましいのである。
【0013】本発明には、(メタ)アクリル酸アルキル
エステルとカルボキシル基含有モノマーを必須的に含む
モノマー成分から導かれる粘着剤用ポリマーを含有する
粘着剤であって、前記粘着剤用ポリマーに対し、1分子
中にイソシアネート基を2個有する架橋剤を特定条件で
反応させて架橋ポリマーとなした場合に、この架橋ポリ
マーにおけるゲル分率G(質量%)が55〜75%、膨
潤度S(体積倍)が15〜40である粘着剤も含まれ
る。
【0014】また、本発明の粘着剤と、カルボキシル基
と反応し得る官能基を2個以上持つ架橋剤とを含む粘着
剤組成物を、50μmのポリエチレンテレフタレートフ
ィルム上に乾燥後の厚さが25μmとなるように塗布
し、加熱して架橋反応を終了させて粘着フィルムとなし
たとき、ステンレス鋼板に対する23℃、相対湿度65
%での180゜剥離粘着力が2.0N/cm以上である
ことが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】前記したように、低分子量ポリマ
ーにはOH基が存在しないことが多く、このため、OH
基を架橋点とする架橋システムでは、低分子量ポリマー
が未架橋のまま残存し、糊残りの原因になる。そこで、
本発明者等は、粘着剤用ポリマーのCOOH基を架橋点
として利用することを考えた。すなわち、COOH基を
架橋点とするとOH基を架橋点とする場合に比べ架橋反
応が進み過ぎることがないため、COOH基含有モノマ
ーはOH基含有モノマーよりも多量に使用することがで
き、この結果、高分子量ポリマーにも低分子量ポリマー
にも比較的均一に導入されて、低分子量ポリマーも架橋
させることができると考えられる。
【0016】そこで、粘着剤用ポリマーに導入すべきC
OOH基の量と架橋剤量を種々検討した結果、下記条件
で測定される架橋ポリマーのゲル分率X(質量%)と膨
潤度Y(体積倍)とが次の関係式を満足するものが、粘
着力が良好で再剥離性にも優れたものであることを見出
し、本発明に想到した。 Y≦−(6.5/3)X+(535/3) …(1) ただし、Y>0,X>0である。
【0017】・ゲル分率X(質量%):架橋ポリマー約
0.2gを精密に秤量した後、秤量した架橋ポリマー
を、50mlのテトラヒドロフランに24時間浸漬す
る。この液を#200メッシュ金網で濾過し、金網上に
残存したゲルを集めて、150℃で1時間乾燥させ、乾
燥後の質量を精密に秤量し、下記式に基づいてゲル分率
X(質量%)を求める: ゲル分率X(質量%)=100×[ゲルを乾燥した後の
質量/溶解前の架橋ポリマーの質量]
【0018】・膨潤度Y(体積倍):10mm×25m
m×100μmの架橋ポリマー試験片を50mlのテト
ラヒドロフランに24時間浸漬する。テトラヒドロフラ
ン中から、試料片を離型紙上に取り出して、長辺および
短辺の長さを測定する。浸漬前の試料片の長辺および短
辺の長さに対する倍率をそれぞれ算出して平均し、この
平均倍率を3乗して膨潤度(体積倍)とする。なお、膨
潤度は試料片の長辺、短辺の長さを基準にして、浸漬前
後の長さの変化倍率で算出するため、試料片の厚みは特
に限定されないが、膨潤度合いに影響を及ぼすことも考
えられるため、100μmとしている。
【0019】図1に、種々の共重合組成で、種々の架橋
条件の架橋ポリマーについて上記方法でゲル分率Xと膨
潤度Yを測定した結果を示した。粘着特性が良好なもの
(●)とそうでないもの(▲)は、Y=−(6.5/
3)X+(535/3)で示される直線で分けられるこ
とが分かる。なお粘着特性(測定方法・評価方法等は実
施例で詳述)については、初期粘着力が2N/cm以上
であり、かつ、加熱7日後の破壊状態が凝集破壊(C
F)でないもの(SF、TF、C)を良好なものとして
示した。
【0020】ゲル分率X(質量%)と膨潤度Y(体積
倍)が上記式を満足する架橋ポリマー、すなわち、Y=
−(6.5/3)X+(535/3)で示される直線
と、Y=0およびX=0の3本の直線で囲まれた領域
(斜線部)に存在する架橋ポリマーを含む粘着層が形成
されている粘着製品が、本発明に包含される粘着製品で
ある。なお、粘着製品の粘着層には、粘着付与剤やその
他の添加剤が含まれていることがあるが、ゲル分率Xの
測定では溶剤と共に除去されるので、測定値には影響を
及ぼさない。また、本発明では、ホモポリマーはもとよ
り、コポリマー、ターポリマー等の2元以上の共重合体
を含めて「ポリマー」と表現している。
【0021】架橋ポリマーのゲル分率X(質量%)と膨
潤度Y(体積倍)が上記式を満足しないもの、すなわち
図1の斜線部以外のところにプロットされる粘着剤用ポ
リマーは、架橋後の再剥離性に劣るか、粘着力が低いた
め好ましくない。
【0022】Yは80以下が好ましく、Xは40以上が
好ましい。膨潤度Yが80を超えるものあるいはゲル分
率Xが40未満のものは糊残りが多くなって再剥離性が
低下する傾向にあるからである。また、Yは10以上
が、Xは75以下が好ましい。Yが10未満のものやX
が75を超えるものは、架橋し過ぎとなり、粘着剤とし
たときの粘着力が低下する傾向にあるからである。Y≧
−(6.5/3)X+140であることも、粘着特性の
点から好ましい。すなわち、10≦Y≦80、40≦X
≦75、Y≦−(6.5/3)X+(535/3)、Y
≧−(6.5/3)X+140、という各条件で規定さ
れる好ましい領域を図2に示した。この範囲にプロット
される架橋ポリマーは、凝集力と粘着力のバランスに一
層優れている。Xの下限は45がより好ましく、55が
最も好ましい。Yの上限は70がより好ましく、60が
最も好ましい。
【0023】上記図1、図2においては、架橋剤の量や
反応条件は問われず、架橋後のポリマーのゲル分率Xと
膨潤度Yが、各図で示される領域に含まれれば、本発明
の範囲に含まれる。
【0024】本発明では、特定のイソシアネート系架橋
剤を用い、一定条件で一定量架橋させたときの粘着剤用
ポリマーについても、ゲル分率Gと膨潤度Sの好ましい
