JP2002105263A - 硬化性組成物 - Google Patents

硬化性組成物

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JP2002105263A
JP2002105263A JP2000304391A JP2000304391A JP2002105263A JP 2002105263 A JP2002105263 A JP 2002105263A JP 2000304391 A JP2000304391 A JP 2000304391A JP 2000304391 A JP2000304391 A JP 2000304391A JP 2002105263 A JP2002105263 A JP 2002105263A
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molecule
curable composition
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isobutylene
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JP2000304391A
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English (en)
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Yoshinori Yamanaka
祥道 山中
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分子中に少なくとも1.1個のアルケニル基
を有するイソブチレン系重合体を分子中に少なくとも2
個のヒドロシリル基を有する硬化剤で架橋する硬化性組
成物において、充填剤の添加による相分離が起こらずに
組成物の低粘度化が可能となり、作業性が向上する上、
機械物性の低下を抑えることである。 【解決手段】 下記(A)、(B)、(C)及び(D)
成分を必須成分とし、重合体の数平均分子量が(A)成
分と比較して(B)成分の方が小さいことを特徴とする
硬化性組成物を用いることにより、機械物性を確保しつ
つ、低粘度化できることを見出した。 (A)分子中に少なくとも1.1個のヒドロシリル化反
応可能なアルケニル基を含有するイソブチレン系重合体 (B)分子中に0.8〜1個のヒドロシリル化反応可能
なアルケニル基を含有するイソブチレン系重合体 (C)分子中に少なくとも2個のヒドロシリル基を含有
する硬化剤 (D)ヒドロシリル化触媒

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、比較的低粘度であ
り作業性に優れる、イソブチレン系重合体を含有する硬
化性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】分子中に少なくとも1個のアルケニル基
を有する有機重合体と分子中に少なくとも2個のヒドロ
シリル基を有する硬化剤を含有する硬化性組成物が、特
開平2−75644号、特開平3−181565号公報
等に開示されている。この組成物の硬化物は、優れた耐
候性、耐熱性、低透湿性等を有しており、幅広い用途へ
の利用が期待されている。
【0003】イソブチレン系重合体の硬化性組成物は、
比較的粘度が高く各種添加剤やフィラーを配合するため
に樹脂成分の粘度を低下させる必要に迫られることがあ
る。そのためには一般的には、非反応性の可塑剤が使用
されている。しかしこれらの可塑剤は非反応性であるた
めに架橋反応には関与しない、したがって架橋体の網目
とは結合しないので、可塑剤の添加により機械物性、耐
熱性等が低下することがある。また、特開平10−20
4233号公報にあるように可塑剤として反応性希釈剤
である炭素数6〜20のα−オレフィンを用いる方法が
示されているが、低粘度化効果は大きいものの、硬化剤
を多く使用する必要があるために充填剤を添加すると相
分離が起こることがあるという欠点があった。以上の点
