JPS623789A - 抗生物質トキマイシンaおよびその製造法 - Google Patents

抗生物質トキマイシンaおよびその製造法

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JPS623789A
JPS623789A JP60141554A JP14155485A JPS623789A JP S623789 A JPS623789 A JP S623789A JP 60141554 A JP60141554 A JP 60141554A JP 14155485 A JP14155485 A JP 14155485A JP S623789 A JPS623789 A JP S623789A
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hydrochloride
toquimycin
antibiotic
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信男 田中
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は医薬の分野で有用な抗腫瘍性を有する新規ナフ
トキノン系抗生物質、その医薬上許容し得る塩およびそ
の製造法に関する。
従来の技術 ナフトキノン系抗腫瘍性抗生物質は、アドリアマイシン
、アクラルビシンなどアンスラサイクリン系の抗腫瘍性
抗生物質をはじめとして、数多く知られている。アドリ
アマイシン、アクラルビシンなど−は臨床に使用され。
優れた治療効果を示している。
発明が解決しようとする問題点 既存のアドリアマイシン、アクラルビシンなどの制癌剤
は優れた作用を示すが、癌細胞はこれらの制癌剤に対し
耐性を獲得することが知られており、治療上の問題点と
なっている。
問題点を解決するための手段 前掲d公知のアンスラサイクリン系抗腫瘍性抗生物質の
間°照点を解決すべく9本発明者等は広く微生物の培養
物について種々検索した。その結果、栃木県南河内町の
薬師前の土壊から採取分離したストレプトミセス属に属
する放線菌が抗生物質活性および抗腫瘍性活性を有する
す7トキノン系物質を産生ずることを発見した。本物質
を単離し、理化学的性状、生物学的性状および抗菌スペ
クトラムの観点から公知物質と比較検討した結果1本物
質は新規物質であり、さらにアドリアマイシンおよびア
クラルビシンに対して耐性のマウスリンパ腫L51’i
”8Y細胞の発育を阻止することを見出して9本発明を
完成した。
なお、この物質が新規物質であることから。
本物質をトキマイシンAと命名した。
すなわち9本発明は新規抗生物質トキマイシンAおよび
その医薬上許容し得る塩、さらにストレプトミセス属に
、属する抗生物質トキマイシンA生産菌を栄養源と含む
培地に好気的に培養し、トキマイシンAを生成蓄積せし
め、これを採取することを特徴とする新規抗生物質トキ
マイシンAの製造法に関するもの   −である。
本発明の新規抗生物質トキマイシンAの生産菌の1例と
しては1本発明者らにより新たに分離されたIM792
3T株がある。
IM7923T株の菌学的性状は下記の通りである。
1形態 IM’7923T株の気菌糸は、短糸であり。
不規則に分枝している。その先端で胞子鎖を形成し2巻
き込む形(不完全ならせん型)をとる。成熟した胞子鎖
は10個以上の胞子の連鎖を認め、胞子は円柱状(上1
〜L3XQ33〜Q53マイクロメートル位)で、胞子
の表面は平滑である。輪生枝は認められない。
2各種培地における生育状態(27C,2週間培養)(
1)  シュクロース・硝酸塩寒天培養発育はわずかで
ある。赤味がかった灰白色の粉状気菌糸をわずかに着生
し、溶解性色素は認められない。
(2)  グルコース・アスパラギン寒天培地発育は1
.7中程度である。淡赤褐色の粉状の気菌糸を着生し、
淡黄色の溶解性色素をわずかに認める。
(3)  グリセリン・アスパラギン寒天培地(ISP
−培地5) 発育はわずかである。淡褐灰色の粉状の気菌糸をわずか
