JP3548540B2 - トリガ生成回路 - Google Patents

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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K7/00Modulating pulses with a continuously-variable modulating signal
    • H03K7/08Duration or width modulation ; Duty cycle modulation

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、三相モータが出力に接続される電流帰還型三相PWMインバータのPWM波形生成に際し、モータ電流の検出をモータ接続端子の3箇所で行う場合でも、インバータ主回路のDC部分の1箇所で行う場合でも対応可能な電流検出トリガタイミング信号を作成するトリガ生成回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
図8は、従来の3相PWM信号生成回路の構造を示すブロック図である。
【0003】
この3相PWM信号生成回路は、タイマ21と、第1乃至第4のコンペアレジスタ22、24、26、28と、第1乃至第4のバッファレジスタ23、25、27、29と、アップダウンカウントフラグ30と、PWM信号生成回路31と、デッドタイム生成回路32と、出力制御回路33と、からなっている。
【0004】
タイマ21はPWM波形のキャリア周期を作るものであり、三角波キャリアの場合はアップダウンカウント動作を行なう。
【0005】
第1のコンペアレジスタ22はタイマ21の周期を制御するレジスタであり、タイマ21と常に比較動作を行ない、一致を検出するとタイマ21をアップカウントからダウンカウントに切換える。
【0006】
第1のコンペアレジスタ22は第1の割り込み34を発生させ、タイマ21は第2の割り込み35を発生させる。
【0007】
アップダウンカウントフラグ30はタイマ21の動作状態を示すフラグであり、タイマ21がアップカウント中はロウレベル、ダウンカウント中はハイレベルを保持する。
【0008】
第2のコンペアレジスタ24はU相のタイミングを作るものであり、タイマ21と常に比較動作を行ない、一致を検出すると、一致検出信号(ワンショットパルス信号)を出力する。
【0009】
第3のコンペアレジスタ26はV相のタイミングを作るものであり、タイマ21と常に比較動作を行ない、一致を検出すると、一致検出信号(ワンショットパルス信号)を出力する。
【0010】
第4のコンペアレジスタ28はW相のタイミングを作るものであり、タイマ21と常に比較動作を行ない、一致を検出すると、一致検出信号(ワンショットパルス信号)を出力する。
【0011】
第2乃至第4のコンペアレジスタ24、26、28の一致検出信号はPWM信号生成回路31に入力され、PWM信号生成回路31において、各相の正相側と逆相側の元となる信号がつくられる。
【0012】
さらに、PWM信号生成回路31で作られた信号はデッドタイム生成回路32に入力され、インバータの正相と逆相の短絡防止時間であるデッドタイムを付加したタイミングがつくられる。
【0013】
次いで、出力制御回路33を経由して、U0,U1,V0,V1,W0,W1信号がマイクロコンピュータの端子に出力される。
【0014】
タイマ21の動作と、コンペアレジスタの一致タイミングと、各端子のタイミングを図4に示す。
【0015】
ここで、U0信号とU1信号とのタイミングのずれ、V0信号とV1信号とのタイミングのずれ、W0信号とW1信号とのタイミングのずれは、いずれもデッドタイム幅である。
【0016】
図4に示されるように、第1の割込み34は第1のコンペアレジスタ22における一致により発生するものであり、そのタイミングは三角波キャリアの頂点である。
【0017】
一方、第2の割込み35はタイマ21のアンダーフローで発生するものであり、そのタイミングは三角波キャリアの最下点である。
【0018】
図4のタイミングチャートによれば、タイマ21が三角波動作をしており、各コンペアレジスタ22、24、26、28の一致タイミングは、頂点を境に左右対称であることがわかる。これは三角波キャリア左右対称モードと呼ばれる。
【0019】
以上が、従来の3相PWM信号生成回路の一般的動作説明である。
【0020】
一般に、3相PWM信号生成回路には、特に、3相インバータモータのフィードバック制御のために、A/Dトリガ生成回路が設けられる。
【0021】
従来、このようなA/Dトリガ生成回路は、一般的に、マイクロコンピュータの外部回路として設けられていたが、近年、コスト低減、基板縮小化、モータを効率的に回転させるための緻密制御といった要求が強いため、3相PWM出力制御とフィードバック制御とを1つのマイクロコンピュータにより行うことが求められている。
【0022】
また、フィードバック制御を頻繁に行なえば、中央処理装置(CPU)のデータ処理量が増えるが、ソフト処理時間を少しでも抑えたいと言う要求も存在している。
【0023】
特に、エアコンの室外機などのようにファンモータやコンプレッサモータといった複数のモータを同時制御するシステムにおいては、益々、ソフト処理時間の増大が深刻な問題になっている。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
この要請に応えるために、例えば、特開平9−121558号公報は、A/D変換器により、PWMインバータの電流を検出する方法を提案している。
【0025】
この方法においては、PWMインバータの出力電流はA/D変換器を介して検出される。
【0026】
3相インバータモータの基本構成を示す図2を参照すると、この方法においては、Iu,Iv,Iwの3カ所においてPWMインバータの出力電流を検出している。
【0027】
また、PWMインバータの出力電流の検出タイミングは、PWMキャリアの最下点、すなわち、図4のタイミングチャートを参照すると、割込み35に相当する地点の1箇所だけである。
【0028】
しかしながら、3相インバータモータにおけるセンサの有無やシステム構成によっては、図2のIaの地点においてPWMインバータの出力電流を検出することが必要になる場合もあり得る。
【0029】
しかしながら、特開平9−121558号公報に記載された方法では、A/DタイミングをPWM出力に関連した特定タイミングにずらすという視点が存在しないために、同方法は、Iu,Iv,Iwを直接検出するシステムにしか対応できないという欠点がある。
【0030】
また、特開平4−172995号公報は、インバータの出力電流の検出タイミングを調整する方法を提案している。この方法は、インバータ出力機能にA/D変換タイミングを作るコンペアレジスタを1本だけ追加した構成により、実施される。
【0031】
しかしながら、この方法におけるコンペアレジスタ1段構成であるため、ソフト処理時間を意識する必要があること、コンペアレジスタが1段構成であるので、2箇所以上のA/Dタイミングを作ることが極めて困難であること、A/Dトリガを単にA/Dスタートに接続しているため、複数のA/Dトリガを選択する手段が設けられていないこと、コンペアレジスタへの設定値はソフト処理で行われるため、ソフト処理負担が大きいこと、などの欠点があり、フィードバック制御を行なう方法として不十分である。
【0032】
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、ソフト処理を増加させることなくA/Dスタートトリガ(電流検出トリガタイミング信号)の生成を実現することができるトリガ生成回路を提供することを目的とする。
