JPH07268302A - 感圧性接着剤組成物 - Google Patents

感圧性接着剤組成物

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JPH07268302A
JPH07268302A JP6229094A JP6229094A JPH07268302A JP H07268302 A JPH07268302 A JP H07268302A JP 6229094 A JP6229094 A JP 6229094A JP 6229094 A JP6229094 A JP 6229094A JP H07268302 A JPH07268302 A JP H07268302A
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JP
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meth
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acrylic copolymer
pressure
sensitive adhesive
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Application number
JP6229094A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Hasegawa
裕彰 長谷川
Yasumasa Tanaka
泰雅 田中
Akikazu Baba
明和 馬場
Kazuo Takei
一男 竹井
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Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 凝集力と粘着力のバランスが高度に優れ、透
明性を有し、かつ感圧性接着剤製品の実用性能として重
要な耐反発性に優れた感圧性接着剤に関するものであ
る。 【構成】 アルキル基の炭素数が1〜12の(メタ)ア
クリル酸アルキルエステルおよび官能基を有する重合性
単量体を必須とする(メタ)アクリル系共重合体(A)
と(メタ)アクリル酸アルキルエステル系単量体を必須
として含む単量体より構成され、数平均分子量が100
0〜50000、水酸基価が2〜250であり、各末端
に1個以上の水酸基を有する(メタ)アクリル系共重合
体(B)、並びに架橋剤(C)からなる感圧性接着剤組
成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感圧性接着剤組成物、
さらに詳しくは、凝集力と粘着力のバランスが高度に優
れ、透明性を有し、かつ感圧性接着剤製品の実用性能と
して重要な耐反発性に優れた感圧性接着剤に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】アクリル系感圧接着剤はタック、粘着
力、凝集力などの粘着物性および透明性耐熱性、耐候
性、耐水性、耐油性等に優れており、粘着ラベル、シー
ト、テープなどに幅広く使用されている。
【0003】このような感圧性接着剤製品は、その使用
対象によっては高曲率な曲面や複雑な凹凸を有する被着
体に貼付されたり、平板に貼付された後に曲げ加工やエ
ンボス加工を施されることがある。しかしながら、曲面
あるいは凹凸面に貼付されている感圧性接着剤製品は、
変形による応力を受けるため、製品端部での剥離や、凹
部の浮きが生じ易いという問題があった。この端部での
剥離や凹部での浮きに対応する性能を耐反発性と言い、
耐反発性は感圧性接着剤の実用性能のうち重要なものの
ひとつである。
【0004】耐反発性を改善するには、優れた粘着力と
長時間の変形に耐え得る凝集力が必要であるが、例えば
架橋密度を増大させる等の方法で凝集力の向上を図った
場合は粘着力が低下してしまうため耐反発性が悪化し、
粘着力を増大しようとして主ポリマーのガラス転移温度
を下げるような分子設計をすると変形に耐えられずに凝
集破壊を起こしてしまうように、粘着力と凝集力のバラ
ンスを取ることは非常に困難なことであった。
【0005】この改善方法として、感圧性接着剤の共重
合組成や架橋方法の他に、分子量および分子量分布、極
性基の分布、粘着付与剤、グラフト共重合、ブロック共
重合等の様々な角度から検討されている。
【0006】例えば、分子量および分子量分布の検討で
は、特開平1−178567号公報において、(メタ)
アクリル系共重合体の重合における分子量および分子量
分布の制御することにより、高度な初期接着力と接着後
の被着体の残留応力に抗する大きな凝集力を得る方法が
提案されているが、接着力と保持力性能は必ずしも満足
するものではない。
【0007】極性基の分布に関する検討では、特開平4
−345679号公報において、アクリル系共重合体を
用いた感圧性接着層の表層のカルボキシル基の平均含有
濃度を内部のそれの濃度より大きくすることにより、被
着体に対する密着性、接着性の向上が示唆されている。
また、特開平5−112618号公報では、(メタ)ア
クリル系共重合体の重合において、ポリイソシアネート
化合物と反応して架橋起点となるOH基含有モノマーを
分割または連続添加することにより、架橋起点の均一化
が提案されている。
【0008】粘着付与剤に関する検討では、特開平4−
180909号公報において、ポリマーと粘着付与剤の
両者に(メタ)アクリロイル基を含有し、活性エネルギ
ー線照射により架橋する方法が提案されている。また、
特開平4−110376号公報では、特定の不飽和ロジ
ンエステルをアクリル酸アルキルエステル系ポリマーに
特定量配合することにより、ポリオレフィンに対する接
着性、耐反発性を改良する方法が提案されている。
【0009】特開平3−115481号公報には特定の
三級アミノ基含有モノマー、特定の分子量を有するアク
リル系(共)重合体およびポリ不飽和化合物を含有する
活性エネルギー線硬化型ホットメルト感圧性接着剤が提
案されているが、高温時の凝集力が十分であるとは言え
ない。
【0010】特開平4−372683号公報には(メ
タ)アクリル系共重合体に反応性アルキレンオキサイド
化合物を配合し、ポリイソシアネート化合物による架橋
方法が提案されている。しかしながら、反応性アルキレ
ンオキサイド化合物を(メタ)アクリル系共重合体に添
加すると、両者の相溶性が必ずしも良好でなく経時的に
分離を起こす傾向がある。また、形成された感圧性接着
剤層も白濁する傾向が見られ、また、ポリオキシアルキ
