JP2768829B2 - 抗生物質 - Google Patents

抗生物質

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    • C12PFERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
    • C12P7/00Preparation of oxygen-containing organic compounds
    • C12P7/62Carboxylic acid esters

Description

【発明の詳細な説明】 発明の開示 本発明は、下記の式 [式中、R及びR1はH又はCOCH3であり、但しR1がCOCH3
の場合にはRはCOCH3である] で示される化合物に関する。該化合物は抗微生物特性を
有し、R及びR1がHの場合には抗真菌剤として特に効果
的である。本発明は、カビ(真菌)感染を抑制するため
の前記化合物の使用も包含する。
R及びR1がHである化合物(化合物I−A) は、スポロールミエラ・アウストラリス(Sporormiella
australis)の培養によって得られる。スポロールミエ
ラ・アウストラリス(Sporormiella australis)は、同
時に出願された係属中の出願第076962,548号(出願人整
理番号18853、米国特許第5,304,485号)の対象となって
いる。Rが−COCH3でありR1がHである化合物(化合物I
B)、又はR及びR1が−COCH3である化合物(化合物IC)
は、化合物IAを後述のように適当なアセチル化剤と反応
させることによって製造し得る。
第1図は化合物IAのプロトン核磁気共鳴スペクトルで
ある。
第2図は化合物IBのプロトン核磁気共鳴スペクトルで
ある。
第3図は化合物ICのプロトン核磁気共鳴スペクトルで
ある。
本発明の化合物は薄く色がついた固体であり、下記の
スペクトル特性を有することを特徴とする。
化合物IAの紫外スペクトルデータ: MeOH中25μg/mlで、λmax:275nm(ε=13,100) 20μ1の1.0N NaOHを含むMeOH中、25μg/mlで、λ
max:207nm,287nm(ε=17,300),306nm(ε=19,000) 20μlの1.0N NClを含むMeOH中、25μg/mlで、
λmax:276nm(ε=17,300) 化合物IAの赤外スペクトルデータ:2929,2797,1723(C
=O),1666(C=O),1630(C=O),1460,1398,117
6,1037cm-1 質量スペクトルデータ Finnigan MAT 212で、電子衝撃(EI)モード、90eV
で質量スペクトルを記録した。正確な質量測定は、ペル
フルオロケロセン(PFK)を内部標準として用いて高分
解能(HR−EI)で実施した。
化合物IAの分子量は408である(C23H26O6の計算値40
8.2512;測定値408.2515)。
化合物IB(R=COCH3、R1=H)の分子量は534である
(C29H42O9の計算値534.2829;測定値534.2832)。
化合物IC(R及びR1=COCH3)の分子量は576である。
(C31H44O10の計算値576.2935;測定値576.2946)。
NMRスペクトルデータ 13C NMRスペクトル 化合物IA、IB及びICの13C NMRスペクトルを、Varian
Unity 500 NMRスペクトロメーターで、CD2Cl2中、1
25MHz、室温及び低温で記録した。室温では交換広幅化
(exchange−broadening)が原因で、化合物IAでは幾つ
かの共鳴が観察されなかった。トリアセテート(化合物
IB)でも二つが観察されなかったが、テトラアセテート
(化合物IC)では総てが観察され、共鳴の一部で広幅化
が示された(下記の星印)。−50℃では、化合物IAは23
の共鳴を有する主要配座異性体を一つ含む複数の平衡状
態を示した。25℃でのトリアセテート(化合物IB)及び
テトラアセテート(化合物IC)の溶液スペクトルは、そ
れぞれ約7:5及び3:1の比で二つの配座異性体母集団のみ
を示した。
多量成分及び小量成分の各配座異性体(後者は括弧