から硬化物の機械物性の低下を抑えつつ、未硬化物を低
粘度化できる方法を見出す必要が生じてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、分子
中に少なくとも1.1個のアルケニル基を有するイソブ
チレン系重合体を分子中に少なくとも2個のヒドロシリ
ル基を有する硬化剤で架橋する硬化性組成物において、
分子中に0.8〜1個のヒドロシリル化反応可能なアル
ケニル基を含有するイソブチレン系重合体を反応性希釈
剤的に用いることにより、充填剤の添加による相分離を
起こすことなく組成物を低粘度化することが可能とな
り、作業性が向上する上、機械物性の低下を抑えること
ができることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記(A)、
(B)、(C)及び(D)成分を必須成分とし、重合体
の数平均分子量が(A)成分と比較して(B)成分の方
が小さいことを特徴とする硬化性組成物に関する。 (A)分子中に少なくとも1.1個のヒドロシリル化反
応可能なアルケニル基を含有するイソブチレン系重合体 (B)分子中に0.8〜1個のヒドロシリル化反応可能
なアルケニル基を含有するイソブチレン系重合体 (C)分子中に少なくとも2個のヒドロシリル基を含有
する硬化剤 (D)ヒドロシリル化触媒 本発明においては、(A)成分のイソブチレン系重合体
の数平均分子量が400〜1000000であり、なお
かつ(B)成分のイソブチレン系重合体の数平均分子量
が300〜800000であることが好ましい。
【0006】本発明においては、(C)成分の硬化剤が
分子中に少なくとも2個のヒドロシリル基を含有するポ
リオルガノハイドロジェンポリシロキサンであることが
好ましい。
【0007】本発明においては、(A)成分100重量
部に対して(B)成分を1〜100重量部含有すること
が好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に用いる(A)及び(B)
成分は、分子中にヒドロシリル化反応可能なアルケニル
基を有するイソブチレン系重合体である。
【0009】また、ヒドロシリル化反応可能なアルケニ
ル基とは、ヒドロシリル化反応に対して活性のある炭素
−炭素2重結合を含む基であれば特に制限されるもので
はない。アルケニル基としては、ビニル基、アリル基、
メチルビニル基、プロペニル基、ブテニル基、ペンテニ
ル基、ヘキセニル基等の脂肪族不飽和炭化水素基、シク
ロプロペニル基、シクロブテニル基、シクロペンテニル
基、シクロヘキセニル基等の環式不飽和炭化水素基が挙
げられる。
【0010】本発明においては、(A)成分は、1分子
中にアルケニル基を1〜10個有することが好ましく、
1.1〜4個有することがより好ましく、1.2〜3個
有することがさらに好ましい。また、(B)成分は、1
分子中にアルケニル基0.8〜1個有することが好まし
く、0.9〜1個有することがさらに好ましい。
【0011】さらに、本発明における(A)及び(B)
成分は、上記ヒドロシリル化反応可能なアルケニル基を
重合体末端に有するものであることが望ましい。このよ
うにアルケニル基が重合体末端にあるときは、最終的に
形成される硬化物の有効網目鎖量が多くなり、高強度で
高伸びのゴム状硬化物が得られやすくなるなどの点から
好ましい。
【0012】さらに、(A)及び(B)成分の使用量は
(A)成分100重量部に対して(B)成分1〜100
重量部用いるのが好ましく、さらに(A)成分100重
量部に対して(B)成分1〜50重量部用いるのが好ま
しく、さらに好ましくは(A)成分100重量部に対し
て(B)成分1〜30重量部用いるのが好ましい。
(B)成分が100重量部より多くなると硬化物のタッ
クが多くなり、(B)成分が1重量部より少ないと低粘
度化効果があまりない。
【0013】前記イソブチレン系重合体は、単量体単位
のすべてがイソブチレン単位から形成されていてもよ
く、イソブチレンと共重合性を有する単量体単位をイソ
ブチレン系重合体中の好ましくは50%(重量%、以下
同様)以下、更に好ましくは30%以下、特に好ましく
は20%以下の範囲で含有してもよい。