に着生し、溶解性色素は認められない。
(4) スターチ・無機塩寒天培地 (ISP−培地4) 発育は良好である。淡赤褐色のビロード状の気菌糸を着
生し、淡褐灰色の溶解性色素をわずかに認める。
(5)  チロシン寒天培地(ISP−培地7)発育は
わずかである。淡灰白色の粉状の気菌糸をわずかに着弘
し、溶解性色素は認められない。
(6)栄養寒天培地 発育はわずかである。気菌糸をほとんど着生せず、溶解
性色素も認められない。
(7)  イースト・麦芽寒天培地 (ISP−培地2) 発育は良好である。赤色のビロード状の気菌糸を着生し
、淡黄褐色の溶解性色素をわずかに認める。
氏生理的性質 (1)  ゼラチンの液化。
グルコース・ペプトン・ゼラチン培地 (2)C培養)で、ゼラチンの液化が認められる。
(2)スターチの加水分解 スターチ・無機塩寒天培地(2ワC培養)で、スターチ
の加水分解が認められる。
(3)脱脂牛乳の凝固・ペグトン化(脱脂牛乳。
2’IC培養) 明らかな凝固は認められず、ペプトン化が認められる。
(4) メラニン様色素の生成 ペプトン・イースト・鉄寒天培地およびオートミール培
地でメラニン様色素の生成が認められるが、チロシン寒
天培地ではほとんど生成が認められない。
(5)炭素源の利用性(プリトノ・ム・ゴトリープ寒天
培地l5P−培地9,270培養)D−グルコース、D
−7次りトースを利用して発育するが、L−アラビノー
ス、D−キシロース、D−マンニトール、シュクロース
、ラムノース、ラフィノース、イノシトールはほとんど
利用しない。
(6)生育温度(イースト・麦芽寒天l5P−培地2,
2週間培養) 20〜37Cで発育し、至適温度は2t〜30Cである
以上の性状を要約すると、IM7923T株は、ストレ
プトミセス(St reptomyces )属に属し
くなお、この菌株の全菌体の成分からL型のジアミノピ
メリン酸(LL−DAP)を検出)。
気菌糸はまっすぐでやや曲っており、胞子鎖は不完全な
らせん型を示す。輪生枝は認められず。
胞子の表面は平滑である。気菌糸は赤色を呈することが
多く、メラニン様色素を生成することが多い。蛋白質分
解能は脱脂牛乳の凝固は極めて弱いが、脱脂牛乳のペプ
トン化およびゼラチンの液化性は中程度である。D−グ
ルコースおよびD−フルクトースは利用するが、L−ア
ラビノ7ス、D−キシロース、D−マンニトール、シュ
クロース、ラフィノースおよびイノシトールは利用しな
い。 。
以上の性状からすると、ストレプトミセス・バージニエ
(Streptomyces virginiae)と
ほぼ一致するので9本発明者らは本菌株をストレプトマ
イセス゛・バージニエ(Strecgt+omycea
 yir’−giniae) I M 7923株と命
名した。
本菌株は微工研に寄託されており、その微工研受託番号
は倣工研菌寄第8321号(F−11,PM=−F!8
シ21)である。
IM7923株は他の放線菌の多くの菌株の場合にみら
れるようにその性質が変化しやすく。
例えば紫外線、エックス線、放射線、薬品等を用いる人
為的変異手段で変異しうるものであるが、いずれの変異
株であっても抗生物質トキマイシンAの生産能を有する
ものはすべて本発明の方法に使用することができる。
つぎにトキマイシンAの製造法について、説明する。
本発明のトキマイシンAの製造を実施するに当り、トキ
マイシンAの生産菌株ストレプトミセスーパージニエ(
Streptomyces vir、giniae)T
M7923株を栄養源含有培地に接種して好気的に発育
させることによりトキマイクンAを含む培養物が得られ
る。栄養物としては放線菌の栄養源として公知のものが
使用できる。たとえば市販されているペプトン、肉エキ
ス、コーン・スチープ・リカー、綿実粉、落花生粉、大
豆粉、酵母エキス、NZ−アミン、カゼインの氷解物、
魚粉、硝酸ソーダ・、硝酸アンモニラμ。
硫酸アンモニラみ等窒素源、市販されているグリセリン
、ma+ fンプン、グルコース、マルトース、糖蜜な
どの炭水化物あるいは脂肪などの炭素源および食塩、リ
ン酸塩、炭酸カルシウム、硫酸マグネシウムなどの無機
