JPS5813148B2 - H646−sy3物質及びその製造法 - Google Patents
H646−sy3物質及びその製造法Info
- Publication number
- JPS5813148B2 JPS5813148B2 JP51103224A JP10322476A JPS5813148B2 JP S5813148 B2 JPS5813148 B2 JP S5813148B2 JP 51103224 A JP51103224 A JP 51103224A JP 10322476 A JP10322476 A JP 10322476A JP S5813148 B2 JPS5813148 B2 JP S5813148B2
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- JP
- Japan
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- substance
- water
- butanol
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- cultured
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- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
- Compounds Of Unknown Constitution (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はH646−SY3物質及びその製造法に関する
もので、より詳しくは本発明者らによって発見されたス
トレプトミセス属に属する新H646−SYB株を栄養
培地に好気的に培養し、その培養物から採取したH64
6−SY3物質及びその製造法に関するものである。
もので、より詳しくは本発明者らによって発見されたス
トレプトミセス属に属する新H646−SYB株を栄養
培地に好気的に培養し、その培養物から採取したH64
6−SY3物質及びその製造法に関するものである。
本発明で使用されるストレプトミセスH646−SY3
株は、本発明者らが広島県比婆郡東城町で採取した土壌
から分離したもので工業技術院微生物工業技術研究所に
寄託済のものである(微工研菌寄第3643号)。
株は、本発明者らが広島県比婆郡東城町で採取した土壌
から分離したもので工業技術院微生物工業技術研究所に
寄託済のものである(微工研菌寄第3643号)。
本菌株の菌学的性状は以下に示す通りである。
1.形態
H646−SYB株は顕微鏡下で基中菌糸より比較的長
い真直ぐな分枝の多い気菌糸を形成し、螺旋形成及び輪
生枝は認められない。
い真直ぐな分枝の多い気菌糸を形成し、螺旋形成及び輪
生枝は認められない。
成熟した胞子鎖は10個以上の胞子の連鎖を認め、胞子
の大きさは0.4〜0.7X1.3〜1.5ミクロン位
で胞子の表面は平滑である。
の大きさは0.4〜0.7X1.3〜1.5ミクロン位
で胞子の表面は平滑である。
2.各種培地における生育状態
色の記載において〔〕内に示す標準はコンテイナー・コ
ーポレーション・オブ・アメリカ(Container
Corporation ofAmerica)のカ
ラー・ハーモニイ・マニュアル(Colorharmo
ny manual)を用いた0(1)シュクロース・
硝酸塩寒天培地(27℃培養) 無色の発育上に茶白の気菌糸を着生し、溶解性色素は認
められない。
ーポレーション・オブ・アメリカ(Container
Corporation ofAmerica)のカ
ラー・ハーモニイ・マニュアル(Colorharmo
ny manual)を用いた0(1)シュクロース・
硝酸塩寒天培地(27℃培養) 無色の発育上に茶白の気菌糸を着生し、溶解性色素は認
められない。
(2)グルコース・アスパラギン寒天培地(27℃培養
