JPS5849235B2 - 新抗生物質xk−99およびその製造法 - Google Patents

新抗生物質xk−99およびその製造法

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JPS5849235B2
JPS5849235B2 JP52035215A JP3521577A JPS5849235B2 JP S5849235 B2 JPS5849235 B2 JP S5849235B2 JP 52035215 A JP52035215 A JP 52035215A JP 3521577 A JP3521577 A JP 3521577A JP S5849235 B2 JPS5849235 B2 JP S5849235B2
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antibiotic
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徹夫 岡
諒 岡地
友保 佐藤
勲 川本
高 奈良
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Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
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    • C12P1/00Preparation of compounds or compositions, not provided for in groups C12P3/00 - C12P39/00, by using microorganisms or enzymes
    • C12P1/06Preparation of compounds or compositions, not provided for in groups C12P3/00 - C12P39/00, by using microorganisms or enzymes by using actinomycetales
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規な抗生物質およびその製造法(ご関する。
その目的とするところは、広範囲なダラム陽性菌や陰性
菌に対して強い抗菌力を示すとともに、抗腫瘍活性をも
有する新規な抗生物質を提供することにある。
本発明者らは、このような目的のもとに天然界より数多
くの微生物を入手して、抗生物質の生産性(ごついて研
究した。
その結果、東京都狛江市岩戸の畑土壌から分離した菌株
(MK−99株と称する)を培地に培養すると培養物中
に抗生物質を生産する事実を見い出した。
この抗生物質はその後、化学的、物理的、生物学的性状
{こついて分析が行なわれた結果、新規な抗生物質であ
ることが判明し、抗生物質XK99と命名された。
以下、本抗生物質XK−99およびその製造法について
詳述する。
A.生産菌株MK−99 前記のMK−99菌株の形態的特徴および生理的性質を
観察、試験した結果は次の通りである。
■.形態的特徴 MK−99菌株の天然培地上での生育は比較的良いが合
或培地上では悪い。
本菌株は一般に使用される寒天培地上で真性気中菌糸を
形或せず、一方良く生育した培地では基底菌糸が盛り上
がりひだを形或し、橙色を呈する。
寒天培地上の、あるいは液体培養によって得られたこの
基底菌糸を顕微鏡で観察すると、菌糸は直径約0.5μ
でよく伸長すると共に菌糸の先端附近では比較的短かく
多方向に分枝しており、又液体培養(こよって得られた
菌糸には分断が認められる。
基底菌糸にはそれから単純分枝した短胞子柄上あるいは
時々無柄に1個の黒色の胞子が着生しているが、菌糸の