レン鎖があるために耐水性が良好でない場合がある。
【0011】グラフト共重合体に関する検討では、例え
ば、特開平1−203412号公報、特開平4−209
685号公報において、マクロモノマーを用いたラジカ
ル共重合法で感圧性接着剤用樹脂が提案されている。し
かしながら、ここで開示されているマクロモノマーの合
成方法では、すべての片末端にOH基、COOH基、ま
たはNH2 基等が導入されず、グラフト化するためにこ
れらの官能基と反応する官能基をもつ(メタ)アクリロ
イル基含有化合物とを反応させても、すべての片末端に
(メタ)アクリロイル基を導入することはできない。ま
た、グラフト共重合組成物の粘着物性のひとつである高
温保持力も十分でない。さらに、特開平3−20088
6号公報においては、エチレンとアルキル基の炭素数が
2〜14のアクリレートの共重合体が幹部を形成し、マ
クロモノマーを用いて側鎖を導入する方法が提案されて
いるが、ポリオレフィンに対する粘着力、保持力は十分
なものではない。
【0012】ブロック共重合体に関する検討では、特開
平5−43857号公報において、放射線反応性不飽和
二重結合を有するアクリル系ブロック共重合体(ガラス
転移温度:50℃以上)とアクリル系ポリマーブロック
(ガラス転移温度:−20℃以下)の放射線硬化が提案
されているが、接着力と保持力は必ずしも十分とは言え
ない。
【0013】このように、耐反発性を改良するために様
々な角度から検討されているが、いまだに粘着力と凝集
力のバランスの良い耐反発性に優れた感圧性接着剤の物
性を十分に満足するものは得られていない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
着目してなされたものであり、凝集力と粘着力のバラン
スが高度に優れ、透明性を有し、かつ感圧性接着剤製品
の実用性能として重要な耐反発性に優れた感圧性接着剤
に提供することを課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明における感圧性接
着剤組成物は(メタ)アクリル酸アルキルエステル(a
1)および官能基を有する重合性単量体(a2)を必須
成分とする(メタ)アクリル系共重合体(A)、(メ
タ)アクリル酸アルキルエステル系単量体(b)を必須
として含む単量体より構成され、少なくとも2個の水酸
基が、(メタ)アクリル酸アルキルエステル系単量体を
重合してなるポリマー主鎖にそれぞれ独立して存在し、
その水酸基間の距離がポリマー主鎖の炭素数で20個以
上、重合度で10以上離れている各末端に1個以上の水
酸基を有する(メタ)アクリル系共重合体(B)および
重合性単量体(a2)の官能基且つ水酸基と反応しうる
架橋剤(C)を含んでなることを特徴とする。
【0016】また、本発明における感圧性接着剤組成物
は(メタ)アクリル酸アルキルエステル(a1)および
官能基を有する重合性単量体(a2)を必須成分とする
(メタ)アクリル系共重合体(A)、(メタ)アクリル
酸アルキルエステル系単量体(b)を必須として含む単
量体より構成され、各末端に1個以上の水酸基を有する
(メタ)アクリル系共重合体(B)および重合性単量体
(a2)の官能基且つ水酸基と反応しうる架橋剤(C)
を含んでなることを特徴とする。なお、工業的には(メ
タ)アクリル系共重合体(B)は各末端に1個以上の水
酸基を有するものが製造し易く好ましい。
【0017】ここで、各末端とは通常のビニル重合で言
われる開始末端(α末端)と停止末端(ω末端)のこと
を示し、通常ビニル系単量体に含まれる側鎖はこれには
含まれない。
【0018】以下では、本発明における感圧性接着剤組
成物について詳述する。
【0019】まず、本発明における(メタ)アクリル系
共重合体(A)の成分である(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステル系単量体(a1)としては、アルキル基の炭
素数が1〜12であれば特に制限はないが、例えば、
(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチ
ル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イ
ソブチル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メ
タ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル
酸n−オクチル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、
(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸ステ
アリルなどの(メタ)アクリル酸アルキルエステル類な
どが挙げられる。これらは1種または2種以上を用いる
ことができる。タックおよび粘着力のバランスから、重
合後のガラス転移温度が−65℃〜−30℃となるよう
なものを1種または2種以上組み合わせて使用するのが
好ましい。(メタ)アクリル系共重合体(A)中の(メ
タ)アクリル酸アルキルエステル系単量体(a1)の含
有量は70〜99.9重量%である。
【0020】本発明における官能基を有する重合性単量
体(a2)としては、特に制限はないが、例えば、アク
リル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、無水
マレイン酸、マレイン酸等の不飽和カルボン酸類、(メ
タ)アクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド等
の不飽和アミド類や(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシ
エチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、
(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチルのポリカプロ
ラクトン変性物(商品名:プラクセルFシリーズ(ダイ
セル化学工業(株)製))等の水酸基含有重合性単量体
が挙げられる。これらは1種または2種以上を用いるこ
とができる。本発明においては(メタ)アクリル系共重
合体(B)の各末端に水酸基が存在するので、架橋剤と
の反応を考慮した場合、水酸基含有重合性単量体が実質
的に含まれることが好ましい。(メタ)アクリル系共重
合体(A)中の官能基を有する重合性単量体(a2)の
使用量は0.1〜10重量%である。その使用量が0.
