JP2002105080A - 生理活性物質パネポフェナンスリンとその製造法 - Google Patents

生理活性物質パネポフェナンスリンとその製造法

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Tomio Takeuchi
富雄 竹内
Hironobu Iinuma
寛信 飯沼
Ryuichi Sekizawa
隆一 関澤
Susumu Matsui
侑 松井
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Microbial Chemistry Research Foundation
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TAKARA AGURI KK
Microbial Chemistry Research Foundation
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  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
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  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユビキチン活性化酵素に対して阻害活性を示
して新しい分子骨格を有する生理活性物質を提供する。 【課題】 次式(I) で表わされるパネポフェナンスリンが新規生理活性物質
としてヒラタケ科カワキタケ属アラゲカワキタケ(Panu
s rudis Fr.)の培養により得られた。パネポフェナン
スリンは癌細胞の増殖または炎症に関与するユビキチン
活性化酵素に対して阻害活性を有する生理活性物質であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ユビキチン活性化
酵素に阻害活性を示す新規生理活性物質であるパネポフ
ェナンスリン(panepophenanthrin)に関する。また本発
明は生理活性物質パネポフェナンスリンの製造法に関す
る。さらに本発明は、生理活性物質パネポフェナンスリ
ンから成る、ユビキチン活性化酵素の阻害剤に関する。
本発明による新規生理活性物質パネポフェナンスリン
は、キノコとしてヒラタケ科カワキタケ属のアラゲカワ
キタケ(Panus rudis Fr.)の培養によって生産される
物質である。
【0002】
【従来の技術】種々な多数の酵素阻害物質が知られてお
り、また種々な多数の生理活性物質が知られている。酵
素に阻害活性を有する物質、すなわち酵素阻害剤を抗炎
症剤あるいは抗癌剤として応用するための多くの研究が
なされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】癌細胞の増殖や炎症が
起きる際に、生理学的に関与して極めて重要な役割を果
たす酵素の一つにユビキチン活性化酵素が有ることが知
られるが、このユビキチン活性化酵素の阻害物質はいま
だ発見されていない。ユビキチン活性化酵素に阻害活性
をもつ新規な物質を提供することによって、従来知られ
ているまたは使用されている既知の抗炎症性化合物とは
異なる作用点を有し且つ新規な化学構造を有する抗癌活
性または抗炎症活性を示す化合物を創製できることが期
待される。そのための研究が行われている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の要
望に応えることができてユビキチン活性化酵素に対して
阻害活性を持つ新規な物質を提供することを目的に、従
来より、有用な新規生理活性物質の開発と実用化の研究
を促進してきた。ヒラタケ科カワキタケ属に属する既知
のキノコであるアラゲカワキタケの一菌株として、アラ
ゲカワキタケIFO 8994株を本発明者らは、大阪市所在の
財団法人 発酵研究所から分譲され、IFO 8994株の培養
と、培養生産物の研究を行ったが、その結果、新しい構