範囲を見出している。すなわち、本発明の粘着剤用ポリ
マーは、下記条件で架橋させたときに、ゲル分率G:5
5〜75%でかつ膨潤度S:15〜40を示すものであ
る。なお、ゲル分率G、膨潤度Sは、それぞれゲル分率
X、膨潤度Yと同じ測定方法で求められる。
【0025】・架橋条件:粘着剤用ポリマー1gに対
し、コロネートL−55E(日本ポリウレタン工業製;
「コロネート」は登録商標)を0.075g(ウエッ
ト)となるように溶剤の存在下で混合して架橋前ポリマ
ー混合物を作り、この混合物を離型紙上に乾燥後の厚み
が100μmになるように塗工して、23℃、相対湿度
65%の雰囲気下で1週間養生することにより、架橋ポ
リマーを得る。
【0026】上記架橋条件は、種々の粘着剤用ポリマー
について同条件で架橋度合いを調べてゲル分率Gと膨潤
度Sの好ましい範囲を導くことによって、適切な条件で
架橋したときに良好な粘着特性を発現することのできる
粘着剤用ポリマーを見出すために設定されており、架橋
剤の量は、粘着剤組成物として最適な架橋剤量ではな
い。すなわちゲル分率Gと膨潤度Sは、優れた粘着特性
を示す粘着剤用ポリマーを選定するときの目安である。
なお、粘着剤用ポリマーに対する最適架橋剤量は後で詳
しく説明する。上記架橋条件で架橋したポリマーのゲル
分率Gが55未満のものあるいは膨潤度Sが40を超え
るものは、糊残りが多くなって再剥離性が低下する傾向
にあり、また、Gが75を超えるものやSが15未満の
ものは、粘着剤としたときの粘着力が低下する傾向にあ
るからである。
【0027】粘着剤用ポリマーを形成するために用いら
れるモノマー成分としては、粘着力を発現させるための
(メタ)アクリル酸アルキルエステルと、架橋点となる
COOH基含有モノマーとが必須成分として挙げられ
る。
【0028】(メタ)アクリル酸アルキルエステルとし
ては、アルキル基の炭素数が1〜12のものが好まし
く、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アク
リル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)ア
クリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシ
ル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)
アクリル酸n−オクチル、(メタ)アクリル酸イソオク
チル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル
酸ステアリル等が挙げられる。これらは1種または2種
以上を用いることができる。粘着特性を考慮すれば、モ
ノマー成分100質量%中の(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステル類の含有量を、70〜99.9質量%とする
ことが好ましい。99.9質量%を超えると、COOH
基含有モノマー量が少なくなって、充分架橋させること
ができない恐れがある。
【0029】COOH基含有モノマーの具体例として
は、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、無
水マレイン酸、マレイン酸、2−アクリロイルオキシエ
チルコハク酸、2−アクリロイルオキシエチルフタル
酸、2−アクリロイルオキシエチルヘキサヒドロフタル
酸等が挙げられる。これらは1種または2種以上を用い
ることができる。中でも、(メタ)アクリル酸が好まし
い。COOH基含有モノマーは、0.1〜15質量%用
いることが好ましい。0.1質量%より少ないと、架橋
が不充分となって再剥離性を向上させることが難しい。
しかし、15質量%を超えて用いると、耐水性が低下し
ていくため好ましくない。粘着剤用ポリマー1g当たり
のCOOH基濃度で示すと、0.1〜2mmolが好ま
しい範囲である。
【0030】粘着剤用ポリマーを形成するためのモノマ
ー成分には、さらに、アクリロニトリルが含まれている
ことが好ましい。粘着剤の凝集力が向上し、保持力、再
剥離性等の特性が良好となる。この効果を発現させるた
めには、モノマー成分中、アクリロニトリルを1質量%
以上用いることが好ましい。より好ましい下限は2質量
%である。ただしあまり多く用いると粘着力が低下する
ので上限は10質量%に抑えることが好ましい。より好
ましい上限は8質量%である。
【0031】上記モノマー成分には、その他のモノマー
が含まれていてもよい。その他のモノマーの具体例とし
ては、スチレン、α−メチルスチレン等の芳香族系モノ
マー;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエス
テル;N−ビニルピロリドン、アクリロイルモルホリン
等のN基含有モノマー;メタクリロニトリル;(メタ)
アクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド等のア
ミド系モノマー等が挙げられるが、特に限定されるもの
ではない。これらのその他のモノマーは、モノマー成分
中0〜20質量%とすることが好ましい。20質量%を
超えると、粘着剤用ポリマーのTgが上がって硬くなる
ので、粘着力・耐反発性等の特性が低下するため好まし
くない。
【0032】さらに、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキ
シエチル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシプロピ
ル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メ
タ)アクリル酸4−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリ
ル酸2−ヒドロキシエチルのポリカプロラクトン変性物
である「プラクセルF」シリーズ(ダイセル化学工業社