) 発育はうす黄、気菌糸は着生せず、溶解性色素は認めら
れない。
) 発育はうす黄、気菌糸は着生せず、溶解性色素は認めら
れない。
(3)グリセリン・アスパラギン寒天培地(ISP培地
5、27℃培養) 無色の発育上に茶白〜うすだいたいの気菌糸を着生し、
溶解性色素は認められない。
5、27℃培養) 無色の発育上に茶白〜うすだいたいの気菌糸を着生し、
溶解性色素は認められない。
(4)スターチ・無機塩寒天培地(ISP培地4、27
℃培養) 黄茶(2pi,Mustard Brown)の発育上
にうすたいたい(4ec,Bisque)の気菌糸を着
生し、溶解性色素は認められない。
℃培養) 黄茶(2pi,Mustard Brown)の発育上
にうすたいたい(4ec,Bisque)の気菌糸を着
生し、溶解性色素は認められない。
(5)チロンン寒天培地(ISP培地7、27℃培養)
うす黄茶〜黄茶(3pi,Golden Brown)
の発育上に茶白の気菌糸をうつすらと着生し、溶解性色
素はわずかに茶色味を帯びる程度である。
の発育上に茶白の気菌糸をうつすらと着生し、溶解性色
素はわずかに茶色味を帯びる程度である。
(6)栄養寒天培地(27℃培養)
発育はうす黄茶を呈し、気菌糸は着生せず、溶解性色素
はわずかに茶色味を帯びる程度である。
はわずかに茶色味を帯びる程度である。
(7)イースト・麦芽寒天培地(ISP培地2、27℃
培養) うす黄茶(2ie,LL Mustard Tan]の
発育上にうすだいだいの気菌糸を着生し、溶解性色素は
認められない。
培養) うす黄茶(2ie,LL Mustard Tan]の
発育上にうすだいだいの気菌糸を着生し、溶解性色素は
認められない。
(8)オートミル寒天培地(ISP培地3、27℃培養
) 無色の発育上にうすいだいだい(4ec,Bis−qu
e)の気菌糸を着生し、溶解性色素は認められない。
) 無色の発育上にうすいだいだい(4ec,Bis−qu
e)の気菌糸を着生し、溶解性色素は認められない。
(9)グリセリン・硝酸塩寒天培地(27℃培卿うすオ
リーブ(11/2zg,Golden01ive−11
/2ni Olive)の発育上に茶山又は灰色の気菌
糸を着生し、溶解性色素は認められない。
リーブ(11/2zg,Golden01ive−11
/2ni Olive)の発育上に茶山又は灰色の気菌
糸を着生し、溶解性色素は認められない。
(10)スターチ寒天培地(27℃培養)無色の発育上
にうすだいたいの気菌糸をわずかに着生し、溶解性色素
は認められない。
にうすだいたいの気菌糸をわずかに着生し、溶解性色素
は認められない。
(11)リンゴ酸・石灰寒天培地(27℃培養)うす黄
の発育上にうすだいたいの気菌糸を着生し、溶解性色素
は認められない。
の発育上にうすだいたいの気菌糸を着生し、溶解性色素
は認められない。
(12)セルロース(27℃培養)
発育は無色、気菌糸は着生せず、溶解性色素も認められ
ない。
ない。
(13)ゼラチン穿刺培養
15%単純ゼラチン培地(20℃培養)では無色〜うす
黄茶の発育上に白〜茶白の気菌糸を着生し、溶解性色素
は褐色を呈する。
黄茶の発育上に白〜茶白の気菌糸を着生し、溶解性色素
は褐色を呈する。
グルコース・ペグトン・ゼラチン培地(27℃培養)で
は発育は黄茶、気菌糸は着生せず、溶解性色素は暗い黄
茶味を呈する。
は発育は黄茶、気菌糸は着生せず、溶解性色素は暗い黄
茶味を呈する。
(14)脱脂牛乳(37℃培養)
発育は黄茶、気菌糸は着生せず、溶解性色素はうす黄を
呈する。
呈する。
3 生理的性質
(1)生育温度範囲
スターチ・イースト寒天〔可溶性澱粉(犬印)1.0%
、イーストエキス(犬五栄養化学KK)0.2%、紐寒
天3.5係、pH7.O)を用い、20℃,24℃,2
7℃,30℃,37℃,50℃の各温度で試験の結果、
50℃を除いていずれの湿度でも発育するが最適温度は
30℃付近と思われる。
、イーストエキス(犬五栄養化学KK)0.2%、紐寒
天3.5係、pH7.O)を用い、20℃,24℃,2