【0014】このような単量体成分としては、例えば炭
素数4〜12のオレフィン、ビニルエ−テル、芳香族ビ
ニル化合物、ビニルシラン類、アリルシラン類等が挙げ
られる。このような共重合体成分の具体例としては、例
えば1−ブテン、2−ブテン、2−メチル−1−ブテ
ン、3−メチル−1−ブテン、ペンテン、4−メチル−
1−ペンテン、ヘキセン、ビニルシクロヘキサン、メチ
ルビニルエ−テル、エチルビニルエ−テル、イソブチル
ビニルエ−テル、スチレン、α−メチルスチレン、ジメ
チルスチレン、p−t−ブトキシスチレン、p−ヘキセ
ニルオキシスチレン、p−アリロキシスチレン、p−ヒ
ドロキシスチレン、β−ピネン、インデン、ビニルジメ
チルメトキシシラン、ビニルトリメチルシラン、ジビニ
ルジメトキシシラン、ジビニルジメチルシラン、1,3
−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサ
ン、トリビニルメチルシラン、テトラビニルシラン、ア
リルジメチルメトキシシラン、アリルトリメチルシラ
ン、ジアリルジメトキシシラン、ジアリルジメチルシラ
ン、γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルメチルジメト
キシシラン等が挙げられる。
【0015】また、本発明の(A)及び(B)成分とし
て用いるイソブチレン系重合体には、本発明の目的が達
成される範囲でブタジエン、イソプレンのようなポリエ
ン化合物のごとき重合後2重結合の残るような単量体単
位を少量、好ましくは10%以下の範囲で含有させても
よい。
【0016】(A)成分のイソブチレン系重合体の数平
均分子量(GPC法、ポリスチレン換算)は、通常40
0〜1000000であり、500〜100000であ
るのが好ましく、さらに1000〜40000であるの
が好ましい。(A)成分のイソブチレン系重合体は、数
平均分子量が40000以下の、流動性を有するもので
あるのが取り扱いやすさなどの点から好ましい。
【0017】また、(B)成分のイソブチレン系重合体
の数平均分子量(GPC法、ポリスチレン換算)は、通
常300〜800000であり、400〜500000
であるのが好ましく、さらに500〜20000である
のが好ましい。
【0018】また、本発明の(A)及び(B)成分の製
造方法としては、特開平3ー152164や特開平7ー
304909各公報に開示されているような、水酸基な
どを有する重合体に不飽和基を有する化合物を反応させ
重合体に不飽和基を導入する方法が挙げられる。またハ
ロゲン原子を有する重合体に不飽和基を導入する方法と
してはアルケニルフェニルエーテルとフリーデルクラフ
ツ反応を行う方法、ルイス酸存在下アリルトリメチルシ
ランなどと置換反応を行う方法、種々のフェノール類と
フリーデルクラフツ反応を行い水酸基を導入した上でさ
らに前記のアルケニル基導入方法を併用する方法などが
挙げられる。さらに米国特許第4316973号、特開
昭63ー105005号公報、特開平4ー288309
号公報に開示されているような単量体の重合時に不飽和
基を導入する方法も可能である。
【0019】本発明の(C)成分である硬化剤として
は、分子内に少なくとも2個のヒドロシリル基を含有す
るものであれば、制限はない。ここで、ヒドロシリル基
1個とはSiH基1個をさす。従って、同一Siに水素
原子が2個結合している場合はヒドロシリル基2個と計
算する。
【0020】(C)成分としては、オルガノハイドロジ
ェンポリシロキサンが好ましいものの一つに挙げられ
る。ここで言うオルガノハイドロジェンポリシロキサン
とは、Si原子上に炭化水素基および水素原子を有する
ポリシロキサンを示し、その構造について具体的に示す
と、
【0021】
【化1】 などで示される鎖状、環状のものが挙げられる。
【0022】上記の各種のヒドロシリル基含有基のう
ち、本発明の(B)成分であるヒドロシリル基含有硬化
剤の(A)及び(B)成分のイソブチレン系重合体に対
する相溶性が良好である点から、特に下記のものが好ま
しい。
【0023】
【化2】 またこれら(C)成分に含まれるヒドロシリル基の個数