製)等のOH基含有モノマーを少量であれば用いてもよ
い。
【0033】ただし、本発明ではCOOH基を用いて架
橋を行うものであるため、原則としてOH基は不要であ
る。さらに、例えば、イソシアネート基含有架橋剤を使
用する場合には、OH基がCOOH基よりも先にイソシ
アネート基と反応してしまうので、低分子量ポリマーを
架橋させるという本発明の目的を達成するためには、O
H基は少ないほうが好ましい。従って、ポリマー1g中
のOH基の濃度が、平均で、0.01mmol(ミリモ
ル)以下となるように、OH基含有モノマー量を調整す
ることが好ましい。特に、粘着力発生に寄与する高分子
量ポリマー側にOH基があると、高分子量ポリマーの架
橋反応に架橋剤が消費されて、低分子量ポリマーを架橋
させようとする本発明の目的を達成するために好ましく
ないので、高分子量ポリマーのOH基の量は0.01m
mol/g以下にすることが推奨される。なお、本発明
における「高分子量ポリマー」とは、ポリスチレン標準
試料換算の分子量をゲルパーミエーションクロマトグラ
フィー(GPC)を用いて測定したとき、重量平均分子
量が17.6×104以上のものをいう。
【0034】OH基濃度は、粘着剤用ポリマー溶液から
エバポレーター等で溶媒を除去し、後に残ったポリマ
ー、あるいはGPCを用いて分取した高分子量ポリマー
について、熱分解ガスクロマトグラフ質量分析計(熱分
解GC/MSと省略する)を用いて熱分解する方法等を
利用して求めることができる。滴定等の公知の方法を用
いてもよい。
【0035】本発明で用いたGPCによる分取条件およ
び熱分解GC/MSの測定条件は以下の通りである。
【0036】 [GPCによる分取条件] GPC測定装置:Liquid Chromatography Model 510 (Waters社製) 検出器:M410示差屈折計 カラム:Ultra Styragel Linear(19mm×30cm) Ultra Styragel 100A (19mm×30cm) Ultra Styragel 500A (19mm×30cm) 溶媒:THF 試料濃度は1%、注入量は2000マイクロリットル/回とした。
【0037】 [熱分解GC/MSの測定条件] GC/MS測定装置:QP−5000(島津製作所製) キャピラリーカラム:DB−1(長さ30m×内径0.258mm:J&W SCIENT IFIC社製)(非極性タイプ) DB−WAX(長さ30m×内径0.258mm:J&W SC IENTIFIC社製)(極性タイプ) 熱分解装置:キューリーポイントパイロライザー JPS−330(日本分析工 業社製) 熱分解温度・時間:590℃×5秒間。
【0038】粘着剤用ポリマーを合成する際には、(メ
タ)アクリル酸グリシジル、脂環エポキシ基含有モノマ
ーである「サイクロマー」シリーズ(ダイセル化学工業
社製)、(メタ)アクリル酸メチルグリシジル等のエポ
キシ基含有モノマー;(メタ)アクリル酸ジメチルアミ
ノエチル、(メタ)アクリル酸ジエチルアミノエチル、
ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド等のア
ミノ基含有モノマー;等を少量であれば使用してもよ
い。なお、反応性を有する2種類以上の官能基を同一の
粘着剤用ポリマー中に導入すると、ゲル化の原因となる
ので好ましくない。互いに反応性のない2種以上の官能
基であれば、併存可能である。
【0039】本発明で用いられる粘着剤用ポリマーは、
常温で粘着性を有していることが好ましく、タックおよ
び粘着力のバランスの観点から、重合後のポリマーのガ
ラス転移温度(Tg)が−65℃〜−30℃になるよう
に、上記例示したモノマーを選択することが好ましい。
TgはDSC(示差走査熱量測定装置)、DTA(示差
熱分析装置)、TMA(熱機械測定装置)によって求め
ることができる。また、ホモポリマーのTg(K)と、
モノマーの重量分率等から求められる計算値を目安にし
てもよい。
【0040】モノマー成分を重合するに際しては、従来
公知の重合方法を採用することができ、その重合方法は
特に限定されない。例えば、溶液重合法やバルク重合法
等を用いることができ、工業的には溶液重合法が好まし
い。溶液重合法は、重合時の重合熱の除去が容易であ
り、操業性が良いからである。
【0041】溶液重合法やバルク重合法では、残存モノ
マーを減らすために、ブースターと呼ばれる後添加重合
開始剤を添加することが好ましい。このブースター添加
時に添加されるモノマー以外のモノマー成分を一括仕込
みで重合する方法と、モノマーを滴下しながら重合する
方法、一部を一括で仕込んでおき、残りのモノマーを滴
下しながら重合する方法等、いずれも採用できる。一括
仕込みで重合する場合、重合開始剤は最初の仕込みのと
きおよびブースターとして添加するとき以外、重合系に
加えないようにすることが好ましい。粘着力発現に有効
な高分子量のポリマーを生成するためである。モノマー
滴下の際は、反応容器中のモノマーと重合開始剤の比率
をなるべく一定にするために、モノマーと重合開始剤の
混合物を滴下することが好ましい。
【0042】重合開始剤としては、メチルエチルケトン
パーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、ジクミル
パーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイド、
クメンハイドロパーオキサイド、t−ブチルパーオキシ
オクトエート、t−ブチルパーオキシベンゾエート、ラ
ウロイルパーオキサイド、商品名「ナイパーBMT−K
40」(日本油脂社製;m−トルオイルパーオキサイド
とベンゾイルパーオキサイドの混合物)等の有機過酸化
物や、アゾビスイソブチロニトリル、商品名「ABN−
E」[日本ヒドラジン工業;2,2’−アゾビス(2−
メチルブチロニトリル)]等のアゾ系化合物等の公知の
ものを利用することができる。重合開始剤は、ブースタ
