JP2002095283A - ブラシレスモータの駆動装置と駆動方法 - Google Patents

ブラシレスモータの駆動装置と駆動方法

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JP2002095283A JP2001162544A JP2001162544A JP2002095283A JP 2002095283 A JP2002095283 A JP 2002095283A JP 2001162544 A JP2001162544 A JP 2001162544A JP 2001162544 A JP2001162544 A JP 2001162544A JP 2002095283 A JP2002095283 A JP 2002095283A
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terminal voltage
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敬三 松井
Toru Tazawa
徹 田澤
Kazunari Narasaki
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    • H02P6/00Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor
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    • H02P6/14Electronic commutators
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    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P2209/00Indexing scheme relating to controlling arrangements characterised by the waveform of the supplied voltage or current
    • H02P2209/07Trapezoidal waveform

Abstract

(57)【要約】 【課題】 巻線の無通電期間に発生する誘起電圧が現れ
る時間が短くなったとしても、ロータの磁極位置を正し
く検出できるブラシレスモータの駆動制御を実現する。 【解決手段】 無通電相の端子電圧の検出手段とインバ
ータの母線に印加されているDC電圧の検出手段を具備
し、端子電圧とDC電圧からインバータ還流電流期間を
判断し、インバータ還流電流期間終了後の端子電圧とブ
ラシレスモ−タの特性から予め導出される端子電圧波形
とを援用し、ロータの磁極位置を確定することによっ
て、ブラシレスモータの駆動を行い、低速回転域から高
速回転域まで良質なブラシレスモータの駆動が可能とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブラシレスモータ
の駆動システムにおいて、ロータの磁極位置の検出を、
ホール素子等の位置検出手段を用いずに、ステータの巻
線に発生する誘起電圧によって位置検出を行うセンサレ
ス駆動方式に関し、特に、無通電相の端子電圧とインバ
ータの母線に印加されているDC電圧からインバータ還
流電流期間を判断し、インバータ還流電流期間終了後の
端子電圧とブラシレスモ−タの特性から予め導出される
端子電圧波形とを比較することにより、ロータの磁極位
置を確定するブラシレスモータのセンサレス駆動装置お
よび駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ブラシレスモータの駆動制御
は、ロータの磁極位置と通電すべき巻線とを関係付けて
転流を行う必要があり、ブラシレスモータの出力トルク
は、ロータの有する磁石による磁束とステータの有する
巻線に流れる電流による磁束との相互作用によって発生
している。このため、ブラシレスモータの駆動は、ロー
タの磁極から発生する磁束が最大となる付近に存在する
巻線に電流を流すことによりトルクを発生させてブラシ
レスモータを回転制御する必要がある。また、ブラシレ
スモータの駆動制御は、ロータの磁極位置に従って、電
流を流すべき相を時々刻々に切替えていくことにより行
われるが、この相の切替えである転流の時刻が磁束最大
位置よりも大幅にずれた場合、発生するトルクが減少
し、最悪の場合、ブラシレスモータは脱調し停止に至る
ことになる。
【0003】従って、ブラシレスモータの駆動制御は、
何らかの手段によってロータの磁極位置を検出して、こ
れにより制御を行う必要がある。中でも、ロータの磁極
位置の検出を、ホール素子等の位置検出手段を用いず
に、ステータの巻線に発生する誘起電圧によって位置検
出を行うセンサレス駆動方式が従来から提案されてい
る。この種のセンサレス駆動によるロータの磁極位置検
出方法に関する従来のシステム構成の一例を図23と図
24を参照して以下に説明する。
【0004】図23に示す従来のシステム構成におい
て、1は交流電源、2はコンバータ、3はインバータ、
5はブラシレスモータ、6はステータ、7はロータ、8
は制御部、9はドライブ回路、16は基準電圧生成手
段、17u,17v,17wはコンパレータである。ブ
ラシレスモータ5は、中性点を中心にY結線された3つ
の相巻線6u、6v、6wが取付けられたステータ6
と、磁石が装着されたロータ7とを備える。U相巻線6
uの非結線端にU相端子11u、V相巻線6vの非結線
端にV相端子11v、W相巻線6wの非結線端にW相端
子11wが接続されている。
【0005】交流電源1から出力されるAC電圧は、コ
ンバータ2によってDC電圧(Vdc)に変換されてイ
ンバータ3に供給される。インバータ3は、一対のスイ
ッチング素子が電流の上流側と下流側の関係に直列接続
されたU相用、V相用、W相用の3つの直列回路を有
し、これら3つの直列回路にコンバータ2から出力され
るDC電圧(Vdc)が印加される。U相用の直列回路
は、上流側スイッチング素子であるトランジスタ12u