最先端部分で又状(こ着生しているのも認められる。
電子顕微鏡での観察では、戒熟した胞子の直径は約0.
8〜1.2μであり、球状又は卵型を示し、その表面は
平滑である。
■.各種培地上での性状 MK−99菌株を各種培地上で27°C、2週間生育さ
せた時の生育の度合、色等(こついて以下Cこ示す。
色の表示はColor HarmonyManual
(Container Corporation
ofAmer i ca ) iこよる色の分類(こ従
ったものである。
色は集落表面の菌叢色、基生菌糸の表面および裏面の色
を示す。
■.ツアベック寒天培地 生育せず。
2.グルコース・アスパラギン寒天培地 生育せず。
3 でんぷん寒天培地 生育せず。
4.グリセロール・アスパラギン寒天培地生育せず。
5.栄養寒天培地 生育:不良、平滑 色 :ブライトメロンイエロー(3a) 可溶性色素:淡黄色 6.卵寒天培地 生育:不良、平滑 色 :ライトフィート( 2 ea ) 7.オー1へミール寒天培地 生育:普通、平滑 色 :オレンジ(41a) 8.イースト麦芽寒天培地 生育:普通、降起伏 色 :ルゲツジクン(4ne) 可溶性色素:アンバー(3nc) 9 ベンネット寒天培地 生育:普通、畝状 色 :オレンジラスト(4pe) 可溶性色素:淡黄色 10.エマーソン寒天培地 生育:普通、平滑 色 :ルセットオレンジ( 4 pc )可溶性色素:
アンバー(3pc) 11.グルコース・イースト寒天培地 生育:普通、平滑、黒色胞子層を若干形威色 :ルセッ
トオレンジ( 4 nc )可溶性色素:アンバー(
3 pc ) 12 ヒツキートレスナー寒天培地 生育:普通、畝状 色 :ルセットオレンジ( 4 pc )可溶性色素:
淡黄色 13.ペプトン・イースト・鉄寒天培地 生育:不良、平滑 色 :ブライトイエロー(31a) 可溶性色素:淡黄色 14,チロシン寒天培地 生育:不良、平滑 色 :ブライトイエロー(31a) 可溶性色素:ルストブラウン(5pg) ■ 生理的性質 MK−99菌株の生理的諸性質を以下に示す。
温度ならびCこミルクおよび繊維素に対する作用以外の
ものについては27℃で2週間後の観察結果を示し、温
度は5日後、ミルク及び繊維素に対する作用(こついて
は1ケ月後の結果を示す。
1.炭素源の資化性:スクーチは良く資化され、D−グ
ルコース、D−フラク1・−スサツカロース、D−キシ
ロース、マンノースは比較的良く資化されるが、D−ア
ラビノース、グリセロール、D−ラクトース L−イノシトール、D−ラフイノース Lラムノース、
メリビオース、D−メリチ トース、サリシン、ドルシ1・−ル、ソルビトール、L
一エルボースは資化されない。
又D−カラクトース D−マンニ1〜−ルの資化性は弱
い。
2,ゲラチンの液化作用:非常(こゆっくりされる。
3.ミルク{こ対する作用:変化なし 4.繊維素の分解作用:わずかCこある。
5.澱粉の加水分解作用:ある 6.硝酸還元作用:なし 7.チロシナーゼの生威:ある 8.メラノイド色素の生或:ある 9.至適生育pH:6.8〜8.0 10.至適生育温度:30〜38°C MK−99菌株は寒天培地上Oこおいて真性気中菌糸を
形或せず基底菌糸に胞子を単一生戒する中温菌であり、
細胞壁の分析によりハイドロキシ、及びメン・ディアミ
ノピメリン酸( hydroxy −t meso−D
AP )を有し、全菌体の糖の分析からアラビノース、
キシロースを含有することから、放線菌のミクロモノス
ポラ属(こ属する菌株である。
ミクロモノスポラ属の分類についてルイデマンらは菌糸
、胞子柄の分枝法などの形態的特徴、炭素源の利用性な
どでもって行なえるのではないかと述べている。
又パージの〔マニュアル オブデイテクテイブ・バクテ
リオロジイ(ウィリアムス ウイルキンス社、バルチモ
ア、米国)〕第8版において本属の好気性菌はαメリビ
オスの利用性の有無で2グループ、そして糖の利用性の