1重量%未満であると、架橋点が不十分となるため架橋
密度が十分でなく凝集力が不足し、また10重量%を越
えると架橋密度が高くなったり、凝集力が高くなり過ぎ
て、粘着力および耐反発性が低下する。
【0021】また、その他共重合可能な重合性単量体と
しては、特に制限はされないが、例えば、スチレン、α
−メチルスチレン、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、
N−ビニルピロリドン、(メタ)アクリロニトリル等を
共重合してもよい。(メタ)アクリル系共重合体(A)
中のこれらの重合性単量体の含有量はタックおよび粘着
力と凝集力のバランスから、0〜20重量%が好まし
い。その含有量が20重量%を越えると硬くなり、粘着
力および耐反発性が低下する。
【0022】次に、本発明における(メタ)アクリル系
共重合体(B)の必須成分である(メタ)アクリル酸ア
ルキルエステル系単量体(b)としては、従来公知の
(メタ)アクリル酸アルキルエステル系単量体であれば
特に制限はないが、例えば、(メタ)アクリル酸メチ
ル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブ
チル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)ア
クリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸n−
オクチル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)
アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸ステアリルな
どの(メタ)アクリル酸アルキルエステル類などが挙げ
られる。これらは1種または2種以上を用いることがで
きる。
【0023】本発明における(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステル系単量体を必須として含む単量体より構成さ
れ、数平均分子量が1000〜50000、水酸基価が
2〜250であり、各末端に1個以上の水酸基を有する
(メタ)アクリル系共重合体(B)の製造方法は特に制
限されることはなく、例えばリビングアニオン重合にお
いては、開始末端に水酸基を持つリビングポリマーをカ
ップリングする方法、多官能アニオン重合開始剤を用い
てリビング末端をエチレンオキサイドで修飾して停止さ
せる方法などが挙げられる。
【0024】また、ラジカル重合においては、ジチオカ
ルバメート化合物を利用したイニファーター法(T. Ots
u and A. Kuriyama, Polym. J., 17, 97(1985), T. Ots
uand A. Kuriyama, Polym. Bull., 11,135(1984), T. O
tsu and A. Kuriyama,Polym. J. Macromol. Sci.-Che
m., A21, 961(1984), A. Kuriyama and T. Otsu,Polym.
J., 16, 97(1985) 参照)が挙げられる。一方、特開平
5−262808号公報に提案されているように、両末
端に水酸基を有するジスルフィド、トリスルフィド等の
連鎖移動剤と重合開始剤の比を特定し、(メタ)アクリ
ル系モノマーを重合し、両末端に水酸基を有する(メ
タ)アクリル系(共)重合体を用いることができる。工
業的には、安価で簡便に両末端に水酸基を有する(共)
重合体を製造できるこの方法が好ましい。
【0025】本発明における(メタ)アクリル系共重合
体(B)の水酸基価は2〜250の範囲内でなければな
らない。この水酸基が2未満であれば、架橋後の架橋密
度が不足し、十分な機械強度が得られなくなる。また、
この水酸基価が250を越えると架橋密度が高すぎ十分
な伸びが得られなくなる。
【0026】また、本発明における(メタ)アクリル系
共重合体(B)の数平均分子量は1000〜50000
の範囲である。好ましくは2000〜30000であ
る。ここに挙げられる数平均分子量とはゲル浸透グロマ
トグラフィ(以下GPCと略記)で測定される標準ポリ
スチレン換算の値である。この数平均分子量が1000
未満であれば、分子量が小さすぎて架橋後の架橋点間距
離が短すぎるため、(メタ)アクリル系ポリマーとして
の良好な粘着物性を十分発揮できない。また、分子量の
大きいものと比較した場合、同じ重量部を添加しても分
子量が小さいがために、保持力を維持するためには多く
の架橋剤を必要とする。これは水酸基数が多くなるため
である。一方、数平均分子量が50000を越えるもの
であれば、架橋後の架橋点間距離が長くなり、単位体積
