JPH0377190B2 - - Google Patents

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JPH0377190B2
JPH0377190B2 JP58208857A JP20885783A JPH0377190B2 JP H0377190 B2 JPH0377190 B2 JP H0377190B2 JP 58208857 A JP58208857 A JP 58208857A JP 20885783 A JP20885783 A JP 20885783A JP H0377190 B2 JPH0377190 B2 JP H0377190B2
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JP
Japan
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ss9816e
culture
antibiotic
chloroform
strain
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JP58208857A
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JPS60102190A (ja
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Masa Narita
Kenichi Yano
Takemitsu Asaoka
Kenichi Kukita
Koichi Yokoi
Toshiaki Nakajima
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SSP Co Ltd
Original Assignee
SSP Co Ltd
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Other In-Based Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Compounds Of Unknown Constitution (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は新規な抗生物質SS9816E及びに関す
る。 本発明者らは天然の土壌より数多くの微生物を
単離し、その生産物について種々研究を行なつた
結果、千葉県鹿野山の土壌から分離した菌株が抗
腫瘍作用を有する新規な抗生物質SS9816Eを生産
することを見出し本発明を完成した。 すなわち、本発明は新規な抗生物質SS9816E及
びその製造法を提供するものである。 本発明の抗生物質SS9816Eを産生するS9816株
は次のような菌学的性質を有する。 (1) 形 態 気菌糸の分枝は単純分枝で車軸分枝は認めら
れない。気菌糸の先端部はらせん状である。基
生菌糸は通常分断しない。胞子のう及び鞭毛胞
子は認められない。電子顕微鏡観察によると、
胞子の表面は平滑であり、形は円筒形である。
胞子の大きさは0.7〜0.9×0.8〜1.5μmであり、
通常10個以上が連鎖している。 (2) 各種培地における生育状態 S9816株の各種培地上での生育状態は次表の
とおりである。観察は27℃、14日培養後に行な
つた。 色の記載には、日本色研事業(株)発行の「色名
小辞典」を用いその系統色名で表示した。
【表】 (3) 生理的性質 生育温度範囲イースト・スターチ寒天培
地、14日培養) 生育可能温度 8〜33℃ 生育至適温度 24〜30℃ ゼラチンの液化 陽性 スターチの加水分解 陽性 脱脂乳の凝固 陽性 脱脂乳のペプトン化 陽性 メラニン様色素の生成 陰性 硝酸塩の環元 陰性 セルロースの分解 陰性 耐塩性:7%NaCl添加培地で生育するが
10%では生育しない。 (4) 炭素源の利用性(プリドハム・ゴドリーブ寒
天培地、27℃、14日培養) L−アラビノース + D−キシロース + D−グルコース + D−フラクトース + シユクロース + イノシトール − L−ラムノール + ラフイノース + D−マンニツト − ガラクトース + サリシン + ラクトース + D−マンノース + (注)+は利用する、−は利用しない。 (5) 細胞壁組成 細胞壁組成成分中のジアミノピメリン算を分
析した結果LL型であつた。 以上の菌学的性状から、本S9816株はストレプ
トミセス属に属すると判断される。更に該株は気
菌糸の先端はらせん形で10個以上の胞子が連鎖
し、胞子表面は平滑である:気菌子の色はグレイ
カラーシリーズないしはゲリーンカラーシリーズ
で裏面の色は無色〜うすい黄〜黄みのブラウン〜
灰みのオリーブである:可溶性色素はうすい黄〜
ブラウンみのオリーブ〜あさい赤みのブラウン〜
にぶい赤である:裏面の色及び可溶性色素はPH指
示色でない及びメラニン様色素を生成しない等の
特徴を有する。 本発明者らは、以上の菌学的性状を有する
S9816株をイストレプトミセス・エスビーS9816
(Streptomyces sp.S9816)と命名して、工業技