データーが欠けているものを特徴的色素の生産有無で2
グループ{ご計4グループに大きく分類し、更{こそれ
ぞれを分類している。
本菌株はα−メリビオース、L−ラムノース、D−ラフ
イノースを利用せず、炭素源の利用性からみた分類では
ミクロモノスポラ・パープレアに近いことになるが菌糸
の分枝法・表面が平滑な胞子の形威、産生される色素な
どの点で非常をこ異なる。
形態的特徴からMK−99菌株を本属の菌株と比較する
と、菌糸はミクロモノスポラ・ナラシノエンシス例えば
上述のパージー第8巻ほどの分枝は認められないが、先
端附近で比較的短かく戻状に分枝したりする点、胞子の
表面が平滑である点などからミクロモノスポラ・メラノ
スボレア(こ非常に似ている。
形態的特徴、炭素源の利用性のどちらを重視するかによ
って分類上の位置が異なるが、我々は形態的特徴を重視
し、ミクロモノスポラ・メラノスポレアの1種とする。
そしてミクロモノスポラ・メラノスポレアが澱粉無機塩
寒天培地で良く生育するのに本菌株は生育しないこと、
ミクロモノスポラ・メラノスポレアがミルクの凝固作用
、ペプトン化作用があるのに本菌株はないこと、ミクロ
モノスポラ・メラノスポレアがα−メリビオース、D−
ラクトースを利用するの(こ本菌株はしないこと、又本
菌株は各種培地でこはく色の可溶性色素の生産すること
から、本菌株をミクロモノスポラ・メラノスポレアの亜
種とし、ミクロモノスポラ・メラノスボレア・サフスペ
ーシス・コマエンシスと命名した。
B.MK−99菌株の培養 本菌株の培養(こおいては通常の放線菌の培養法が一般
(こ用いられる。
培養のための栄養源としてはいろいろのものが用いられ
る。
炭素源としてはブドー糖、澱粉、マンノース、フラクト
ース、シュクロース、糖密などが単独または組合せて用
いられる。
さらに菌の資化性によって炭化水素、アルコール類、有
機酸なども用い得る。
無機および有機窒素源としては、塩化アンモニウム、硫
酸アンモニウム、尿素、硝酸アンモニウム、硝酸ソーダ
などが、また天然窒素源としてはペプトン、肉エキス、
酵母エキス、乾燥酵母、コーンスチイープリカー、大豆
粉、カザミノ酸、ソリュブルベジダブルプロテイン、綿
実粕などが単独または組み合せて用いられる。
その他必要(こ応じて食塩、塩化カリ、炭酸カルシュー
ム、燐酸塩などの無機塩類を加えるほか、本菌の生育や
XK−99の生産を促進する有機物や無機物を適当に添
加することができる。
培養法としては、液体培養法とくに深部撹拌培養法がも
つとも適している。
培養温度は25〜400C,pHは中性付近で培養を行
なうことが望ましい。
液体培養で通常4ないし7日間培養を行なうと、本抗生
物質が培養液中および菌体中に生戊蓄積される。
培養物中の抗生物質の蓄積量が最犬に達した時に培養を
停止し、培養液中および菌体中から目的物を精製単離す
る。
C.XK−99の精製・単離 培養物中から本物質の精製単離(こは、微生物代謝生産
物を、その培養物から単離するために普通用いられる方
法が利用される。
本抗生物質XK−99は後記する如く水な難溶でメタノ
ール、エタノール n−ブタノールなどの低級アルコー
ル(ご可溶、ベンゼン、クロロホルム、酢酸エチルなど
Qこは不溶であるので、これらの性質を利用した精製法
が用いられる。
すなわち、菌体から活性或分のメタノールによる抽出、
HP−10レジンカラムク口マトグラフイーシリカゲル
カラムクロマトグラフィー、セファデツクス、LH−2
0カラムクロマイグラフイーなどの方法を適当(こ組合
せて用いることができる。
次にその一例を示す。培養を終了した培養液(こ済過助
剤を加えフィルタープレスなどCこより炉過し、菌体を
培養液から分離する。
この菌体を水でよく水洗したのち、等容量のメタノール
を加え30分間激しく撹拌する。
この操作(こより活性或分の大部分は菌体からメタノー