造骨格を有する生理活性物質が該菌株により生産されて
いることを見い出した。この新規な生理活性物質を単離
することに成功し、後記の式(I)で示される化学構造
を有することを確認し、生理活性物質パネポフェナンス
リンと命名した。更に、この新規な生理活性物質がユビ
キチン活性化酵素に対して阻害活性を有すことを見い出
した。
【0005】すなわち、第1の本発明においては、次式
(I): で表わされる化合物である、新規な生理活性物質パネポ
フェナンスリンが提供される。
【0006】次に、第1の本発明による生理活性物質パ
ネポフェナンスリンの理化学的性状を記載する。 A) 外観及び性質:白色粉末 B) 融点:144-146 oC C) 比旋光度 [α]D 26 +149.8o(c 1.0、メタノー
ル) D) 分子式:C22H28O8 E) TLCのRf値:0.42 シリカゲル(Art. 105715、メルク社製)の薄層クロマト
グラフィーで展開溶媒としてクロロホルム−メタノール
(5:1)で展開して測定した場合 F) APCIマススペクトル(m/z):419(M-H) G) 紫外線吸収スペクトル (i)メタノール溶液中及びメタノール−NaOH溶液中で測
定したUV吸収スペクトルは添付図面の図1に示す。主
なピークは次のとおりである。 λmax nm(ε) 255(4200) なお、メタノール溶液中のパネポフェナンスリンのUV
吸収スペクトルの曲線はメタノール−NaOH溶液中の
それと一致した。 (ii)メタノール−HCl溶液中で測定したUV吸収スペク
トルは添付図面の図2に示す。主なピークは次のとおり
である。 λmax nm(ε) 258(3400)
【0007】H) 赤外線吸収スペクトル(KBr 錠剤
法):添付図面の図3に示す。主な吸収帯は次のとおり
である。 νmax(cm-1) 3300-3400、2980、1680、1600、1470、
1340、1140、1000、830、760、550 I) 1H-NMRスペクトル(重メタノール中、内部標準はト
リメチルシランTMS):添付図面の図4に示す。 J) 13C-NMRスペクトル(重メタノール中、内部標準はト
リメチルシランTMS):添付図面の図5に示す。
【0008】さらに、生理活性物質パネポフェナンスリ
ンの生物学的性状を次に記載する。
【0009】本発明による生理活性物質パネポフェナン
スリンのユビキチン活性化酵素に対する阻害活性は、50
μg/ml以上のパネポフェナンスリン濃度でユビキチン
活性化酵素を完全に阻害する強さを有する。このユビキ
チン活性化酵素阻害活性は、以下のようにして測定し
た。即ち、ヒト由来のユビキチン活性化酵素を組換遺伝
子法で大腸菌に発現させ、この大腸菌からユビキチン活
性化酵素を採取および精製して、使用される酵素とし
た。またウシ由来のユビキチンをビオチン化してビオチ
ン化ユビキチンを基質として用いた。前記の酵素と基質
を、ATP(アデノシン-5'-3リン酸)とともにパネポフ
ェナンスリン検体の存在下または非存在下で37℃にて15
分間反応させた。得られた反応液をポリアクリルアミド
ゲル電気泳動にかけて、ゲル内の分画されたタンパク質
をエレクトロブロットによりポリビニリデンジフロライ
ド膜に吸着させ、この膜上のビオチン化タンパクの質量
をECL法(「Clin.Chem.」25巻、1531-1546頁(1979年)
参照)を用いて検定した。
【0010】パネポフェナンスリンの存在下に酵素反応
を行った試験区から検出されたビオチン化タンパク質の
量とパネポフェナンスリンの非存在下で酵素反応を行っ
た対照試験区から検出されたビオチン化タンパク質の量
との比較によって、ビオチン化ユビキチンとユビキチン
活性化酵素との結合物の生成量がパネポフェナンスリン
によって抑制される程度を測定した。
【0011】さらに第2の本発明によれば、ヒラタケ科
カワキタケ属に属する、上記の式(I)の化合物である
生理活性物質パネポフェナンスリンを生産する菌を栄養
培地に培養し、得られた培養物から生理活性物質パネポ
フェナンスリンを採取することを特徴とする、生理活性