内)の共鳴を表示する。化学シフトは、53.8ppmでの溶
媒ピークを内部標準として用いて、ゼロppmのテトラメ
チルシラン(TMS)と比較してのppmで示す。
化合物IAの13C NMR化学シフト(CD2Cl2;23℃;明白
な配座異性体は一つ): 23個の炭素の炭素のうち17個だけが観察される。他の
6個は交換広幅化されている。
化合物IAの13C NMR化学シフト(CD2Cl2;−50℃;複
数の平衡;主要配座異性体は一つ): 23という炭素数は、HRMSによって導出された分子式C
23H36O6合致する。
化合物IB(トリアセテート)の13C NMR化学シフト
(CD2CDl2;−25℃;約7:5の比率の配座異性体混合
物): HRMSによって導出された分子式C29H42O9と合致して、多
量成分及び少量成分(括弧内)の各配座異性体の29個の
総ての炭素が観察される。
化合物IC(テトラアセテート)の13C NMR化学シフト
(CD2Cl2;25℃;明白な配座異性体は一つ): 分子式C31H44O10と合致して、31個の総ての炭素が観
察される。
化合物IC(テトラアセテート)の13C NMR化学シフト
(CD2Cl2;−25℃;約3:1の比率の配座異性体混合物): 多量成分及び少量成分(括弧内)の各配座異性体の31
個の総ての炭素が観察される。
* 広幅〜極めて広幅の信号。1 H NMRスペクトル 化合物IA、IB及びICの1H NMRスペクトルを第1図、
第2図及び第3図に示す。アセテートスペクトルは、Va
rian Unity 500 NMRスペクトロメーターで、CD2Cl2
中、500MHz、−25℃で記録した。化合物IAのスペクトル
はCD3COOD中で25℃で記録した。化学シフトは、δ5.32
(CD2Cl2)及びδ2.03(CD3COOD)の溶媒ピークを内部
標準として用いて、ゼロppmのTMSに対するppmで示され
ている。
本発明の化合物は抗菌特性を有する。化合物IAは、糸
状菌類及び酵母に対する抗真菌剤として特に有用であ
る。該化合物は特に、病原性カビ感染を引き起こす微生
物、例えばカンジダ・アルビカンス(Candida albican
s)、カンジダ・グイリエルモンディ(Candida guilli
ermondii)、ガンジダ・パラプシロシス(Candida par
apsilosis)、クリプトコッカス・ネオホルマンス(Cry
ptocoocus neoformans)、カンジダ・シュードトロピ
カリス(Candida pseudotropicalis)、カンジダ・ト
ロピカリス(Candida tropicalis)、サッカロミセス
・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)、アスペ
ルギルス・フラーブス(Aspergillus flavus)、アス
ペルギルス・フミガーツス(Aspergillus fumigatus)
等に対して効果がある。この特性は、抗真菌量の化合物
IAを含む組成物を、真菌を抑制すべき部分、対象又は被
験者に投与することによって、有効に使用し得る。従っ
て、抗真菌効果量の化合物IAを含む組成物及び真菌抑制
のための該組成物の使用は、本発明の側面に含まれる。
本発明の特に好ましい側面は、医薬的に許容し得る担体
中の組成物、及び治療効果量の化合物の投与によりカビ
感染を抑制するための前記組成物の使用である。抗菌特
性には、細菌、特にバシラス(Bacilli)に対する活性
も含まれる。しかしながら、最も有用な抗菌活性は、真
菌類に対する化合物IAの活性である。
本発明の主要化合物である化合物I−A、即ちR及び
R1がHを示す化合物は天然の産物であり、ブダペスト条
約に従いAmerican Type Culture Collection,12301
Parklawn Drive,Rockville,MD 20852に寄託されて
受託番号ATCC 74157を付与された本出願人の培養コレ
クションスポロールミエラ・アウストラリス(Sporormi
ella australis)MF 5672を培養することによって有
利に生成される。
ヘラジカの糞から分離され、スポロールミエラ・アウ