ル中に遊離してくる。
炉過により菌体を除いたのち炉液と菌体部分とを分ける
菌体部分をさらに少量のメタノールで洗滌して先の炉液
と洗滌液とを合せる。
これを減圧下でメタノールを濃縮、溜去する。
残った水層部分をヘキサンとよく混合してヘキサン層を
除く。
水層部分を減圧下で濃縮し混入する・\キサンを溜去し
た後カセイソーダでpHを6.8に調整する。
この水溶液をHP−10樹脂〔三菱化或工業株製〕を充
填したカラム(こ通すと活性威分は樹脂(こ吸着される
ので、流出液および水洗液は放流し、よく水洗した樹脂
を80%のメタノール水溶液で溶出する溶出画分をスタ
フイロコツカス゜アウレウス( S taplyloc
occus au−reus)でパイオアツセイを行
ない抗菌活性のある画分のみを集める。
この画分を減圧下で濃縮乾固するとXK−99の粗粉末
を得ることができる。
XK−99粗粉末からの精製はざらにつぎのような方法
により行なうことができる。
すなわち、シリカゲル粉末をn−ブタノール:酢酸:水
(3:1:1、容量比以下同じ)の混合溶媒(ご懸濁し
、ガラス製カラムに充填したあと、同じ組或の混合溶媒
でよく洗滌する。
このシリカゲルカラム上(こXK−99粗粉末をチャー
ジし、同じ混合溶媒で連続的fご溶出を行なう。
溶出画分をフラクションコレクターで分取し、名画分を
S.aureusでバイオアツセイして抗菌活性のある
画分を集める。
この画分を減圧下で濃縮し、つづいて、80%−メタノ
ール水溶液で,充填し、洗滌したセファデツクスLH−
20(商品名、ファルマシア社、スエーデン)のカラム
に導入する。
このカラムを同じく80%メタノールー水溶液で溶出す
ると、XK−99は溶出液中に溶出されてくるので、S
.aureusによるパイオアツセイによりXK−99
の含まれる画分を集め、減圧下で濃縮乾固すればXK9
9の精製標品を得ることができる。
かくして得られたXK−99の理化学的性状はつぎに示
すとおりである。
本物質は不定形の赤褐色粉末で元素分析値(測定値)は
C 58.24%、H4.57%、N9.83%であ
り、マススペクトラム(こより推定される分子量は39
0である。
融点は250℃以上で明瞭な融点を示さず分解する。
本物質のメタノール溶液の紫外部吸収スペクトルを第1
図(ご示す。
本物質のメタノール溶液中での比旋光度は〔α〕ビー−
3600(C O.1、MeOH)である。
本物質のKBr 中で測定した赤外吸収スペクトルを第
2図に示す。
図から明らかなごとくつぎの波数に吸収極太を示す。
3400、2900、1720,1600,1345、
1370,1280,1260,1240、1115、
1070,830,7400(CrfL−’)。
本物質はメタノール、エタノールに可溶であり、水には
難溶だがベンゼン、クロロホルム、酢酸エチル n−ハ
キサンなどの有機溶媒{こは不溶である。
XK−99の各種展開剤によるペーパークロマトグラフ
イー及び薄層クロマトグラフイーのRf値を表1、2に
示す。
表 IXK−99のペーパークロマ 展開剤 1. 20%一塩化アンモニウム水溶液 2,水飽和n〜ブタノール 3 n−ブタノール:酢酸:水 (3:1:1) 水飽和酢酸エチル 2%−p−トルエンスルホン酸、 2%−ピペリジン添加水飽和n ブクノール トグラフ Rf値 0.0 0.15 0.45 0.0 028 炉紙:東洋済紙45 1 ( 2 X 4 0Cwl)
展開:28℃、上昇法、展開時間:1,4は3時間、2
,3,5は15時間 検出: S. aureusによるバイオオートグラフ
イーによる。
表 2XK−99の薄層クロマトグラフイー■ 2, 3. n n n 展開剤 ブタノール:酢酸:水 (4:1:5)の上層部分 ブクノール:酢酸:水 (4:1:5)の下層部分 ブタノール:ピリジン:水 (10:1:10)の上層部分 Rf値 0.50 0.00 0.30 展開剤 n−ブクノール:ピリジン:水 (10:1:10)の下層部分 ジイソブチルケトン:酢酸:水 Rf値 0.20 (8:5:1) 薄層:セルロース(イーストマン、 0.70 #13254、20cIrL×20crrL)展開:室