物質パネポフェナンスリンの製造法が提供される。
【0012】第2の本発明の方法で使用できる生理活性
物質パネポフェナンスリンの生産菌の一例として、ヒラ
タケ科カワキタケ属アラゲカワキタケ(Panus rudis F
r.)がある。アラゲカワキタケの好ましく使用される菌
株はアラゲカワキタケIFO 8994株である。
【0013】なお、アラゲカワキタケIFO8994株は、大
阪市所在の財団法人 発酵研究所にタイプ・カルチャー
として保存されている。
【0014】アラゲカワキタケは、既知のキノコであ
り、ほとんど世界中に分布して生えるが、日本ではブナ
科の樹木に比較的普通に発生する。アラゲカワキタケの
キノコ菌学的性状は次のとおりである。その子実体の傘
は径1.5〜5cm、初めは万じゅう形、後に開いてやや漏斗
形となり、強じんな肉質〜やや革質、表面は粗い毛を密
生し、初め褐紫色のちしだいに紫があせて淡黄土褐色と
なる。ひだは垂生し、密、幅は狭く、白色のち淡黄土褐
色、ときにやや紫をおびる。縁はほぼ平坦であり、柄は
一般に短く(0.5〜2cm)、偏心生〜中心生、まれに側
生、表面はほぼかさと同様である。胞子紋は白色であ
る。胞子は4.5〜5.5×2〜2.5μm、狭楕円形であり、担
子器は4胞子性である。厚膜シスチジアは53〜70×9.5
〜14μm、棍棒形〜円柱形、または紡錘形である。hyph
al pegはない。肉組織の菌糸構成はdimiticである
(「原色日本新菌類図鑑(1)」32頁、今関六也、本郷次
雄、保育社、昭和62年6月30日発行)。
【0015】なお、本発明者らが発酵研究所から分譲さ
れたアラギカワキタケIFO 8994株は、ポテト・デキスロ
ース・アガー(Difco)上の菌糸の色が白色であり、寒
天中に色素を産生しない。また、23℃で1〜2ヶ月培
養すると、子実体様の組織を形成する。
【0016】第2の本発明の方法を実施するに当たって
は、ヒラタケ科カワキタケ属に属する生理活性物質パネ
ポフェナンスリンの生産菌を栄養培地に接種し、培養す
る。ここで用いる栄養培地は、前記の生産菌が資化でき
る炭素源と窒素源を栄養成分として含有するものであ
る。
【0017】その栄養源としては、通常はキノコの菌糸
状菌が栄養源として通常利用される物質、例えば炭素
源、窒素源、無機塩などの同化できる栄養源を使用でき
る。例えば、ぶどう糖、麦芽糖、糖蜜、デキストリン、
グリセリン、澱粉などの炭水化物や、大豆油、落花生油
などの油脂のごとき炭素源、ならびにペプトン、肉エキ
ス、綿実紛、大豆粉、酵母エキス、カゼイン、コーン・
スチープ・リカー、NZアミン、硫酸アンモニウム、硝酸
アンモニウム、塩化アンモニウムなどの窒素源を使用で
きる。所望ならば、さらに燐酸二カリウム、燐酸ナトリ
ウム、食塩、炭酸カルシウム、硫酸マグネシウム、塩化
マンガンなどの無機塩が使用でき、必要により、微量金
属、例えばコバルト、鉄などを添加することができる。
栄養源としては、その他、生理活性物質パネポフェナン
スリンを生産するのに使用される生産菌が利用しうるも
のであれば、いずれの公知の栄養源でも使用できる。
【0018】培地における上記のごとき栄養源の配合割
合は特に制約されるものでなく、広範囲に亘って変える
ことができる。使用するパネポフェナンスリン生産菌に
よって、最適の栄養源の組成及び配合割合は、当事者で
あれば、簡単な小規模実験により容易に決定できる。ま
た、上記の栄養源からなる栄養培地は、培養に先立ち殺
菌することができ、この殺菌の前又は後で、培地のpHを
5〜7の範囲、特にpH5.5〜6.5の範囲に調節するのが有利
である。
【0019】かかる栄養培地でのパネポフェナンスリン
生産菌の培養は、一般の、キノコによる生理活性物質の
製造で通常使用されているキノコ菌糸の培養の方法に準
じて行なうことができる。通常は好気条件下に培養する
のが好適であり、また通常は攪拌しながら及び/又は通
気しながら培養を行なうことができる。また、培養方法
としては、静置培養、振とう培養、通気攪拌をともなう
好気的な液体培養のいずれも使用可能であるが、好気条
件下の液体培養がパネポフェナンスリンの大量生産に適