と下流側スイッチング素子であるトランジスタ13uを
備え、同様に、V相用の直列回路は、上流側スイッチン
グ素子であるトランジスタ12vと下流側スイッチング
素子であるトランジスタ13vを備え、また、W相用の
直列回路は、上流側スイッチング素子であるトランジス
タ12wと下流側スイッチング素子であるトランジスタ
13wを備える。さらに、フリーホイールダイオード1
4u,14v,14wと15u,15v,15wが、そ
れぞれ上流側と下流側の各トランジスタと並列に接続さ
れる。
【0006】インバータ3におけるトランジスタ12u
と13uの相互接続点、トランジスタ12vと13vの
相互接続点、トランジスタ12wと13wの相互接続点
に、ブラシレスモータ5の端子11u,11v,11w
がそれぞれ接続される。インバータ3は、各トランジス
タのオン・オフにより、ブラシレスモータ5の相巻線6
u,6v,6wに順次に通電するが、各相とも一対のト
ランジスタが上流側および下流側ともオフになる無通電
期間を有し、この期間では以下に述べるロータ7の磁極
位置の検出を行う。
【0007】コンパレ−タ17u,17v,17wで
は、無通電期間内にブラシレスモータ5の端子11u,
11v,11wに発生する端子電圧(誘起電圧)と基準
電圧生成手段16からの基準電圧(例えば、DC電圧値
Vdcの1/2等)とが比較され、図24に示すよう
に、この比較結果である交点で変化する信号を位置検出
信号として制御部8に出力する。制御部8は、ブラシレ
スモータ5の相巻線6u,6v,6wに順次に通電する
ための制御信号(U+,V+,W+,U−,V−,W
−)を位置検出信号の変化点を基準として生成し、ドラ
イブ回路9に出力する。このようにして、ブラシレスモ
ータ5の回転制御を行っている。
【0008】従来のセンサレス駆動の他の例として、例
えば日本国特許第2786863号公報に記載されたも
のがある。これは、ブラシレスモータの無通電相の端子
電圧を直接サンプリングして検出するA/Dコンバータ
を備え、このサンプリング値の2点を用いて誘起電圧の
傾きを求め、この傾きとDC電圧値の1/2との交点を
基準として、その結果から転流を行うというものであ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、無通電期間中に誘起電圧と基準電圧の交
点が存在しなければならず、このことがブラシレスモー
タ駆動の制御の際に、通電期間等に関して制限される原
因となっていた。具体的には、通電期間を120°未満
に抑える必要があり、120°以上とする広角通電を難
しくしていた。
【0010】また、特許第2786863号公報に記載
された構成では、原理的に無通電相の端子電圧を常に2
点以上検出しなければならず、ブラシレスモータの回転
数が高速になり、2点以上の端子電圧が検出できなくな
った場合、誘起電圧の傾きが算出できないため、転流時
刻を決定できず、ブラシレスモータが停止するという問
題があった。
【0011】本発明の目的は、上記課題を解決するとと
もに、ロータの磁極位置を正確に検出することができ、
低速回転域から高速回転域まで良好にブラシレスモータ
の駆動が可能な駆動制御を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のブラシレスモータ駆動装置は、複数相の巻
線を有するステータと複数極の磁石を有するロータを備
えたブラシレスモータに対し、前記ロータの磁極位置を
検出し、前記検出された磁極位置に応じて前記ステータ
の巻線への通電をインバータによって順次に切替えるブ
ラシレスモータの駆動装置であって、前記インバータの
母線に印加されているDC電圧を検出するDC電圧検出
手段と、前記ステータの巻線のうち、無通電相の端子電
圧を検出する端子電圧検出手段と、前記検出された端子
電圧と前記DC電圧からインバータ還流電流期間を判断
する還流電流期間判定手段と、ブラシレスモータの特性
から予め導出される端子電圧波形データを記憶する記憶
部と、前記インバータ還流電流期間終了後の前記端子電
圧と、ブラシレスモータの特性から予め導出される上記
端子電圧波形とを援用して、前記ロータの磁極位置を確
定する磁極位置検出手段と、を有することを特徴とす
る。
【0013】また、本発明のブラシレスモータ駆動方法
は、複数相の巻線を有するステータと複数極の磁石を有
するロータを備えたブラシレスモータに対し、前記ロー
タの磁極位置を検出し、前記検出された磁極位置に応じ
て前記ステータの巻線への通電をインバータによって順
次に切替えるブラシレスモータの駆動方法であって、前
記インバータの母線に印加されているDC電圧を検出す
る工程と、前記ステータの巻線のうち、無通電相の端子
電圧を検出する工程と、前記検出された端子電圧と前記
DC電圧からインバータ還流電流期間を判断する工程
と、前記インバータ還流電流期間終了後の前記端子電圧
と、ブラシレスモータの特性から予め導出される上記端
子電圧波形とを援用して、前記ロータの磁極位置を確定
する工程と、を有することを特徴とする。
【0014】本発明によれば、例えばDC電圧値の1/
2などの基準電圧とDC電圧との交点を求めることな
く、ロータの磁極位置を検出することができ、低速回転
域から高速回転域まで良好な運転制御が可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。なお、
添付の図面において同様の構成要素については同一の参
照番号で示すものとする。
【0016】(実施の形態1)図1は、本発明の実施形
態1に係るシステム構成を示すブロック図である。図1
において、1は交流電源、2はコンバータ、3はインバ
ータ、4はDC電圧検出手段、5はブラシレスモータ、
6はステータ、7はロータ、8は制御部、9はドライブ
回路、10はA/D変換器である。ブラシレスモータ5
は、中性点を中心にY結線された3つの相巻線6u、6
v、6wが取付けられたステータ6と、磁石が装着され
たロータ7とを備える。U相巻線6uの非結線端にU相
端子11u、V相巻線6vの非結線端にV相端子11
v、W相巻線6wの非結線端にW相端子11wがそれぞ
れ接続されている。