温で4時間、上昇法による。
検出: S. aureusのバイオオートグラフイー
による。
つぎにXK−99の各種微生物(ご対する抗菌スペクト
ルを示すと表3のとおりである。
つぎ(こXK−99の抗癌活性について述べる。
Sarcoma 1 8 0固型癌細胞を雄のddy系
マウス(こ一匹轟り5X106細胞数を皮下注射し、1
月後GjXK−99を0.3%一カノレボキシメチノレ
セルロースに懸濁した試料を腹腔内投与で1回投与し、
7日間飼育後癌細胞の大きさを測定し、無処理区と比較
した。
その結果を表4に示す。平均体重19±1gのマウスを
使用した。
これらの結果から明らかなよう#(:XK−99は広範
囲のダラム陽性菌や陰性菌Qこ対して強い抗菌活性を有
している。
またSarcoma 1 8 0固型癌(こ対じても顕
著な治療効果を示している。
これらの広範囲な抗菌活性及び抗癌活性からみて本物質
が囲薬用の抗生物質として有用な物質であると考えられ
る。
つぎ(こ本物質を既知の抗生物質と比較してみる。
ミクロモノスポラの生産する類似の物質としてハロミシ
ンA,B,C,D(米国特許第3511909号、米国
特許第3880839号など)やりファマイシンS,S
V(米国特許第3884763号など)などのいわゆる
アンサマクロライド抗生物質群が、また抗癌性抗生物質
としてはアクチノマイシン コンプレックス(米国%許
第39 5 4 9 7 0号など)などがある。
さら{こ一般の放線菌の生産する抗生物質の中でXK−
99と類似の性質を示・すものとしてアドリアマイシン
(F . Arcrmoneら、Tetrahed.
Lett,, 13, 1.007(1969)な
ど)、ダウイマイシン(英国特許第1003383号な
ど)、アクラシノマイシン(T.OKi ら、J,
Antibiotics, 28 , 83 0 (
1 9 75 )など)があげられる。
そこでこれらの物質について、いくつかの方法(こより
XK−99とを比較検討を行なった。
その結果を表5に示す。この結果から明らかなよう(こ
バチルス・ズブチリスに対する抗菌活性において既知の
抗生物質とXK−99との間には大きな差が認められる
またスタフイ口コックス・アウレウスに対する抗菌力と
バチルス・ズブチリスに対する抗菌力の比〔C〕は、リ
ファマイシンなどのアンサマクロライド系抗生物質群を
除いていずれもXK−99とは大幅に異なる。
二種微生物に対する抗菌活性の比〔C〕において近似の
値を示すアンサマクロライド系抗生物質群は、ペーパー
クロマトグラフ上のRf値CこおいていずれもXK−9
9とは明らかに異なっている。
アドリアマイシン等のアンスラサイクリン系抗生物質群
は上記の表から明らかなように二種の微生物に対する抗
菌力の比〔C〕が全く異なるうえ(こ、これらの物質は
、共通の性質として溶液のpHを変化させることにより
、アルカリ性では青紫色、酸性側では黄色に変化する性
質があげられるいる。
しかしながらXK−99はその溶液のpHを変化させて
も色の変化は認められず明らかにこれらの抗生物質とは
異なるものである。
このような事実から本発明の目的化合物抗生物質XK−
99はこれまで1ご全く類を見ない新規な物質であるこ
とは明らかである。
つぎに本発明の実施例を示すが、これは単なる一例示で
あって何等本発明を限定するものではない。
実施例 1 種菌としてミクロモノスポラ・メラノスポレア・サフス
ペーシス・コマエンシス( Mi c romonos
pora melanosporea subsp c
omaensis)MK−99株(NRRL11100