【0033】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本発明は、三相モータが出力に接続される電流帰還型三相PWMインバータのPWM波形生成に際し、モータ電流の検出をモータ接続端子の3箇所で行う場合でも、インバータ主回路のDC部分の1箇所で行う場合でも対応可能な電流検出トリガタイミング信号を作成するにあたり、三相PWM波形生成手段に対して外付けのハード回路で構成したことを特徴とするトリガ生成回路であって、前記三相PWM波形生成手段は、キャリア周期設定値信号とクロック信号を入力とし、0と設定値との間を往復カウントすることで三角波信号を生成出力し、ダウンカウントからアップカウントに切り替わるタイミングでキャリア周期割込み信号を出力するキャリア発生用アップダウンタイマと、前記キャリア発生用アップダウンタイマがアップカウント中かダウンカウント中かを示すアップダウンカウントフラグと、PWMタイミング設定値信号を保持し、前記キャリア発生用アップダウンタイマからのキャリア周期割込み信号を入力とし、該キャリア周期割込み信号の発生タイミングに同期して前記PWMタイミング設定値信号を出力するPWM信号生成用バッファレジスタと、前記PWM信号生成用バッファレジスタからの前記PWMタイミング設定値信号と、前記キャリア発生用アップダウンタイマからのアップダウンタイマ値と、を入力とし、該入力されるPWMタイミング設定値信号を保持し、該保持値とアップダウンタイマ値との比較動作を常に行い一致を検出すると一致信号を出力するPWM信号生成用コンペアレジスタと、前記PWM信号生成用コンペアレジスタからの一 致信号と、前記アップダウンカウントフラグからのアップダウンカウントフラグ信号と、を入力とし、PWM信号を出力するPWM信号生成回路と、前記PWM信号生成回路から出力されたPWM信号を入力とし、該PWM信号を、デッドタイムを付加したタイミングに成形したデッドタイム付PWM信号として出力するデッドタイム生成回路と、前記デッドタイム生成回路からの前記デッドタイム付PWM信号を入力とし、三相PWM波形を出力する出力制御回路と、を備え、出力に接続される三相モータの制御が可能である一方で、当該トリガ生成回路は、A/D変換器による1回または複数回の変換時間、或いは、前記A/D変換器のサンプリング時間を設定したA/D変換時間設定レジスタと、前記三相PWM波形生成手段の前記PWM信号生成用バッファレジスタからのPWMタイミング設定値に前記A/D変換時間設定レジスタの設定値を加算または減算した演算結果と、前記三相PWM波形生成手段の前記キャリア発生用アップダウンタイマからのキャリア周期割込み信号と、を入力とし、前記キャリア周期割込み信号の発生タイミングに同期して、前記演算結果を電流検出トリガ設定信号として出力する電流検出トリガ用バッファレジスタと、前記電流検出トリガ用バッファレジスタからの前記電流検出トリガ設定信号と、前記三相PWM波形生成手段の前記キャリア発生用アップダウンタイマからのアップダウンタイマ値信号と、を入力とし、該入力される電流検出トリガ設定信号を保持し、該保持値とアップダウンタイマ値との比較動作を常に行い一致を検出すると一致信号を出力する電流検出トリガ用コンペアレジスタと、前記電流検出トリガ用コンペアレジスタからの一致信号を入力とし、該入力される一致信号を、前記電流検出トリガタイミング信号として前記A/D変換器に出力する出力回路と、を備え、前記電流検出トリガタイミング信号が前記A/D変換器へ入力されるタイミングで該A/D変換器にA/D変換を開始させて、電流検出を開始させるように構成され、前記三相PWM波形生成手段の前記PWM信号生成用バッファレジスタからのPWMタイミング設定値に前記A/D変換時間設定レジスタの設定値を加算または減算したタイミング値を、前記A/D変換器への前記電流検出トリガタイミング信号の出力タイミングに使用する結果として、前記電流検出トリガタイミング信号を、その出力タイミングを前記A/D変換時間設定レジスタの設定値の分だけ、前記三相PWM波形生成手段で生成されるPWM信号の出力タイミングに対して早めたタイミングに設定し、該PWM信号出力タイミングの直前のタイミングで出力するように構成されていることを特徴とするトリガ生成回路を提供する。
【0034】
より具体的には、前記三相PWM波形生成手段は、第1のPWM信号生成用バッファレジスタ及び第1のPWM信号生成用コンペアレジスタと、第2のPWM信号生成用バッファレジスタ及び第2のPWM信号生成用コンペアレジスタと、第3のPWM信号生成用バッファレジスタ及び第3のPWM信号生成用コンペアレジスタと、の3つのペアのレジスタを備え、三相それぞれのPWM信号を制御しており、このうち第1のPWM信号生成用バッファレジスタの値が第1のPWM信号生成用コンペアレジスタに、第2のPWM信号生成用バッファレジスタの値が第2のPWM信号生成用コンペアレジスタに、第3のPWM信号生成用バッファレジスタの値が第3のPWM信号生成用コンペアレジスタに、それぞれ転送されて、第1及至第3のPWM信号生成用コンペアレジスタが三相モータにおける3つの相電流のうちの1つずつを形成しPWM信号の出力タイミングを決定する構成であり、当該トリガ生成回路は、第1の電流検出トリガ用バッファレジスタ及び第1の電流検出トリガ用コンペアレジスタと、第1の電流検出トリガ用バッファレジスタ及び第2の電流検出トリガ用コンペアレジスタと、の2つのペアのレジスタを備え、3つの相電流のうち2つの相電流検出タイミングのそれぞれで前記A/D変換器にA/D変換を行わせるものであり、前記第1の電流検出トリガ用バッファレジスタには、前記第1及至第3のPWM信号生成用バッファレジスタのうち何れか1つの値に前記A/D変換時間設定レジスタ値を加算または減算した値が設定される一方で、前記第2の電流検出トリガ用バッファレジスタには、前記第1及至第3のPWM信号生成用バッファレジスタのうち何れか他の1つの値に前記A/D変換時間設定レジスタ値を加算または減算した値が設定され、前記第1の電流検出トリガ用バッファレジスタの値が第1の電流検出トリガ用コンペアレジス タに、第2の電流検出トリガ用バッファレジスタの値が第2の電流検出トリガ用コンペアレジスタに、それぞれ転送され、前記第1の電流検出トリガ用コンペアレジスタは、前記2つの相電流検出タイミングのうち何れか一方のタイミングでの前記電流検出トリガタイミング信号の出力タイミング決定に用いられる一方で、前記第2の電流検出トリガ用コンペアレジスタは、前記2つの相電流検出タイミングのうち何れか他方のタイミングでの前記電流検出トリガタイミング信号の出力タイミング決定に用いられる
【0035】
より具体的には、当該トリガ生成回路の前記出力回路は、前記一致信号として、前記第1の電流検出トリガ用コンペアレジスタからの一致信号と、前記第2の電流検出トリガ用コンペアレジスタからの一致信号と、を入力とするのに加え、前記三相PWM波形生成手段の前記アップダウンカウントフラグからのアップダウンカウントフラグ信号を入力とし、前記アップダウンカウントフラグ信号がアップカウント中であることを示している場合には、前記第1および第2の電流検出トリガ用コンペアレジスタのうち何れか一方からの一致信号を選択して前記電流検出トリガタイミング信号として出力し、前記アップダウンカウントフラグ信号がダウンカウント中であることを示している場合には、前記第1および第2の電流検出トリガ用コンペアレジスタのうち何れか他方からの一致信号を選択して前記電流検出トリガタイミング信号として出力するように構成されている
【0036】
また、当該トリガ生成回路と、前記A/D変換器と、前記三相PWM波形生成手段と、は同一マイクロコンピュータ内に内蔵されていることが好ましい。
【0037】
本発明に係るトリガ生成回路は、3相モータのフィードバック制御に必要なものである。
【0038】
周知のように、3相モータは、U相、V相及びW相と呼ばれる3つの相を持っている。これら3相をインバータ素子で駆動する場合、マイクロコンピュータでは、U相はUとUバー、V相はVとVバー、W相はWとWバーのそれぞれの制御信号(PWM信号)を出力して、制御を行う。
【0039】
ここで、バーがついていない制御信号はインバータ素子の上のアームつまり正相側を制御し、バーがついている信号はインバータ素子の下のアームすなわち逆相側を制御する。上下のアームに入力される信号は互いに反転関係にあり、かつ、インバータ素子のアクティブ期間が重なることを防止するためのデッドタイムをとった信号である。
【0040】
図1は、本発明の一実施形態に係るA/Dトリガ生成回路(トリガ生成回路)1を含む制御回路の構造を示すブロック図である。この制御回路は、3相モータをインバータ素子で駆動するシステムに必要なPWM信号、すなわち、U相のインバータ素子の上下のアームを制御する信号U0とU1、同じくV相を制御する信号V0とV1、同じくW相を制御するW0とW1の各信号を生成し、端子に出力する機能と、キャリア周期で割込み35を発生させる機能と、キャリア周期の中間時点で割込み34を発生させる機能と、を有する3相PWM信号生成回路(三相PWM波形生成手段)2と、A/Dトリガ生成回路1と、を備えている。