【0017】交流電源1から出力されるAC電圧は、コ
ンバータ2によってDC電圧に変換され、インバータ3
に供給される。インバータ3は、一対のスイッチング素
子が電流の上流側と下流側の関係に直列接続された3つ
の直列回路を、それぞれU相用、V相用、W相用として
有する。これら直列回路にコンバータ2から出力される
DC電圧が印加される。U相用の直列回路は、上流側ス
イッチング素子であるトランジスタ12uと下流側スイ
ッチング素子であるトランジスタ13uを備え、同様
に、V相用の直列回路は、上流側スイッチング素子であ
るトランジスタ12vと下流側スイッチング素子である
トランジスタ13vを備え、また、W相用の直列回路
は、上流側スイッチング素子であるトランジスタ12w
と下流側スイッチング素子であるトランジスタ13wを
備える。さらに、フリーホイールダイオード14u,1
4v,14wと15u,15v,15wが、それぞれ上
流側と下流側の各トランジスタと並列に接続されてい
る。
【0018】インバータ3において、U相用の直列回路
のトランジスタ12uと13uの相互接続点、V相用の
直列回路のトランジスタ12vと13vの相互接続点、
W相用の直列回路のトランジスタ12wと13wの相互
接続点に、ブラシレスモータ5の端子11u,11v,
11wがそれぞれ接続される。インバータ3は、各トラ
ンジスタのオン・オフにより、ブラシレスモータ5の相
巻線6u,6v,6wに順次に通電する働きをする。
【0019】DC電圧検出手段4はインバータ3の入力
側に配置され、DC電圧検出手段4によって検出された
DC電圧は、インバータ3及びA/D変換器10に入力
される。また、A/D変換器10には、ブラシレスモー
タ5の端子11u,11v,11wからの端子(誘起)
電圧も入力されてサンプリングされる。
【0020】制御部8では、A/D変換器10で得られ
るDC電圧検出手段4からのDC電圧とブラシレスモー
タ5からの端子電圧の情報から、インバータ3における
トランジスタのスイッチング動作を制御する信号(U
+,V+,W+,U−,V−,W−)を生成し、ドライ
ブ回路9に出力する。これらのスイッチング動作制御信
号に基づいて、ドライブ回路9により、インバータ3に
おけるトランジスタのスイッチング動作が行われる。
【0021】ここで、制御部8は、ブラシレスモータ5
からの無通電相の端子電圧を検出する端子電圧検出部8
1と、この検出された端子電圧とインバータの母線に印
加されているDC電圧とを比較することによりインバー
タ還流電流期間を判断する還流電流期間判定部82と、
主にロータ7内の磁石によってステータ6の巻線に誘起
され、ブラシレスモータ側から発生する端子電圧波形デ
ータを記憶する記憶部83を有する。この誘起電圧波形
はブラシレスモータの特性から予め導出される端子電圧
波形となり、後述する磁極位置を検出する際に用いら
れ、これを記億部83にテーブル化したデータなどで記
憶されている。また、制御部8は、インバータ還流電流
期間終了後の端子電圧とブラシレスモータの特性から予
め導出される端子電圧波形とを援用して、ロータの磁極
位置を確定する磁極位置検出部84を有する。制御部8
とA/D変換器10はワンチップのマイクロコンピュー
タで構成可能であり、各制御機能の詳細については後述
する。
【0022】次に、上記構成のモータ駆動システムにお
いて、ステータ6の相巻線6u,6v,6wが理想的な
転流タイミングで通電制御され、ロータ7が一定速度で
回転しているものとして、その動作状態を以下に説明す
る。
【0023】図2は、本実施の形態の制御部8から出力
され、インバータ3におけるトランジスタのスイッチン
グ動作を制御する信号U+,V+,W+,U−,V−,
W−を示す。スイッチング動作制御信号は一般に120
°通電駆動といわれるものであり、また、巻線端子電圧
の通電率を制御するいわゆるPWM制御を実現する。図
2において、U+で示す信号は、U相用のトランジスタ
12uを制御する信号であり、U−で示す信号は、U相
用のトランジスタ13uを制御する信号である。他のV
相、W相に関しても同様であり、各信号はアクティブハ
イとしている。
【0024】図3は、図2に示す制御信号でブラシレス
モータ5を駆動したときのU相端子11uの端子電圧波
形を示す。この端子電圧波形は、ブラシレスモータを回
転させるために印加する駆動電圧と、ブラシレスモータ
側から発生する電圧とが混在したものである。このブラ
シレスモータ側から発生する電圧は、回転速度や通電電
流などによって変化し、ロータ7の磁極位置の検出に際
し有効な情報となる。図2に示すような120°通電駆
動では、ブラシレスモータ側から発生する電圧は、図3
に示す期間Tsで得られる。
【0025】さらに、期間Tsにおいて、転流時にフリ
ーホイールダイオード14u,15uに電流が流れる期
間(インバータ還流電流期間)Tfでは、DC電圧また
は0電圧に固定され、また、インバータ3はPWM制御
によるチョッピングが行われているため、例えば、電気
角300〜360°期間では、トランジスタ12wがオ
ンしてW−V相が通電している期間のみ有効な情報とし
て活用できる。
【0026】そこで、本実施の形態1において、磁極位
置検出のための有効な情報となり得るブラシレスモータ
側から発生する電圧を取得する方法について、図4を用
いて説明する。
【0027】図4はトランジスタのスイッチング動作を
制御する信号パターンが図2における期間から、即
ち、W−U相の通電からW−V相の通電に切替わったと
きのトランジスタ12w,13u,13vの動作状態
と、U相端子11uの電圧波形である。通電が切替わっ
た後、A/D変換器10によってDC電圧とU相の端子
電圧をトランジスタ12wがオンしている期間内にサン
プリングする。サンプリングされた端子電圧(図中×
印)とDC電圧を比較し、同等であればフリーホイール
ダイオード14uに電流が流れているインバータ還流電
流期間であることが分かる(図中P1〜P3)。トラン
ジスタ12wがオンするごとにサンプリングと電圧比較
を行ない、端子電圧がDC電圧より十分小さい値(P
4)であったならば、インバータ還流電流期間が終わ
り、ブラシレスモータ側から発生する電圧と判断でき
る。