7℃,30℃,37℃,50℃の各温度で試験の結果、
50℃を除いていずれの湿度でも発育するが最適温度は
30℃付近と思われる。
(2)ゼラチンの液化(is%単純ゼラチン培地、20
℃培養及びグルコース・ペプトン・ゼラチン培地、27
℃培養) 15%単純ゼラチン培地では21日間培養したがゼラチ
ンの液化は認められない。
℃培養及びグルコース・ペプトン・ゼラチン培地、27
℃培養) 15%単純ゼラチン培地では21日間培養したがゼラチ
ンの液化は認められない。
グルコース・ペプトン・ゼラチン培地では培養14日後
からわずかに液化が始まり、その程度は中程度である。
からわずかに液化が始まり、その程度は中程度である。
(3)脱脂牛乳の凝固・ベプトン化(脱脂牛乳、37℃
培養) 培養後、10日目までは何ら変化が認められず、14日
目に凝固が完了、その直後からベプトン化が始まり約2
週間で完了する。
培養) 培養後、10日目までは何ら変化が認められず、14日
目に凝固が完了、その直後からベプトン化が始まり約2
週間で完了する。
その作用は中程度である。
(4)スターチの加水分解(スターチ・無機塩寒天培地
及びスターチ寒天培地、27℃培養)培養後、5日目頃
からわずかに水解性が認められ、その作用は中程度であ
る。
及びスターチ寒天培地、27℃培養)培養後、5日目頃
からわずかに水解性が認められ、その作用は中程度であ
る。
(5)メラニン様色素の生成〔トリプトン・イースト・
ブロス(ISP培地1):チロシン寒天(ISP培地7
);ベプトン・イースト・鉄寒天培地(ISP培地6)
、いずれも27℃培養〕 ベプトン・イースト・鉄寒天培地で陽性、トリプトン・
イースト・ブロス培地で陰性またチロシン寒天培地では
わずかにメラニン様色素の生成が認められる。
ブロス(ISP培地1):チロシン寒天(ISP培地7
);ベプトン・イースト・鉄寒天培地(ISP培地6)
、いずれも27℃培養〕 ベプトン・イースト・鉄寒天培地で陽性、トリプトン・
イースト・ブロス培地で陰性またチロシン寒天培地では
わずかにメラニン様色素の生成が認められる。
(6)炭素源の利用性〔プリドハム・ゴトリ−ブ寒天培
地(ISP培地9)、27℃培養〕L−アラビノース、
D−キシロース、D一グルコースをよく利用して生育し
、D−フラクトースはおそらく利用していると判定され
、シュクロース、メソーイノシトール、L−ラムノース
、ラフイノース、D−マンニトールは利用しない。
地(ISP培地9)、27℃培養〕L−アラビノース、
D−キシロース、D一グルコースをよく利用して生育し
、D−フラクトースはおそらく利用していると判定され
、シュクロース、メソーイノシトール、L−ラムノース
、ラフイノース、D−マンニトールは利用しない。
(7)硝酸塩の還元反応〔10係硝酸カリ含有ベプトン
水(ISP培地8)、27℃培養〕おそらく陰性と判定
される。
水(ISP培地8)、27℃培養〕おそらく陰性と判定
される。
(8)リンゴ酸石灰の溶解(リンゴ酸石灰寒天培地、2
7℃培養) 発育周辺のリンゴ酸石灰を溶解し、その作用は強い方で
ある。
7℃培養) 発育周辺のリンゴ酸石灰を溶解し、その作用は強い方で
ある。
以上の性状を要約するとH646−SYB株はストレプ
トミセス属に属し、気菌糸は輪生枝、螺旋形成ともに見
られず、胞子の表面は平滑である。
トミセス属に属し、気菌糸は輪生枝、螺旋形成ともに見
られず、胞子の表面は平滑である。
種々の培地上で発育はうす黄茶〜黄茶を呈し、気菌糸は
茶白〜うすだいたい、溶解性色素は殆んど産生しないか
、産生じた場合は、うす黄を呈する程度である。
茶白〜うすだいたい、溶解性色素は殆んど産生しないか
、産生じた場合は、うす黄を呈する程度である。
メラニス様色素は陽性と判定され、澱粉氷解性及び蛋白
分解力は中程度である。
分解力は中程度である。
以上の性状から既知菌株を検索するとアクチノミセス・
ロセオビリデイス(Actinomyces rose
oviridis:International Je