ストラリス(Sporormiella australis)であると同定
された真菌は、下記のコロニー特性及び形態的特性を有
する: 温度20℃、相対湿度95%、蛍光下明周期12時間でひき
割りカラムスギ寒天(Difco)上にコロニーが、14日で3
4〜37mmに到達し、中心部はフェルト状に密集又はまば
らな密綿毛状、縁歩は均一で水中、乾燥、つやなし、薄
い灰色え黒っぽい暗緑色がかった灰色、薄いくすんだ灰
色(Pale Smoke Gray)、濃い灰色がかった暗緑色(D
eep Grayish Olive)、鉄灰色(Iron Gray)、黒っ
ぽい暗緑色〜黒(Drak Olive−Black)(英大文字単語
の色の呼称はRidgway,R.1912,Color Standards and
Nomenclature,Washington,D.C.に拠る)、接種材料源に
由来する顕著な薄色のセクターをしばしば形成、セクタ
ーは薄い暗緑色がかった黄色〜桃色がかった暗緑色、Av
ellaneous、濃い暗緑バフ色(Deep Olive Buff)、逆
はぼんやりした暗緑色がかった灰色〜灰色、桃色がかっ
た灰色又は黄色のセクター。滲出物及び臭い無し。
同じ条件下の麦芽抽出物寒天(Difco)上のコロニー
は、14日間で26〜28mmに到達し、フェルト状に密集、ま
ばらな密綿毛状になる。乾燥、つやなし、緑部は均一、
水中下、白色、薄い灰色〜ぼんやりした暗緑色がかった
灰色、薄いくすんだ灰色(Pale Smoke Gray)、くす
んだ灰色(Smoke Gray)、灰色がかった暗緑色(Grayi
sh Olive)、無色のセクターの形成、逆は暗い灰色〜
ほぼ黒、黄色〜灰色がかったセクターあり。滲出物及び
臭い無し。
同じ条件下のひき割りトウモロコシ寒天(Difco)上
のコロニーは、14日間で8〜12mmに到達し、色及び外観
は麦芽酵母抽出寒天上のコロニーと類似しているが、よ
り透明。
この株のコロニー及び別のスポロールミエラ(Sporor
miella)種のコロニーは、特に反復トランスファーの後
では、変異し弱毒化したセクターを形成する傾向が強
い。これらのセクターは通常、色がより薄く、ストロマ
及び/又は偽子実層(pseudothecia)を分化させる能力
が喪失又は低下している。
偽子実層の子嚢果。偽子実層はひき割りカラスムギ寒
天上で10〜21日で明白になり、4〜5週間で成熟。偽子
実層、単一、密生又は集密的、包埋状、上部10〜60%が
表面から突出、直径100〜400μm、球状〜ほぼ球状、微
小頂端乳頭毛、小穴なし(non−ostiolat)、無毛、不
透明、黒。偽子実層は培養中にしばしば瀕死状態とな
り、4〜8週間では完全には成熟できない。成長はしば
しば子嚢始原細胞及び側糸の形成だけで停止する。子殻
薄く、1〜3細胞の厚さ、textura angularis。子殻細
胞、等径、直径3〜8μm、KOH中で灰色〜暗いオリー
ブかかった灰色。子嚢豊富、偽子実層の腔の底部から発
生、二比嚢(bitunicate)、八胞子、円筒形、直線又は
やや湾曲、幅広の丸い頂端、110〜160×15〜21μm、底
部から短い茎にかけて急激な先細、基底茎の長さ5〜10
μmm。側糸豊富。子嚢の間に点在、糸状、幅1〜3μ
m、隔膜あり、子嚢とほぼ同じ長さ。子嚢胞子、子嚢内
で二列(biseriate)、32〜42×6〜9μm、四細胞、
隔膜で収斂、丸い頂端を有する末端細胞、円筒形〜doli
formの中枢細胞、各細胞は薄いかすかな側方発芽スリッ
トを具備、子嚢胞子全体が薄い屈折性ヒアリン鞘で包囲
されている、細胞は子嚢から取り出すとしばしば分離す
る、KOH中で黒っぽい暗緑色〜褐色がかった灰色。
化合物IAの製造は、スポロールミエラ・アウストラリ
ス(S.australis)ATCC 74157を、後述の条件下で適当
な栄養培地中で、実質的な量の抗真菌活性が発酵ブロス
中に検出されるまで培養し、適当な溶媒で菌糸体増殖か
ら抽出することにより活性成分を回収し、所望の成分を
含む溶液を濃縮し、次いで濃縮物質をクロマトグラフィ
ーでの分離にかけて、化合物I−Aを培養培地中に存在
する他の代謝産物から分離することにより実施し得る。
炭素源としては、大まかに言って、グルコース、フル
