JP3955287B2 - モータ駆動用インバータ制御装置および空気調和機 - Google Patents

モータ駆動用インバータ制御装置および空気調和機 Download PDF

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Description

本発明は、小容量リアクタおよび小容量コンデンサを用いたモータ駆動用インバータ制御装置に関し、更に、インバータ装置としてモータ駆動用インバータ制御装置を用いた空気調和機に関するものである。
汎用インバータなどで用いられている一般なインダクションモータ駆動用インバータ制御装置として、図20に示すようなV/F制御方式のインダクションモータ駆動用インバータ制御装置がよく知られている(例えば、非特許文献1参照)。
図20において、主回路は直流電源装置203と、インバータ3とインダクションモータ4とから構成されており、直流電源装置203については、交流電源1と、整流回路2と、インバータ3の直流電圧源のために電気エネルギーを蓄積する平滑コンデンサ202と、交流電源1の力率改善用リアクタ201から構成されている。
一方、制御回路では、外部から与えられたインダクションモータ4の速度指令W*に基づいてインダクションモータ4に印加するモータ電圧値を決定するV/F制御パターン7と、V/F制御パターン7から決定されるモータ電圧値に基づいてインダクションモータ4のモータ電圧指令値を作成するモータ電圧作成手段8と、モータ電圧作成手段8から作成されたモータ電圧指令値に基づいてインバータ3のPWM信号を生成するPWM制御手段12から構成されている。
なお、一般的なV/F制御パターン7の一例を図21に示す。図21に示すように速度指令W*に対してインダクションモータ4に印加するモータ電圧値が一義的に決定するような構成となっている。一般的には、速度指令W*とモータ電圧値の値をテーブル値としてマイコン等の演算装置のメモリに記憶させ、テーブル値以外の速度指令W*に対してはテーブル値から線形補間することでモータ電圧値を導出している。
ここで、交流電源1が220V(交流電源周波数50Hz)、インバータ3の入力が1.5kW、平滑コンデンサ202が1500μFのとき、力率改善用リアクタ201が5mHおよび20mHの場合における交流電源電流の高調波成分と交流電源周波数に対する次数との関係を図22に示す。図22はIEC(国際電気標準会議)規格と併せて示したもので、力率改善用リアクタ201が5mHの場合には特に第3高調波成分がIEC規格のそれを大きく上回っているが、20mHの場合には40次までの高調波成分においてIEC規格をクリアしていることがわかる。
そのため特に高負荷時においてもIEC規格をクリアするためには力率改善用リアクタ201のインダクタンス値を更に大きくするなどの対策を取る必要があり、インバータ装置の大型化や重量増加、更にはコストUPを招くという不都合があった。
そこで、力率改善用リアクタ201のインダクタンス値の増加を抑え、電源高調波成分の低減と高力率化を達成する直流電源装置として、例えば図23に示すような直流電源装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
図23において、交流電源1の交流電源電圧を、ダイオードD1〜D4をブリッジ接続してなる全波整流回路の交流入力端子に印加し、その出力をリアクトルLinを介して中間コンデンサCに充電し、この中間コンデンサCの電荷を平滑コンデンサCDに放電して、負荷抵抗RLに直流電圧を供給する。この場合、リアクトルLinの負荷側と中間コンデンサCを接続する正負の直流電流経路にトランジスタQ1を接続し、このトランジスタQ1をベース駆動回路G1で駆動する構成となっている。
また、ベース駆動回路G1にパルス電圧を印加するパルス発生回路I1、I2と、ダミー抵抗Rdmとを更に備えており、パルス発生回路I1、I2は、それぞれ交流電源電圧のゼロクロス点を検出する回路と、ゼロクロス点の検出から交流電源電圧の瞬時値が中間コンデンサCの両端電圧と等しくなるまでダミー抵抗Rdmにパルス電流を流すパルス電流回路とで構成されている。
ここで、パルス発生回路I1は交流電源電圧の半サイクルの前半にてパルス電圧を発生させ、パルス発生I2は交流電源電圧の半サイクルの後半にてパルス電圧を発生させるようになっている。
なお、トランジスタQ1をオン状態にしてリアクトルLinに強制的に電流を流す場合、中間コンデンサCの電荷がトランジスタQ1を通して放電することのないように逆流防止用ダイオードD5が接続され、更に、中間コンデンサCの電荷を平滑コンデンサCDに放電する経路に、逆流防止用ダイオードD6と、平滑効果を高めるリアクトルLdcが直列に接続されている。
上記の構成によって、交流電源電圧の瞬時値が中間コンデンサCの両端電圧を超えない位相区間の一部または全部においてトランジスタQ1をオン状態にすることによって、装置の大型化を抑えたままで、高調波成分の低減と高力率化を達成することができる。