【0041】
A/Dトリガ生成回路1は、タイマ21と常に比較動作を行ない、一致信号を発生するコンペアレジスタ(第1の電流検出トリガ用コンペアレジスタ)11及びコンペアレジスタ(第2の電流検出トリガ用コンペアレジスタ)13と、バッファレジスタ(第1の電流検出トリガ用バッファレジスタ)12及びバッファレジスタ(第2の電流検出トリガ用バッファレジスタ)14と、コンペアレジスタ11、13の何れか一方の一致信号を選択して、A/Dスタートトリガ信号16を発生させるA/Dトリガ選択回路(出力回路)15と、同一マイクロコンピュータに内蔵されているA/D変換器の変換時間を反映した値が保持されるA/D変換時間設定レジスタ17と、によって構成されている。
【0042】
A/Dトリガ生成回路1は、タイマ21がアップカウント動作中の場合には、W相が変化するタイミングより少し前にA/Dスタートトリガ(電流検出トリガタイミング信号)を発生させるために、W相のバッファレジスタ(第3のPWM信号生成用バッファレジスタ)29からA/D変換時間設定レジスタ17を減算した値がバッファレジスタ12に自動設定される。
【0043】
次に、タイマ21がダウンカウント動作中の場合には、U相が変化するタイミングより少し前にA/Dスタートトリガ(電流検出トリガタイミング信号)を発生させるために、U相のバッファレジスタ(第1のPWM信号生成用バッファレジスタ)25にA/D変換時間設定レジスタ17を加算した値がバッファレジスタ14に自動設定される。
【0044】
バッファレジスタ12、14からコンペアレジスタ11、13への転送タイミングは、3相PWM信号生成回路2の中のバッファレジスタ25、バッファレジスタ(第2のPWM信号生成用バッファレジスタ)27及びバッファレジスタ29からコンペアレジスタ(第1のPWM信号生成用コンペアレジスタ)24、コンペアレジスタ(第2のPWM信号生成用コンペアレジスタ)26及びコンペアレジスタ(第3のPWM信号生成用コンペアレジスタ)28への転送タイミングと同一である。すなわち、一般的にタイマ21から発生する周期割込み35に同期したタイミングである。
【0045】
このように、コンペアレジスタを2段構成とすることにより、1周期前に次周期の値を設定すれば良いのでソフト処理に要する時間を考慮する必要がなくなる。
【0046】
次に、A/Dトリガ選択回路15はタイマ21がアップカウント中は第1のコンペアレジスタ11の一致信号を選択し、逆に、タイマ21がダウンカウント中は第2のコンペアレジスタ13の一致信号を選択する。
【0047】
この一致信号の切換を自動で行なうため、タイマ21のアップ/ダウンカウントの状態を保持するアップダウンカウントフラグ30の出力信号(アップダウンカウントフラグ信号)がA/Dトリガ選択回路15に入力されている。
【0048】
このように、A/Dトリガ生成回路1は3相PWM出力タイミングに同期してA/Dスタートトリガ16を自動生成する動作を実行する。
【0049】
図2は、3相モータをインバータ素子で制御する一般的な回路構成を示す回路図である。図1に示した3相PWM出力機能の端子U0、U1、V0、V1、W0、W1は図2の同信号を制御する。
【0050】
ここで、3相モータを緻密制御するためには、モータの回転状態を常に監視し、PWM制御信号にフィードバックをかける制御(以降「フィードバック制御」と呼ぶ)を行う必要がある。モータの回転状態を監視するためには、3相モータの各相電流Iu,Iv,IwをA/D変換器で検出すればよい。
【0051】
ここで、電流検出方法には次の2種類がある。
【0052】
第1の方法は、図2のIu,Iv,Iwを直接検出する方法である。この方法においては、A/D変換タイミングは基本的にはPWM周期割込みとなるので、図1に示した第2の割込み35を用いることができる。ただし、3箇所を同時にA/D変換するためには、高速A/Dであることが必要がある。
【0053】
第2の方法は、Iaの電流1箇所だけを検出する方法である。この方法においては、Iu,Iv,Iwの電流の加算値がIaに流れるので、各相の個別電流が流れるタイミングでA/D変換を行う必要がある。
【0054】
本発明に係るA/Dトリガ生成回路1は、そのようなA/D変換を行うことを可能にする。第2の方法によれば、タイミングチューニングが必要となる反面、1回のタイミングで1箇所だけA/D変換すれば良いので、高速A/Dである必要がない。
【0055】
以上のように、本発明に係るA/Dトリガ生成回路1を用いれば、3相モータのフィードバック制御方法を問わず、最適なA/Dスタートトリガを自動生成できるため、1つのマイクロコンピュータでソフト処理負担を増やすことなく、フィードバック制御を実現することができるという効果が得られる。
【0056】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1の実施形態に係るA/Dトリガ生成回路(トリガ生成回路)を含む制御回路の構造を示すブロック図である。
【0057】
図1の制御回路は、3相PWM信号生成回路(三相PWM波形生成手段)2と、A/Dトリガ生成回路(トリガ生成回路)1と、からなる。
【0058】
先ず、このうち3相PWM信号生成回路2の構成について説明する。
【0059】
3相PWM信号生成回路2は、3相モータをインバータ素子で駆動するシステムに必要なPWM信号、すなわち、U相のインバータ素子の上下のアームを制御する信号U0とU1、同じくV相を制御する信号V0とV1、同じくW相を制御するW0とW1の各信号(三相PWM波形)を生成し、端子に出力する機能と、キャリア周期で割込み(キャリア周期割り込み信号)35を発生させる機能と、キャリア周期の中間時点で割込み34を発生させる機能と、を有するものであり、タイマ(キャリア発生用アップダウンタイマ)21と、コンペアレジスタ22、24、26、28と、バッファレジスタ23、25、27、29と、アップダウンカウントフラグ30と、PWM信号生成回路31と、デッドタイム生成回路32と、出力制御回路33と、からなっている。
【0060】
このうちタイマ(キャリア発生用アップダウンタイマ)21は、キャリア周期設定値信号とクロック信号を入力とし、0と設定値との間をアップダウンカウント(往復カウント)することで三角波信号を生成出力する。
【0061】
また、タイマ21は、ダウンカウントからアップカウントに切り替わるタイミングで第2の割込み35(キャリア周期割込み信号)を出力する。
【0062】
コンペアレジスタ22はタイマ21の周期を制御するレジスタであり、該コンペアレジスタ22の設定値とタイマ21からのタイマ値との比較動作を常に行い、一致を検出するとタイマ21をアップカウントからダウンカウントに切換える。また、コンペアレジスタ22は第1の割り込み34を発生させる。
【0063】
アップダウンカウントフラグ30はタイマ21の動作状態を示す(つまりタイマ21がアップカウント中かダウンカウント中かを示す)フラグである。すなわち、アップダウンカウントフラグ30は、タイマ21がアップカウント時はロウレベル、ダウンカウント時はハイレベルを保持する状態保持フラグである。
【0064】
バッファレジスタ(第1のPWM信号生成用バッファレジスタ)25は、次周期のコンペアレジスタ24の一致タイミング(PWMタイミング設定値信号)を保持し(設定され)、タイマ21からの第2の割込み35を入力とする。そして、バッファレジスタ25は、一致タイミングの設定値を、タイマ21から発生する周期割込み35に同期したタイミングで、コンペアレジスタ24に転送(出力)する。
【0065】
同様に、バッファレジスタ(第2のPWM信号生成用バッファレジスタ)27は、次周期のコンペアレジスタ26の一致タイミング(PWMタイミング設定値信号)を保持し(設定され)、タイマ21からの第2の割込み35を入力とする。そして、バッファレジスタ27は、一致タイミングの設定値を、タイマ21から発生する周期割込み35に同期したタイミングで、コンペアレジスタ26に転送(出力)する。
【0066】
