JP2002104245A - 自動車車体の車輪周り構造 - Google Patents
自動車車体の車輪周り構造Info
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Abstract
上させるようにし、かつ、このようにした場合でも、車
輪周りの車体の成形が容易にできるようにする。 【解決手段】 車体2の前後方向で、車輪4と同位置に
位置するサイドアウタパネル9の部分23の下端縁9a
を上記車体2の内側方に向うよう屈曲させて内向きフラ
ンジ13を形成し、この内向きフランジ13の上方近傍
にホイールハウスパネル11の車体2の外側方側の外側
端縁11aを位置させる。上記内向きフランジ13を含
む上記サイドアウタパネル9の部分23の下端縁9a
と、上記ホイールハウスパネル11の外側端縁11aと
の間にスリット25を形成する。このスリット25に充
填されて上記サイドアウタパネル9の部分23の下端縁
9aと上記ホイールハウスパネル11の外側端縁11a
とを互いに結合させる接着剤26を設ける。
Description
周り構造に関し、より詳しくは、車体のサイドアウタパ
ネルの下端縁と、ホイールハウスを構成するホイールハ
ウスパネルの外側端縁との互いの結合部構造に関するも
のである。
来、特開平11−192973号公報の特に図3で示さ
れるものがある。
体の前後方向で、車輪と同位置に位置する上記車体のサ
イドアウタパネルの部分における下部と、このサイドア
ウタパネルの部分における下部の車体の内側方に位置し
て上記車輪をその上方から覆うホイールハウスパネルと
を備えている。
と、上記ホイールハウスパネルの車体外側方の外側端縁
とは、それぞれ車体内側方に屈曲させられて内向きフラ
ンジが形成されている。そして、これら両内向きフラン
ジが互いに重ね合わされ、溶接ガンによりスポット溶接
されることにより、上記サイドアウタパネルとホイール
ハウスパネルとが互いに結合させられている。
溶接を可能にさせるため、車体の幅方向における上記各
内向きフランジの幅寸法がある程度大きくされており、
その分、車体の幅方向で、上記各内向きフランジの上記
車輪側への突出寸法が大きくされている。
ペンションの働きにより、上下方向で車体に向って車輪
が接近移動する。このため、この車輪の接近移動時に、
この車輪の外側部が上記した突出寸法の大きい各内向き
フランジの突出端部に接触しないよう、左右車輪間の寸
法(トレッド幅)や車輪の幅寸法が小さくさせられてい
る。
に、左右車輪間の寸法や車輪の幅寸法を小さくさせるこ
とが強いられると、これは、車体と車輪との関連構成の
設計の自由度を低下させる原因となって、好ましくな
い。
下端縁を上方に向い折り返してこのサイドアウタパネル
の部分の下端縁に上記ホイールハウスパネルの外側端縁
を挟み付けるよう上記サイドアウタパネルの部分の下端
縁をヘム加工し、もって、上記サイドアウタパネルの部
分の下端縁と上記ホイールハウスパネルの外側縁部との
結合部が車体の内側方に大きく突出しないようにするこ
とが考えられる。
設備が必要であって、上記サイドアウタパネルとホイー
ルハウスパネルとを結合させる作業が煩雑となり、つま
り、車輪周りの車体の成形が煩雑になる。
されたもので、車体と車輪との関連構成の設計の自由度
を向上させるようにし、かつ、このようにした場合で
も、車輪周りの車体の成形が容易にできるようにするこ
とを課題とする。
の本発明の自動車車体の車輪周り構造は、次の如くであ
る。
に、車体2の前後方向で、車輪4と同位置に位置する上
記車体2のサイドアウタパネル9の部分23における下
部と、このサイドアウタパネル9の部分23における下
部の車体2の内側方に位置して上記車輪4をその上方か
ら覆うホイールハウスパネル11とを備え、上記サイド
アウタパネル9の部分23の下端縁9aを上記車体2の
内側方に向うよう屈曲させて内向きフランジ13を形成
し、この内向きフランジ13の上方近傍に上記ホイール
ハウスパネル11の車体2の外側方側の外側端縁11a
を位置させた自動車車体の車輪周り構造において、