)、(微工研菌寄第3954号)を用い、第一種培地と
してグルコース2%、ペフトン0.5%、酵母エキス0
.5%、炭酸力ルシューム0.1%(殺菌前PH7.2
)の培地を用いた。
種菌一白金耳を50ml容太型試験管に入れた上記の種
培地に植菌し、30℃で3日間培養する。
この種培養液10mlを、300Tll容エルレンマイ
ヤーフラスコ中に入った30mlの第二種培地に植菌す
る。
第二種培地の組戒は第一種培地の組或と同じである。
第二種培養は30℃で2日間振盪培養する。
この種培養液30mlを2lバッフル付きエルレンマイ
ヤーフラスコに入った300771lの第三種培地に植
菌する。
第三種培地の組或は第一種培地の組成と同じである。
第三種培養は30℃で2日間振盪培養する。
この第三種培地0.9A?(フラスコ3本分)を30A
容のステンレススチール製ジャーフ,7アーメンター中
の主発酵培地15A’に植菌する。
主発酵培地組成はラクトース3%、ソルブルベジタブル
・プロテイン1%、NZ−アミンタイプA0.5%、酵
母エキス0.5%、CuSO4・5H20 5m9/
l, MnCl2− 4H20 51’l’l9/l、
ZnSO4・7H20 5即/l,CoCl2・6H2
01Tn9/l,FeSO4・7H20201v/l、
CaCO30.2%(殺菌前PH7.3)の培地を用い
る。
この主発酵培養は30℃で4日間通気攪拌方式(回転数
3 5 O r.p,m, ,通気量1 5 l/mi
n)により行なう。
かくして得られた発酵液に炉過助材としてラジオライ}
#600(昭和化学工業株製〕を約1kg加え、菌体を
炉別する。
炉液は別にとり、菌体を約11の水でよく洗滌する。
洗滌した菌体および炉過助材の混合物を5lのメタノー
ル中に懸濁し、攪拌機で約30分間激しく攪拌する。
この操作によりXK−99は菌体から大部分溶離してく
るので炉過によりメタノール溶液と菌体とを炉別し、菌
体部分はさらにもう一度5lのメタノール中に懸濁して
30分間攪拌する。
P過により菌体を除き、炉液部分を最初のメタノール溶
液と合せて約10A?のXK−99を含むメタノール溶
液を得る。
この溶液を減圧下で濃縮し約500rrLlの液量とす
る。
これに300mlのn−ヘキサンを加え激しく振盪した
のち、放置しヘキサン層を除く。
さらにもう一度300mlのヘキサンを加え激しく振と
うしてヘキサンに溶解する不純物を除去したのち、つい
で200mlのエチルエーテルを加え激しく振盪して静
置しエーテル層を除く。
このエーテル抽出をもう一度繰り返してエチルエーテル
に溶解する不純物を除去する。
得られた水層部分を蒸溜水で1lに稀釈しPHを6.8
に調整する。
この水溶液をHP−10樹脂(三菱化成製)100ml
を充填したガラス力ラムに通し、活性成分を樹脂に吸着
させる。
約3001rLlの蒸溜水でカラムを洗滌したのち、流
出画分と水洗液はすてる。
ついで0.2Nのアンモニア水を含む80%−メタノー
ル水溶液でHP−10カラムを溶出する。
溶出画分を10mlずつフラクションコレクターにより
分取し、約300mlの80%アンモニア性メタノール
を流す。
得られた溶出画分をS. ,aureusテヘーハーデ
ィスク法により検定するとフラクション番号8−15の
試験管に抗菌活性が認められる。
この画分を集め、減圧下で濃縮し2mlとする。この溶
液をあらかじめメタノールで懸濁しガラス製力ラムに均
一に充填したセファデックスLH一20(約15077
1l)のカラムにチャージする。
次いでメタノールで40ml/hrの流速でとのカラム
を溶出し、溶出フラクションを5mlずつの分画に分け
て分取し、各分画についてS.aureusでペーパー
ディスク法により抗菌活性の検定を行なうと、フラクシ
ョン番号32−35に抗菌活性のある両分が認められる
この画分を集め、減圧下に濃縮してメタノールを溜去す