クトース、マンノース、マルトース、ガラクトース、マ
ンニトール及びグリセロール、他の糖類及び糖アルコー
ル、澱粉及び他の炭水化物、もしくは炭水化物誘導体、
例えばデキストラン、セレロース、並びに複合栄養物、
例えばカラスムギ粉、ひき割りトウモロコシ、アワ、ト
ウモロコシ等挙げられる。培地中で使用する炭素源の正
確な量は、培地中の別の成分にも依存するが、通常は培
地の0.5〜1.5重量%の量の炭水化物を使用するとよい。
これらの炭素源は個々に使用でき、あるいはこの種の炭
素源を同一培地中で数種類組み合わせてもよい。後述の
ように、特定の炭素が好んで使用される。
窒素源としては、アミノ酸、例えばグリシン、アルギ
ニン、トレオニン、メチオニン等、アンモニウム塩、及
び複合的な源、例えば酵母加水分解物、酵母自己分解
物、酵母細胞、トマトペースト、大豆粗挽き粉、カゼイ
ン加水分解物、酵母抽出物、トウモロコシ煎じ液(corn
steep liquors)、蒸留残可溶性物質(distillers
solubles)、粉にした綿実のしめかす(cottonseed me
al)、肉抽出物等が挙げられる。これらの種々の窒素源
は、単独で又は組合わせて、培地の0.05〜5重量%の範
囲の量で使用し得る。
培養培地に混入し得る栄養無機塩としては、ナトリウ
ム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、ホスフェー
ト、スルフェート、クロリド、カーボネート及び類似の
イオンを与えることができる常用の塩が挙げられる。そ
の他に、コバルト、マンガン、鉄、モリブデン、亜鉛、
カドミウム等のような微量金属も挙げられる。
適当な固体及び液体の生成培地の代表例は下記の表に
示す通りである。代表的な播種培地もこれに含まれる。
前記培地のうち一つ、液体培地である培地MOFは、化
合物IAを最大の収率で生成することが判明した。所望の
化合物の生成では通常、培養物をまず播種培地で増殖さ
せ、次いで培地増殖物を生成培地に接種する。生成培地
は固体培地又は液体培地であってよい。
化合物IAの生成の実施では、培養物スポロールミエラ
・アウストラリス(S.australis) MF 5672,ATCC 74
157の凍結菌糸体を、表1(KF播種培地)に示すようなp
H5〜8、好ましくはpH7の栄養播種培地に接種する。次
いで、播種フラスコを撹拌しながら、約15℃〜約30℃、
好ましくは約25℃の温度で約2〜15日間、好ましくは3
〜5日にわたり、約50%の相対湿度でインキュベートす
る。増殖物が豊富になった時点、通常は3〜5日目で、
増殖物を化合物IAの生成のための生成培地に接種し得
る。
適当であれば、菌糸体より多く製造するために、新し
い播種培地に溶媒増殖物の一部を接種し、次いで類似の
条件下で、但し時間を短縮してインキュベートすること
により、 播種培地中で第二段階の発酵を実施し得る。得られた増
殖物は次いで、固体であってもよいが好ましくは液体の
生成培地に接種し得る。
固体培地で生成を実施する時は、接種物(seed)の一
部を通常の方法で固体培地に接種し、得られた培地を静
止条件下で、好ましくは温度25℃、相対湿度50%で7〜
25日間、好ましくは11〜14日間インキュベートする。
発酵ブロスHPLC又はTLCにより培養期間が終了したと
判定されたら、生成物を回収し、その後分離する。二次
代謝産物は、メタノール50%水溶液、メタノール、酢酸
メチル、メチルエチルケトン、又は0.2%トリフルオロ
酢酸で酸性化したブタノールと共に、25℃で1時間、22
0rpmで振盪することにより抽出し得る。次いで前記混合
物を濾過にかけて固体を除去し、濾液中に生成物を得
る。該濾過液を減圧下で濃縮し、粗生成物を残渣として
得る。
発酵を液体培地で実施する時は、趣旨の一部を通常の
方法で液体培地に接種し、得られた培地を撹拌しなが
ら、好ましくは温度25℃、相対湿度50%で4〜25日間、
好ましくは11〜14日間インキュベートする。
発酵ブロスを硫酸でpH3.0に酸性化し、次いで同量の
酢酸エチル又はメチルエチルケトンを加え、得られた混
合物を250℃で1時間にわたり220rpmで振盪する。有機