arnal of Systematic Bacte
riology,18,372(1968))が最も近
緑の種としてあげられる。
ロセオビリデイス(Actinomyces rose
oviridis:International Je
arnal of Systematic Bacte
riology,18,372(1968))が最も近
緑の種としてあげられる。
そこで次にアクチノミセス・ロゼオビリデイスISP5
175株とH646−SY3株とを実際に比較検討した
成績について述べる。
175株とH646−SY3株とを実際に比較検討した
成績について述べる。
両者の比較成績は第1表の通りである。
上表に示したようにH646−,SYB株とアクチノミ
セス・ロゼオビリデイスISP5175株との主たる相
違点はメラニン様色素の形成であるが両者はかなりよく
一致している。
セス・ロゼオビリデイスISP5175株との主たる相
違点はメラニン様色素の形成であるが両者はかなりよく
一致している。
従ってH646−SYB株はアクチノミセス・ロゼオビ
リデイスに極めて近縁の種と考えられるところからH6
46−SYB株をストレプトミセス・ロゼオビリデイス
H646−SYB株と同定した。
リデイスに極めて近縁の種と考えられるところからH6
46−SYB株をストレプトミセス・ロゼオビリデイス
H646−SYB株と同定した。
尚放線菌は一般に人工的に才たは自然界で変異を起し易
いが本発明にいうストレプトミセスH646−SYB株
は、H646−SY3物質を生産し、本菌種及びその変
異菌と明確に区別されない菌はすべてこれを包含するも
のである。
いが本発明にいうストレプトミセスH646−SYB株
は、H646−SY3物質を生産し、本菌種及びその変
異菌と明確に区別されない菌はすべてこれを包含するも
のである。
本発明により、H646−SY3物質を製造するには、
先ず前記菌株を通常の微生物が利用し得る栄養物を含有
する培地で好気的に培養する。
先ず前記菌株を通常の微生物が利用し得る栄養物を含有
する培地で好気的に培養する。
栄養源としては、従来ストレプトミセス属の菌の培養に
利用されている公知のものが使用できる。
利用されている公知のものが使用できる。
例えば炭素源としてグリコース、澱粉、グリセリン、マ
ルトース、デキス卜リン、水飴、糖蜜、シュクロース、
大豆油等が使用し得る。
ルトース、デキス卜リン、水飴、糖蜜、シュクロース、
大豆油等が使用し得る。
窒素源としては大豆粉、小麦胚芽、肉エキス、ペプトン
、コーンステイープリカー、乾燥酵母、カザミノ酸、硫
酸アンモン、硝酸ソーダ等が使用し得る。
、コーンステイープリカー、乾燥酵母、カザミノ酸、硫
酸アンモン、硝酸ソーダ等が使用し得る。
その他必要に応じて炭酸カルシウム、食塩、塩化カリ、
燐酸塩等の無機塩顛を添加するほか、菌の発育を助け、
H646−SY3物質の生産を促進するような有機及び
無機物を適当に添加することができる。
燐酸塩等の無機塩顛を添加するほか、菌の発育を助け、
H646−SY3物質の生産を促進するような有機及び
無機物を適当に添加することができる。
培養法としては、一般抗生物質生産の場合と同様、液体
培養法、特に深部培養法が最も適している。
培養法、特に深部培養法が最も適している。
培養は好気的条件丁で行われ、培養に適当な温度は25
〜35℃であるがより好ましくは27〜28℃であり、
H646−SY3物質の生成は2〜4日で最高に達する
。
〜35℃であるがより好ましくは27〜28℃であり、
H646−SY3物質の生成は2〜4日で最高に達する
。
次に培養物から目的とするH646−SY3物質を採取
するには抗生物質のための常法を利用することができる
。
するには抗生物質のための常法を利用することができる
。
例えば培養液を枦過して菌体を除去し、得られたP液か
ら目的物を活性炭に吸着させた後、アセトンー水−0.
5Nアンモニア水(80:20:1)で数回溶出する。
ら目的物を活性炭に吸着させた後、アセトンー水−0.