術院微生物工業技術研究所に微工研菌寄第6886号
(FERM P−6886)として寄託した。 本発明の抗生物質SS9816Eは上記菌株を栄養源
含有培地に接種し、好気的に培養することにより
製造される。抗生物質SS9816E生産株としては上
記S9816株はもとより、その人工変異株あるいは
自然変異株であつても抗生物質SS9816Eを生産す
る能力を有するものであれば、すべて使用するこ
とができる。上記S9816株の人工変異株は、他の
放線菌の場合同様、例えば紫外線、コバルト65照
射、化学変異誘起剤等により用意に得ることがで
きる。 つぎに、抗生物質SS9816Eの製造における菌株
の培養について説明する。すなわち、ストレプト
ミセス属に属する抗生物質SS9816E生産菌株の培
養には通常の放線菌の培養法が用いられる。 栄養培地としては、資化しうる炭素源、窒素
源、無機物などを適当に含有する限り、合成培
地、半合成培地あるいは天然培地のいずれでも使
用可能である。 炭素源としては、例えば、グルコース、フラク
トーク、シユクロース、アラビノース、、澱粉、
グリセリン、デキストリン、糖密等が単独または
組合せて用いられる。さらに菌の資化性によつて
は炭化水素、アルコール類、有機酸等も用い得
る。窒素源としては、無機もしくは有機窒素化合
物、例えば塩化アンモニウム、硫酸アンモニウ
ム、硝酸アンモニウム、尿素、硝酸ソーダ、グル
タミン酸ソーダなど、または天然物、例えば大豆
抽出物、大豆粉、酵母エキス、乾燥酵母、綿実
粕、ベジタブル・プロテイン、ソイトン等が単独
または組合せて用いられる。無機物としては例え
ば炭素カルシウム、塩化ナトリウム、硫酸銅、塩
化マンガン、硫酸亜鉛、塩化コバルト等が単独ま
たは組合せて用いられる。その他S9816株の発育
を助けSS9816Eの生産を促進する物質あるいはシ
リコン油又はアデカノール(商品名)等の一般的
消泡剤を適宜培地に添加することもできる。 培養法としては一般の抗生物質の生産に用いら
れる方法が採用されるが、液体培養法、特に振盪
培養法が最も適している。培養は好気適条件下で
行われ、培養に適当な温度は24〜30℃であるが、
一ぱに27℃付近で培養するのが好ましい。抗生物
質SS9816Eは振盪培養、深部撹拌培養の何れの場
合もその生産量は5〜8日間の培養で最高に達す
る。培養物中の抗生物質SS9816Eの蓄積量が最高
になつた時に培養を停止し、培養液中から目的物
質を単離・精製する。培養液中からの抗生物質
SS9816Eの単離は、後記実施例に示す如く、本抗
生物質の理化学的性状を考慮して種々の方法を単
独で、あるいは適宜組合せることによつて行なわ
れる。 すなわち、抗生物質SS9816Eは通常菌体及び培
養液中に存在するので、培養物を遠心分離、又は
過等によつて菌体を分離し、その菌体及び培養
液から通常の分離手段、例えば沈澱法、溶媒抽
出法、イオン交換樹脂法、ゲル過法、吸着又は
分配カラムクロマト法、透析法などを単独で、あ
るいは適宜組合せて抗生物質SS9816Eを分離精製
する。 好ましい分離精製法の例としては、次の方法が
挙げられる。醗酵を終了した培養物に希塩酸を加
え、PH2.0とし、遠心分離により菌体を含めた沈
澱物を得る。この沈澱物に適当な溶媒例えばアセ
トンを加えよく混合して抽出過する。次いで
過残渣をクロロホルムで抽出し、液を合わせ、
この抽出液に適当量の水を加え分配し下層をと
る。この下層を減圧留去し、残渣をn−ヘキサン
で洗滌したのちシリカゲルカラムクロマトグラフ
イーに付す。次いで、例えば酢酸−クロロホルム
−メチルアルコール混液で溶出して活性画分を集
め、減圧濃縮後、残渣をセフアデツクスLH20カ
ラムクロマトグラフイーに付す。活性画分を集
め、減圧濃縮後、残渣を適当な溶媒例えばクロロ
ホルム−酢酸混液で再結晶するとSS9816Eの赤紫
色針状晶が得られる。 以上の如くして得られたSS9816Eは次のような
理化学的性質及び生物学的性質を有する。 (1) 理化学的性質 元素分析 C H N 実験値(%) 64.95 3.76 2.48 論理値(%) 64.87 3.81 2.52 分子量 555.50 融点 300℃以上 紫外線吸収スペクトル 第1図 λエチルアルコール max(E1% 1cm):232nm
(640)、263nm(800)、304nm(458)、319n
m(450)、333nm(403)、359nm(402)、
376nm(477)、394nm(480)、508nm
(160) 赤外線吸収スペクトル(KBr法) 第2図 1H−NMRスペクトル(70MHz) 重クロロホルム/重トリフルオロ酢酸
(10:1)混合溶液中TMSを基準物質として
測定した。 第3図 クロロホルム、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン、アセトン、ジメチルスルホキシド、
クロロホルム−酢酸混液、クロロホルム−メ
チルアルコール混液に可溶。n−ヘキサン、
水に難溶。 塩基性、酸性、中性の区別 酸性 物質室の色及び性状 赤紫色針状晶(クロロホルム−酢酸混液よ
り再結晶) 薄層クロマトグラフイー 担体:シリカゲルフレートF254(メルク社