塩を使用できる。その他必要に応じて微量の金属塩を添
加することもできる。これらのもの以外でも、該生産菌
が利用し、トキマイシンAの生産に役立つものであれば
いずれでも使用することが出来る。
培養方法としては、一般の抗生物質の生産方法と同様に
行なえばよく、固体培養でも液体培養でもよい。液体培
養の場合は静置培養、攪拌培養、振盪培養1通気培養な
どいずれを実施してもよいが、特に通気攪拌培養が好ま
しい。
また、培養温度は、およそ15C−40tZ’の範囲が
好ましく、培地の…は約4〜8の範囲で。
およそ8時間〜168時間、好ましくは24時間〜14
4時間培養する。
培養物から目的とするトキマイシンAを採取するには微
生物の生産する代謝物の培養物から採取するのに通常使
用される分離手段が適宜利用される。培養液中のト、キ
マイシンAは、まず培養液に一過助剤を加え、濾過ある
いは遠心分離により菌体を除去して、得られた培養p液
を適宜の担体に接触させてp液中の有効成分を吸着させ
、ついで適当な溶媒で有効成分を脱着させるか、または
該培養p液を適当な有機溶媒による抽出操作を繰り返す
ことにより得られたトキマイシンA含有分画を濃縮後高
速液体クロマトグラフィーによる不純物の除去により得
られる。
さらに詳しく述べるな、らば、培養p液を、たとえばダ
イヤイオンHP−20または0HP−20Pというよう
な多孔性吸着樹脂もしくは。
たとえばダウエックス50.アンバーライトI有機浴媒
と水との混合溶媒で、該イオン交換樹脂の場合には(1
5N酢酸などの酸で沼田させろことによりトキマイシン
A含有分画を得る。また酢酸ブチル9.酢酸エチルなど
の有機溶媒により培養p液を抽出後、得られた抽出液を
酸性水で抽出し、ついで該酸性抽出液を該有機溶媒で再
び抽出するという操作を繰り返すことによりトキマイク
ンA含有分画が得られる。次に前記の各操作により得ら
れたトキマイシンA含有分画を濃縮後たとえばC−18
シリカ(ワットマン社製ヌクレオシル501BまたはL
RP−1)などの充填剤々用いたカラムおよび展開溶媒
としてメタノ−ノー、水、酢酸の混液、たとえばメタノ
ール:水:酢酸が30ニア0:1の体積比で構成されて
なる混液を使用する高速液体クロマトグラフィーに付す
ことにより、トキマイシンAが得られる。またトキマイ
シーンAは前記の抽出法7分離法および精製法を適、1
組合せるかまたは繰り返すことにより採取することもで
きるb 一方菌体中のトキマイシンAは含水アセトン含水メタノ
ール、含水メタノールまたは含水アセトニトリルで培養
菌体を抽出し、得られた抽出液を濃縮後培養液中のトキ
マイシンAの抽出精製法と同様に処理することによりべ
、=得ることができる。
またトキマイシンAは塩の形に変換することもできる。
その塩は医薬上許容し得る塩ならばいずれでもよいが1
代表的な塩としては無機酸および有機酸との塩、たとえ
ば塩酸塩、硫酸塩。
リン酸塩、酢酸塩などを挙げることができる。
以上の如くして得られたトキマイシンAは次のような理
化学的性状を有する。
a)元素分析   C29H37N 011’H20C
HN      O 実験値(%)  58.3  6.1  2.3 1□
333.5理論値(%)、58.76.6  2.4 
 、=、32.3b)分子式 %式% 574    (FABマ、ススベクトルによる測定)
d)融  点 (分解) トキマイシンAの1浚塩の融点は106〜112Cであ
る。
e)赤外部吸収スペクトル(臭化カリウム錠剤法)トキ
マイシンAの塩酸塩の赤外部吸収 スペクトルは第1図に示す通りである。
f)紫外部吸収スペクトル トキマイシンAの塩酸塩の紫外部吸収 スペクトルは第2図に示す通りであり。
その吸収極大は以下の通りである。
QIN塩酸水溶液中において; λ (81%) =215 (326L 254 (1
43)。
max   ′Xtm αIN水酸化ナトリウム水浴液中において。
水中において;  。
λ (Eに) =215(333)、 254(137
)。
max 435(3a5) (g ) ’HN M RX ベクトル(” OM H