アウタパネル9の部分23の下端縁9aと、上記ホイー
ルハウスパネル11の外側端縁11aとの間にスリット
25を形成し、このスリット25に充填されて上記サイ
ドアウタパネル9の部分23の下端縁9aと上記ホイー
ルハウスパネル11の外側端縁11aとを互いに結合さ
せる接着剤26を設けたものである。
うに、請求項1の発明に加えて、上記ホイールハウスパ
ネル11の外側端縁11aを、その断面視(図1)で、
下方に向って延出する自由端縁としたものである。
により説明する。
る。
動車1の前方を示している。
体2の下部には、それぞれ左右一対の前車輪3と後車輪
4とが不図示のサスペンションにより、上下移動自在に
懸架され、上記各車輪3,4は、それぞれ車体2の前後
部の各側部の下方に配置されている。上記各サスペンシ
ョンと各車輪3,4により、上記車体2が走行路面5上
に支持され、上記車体2の内部が車室6とされている。
の側壁8の車体2の外部側を構成してほぼ鉛直方向に延
びるサイドアウタパネル9と、このサイドアウタパネル
9よりも車室6側に位置して上記サイドアウタパネル9
に少し離れて対面し上記側壁8の車室6側を構成してほ
ぼ鉛直方向に延びるサイドインナパネル10と、上記後
車輪4をその上方から覆いこの車輪4の外周面に沿って
長く延びる車体2の側面視で円弧形状のホイールハウス
パネル11とを備えている。
ウスパネル11に対応する上記サイドアウタパネル9の
下端部には、車体2の側面視で上記ホイールハウスパネ
ル11に沿って延びる円弧形状の切り欠き12が形成さ
れている。上記車体2の前後方向で、上記切り欠き12
に対応する上記サイドアウタパネル9の下端縁9aは、
上記切り欠き12の縁部に相当し、上記サイドアウタパ
ネル9の下端縁9aは、その下部側が車体2の内側方に
屈曲させられて内向きフランジ13が形成されている。
れを主構成するサイドアウタパネル本体14と、このサ
イドアウタパネル本体14の下端縁から車体2の内側方
に向ってほぼ水平に一体的に延出する上記内向きフラン
ジ13とを備え、この内向きフランジ13は上記サイド
アウタパネル9の下端縁9aの長手方向の各部幅寸法が
互いにほぼ同じとされている。また、上記内向きフラン
ジ13と上記サイドアウタパネル本体14の下端縁によ
って上記サイドアウタパネル9の下端縁9aが構成さ
れ、このサイドアウタパネル9の下端縁9aの剛性が上
記内向きフランジ13によって向上させられている。
断面視(図1,4)で、上方に向って凸形状の円弧形状
とされ、このホイールハウスパネル11における車体2
の外部側を構成するホイールハウスアウタパネル16
と、上記ホイールハウスパネル11における車室6側を
構成するホイールハウスインナパネル17とを備えてい
る。
にして、上記側壁8に対し強固に結合させられている。
イールハウスアウタパネル16における車体2の外側方
側の外側端縁11aの前、後部と、上記サイドアウタパ
ネル9の下端縁9aの前、後部とが互いに接合させられ
てそれぞれスポット溶接S1,S2により互いに強固に
結合させられている。また、上記ホイールハウスアウタ
パネル16における車体2の内側方側の内側端縁は、上
記サイドインナパネル10の下端縁に一体的に結合させ
られている。
ける車体2の外側方側の外側端縁は、上記サイドインナ
パネル10の下端縁にスポット溶接S3により結合させ
られている。更に、上記サイドインナパネル10と上記
ホイールハウスアウタパネル16とに跨るように補強パ
ネル20がスポット溶接S4,S5により結合させられ
ている。
上下移動軌跡と同位置に位置する上記サイドアウタパネ
ル9の部分23の少なくとも一部分に対応する上記内向
きフランジ13の部分の上方近傍に、上記ホイールハウ
スパネル11の外側端縁11aが位置させられている。
けるこのサイドアウタパネル9の下端縁9aと、上記ホ
イールハウスパネル11の外側端縁11aとの間にはス
リット25が形成され、このスリット25に充填されて
上記サイドアウタパネル9の下端縁9aとホイールハウ
スパネル11の外側端縁11aとを互いに接着により結