【0028】図5は、トランジスタのスイッチング動作
を制御する信号パターンが、図2における期間から
、即ち、U−W相の通電からV−W相の通電に切替わ
ったときのトランジスタ12u,12v,13wの動作
状態と、U相端子11uの電圧波形である。通電が期間
からに切替わった後、A/D変換器10によってD
C電圧とU相の端子電圧をトランジスタ13wがオンし
ている期間内にサンプリングする。サンプリングされた
端子電圧(図中×印)とゼロ電位を比較し、同等であれ
ばフリーホイールダイオード15uに電流が流れている
インバータ還流電流期間であることが分かる(図中P5
〜P7)。トランジスタ13wがオンするごとにサンプ
リングと電圧比較を行ない、端子電圧がゼロ電位より十
分大きな値(P8)であったならば、インバータ還流電
流期間が終わり、ブラシレスモータ側から発生する電圧
と判断できる。
【0029】サンプリングした端子電圧が、ブラシレス
モータ側から発生する電圧と判断できたならば、その値
からロータ7の磁極位置を検出することができる。ブラ
シレスモータ側から発生する電圧から磁極位置を検出す
る方法を以下に説明する。
【0030】ブラシレスモータ側から発生する電圧は、
主にロータ7内の磁石によってステータ6の巻線に誘起
される電圧、いわゆる誘起電圧である。この誘起電圧波
形は、ブラシレスモータの巻線の巻数や、磁石の材料な
どの仕様が決まればおのずと決まるものであり、図6に
示すように、概ね正弦波状関数で表すことができ、30
00rpmの誘起電圧波形(破線18aで示す)、60
00rpmの誘起電圧波形(実線18bで示す)のよう
にブラシレスモータ回転数によってその振幅が変化す
る。この波形が、磁極位置を検出する際に用いるブラシ
レスモータの特性から予め導出される端子電圧波形とな
り、これを制御部8内の記億部83にテーブル化したデ
ータなどで記憶しておく。
【0031】これによって、例えば図1に示すようなシ
ステムにおいて、インバータ3に供給されるDC電圧が
240Vでブラシレスモータが回転したとすれば、信号
パターンが期間で回転数が3000rpmの時、誘起
電圧が110Vであるならば磁極位置は電気角にて16
5°であると判断できる。また、信号パターンが期間
で回転数が6000rpmの時、誘起電圧が90Vであ
るならば、磁極位置は電気角にて305°であると判断
できる。
【0032】このようにブラシレスモータ回転数を把握
しておけば誘起電圧から磁極位置が検出できることにな
る。即ち、実施の形態1において、制御部8でブラシレ
スモータ側から発生する電圧から磁極位置を検出し、検
出された位置情報からブラシレスモータ回転数の算出を
行い、算出されたブラシレスモータ回転数を再度磁極位
置検出に用いるといった制御ループを構成すれば駆動が
可能である。
【0033】なお、誘起電圧波形を図6に示すような正
弦波状として説明したが、ロータ7内の磁石の着磁など
によっては、誘起電圧波形を図7に示すような台形波状
のものにするなど、駆動させるブラシレスモータの特性
に合わせた波形を磁極位置の検出の際に用いるのが望ま
しい。
【0034】本実施の形態によれば、ブラシレスモータ
が高速回転で駆動され、図8に示すように、無通電期間
の端子電圧波形においてインバータ還流電流期間が長く
なり、誘起電圧のゼロクロスポイント(DC電圧値の1
/2との交点)が隠されたものとなったとしても、A/
D変換器によって端子電圧を1点(図中×印)サンプリ
ングできれば磁極位置が判断できる。
【0035】また、本実施の形態において、インバータ
3におけるトランジスタのスイッチング動作を制御する
信号の他の例を図9に示す。同図に示したスイッチング
動作制御信号は、各相の通電角を広げ、電気角にて15
0°の通電期間を有し、無通電期間を30°としてい
る。ここで、スイッチング動作制御信号と誘起電圧(U
相を代表)の関係は図10に示す通りである。
【0036】図11は、トランジスタのスイッチング動
作を制御する信号パターンが期間10(○印内の10として
図示)から12(○印内の12として図示)にかけて切替わ
った時のU相の端子電圧波形を示す。120°通電駆動
の時と比べて通電期間が短くなっているため、誘起電圧
を検出できる期間も短くなり、図9及び図10からもわ
かるように、信号パターン11(○印内の11として図示)
では誘起電圧のゼロクロスポイントが現れる以前にスイ
ッチング動作が開始していることになる。このような場
合でも、A/D変換器によって端子電圧を1点サンプリ
ングできれば磁極位置が判断できることから、通電角を
広げた駆動が可能であることが分かる。
【0037】このように、通電角が広げられれば、図1
2に示すように、各相に流れる電流において、120°
通電駆動時の電流波形(破線20aで示す)と比較し
て、なだらかな立ち上げ及び立ち下げの電流波形(実線
20bで示す)が実現できる。この電流波形の改善によ
ってブラシレスモータ駆動の低騒音化および低振動化が
可能となる。
【0038】なお、本実施の形態では通電角を120°
と150°とした場合について説明したが、本実施の形
態を適用し、A/D変換器によって端子電圧を1点でも
サンプリングできれば、通電角は約180°付近まで広
げることも可能であり、電流波形を正弦波状に近づけた
略正弦波駆動も実現でき、更なるブラシレスモータ駆動
の低騒音化および低振動化が図れる。
【0039】(実施の形態2)実施の形態1では、ブラ
シレスモータ側から発生する電圧は、主にロータ7内の
磁石によって誘起される誘起電圧であることを前提に説
明したが、本実施の形態2では、ブラシレスモータが突
極性を持つIPMモータにおいて厳密な磁極位置検出を
行う必要がある場合を考慮して、ブラシレスモータの特
性から予め導出される端子電圧波形を、誘起電圧波形と
ステータ6に取り付けた巻線の相互インダクタンスによ
って生じる電圧との合成波形とした。
【0040】図13はIPMモータの1相当たりの有効
インダクタンスを表すものであり、ロータ7に磁石が埋
め込まれたIPMモータでは、特に振幅Lasが大きく
なり、無通電期間の端子電圧において、この影響が無視
できなくなる。IPMモータのモデルの電圧方程式から