ると最終的にXK一99が暗褐色の粉末として得られる
ここで得られた収量は15■であり、S . aure
us に対する最少阻止濃度は0.7γ/mlであっ
た。
実施例 2 種菌としては実施例1に示したものを用い、同じ《実施
例1に示したと同様の培地組成、培養方法で培養を行な
う。
培養終了後、炉過助材を加えて炉過した培養炉液(約1
24)に2N一塩酸溶液を加えてPHを7.0に調整す
る。
この炉液を、水で懸濁してカラムにつめた1lのHP−
10樹脂に通塔する。
こうすると、培養期間中に菌体から遊離して培養済液中
に蓄積されていたXK99成分はHP−10樹脂に吸着
保持されるので、通塔終了後、約3lの蒸溜水で樹脂を
洗滌し、流出液および洗液はすてる。
ついで0. 2 Nのアンモニア水を含む80%−メタ
ノール水溶液でHP一10カラムを溶出する。
溶出画分を100mlずつの画分で分散し、得られた溶
出画分をS.aureusでペーパーディスク法により
検定すると、フラクション番号9〜17にS.aure
usに対する抗菌活性が認められる。
この両分を集め、減圧下で濃縮して約10mlとする。
これをあらかじめ、n−プタノール:酢酸:水(3二1
:1)の混合溶媒で懸濁し、カラムに均一に充填したセ
ルロース(AVICEL,フナコシ薬品製)の約500
l7I.lのカラムにチャージする。
ついで、同じくn−ブタノール:酢酸:水(3:1:1
)の混合溶媒で、60mvhrの流速でカラムを溶出す
る。
溶出フラクションを201rLlずつ分取し、S.au
reusによるヘーハーティスク法で検定すると、フラ
クション番号42〜56にS. aureusに対する
抗菌活性が認められる。
この両分を集め、減圧下で濃縮し2ynlとする。
この溶液をあらかじめメタノールで懸濁しガラス製力ラ
ムに均一に充填した150mlのセファデツクスLH−
200カラムにチャージする。
ついでメタノールで40rrL4/hrの流速でこのカ
ラムを溶出し、溶出フラクションを5縦ずつの分画に分
けて分取し、各分画についてS.aureusでペーパ
ーディスク法により抗菌活性の検定を行なうと、フラク
ション番号34〜40に抗菌活性のある両分が認められ
る。
この画分を集め、減圧下に濃縮してメタノールを溜去す
ると、最終的にXK−99が暗褐色の粉末として得られ
る。
ここで得られたXK−99は菌体画分から得られたもの
と同一物質であり取量は17■であった。
またS.aureusに対する最少阻止濃度は0.7r
/mlであった。
【図面の簡単な説明】
第1図はメタノールに溶解して測定したXK99の紫外
部吸収スペクトルである。 尚、中性でのスペクトルは実線で、酸性でのスペクトル
は点線で、アルカリ性でのスペクトルは一点鎖線で示し
たPHは塩酸およびカセイソーダ水溶液で調整した。 第2図は、臭化カリ錠剤法によるXK−99の赤外線吸
収スペクトルである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記の理化学的性質を有する抗生物質XK99。 (イ)性 状:赤褐色粉末 (口)分子量:390 (ハ)融 点:250℃以上(分解) ,(ニ)比旋光度:〔α〕L4−36げ (C=0.1、メタノール) (羽 紫外部吸収スペクトル :第1図に示す。 (ハ)赤外線吸収スペクトル :第2図に示す。 2 ミクロモノスポラ属に属する抗生物質XK99生産
    菌を栄養培地に培養し培養物中に抗生物質XK−99を
    蓄積せしめ、該培養物から抗生物質を採取することから
    なる抗生物質XK−99の製造法。
JP52035215A 1977-03-31 1977-03-31 新抗生物質xk−99およびその製造法 Expired JPS5849235B2 (ja)

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