溶媒を除去し、残りの菌糸体水相を更に何回か再抽出
し、抽出物を一緒にまとめ、まとめた抽出物を減圧にか
けて化合物IAを残渣として残る。別の適当な抽出溶媒と
しては、酢酸エチル、0.2%トリフルオロ酢酸で酸性化
したブタノール、アセトン及びメタノールが挙げられ
る。
固体又は液体発酵の生成物残渣を、好ましくはシリカ
ゲルでのクロマトグラフィーによって分離する。シリカ
ベースの逆相、デキストランゲル等を使用してもよい。
分離の実施では、抽出物を濃縮して生成物含有油を
得、これを非極性炭化水素と極性アルコールとの間で分
配して非極性不純物を除去する。分配用の好ましい溶媒
は、ヘキサン及びメタノールである。アルコール抽出物
を濃縮乾固して粗生成物を得る。該生成物は、ヘキサン
/酢酸エチル/酢酸を溶離剤として用いてシリカゲルク
ロマトグラフィーで精製し得る。次いで適当な画分をプ
ールし、濃縮し、更に精製する。更に精製する時は高速
向流クロマトグラフィーが有用である。この方法では、
ヘキサン7部/酢酸エチル3部/メタノール5部/pH6.9
の0.025M K2HPO4水溶液5部からなる溶媒系の同量の上
方相及び下方相に不純生成物を溶解する。下方相で完全
に満たした多層コイルの末尾に試料を適用し、順方向で
800rpmの回転速度でカラムの底部から上方相で溶離し、
画分を回収する。所望の生成物を回収すべく適当な画分
をプールする。
Rが−COCH3でありR1がHである化合物IB、並びにR
及びR1が両方ともCOCH3である化合物ICは、化合物IAを
適当なアセチル化剤、好ましくは無水酢酸と反応させる
ことにより製造し得る。別のエセチル化剤、例えばハロ
ゲン化アセチル又は活性化酢酸エステル、例えば2,4,5
−トリクロロフェニルエステルを使用してもよい。反応
はピリジンのような溶媒中で生起させ得る。通常は、ト
リアセテート及びテトラアセテートの両方が得られ、こ
れらを分離用高圧液体クロマトグラフィーで分離し得
る。
アセチル化は、ピリジンのような溶媒中の化合物IAの
溶液にアセチル化剤を加え、得られた混合物を室温で数
時間撹拌して、化合物IAのトリアセテートとテトラアセ
テートとの混合物を得ることにより実施し得る。前記反
応混合物は源圧下で濃縮し、油性残渣をアセトニトリル
に溶解して、分離用HPLCで分離し精製する。前記アセト
ニトリル溶液はカラムにかけ、アセトニトリル60%/水
40%中0.1%H3PO4の移動相を用いて溶離する。室温で約
20ml/分の溶離速度で、275nmで検出するとよいことが判
明した。所望の生成物を回収するためには、次いで適当
な画分をプールし、アセチル化生成物を塩化メチレンで
抽出し、脱水し、脱水溶液を真空下で濃縮し得る。
抗真菌剤、特に抗カビ剤としての化合物IAの有用性
は、真菌類に対する最小素子濃度(MIC)及び最小殺真
菌濃度(MFC)を決定するためのブロス微量希釈(micro
dilution)アッセイで化合物IAについて実証し得る。既
知の化合物に対する耐性/感受性、動物毒性、源及び臨
床的重要性を有するために選択した真菌パネルに対する
この種のアッセイでは、化合物Iが極めて高い活性を有
することが判明した。化合物IAは、確立された抗真菌剤
であるアムホテリシンBが必要とする濃度の約十分の一
の濃度で効果を示すことが判明した。別の特定の微生物
に対しては更に大きな効果を示す。
微量ブロス希釈アッセイでは、Sabouraudデキストロ
ース寒天(SDA)上の酵母培養物をストリーキングし、3
5〜37℃で24〜48時間インキュベートし、その後3〜5
の特徴的コロニーを選択し、新しいプレートに移し、同
様の条件下でインキュベートすることにより、微生物を
選択した。再増殖物から3〜5のコロニーを選択し、10
mlのYMブロス(Difco)に懸濁し、225rpmで張盪しなが
ら35〜37℃で4時間インキュベートした。4時間ブロス
培養物を光学的に86%の透過率になるよう濃度を1〜5
×106cfu/mlとし、これを更にYNBD(1%デキストロー
ス含有酵母窒素ベース)中で1:100に希釈し、接種材料
として使用するために1〜5×104cfu/mlの濃度にし
た。検査化合物である化合物IA及び対象化合物は、10%