同様に、バッファレジスタ(第3のPWM信号生成用バッファレジスタ)29は、次周期のコンペアレジスタ28の一致タイミング(PWMタイミング設定値信号)を保持し(設定され)、タイマ21からの第2の割込み35を入力とする。そして、バッファレジスタ29は、一致タイミングの設定値を、タイマ21から発生する周期割込み35に同期したタイミングで、コンペアレジスタ28に転送(出力)する。
【0067】
コンペアレジスタ(第1のPWM信号生成用コンペアレジスタ)24はU相のタイミングを作るものであり、バッファレジスタ25から転送される一致タイミングの設定値(PWMタイミング設定値信号)と、タイマ21からのタイマ値(アップダウンタイマ値)と、を入力とし、該入力される一致タイミングの設定値を保持し、該保持値とタイマ値との比較動作を常に行い、一致を検出すると、一致検出信号(一致信号;ワンショットパルス信号)を出力する。
【0068】
同様に、コンペアレジスタ(第2のPWM信号生成用コンペアレジスタ)26はV相のタイミングを作るものであり、バッファレジスタ27から転送される一致タイミングの設定値(PWMタイミング設定値信号)と、タイマ21からのタイマ値(アップダウンタイマ値)と、を入力とし、該入力される一致タイミングの設定値を保持し、該保持値とタイマ値との比較動作を常に行い、一致を検出すると、一致検出信号(一致信号;ワンショットパルス信号)を出力する。
【0069】
同様に、コンペアレジスタ(第3のPWM信号生成用コンペアレジスタ)28はW相のタイミングを作るものであり、バッファレジスタ29から転送される一致タイミングの設定値(PWMタイミング設定値信号)と、タイマ21からのタイマ値(アップダウンタイマ値)と、を入力とし、該入力される一致タイミングの設定値を保持し、該保持値とタイマ値との比較動作を常に行い、一致を検出すると、一致検出信号(一致信号;ワンショットパルス信号)を出力する。
【0070】
これらコンペアレジスタ24、26、28は、三相モータにおける3つの相電流のうちの1つずつを形成しPWM信号の出力タイミングを決定する。
【0071】
PWM信号生成回路31は、コンペアレジスタ24、26、28からの一致検出信号と、アップダウンカウントフラグ30からの信号(アップダウンフラグ信号)と、を入力とし、各相の正相側と逆相側の元となる信号(PWM信号)を生成し、出力する。
【0072】
デッドタイム生成回路32は、PWM信号生成回路31からの信号(PWM信号)を入力とし、該信号にインバータの正相と逆相の短絡防止時間であるデッドタイムを付加したタイミング信号(デッドタイム付PWM信号)を生成し出力する。すなわち、PWM信号生成回路31から出力されたPWM信号を入力とし、該PWM信号を、デッドタイムを付 加したタイミングに成形したデッドタイム付PWM信号として出力する。
【0073】
出力制御回路33は、デッドタイム生成回路32からのタイミング信号(デッドタイム付PWM信号)を入力とし、U0,U1,V0,V1,W0,W1信号(三相PWM波形)としてマイクロコンピュータの端子に出力する。
【0074】
3相PWM信号生成回路2は、以上のように構成され、出力に接続される三相モータの制御が可能となっている。
【0075】
より具体的には、3相PWM信号生成回路2は、バッファレジスタ25及びコンペアレジスタ24と、バッファレジスタ27及びコンペアレジスタ26と、バッファレジスタ29及びコンペアレジスタ28と、の3つのペアの2段構成レジスタを備え、三相それぞれのPWM信号を制御している。そして、このうちバッファレジスタ25の値がコンペアレジスタ24に、バッファレジスタ27の値がコンペアレジスタ26に、バッファレジスタ29の値がコンペアレジスタ28に、それぞれ転送されて、コンペアレジスタ24、26、28が三相モータにおける3つの相電流のうちの1つずつを形成しPWM信号の出力タイミングを決定するようになっている。
【0076】
次ぎに、A/Dトリガ生成回路(トリガ生成回路)1の構成について説明する。
【0077】
A/Dトリガ生成回路1は、同一マイクロコンピュータ内にあるA/D変換器(図示せず)にA/D変換を開始させるトリガ信号であるA/Dスタートトリガ16(電流検出トリガタイミング信号)を自動生成するものであり、該A/Dスタートトリガ16がA/D変換器へ入力されるタイミングで該A/D変換器にA/D変換を開始させて電流検出を開始させる。
【0078】
A/Dトリガ生成回路1は、3相PWM信号生成回路2に対して外付けのハード回路で構成され、具体的には、コンペアレジスタ11、13と、バッファレジスタ12、14と、A/Dトリガ選択回路15と、A/D変換時間設定レジスタ17と、を備えて構成されている。
【0079】
このうちA/D変換時間設定レジスタ17は、A/D変換器による1回または複数回の変換時間、或いは、該A/D変換器のサンプリング時間を保持する(設定値とする)レジスタである。なお、A/D変換器によるA/D変換時間は、A/D変換器内の設定レジスタに指定した値に応じて決定されるが、一般的には、CPU命令を介して設定される。A/D変換時間設定レジスタ17には、A/D変換器内のレジスタへの設定値を反映した値が入力される。
【0080】
バッファレジスタ(第1の電流検出トリガ用バッファレジスタ)12は、3相PWM信号生成回路2のバッファレジスタ29から出力される次周期のコンペアレジスタ28の一致タイミング(PWMタイミング設定値信号)からA/D変換時間設定レジスタ17の設定値を減算した演算結果と、3相PWM信号生成回路2のタイマ21からの第2の割込み35と、を入力とする。そして、バッファレジスタ12には、この演算結果が設定される。更に、バッファレジスタ12は、この演算結果を、第2の割込み35の発生タイミングに同期して、(電流検出トリガ設定信号として)コンペアレジスタ11に転送(出力)する。
【0081】
同様に、バッファレジスタ(第2の電流検出トリガ用バッファレジスタ)14は、3相PWM信号生成回路2のバッファレジスタ25から出力される次周期のコンペアレジスタ26の一致タイミング(PWMタイミング設定値信号)からA/D変換時間設定レジスタ 17の設定値を減算した演算結果と、3相PWM信号生成回路2のタイマ21からの第2の割込み35と、を入力とする。そして、バッファレジスタ14には、この演算結果が設定される。更に、バッファレジスタ14は、この演算結果を、第2の割込み35の発生タイミングに同期して、(電流検出トリガ設定信号として)コンペアレジスタ13に転送(出力)する。
【0082】
コンペアレジスタ(第1の電流検出トリガ用コンペアレジスタ)11は、バッファレジスタ12から転送される演算結果(電流検出トリガ設定信号)と、3相PWM信号生成回路2のタイマ21からのタイマ値(アップダウンタイマ値)と、を入力とし、該入力される演算結果(電流検出トリガ設定信号)を保持し、該保持値とタイマ21からのタイマ値との比較動作を常に行い、一致を検出すると一致信号を発生し出力する。
【0083】
同様に、コンペアレジスタ(第2の電流検出トリガ用コンペアレジスタ)13は、バッファレジスタ14から転送される演算結果(電流検出トリガ設定信号)と、3相PWM信号生成回路2のタイマ21からのタイマ値(アップダウンタイマ値)と、を入力とし、該入力される演算結果(電流検出トリガ設定信号)を保持し、該保持値とタイマ21からのタイマ値との比較動作を常に行い、一致を検出すると一致信号を発生し出力する。
【0084】
このように、コンペアレジスタ11はバッファレジスタ12との2段構成をなし、同様に、コンペアレジスタ13はバッファレジスタ14との2段構成をなしている。
【0085】
また、A/Dトリガ選択回路(出力回路)15は、コンペアレジスタ11、13からの一致信号を入力とし、該入力される一致信号を、A/Dスタートトリガ(電流検出トリガタイミング信号)16としてA/D変換器に出力するこのA/Dスタートトリガ16は、A/D変換器にA/D変換を開始させる(A/Dスタートをかける)信号である。
【0086】
より具体的には、A/Dトリガ選択回路15は、3相PWM信号生成回路2のアップダウンカウントフラグ30からの出力信号(アップダウンフラグ信号)を入力とし、該出力信号がロウレベル時にはコンペアレジスタ11からの一致信号を選択的に出力し、逆に、該出力信号がハイレベル時にはコンペアレジスタ13からの一致信号を選択的に出力する。
【0087】
このような自動選択動作を実現するため、A/Dトリガ選択回路15は、例えば、図3に示される回路構成をなしている。
【0088】