当たりの架橋密度が低下して十分な凝集力を得ることが
できない。また、数平均分子量が50000を越えるも
のを工業的に得ることは実質的にむずかしい。
【0027】また、本発明における(メタ)アクリル系
共重合体(B)には発明の効果を阻害しない程度に水酸
基含有重合性単量体を1種または2種以上共重合しても
かまわない。
【0028】本発明における(メタ)アクリル系共重合
体(B)の使用量は(メタ)アクリル系共重合体(A)
100重量部に対して0.5〜30重量部である。(メ
タ)アクリル系共重合体(B)の使用量が0.5重量部
未満であれば架橋点間距離を十分に延長することができ
ず耐反発性が低下し、また30重量部を越えると架橋密
度が小さくなり凝集力が低下する。
【0029】また、本発明における(メタ)アクリル系
共重合体(A)中の官能基に対する(メタ)アクリル系
共重合体(B)中の水酸基量は3〜100倍であるのが
好ましい。より好ましくは5〜50倍である。(メタ)
アクリル系共重合体(A)中の官能基に対する(メタ)
アクリル系共重合体(B)中の水酸基量が3倍に満たな
いと十分な架橋点をもつことができず凝集力が低下し、
100倍を越えると粘着力が低下する。
【0030】さらに、本発明における(メタ)アクリル
系共重合体(A)中の官能基と(メタ)アクリル系共重
合体(B)中の水酸基の合わせた数に対する架橋剤
(C)の官能基数は0.03〜0.7倍である。好まし
くは0.05〜0.3倍である。(メタ)アクリル系共
重合体(A)中の官能基と(メタ)アクリル系共重合体
(B)中の水酸基の合わせた数に対する架橋剤(C)の
官能基数が0.03倍未満であると十分な架橋密度を得
られず、凝集力が低下し、0.7倍を越えると架橋密度
が大きくなり過ぎて粘着力が低下する。
【0031】次に、本発明に使用される架橋剤(C)は
水酸基および重合性単量体(a2)の官能基と反応しう
る架橋剤であれば特に制限はされないが、例えば多官能
エポキシ化合物、多官能メラミン化合物、多官能イソシ
アネート化合物等が挙げられる。特に、水酸基とカルボ
キシル基に対する反応においては多官能イソシアネート
化合物が好ましい。多官能イソシアネート化合物として
は、従来公知の多官能イソシアネート化合物であれば特
に制限はないが、例えば、トリレンジイソシアネート
(TDI)、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネ
ート(MDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート、キ
シリレンジイソシアネート、メタキシリレンジイソシア
ネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、水素化
ジフェニルメタンジイソシアネート、水素化トリレンジ
イソシアネート、水素化キシリレンジイソシアネート、
イソホロンジイソシアネート等のイソシアネート化合
物;スミジュールN(住友バイエルウレタン社製)の如
きビュレットポリイソシアネート化合物;デスモジュー
ルIL、HL(バイエルA.G.社製)、コロネートE
H(日本ポリウレタン工業(株)製)の如きイソシアヌ
レート環を有するポリイソシアネート化合物;スミジュ
ールL(住友バイエルウレタン(株)社製)の如きアダ
クトポリイソシアネート化合物、コロネートL(日本ポ
リウレタン社製)の如きアダクトポリイソシアネート化
合物等を挙げることができる。これらは、単独で使用し
得るほか、2種以上を併用することもできる。また、ブ
ロックイソシアネートを使用することもできる。
【0032】架橋剤(C)の使用量は(メタ)アクリル
系共重合体(A)100部に対して0.1〜10重量
部、好ましくは0.5〜5重量部である。架橋剤(C)
の使用量が0.1重量部未満であると、架橋点が不十分
となるため架橋密度が十分でなく凝集力が不足し、また
10重量部を越えると架橋密度が高くなり過ぎて、粘着
力および耐反発性が低下する。
【0033】本発明の感圧性接着剤組成物には、必要に
応じて感圧性接着剤に通常使用される粘着付与剤を配合
してもよい。粘着付与剤としては、(重合)ロジン系、
(重合)ロジンエステル系、テルペン系、テルペンフェ
ノール系、クマロン系、クマロンインデン系、スチレン
樹脂系、キシレン樹脂系、フェノール樹脂系、石油樹脂
系等が挙げられる。これらは1種または2種以上組み合
わせて使用できる。
【0034】本発明の感圧性接着剤組成物には、粘着付
与剤の他に必要に応じて感圧性接着剤に通常使用される
充填剤、顔料、希釈剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、紫