については少なくとも1分子中に2個あればよいが、2
〜40個が好ましく、3〜30個がより好ましい。本発
明の組成物をヒドロシリル化反応により硬化させる場合
には、該ヒドロシリル基の個数が2より少ないと、硬化
が遅く硬化不良を起こす場合が多い。また、該ヒドロシ
リル基の個数が40より多くなると、(C)成分である
硬化剤の安定性が悪くなり、その上硬化後も多量のヒド
ロシリル基が硬化物中に残存し、ボイドやクラックの原
因となる。
【0024】また、本発明の硬化性組成物において、
(A)成分と(B)成分中のトータルのアルケニル基と
(C)成分中のヒドロシリル基との比率は、通常、モル
比で1:0.5〜1:5であり、好ましくは1:0.8
〜1:3であり、さらに好ましくは1:1〜1:2.5
である。
【0025】本発明の(D)成分であるヒドロシリル化
触媒については、特に制限はなく、任意のものが使用で
きる。
【0026】具体的に例示すれば、塩化白金酸、白金の
単体、アルミナ、シリカ、カ−ボンブラック等の担体に
固体白金を担持させたもの;白金−ビニルシロキサン錯
体{例えば、Ptn(ViMe2SiOSiMe2Vi)
n、Pt〔(MeViSiO)4〕m};白金ーホスフ
ィン錯体{例えば、Pt(PPh34、Pt(PB
34};白金ーホスファイト錯体{例えば、Pt〔P
(OPh)34、Pt〔P(OBu)34(式中、Me
はメチル基、Buはブチル基、Viはビニル基、Phは
フェニル基を表し、n、mは整数を表す)、Pt(ac
ac)2、また、Ashbyらの米国特許第31596
01及び3159662号明細書中に記載された白金−
炭化水素複合体、並びにLamoreauxらの米国特
許第3220972号明細書中に記載された白金アルコ
ラ−ト触媒も挙げられる。なお、本発明の白金−ビニル
シロキサン錯体においては、白金(Pt)と配位子との
比率は、モル比で白金:配位子=1:0.2〜1:4で
あることが好ましい。
【0027】また、白金化合物以外の触媒の例として
は、RhCl(PPh33、RhCl 3、Rh/Al2
3、RuCl3、IrCl3、FeCl3、AlCl3、P
dCl2・2H2O、NiCl2、TiCl4、等が挙げら
れる。これらの触媒は単独で使用してもよく、2種以上
併用しても構わない。触媒活性の点から塩化白金酸、白
金−オレフィン錯体、白金−ビニルシロキサン錯体、P
t(acac)2等が好ましい。触媒量としては特に制
限はないが、(A)成分中のアルケニル基1molに対
して10-1〜10-8molの範囲で用いるのがよい。好
ましくは10-2〜10-6molの範囲で用いるのがよ
い。また、ヒドロシリル化触媒は、一般に高価で腐食性
であり、また、水素ガスを大量に発生して硬化物が発泡
してしまう場合があるので10-1モル以上用いない方が
よい。本発明においては、貴金属触媒を用いたアルケニ
ル基に対するSi−H基の付加反応によって硬化性組成
物が硬化するので、硬化速度が非常に速く、ライン生産
を行う上で好都合である。
【0028】また、本発明の硬化性組成物には、加熱硬
化型の硬化性組成物において一般的に知られている保存
改良剤を添加することができる。この保存安定性改良剤
としては、具体的には、脂肪族不飽和結合を含有する化
合物、有機リン化合物、有機硫黄化合物、窒素含有化合
物、スズ系化合物、有機過酸化物等を好適に用いること
ができる。さらに具体的には、2−ベンゾチアゾリルサ
ルファイド、ベンゾチアゾ−ル、チアゾ−ル、ジメチル
アセチレンダイカルボキシレ−ト、ジエチルアセチレン
ダイカルボキシレ−ト、BHT、ブチルヒドロキシアニ
ソ−ル、ビタミンE、2−(4−モルフォジニルジチ
オ)ベンゾチアゾ−ル、3−メチル−1−ブテン−3−
オ−ル、アセチレン性不飽和基含有オルガノシロキサ
ン、アセチレンアルコ−ル、3−メチル−1−ブチル−
3−オ−ル、ジアリルフマレ−ト、ジアリルマレ−ト、
ジエチルフマレ−ト、ジエチルマレ−ト、ジメチルマレ
−ト、2−ペンテンニトリル、2,3−ジクロロプロペ
ン等が挙げられるが、これらに限定されるわけではな
い。
【0029】また、本発明の硬化性組成物には、さらに
目的に応じて各種可塑剤や各種無機フィラーを添加する