ー添加前においては反応容器内のモノマーの質量に対し
て、0.01〜1質量%となるように使用することが好
ましい。あまり多いと、所望とする高分子量のポリマー
が得られない。なお、粘着特性の点から、粘着剤用ポリ
マー全体としての重量平均分子量Mwは40万以上が好
ましく、60万以上がより好ましく、70万以上がさら
に好ましい。
【0043】ブースターとなる後添加用の重合開始剤
は、反応容器内の残存モノマーの質量(重合率の測定等
から導くことができる)に対して、重合開始剤の質量が
1〜10質量%となるように使用することが好ましい。
ブースターが少な過ぎると、残存モノマーのポリマーへ
の転化率が小さくて、最終ポリマー中にモノマーが残留
してしまう。ブースターが多すぎると、低分子量ポリマ
ーというよりもオリゴマーレベルの生成物が多数出来て
しまい、COOH基を利用した架橋システムでもって架
橋させても、糊残りを起こさなくなるだけの分子量のポ
リマーにすることができず、再剥離性に劣ることとな
る。
【0044】溶液重合で用いられる溶媒としては、具体
的には、例えば、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水
素類;酢酸エチル、酢酸ブチル等の脂肪族エステル類;
シクロヘキサン等の脂環族炭化水素類;ヘキサン、ペン
タン等の脂肪族炭化水素類等が挙げられるが、上記重合
反応を阻害しなければ、特に限定されない。これらの溶
媒は、1種類のみを用いてもよく、2種類以上を便宜混
合して用いてもよい。なお、溶媒の使用量は、適宜決定
すればよい。
【0045】反応温度や反応時間等の反応条件は、例え
ば、モノマー成分の組成や、重合方法、あるいは、得ら
れる(メタ)アクリル系粘着剤用ポリマーの要求特性、
粘着剤の用途等に応じて便宜設定すればよく、特に限定
されない。また、反応圧力も特に限定されるものではな
く、常圧(大気圧)、減圧、加圧のいずれであってもよ
い。なお、重合反応は、窒素ガス等の不活性ガスの雰囲
気下で行うことが望ましい。
【0046】粘着剤用ポリマーは、粘着製品として用い
られるときには架橋していることが必要である。架橋剤
は、COOH基との反応性を有する官能基を1分子中に
2個以上有するものが使用可能である。このような官能
基としては、イソシアネート基、エポキシ基、アミノ
基、メチロール基、アルコキシメチル基、イミノ基、金
属キレート基、オキサゾリニル基等が挙げられるが、こ
れらの中でも、使いやすさやカルボキシル基との反応性
等の点で、イソシアネート基が好ましい。
【0047】イソシアネート基を2個以上有するポリイ
ソシアネート化合物としては、トリレンジイソシアネー
ト(TDI)、4,4’−ジフェニルメタンジイソシア
ネート(MDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート、
キシリレンジイソシアネート、メタキシリレンジイソシ
アネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、水素
化ジフェニルメタンジイソシアネート、水素化トリレン
ジイソシアネート、水素化キシリレンジイソシアネー
ト、イソホロンジイソシアネート等のジイソシアネート
化合物;「スミジュールN」(住友バイエルウレタン社
製)等のビュレットポリイソシアネート化合物;「デス
モジュールIL」、「デスモジュールHL」(いずれも
バイエルA.G.社製)、「コロネートEH」(日本ポ
リウレタン工業社製)等として知られるイソシアヌレー
ト環を有するポリイソシアネート化合物;「スミジュー
ルL」(住友バイエルウレタン社製)等のアダクトポリ
イソシアネート化合物;「コロネートL(TDIのトリ
メチロールプロパンアダクト物)」および「コロネート
L−55E」(いずれも日本ポリウレタン工業社製)等
のアダクトポリイソシアネート化合物等を挙げることが
できる。これらは、単独で使用し得るほか、2種以上を
併用することもできる。また、これらの化合物のイソシ
アネート基を活性水素を有するマスク剤と反応させて不
活性化したいわゆるブロックイソシアネートも使用可能
である。
【0048】粘着剤用ポリマーと架橋剤を含む粘着剤組
成物を各種用途に応じた形態にして、粘着剤用ポリマー
と架橋剤とを架橋反応させることにより、本発明の粘着
製品を得ることができる。なお本発明では、「粘着剤」
は、粘着剤用ポリマーと、溶剤(水を含む)および必要
により用いられる粘着付与剤等の添加剤との混合物を言
い、溶剤以外の固形分中、本発明の粘着剤用ポリマーが
30質量%以上含まれるものを本発明の「粘着剤」とす
る。粘着剤用ポリマーは40質量%以上含まれることが
好ましく、100質量%であっても良い。「粘着剤組成
物」は、この粘着剤と架橋剤との混合物を、「粘着層」
は、粘着剤組成物を塗工して乾燥した後に形成されてい
る層(架橋反応が終了したもの)を、「粘着製品」は、
この粘着層を有する製品または粘着層そのものを、それ
ぞれ指すものとする。また、本発明の粘着製品とは、本
発明に含まれる架橋ポリマーが30質量%以上含まれる
ものである。架橋ポリマーは40質量%以上含まれるこ
とが好ましく、100質量%であっても良い。
【0049】粘着剤用ポリマーに対する架橋剤の量は、
特に限定されないが、COOH基量P(mol)に対す
る架橋剤の官能基量Q(mol)、すなわちQ/Pを2
/100〜300/1とすることが好ましい。粘着製品
の再剥離性と粘着力を優れたものにすることができる。
COOH基に対して架橋剤の官能基量が少なすぎると、
架橋が不充分となることがある。架橋剤が多くても、粘
着剤用ポリマーにCOOH基が余っていない限り架橋度
が過剰になることはあり得ないので、上限は300モル
倍が好ましい。Q/Pのより好ましい下限は1/100
である。Q/Pのより好ましい上限は100/1、さら
に好ましい上限は1/1である。
【0050】本発明に係る粘着剤用ポリマーは、ポリマ
ー自身が高分子量であり優れた粘着力を示すが、粘着剤