5Nアンモニア水(80:20:1)で数回溶出する。
溶出液を減圧丁に濃縮、乾固し、得られる固形物を水に
溶かし、n−ブタノールで数回抽出する。
溶かし、n−ブタノールで数回抽出する。
抽出液を減圧下に濃縮乾固し、得られる固形物を少量の
n−ブタノールーエタノールー水(8:5:2)の混合
溶剤に溶かし、溶液をシリカゲル(Kieselgel
60,メルク社製)を充填した塔を通過させ、吸着物
をローブタノールーエタノールー水(8:5:2)で溶
出し、目的物を含む分画液を得る。
n−ブタノールーエタノールー水(8:5:2)の混合
溶剤に溶かし、溶液をシリカゲル(Kieselgel
60,メルク社製)を充填した塔を通過させ、吸着物
をローブタノールーエタノールー水(8:5:2)で溶
出し、目的物を含む分画液を得る。
次にこの分画を減圧下に濃縮することにより無色のシロ
ップ状のH646−SY3物質を得ることができる。
ップ状のH646−SY3物質を得ることができる。
尚以上のようにして得たH646−SY3物質をより純
化するためには、これを水に溶かし、SP−セファデン
クスC−25(H+型)(ファ一マシア・ファイン・ケ
ミカル社)を充填したカラムを通過させた後、吸着物を
無機塩水溶液特に水−IMNaCl系溶出液を用いてグ
ラジエント溶出を行い目的物を含んだ分画を集め、これ
を凍結乾燥し、乾燥品をクロロホルムで抽出し、抽出物
を減圧下に濃縮すればよい。
化するためには、これを水に溶かし、SP−セファデン
クスC−25(H+型)(ファ一マシア・ファイン・ケ
ミカル社)を充填したカラムを通過させた後、吸着物を
無機塩水溶液特に水−IMNaCl系溶出液を用いてグ
ラジエント溶出を行い目的物を含んだ分画を集め、これ
を凍結乾燥し、乾燥品をクロロホルムで抽出し、抽出物
を減圧下に濃縮すればよい。
以下にH646−SY3物質の理化学的性状を示す。
■.外観;
無色のシロップ
2,含有する元素:
炭素、水素、窒素、塩素、酸素
3.元素分析値(%);
炭素50.93へ水素8.81%、窒素5.49係、塩
素6.25%、酸素28.52% 4.Rf値; 0.42(n−ブタノールーメタノールー水(8:4:
1)) 0.:37(水飽和n−ブタンール〕 0.27(水飽和n−ブタノールー酢酸エチル(1:1
)) 0.87(アセトンー水(4二1)〕 5.比旋光度: 大吸収を示す。
素6.25%、酸素28.52% 4.Rf値; 0.42(n−ブタノールーメタノールー水(8:4:
1)) 0.:37(水飽和n−ブタンール〕 0.27(水飽和n−ブタノールー酢酸エチル(1:1
)) 0.87(アセトンー水(4二1)〕 5.比旋光度: 大吸収を示す。
7.赤外吸収スペクトル;
第2図に示す通りでその主要吸収帯はクロロホルム中、
3400〜3200,2940,2880,1720,
1660,1500,1470,1420,1380,
1230,1050.940Cm−1である。
3400〜3200,2940,2880,1720,
1660,1500,1470,1420,1380,
1230,1050.940Cm−1である。
8.溶解性;
水、メタノール、エタノール、n−ブタノール及びアセ
トンに可溶、酢酸エチルに難溶、nーヘキサン及びベン
ゼンに不溶 9.呈色反応: ニンヒドリン反応、1%過マンガン酸カリ反応及び5条
硝酸銀反応は陽性、アンスロン反応及びα−ナフトール
反応は陰性 本発明のH646−SY3物質は、それ自体は極めて弱
い抗菌力しか示さないが第2表に示すように抗生物質ト
リコマイシンの効力を増強するという極めて特異な性質
を有する。
トンに可溶、酢酸エチルに難溶、nーヘキサン及びベン
ゼンに不溶 9.呈色反応: ニンヒドリン反応、1%過マンガン酸カリ反応及び5条
硝酸銀反応は陽性、アンスロン反応及びα−ナフトール
反応は陰性 本発明のH646−SY3物質は、それ自体は極めて弱
い抗菌力しか示さないが第2表に示すように抗生物質ト
リコマイシンの効力を増強するという極めて特異な性質
を有する。
第2表から明らかなように通常トリコマイシンはコレス
テロールの存在で効力が激減するがH646−SY3物
質を添加した場合はコレステロールの存在、不存在にか
かわらずトリコマイシンの効力を増強することがわかる
。
テロールの存在で効力が激減するがH646−SY3物
質を添加した場合はコレステロールの存在、不存在にか
かわらずトリコマイシンの効力を増強することがわかる
。