すなわち図3に示すように、A/Dトリガ選択回路15は、例えば、アップダウンカウントフラグ30からの出力信号と、バッファレジスタ12から発せられる一致信号と、バッファレジスタ14から発せられる一致信号と、を受信するセレクタ151から構成することができる。
【0089】
セレクタ151は、アップダウンカウントフラグ30からの出力信号がロウレベル時にはコンペアレジスタ11からの一致信号を選択し、逆に、アップダウンカウントフラグ30からの出力信号がハイレベル時にはコンペアレジスタ13の一致信号を選択する。選択された信号は、A/Dスタートトリガ16として出力される。
【0090】
A/Dトリガ生成回路1は、以上のように構成され、A/Dスタートトリガ16がA/D変換器へ入力されるタイミングで該A/D変換器にA/D変換を開始させ、電流検出を開始させるようになっている。
【0091】
より具体的には、A/Dトリガ生成回路1は、バッファレジスタ12及びコンペアレジ スタ11と、バッファレジスタ14及びコンペアレジスタ13と、の2つのペアのレジスタを備え、3つの相電流のうち2つの相電流検出タイミングのそれぞれでA/D変換器にA/D変換を行わせるようになっている。
【0092】
図4は、本実施形態に係る制御回路の動作を示すタイミングチャートであり、タイマ21動作と、コンペア一致タイミングと、各端子のタイミングを示す。
【0093】
図4からわかるように、第1の割込み34はコンペアレジスタ22とタイマ21との一致により発生するものであり、そのタイミングは三角波キャリアの頂点である。
【0094】
一方、第2の割込み35はタイマ21のアンダーフローで発生するものであり、そのタイミングは三角波キャリアの最下点である。
【0095】
図4のタイミングチャートにおいては、タイマ21が三角波動作をしており、コンペアレジスタ22、24、26、28の各々の一致タイミングは、頂点を境に左右対称であることがわかる。これは三角波キャリア左右対称モードと呼ばれる。
【0096】
ここで、U0信号とU1信号のタイミングのずれ、V0信号とV1信号のタイミングのずれ、W0信号とW1信号のタイミングのずれは、いずれもデッドタイム幅である。
【0097】
次に、本実施形態に係る制御回路におけるフィードバック制御動作について説明する。
【0098】
図2は、3相モータをインバータ素子で制御する回路の構成を示す回路図である。
【0099】
この回路は、電源41と、接地(GND)42との間に接続されているインバータ素子としての第1乃至第6のバイポーラトランジスタ43、44、45、46、47、48を備えている。
【0100】
第1のバイポーラトランジスタ43のコレクタは電源41に、エミッタは第2のバイポーラトランジスタ44のコレクタにそれぞれ接続され、第2のバイポーラトランジスタ44のエミッタは接地されている。
【0101】
同様に、第3のバイポーラトランジスタ45のコレクタは電源41に、エミッタは第4のバイポーラトランジスタ46のコレクタにそれぞれ接続され、第4のバイポーラトランジスタ46のエミッタは接地されている。
【0102】
また、第5のバイポーラトランジスタ47のコレクタは電源41に、エミッタは第6のバイポーラトランジスタ48のコレクタにそれぞれ接続され、第6のバイポーラトランジスタ48のエミッタは接地されている。
【0103】
さらに、第1及び第2のバイポーラトランジスタ43、44と、第3及び第4のバイポーラトランジスタ45、46と、第5及び第6のバイポーラトランジスタ47、48とは、電源41と接地42との間に相互に並列に接続されている。
【0104】
3相PWM信号生成回路2から出力されるU0信号、U1信号、V0信号、V1信号、W0信号、W1信号はそれぞれ第1乃至第6のバイポーラトランジスタ43、44、45、46、47、48のゲートに入力される。
【0105】
第1のバイポーラトランジスタ43のエミッタと第2のバイポーラトランジスタ44のコレクタとの間を流れる電流Iuと、第3のバイポーラトランジスタ45のエミッタと第4のバイポーラトランジスタ46のコレクタとの間を流れる電流Ivと、第5のバイポーラトランジスタ47のエミッタと第6のバイポーラトランジスタ48のコレクタとの間を流れる電流Iwはそれぞれモータ49に入力される。
【0106】
図2に示した回路において、接地42に流れる電流Iaを検出してフィードバック制御を行なう場合について考える。
【0107】
図4に示したタイミングチャートを参照すると、コンペアレジスタ24がタイマ21と一致するタイミングa1とa2、コンペアレジスタ26がタイマ21と一致するタイミングb1とb2、コンペアレジスタ28がタイマ21と一致するタイミングc1とc2は、いずれも、U0、U1、V0、V1、W0、W1端子の何れかの変化点と同じであることがわかる。
【0108】
例えば、タイミングa1はU1端子の立ち下がりタイミングと同じであり、タイミングa2はU0端子の立ち下がりタイミングと同じである。
【0109】
U0,U1,V0,V1,W0,W1の各端子における信号は、図2に示した回路における各インバータ素子のゲートを制御するタイミング信号であるが、ゲート信号が変化して暫くはインバータ素子のオン期間、オフ期間が存在し、この期間はインバータ電流も過渡状態で不安定である。
【0110】
従って、この過渡状態の電流を検出しても、正しいフィードバック制御を行うことはできない。安定した電流を検出するタイミングとしては、タイミングa1,a2,b1,b2,c1,c2より少し前(すなわち、オンまたはオフ期間の直前)か、あるいは、オンまたはオフ期間より後の何れかに限定される。
【0111】
ここで、オンまたはオフ期間より後には、デッドタイムをとった信号変化が生じるため、タイミング調整が難しくなる。例えば、タイミングa1の後には、U0端子の立ち上がりが生じる。
【0112】
さらに、デッドタイム幅を狭くしている場合には、電流検出ポイントは非常に狭くなる。従って、安定した電流を検出するタイミングとしては、タイミングa1,a2,b1,b2,c1,c2より少し前が好ましいこととなる。
【0113】
以下、実際にどのタイミングを検出すべきかについて説明する。
【0114】
まず、タイミングa1の直前においては、U0,V0,W0端子が全てロウレベルであるので、インバータの上部のトランジスタ(正相側)が全てオフ状態となるため、電流Iaを検出してもあまり意味が無い。
【0115】
タイミングb1の直前においては、正相側のU0端子がオン、V0とW0端子はオフとなっているのでIu電流をIa電流として検出することができる。
【0116】
タイミングc1の直前においては、逆相側のW1端子がオン、U1とV1端子がオフとなっているので、Iw電流がIa電流として検出することができる。
【0117】
タイミングc2の直前においては、逆相側のU1,V1,W1端子がいずれもオフとなっているので、Ia電流は流れない。
【0118】
タイミングb2の直前は、タイミングc1の直前と同じ状態であるので、Iw電流をIa電流として検出することができる。
【0119】
タイミングa2の直前は、タイミングb1の直前と同じ状態であるので、Iu電流をIa電流として検出することができる。
【0120】
このように、有効なタイミングは、タイミングb1の直前、タイミングc1の直前、タイミングb2の直前、タイミングa2の直前であり、タイミングb1の直前とタイミングa2の直前は同じ状態を検出することになり、タイミングc1の直前とタイミングb2の直前は同じ状態を検出することになるので、1周期内で2回だけ電流を検出すればよいことがわかる。
【0121】
一般的に、Iu,Iv,Iwの電流値を知るためには、これらのうちの何れか2つの電流値がわかれば残り1つの電流値は算出することができるので、フィードバック制御としては2種類の状態を検出すれば良いことになる。つまり、以下に説明する第1及び第2のタイミングのそれぞれで電流検出を行えばよいのである。
【0122】
本実施形態に係る制御回路が備えるA/Dトリガ生成回路1によれば、次周期のコンペアレジスタ28の一致タイミングが設定されているバッファレジスタ29からA/D変換時間設定レジスタ17を減算した値がバッファレジスタ12に設定される。つまり、次周期に必要なc1直前のA/Dトリガタイミング(第1のタイミング)c3が、自動演算の結果、自動設定されることになる。
【0123】