2,DzO)トキマイシンAの塩酸塩の’H−NMRス
ペクトルは第3図に示す通りである。
(h)比旋光度 トキマイシンAの塩酸塩の比旋光度は 〔α)2Z5==5QO°(e=0098.H2O)で
ある。
(1)呈色反応 トキマイシンAの塩酸塩についての呈色反応は以下の通
りである。
酢酸マグネシウムー−−一−−−−−−−−−−−−陽
性二トロフンレシドーアセトアルデヒド・−−−−−一
−−−i 性ドラーゲンドルフ −−−−−−−−−−
−−−−−−陽性ニンヒドリン −−−−−−−−−−
−−−−−−−−−0陰性工ルンンモルガンーーーーー
−一−−−−−−−−−−陰性(i)浴剤に対する溶解
性 トキマイシンAの塩酸塩についての溶剤に対する溶解性
は以下の通りである。
水、メタノール、エタノールに可溶。
アセトン、酢酸エチル、クロロホルム。
ヘキサンに不溶。
(k)物質の外観 トキマイシンAの塩酸塩は吸湿性の粉末あるいは結晶性
粉末・である。
(1)塩基性、酸性、中性の区別 塩基性 また本発明者らは、前記トキマイシンAの他。
トキマイシンAと類似の性質を示す化合物で。
各々0゜8 H33NIII C29H3□N0II 
I 029 ’33 N0It t C211H35N
0It I 028 ”■31 N011の分子式で示
されるトキマイシンB、  トキマイシンAの還元物、
トキマイシンA酸化物、トキマイシンBの還元物、トキ
マイシンBの酸化物およびそれらの塩がトキマイシンA
産生菌により生産されるという知見も既に得ている。
抗生物質トキマイシンAの諸性状と戊知抗生物質の諸性
状とを比較検討した結果、抗生物質トキマイシンAはブ
リセラシンA〔ジャーナル・オプφアンチビオテックス
(Journal  ofAntibio日cs)i2
2巻、第7頁(1976年)の紫外部吸収スペクトルお
よび赤外部吸収スペクトルと同じような該スペクトルを
示すが、構成元素1元素分析値1分子量および’H−N
MRスペクトルにおいて、ブリセラシンAとは異なる。
したがって、トキマイシンAはブリセラシンAと同じ骨
格構造を有するものと考えられる。
一方、諸性状が完全一致する抗生物質は存在しないこと
から、抗生物質トキマイシンAは新規な抗生物質である
と確認した。
作用 次にトキマイシンAの生物学的性状について述べる。
(I)  抗菌作用 トキマイ7ンAのミュラー・ヒントン寒天培地上で各種
細菌及びイースト・シュクロース寒天培地上での各種真
菌に対する最低発育阻止濃度をそれぞれ第1表および第
2表に示す。
(以下余白) 第1表 第2表 前掲の抗菌スペクトルから明らかな如く、トキマイシン
Aはグラム陰性紙…および真菌に対しては200 /4
!74nlの濃度に秒いてもほとんど抗菌作用を示さな
いが、ダラム陽性および抗酸性細菌には抗菌活性を有す
るナフトキノン系の抗生物質であることは明らかである
(2)抗癌作用 試験例(1) トキマイシンAは10%胎児牛血清添加RPMI−16
40培地中で、ヒトの白血病に562細胞、マウスの白
血病P388及びL1210細胞の発育を阻止する。ま
た、10%馬血清添加几PMI−1640培地中でマウ
スのリンパ腫L51’78Y細胞及びそのアドリアマイ
シン耐性株、アクラルビシン耐性株、並びにプレオマイ
シン耐性株の発育を阻止する。また、  lQ係胎児牛
血渭添加DME培地でマウスのLewis肺癌B16メ
ラノーマ細胞の発育を阻止する。
これらの癌細胞に対する50%発育阻止濃度を第3表に
示す。(以下余白) 第3表 試験例(2) IMOカルシノーマの106セルを腹腔に移植した7週
令のOD F、マウス(@)一群6匹に。
24時間後、トキマイシンAを1日あたりWAの投与量
で9日間連続投与したところ、トキマイシン投与群は無
投与群に対して174チの延命率(T10)を示した。
試験例(3) エールリッヒ腹水癌の106セルを腹腔に移植した6週
令のI(、Rマウス(雌)一群6匹に。
24時間後、トキマイシンAを1日あたり2号勺の投与
量で9日間連続投与したところ、トキマイシンA投与群
は無投与群に対して229チの延命率(T//C)を示
した。