(粘着剤組成物に対しても同様)に、用途に応じて、必
要により、粘着付与剤が配合されていてもよい。粘着付
与剤としては、(重合)ロジン系、(重合)ロジンエス
テル系、テルペン系、テルペンフェノール系、クマロン
系、クマロンインデン系、スチレン樹脂系、キシレン樹
脂系、フェノール樹脂系、石油樹脂系等が挙げられる。
これらは1種または2種以上組み合わせて使用できる。
【0051】粘着付与剤の量は、特に限定されないが、
粘着剤用ポリマー100質量部に対して、通常、5〜1
00質量部とするのが好ましい。粘着付与剤の添加量が
5質量部より少ないと、粘着付与剤による粘着力向上効
果が発揮されないことがある。一方、上記粘着付与剤の
添加量が100質量部より多いと、逆にタックが減少し
て粘着力が低下するおそれがある。10質量部〜50質
量部の範囲内がさらに好ましい。
【0052】粘着剤(組成物)には、さらに、必要に応
じて、粘着剤に通常配合される充填剤、顔料、希釈剤、
老化防止剤、紫外線吸収剤、紫外線安定剤等の従来公知
の添加剤を添加してもよい。これらの添加剤は、1種類
または2種以上、使用可能である。これらの添加剤の添
加量は、所望する物性が得られるように適宜設定すれば
よい。
【0053】本発明の粘着剤用ポリマーと前記架橋剤、
必要により、上記各種添加剤、溶剤等を混合して調製さ
れた粘着剤組成物は、例えば、粘着シート、粘着ラベ
ル、粘着テープ、両面テープ等の各種粘着製品の製造に
好適に用いることができる。このような粘着製品は、基
材レスで、または基材に粘着剤組成物の層を形成した
後、架橋反応を行うことにより製造される。
【0054】基材としては、上質紙、クラフト紙、クレ
ープ紙、グラシン紙等の従来公知の紙類;ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリスチレン、ポ
リエチレンテレフテレート、ポリ塩化ビニル、セロファ
ン等のプラスチック;織布、不織布等の繊維製品等を利
用できる。基材の形状は、例えば、フィルム状、シート
状、テープ状、板状、発泡体等が挙げられるが、特に限
定されるものではない。
【0055】基材の片面に粘着剤組成物を公知の方法で
塗布することによって、粘着層が形成された粘着シー
ト、粘着テープ、粘着ラベル等の片面タイプの粘着製品
を得ることができる。また、紙、合成紙、プラスチック
フィルム等のシート状物に離型剤が塗布されている離型
紙等に粘着剤組成物を塗布することにより、基材レス
(単層構造)の粘着製品が得られ、基材レスの両面テー
プとして使用することができる。また、上記基材の両面
に同種または異種の粘着剤組成物を塗布して、両面テー
プとしてもよい。
【0056】粘着剤組成物を基材に塗布する方法は、特
に限定されるものではなく、ロールコーティング法、ス
プレーコーティング法、ディッピング法等の公知の方法
を採用することができる。この場合、粘着剤組成物を基
材に直接塗布する方法、離型紙等に粘着剤組成物を塗布
した後、この塗布物を基材上に転写する方法等いずれも
採用可能である。
【0057】粘着剤組成物を塗布した後、乾燥させるこ
とにより、粘着層が形成される。乾燥温度は、特に限定
されるものではないが、加熱乾燥時に架橋反応が進行す
るので、架橋剤の種類に応じて架橋反応が速やかに進行
する温度で乾燥することが好ましい。なお、用途によっ
ては、粘着剤組成物を被着体に直接、塗布してもよい。
【0058】基材上に形成された粘着層の表面には、例
えば、離型紙を貼着してもよい。粘着層表面を好適に保
護・保存することができる。剥離紙は、粘着製品を使用
する際に、粘着層表面から引き剥がされる。なお、シー
ト状やテープ状等の基材の片面に粘着層が形成されてい
る場合は、この基材の背面に公知の離型剤を塗布して離
型剤層を形成しておけば、粘着層を内側にして、粘着シ
ート(テープ)をロール状に巻くことにより、粘着層
は、基材背面の離型剤層と当接することとなるので、粘
着層表面が保護・保存される。
【0059】以上のようにして製造された本発明の粘着
製品は、再剥離性に優れ、しかも、良好な粘着力を示
す。粘着力の目安としては、50μmのポリエチレンテ
レフタレートフィルム上に乾燥後の厚さが25μmとな
るように粘着剤組成物を塗布し、加熱して架橋反応を終
了させて粘着フィルムとなしたとき、下記条件で測定さ
れるステンレス鋼板に対する23℃、相対湿度65%で
の180゜剥離粘着力が2.0N/cm以上であること
が好ましく、3.0N/cm以上がより好ましい。
【0060】〔180゜剥離粘着力測定条件〕ステンレ
ス鋼板(SUS304)板を被着体とし、23℃、相対
湿度65%の雰囲気下でステンレス鋼板に幅1.0cm
の試験テープを2kgのゴムローラで貼り付け、ゴムロ
ーラが試験テープ上を合計で3往復するように圧着す
る。圧着後、20分放置した後、剥離速度を300mm
/minとし、23℃、相対湿度65%の雰囲気下で、
JIS K 6854に準じて180゜剥離粘着力を測
定する。
【0061】
【実施例】以下実施例によって本発明を詳細に説明する
が、本発明の範囲はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。なお以下特にことわりのない場合、「%」は
「質量%」を、「部」は「質量部」をそれぞれ示すもの
とする。
【0062】合成例1(粘着剤用ポリマー溶液A1の合
成) 温度計、攪拌機、不活性ガス導入管、還流冷却器および
滴下ロートを備えた4つ口フラスコに、アクリル酸ブチ
ル291部、アクリル酸2−エチルヘキシル291部お
よびアクリル酸18部からなるモノマー成分600部の
うちの200部(モノマー初期仕込み分)と、酢酸エチ
ル300部を加えてから昇温し、80℃になったところ
で過酸化物系開始剤(ナイパーBMT−K40:日本油
脂(株)社製)を0.6部を添加して重合を開始した。
重合開始から15分後に、残りのモノマー成分300部
(モノマー滴下分)と、ナイパーBMT−K40を0.