一方、次周期のコンペアレジスタ24の一致タイミングが設定されているバッファレジスタ25にA/D変換時間設定レジスタ17を加算した値がバッファレジスタ14に設定される。つまり、次周期に必要なa2直前のA/Dトリガタイミング(第2のタイミング)a3が、自動演算の結果、自動設定されることになる。
【0124】
更に、バッファレジスタ12からコンペアレジスタ11への転送タイミングは第2の割込み35により行われ、同様に、バッファレジスタ14から第6のコンペアレジスタ13への転送タイミングも第2の割込み35により行われる。これにより、第1のタイミングはコンペアレジスタ11に、第2のタイミングはコンペアレジスタ13に、それぞれ自動設定される。
【0125】
更に、コンペアレジスタ11は第1のタイミング(c3)で一致信号を出力し、コンペアレジスタ13は第2のタイミング(a3)で一致信号を出力する。
【0126】
更に、A/Dトリガ選択回路15は、アップダウンカウントフラグ30からの出力信号がロウレベル時にはコンペアレジスタ11からの一致信号(つまり第1のタイミング(c3)の信号)を出力し、逆に、アップダウンカウントフラグ30からの出力信号がハイレベル時にはコンペアレジスタ13からの一致信号(つまり第2のタイミング(a3)の信号)を出力する。
【0127】
よって、A/D変換器は、第1及び第2のタイミング(c3,a3)のそれぞれでA/D変換を行う。従って、第1及び第2のタイミングのそれぞれで電流検出を行うことができる。これにより、Iu,Iv,Iwの電流値のうちの何れか2つの電流値を求めることができ、好適なフィードバック制御が可能となる。
【0128】
また、第1及び第2のタイミング(c3,a3)は、いずれも、インバータ素子のオン及びオフ期間と重ならないため、電流が安定したタイミングで電流を検出することができる。
【0129】
また、バッファレジスタ29の設定値からA/D変換時間設定レジスタ17の設定値を減算した値を、A/D変換器へのA/Dスタートトリガ16の出力タイミング(c3)として用いる結果として、該出力タイミングを、A/D変換時間設定レジスタ17の設定値の分だけ、3相PWM信号生成回路2で生成されるPWM信号の出力タイミング(c1)に対して早めたタイミング(c3)に設定し、A/Dスタートトリガ16を、該PWM信号出力タイミング(c1)の直前のタイミング(c3)で出力することができる。よって、インバータ素子のオン、オフ期間とA/D変換期間とが重ならないタイミング(c3)でA/Dスタートを行なうことができる。
【0130】
同様に、バッファレジスタ25の設定値にA/D変換時間設定レジスタ17の設定値を加算した値を、A/D変換器へのA/Dスタートトリガ16の出力タイミング(a3)として用いる結果として、該出力タイミングを、A/D変換時間設定レジスタ17の設定値の分だけ、3相PWM信号生成回路2で生成されるPWM信号の出力タイミング(a2)に対して早めたタイミングに設定し、A/Dスタートトリガ16を、該PWM信号出力タイミング(a2)の直前のタイミング(a3)で出力することができる。よって、インバータ素子のオン、オフ期間とA/D変換期間とが重ならないタイミング(a3)でA/Dスタートを行なうことができる。
【0131】
つまり、本実施形態によれば、A/Dトリガ生成回路1を備えるので、フィードバック制御に最適なタイミングで、かつ、インバータ素子のオン、オフ期間とA/D変換期間とが重ならないタイミングでA/Dスタートを行なうことができる。
【0132】
また、本実施形態によれば、A/Dトリガ生成回路1におけるコンペアレジスタ11はバッファレジスタ12との2段構成となっていて、バッファレジスタ12からコンペアレジスタ11への転送は、タイマ21のアンダーフロー時に発生する周期割込み35のタイミングで行われる。同様に、コンペアレジスタ13はバッファレジスタ14との2段構成となっていて、バッファレジスタ14からコンペアレジスタ13への転送は、タイマ21のアンダーフロー時に発生する周期割込み35のタイミングで行われる。このように2段構成にすることにより、1周期前に次周期で使用するデータを設定すれば良いので、ソフト処理時間を考慮することなく、データを設定することができるという効果を奏する。
【0133】
なお、3相PWM信号生成回路2における各コンペアレジスタ22、24、26、28が2段構成を取っていることから、A/Dトリガ生成回路1における各コンペアレジスタ11、13もこれに同期したタイミングが必要であるため、2段構成としている。
【0134】
また、上述の制御回路においては、図2に示した3相インバータモータのIa電流を検出し、フィードバック制御を行なうが、A/Dトリガ選択回路1によって、フィードバック制御に最適なA/Dトリガを自動生成することができるため、1つのマイクロコンピュータ内において、3相PWM出力制御とフィードバック制御の両方を実現することが可能となる。
【0135】
従来の制御回路においては、マイクロコンピュータの外部でフィードバック制御に必要なタイミング生成を行なっていたのに対して、本実施形態に係る制御回路によれば、部品数の削減、基板面積の縮小、コスト低減などの効果を得ることができる。
【0136】
また、A/D変換器はもともとマイクロコンピュータに内蔵されているものであるから、A/D変換時間と3相PWM出力波形とを関連付けるためには、1つのマイクロコンピュータ内で処理を完結させる方がシステムとしては制御し易い。
【0137】
例えば、本実施形態におけるA/Dトリガ選択回路1をマイクロコンピュータの外部に出した場合、A/D変換時間設定レジスタ17を設定するためには、マイクロコンピュータに内蔵されたA/D変換時間を一旦外部のラッチ手段にマイクロコンピュータからロードする処理が必要となるが、システムトータルで考えると、このような処理は無駄である。
【0138】
このように、本実施形態に係る制御回路は、マイクロコンピュータの外部で制御する場合の問題点を解決することができ、制御性の向上という効果を得ることができる。
【0139】
さらに、バッファレジスタ12とバッファレジスタ14は、A/D変換時間設定レジスタ17と3相PWM信号生成回路2内のバッファレジスタ25、29との自動演算で設定されるので、ソフトウェア処理の必要がない。
【0140】
また、A/Dトリガ選択回路15も、図3に示したように、セレクタ151により、自動切換されるのでソフトウェア処理の追加を必要としない。
【0141】
このように、本実施形態に係る制御回路によれば、従来の制御回路における制御と比較して、ソフトウェア負担を増やすことなく、同等の機能を実現できるという効果も得られる。
【0142】
なお、本実施形態においては、図4のタイミングチャートに示したタイミングc3とa3とをA/D変換タイミングとして選択しているが、タイミングb1の直前のタイミングとタイミングb2の直前のタイミングを選択することも可能である。
【0143】
また、A/D変換時間設定レジスタ17にA/D変換1回分の値が設定される構成とした場合は、A/Dスタートトリガ16に対して1回だけA/D変換が行われるが、複数回のA/D変換を繰り返す場合には、「A/D変換時間×繰り返し回数」の値が設定される構成とすればよい。
【0144】
この場合、繰り返し回数もA/D変換器の中で設定されるので、その値を反映した値がA/D変換時間設定レジスタ17に設定されるようにすればよい。
【0145】
さらに、A/D変換時間設定レジスタ17はCPU命令によっても設定することができるようにしておけば、ソフトウェアによるチューニングも可能となる。この場合は、自動設定値にCPU命令値を上書きすれば、CPU命令で書かれた値が保持されるような構成を採用すればよい。
【0146】
以下、本発明の第2の実施形態に係る制御回路について説明する。
【0147】
本実施形態に係る制御回路は、前述の第1の実施形態に係る制御回路と比較して、A/D変換トリガ選択回路の構成を異なるものとしている。すなわち、本実施形態に係る制御回路は、図3に示したような構成を有するA/D変換トリガ選択回路15に代えて、図5に示すような構成を有するA/D変換トリガ選択回路(出力回路)15aを備えている。A/D変換トリガ選択回路15に代えてA/D変換トリガ選択回路15aを有している点を除いて、本実施形態に係る制御回路は第1の実施形態に係る制御回路と同一の構成を有している。
【0148】