合させる接着剤26が設けられている。
から覆う樹脂製のフェンダライナ28が設けられ、この
フェンダライナ28の車体2の外側方側の外側端縁29
は、上記内向きフランジ13の突出端縁の上面に載置さ
れ、この状態で上記ホイールハウスパネル11に支持さ
れている。
含む上記サイドアウタパネル9の部分23の下端縁9a
と、上記ホイールハウスパネル11の外側端縁11aと
の間にスリット25を形成し、このスリット25に充填
されて上記サイドアウタパネル9の部分23の下端縁9
aと上記ホイールハウスパネル11の外側端縁11aと
を互いに結合させる接着剤26を設けてある。
端縁9aとホイールハウスパネル11の外側端縁11a
とは接着剤26によって結合させられることから、従来
では、上記サイドアウタパネルの内向きフランジに上記
ホイールハウスパネルの外側端縁をスポット溶接させる
ため、上記内向きフランジの幅寸法を大きくさせる必要
があったが、これに比べて、上記サイドアウタパネル9
の内向きフランジ13の幅寸法はより小さくさせること
ができて、その分、上記内向きフランジ13の上記車輪
4側への突出寸法を小さくさせることができる。
ションの働きにより、上下方向で車体2のホイールハウ
スパネル11に向かって車輪4が接近移動する際(図
1,3中一点鎖線)、この車輪4の外側部が上記各内向
きフランジ13の突出端部に接触するということが回避
される。このため、上記左右車輪4,4間の寸法(トレ
ッド幅)や車輪4の幅寸法を大きくさせることができる
など、車体2と車輪4との関連構成の設計の自由度の向
上が達成される。
小さくできる分、車体2の重量の軽量化も達成される。
9aとホイールハウスパネル11の外側端縁11aとの
結合は接着剤26によるものであり、作業の煩雑なヘム
加工によるものではないため、上記したように、設計の
自由度の向上という効果を得るようにした場合でも、車
輪4周りの車体2の成形は容易にできる。
パネル11の外側端縁11aは、その断面視で、ほぼ鉛
直方向かつ下方に向って延出する自由端縁とされてい
る。
の外側端縁11aの車体2の幅方向における寸法をより
小さくできる分、上記サイドアウタパネル9の内向きフ
ランジ13の幅寸法もより小さくできる。
う効果がより確実に得られる。
ル11の外側端縁11aの車体2の幅方向における寸法
をより小さくできる分、上記サイドアウタパネル9の内
向きフランジ13の突出端縁の上方に余剰空間を設ける
ことができる。
ネル11をその下方から覆うフェンダライナ28を設け
る場合には、このフェンダライナ28の外側端縁29を
上記余剰空間に位置させることができると共に、上記サ
イドアウタパネル9の内向きフランジ13の突出端縁に
支持させることができ、即ち、上記ホイールハウスパネ
ル11に対するフェンダライナ28の支持が、上記内向
きフランジ13の利用により簡単な構成で達成される。
2の構造を、前車輪3周りの構造に適用してもよい。
11の外側端縁11aには、車体2の内側方に向って突
出し上記内向きフランジ13とほぼ平行に延びる他の内
向きフランジ32が一体成形されている。
の外側端縁11aの剛性が上記他の内向きフランジ32
によって向上させられ、また、上記サイドアウタパネル
9の下端縁9aとホイールハウスパネル11の外側端縁
11aとのスリット25を挟んでの互いの対向面の面積
が大きくなる。
縁9aとホイールハウスパネル11の外側端縁11aと
の接着剤26による結合がより強固になされる。
同様であるため、図面に共通の符号を付してその重複し
た説明を省略する。
輪と同位置に位置する上記車体のサイドアウタパネルの
部分における下部と、このサイドアウタパネルの部分に
おける下部の車体の内側方に位置して上記車輪をその上
方から覆うホイールハウスパネルとを備え、上記サイド
アウタパネルの部分の下端縁を上記車体の内側方に向う
よう屈曲させて内向きフランジを形成し、この内向きフ
ランジの上方近傍に上記ホイールハウスパネルの車体の
外側方側の外側端縁を位置させた自動車車体の車輪周り
構造において、