8部、および酢酸エチル16部を1時間半かけて滴下
し、3時間反応させた後、1回目希釈溶剤としてトルエ
ンを283部加えた。次いでブースター(後添加開始
剤)としてアゾ系重合開始剤(商品名ABN−E:日本
ヒドラジン工業(株)社製)を1.8部とトルエン50
部を添加し、さらに4時間反応を続けた。重合終了時に
2回目希釈溶剤としてトルエン248部を加えた。
【0063】その結果、固形分40.0%、粘度594
0mPa・s(25℃、B型粘度計、以下同様)、重量
平均分子量67.7×104(GPC測定:標準ポリス
チレン換算、以下同様)の粘着剤用ポリマー溶液A1を
得た。得られた粘着剤用ポリマー溶液A1について、前
記した方法でGPCを用いて、重量平均分子量が17.
6×104以上の高分子量ポリマーを分取して、高分子
量ポリマーについて熱分解GC/MS測定装置でOH基
濃度を分析したところ、高分子量ポリマー1g当たり0
mmol/gであった。
【0064】合成例2(粘着剤用ポリマー溶液A2の合
成) 粘着剤用ポリマー溶液A1における1回目希釈溶剤の添
加時間を、モノマー滴下5時間後に変更した以外は合成
例1と同様の操作を行って、粘着剤用ポリマー溶液A2
を得た。物性評価結果を表1に示す。
【0065】合成例3(粘着剤用ポリマー溶液A3の合
成) モノマー組成を表1に示したように変更した以外は合成
例1と同様の操作を行って、粘着剤用ポリマー溶液A3
を得た。物性評価結果を表1に示す。
【0066】合成例4(粘着剤用ポリマー溶液A4の合
成) 温度計、攪拌機、不活性ガス導入管、還流冷却器および
滴下ロートを備えた4つ口フラスコに、アクリル酸ブチ
ル276部、アクリル酸2−エチルヘキシル276部お
よびアクリル酸48部からなるモノマー成分600部の
うちの200部と、酢酸エチル230部を加えてから昇
温し、80℃になったところでナイパーBMT−K40
を0.4部を添加して重合を開始した。重合開始から1
5分後に残りのモノマー成分400部と、ナイパーBM
T−K40を0.4部、および酢酸エチル157部を1
時間半かけて滴下し、3時間反応させた後、1回目の希
釈溶剤として酢酸エチルを636部加えた。次いでAB
N−Eを1.8部と酢酸エチル52部を添加し、さらに
4時間反応を続けた。重合終了時に2回目の希釈溶剤と
してトルエン248部を加えた。その結果、固形分3
3.8%、粘度3030mPa・s、重量平均分子量6
8.1×104の粘着剤用ポリマー溶液A4を得た。
【0067】合成例5〜7(粘着剤用ポリマー溶液A5
〜A7の合成) モノマー組成を表1〜2に示すとおりに変更した以外は
合成例4と同様の操作を行って、粘着剤用ポリマー溶液
A5〜A7を得た。物性評価結果を表1〜2に示す。
【0068】合成例8(粘着剤用ポリマー溶液A8の合
成) 温度計、攪拌機、不活性ガス導入管、還流冷却器および
滴下ロートを備えた4つ口フラスコに、アクリル酸ブチ
ル288部、アクリル酸2−エチルヘキシル288部お
よびアクリル酸18部からなるモノマー成分594部の
うちの240部と、酢酸エチル300部を加えてから昇
温し、80℃になったところでナイパーBMT−K40
を0.6部を添加して重合を開始した。重合開始から1
5分後に残りのモノマー成分254部と、ナイパーBM
T−K40を0.8部、および酢酸エチル16部を1時
間半かけて滴下し、3時間反応させたところで、1回目
の希釈溶剤としてトルエンを273部加えた。ついでA
BN−Eを1.8部とトルエン50部と、アクリル酸2
−ヒドロキシエチル6部を添加し、さらに4時間反応を
続けた。重合終了時に2回目の希釈溶剤としてトルエン
258部を加えた。得られた粘着剤用ポリマー溶液A8
の物性測定結果を表2に示す。
【0069】合成例9(粘着剤用ポリマー溶液A9〜A
11およびB1〜B2の合成) モノマー組成を表2〜3に示すとおりに変更した以外は
合成例A8と同様の操作を行って、粘着剤用ポリマー溶
液A9〜A11およびB1〜B2を得た。物性測定結果
を表2〜3に示す。なお、粘着剤用ポリマー溶液B1お
よびB2は比較例用である。
【0070】合成例10(粘着剤用ポリマー溶液B3の
合成) 温度計、攪拌機、不活性ガス導入管、還流冷却器および
滴下ロートを備えた4つ口フラスコに、アクリル酸ブチ
ル284.4部、アクリル酸2−エチルヘキシル28
4.4部、アクリル酸18部、およびメタクリル酸2−
ヒドロキシエチル2.64部からなるモノマー成分58