外線安定剤等の各種添加剤を配合することができる。
【0035】本発明の感圧性接着剤組成物の支持体とし
ては、従来公知の紙、プラスチックフィルム、発泡体シ
ート、不織布等が利用できる。支持体の片面に本発明の
感圧性接着剤組成物を塗布することによって感圧性接着
シート、テープ、ラベル等を得ることができ、離型紙等
に感圧性接着組成物を塗布し単層構造にするか、あるい
は上記支持体の両面に感圧性接着剤組成物を塗布するこ
とによって両面テープを製造することができる。
【0036】
【作用】本発明の感圧性接着剤組成物は、感圧性接着力
をもたらす(メタ)アクリル系共重合体(A)のポリマ
ー主鎖に架橋剤と反応する官能基を有し、架橋剤を介し
て各末端に1個以上の水酸基を有する(メタ)アクリル
系共重合体(B)と共に架橋構造を形成すると考えられ
る。従来の架橋方法では(メタ)アクリル系共重合体
(A)に存在する官能基同士を架橋剤で反応させて架橋
構造を形成するため、架橋後のポリマー主鎖同士が接近
し合いポリマー主鎖の運動性が阻害されやすかった。こ
れでは、粘着力および凝集力のバランスを取るために、
架橋密度のコントロールで対応するには限界があった。
しかしながら、本発明の感圧性接着剤組成物のようにポ
リマー主鎖に架橋剤と反応する官能基を有し、架橋剤を
介して各末端に1個以上の水酸基を有する(メタ)アク
リル系共重合体(B)と共に架橋構造を形成すると、ポ
リマー主鎖同士の架橋点間距離を延長することができ、
ポリマー主鎖の運動性を阻害されることが減少するもの
と考えられる。
【0037】
【実施例】以下に、本発明の具体的な実施例を比較例と
併せて説明するが、本発明は、下記実施例に限定されな
い。また、下記実施例および比較例中、「部」および
「%」はそれぞれ「重量部」および「重量%」を表す。
【0038】−参考例1− ((メタ)アクリル系共重合体(A)の製造例1)アク
リル酸ブチル135部、アクリル酸2−エチルヘキシル
119.1部、アクリル酸2−ヒドロシキエチル0.9
部、アクリル酸15部、酢酸ビニル30部からなる重合
性不飽和単量体300部のうち100部と酢酸エチル2
00部を温度計、攪拌機、不活性ガス導入管、還流冷却
器および滴下ロートを備えた4つ口フラスコに仕込ん
だ。窒素気流下に攪拌し、80℃に保って重合開始剤と
してナイパーBMT−K40(日本油脂社製の有機過酸
化物)0.4部を加えて重合を開始させた。重合開始か
ら15分後に前記不飽和単量体成分の残りの200部を
2時間かけて連続的に滴下し、滴下終了後に酢酸エチル
110部、トルエン300部とナイパーBMT−K40
を0.6部追加し、85℃で5時間反応させ、固形分3
2.4%、粘度6000cps(25℃、B型粘度計、
以下同様)のアクリル系共重合体[1]の溶液を得た。
【0039】−参考例2− ((メタ)アクリル系共重合体(A)の製造例2)アク
リル酸ブチル242.4部、アクリル酸2−ヒドロシキ
エチル0.6部、アクリル酸12部、酢酸ビニル45部
からなる重合性不飽和単量体を参考例1と同様にして、
固形分31.9%、粘度6200cpsのアクリル系共
重合体[2]の溶液を得た。
【0040】−参考例3− ((メタ)アクリル系共重合体(A)の製造例3)参考
例2で得たアクリル系共重合体[2]100部(不揮発
分)に対して、粘着付与剤としてペンセルC(荒川化学
社製の重合ロジンエステル:軟化点117〜127℃)
20部とステベライトエステル(理化ハーキュレス社製
の水添ロジンエステル:軟化点71〜78℃)10部を
トルエン45部と共に加えて、固形分34.8%、粘度
3200cpsのアクリル系共重合体[3]の溶液を得
た。
【0041】−参考例4− ((メタ)アクリル系共重合体(A)の製造例4)アク
リル酸ブチル90部、アクリル酸2−エチルヘキシル1
65部、アクリル酸2−ヒドロシキエチル30部、アク
リル酸15部からなる重合性不飽和単量体を参考例1と
同様にして、固形分32.9%、粘度8000cpsの
アクリル系共重合体[4]の溶液を得た。
【0042】−参考例5− ((メタ)アクリル系共重合体(A)の製造例5)アク
リル酸ブチル90部、アクリル酸2−エチルヘキシル1
49.1部、アクリル酸2−ヒドロシキエチル0.9
部、アクリル酸45部、酢酸ビニル15部からなる重合
性不飽和単量体を参考例1と同様にして、固形分32.
2%、粘度9600cpsのアクリル系共重合体[5]
の溶液を得た。
【0043】−参考例6− ((メタ)アクリル系共重合体(A)の製造例6)アク
リル酸ブチル90部、アクリル酸2−エチルヘキシル1
19.1部、アクリル酸2−ヒドロシキエチル0.9
部、アクリル酸15部、酢酸ビニル75部からなる重合
性不飽和単量体を参考例1と同様にして、固形分31.