無通電期間における、例えば、U相端子電圧を導出する
と、下記に示す式(A)となる。 Vu=[(Vv+Vw)+3Las{cos(2θ−2π/3)・p(iv)+cos(2θ+2π/3)・p(iw)}−6ω・Las {sin(2θ−2π/3)・iv+sin(2θ+2π/3)・iw}+3φu]/2 ...(A)
【0041】式(A)において、第2および第3項は相
互インダクタンスによって生じる電圧であり、第1およ
び第4項は相互インダクタンスによって生じる電圧を含
まない誘起電圧を表している。ここで、VvおよびVw
は中性点から見た各端子電圧であり、ivおよびiwは
中性点に流れる方向を正とする相電流、φuは中性点か
ら見た磁石による誘起電圧、ωは回転速度、pは微分演
算子(d/dt)である。
【0042】また、図14は、相電流がないときの誘起
電圧波形21aと、相電流が流れた時の誘起電圧波形2
1bとの比較を示すものである。誘起電圧波形は、相電
流が大きくなるにつれて、電気角に対して前へ進んだ波
形になることがシミュレーション等によって証明されて
いる。このことを考慮しなければ、同じ誘起電圧値をサ
ンプリングしても相電流が大きい場合、磁極位置を遅れ
側に検出してしまい、最適な通電タイミングによる駆動
が行われないことになる。
【0043】式(A)から、特にIPMモータの場合、
無通電期間におけるブラシレスモータ側から発生する電
圧に、相互インダクタンスによって生じる電圧分を加味
したほうが正確な磁極位置検出ができることは明らかで
あり、そのためには図14および式(A)の第2及び第
3項から分かるように、無通電期間におけるブラシレス
モータ側から発生する電圧が回転速度と相電流によって
変化するため、回転駆動中のこれらの値に応じて磁極位
置の検出の演算を行う必要がある。尚、図1に示すシス
テム構成では相電流を検出する手段は設けられていない
が、これは、インバータ3の母線に印加されているDC
電圧と、PWM制御によるチョッピングの通電率(デュ
ーティ)と、各相巻線に対する通電期間が、それぞれ相
電流と比例関係にあるため、相電流検出手段を備えなく
ても前述した3つの値でもって代用することができる。
【0044】(実施の形態3)本実施の形態3では、前
記実施の形態1または2における制御部8をインバータ
制御用マイコンにて具現化し、図15は、このインバー
タ制御用マイコン内でのタイマ構成と、出力されるイン
バータ制御信号との関係を示したものである。インバー
タ3におけるトランジスタのスイッチング動作を制御す
る信号は、図9に示したような150°通電駆動を実現
するもので、ブラシレスモータが回転中に発生する誘起
電圧に合わせて通電される相が切替わるように構成され
ている。
【0045】第1のタイマは、PWM信号のキャリア周
波数毎にアップダウンカウントを繰り返し、図16に示
すようなキャリア周波数決定値に到達すると、アップカ
ウントからダウンカウントへ移行し、通電率決定値に到
達するとPWM信号を反転させる。この種のタイマは、
一般に、インバータ制御用マイコンには標準装備されて
いる。
【0046】第2のタイマは、ブラシレスモータの回転
数に基づいて電気角で30°毎にカウントクリアされ
る。第2のタイマのカウント値がクリアされてから電気
角で30°に相当する値までカウントされると、通電さ
れる相が切替わるようにU+からW−までの信号を制御
し、カウントクリアしている。
【0047】PWM信号のキャリア周波数を一定にし、
通電率を変化させることによってブラシレスモータの回
転数を制御するような駆動装置の場合、言うまでもなく
PWM信号のキャリア周期と、通電される相を切替える
転流タイミングとは非同期である。ブラシレスモータを
安定駆動させるためには、転流タイミングで確実に通電
相を切替える必要があり、図15に示すように、PWM
信号の出力がキャリア周期の途中であっても変化させな
ければならない。
【0048】これを実現するために、PWM信号のキャ
リア周波数と通電率を決める第1のタイマと、通電され
る相を切替える転流タイミングを計測する第2のタイマ
とを備える構成によって、本発明の第1および第2の実
施形態が適用されるブラシレスモータの安定駆動が図れ
る。
【0049】図17は上述の制御方法にさらに第3のタ
イマを追加した制御方法を示すタイミングチャートであ
る。第3のタイマは、第1のタイマに同期してカウント
アップされ、その機能について図18を用いて以下に説
明する。
【0050】図18において、PWM信号が第1のタイ
マに同期して変化するのは前述の通りである。第1およ
び第2の実施形態では、ブラシレスモータ側から発生す
る電圧を端子電圧からサンプリングしてロータ7の磁極
位置の検出に利用しているが、このブラシレスモータ側
から発生する電圧は、PWM信号とずれたタイミングで
現れる。これは、インバータ3におけるトランジスタの
スイッチング動作の遅れや、端子電圧検出回路の時定数
の影響によるものである。
【0051】従って、ブラシレスモータ側から発生する
電圧をサンプリングする際は、このタイミングのずれを
考慮した上で行わなければならない。例えば、第1のタ
イマのキャリア周波数決定値をα、第1のタイマの通電
率決定値をβ、タイミングのずれをγとすると、第3の
タイマのカウント値が(β+γ)から(α+β+γ)ま
での期間において、端子電圧をサンプリングすればよい
ことになる。
【0052】一般的なインバータ制御用マイコンでは、
第1のタイマのカウント値が通電率決定値に達したとき
に、割込みなどのイベントを発生することはできるが、
上述したタイミングのずれを加味した時点で割込みなど
のイベントを発生させることはできない。従って、ブラ
シレスモータ側から発生する電圧を端子電圧からサンプ
リングすべき期間を正確に計測するのに第3のタイマを
用い、カウント値が端子電圧サンプリング許可期間開始
タイミングや終了タイミングに到達した時点で割込みイ
ベントを発生させ、サンプリング動作のコントロールを
行い、誤検出を防止している。
【0053】ここで、図18を用いた説明に関しては、
図15マタハ図17において信号パターンが奇数(、
、、…)で表される期間中においてのみ当てはま