尚本発明のH646−SY3物質はマウスに対する腹腔
内投与(4mg/マウス)では全く毒性を示さなかった
。
内投与(4mg/マウス)では全く毒性を示さなかった
。
注)最小発育阻止濃度はグルコース栄養寒天培地で37
℃で測定したものである。
℃で測定したものである。
I H646−SY3物質
■ トリコマイシン
■ トリコマイシン+コレステロール(4mcg/ml
)■ トリコマイシン+H646−SY3物質(2.5
mcg/ml)■ トリコマイシン+H646−SY3
物質(5mcg/ml)■ トリコマイシン+H646
−SY3物質(2.5mcg/ml)+コレステロール
(4mcg/ml)■ トリコマイシン+H646−S
Y3物質(5mcg/ml)+コレステロール(4mc
g/ml)以下に本発明を実施例により具体的に説明す
る。
)■ トリコマイシン+H646−SY3物質(2.5
mcg/ml)■ トリコマイシン+H646−SY3
物質(5mcg/ml)■ トリコマイシン+H646
−SY3物質(2.5mcg/ml)+コレステロール
(4mcg/ml)■ トリコマイシン+H646−S
Y3物質(5mcg/ml)+コレステロール(4mc
g/ml)以下に本発明を実施例により具体的に説明す
る。
実施例 1
1.0%マルトース及び0.4%イースト抽出物(pH
7.0)を含む培地にストレプトミセスH646−SY
3株(微工研菌寄第3643号)を接種し、往復振盪機
(振幅7cm、130ストローク/分)により27℃で
20時間培養を行い種菌とした。
7.0)を含む培地にストレプトミセスH646−SY
3株(微工研菌寄第3643号)を接種し、往復振盪機
(振幅7cm、130ストローク/分)により27℃で
20時間培養を行い種菌とした。
この種菌を1.5係可溶性澱粉、1係グルコース、20
係大豆粉、0.5%乾燥酵母(エビオス、田辺製薬製)
、0.25%NaCI、0.3%CaC03、0.00
08%MnCI2−4H20、0.0007%CuS0
4”5H20、0.0002%ZnS04・7H20、
o.oooi%FeS04・7H20(pH7.6滅菌
前)からなる培地100mlを入れた振盪フラスコ12
0個に接種し、往復振盪機(振幅7cm,130ストロ
ーク/分)により27℃で65時間培養した。
係大豆粉、0.5%乾燥酵母(エビオス、田辺製薬製)
、0.25%NaCI、0.3%CaC03、0.00
08%MnCI2−4H20、0.0007%CuS0
4”5H20、0.0002%ZnS04・7H20、
o.oooi%FeS04・7H20(pH7.6滅菌
前)からなる培地100mlを入れた振盪フラスコ12
0個に接種し、往復振盪機(振幅7cm,130ストロ
ーク/分)により27℃で65時間培養した。
培養液を炉過して菌体を除き、得られ4沖液8,000
ml(pH6.0)に24gの活性炭を加え1時間かく
はんした後、活性炭をr取する。
ml(pH6.0)に24gの活性炭を加え1時間かく
はんした後、活性炭をr取する。
活性炭を1600mgのアセトンー水−0.5Nアンモ
ニア水(80:20:1)の溶剤で、8回溶出し、溶出
液を減圧下に濃縮し、凍結乾燥する。
ニア水(80:20:1)の溶剤で、8回溶出し、溶出
液を減圧下に濃縮し、凍結乾燥する。
得られる濃縮物(4.532g;総活性、40.4%)
を水20mlに溶かし、10mlのn−ブタンールで3
回抽出する。
を水20mlに溶かし、10mlのn−ブタンールで3
回抽出する。
ブタノール層(36ml:総活性、38.8%)を減圧
下に濃縮し、シリカゲル(Kieselge160、メ
ルク社製)を充填した。
下に濃縮し、シリカゲル(Kieselge160、メ
ルク社製)を充填した。
50X1.5cmのカラムに通し、n−ブタノールーエ
タノールー水(8:5:2)の溶剤で溶出し、1分画を
1.5m/とし、100個分画した。
タノールー水(8:5:2)の溶剤で溶出し、1分画を
1.5m/とし、100個分画した。
No.21−100の分画を減圧Tに濃縮し、無色のシ
ロップ(155mg:頽活性、13.0%)を得た。
ロップ(155mg:頽活性、13.0%)を得た。
このシロップ72m9を13mlの水に溶かし、SP−
セファデツクス■C−25(H+型)を充填した35X
].5cmのカラムに通し、水(200ml)−1M
NaCI(200ml)系の溶出剤を用いグラジエント
溶出を行い、1分画10ml宛の分画を集めた。