している。
【0020】使用しうる培養温度はパネポフェナンスリ
ン生産菌の発育が実質的に阻害されず、該生理活性物質
を生産しうる範囲であれば、特に制限されるものではな
い。培養温度は使用する生産菌に応じて適宜選択できる
が、特に好ましいのは25〜30℃の範囲内の温度であるこ
とができる。培養は通常は培養物中にパネポフェナンス
リンが生産されて十分に蓄積するまで継続することがで
きる。その培養時間は培地の組成や培養温度、使用温
度、使用生産菌株などにより異なるが、通常14〜30日間
の培養で目的の生理活性物質を収穫することができる。
【0021】培養中の新規生理活性物質パネポフェナン
スリンの蓄積量は、上記したユビキチン活性化酵素阻害
活性の測定方法によって定量することができる。
【0022】パネポフェナンスリン生産菌の培養により
培養物中に蓄積されたパネポフェナンスリンは、これを
次いで培養物から採取する。培養後、必要により、濾
過、遠心分離などのそれ自体公知の分離方法によって培
養物から菌体を除去した後、得られた培養濾液を、有機
溶媒、特に酢酸ブチルなどを用いた溶媒抽出法や、吸着
法や、イオン交換能を利用したクロマトグラフィー、ゲ
ルろ過、向流分配を利用したクロマトグラフィーを単独
でまたは、組み合わせて処理することにより、パネポフ
ェナンスリンを単離精製して採取することができる。吸
着法やイオン交換能を有するクロマトグラフィー用の担
体としては、活性炭,シリカゲル,多孔性ポリスチレン
−ジビニルベンゼン樹脂もしくは各種のイオン交換樹脂
を用いることができる。かくして、前記した特性を有す
る新規生理活性物質パネポフェナンスリンが得られる。
【0023】さらに、第3の本発明では、前記の式
(I)で表わされる生理活性物質パネポフェナンスリン
から成る、ユビキチン活性化酵素の阻害剤が提供され
る。
【0024】第3の本発明による酵素阻害剤は、ユビキ
チン活性化酵素の酵素学的研究に利用でき、また抗腫瘍
剤、抗リューマチ剤、抗悪疫質剤、免疫抑制剤などとし
て応用される。
【0025】第3の本発明によるユビキチン活性化酵素
阻害剤は、パネポフェナンスリンを製薬学的に許容でき
る常用の固体または液体担体、例えばエタノール、水、
デンプン等と混和してなる組成物の形で使用できる。
【0026】
【発明の実施の形態】次に実施例により本発明を更に詳
細に説明するが、本発明は下記の実施例に限定されるも
のではない。実施例1 生理活性物質パネポフェナンスリンの製造 グルコース1%、ポリペプトン0.5%、酵母エキス0.3
%、KH2PO4 0.3%、MgSO4・7H2O 0.1%、を含む液体
培地(pH無調整)を振盪フラスコ(500ml容)に200mlず
つ分注し、常法により120℃で20分滅菌した。このよう
に滅菌された培地に寒天斜面培地に培養したヒラタケ科
カワキタケ属アラゲカワキタケ(Panusrudis Fr.)IFO
8994株を接種し、27℃で3日間静置培養した。その後は
27℃で回転撹拌2日間培養した。この培養液を種母培養
液とした。
【0027】グルコース1%、ポリペプトン0.5%、酵母
エキス0.3%、KH2PO4 0.3%、MgSO4・7H2O 0.1%、を
含む液体培地(pH無調整)を振盪フラスコ(500ml容)
に200mlずつ分注し、常法により120℃で20分間滅菌し
た。フラスコ内の滅菌された液体培地に、上記種母培養
液をそれぞれ7mlずつ接種し、27℃で15日間静置培養し
た。約一週間後には、白色の菌糸が培地表面を覆いつく
し、、液内には殆んど生育しない。
【0028】このようにして得られた培養液10 L(リッ
トル)をろ過し、培養ろ液を分離した。この培養ろ液を
ダイヤイオンHP-20吸着レジンのカラムに通過させ、レ
ジンを水で洗浄した。その後、50%メタノール水でレジ
ンのカラムから吸着された物質を溶出した。この溶出液
を減圧下で濃縮した後、酢酸エチルで抽出した。酢酸エ
チル層(抽出液)を減圧乾固し、得られた残渣を、シリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(40g)に付し、クロ