ことができる。
【0030】可塑剤としては、本組成物の流動性を改善
するために添加するものであり、一般的に使用されてい
る可塑剤が使用できるが、本発明に用いるイソブチレン
系重合体と相溶性のよいものが好ましい。可塑剤の具体
例としては、例えばポリブテン、水添ポリブテン、α−
メチルスチレンオリゴマ−、液状ポリブタジエン、水添
液状ポリブタジエン、パラフィン油、ナフテン油、アタ
クチックポリプロピレン等が挙げられるが、その中でも
好ましくは不飽和結合を含まない水添ポリブテン、水添
液状ポリブタジエン、パラフィン油、ナフテン油、アタ
クチックポリプロピレンなどの炭化水素系化合物類が好
ましい。
【0031】またさらに、本発明の硬化性組成物には、
必要に応じてその他の充填剤、酸化防止剤、紫外線吸収
剤、顔料、界面活性剤等や硬化性組成物に接着性を付与
するために接着性付与剤を適宜添加することができる。
この充填剤の具体例としては、例えばシリカ、アルミ
ナ、炭酸カルシウム、酸化チタン、亜鉛華、硫酸バリウ
ム、クレイ、タルク等の無機化合物やポリプロピレン、
ポリエチレン、ポリアクリル酸エステル等の有機フィラ
ー等が挙げられる。また、接着性付与剤として、触媒を
不活性化しないような各種シランカップリング剤、例え
ば具体的にはエポキシ系、オレフィン系、メタクリル
系、エステル系、3級アミン系シランカップリング剤が
挙げられる。
【0032】本発明の組成物の使用方法は、特に制限は
ないが、金型成型や押出成型などにより成型したものを
使用する方法と、ビード状、又は、スプレー噴霧、ロー
ル塗工等、施工時に基材上に吐出して硬化させて使用す
る方法とが例示される。
【0033】本発明の組成物は、シーリング材、ガスケ
ット材料、接着剤、封止材料・ポッティング材や各種コ
ーティング材、防振材料等、低透湿性、低吸湿性、低気
体透過性、耐熱性、耐候性、電気絶縁性、振動吸収性を
活かした幅広い応用分野への使用が期待できる。具体的
な用途に、特に制限はないが、たとえば、コンデンサー
やリチウム系電池、燃料電池、バッテリー、化学プラン
ト、エンジン、燃料タンク等に用いるガスケットシール
材料や、建築用シール、屋上防水や太陽電池封止等屋外
使用部材向けのガスケット材料、パイプ、電気回路封止
用ボックス、工業用缶や食品用缶やビン等の蓋用やイン
クカートリッジ等高性能インク材向け等に用いるパッキ
ング、電子回路の表面保護用コート、ICカード等カー
ド材料、燃料電池等耐薬品性が必要なアルミ製等のパッ
キング材料用の表面コーティング材料、遮音性、防振用
シート材料、機械や電気機器用ロール材料、水素、酸素
等気体が通過するパイプやジョイント部向けのシール材
料等が例示される。以下に、実施例に基づき本発明を更
に詳細に説明するが、本発明はこれらにより何ら制限を
受けるものではない。硬化性組成物の物性評価として
は、硬化前の組成物粘度と硬化後の引張特性を測定し
た。 組成物粘度測定方法:組成物を混合、脱泡した後、E型
粘度計を用い、温度23℃下、回転数2.5rpmの条
件で測定を行った。また、無機フィラーを含む場合に
は、硬化物作製時に手混ぜ混合した時の作業性について
評価した。 引張特性測定方法:シート状硬化物を3号型ダンベルま
たは2(1/3)号形ダンベル(以後ミニダンベルと呼
ぶ)用型枠で打ち抜き、温度23℃、湿度65±5%の
恒温室中、引張速度200mm/min、チャック間距
離20mmの条件で島津オートグラフAG−2000A
を用いて行った。
【0034】
【実施例】実施例1 特開昭63ー105005号公報記載の方法により合成
した(A)成分である数平均分子量約10000の両末
端アリル基含有ポリイソブチレン(鐘淵化学工業(株)
製、EP400A )60g及び同じく特開昭63−1
05005号公報記載の方法により合成した(B)成分
である数平均分子量約5000の片末端アリル基含有ポ
リイソブチレン10g (C)成分である変性ハイドロ
ジェンポリシロキサン(鐘淵化学工業(株)製、CR1
00)を3.3g混合し、さらに可塑剤としてPAO5
010(出光石油化学製)を30g、酸化防止剤として
MARKAO−50(アデカアーガス(株)製)を0.