aJD   毒  性 マウスにおけるトキマイシンAの急性毒性(LD5o)
は、静脈内熔与で約20乎7であり1皮下投与では約5
0+1ψ1である。
前記の生物学的性状から明らかな如く、トキマイシンA
はグラム陽性菌および抗酸性細菌に対して抗菌活性を有
するのみならず、マウスのエールリッヒ癌、IMC癌な
どの癌細胞の増殖を阻止する。したがって、トキマイシ
ンAは抗菌剤または制癌剤として使用することができる
本発明の抗生物質トキマイシンAは抗函剤または制癌剤
として使用する場合、抗生物質トキマイシンAと共に適
合しうる薬剤担体を含有する医薬製剤の形で使用するこ
とができる。該担体は1例えば水、ゼラチン、アラビア
ゴム、ラクトース、デン粉、ステアリン酸マグネシウム
タルク、植物油、ポリアルキレングリコールおよび石油
シェリー等の経口投与、皮下投与または非経口投与に適
する有機または無機不活性担体である。医薬調剤は1本
発明の抗生物質トキマイシンA以外の治療上有効な物質
を含有してもよい。医薬調剤は、固状(例えば調剤、糖
衣錠またはカプセル)または液状(例えば液剤。
懸濁剤または乳濁剤)にすることができる。
医薬製剤は、減面してもよくおよび/または防腐剤、安
定剤、湿潤濁剤、浸透圧調整剤または緩衝剤用の塩等の
補助剤を含有してもよい。
活性成分の投与量は、投与経路、患者の年令体重、容態
および治療する疾患に応じて異なるが、成人に対する代
表的な投与量は経口投与または非経口投与、好ましくけ
静脈内注射の場合。
1日当り工ないし10jηの範囲である。
実施例 次に、実施例により本発明を更に説明する。
本発明は実施例に限定されるものではなく、実施例の修
飾手段は勿論9本発明によって明らかにされたトキマイ
ンンAの性状に基づいて公知の手段を施してトキマイシ
ンA金生産、濃縮。
抽出、精製する方法をすべて包括する。
実施例 寒天斜面培地に培養した放線菌IM7923T株をオー
トミル2%、イーストエキスQ1q6からなる液体培地
(pH72) 100mlを含む500rwl容三角フ
ラスコに接種し、27Cで40時間。
回転振盪機(毎分180回転)上で培養して種培養液を
得た。
次に上記と同じ組成の液体培地50tを含む100 L
容のステンレス・スチール製シャー培養器3基て種培#
液(それぞれに三角フラスコ10本分、約1z)を接種
し、27Cで70時間培養した(攪拌:毎分400回転
1通気量:毎分25t)、培養成約115tf:2’ぜ
N’塩酸で−33に調製し、珪藻土a5Kyを加え、ろ
過し。
イオン交換水20tで洗、條し、ろ液(PH4,5)約
125tを得た。
ろ液をダイヤイオンHP−20,5tのカラムに吸着さ
せ、イオン交換水2otつづいて30チメタノール20
tで洗滌後、QC)IN塩酸:メタノール(3oニアo
)混液25tで溶出し。
活性分画約11tを集めた。活性分画を約400rrt
lに濃縮し、2N苛性ソーダでpH40に調製し。
ろ過し、100In、A!のイオン交換水で洗滌し、約
500 Inlのる液(pH4,5)を得た。このろ液
をダイヤイオンHP−20,1tのカラムに吸着させ、
イオン交換水2tつづいて30チメタノール6tで洗滌
後、QOIN塩酸:メタノール(30ニア0)混液5t
で溶出し、活性分画約800Irlを集めた。活性分画
を約2501πlに濃縮し、IMIJン酸緩衝液でpu
t2に調製後。
250+πe酢酸ブチルで3回抽出した。酢酸ブチル層
を集め(約’750m1)、150rnlのQOIN 
HC1で2回抽出し、水層(約3oonl)をIM I
Jン酸緩衝液で[)H45に調製後、ダイヤイオンOH
P =20 P、200ralのカラムに吸着させ、イ
オン交換水4oom1つづいて30チメタノール600
 tttlで洗滌後、QOIN塩酸:メタノール(60
:40)2tで溶出し、活性分画約400 atを集め
た。活性分画を約1Oalに濃縮し、IMIJン酸緩衝
液でpH4,0に調製した。
さらにセンシュウ、科学−[8800DS  762(
20σX 250 m )分取用カラムを用い、逆相シ
リカゲルHPLOを行った。移動相:水:メタノール:
酢酸(70−:30:1)混液、流速:毎分10IIL
10トキマイシンA及びB分画をそれぞれ集め、各分画
を10ゴに濃縮後、ブタノール20 rnl 、メタノ
ール20虎1,2N塩酸05広ぎを加え、この混液を1
Oralに磯縮後、ヘキサン50alを加え、水冷し、
4Cに一夜保ち塩酸塩の結晶状の沈澱を得た。沈澱を集
め、乾燥し、トキマイシンA1200〜及びトキマイシ
ンB約101172を得た。
発明の効果 本発明の抗生物質トキマイクンAは、アドリアマイシン
およびアクラルビシンに対して耐性のマウスリンパ腫L
5178Y細胞の発育を阻害し、延命効果を示す。従来
の制癌剤に耐性を有する癌種に対しても有効な新規制癌
性抗生物質である。
一区画の簡単な説明 第1図はトキマイシンAの塩酸塩を臭化ガリウム錠剤法
で測定した光外部吸収スペクトルを示す。
第2図は水溶液中、C0IN塩酸溶液中及びαOIN苛
性ソーダ溶液中でそれぞれ測定したトキマイシンAの塩
酸塩の紫外部吸収スペクトルを示す。
菓3図はトキマイシンAの塩[塩)’)−1−NMRス
ペクトルを示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)次の理化学的性状を有する抗生物質トキマイシン
    Aおよびその医薬上許容し得る塩 a)元素分析値(%) C:58.3 H:6.1 N:2.3 0:33.5 b)分子式および分子量 C_2_9H_3_7NO_1_1(分子量:574)
    c)融点(分解) トキマイシンAの塩酸塩の融点は106〜 112℃である。 d)赤外部吸収スペクトル(臭化カリウム錠剤法)トキ
    マイシンAの塩酸塩の赤外部吸収ス ペクトルは第1図に示す通りである。 (e)紫外部吸収スペクトル トキマイシンAの塩酸塩の紫外部吸収スペ クトルは第2図に示す通りであり、その吸 収極大は以下の通りである。 0.1N塩酸水溶液中において; λ_m_a_x(E^1^%_1_c_m)=215(
    326)、254(143)、435(35.5) 0.1N水酸化ナトリウム水溶液中においてλ_m_a
    _x(E^1^%_1_c_m)=268(90)、2
    85(sh)、525(43.5) 水中において λ_m_a_x(E^1^%_1_c_m)=215(
    333)、254(137)、435(35.5) (f)^1H−NMRスペクトル(400MHz、D_
    2O)トキマイシンAの塩酸塩の^1H−NMRスペク
    トルは第3図に示す通りである。 (g)比旋光度 トキマイシンAの塩酸塩の比旋光度は 〔α〕^2^2^.^5_D=−50.0°(C=0.
    098、H_2O)である。 (h)呈色反応 トキマイシンAの塩酸塩についての呈色反 応は次の通りである。 酢酸マグネシウム−−−−−−−−−−陽性ニトロプル
    シド−アセトアルデヒド−−陽性ドラーゲンドルフ−−
    −−−−−−−−陽性ニンヒドリン−−−−−−−−−
    −−−陰性エルソン・モルガン−−−−−−−−−陰性
    (i)溶剤に対する溶解性 トキマイシンAの塩酸塩についての溶剤に 対する溶解性は次の通りである。 水、メタノール、エタノールに可溶。 アセトン、酢酸エチル、クロロホルム、ヘ キサンに不溶。 (j)物質の外観 トキマイシンAの塩酸塩は吸湿性の粉末あ るいは結晶性粉末である。 (k)塩基性、酸性、中性の区別 塩基性
  2. (2)ストレプトミセス属に属する抗生物質トキマイシ
    ンA生産菌を栄養源を含む培地に好気的に培養し、トキ
    マイシンAを生成蓄積せしめ、これを採取することを特
    徴とする抗生物質トキマイシンAの製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103088068A (zh) * 2011-11-04 2013-05-08 天津绿动植物营养技术开发有限公司 一种土壤稀有放线菌发酵液的制备方法及应用

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