9.36部と、酢酸エチル720部を加えて昇温し、8
0℃になったところで過酸化物系開始剤(ナイパーBM
T−K40)を1.76部を添加して重合を開始した。
重合開始から20分毎にメタクリル酸2−ヒドロキシエ
チル10.56部と酢酸エチル100部からなるモノマ
ー成分溶液を9分の1ずつ加えた。反応開始から3時間
後にABN−Eを1.8部とトルエン40部とを添加
し、さらに4時間反応を続け、最後に希釈溶剤としてト
ルエン20部を加えた。その結果、固形分40.3%、
粘度1320mPa・s、重量平均分子量33.1×1
4の粘着剤用ポリマー溶液B3が得られた。
【0071】
【表1】
【0072】
【表2】
【0073】
【表3】
【0074】
【表4】
【0075】実施例1(実験No.1〜31)および比
較例1(実験No.32〜42) 粘着剤用ポリマー溶液A1〜A14およびB1〜B3の
それぞれの溶液を適当量採り、その中に含まれるポリマ
ー1質量部に対して、架橋剤としてコロネートL−55
E(固形分55%)を表5〜表9に示した量(ウエッ
ト)混合して、粘着剤組成物を作製した。下記の方法で
試験片を作成し、粘着特性を評価した。また、前記した
方法でゲル分率Xと膨潤度Yを測定し、図1にプロット
した。図1においては、初期粘着力が2N/cm以上で
あり、かつ、加熱7日後の破壊状態が凝集破壊(CF)
でないもの(SF、TF、C)を●、初期粘着力が2N
/cm未満で、または加熱7日後の破壊状態が凝集破壊
(CF)のものを▲として示した。●が実施例、▲が比
較例である。
【0076】[試験片の作成方法]基材としてポリエチ
レンテレフタレートフィルム(東レ株式会社製、厚さ5
0μm)を用い、粘着剤組成物を乾燥後の厚さが25μ
mとなるように塗布した後、100℃で3分間乾燥させ
ることにより、粘着フィルムを作成した。粘着剤表面に
離型紙(サンエー化研株式会社製、商品名K−80H
S)を貼着して保護した後、温度23℃、相対湿度65
%の雰囲気下で7日間養生した。養生後の粘着フィルム
を所定の大きさに切断して、試験片を作製した。なお、
離型紙は各種測定試験を実施する際に引き剥がした。
【0077】[保持力の測定方法]温度23℃、相対湿
度65%の雰囲気下で、ステンレス鋼板(SUS30
4:以下「SUS板」と記す)に、貼付面積が25mm
×25mmとなるように粘着フィルム試験片を貼着す
る。25分間放置後、この試験片が貼着されたSUS板
を80℃の恒温機に入れて、鉛直に吊り下げる。20分
間経過した後、9.8Nの力を試験片に掛けて、SUS
板から試験片が落下するまでの時間、または24時間後
のズレ距離を測定した。NCとあるのは、全くズレなか
ったものである。
【0078】[初期粘着力の測定方法]温度23℃、相
対湿度65%の雰囲気下で、被着体であるSUS板に幅
1.0cmの粘着フィルム試験片を貼着した。貼着は、
試験片の上を2kgの質量のゴムローラーで3往復させ
ることによって行った。貼着してから20分経過後に、
試験片の一端を180度方向に速度300mm/分でS
US板から剥離させた時の強度(180゜剥離粘着力:
N/cm)を測定した。また、剥離状態を下記基準で目
視評価した。 SF:粘着剤と被着体との界面剥離 TF:粘着剤と基材との界面剥離(粘着剤が被着体側へ
移行) C:粘着剤の跡が「曇り」となって残っている。 CF:多量に粘着剤が残っており、凝集破壊を起こして
いる。
【0079】[常態粘着力の測定方法]初期粘着力測定
と同様にして、SUS板に試験片を貼着した。貼着して
から24時間経過後に、試験片の一端を180度方向に
速度300mm/分でSUS板から剥離させた時の強度
(180゜剥離粘着力:N/cm)を測定した。
【0080】[加熱促進後の粘着力の測定方法]初期粘
着力測定と同様にして、SUS板に試験片を貼着した。
貼着してから70℃で24時間(1日)放置したもの
と、70℃で7日間放置したものについて、初期粘着力
測定と同様にして180゜剥離粘着力(N/cm)を測
定した。なお、粘着力は、それぞれ加熱状態からサンプ
ルを取り出し、23℃、相対湿度65%の雰囲気下で1
時間放置してから測定した。また、剥離状態を上記のよ
うに評価した。
【0081】
【表5】
【0082】
【表6】
【0083】
【表7】
【0084】
【表8】
【0085】
【表9】
【0086】表5〜8から、実施例のもの(実験No.