7gを手混ぜで十分混合した。この配合物に、 (D)
成分であるヒドロシリル化触媒である白金ビニルシロキ
サン錯体触媒(8.3×10-5mmol/μl、3wt
%キシレン溶液)を39μL(白金が(A)成分のアル
ケニル基量のモル数に対して5×10-4当量)、さら
に、硬化遅延剤としてジメチルマレート(和光純薬製)
を26μL(白金ビニルシロキサン触媒の白金に対して
30当量)となるように加えて、手混ぜ混合した。次に
この配合物を減圧攪拌脱泡機を用いて脱泡したのち、7
cm×10cm角の金型枠に流し込み、150℃で30
分間オーブンで硬化させた。硬化物シートから3号ダン
ベルを打ち抜き、引張り物性を測定した。また、粘度測
定には、(A)、(B)及び(C)成分と可塑剤を混合
した配合物を用いた。引張り測定及び粘度測定の結果を
表1に示す。 比較例1 (A)成分を70g、(B)成分を0gとした以外は実
施例1と同様の操作を行った。 実施例2 特開昭63ー105005号公報記載の方法により合成
した(A)成分である数平均分子量約10000のアリ
ル末端ポリイソブチレン(鐘淵化学工業(株)製、EP
400A )90g及び同じく特開昭63−10500
5号公報記載の方法により合成した(B)成分である数
平均分子量約5000の片末端アリル基含有ポリイソブ
チレン10g (C)成分である変性ハイドロジェンポ
リシロキサン(鐘淵化学工業(株)製、CR100)を
4.9g混合し、さらに可塑剤としてPAO5010
(出光石油化学製)を30g、無機フィラーとしてニッ
プシールSS50A(日本シリカ製)、酸化防止剤とし
てMARKAO−50(アデカアーガス(株)製)を
1.0gを手混ぜで十分混合した。この配合物に、
(D)成分であるヒドロシリル化触媒である白金ビニル
シロキサン錯体触媒(8.3×10-5mmol/μl、
3wt%キシレン溶液)を55μL(白金が(A)成分
のアルケニル基量のモル数に対して5×10-4当量)、
さらに、硬化遅延剤としてジメチルマレート(和光純薬
製)を37μL(白金ビニルシロキサン触媒の白金に対
して30当量)となるように加えて、手混ぜ混合した。
次にこの配合物を減圧攪拌脱泡機を用いて脱泡したの
ち、7cm×10cm角の金型枠に約20gを置き、1
50℃で30分間プレス成形を行った。硬化物シートか
らミニダンベルを打ち抜き、引張り物性を測定した。ま
た、粘度測定には、(A)、(B)及び(C)成分と可
塑剤を混合した配合物を用いた。引張り測定及び粘度測
定の結果を表1に示す。 実施例3 (A)成分を70g、(B)成分を30g、(C)成分
を4.3g用いた以外は実施例2と同様の操作をおこな
った。 比較例2 (A)成分を100g、(B)成分を0g、(C)成分
を5.1g用いた以外は実施例2と同様の操作をおこな
った。このときも、手混ぜで混合することにより配合物
を作製したが、実施例2等とは異なり、粘度が高く作業
は困難であった。
【0035】
【表1】
フロントページの続き Fターム(参考) 4F070 AA12 AB01 AB11 AB22 AC43 AC92 AE01 AE02 AE03 AE08 GA01 4J002 BB181 BB182 BB201 BB202 CP043 CP144 DA116 DD006 DD076 EC076 EE046 EW016 EW066 FB296 FD010 FD030 FD143 FD154 FD156 GH00 GJ01 GJ02 GL00 GM00 GQ00 GR00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(A)、(B)、(C)及び(D)
    成分を必須成分とし、重合体の数平均分子量が(A)成
    分と比較して(B)成分の方が小さいことを特徴とする
    硬化性組成物。 (A)分子中に少なくとも1.1個のヒドロシリル化反
    応可能なアルケニル基を含有するイソブチレン系重合体 (B)分子中に0.8〜1個のヒドロシリル化反応可能
    なアルケニル基を含有するイソブチレン系重合体 (C)分子中に少なくとも2個のヒドロシリル基を含有
    する硬化剤 (D)ヒドロシリル化触媒
  2. 【請求項2】 (A)成分のイソブチレン系重合体の数
    平均分子量が400〜1000000であり、なおかつ
    (B)成分のイソブチレン系重合体の数平均分子量が3
    00〜800000である請求項1記載の硬化性組成
    物。
  3. 【請求項3】 (C)成分の硬化剤が分子中に少なくと
    も2個のヒドロシリル基を含有するポリオルガノハイド
    ロジェンポリシロキサンである請求項1または2記載の
    硬化性組成物。
  4. 【請求項4】 (A)成分100重量部に対して(B)
    成分を1〜100重量部含有することを特徴とする請求
    項1、2または3記載の硬化性組成物。
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