「インバータドライブハンドブック」の661〜711頁、インバータドライブハンドブック編集委員会編、1995年初版、日刊工業新聞社発行 特開平9−266674号公報
しかしながら、上記従来の構成では、容量の大きな平滑用コンデンサCDとリアクトルLin(特許文献1では1500μF、6.2mH時のシミュレーション結果について記載されている)とを以前として有したままであり、更に中間コンデンサCとトランジスタQ1とベース駆動回路G1とパルス発生回路I1、I2とダミー抵抗Rdmと逆流防止用ダイオードD5、D6と平滑効果を高めるリアクトルLdcとを具備することで、装置の大型化や部品点数の増加に伴なうコストUPを招くという課題を有していた。
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、モータ電流の変動量を低減することで、更なる小型・軽量・低コスト化を図ったモータ駆動用インバータ制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、交流電源を入力とする整流回路と直流電力から交流電力に変換するインバータを備えたモータ駆動用インバータ制御装置であって、整流回路はダイオードブリッジと、ダイオードブリッジの交流入力側または直流出力側に接続される所定のリアクタで構成され、インバータの直流母線間には、モータの回生エネルギーを吸収するための所定のコンデンサを設け、外部から与えられるモータの速度指令値に基づき、モータのモータ電圧指令値を作成するモータ電圧指令作成手段と、インバータの直流電圧値を検出するPN電圧検出手段と、予め設定されたインバータの直流電圧基準値とPN電圧検出手段から得られるインバータの直流電圧検出値との比率を導出するPN電圧補正手段と、モータ電圧指令作成手段から得られるモータ電圧指令値とPN電圧補正手段の出力値であるPN電圧補正係数とを掛け合わせることによりモータ電圧指令値の電圧補正を行ない、モータのモータ電圧指令補正値を作成するモータ電圧指令補正手段と、モータのモータ電流を検出するモータ電流検出手段と、モータ電流検出手段から得られるモータ電流検出値から前記モータ電流の変動量を導出し、モータ電流変動量に基づいて係数を導出するビート量補正手段と、モータ電圧指令補正手段から得られるモータ電圧指令補正値とビート量補正手段の出力値とを掛け合わせることによりモータ電圧指令補正値の電圧補正を行ない、モータへの印加電圧指令値を作成する第2モータ電圧指令補正手段とを備えるものである。
上記の構成によって、小容量リアクタおよび小容量コンデンサを用いることで小型・軽量・低コストなモータ駆動用インバータ制御装置を実現でき、インバータ直流電圧が大幅に変動してモータの駆動が困難あるいは不可能となる場合でも、PN電圧補正手段によりモータに印加する電圧をほぼ一定にすることでモータの駆動を維持することが可能となり、更にビート量補正手段によりモータ電流の変動量を抑制することで損失低減や素子の電流容量低減によるモータ駆動用インバータ制御装置の更なる小型・軽量・低コスト化を図ることが可能である。
また、ビート量補正手段は、モータ電流検出値の平均演算によりモータ電流変動量を導出するものである。
上記の構成によって、簡単な演算によりモータ電流変動量を導出することができるため、マイコン等の演算手段における演算量やメモリの大幅な増加を防ぐことができ、同等コストの演算手段で構成することが可能である。
また、ビート量補正手段は、インバータの運転周波数の周期毎にモータ電流検出値の平均値を導出し、モータ電流検出値の平均値を導出している期間においては少なくとも1周期前のモータ電流検出値の平均値をモータ電流変動量とし、モータ電流検出値の平均値を導出している期間が終了すればモータ電流変動量を新たに更新するものである。
上記の構成によって、インバータの運転周波数の周期毎にモータ電流検出値の平均値を導出しているため、マイコン等の演算手段における演算量やメモリの低減が図れ、演算手段のコスト低減を図ることが可能である。
また、ビート量補正手段は、モータ電流検出値の正負の割合を導出し、正負の割合の平均演算によりモータ電流変動量を導出するものである。
上記の構成によって、モータ電流検出値をそのまま平均演算するのに対して、マイコン等の演算手段における演算量やメモリの低減を図れ、演算手段のコスト低減を図ることが可能である。
また、ビート量補正手段は、インバータの運転周波数の周期毎に正負の割合の平均値を導出し、正負の割合の平均値を導出している期間においては少なくとも1周期前の正負の割合の平均値をモータ電流変動量とし、正負の割合の平均値を導出している期間が終了すればモータ電流変動量を新たに更新するものである。
上記の構成によって、インバータの運転周波数の周期毎に正負の割合の平均値を導出しているため、インバータの運転周波数の周期毎にモータ電流検出値の平均値を導出する場合よりも更にマイコン等の演算手段における演算量やメモリの低減が図れ、演算手段のコスト低減を図ることが可能である。
また、ビート量補正手段は、モータ電流検出値の1次遅れ演算によりモータ電流変動量を導出するものである。