1〜31)は、粘着力と再剥離性が両立していることが
わかる。一方、表9によれば、比較用粘着剤用ポリマー
B1を用いた実験No.32〜34では架橋剤が少ない
のに粘着力が低い。また、架橋剤量の増加に伴って粘着
力が極めて低い値へと低下していくが、加熱7日後の剥
離状態は凝集破壊であって、再剥離性の向上は認められ
ない。これは、高分子量ポリマーにOH基があって高分
子量ポリマーの架橋が優先されるので、低分子量物が架
橋できず、糊残りの原因となっているためである。N
o.35〜36も同様の傾向を示している。No.39
〜42では、架橋剤の増加に伴い粘着力が低下する上
に、再剥離性は依然として向上しない。高分子量ポリマ
ーと低分子量ポリマーの両方にOH基があるポリマーを
用いていて、高分子量ポリマーの架橋が優先され、低分
子量物が架橋されなかったことによるものと考えられ
る。
【0087】実施例2(実験No.43〜49)および
比較例2(実験No.50〜52) 粘着剤用ポリマー溶液A1〜A3、A8〜A11および
B1〜B3のそれぞれの溶液を適当量採り、その中に含
まれるポリマー1質量部に対して、架橋剤としてコロネ
ートL−55E(固形分55%)を0.075質量部
(ウエット)混合して、粘着剤組成物を作製した。前記
した方法でゲル分率Xと膨潤度Yと粘着特性を評価し、
それぞれの測定結果を表10〜11に示した。
【0088】
【表10】
【0089】
【表11】
【0090】実施例3(実験No.53〜60) 粘着剤用ポリマー溶液A1、A3、A6およびA12の
それぞれを適当量採り、その中に含まれるポリマー1質
量部に対して、コロネートL−55E(固形分55%)
を表に示した量混合して、粘着剤組成物を作製した。な
お架橋剤量として、NCO基のmol数をポリマー中の
COOH基のmol数で割った値も併記した。前記した
方法で粘着特性を評価し、測定結果を表12に示した。
【0091】
【表12】
【0092】架橋剤量が、NCO/COOH(モル比)
で0.1〜1.0であれば、凝集力、粘着力、再剥離性
のバランスが良好であることが分かる。
【0093】
【発明の効果】本発明は、カルボキシル基を利用した架
橋システムの採用によって、ゲル分率Xと膨潤度Yが一
定の関係にある架橋ポリマーが粘着力と再剥離性といっ
た相反する特性を両立させ得ることを見出した。また、
カルボキシル基を利用した架橋システムでは低分子量ポ
リマーも架橋するため、糊残りを低減させることができ
た。さらに、架橋剤を多めに入れても粘着力が極端に低
下しないことも見出された。従って、粘着力と凝集力の
両性能が良好で、再剥離性が要求される用途に適した、
しかも、品質にばらつきの少ない粘着製品を提供するこ
とができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】ゲル分率Xと膨潤度Yの関係を示すグラフであ
る。
【図2】ゲル分率Xと膨潤度Yの関係を示すグラフであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 順啓 大阪府吹田市西御旅町5番8号 株式会社 日本触媒内 Fターム(参考) 4J004 AA10 AB01 CA02 CA04 CA05 CA06 CB01 CB02 CB04 CC02 FA01 4J040 DF041 DF051 GA05 GA07 JA09 KA16 LA06 PA23 4J100 AJ02Q AJ08Q AJ09Q AK32Q AL03P AL04P AL05P AL08Q BA12H BA16Q BA38H BC04Q BC43Q CA04 HA53 HC51 JA05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (メタ)アクリル酸アルキルエステルと
    カルボキシル基含有モノマーを必須的に含むモノマー成
    分から導かれる粘着剤用ポリマーが、架橋した状態で含
    まれている粘着層が形成された粘着製品であって、 前記粘着層中の架橋ポリマーは、下記測定方法で測定さ
    れるゲル分率X(質量%)と膨潤度Y(体積倍)が、下
    記式(1)を満足することを特徴とする粘着製品。 Y≦−(6.5/3)X+(535/3) …(1) ただし、Y>0,X>0である。 ・ゲル分率X(質量%):架橋ポリマーをテトラヒドロ
    フランに24時間浸漬した後、残留したゲルの量から、
    下記式に基づいてゲル分率(質量%)を求める: ゲル分率X(質量%)=100×[ゲルを乾燥した後の
    質量/溶解前の架橋ポリマーの質量] ・膨潤度Y(体積倍):10mm×25mm×100μ
    mの架橋ポリマー試料片をテトラヒドロフランに24時
    間浸漬し、浸漬後の膨潤度(体積倍)を求める。
  2. 【請求項2】 前記式(1)において、Yが80以下で
    ある請求項1に記載の粘着製品。
  3. 【請求項3】 架橋前の粘着剤用ポリマーの水酸基濃度
    が、ポリマー1gあたり0.01mmol以下である請
    求項1または2に記載の粘着製品。
  4. 【請求項4】 (メタ)アクリル酸アルキルエステルと
    カルボキシル基含有モノマーを必須的に含むモノマー成
    分から導かれる粘着剤用ポリマーを含有する粘着剤であ
    って、 前記粘着剤用ポリマーに対し、1分子中にイソシアネー
    ト基を2個有する架橋剤を下記条件で反応させて架橋ポ
    リマーとなした場合に、この架橋ポリマーにおけるゲル
    分率G(質量%)が55〜75%、膨潤度S(体積倍)
    が15〜40であることを特徴とする粘着剤。 ・架橋条件:粘着剤用ポリマー1gに対し、コロネート
    L−55E(日本ポリウレタン工業製;「コロネート」
    は登録商標)を0.075g(ウエット)となるように
    溶剤の存在下で混合して架橋前ポリマー混合物を作り、
    この混合物を離型紙上に乾燥後の厚みが100μmにな
    るように塗工して、23℃、相対湿度65%の雰囲気下
    で1週間養生することにより、架橋ポリマーを得る。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の粘着剤と、カルボキシ
    ル基と反応し得る官能基を2個以上持つ架橋剤とを含む
    粘着剤組成物を、50μmのポリエチレンテレフタレー
    トフィルム上に乾燥後の厚さが25μmとなるように塗
    布し、加熱して架橋反応を終了させて粘着フィルムとな
    したとき、下記条件で測定されるステンレス鋼板に対す
    る23℃、相対湿度65%での180゜剥離粘着力が
    2.0N/cm以上となることを特徴とする請求項4に
    記載の粘着剤。 〔180゜剥離粘着力測定条件〕ステンレス鋼板SUS
    304を被着体とし、23℃、相対湿度65%の雰囲気
    下でステンレス鋼板に幅1.0cmの粘着フィルム試験
    片を圧着する。圧着は、2kgのゴムローラを粘着フィ
    ルム試験片上で3往復させることにより行う。圧着して
    から20分経過後に、23℃、相対湿度65%の雰囲気
    下で試験片の一端を180゜方向に速度300mm/分
    でステンレス鋼板から剥離させた時の強度(N/cm)
    を測定する。
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