ロホルム-メタノール(50:1-20:1)により溶出した。パ
ネポフェナンスリンを含む画分を濃縮乾固して、パネポ
フェナンスリンの粗製物550mgを得た。これの一部 (65m
g)をさらにセファデックスLH-20によるゲルろ過カラム
クロマトグラフィー(100mL)に付し、メタノールによ
り溶出した。パネポフェナンスリンを含む画分を減圧下
で濃縮乾固すると、白色粉末としてパネポフェナンスリ
ンの精製物46mgを得た。融点144〜146℃。
【図面の簡単な説明】
【図1】パネポフェナンスリンのメタノール溶液中の紫
外線吸収スペクトル及び0.01NNaOH−メタノール溶液中
の紫外線吸収スペクトルである。
【図2】パネポフェナンスリンの0.01N HCl−メタノー
ル溶液中の紫外線吸収スペクトルである。
【図3】パネポフェナンスリンのKBr錠剤法で測定した
赤外線吸収スペクトルである。
【図4】パネポフェナンスリンの重メタノール溶液(内
部標準:トリメチルシラン)中にて測定したプロトン核
磁気共鳴スペクトルである。
【図5】パネポフェナンスリンの重メタノール溶液(内
部標準:トリメチルシラン)中にて測定した炭素13核磁
気共鳴スペクトルである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 43/00 101 A61P 43/00 101 C12N 1/14 C12N 1/14 G 9/99 9/99 C12P 17/16 C12P 17/16 //(C12N 1/14 (C12N 1/14 G C12R 1:645) C12R 1:645) (C12P 17/16 (C12P 17/16 C12R 1:645) C12R 1:645) (72)発明者 関澤 隆一 神奈川県横浜市神奈川区栄町22番地10 キ ャッスル松弥502号 (72)発明者 松井 侑 滋賀県草津市野路町2257番地 タカラアグ リ株式会社内 Fターム(参考) 4B064 AE55 CA07 CD04 CE03 CE07 CE09 CE10 CE11 DA01 DA13 4B065 AA71X AC14 AC15 BB03 BB15 BB23 BB29 BC03 BC50 BD14 BD16 BD18 BD30 BD50 CA18 CA44 CA46 4C071 AA01 AA08 BB02 BB07 CC13 EE02 FF12 GG03 HH05 HH08 KK17 LL01 4C086 AA01 CA01 MA01 MA04 NA14 ZB11 ZB26 ZC20 4C088 AA02 BA32 NA14 ZB11 ZB26 ZC20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式(I) で表わされる化合物である生理活性物質パネポフェナン
    スリン。
  2. 【請求項2】 ヒラタケ科カワキタケ属に属する、請求
    項1に記載の生理活性物質パネポフェナンスリンの生産
    菌を栄養培地に培養し、得られた培養物から生理活性物
    質パネポフェナンスリンを採取することを特徴とする、
    生理活性物質パネポフェナンスリンの製造法。
  3. 【請求項3】 パネポフェナンスリン生産菌がキノコで
    あるヒラタケ科カワキタケ属のアラゲカワキタケ(Panu
    s rudis Fr.)である請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 パネポフェナンスリン生産菌が日本、大
    阪市所在の財団法人発酵研究所にタイプカルチャーとし
    て寄託されているアラゲカワキタケIFO 8994株である請
    求項2に記載の方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の生理活性物質パネポフ
    ェナンスリンから成る、ユビキチン活性化酵素の阻害
    剤。
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