A/Dトリガ選択回路15aは、コンペアレジスタ11、13が発する一致信号を受信する第1のセレクタ151と、外部の中央処理装置(CPU)155からの命令信号をバス155aを介して受信する第1のラッチ手段153と、外部の中央処理装置155からの命令信号をバス155aを介して受信する第2のラッチ手段154と、第1及び第2のラッチ手段153、154からの出力信号を受信し、かつ、アップダウンカウントフラグ30からの出力信号を受信し、第1のセレクタ151に何れの一致信号を選択するかを示す選択信号を送信する第2のセレクタ152と、からなっている。
【0149】
第1及び第2のラッチ手段153、154は、CPU155からの命令に従って、バス155aを介して、読み書きを行うことができるレジスタのビットである。
【0150】
次いで、A/Dトリガ選択回路15aの動作を以下に説明する。
【0151】
図3に示したA/Dトリガ選択回路15においては、アップダウンカウントフラグ30に応じて自動的にA/Dスタートトリガ16を切り換えていたが、本実施形態においては、CPU155からの命令によって第1及び第2のラッチ手段153、154に設定された値に応じて、A/Dスタートトリガ16が切り換えられる。
【0152】
具体的に説明すると、第2のラッチ手段154が“0”の時には、第2のセレクタ152はアップダウンカウントフラグ30を選択する。従って、本実施形態におけるA/Dトリガ選択回路15aは図3に示したA/Dトリガ選択回路15と同様の動作を行う。
【0153】
これに対して、第2のラッチ手段154が“1”の時には、第2のセレクタ152は第1のラッチ手段153を選択する。
【0154】
この場合、第1のラッチ手段153が“0”の場合、第1のセレクタ151はコンペアレジスタ11の一致信号を選択する。逆に、第1のラッチ手段153が“1”の場合、第1のセレクタ151はコンペアレジスタ13の一致信号を選択する。
【0155】
以上のように、図5に示したA/Dトリガ選択回路15aを用いれば、アップダウンカウントフラグ30による自動選択に加えて、CPU155からの命令による選択も可能となり、汎用性が広がる。
【0156】
例えば、複数周期を同じトリガだけでA/D変換するような場合には、本実施形態に係るA/Dトリガ選択回路15aを用い、CPU155からの命令による設定を行うことにより、容易に実現可能である。
【0157】
上記の第1及び第2の実施形態においては、A/Dトリガ生成回路1を用いて、3相インバータモータのフィードバック制御に必要なタイミングをソフト処理の増加なしに実現させている。
【0158】
本発明の第3の実施形態に係る制御回路のブロック図を図6に示す。
【0159】
本実施形態に係る制御回路は、第1の実施形態に係る制御回路の構成に加えて、補助回路4を追加的に備えている。
【0160】
補助回路4は、A/D変換動作中か否かを示すA/D変換動作ステータスフラグ41と、PWM信号を受信する端子のうちの少なくとも何れか1つが変化した場合に変化検出信号42aを発信するタイマ出力変化検出回路42と、A/D変換動作ステータスフラグ41によりA/D変換動作中であることが示されている間に、変化検出信号42aが発信された場合に、エラーフラグをセットするエラーフラグ設定回路43と、から構成されている。
【0161】
A/D変換動作ステータスフラグ41は、A/D変換中の場合には、“1”となり、A/D変換中でない場合には、“0”となるフラグである。このA/D変換動作ステータスフラグ41の機能は一般的なA/D変換器には通常内蔵されている機能である。ここに示したA/D変換動作ステータスフラグ41は、A/D変換器内のフラグのコピーである。
【0162】
タイマ出力変化検出回路42はU0,U1,V0,V1,W0,W1の各端子のうち1個でも変化した場合には、変化検出信号42aとしてワンショットパルスを出力する回路である。
【0163】
エラーフラグ設定回路43は、A/D変換動作ステータスフラグ41が“1”である期間中にタイマ出力変化検出回路42からワンショットパルス42aが出力された場合に“1”となり、その値が保持されるフラグを設定する回路である。すなわち、A/D変換中に3相PWM出力端子の変化があった場合にエラーフラグをセットする回路である。
【0164】
図4のタイミングチャートに示したように、c3、a3のタイミングは通常は3相PWM出力と重ならない期間であるが、セットのデバッグ中や異常動作の場合には、例えば、c3とV0の変化、あるいは、a3とV1の変化が重なる場合がある。このような状態の下でA/D変換を実施すると、インバータ素子のオン、オフ期間である過渡状態の電流をA/D変換してしまうことになり、正しいフィードバック制御を行うことができないという欠点がある。
【0165】
補助回路4はこのような異常状態を検出する機能を有する。すなわち、エラーフラグ設定回路43がセットするエラーフラグをA/D変換終了割込み処理中に読むことによって、異常が発生しているを知ることができる。
【0166】
図7は本発明の第4の実施形態に係る制御回路の構成を示すブロック図である。本実施形態に係る制御回路は、図6に示した第3の実施形態に係る制御回路の構成と同一の構成を有しているが、エラーフラグ設定回路43の機能が一部異なっている。
【0167】
すなわち、本実施形態におけるエラーフラグ設定回路43はエラー割込み44を発生するように構成されている。エラー割込み44は、エラーフラグ43がセットされた時点で発生される。
【0168】
本実施形態によれば、エラー割込み44を発生するエラーフラグ設定回路43を用いることにより、A/D変換終了を待たずに、異常発生時点でエラーを伝える割込み44を発生することができ、異常処理をタイムリーに行なえるという効果を得ることができる。
【0169】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係るトリガ生成回路によれば、3相モータのフィードバック制御方法を問わず、最適なA/Dスタートトリガ(電流検出トリガタイミング信号)を自動生成できるため、1つのマイクロコンピュータでソフト処理負担を増やすことなく、フィードバック制御を実現することができるという効果が得られる。
【0170】
また、本発明に係るトリガ生成回路においては、各コンペアレジスタを2段構成としているため、1周期前に次周期で使用するデータを設定することが可能である。このため、ソフト処理時間を考慮することなく、データを設定することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る制御回路のブロック図である。
【図2】3相モータをインバータ素子で制御する回路の構成を示す回路図である。
【図3】第1の実施形態に係る制御回路におけるA/D変換時間設定レジスタの構造を示すブロック図である。
【図4】第1の実施形態に係る制御回路の動作を示すタイミングチャートである。
【図5】第2の実施形態に係る制御回路に用いられるA/D変換時間設定レジスタの構造を示すブロック図である。
【図6】本発明の第3の実施形態に係る制御回路のブロック図である。
【図7】本発明の第4の実施形態に係る制御回路のブロック図である。
【図8】従来の3相PWM信号生成回路の構造を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 A/Dトリガ生成回路(トリガ生成回路)
2 3相PWM信号生成回路 (三相PWM波形生成手段)
11 コンペアレジスタ(第1の電流検出トリガ用コンペアレジスタ)
12 バッファレジスタ(第1の電流検出トリガ用バッファレジスタ)
13 コンペアレジスタ(第2の電流検出トリガ用コンペアレジスタ)
14 バッファレジスタ(第2の電流検出トリガ用バッファレジスタ)
15 A/Dトリガ選択回路(出力回路)
17 A/D変換時間設定レジスタ
21 タイマ(キャリア発生用アップダウンタイマ)
24 コンペアレジスタ(第1のPWM信号生成用コンペアレジスタ)
25 バッファレジスタ(第1のPWM信号生成用バッファレジスタ)
26 コンペアレジスタ(第2のPWM信号生成用コンペアレジスタ)
27 バッファレジスタ(第2のPWM信号生成用バッファレジスタ)
28 コンペアレジスタ(第3のPWM信号生成用コンペアレジスタ)
29 バッファレジスタ(第3のPWM信号生成用バッファレジスタ)
30 アップダウンカウントフラグ
31 PWM信号生成回路
32 デッドタイム生成回路
33 出力制御回路