DMSO中512μg/mlのストック溶液として調製し、該溶液7
5μlを、96ウェルU字底部微量滴定プレートの列1の
各ウェルに導入した。次いで、列1の化合物を遂次二倍
に希釈して、128μg/ml〜0.06μg/mlの濃度にした。
次いで、希釈化合物が入っているプレート75μg/ウェ
ルの適当な微生物を接種し、35〜37℃で48時間インキュ
ベートし、24時間のインキュベーション後にMIC(最小
阻止濃度)の決定を行った。各微生物の増殖及び生殖不
能検査並びに化合物の生殖不能検査も実施した。
24時間目のMICの記録後、微量滴定プレートを静かに
振盪して細胞を再懸濁させた。96ウェル微量滴定プレー
トの各ウェルから、SDAを入れた単一リザーバー接種プ
レートに、1.5μlの試料を移した。接種したSDA及び対
応する微量滴定プレートを35〜37℃で24時間インキュベ
ートした。クリプトコッカス・ネオホルマンス(Crypto
cocus neoformans)の場合は、MICを記録してから48時
間後にSDAプレートの接種を行い、48時間インキュベー
トしてからMFCの読取りを行った。MFCは増殖を生起させ
ないか又は4コロニー以下の増殖を生起させる、化合物
の最小濃度である。
化合物IAは糸状真菌類の増殖を阻止するためにも有用
である。このような使用は、下記の検査でアスペルギル
ス・フミガーツス(Aspergillus fumigatus)、アスペ
ルギルス・ニガー(Aspergillus niger)、アスペルギ
ルス・フラーブス(Aspergillus flavus)、フサリウ
ム・オキシスポルム(Fusarium oxysporum)、リゾム
コール・ミエヘイ(Rhizomicor miehei)、ウスティラ
ゴ・ジアエ(Ustilago zeae)等について明らかにされ
得る。
糸状真菌類の接種物は、ジャガイモデキストロース寒
天上に維持したストックプレートの表面を湿潤無菌ポリ
エステルスワブでこすり取ることにより調製する。胞子
及び菌糸体は次いで10mlの無菌ジャガイモデキストロー
スブロスに懸濁し、660nmで70%の透過率に調整する。
抗真菌物質の生成に関して検査すべき試料を6.2mm濾
紙ディスクに適用し(25μl/ディスク)、24℃で風乾す
る。検査すべき試料が未精製ブロスの場合は、適用の前
に遠心分離にかけてもよい。次いで無菌条件を用いて、
検査すべき物質を担持しているディスクを播種済みアッ
セイプレートに適用し、試料を25%無菌ジメチルスルホ
キシド水溶液(25μl/ディスク)で再湿潤する。次いで
アッセイプレートを28℃又は37℃で24時間インキュベー
トする。インキュベート後、阻止ゾーンを測定する。増
殖の様相も観察する。化合物IAが真菌微生物の増殖を効
果的に阻止していることが知見される。
本発明の化合物は細菌に対する抗菌活性も有する。従
って、糸状真菌類について上述した方法と類似の方法で
アッセイを実施すると、枯草菌(Bacillus subtilli
s)が検査微生物の場合に阻止ゾーンが観察される。
以下の実施例は本発明を明らかにするものであって、
本発明を制限するものではない。
実施例 I 本出願人の培養コレクションに含まれているスポロー
ルミエラ・アウソトラリス(Sporormiella australi
s)MF 5672の凍結植物菌糸体を、250ml無バッフル三角
フラスコ内の54mlのKF播種培地(表1)に接種した。該
播種フラスコを、5cm行程(throw)の回転振盪機で、22
0rpmで、温度25℃、相対湿度50%で3日間インキュベー
トした。
前記3日培養増殖物のうち2mlずつを、80個の250mlフ
ラスコに入れた発酵生成培地である培地MOFに接種し、
該接種済み培地を静止条件下で、温度25℃、相対湿度50
%で11日間インキュベートした。
11日後、各フラスコ酢酸エチル50mlを加え、該混合物
を室温で2時間、220rpmで撹拌し、その後セライトパッ
ドで濾過して、25.3gの酢酸エチル抽出物を得た。
前記抽出物を減圧下で油状になるまで濃縮し、該油状
物質を650mlのヘキサン溶媒と200mlのメタノールとの間
で分配した。メタノール層を真空下で濃縮乾固させて3.