る。次に、図15または図17において、PWM信号が
アクティブ期間に信号パターンが偶数から奇数(例えば
から)に移行した際の制御について、図19を用い
て説明する。
【0054】まず、図中のIは通電率決定値(β)にず
れ(γ)を加算したタイミングである。この時点で信号
パターンが偶数なのか奇数かを判断し、もし偶数である
ならば無通電相がない期間として端子電圧のサンプリン
グ動作は開始しない。
【0055】次に、転流タイミングを計測する第2のタ
イマのカウント値が、転流タイミングに到達した時点II
で、信号パターンは奇数となる。このとき、PWM信号
がアクティブ期間か判断し、アクティブ期間であれば、
IIの時点における第3のタイマのカウント値(T)を記
憶しておく。そして、第3のタイマのカウント値が(T
+γ)になった時点IIIから、端子電圧のサンプリング
を開始し、(α+β+γ)で表されるIVのタイミングで
終了する。
【0056】逆に、図15または図17において、PW
M信号がアクティブ期間に信号パターンが奇数から偶数
(例えばから)に移行した際の制御については、図
20の通りである。端子電圧のサンプリングは、第3の
タイマのカウント値が(β+γ)になった時点Iから、
第2のタイマによる転流が行われた時点IIの第3のタイ
マのカウント値(T)にずれ(γ)を加算したタイミン
グIIIまで行われる。
【0057】本実施の形態によれば、第1または第2の
実施形態の制御部8をインバータ制御用マイコンにて具
現化したことで、安価で容易に、高精度の端子電圧サン
プリング制御を実現できる。
【0058】(実施の形態4)本実施の形態4では、第
3の実施形態で用いた第2のタイマで計測される通電相
を切替える転流タイミングを、可変としている。以下に
述べる説明では、第2のタイマで計測される通電相を切
替える転流タイミングを、ブラシレスモータが回転中に
発生する誘起電圧に対し、図21に示すように全体的に
早める、いわゆる進角制御について述べる。
【0059】図21は、通電相を切替える転流タイミン
グにおいて、図17に示すものより電気角にて15°早
めた状態を示したものである。一般に、ブラシレスモー
タの駆動中におけるモータ効率の最高点は、回転数が速
くなったり相電流が大きくなるにつれ、回転中に発生す
る誘起電圧に対して通電相を切替える転流タイミングを
早めた時点に存在するため、このような転流タイミング
を早める進角制御(以後、早める量を進角値という)が
用いられる。
【0060】本実施の形態では、相電流を検出する手段
が設けられていないため、インバータ3の母線に印加さ
れているDC電圧と、PWM制御によるチョッピングの
通電率(デューティ)と、各相巻線に対する通電期間で
もって相電流の代用を行ない、これにブラシレスモータ
の回転数を加えた4パラメータによって、進角値を決定
し、ブラシレスモータを常に最高効率点で駆動させるこ
とができる。なお、上記4パラメータのいずれかを用い
ることでシステム構築してもよい。
【0061】ここで、ロータの磁極位置を確定するため
に用いた端子電圧値が所定の範囲内に収まるように、進
角値を制限した場合について、図22を用いて以下に説
明する。
【0062】図22の(a)の状態では、無通電時の端
子電圧波形からTbemfの期間において磁極位置検出
のための有効な情報となり得るブラシレスモータ側から
発生する電圧が現れている。この状態であれば電気角に
対する電圧値の変化(端子電圧の傾き)が大きいため、
角度誤差の少ない位置演算が可能である。
【0063】これに対し、図22の(b)に示す状態ま
で進角値を大きくすると、磁極位置検出のための有効な
情報となり得るブラシレスモータ側から発生する電圧の
電気角に対する電圧値の変化が少なく、たとえ第3の実
施形態で述べたような構成で端子電圧を正確にサンプリ
ングしたとしても、電圧値から磁極位置に変換する際に
大きな角度誤差を生じてしまう。
【0064】このような状態を防ぐために、磁極位置検
出のための有効な情報となり得るブラシレスモータ側か
ら発生する電圧をサンプリングする毎に、その値が、図
22(a)に示すth1からth2の所定の範囲内にあ
るか確認しながら、例えば、もしth1よりも小さけれ
ば進角値を少なくするといった制限を加えることとし、
これによって磁極位置検出精度の向上が図れる。
【0065】(実施の形態5)本実施の形態5では、第
1乃至第4の実施の形態に示したモータ駆動システムを
エアコンなどの冷凍装置のコンプレッサモータ駆動シス
テムに適用した。本実施の形態によれば、コンプレッサ
モータに流れる電流波形を正弦波状に近づける改善によ
り、冷凍装置の低騒音化および低振動化を実現すること
ができた。また、より精度の高い磁極位置検出は、コン
プレッサモータの最高効率ポイントでの駆動を可能に
し、ひいては冷凍装置の高効率化に大きく寄与すること
ができた。また、A/D変換器の端子電圧サンプリング
は、コンプレッサモータの回転数の高速化を可能にし、
短時間に目標温度に到達する冷凍装置が実現できた。
【0066】
【発明の効果】以上から明らかなように、本発明の第1
の態様によれば、端子電圧とDC電圧からインバータ還
流電流期間を判断し、インバータ還流電流期間終了後の
前記端子電圧とブラシレスモータの特性から予め導出さ
れる端子電圧波形とを援用し、ロータの磁極位置を確定
することを特徴とした駆動方法を実現し、これによれ
ば、以下に述べる効果を奏する。
【0067】まず、無通電期間の端子電圧波形において
インバータ還流電流期間が長くなり、誘起電圧のゼロク
ロスポイントが隠れるような場合であっても、インバー
タ還流電流期間後にサンプリングした端子電圧から磁極
位置が検出できるため、所望の転流タイミングで通電相
を切替えることができ、ブラシレスモータを最高効率に
て駆動させたり、回転領域をより高速側に広げたりする
ことができる。
【0068】また、端子電圧を1点サンプリングできれ
ば磁極位置が検出できるので、誘起電圧のゼロクロスポ
イントが現れる以前にスイッチング動作の開始が可能で
あり、通電角を広げることができ、ブラシレスモータ駆
動の低騒音化、低振動化が図れる。
【0069】本発明の第2の態様によれば、ブラシレス