1%、粘度5200cpsのアクリル系共重合体[6]
の溶液を得た。
【0044】−参考例7− ((メタ)アクリル系共重合体(A)の製造例7)アク
リル酸ブチル209.1部、アクリル酸エチル60部、
メタクリル酸メチル15部、アクリル酸2−ヒドロシキ
エチル0.9部、アクリル酸15部からなる重合性不飽
和単量体を参考例1と同様にして、固形分32.0%、
粘度5800cpsのアクリル系共重合体[7]の溶液
を得た。
【0045】−参考例8− ((メタ)アクリル系共重合体(A)の製造例8)アク
リル酸2−エチルヘキシル293.1部、アクリル酸2
−ヒドロシキエチル0.9部、アクリル酸6部からなる
重合性不飽和単量体を参考例1と同様にして、固形分3
1.2%、粘度5300cpsのアクリル系共重合体
[8]の溶液を得た。
【0046】−参考例9− ((メタ)アクリル系共重合体の比較製造例1)アクリ
ル酸ブチル150部、アクリル酸2−エチルヘキシル1
20部、酢酸ビニル30部からなる重合性不飽和単量体
を参考例1と同様にして、固形分31.3%、粘度49
00cpsのアクリル系比較共重合体[9]の溶液を得
た。
【0047】−参考例10− ((メタ)アクリル系共重合体(B)の製造例1)滴下
ロート、撹拌機、窒素導入管、温度計および還流冷却器
を備えたフラスコに、2−ヒドロキシエチルジスルフィ
ド154部を仕込み、ゆるやかに窒素ガスを吹き込みな
がら100℃に加熱した。そこへ、2,2′−アゾビス
イソブチロニトリル(以下、これを「AIBN」と略
す。)1.64部をアクリル酸ブチル64部に溶解させ
たものを30分かけて滴下した。滴下中は重合温度を1
05±5℃に保持した。なお、滴下終了時のフラスコ中
の2−ヒドロキシエチルジスルフィド)のAIBNに対
するモル比は100であった。
【0048】滴下終了後、同温度でさらに30分撹拌を
続けて重合を完了させ、重合体[1]の分散液を得た。
この分散液の固形分濃度から計算した重合率は96%で
あった。
【0049】続いて、この分散液を分液ロートに移し、
トルエン100部を添加しよく振り混ぜた後、しばらく
静置し、2相分離した下層(2−ヒドロキシエチルジス
ルフィド)を除去した。その後、トルエン層をイオン交
換水200部で3回洗浄を行った。そして、洗浄後のト
ルエン相に硫酸ナトリウム50部を添加し、トルエン相
の脱水を行った後、エバポレーターでトルエン相のトル
エンおよび残存モノマーを留去し、重合体[10]を精
製した。
【0050】精製後の重合体[10]の数平均分子量
(Mn)はGPCにより測定した結果、2000であっ
た。また、この重合体[10]の平均水酸基数(Fn
(OH))は、JIS−K−1557に準じて求めたO
H価52と上記の数平均分子量の値とを基に算出した結
果、2.2(モル/ポリマー1モル)であった。
【0051】−参考例11− ((メタ)アクリル系共重合体(B)の製造例2)2−
ヒドロキシエチルジスルフィドを72部、AIBNを
0.77部にした以外は参考例9と同様にして、数平均
分子量(Mn)が5000、平均水酸基数(Fn(O
H))が2.0(モル/ポリマー1モル)(OH価:2
2(mgKOH/g))の重合体[11]を得た。
【0052】−参考例12− ((メタ)アクリル系共重合体(B)の製造例3)2−
ヒドロキシエチルジスルフィドを18部、AIBNを
0.19部にした以外は参考例9と同様にして、数平均
分子量(Mn)が15000、平均水酸基数(Fn(O
H))が2.1(モル/ポリマー1モル)(OH価:8
(mgKOH/g))の重合体[12]を得た。
【0053】−参考例13− ((メタ)アクリル系共重合体(B)の製造例4)攪拌
機、窒素導入管、温度計および還流冷却管を備えたフラ
スコにエチレングリコールを280部仕込み、フラスコ
内の窒素置換を行った後、緩やかに窒素ガスを吹き込み
ながら、140℃に昇温した。反応容器内の温度が安定
してから、アクリル酸ブチル81部、アクリル酸エチル
9部にシクロヘキサノンパーオキサイド4.0部を溶か
した混合液と、パラトルエンスルホン酸2.8部とエチ
レングリコール33部との混合液を同時に1時間かけて
滴下した後、10分間140℃で攪拌を続け、重合を完