54gの未精製抗生化物(化合物IA)を得、これをヘキサ
ン/1%酢酸含有酢酸エチルに最終量17.7mlで溶解した。
得られた溶液のうち15.3ml(3.04gの化合物IA含有)
を、ヘキサン/1%酢酸含有酢酸エチル(3:2)で平衡化
した377gシリカゲル60(0.040〜0.063mm、230〜400メッ
シュ、E.Merck)カラム5cm×45cmに適用した。該カラム
を同じ溶液で15ml/分で溶離し、24mlずつの画分を回収
した。生成物に富んだ画分を分析HPLCで決定した(Phen
omenex Ultracarb5 ODS 30、15cm×4.6mm、アセトニ
トリル55%/濃H3PO4でpH6.9に調整した0.025M K2HPO4
水溶液45%からなる移動相で55℃で流速1ml/分で溶離
し、275nmで検出)。
未精製画分プールを真空下で濃縮して410mgの黄色油
状物質を得、これを10mlの酢酸エチルに溶解した。該溶
液のうち3mlを濃縮乾固させ、高速向流クロマトグラフ
ィー(P.C.Inc.,11805 Kim Place,Potomac,Maryland,
USAから入手した向流クロマトグラフを使用)で更に精
製した。ヘキサン7部/酢酸エチル3部/メタノール5
部/pH6.0の0.025M K2HPO4水溶液5部からなる溶媒系の
上方相2mlと下方相2mlとに試料を溶解した。試料は、前
記溶媒系の下方相で完全に満たした#14分析多層コイル
(P.C.Inc.)の末尾に適用した。次いでコイルを、溶媒
系の上方相で、カラムの末尾から頂部まで、順方向で80
0rpmの回転速度で3ml/分で溶離し、7.5mlずつの画分を
回収した。画分53〜64から、41mgに及ぶ精製された化合
物IAが得られた。
化合物IAは上述のスペクトル特性を有していた。
化合物IAの元素分析は下記の通りである: C23H36O6の計算値:67.65%C、8.82%H、0%N。測定
値:67.31%C、8.24%H、<0.02%N。
実施例 II 化合物IAのトリアセテート(IB)及びテトラアセテート
(IC) 20.4mgの化合物IAをピリジン0.5mlに溶解し、これに
無水酢酸0.5mlを加え、得られた混合物を室温で3.75時
間撹拌してアセテート生成物を得た。前記反応混合物は
次いで真空下で濃縮乾固させた。得られた残渣をアセト
ニトリル5mlに溶解し、該溶液を減圧下で濃縮した。得
られた混合物をアセトニトリル1mlに溶解し、分離HPLC
カラム(Whatman Partisil 1 ODS、22mm×25cm)に
かけ、0.1%H3PO4含有アセトニトリル60%/水40%から
なる移動相を用いて室温で20ml/分で溶離し、275nmで検
出して、生成物を分離した。8mlずつの画分が回収され
た。トリアセテートを含んでいることが判明した画分26
〜29をプールし、プールした画分を32mlの塩化メチレン
で抽出した。該塩化メチレン溶液を無水硫酸ナトリウム
で脱水し、脱水溶液を真空下で濃縮乾固させて、8mgの
トリアセテート(化合物IB)を得た。テトラアセテート
を含んでいることが判明した画分33〜36を同様に処理し
て11mgのテトラアセテート(化合物IC)を得た。
実施例 III 各々が500mgの化合物IAを含む1000個の圧縮錠剤を下
記の組成物で製造する: グラム 化合物IA 500 澱粉 750 含水二塩基リン酸カルシウム 5000 ステアリン酸カルシウム 2.5 微粉砕した材料を十分に混合し、10%澱粉ペーストで
顆粒化する。得られた顆粒を乾燥し、錠剤状に圧縮す
る。
実施例 IV 各々が210mgの化合物IAと290mgの化合物ICとを含む10
00個の硬質ゼラチンカプセルを下記の組成物で製造す
る: 化合物 グラム 化極物IA(210)及びIC(290) 500 澱粉 250 ラクトース 750 タルク 250 ステアリン酸カルシウム 10 材料をブレンドして均質混合物を調整し、二つの部分
からなる硬質ゼラチンカプセルに充填する。
実施例 V 250mlの注射可能溶液を、一般的な方法により下記の
組成物で製造する: デキストロース 12.5g 水 250ml 化合物IA 400mg 材料をブレンドし、その後滅菌として使用する。
スポロールミエラ・アウストラリス(Sporormiella au
stralis)の分離 ヘラジカ糞の試料をまず流水で十分に洗浄し、次いで
約0.75gの試料をブレンダーで均質化し、150mlの無菌蒸