35 第2の割込み(キャリア周期割込み信号)
15a A/D変換トリガ選択回路(出力回路)

Claims (4)

  1. 三相モータが出力に接続される電流帰還型三相PWMインバータのPWM波形生成に際し、モータ電流の検出をモータ接続端子の3箇所で行う場合でも、インバータ主回路のDC部分の1箇所で行う場合でも対応可能な電流検出トリガタイミング信号を作成するにあたり、三相PWM波形生成手段に対して外付けのハード回路で構成したことを特徴とするトリガ生成回路であって、
    前記三相PWM波形生成手段は、
    キャリア周期設定値信号とクロック信号を入力とし、0と設定値との間を往復カウントすることで三角波信号を生成出力し、ダウンカウントからアップカウントに切り替わるタイミングでキャリア周期割込み信号を出力するキャリア発生用アップダウンタイマと、
    前記キャリア発生用アップダウンタイマがアップカウント中かダウンカウント中かを示すアップダウンカウントフラグと、
    PWMタイミング設定値信号を保持し、前記キャリア発生用アップダウンタイマからのキャリア周期割込み信号を入力とし、該キャリア周期割込み信号の発生タイミングに同期して前記PWMタイミング設定値信号を出力するPWM信号生成用バッファレジスタと、
    前記PWM信号生成用バッファレジスタからの前記PWMタイミング設定値信号と、前記キャリア発生用アップダウンタイマからのアップダウンタイマ値と、を入力とし、該入力されるPWMタイミング設定値信号を保持し、該保持値とアップダウンタイマ値との比較動作を常に行い一致を検出すると一致信号を出力するPWM信号生成用コンペアレジスタと、
    前記PWM信号生成用コンペアレジスタからの一致信号と、前記アップダウンカウントフラグからのアップダウンカウントフラグ信号と、を入力とし、PWM信号を出力するPWM信号生成回路と、
    前記PWM信号生成回路から出力されたPWM信号を入力とし、該PWM信号を、デッドタイムを付加したタイミングに成形したデッドタイム付PWM信号として出力するデッドタイム生成回路と、
    前記デッドタイム生成回路からの前記デッドタイム付PWM信号を入力とし、三相PWM波形を出力する出力制御回路と、
    を備え、出力に接続される三相モータの制御が可能である一方で、
    当該トリガ生成回路は、
    A/D変換器による1回または複数回の変換時間、或いは、前記A/D変換器のサンプリング時間を設定したA/D変換時間設定レジスタと、
    前記三相PWM波形生成手段の前記PWM信号生成用バッファレジスタからのPWMタイミング設定値に前記A/D変換時間設定レジスタの設定値を加算または減算した演算結果と、前記三相PWM波形生成手段の前記キャリア発生用アップダウンタイマからのキャリア周期割込み信号と、を入力とし、前記キャリア周期割込み信号の発生タイミングに同期して、前記演算結果を電流検出トリガ設定信号として出力する電流検出トリガ用バッファレジスタと、
    前記電流検出トリガ用バッファレジスタからの前記電流検出トリガ設定信号と、前記三相PWM波形生成手段の前記キャリア発生用アップダウンタイマからのアップダウンタイマ値信号と、を入力とし、該入力される電流検出トリガ設定信号を保持し、該保持値とアップダウンタイマ値との比較動作を常に行い一致を検出すると一致信号を出力する電流検出トリガ用コンペアレジスタと、
    前記電流検出トリガ用コンペアレジスタからの一致信号を入力とし、該入力される一致信号を、前記電流検出トリガタイミング信号として前記A/D変換器に出力する出力回路と、
    を備え、前記電流検出トリガタイミング信号が前記A/D変換器へ入力されるタイミン グで該A/D変換器にA/D変換を開始させて、電流検出を開始させるように構成され、
    前記三相PWM波形生成手段の前記PWM信号生成用バッファレジスタからのPWMタイミング設定値に前記A/D変換時間設定レジスタの設定値を加算または減算したタイミング値を、前記A/D変換器への前記電流検出トリガタイミング信号の出力タイミングに使用する結果として、
    前記電流検出トリガタイミング信号を、その出力タイミングを前記A/D変換時間設定レジスタの設定値の分だけ、前記三相PWM波形生成手段で生成されるPWM信号の出力タイミングに対して早めたタイミングに設定し、該PWM信号出力タイミングの直前のタイミングで出力するように構成されていることを特徴とするトリガ生成回路。
  2. 前記三相PWM波形生成手段は、
    第1のPWM信号生成用バッファレジスタ及び第1のPWM信号生成用コンペアレジスタと、第2のPWM信号生成用バッファレジスタ及び第2のPWM信号生成用コンペアレジスタと、第3のPWM信号生成用バッファレジスタ及び第3のPWM信号生成用コンペアレジスタと、の3つのペアのレジスタを備え、三相それぞれのPWM信号を制御しており、このうち第1のPWM信号生成用バッファレジスタの値が第1のPWM信号生成用コンペアレジスタに、第2のPWM信号生成用バッファレジスタの値が第2のPWM信号生成用コンペアレジスタに、第3のPWM信号生成用バッファレジスタの値が第3のPWM信号生成用コンペアレジスタに、それぞれ転送されて、第1及至第3のPWM信号生成用コンペアレジスタが三相モータにおける3つの相電流のうちの1つずつを形成しPWM信号の出力タイミングを決定する構成であり、
    当該トリガ生成回路は、
    第1の電流検出トリガ用バッファレジスタ及び第1の電流検出トリガ用コンペアレジスタと、第1の電流検出トリガ用バッファレジスタ及び第2の電流検出トリガ用コンペアレジスタと、の2つのペアのレジスタを備え、3つの相電流のうち2つの相電流検出タイミングのそれぞれで前記A/D変換器にA/D変換を行わせるものであり、
    前記第1の電流検出トリガ用バッファレジスタには、前記第1及至第3のPWM信号生成用バッファレジスタのうち何れか1つの値に前記A/D変換時間設定レジスタ値を加算または減算した値が設定される一方で、
    前記第2の電流検出トリガ用バッファレジスタには、前記第1及至第3のPWM信号生成用バッファレジスタのうち何れか他の1つの値に前記A/D変換時間設定レジスタ値を加算または減算した値が設定され、
    前記第1の電流検出トリガ用バッファレジスタの値が第1の電流検出トリガ用コンペアレジスタに、第2の電流検出トリガ用バッファレジスタの値が第2の電流検出トリガ用コンペアレジスタに、それぞれ転送され、
    前記第1の電流検出トリガ用コンペアレジスタは、前記2つの相電流検出タイミングのうち何れか一方のタイミングでの前記電流検出トリガタイミング信号の出力タイミング決定に用いられる一方で、
    前記第2の電流検出トリガ用コンペアレジスタは、前記2つの相電流検出タイミングのうち何れか他方のタイミングでの前記電流検出トリガタイミング信号の出力タイミング決定に用いられることを特徴とする請求項1に記載のトリガ生成回路。
  3. 当該トリガ生成回路の前記出力回路は、
    前記一致信号として、前記第1の電流検出トリガ用コンペアレジスタからの一致信号と、前記第2の電流検出トリガ用コンペアレジスタからの一致信号と、を入力とするのに加え、
    前記三相PWM波形生成手段の前記アップダウンカウントフラグからのアップダウンカウントフラグ信号を入力とし、
    前記アップダウンカウントフラグ信号がアップカウント中であることを示している場合には、前記第1および第2の電流検出トリガ用コンペアレジスタのうち何れか一方からの 一致信号を選択して前記電流検出トリガタイミング信号として出力し、
    前記アップダウンカウントフラグ信号がダウンカウント中であることを示している場合には、前記第1および第2の電流検出トリガ用コンペアレジスタのうち何れか他方からの一致信号を選択して前記電流検出トリガタイミング信号として出力するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載のトリガ生成回路。
  4. 当該トリガ生成回路と、前記A/D変換器と、前記三相PWM波形生成手段と、は同一マイクロコンピュータ内に内蔵されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のトリガ生成回路。
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