タパネルの部分の下端縁と、上記ホイールハウスパネル
の外側端縁との間にスリットを形成し、このスリットに
充填されて上記サイドアウタパネルの部分の下端縁と上
記ホイールハウスパネルの外側端縁とを互いに結合させ
る接着剤を設けてある。
縁とホイールハウスパネルの外側端縁とは接着剤によっ
て結合させられることから、従来では、上記サイドアウ
タパネルの内向きフランジに上記ホイールハウスパネル
の外側端縁をスポット溶接させるため、上記内向きフラ
ンジの幅寸法を大きくさせる必要があったが、これに比
べて、上記サイドアウタパネルの内向きフランジの幅寸
法はより小さくさせることができて、その分、上記内向
きフランジの上記車輪側への突出寸法を小さくさせるこ
とができる。
ョンの働きにより、上下方向で車体のホイールハウスパ
ネルに向かって車輪が接近移動する際、この車輪の外側
部が上記各内向きフランジの突出端部に接触するという
ことが回避される。このため、上記左右車輪間の寸法
(トレッド幅)や車輪の幅寸法を大きくさせることがで
きるなど、車体と車輪との関連構成の設計の自由度の向
上が達成される。
くできる分、車体の重量の軽量化も達成される。
ホイールハウスパネルの外側端縁との結合は接着剤によ
るものであり、作業の煩雑なヘム加工によるものではな
いため、上記したように、設計の自由度の向上という効
果を得るようにした場合でも、車輪周りの車体の成形は
容易にできる。
ネルの外側端縁を、その断面視で、下方に向って延出す
る自由端縁としてある。
側端縁の車体の幅方向における寸法をより小さくできる
分、上記サイドアウタパネルの内向きフランジの幅寸法
もより小さくできる。
度の向上という効果がより確実に得られる。
図である。
る。
る。
図である。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 車体の前後方向で、車輪と同位置に位置
する上記車体のサイドアウタパネルの部分における下部
と、このサイドアウタパネルの部分における下部の車体
の内側方に位置して上記車輪をその上方から覆うホイー
ルハウスパネルとを備え、上記サイドアウタパネルの部
分の下端縁を上記車体の内側方に向うよう屈曲させて内
向きフランジを形成し、この内向きフランジの上方近傍
に上記ホイールハウスパネルの車体の外側方側の外側端
縁を位置させた自動車車体の車輪周り構造において、 上記内向きフランジを含む上記サイドアウタパネルの部
分の下端縁と、上記ホイールハウスパネルの外側端縁と
の間にスリットを形成し、このスリットに充填されて上
記サイドアウタパネルの部分の下端縁と上記ホイールハ
ウスパネルの外側端縁とを互いに結合させる接着剤を設
けた自動車車体の車輪周り構造。 - 【請求項2】 上記ホイールハウスパネルの外側端縁
を、その断面視で、下方に向って延出する自由端縁とし
た請求項1に記載の自動車車体の車輪周り構造。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000296788A JP3827061B2 (ja) | 2000-09-28 | 2000-09-28 | 自動車車体の車輪周り構造 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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JP3827061B2 JP3827061B2 (ja) | 2006-09-27 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103085894A (zh) * | 2013-01-14 | 2013-05-08 | 奇瑞汽车股份有限公司 | 车身侧围外板和后轮罩密封结构 |
CN113226897A (zh) * | 2019-02-28 | 2021-08-06 | 本田技研工业株式会社 | 车身侧部结构 |
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