了させた。ガスクロマトグラフィーによるビニル系単量
体の残存率から重合率を求めたところ、92%であっ
た。
【0054】続いて、トルエン/水系の抽出溶媒を用
い、重合体を含む反応混合物から重合体を抽出分離し
て、重合体を含むトルエン溶液を得た。トルエンを留去
し、さらに減圧下、45℃で乾燥させることにより、精
製された共重合体[13]を得た。
【0055】精製後の共重合体[13]の数平均分子量
(Mn)は、GPCを用いた標準ポリスチレン換算法に
より測定した結果、3500であった。また、共重合体
[13]の平均水酸基数(Fn(OH))は、JIS−
K−1557に準じて求めたOH価と上記で測定した数
平均分子量の値とを基に算出した結果、4.2(モル/
重合体1モル)(OH価:67(mgKOH/g))で
あった。
【0056】−参考例14− ((メタ)アクリル系共重合体(B)の製造例5)反応
容器に仕込むエチレングリコールを120部、アクリル
酸ブチルを115部、アクリル酸エチルを13部、シク
ロヘキサノンを2部および滴下するパラトルエンスルホ
ン酸を1.3部、エチレングリコールを20部にした以
外は参考例13と同様にして、数平均分子量(Mn)が
12000、平均水酸基数(Fn(OH))が4.1
(モル/ポリマー1モル)(OH価:19(mgKOH
/g))の共重合体[14]を得た。
【0057】−参考例15− ((メタ)アクリル系共重合体(B)の製造例6)反応
容器に仕込むエチレングリコールを90部、アクリル酸
ブチルを230部、アクリル酸エチルを26部、シクロ
ヘキサノンを0.7部および滴下するパラトルエンスル
ホン酸を0.6部、エチレングリコールを10部にした
以外は参考例13と同様にして、数平均分子量(Mn)
が29000、平均水酸基数(Fn(OH))が4.1
(モル/ポリマー1モル)(OH価:8(mgKOH/
g))の共重合体[15]を得た。
【0058】−参考例16− ((メタ)アクリル系共重合体(B)の製造例7)反応
容器に仕込むエチレングリコールを400部、アクリル
酸ブチルを63部、アクリル酸2−ヒドロキシエチルを
27部、シクロヘキサノンを6.3部および滴下するパ
ラトルエンスルホン酸を3.5部、エチレングリコール
を50部にした以外は参考例13と同様にして、数平均
分子量(Mn)が1800、平均水酸基数(Fn(O
H))が8.8(モル/ポリマー1モル)(OH価:2
74(mgKOH/g))の共重合体[16]を得た。
【0059】−参考例17− ((メタ)アクリル系共重合体(B)の製造例8)2−
ヒドロキシエチルジスルフィドを720部、AIBNを
7.7部にした以外は参考例10と同様にして、数平均
分子量(Mn)が500、平均水酸基数(Fn(O
H))が2.2(モル/ポリマー1モル)(OH価:2
47(mgKOH/g))の重合体[17]を得た。
【0060】−参考例18− (各末端に水酸基を持たない(メタ)アクリル系重合体
の比較製造例1)アクリル酸ブチル300部のうち90
部とトルエン400部を温度計、攪拌機、不活性ガス導
入管、還流冷却器および滴下ロートを備えた4つ口フラ
スコに仕込んだ。窒素気流下に攪拌し、80℃に保って
重合開始剤としてAIBNを0.63部を加えて重合を
開始させた。重合開始から15分後に前記不飽和単量体
成分の残りの200部とトルエン20部に溶解させたA
IBN1.47部を3時間かけて連続的に滴下し、滴下
終了後1時間毎にトルエン5部に溶解させたAIBN
0.3部を3回追加し、90℃で5時間反応させ、固形
分45.8%、粘度750cpsのアクリル系比較重合
体[18]の溶液を得た。比較重合体[18]の数平均
分子量(Mn)は、GPCを用いた標準ポリスチレン換
算法により測定した結果、22000であった。
【0061】−参考例19− (各末端に水酸基を持たない(メタ)アクリル系重合体
の比較製造例2)トルエン600部を温度計、攪拌機、
不活性ガス導入管、還流冷却器および滴下ロートを備え
た4つ口フラスコに仕込んだ。窒素気流下に攪拌し、還
流下でアクリル酸ブチル300部と2,2’−アゾビス
(2−メチルブチロニトリル)(AMBN)10.5部
を滴下させて2時間重合させた。滴下終了後90℃に保
ち、1時間毎にトルエン5部に溶解させたAMBN1.