セファデツクス■C−25(H+型)を充填した35X
].5cmのカラムに通し、水(200ml)−1M
NaCI(200ml)系の溶出剤を用いグラジエント
溶出を行い、1分画10ml宛の分画を集めた。
No.13−24の分画を凍結乾燥し、乾燥物を25m
lのクロロホルムで抽出し、抽出液を減圧下に濃縮乾涸
レて無色のシロップ(34my;総活性98%)を得た
。
lのクロロホルムで抽出し、抽出液を減圧下に濃縮乾涸
レて無色のシロップ(34my;総活性98%)を得た
。
第1図はH646−SY3物質の0.IN−HCI−M
eOH, 0.IN−NaOH−MeOH及びメタノー
ル中での紫外部吸収曲線を、第2図はクロロtルム溶液
中で測定した赤外部吸収曲線を示す。
eOH, 0.IN−NaOH−MeOH及びメタノー
ル中での紫外部吸収曲線を、第2図はクロロtルム溶液
中で測定した赤外部吸収曲線を示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 (C二4.85、メタノール)、シリカゲルG薄層クロ
マトグラフイにおけるRf値が0.42(n一ブタノー
ノレーメタノールー水(8:4二1)〕、0.37(水
飽和ブタノール)、0.27(水飽和nーブタノールー
酢酸エチル(1:1))、0.87〔アセトンー水(4
:1))、水、メタノール、エタノール、n−ブタノー
ル及びアセトンに可溶、酢酸工チルに難溶、n−ヘキサ
ン及びベンゼンに不溶性であり、ニンヒドリン反応、1
係過マンガン酸カリ反応及び5%硝酸銀反応が陽性、ア
ンスロン反応及びα−ナフトール反応が陰性であり、元
素分析値が炭素50.93%、水素8.81%、窒素5
.49%、塩素6.25%、酸素28.52%であり、
紫外線スペクトルが吸収を示し、赤外線スペクトルの主
要吸収帯はクロロホルム中、3400〜3200,29
40.2880,1720,1660,1500147
0,1420,1380,1230,1050,940
cm−1であるH646−SY3物質。 2 ストレプトミセス属に属するH646−SY3物質
生産菌株を栄養培地に培養し、H646−SY3物質を
生成蓄積せしめ、これを採取することを特徴とするH6
46−SY3物質の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP51103224A JPS5813148B2 (ja) | 1976-08-31 | 1976-08-31 | H646−sy3物質及びその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP51103224A JPS5813148B2 (ja) | 1976-08-31 | 1976-08-31 | H646−sy3物質及びその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5331601A JPS5331601A (en) | 1978-03-25 |
JPS5813148B2 true JPS5813148B2 (ja) | 1983-03-11 |
Family
ID=14348509
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP51103224A Expired JPS5813148B2 (ja) | 1976-08-31 | 1976-08-31 | H646−sy3物質及びその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5813148B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0445543Y2 (ja) * | 1987-09-29 | 1992-10-27 |
-
1976
- 1976-08-31 JP JP51103224A patent/JPS5813148B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0445543Y2 (ja) * | 1987-09-29 | 1992-10-27 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5331601A (en) | 1978-03-25 |
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