モータの特性から予め導出される端子電圧波形は、ロー
タ内の磁石による誘起電圧波形と、巻線の相互インダク
タンスにより発生する電圧波形との合成波形とすること
により、特に、突極性を持つIPMモータにおいて厳密
な磁極位置の検出が可能となる。
【0070】更に、本発明の第3の態様によれば、相電
流とブラシレスモータの回転数によって変化する相互イ
ンダクタンスにより発生する電圧波形を求める際に、相
電流をインバータの各相巻線に対する通電率などに代用
して算出されるため、電流センサ等を用いない安価なシ
ステムを構築することができる。
【0071】本発明の第4の態様によれば、PWM信号
のキャリア周波数と通電率を決める第1のタイマと、ス
テータの巻線への通電を順次に切替えるタイミングを計
測する第2のタイマとによって構成され、インバータを
制御するPWM信号を出力する制御部を具備することに
より、特に、ブラシレスモータが高速回転時においても
キャリア周波数に関係なく、所望の転流タイミングで確
実に通電相を切替えることができ、安定駆動を維持する
ことができる。
【0072】本発明の第5の態様によれば、前記制御部
に、無通電相の端子電圧の検出タイミングを計測するP
WM信号に同期した第3のタイマを追加することによ
り、インバータにおけるトランジスタのスイッチング動
作の遅れや、端子電圧検出回路の時定数の影響を受けな
い厳密な磁極位置検出ができる。
【0073】本発明の第6の態様によれば、磁極位置検
出に用いる端子電圧値を監視しながら所定の範囲内に収
まるように転流タイミングの可変範囲に制限を設けたた
め、端子電圧値から磁極位置への変換演算に生じる誤差
を極力低減し、脱調のないブラシレスモータの安定駆動
が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るシステム構成を示
すブロック図
【図2】 図1のシステムにおいて、120°通電駆動
したときのインバータのスイッチング動作制御信号を示
すチャート図
【図3】 図1のシステムにおいて、120°通電駆動
したときのU相の端子電圧波形図
【図4】 図1のシステムにおいて、120°通電駆動
し、W−U相の通電からW−V相の通電に切替わったと
きの波形図
【図5】 図1のシステムにおいて、120°通電駆動
し、U−W相の通電からV−W相の通電に切替わったと
きの波形図
【図6】 誘起電圧が正弦波状であるブラシレスモータ
が、120°通電駆動されるときの電気角と誘起電圧波
形の関係図
【図7】 誘起電圧が台形波状であるブラシレスモータ
が、120°通電駆動されるときの電気角と誘起電圧波
形の関係図
【図8】 ブラシレスモータが高速回転したときの端子
電圧波形図
【図9】 図1のシステムにおいて、150°通電駆動
したときのインバータのスイッチング動作制御信号を示
すチャート図
【図10】 誘起電圧が正弦波状であるブラシレスモー
タが、150°通電駆動されるときの電気角と誘起電圧
波形の関係図
【図11】 ブラシレスモータが150°通電駆動した
ときの端子電圧波形図
【図12】 120°通電駆動と150°通電駆動した
ときの相電流波形図
【図13】 IPMモータのインダクタンス特性図
【図14】 相電流による誘起電圧の違いを示す波形図
【図15】 図1のシステムにおいて、150°通電駆
動したときのインバータのスイッチング動作制御信号と
制御部のタイマ動作を示すチャート図
【図16】 図15における第1のタイマとPWM信号
との関係図
【図17】 図1のシステムにおいて、150°通電駆
動したときのインバータのスイッチング動作制御信号と
制御部のタイマ動作を示すチャート図
【図18】 図17における、第1のタイマと第3のタ
イマと端子電圧波形との関係図
【図19】 図17における、第1のタイマと第2のタ
イマと第3のタイマとの関係図
【図20】 図17における、第1のタイマと第2のタ
イマと第3のタイマとの関係図
【図21】 図17において、15°進角制御した時の
チャート図
【図22】 (a)、(b)は進角値違いによる端子電
圧波形の比較図
【図23】 従来のシステム構成を示すブロック図
【図24】 従来のシステム構成における、無通電期間
の端子電圧と位置検出信号の波形図
【符号の説明】
3 インバータ 4 DC電圧検出手段 5 ブラシレスモータ 6 ステータ 7 ロータ 8 制御部 9 ドライブ回路 11u U相端子 11v V相端子 11w W相端子 16 基準電圧生成手段 18a 3000rpmの正弦波状の誘起電圧波形 18b 6000rpmの正弦波状の誘起電圧波形 19a 3000rpmの台形波状の誘起電圧波形 19b 6000rpmの台形波状の誘起電圧波形
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田澤 徹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 楢崎 和成 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5H560 BB04 BB07 BB12 DA13 DC12 EB01 EB05 EC10 SS07 TT01 TT07 UA02 XA12 XB09

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数相の巻線を有するステータと複数極
    の磁石を有するロータを備えたブラシレスモータに対
    し、前記ロータの磁極位置を検出し、前記検出された磁
    極位置に応じて前記ステータの巻線への通電をインバー
    タによって順次に切替えるブラシレスモータの駆動装置
    であって、 前記インバータの母線に印加されているDC電圧を検出
    するDC電圧検出手段と、 前記ステータの巻線のうち、無通電相の端子電圧を検出
    する端子電圧検出手段と、 前記検出された端子電圧と前記DC電圧からインバータ
    還流電流期間を判断する還流電流期間判定手段と、 ブラシレスモータの特性から予め導出される端子電圧波
    形データを記憶する記憶部と、 前記インバータ還流電流期間終了後の前記端子電圧と、