製)
【表】 分子式 C30H21NO10 化学式 (2) 生物学的性質 Γ 抗腫瘍作用 抗生物質SS9816Eのエールリツヒ・カルシ
ノーマ(Ehrlich)に対する治療効果を下記
方法により試験した。結果は第1表に示す。
なお表中の延命効果は無処理群の生存日数(C)
に対する治療群の生存日数(T)の比を百分
率を以つて表わした。 実験方法 (i) Ehrlich:5×106個の腫瘍細胞をICRマウ
ス(♀,日本クレア)の腹腔内に移植し、24
時間後より抗生物質SS9816Eを1日1回計10
回腹腔内に投与した。
【表】 以上述べた諸性質を本発明化合物に類似する
既知抗生物質のそれと比較したが該当する物質
はなくSS9816Eは新規な抗生物質と判断され
た。 これらの結果から明らかな様に抗生物質
SS9816Eはエールリツヒ・カルシノーマ腹水癌
に対して顕著な治療効果を示している。この抗
腫瘍活性からみて抗生物質SS9816Eは抗腫瘍剤
として有用な物質である。 次に実施例を挙げて本発明を説明する。 実施例 1 SS9816Eの生産菌ストレプトミセス・エスピー
−S9816(微工研菌寄第6886号)を可溶性澱粉4.0
%、グルコース4.0%、ソイトン1.0%、酵母エキ
ス1.0%、塩化ナトリウム0.25%、炭酸カルシウ
ム0.32%、硫酸銅0.0005%、塩化マンガン0.0005
%、硫酸塩0.005%(PH7.0)の液体培地に接種
し、27℃で2日間振盪培養して種培養液を調整す
る。同じ培地置組成からなる液体培地120mlを500
ml溶坂口ヘラスコに仕込み、これに前記の種培養
液0.6mlを接種し、往復式振盪培養機にて振巾9
cm回転数110r.p.m.培養温度27℃の条件下で7日
間培養する。培養終了後、培養液10に希塩酸を
加え、PH2.0とし、遠心分離により菌体を含めた
沈澱物を得た。この沈澱物にアセトン1を加
え、よく撹拌して抽出し、過により液と液
残渣とに分けた。液残渣にクロロホルム1を
加え、よく撹拌して抽出し、過し、液を得
る。この操作を数回繰り返し、液を合わせた。
この抽出液に水2を加えて分配し、下層を分取
した。この下層を減集下濃縮乾固し、少量のn−
ヘキサンで洗浄し乾燥すると、赤色粉末800mgが
得られた。上記赤色粉末を1%酢酸含有クロロホ
ルムに溶解し、あらじめ1%酢酸含有クロロホル
ムで充填したキーゼルゲル60(メルク社製)100g
のカラムに通導し、酢酸−クロロホルム−メチル
アルコール(1:100:2)混液で溶出し、溶出
される画分を除去した後、酢酸クロロホルム−メ
チルアルコール(1:100:5)混液で溶出する。
溶出画分のうち抗生物質SS9816Eの含まれる画分
を集め減圧濃縮した。農出物をあらかじめ酢酸−
クロロホルム−メチルアルコール混液(1:50:
1)で充填したセフアデツクスLH20(フアルマ
シア社製)のカラム(直径2.2cm、長さ30cm)に
通導し、同溶媒で溶出する。溶出画分のうち抗生
物質SS9816Eの含まれる画分を集め減集濃縮し
た。濃縮物を冷所に報知し、析出した結晶を取
した(40mg)。これをクロロホルム−酢酸混液に
より再結晶し、SS9816Eの赤紫色針状晶25mgを得
た。
【図面の簡単な説明】
第1図は抗生物質SS9816Eの紫外線吸収スペク
トル(エチルアルコール溶液中)を示す。第2図
は抗生物質SS9816Eの赤外線吸収スペクトル
(KBr錠剤)を示す。第3図は抗生物質SS9816E
1H−NMRスペクトル〔重クロロホルム/重
トリフルオロ酢酸(10:1)混合溶液中〕を示
す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 次式 で表わされる新規抗生物質SS9816E。
JP58208857A 1983-11-07 1983-11-07 新規抗生物質ss9816e Granted JPS60102190A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58208857A JPS60102190A (ja) 1983-11-07 1983-11-07 新規抗生物質ss9816e

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58208857A JPS60102190A (ja) 1983-11-07 1983-11-07 新規抗生物質ss9816e

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60102190A JPS60102190A (ja) 1985-06-06
JPH0377190B2 true JPH0377190B2 (ja) 1991-12-09

Family

ID=16563262

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JP58208857A Granted JPS60102190A (ja) 1983-11-07 1983-11-07 新規抗生物質ss9816e

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