留水に再懸濁した。この懸濁液から1:10希釈物を調製
し、種々の量(0.1〜0.5ml)の希釈物及び出発懸濁液を
DPY(デキストロース−ペプトン−酵母抽出物)プレー
トにプレーティングした。DPY培地の組成(1当た
り)は下記の通りである: 成分 量 デキストロース 5.0g ペプトン 1.0g 酵母抽出物 2.0g NH4OH 1.0g K2HPO4 1.0g MgSO4・7H2O 0.5g FeCl3・6H2O 0.5mlの1%溶液 雄牛胆汁(乾燥ウシ胆汁) 5.0g プレートを24℃で3〜7日間インキュベートし、増殖
コロニーをジャガイモデキストロース寒天(Difco)プ
レートに移した。これらの新しいプレートを24℃で1週
間インキュベートした後、試料から分離した総ての培養
物を形態学的に比較した。発酵実験用の株を選択した。
これらの株の一つは後にMF5672と命名され、化合物IAを
生成する発酵で使用した。この培養物はAmerican Type
Culture CollectionにATCC 74157で登録された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C12N 1/14 C12N 1/14 A (C12P 7/26 C12R 1:645) (C12N 1/14 C12R 1:645) (72)発明者 ジヤコベ,ロバート・エイ アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 08735、ラバレツテ、ウエストモント・ アベニユー・230 (72)発明者 ヘルムス,グレゴリー・リー アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 08816、フアンウツド、シヤデイ・レー ン・66 (72)発明者 ヘンセンズ,オツトー・デイー アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07701、レツド・バンク、リバー・プラ ザ、アレクサンダー・ドライブ・65 (72)発明者 マンダーラ,シユザンヌ・ミラー アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07090、ウエストフイールド、ヒル・ト ツプ・ロード・2054 (72)発明者 ジヨーンズ,イー・トレイシー・ターナ ー アメリカ合衆国、カリフオルニア・ 92075、ソラナ・ビーチ、ハイランド・ ドライブ・805 (72)発明者 マルテイン,イザベル スペイン国、エー・28005・マドリード、 ロザリオ・ストリート、7 (72)発明者 ロジルスキー,ウオルター アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07735、クリフウツド・ビーチ、ノー ス・コンコース・949 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 49/743 C07C 69/21 C12P 7/26 A61K 31/12 A61K 31/22 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の式 [式中、R及びR1はH又はCOCH3であり、但しR1がCOCH3
    の場合にはRはCOCH3である] で示される化合物。
  2. 【請求項2】R及びR1がHである請求項1に記載の化合
    物。
  3. 【請求項3】抗真菌量の請求項1に記載の化合物を生物
    学的に不活性の担体と混合したものを含む抗真菌組成
    物。
  4. 【請求項4】担体が医薬的に許容し得る担体である請求
    項3に記載の組成物。
  5. 【請求項5】非ヒト患者の増殖を抑制すべき部位に抗真
    菌効果量の請求項1に記載の化合物を投与することから
    なる真菌増殖抑制方法。
  6. 【請求項6】請求項1に記載の化合物を治療効果量投与
    することからなる非ヒト患者の真菌感染を抑制する方
    法。
  7. 【請求項7】請求項1に記載の化合物の製造方法であっ
    て、同化可能な炭素源及び窒素源を含む栄養培地でスポ
    ロールミエラ(Sporormiella)ATCC 74157培養物を好
    気培養し、そこから前記化合物を分離することからなる
    方法。
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