    ブラシレスモータの特性から予め導出される上記端子電
    圧波形とを援用して、前記ロータの磁極位置を確定する
    磁極位置検出手段と、を有することを特徴とするブラシ
    レスモータの駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記ブラシレスモータの特性から予め導
    出される端子電圧波形は、前記ロータ内の磁石による誘
    起電圧波形とすることを特徴とする請求項1記載のブラ
    シレスモータの駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記ブラシレスモータの特性から予め導
    出される端子電圧波形は、前記ロータ内の磁石による誘
    起電圧波形と前記巻線の相互インダクタンスにより発生
    する電圧波形との合成波形とすることを特徴とする請求
    項1記載のブラシレスモータの駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記ロータ内の磁石による誘起電圧波形
    は正弦波状関数とした請求項2または請求項3記載のブ
    ラシレスモータの駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記ロータ内の磁石による誘起電圧波形
    は、ブラシレスモータの回転数に応じて算出される請求
    項2または請求項3記載のブラシレスモータの駆動装
    置。
  6. 【請求項6】 前記巻線の相互インダクタンスにより発
    生する電圧波形は、前記インバータの母線に印加されて
    いるDC電圧と、各相巻線に対する通電率と通電期間
    と、前記ブラシレスモータの回転数とに応じて算出され
    ることを特徴とする請求項3記載のブラシレスモータの
    駆動装置。
  7. 【請求項7】 前記インバータを制御するPWM信号を
    出力する制御部を具備し、該制御部は、前記PWM信号
    のキャリア周波数と通電率を決定する第1のタイマと、
    前記ステータの巻線への通電を順次切替えるタイミング
    を計測する第2のタイマとを有することを特徴とする請
    求項1〜6のいずれか1項に記載のブラシレスモータの
    駆動装置。
  8. 【請求項8】 前記インバータを制御するPWM信号を
    出力する制御部を具備し、該制御部は、前記PWM信号
    のキャリア周波数と通電率を決定する第1のタイマと、
    前記ステータの巻線への通電を順次切替えるタイミング
    を計測する第2のタイマと、無通電相の端子電圧の検出
    タイミングを計測する前記PWM信号に同期した第3の
    タイマとを有することを特徴とする請求項1〜6のいず
    れか1項に記載のブラシレスモータの駆動装置。
  9. 【請求項9】 前記ステータの巻線への通電を順次切替
    えるタイミングは、前記インバータの母線に印加されて
    いるDC電圧と、各相巻線に対する通電率と通電期間
    と、前記ブラシレスモータの回転数のうち、少なくとも
    1つのパラメータに応じて可変であることを特徴とする
    請求項7または請求項8記載のブラシレスモータの駆動
    装置。
  10. 【請求項10】 前記ロータの磁極位置を確定するため
    の端子電圧が所定範囲内に収まるように、前期ステータ
    の巻線への通電を順次切替えるタイミングの可変とされ
    る範囲に制限を設けたことを特徴とする請求項9記載の
    ブラシレスモータの駆動装置。
  11. 【請求項11】 前記請求項1〜10のいずれか1項に
    記載のブラシレスモータの駆動装置を用いたことを特徴
    とする冷凍装置。
  12. 【請求項12】 複数相の巻線を有するステータと複数
    極の磁石を有するロータを備えたブラシレスモータに対
    し、前記ロータの磁極位置を検出し、前記検出された磁
    極位置に応じて前記ステータの巻線への通電をインバー
    タによって順次に切替えるブラシレスモータの駆動方法
    であって、 前記インバータの母線に印加されているDC電圧を検出
    する工程と、 前記ステータの巻線のうち、無通電相の端子電圧を検出
    する工程と、 前記検出された端子電圧と前記DC電圧からインバータ
    還流電流期間を判断する工程と、 前記インバータ還流電流期間終了後の前記端子電圧と、
    ブラシレスモータの特性から予め導出される端子電圧波
    形とを援用して、前記ロータの磁極位置を確定する工程
    と、を有することを特徴とするブラシレスモータの駆動
    方法。
  13. 【請求項13】 前記ブラシレスモータの特性から予め
    導出される端子電圧波形は、前記ロータ内の磁石による
    誘起電圧波形とすることを特徴とする請求項12記載の
    ブラシレスモータの駆動方法。
  14. 【請求項14】 前記ブラシレスモータの特性から予め
    導出される端子電圧波形は、前記ロータ内の磁石による
    誘起電圧波形と前記巻線の相互インダクタンスにより発
    生する電圧波形との合成波形とすることを特徴とする請
    求項12記載のブラシレスモータの駆動方法。
  15. 【請求項15】 前記ロータ内の磁石による誘起電圧波
    形は正弦波状関数とした請求項13または請求項14記
    載のブラシレスモータの駆動方法。
  16. 【請求項16】 前記ロータ内の磁石による誘起電圧波
    形は、ブラシレスモータの回転数に応じて算出される請
    求項13または請求項14記載のブラシレスモータの駆
    動方法。
  17. 【請求項17】 前記巻線の相互インダクタンスにより
    発生する電圧波形は、前記インバータの母線に印加され
    ているDC電圧と、各相巻線に対する通電率と通電期間
    と、前記ブラシレスモータの回転数とに応じて算出され
    ることを特徴とする請求項14記載のブラシレスモータ
    の駆動方法。
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