4部を2回追加し、さらに5時間重合させ、固形分4
6.4%、粘度23cpsのアクリル系比較重合体[1
9]の溶液を得た。比較重合体[19]の数平均分子量
(Mn)は、GPCを用いた標準ポリスチレン換算法に
より測定した結果、3700であった。
【0062】−実施例1− アクリル系共重合体[1]100部(不揮発分)に対し
て重合体[10]を8部、コロネートL(日本ポリウレ
タン社製のポリイソシアネート化合物:固形分75%)
を4.0部混合して感圧性接着剤組成物を作成し、感圧
性接着シートと両面テープを次のようにして作成した。
【0063】[感圧性接着シート]50μm厚のポリエ
ステルフィルムに、乾燥後の厚みが25μmとなるよう
に塗工した後、100℃で3分間乾燥させて感圧性接着
シートを得た。
【0064】[両面テープ]離型紙に乾燥後の厚みが7
5μmとなるように2枚塗工し、100℃で3分間乾燥
させた後、不織布の両側に転着して厚さ150μmの両
面テープを作成した。
【0065】−実施例2および4〜25− 実施例1に準じて、表1〜表4に示したように配合物を
室温で混合し、感圧性接着剤組成物とした後、感圧性接
着シートと両面テープを作成した。
【0066】−実施例3− 重合体[11]10部に対してヘキサメチレンジイソシ
アネート(HMDI)を0.36部、ジブチルスズジラ
ウレートを0.005部混合して80℃に保ち1時間攪
拌した。ついでこの混合物を室温まで冷却し、アクリル
系共重合体[1]100部(不揮発分)を混合して感圧
性接着剤組成物を作成し、実施例1に準じて感圧性接着
シートと両面テープを作成した。
【0067】−比較例1− アクリル系比較共重合体[1]100部(不揮発分)に
対して、コロネートLを1.0部混合して感圧性接着剤
組成物を作成し、実施例1に準じて感圧性接着シートと
両面テープを作成した。
【0068】−比較例2〜5− 比較例1に準じて、表4に示したように配合物を室温で
混合し、感圧性接着剤組成物とした後、感圧性接着シー
トと両面テープを作成した。
【0069】このようにして得られた感圧性接着シート
および両面テープについて、JIS−Z0237(19
91)に準じて粘着力、保持力、耐反発性を測定し、結
果を表1〜表4に示す。
【0070】[粘着力]23℃、65%RHの雰囲気中
で、25mm幅の感圧性接着シートサンプルをステンレ
ス鋼板(SUS304)に2kgのゴムローラーを1往
復させて貼り合わせ、24時間後に180度方向に速度
300mm/分で剥離した時の強度を測定した。
【0071】[保持力]ステンレス鋼板(SUS30
4)に25mm×25mmの感圧性接着シートを貼り付
け、貼り付けてから24時間後に80℃に保って20分
後に1kgの荷重を掛けて落下するまでの時間または2
4時間後のズレを測定した。
【0072】[耐反発性−1]20mm径のステンレス
鋼製円柱に15mm×30mmの感圧性接着シートを貼
り付け、40℃で24時間放置した時の円柱からの浮き
(mm)を測定した。
【0073】[耐反発性−2]0.4mm厚で幅20m
m、長さ180mmのアルミニウム板を両面テープの片
面に貼り付けてから、3mm厚で幅25mm、長さ20
0mmのポリスチレン板に2kgのローラーを1往復さ
せて貼り合わせ、30分後に190mmまでポリスチレ
ン板を屈曲変形させて、80℃で24時間放置した時の
両端からの浮き(mm)を測定した。
【0074】なお、生成した(メタ)アクリル系共重合
体(A)のガラス転移温度(Tg:K)は下記のデータ
を使用して次式に従って求めた。
【0075】 アクリル酸 :379(K) アクリル酸メチル :281(K) アクリル酸エチル :251(K) アクリル酸ブチル :219(K) アクリル酸2−エチルヘキシル :203(K) アクリル酸2−ヒドロキシルエチル :258(K) メタクリル酸メチル :378(K) 酢酸ビニル :305(K)
【0076】
【数1】
【0077】
【発明の効果】本発明の感圧性接着剤は、高度に粘着力
と凝集力のバランスが優れていると共に、透明性を有
し、実用性能として重要な耐反発性にも優れており、曲
面に対しても貼り付けた接着シートや両面テープが高温
時にも浮き剥がれることなく、優れた粘着性が持続す
る。
【0078】
【表1】
【0079】
【表2】
【0080】
【表3】
【0081】
【表4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹井 一男 大阪府吹田市西御旅町5番8号 株式会社 日本触媒高分子研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (メタ)アクリル酸アルキルエステル
    (a1)および官能基を有する重合性単量体(a2)を
    必須成分とする(メタ)アクリル系共重合体(A)、
    (メタ)アクリル酸アルキルエステル系単量体(b)を
    必須として含む単量体より構成され、各末端に1個以上
    の水酸基を有する(メタ)アクリル系共重合体(B)お
    よび重合性単量体(a2)の官能基且つ水酸基と反応し
    うる架橋剤(C)を含んでなる感圧性接着剤組成物。
  2. 【請求項2】 (メタ)アクリル酸アルキルエステル系
    単量体(b)を必須として含む単量体より構成され、各
    末端に1個以上の水酸基を有する(メタ)アクリル系共
    重合体(B)と重合性単量体(a2)の官能基且つ水酸
    基と反応しうる架橋剤(C)の反応生成物(D)と、
    (メタ)アクリル酸アルキルエステル(a1)および官
    能基を有する重合性単量体(a2)を必須成分とする
    (メタ)アクリル系共重合体(A)を含んでなる感圧性
    接着剤組成物。
  3. 【請求項3】 (メタ)アクリル系共重合体(A)10
    0重量部に対し、(メタ)アクリル系共重合体(B)
    0.5〜30重量部と架橋剤(C)0.1〜10重量部
    からなる請求項1記載の感圧性接着剤組成物。
  4. 【請求項4】 官能基を有する重合性単量体(a2)が
    水酸基含有重合性単量体である請求項1〜3のいずれか
    に記載の感圧性接着剤組成物。
  5. 【請求項5】 架橋剤(C)が多官能イソシアネート化
    合物である請求項1〜4のいずれかに記載の感圧性接着
    剤組成物。
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