上記の構成によって、モータ電流検出値を平均演算するのに対して、マイコン等の演算手段における演算量やメモリの低減が図れ、演算手段のコスト低減を図ることが可能である。
また、ビート量補正手段は、インバータの運転周波数が1次遅れ演算におけるカットオフ周波数よりも大きい場合のみモータ電流変動量を抑制するものである。
上記の構成によって、モータのモータ電流がハンチングするような不安定現象を回避することができる。
また、ビート量補正手段は、1次遅れ演算に伴なう時間遅れを補償する遅延時間補償手段を備えるものである。
上記の構成によって、1次遅れ演算に伴なう遅延時間を補償することができるため、モータ電流変動量の抑制効果の向上を図ることが可能である。
また、ビート量補正手段は、モータ電流検出値からモータ電流の基本波成分を検出する基本波電流検出手段を備え、モータ電流検出値と基本波電流検出手段の出力値との差分によりモータ電流変動量を導出するものである。
上記の構成によって、モータ電流検出値を1次遅れ演算するのに対して、マイコン等の演算手段における演算量やメモリの低減が図れ、演算手段のコスト低減を図ることが可能である。
また、基本波電流検出手段は、モータ電流検出値を3相/2相変換したものを1次遅れ演算し、更に2相/3相変換することでモータ電流基本波成分を導出するものである。
上記の構成によって、モータ電流検出値を3相交流から2相直流に変換した後で1次遅れ演算するため、リアルタイムにて時間遅れなくモータ電流変動量を導出することによりモータ電流変動量の抑制効果の向上を図ることが可能である。
また、モータ電流変動量が予め設定されたモータ電流変動量の設定値よりも大きい場合のみモータ電流変動量の抑制をするものである。
上記の構成によって、モータ電流変動量が予め設定されたモータ電流変動量の設定値よりも大きい場合のみモータ電流変動量の抑制をすることで効果的にモータ電流変動量の抑制をすることができ、更にマイコン等の演算手段における演算量やメモリの低減が図れ、演算手段のコスト低減を図ることが可能である。
また、インバータの運転周波数が予め設定されたインバータ運転周波数設定値よりも大きい場合のみモータ電流変動量の抑制をするものである。
上記の構成によって、インバータの運転周波数が予め設定されたインバータ運転周波数設定値よりも大きい場合のみモータ電流変動量の抑制をすることで効果的にモータ電流変動量の抑制をすることができ、更にマイコン等の演算手段における演算量やメモリの低減が図れ、演算手段のコスト低減を図ることが可能である。
また、モータが加速あるいは減速するような過渡状態においては前記モータ電流変動量の抑制をしないものである。
上記の構成によって、モータが加速あるいは減速するような過渡状態でのモータ電流変動量の抑制をしないことでモータのモータ電流がハンチングするような不安定現象を回避することができ、更にマイコン等の演算手段における演算量やメモリの低減が図れ、演算手段のコスト低減を図ることが可能である。
また、モータ電流検出手段は、インバータの母線電流に流れる電流を検出する電流検出器を備えるものであり、インバータの過電流保護のためにインバータの直流母線に予め設けられているシャント抵抗を電流検出器として兼用し、電流検出器の出力値からキャリア周波数に同期してモータ電流を検出するものである。
上記の構成によって、電流センサを用いる場合に比べて、モータ電流検出手段にかかるコストを必要最小限とすることが可能である。
上記から明らかなように、本発明は、交流電源を入力とする整流回路と直流電力から交流電力に変換するインバータとモータとを含み、整流回路はダイオードブリッジと、ダイオードブリッジの交流入力側または直流出力側に接続される所定のリアクタで構成され、インバータの直流母線間には、モータの回生エネルギーを吸収するための所定のコンデンサを設け、外部から与えられるモータの速度指令値に基づき、モータのモータ電圧指令値を作成するモータ電圧指令作成手段と、インバータの直流電圧値を検出するPN電圧検出手段と、予め設定されたインバータの直流電圧基準値とPN電圧検出手段から得られるインバータの直流電圧検出値との比率を導出するPN電圧補正手段と、モータ電圧指令作成手段から得られるモータ電圧指令値とPN電圧補正手段の出力値であるPN電圧補正係数とを掛け合わせることによりモータ電圧指令値の電圧補正を行ない、モータのモータ電圧指令補正値を作成するモータ電圧指令補正手段と、モータのモータ電流を検出するモータ電流検出手段と、モータ電流検出手段から得られるモータ電流検出値から前記モータ電流の変動量を導出し、モータ電流変動量に基づいて係数を導出するビート量補正手段と、モータ電圧指令補正手段から得られるモータ電圧指令補正値とビート量補正手段の出力値とを掛け合わせることによりモータ電圧指令補正値の電圧補正を行ない、モータへの印加電圧指令値を作成する第2モータ電圧指令補正手段とを備えるもので、この構成によれば、小容量リアクタおよび小容量コンデンサを用いることで小型・軽量・低コストなモータ駆動用インバータ制御装置を実現でき、インバータ直流電圧が大幅に変動してモータの駆動が困難あるいは不可能となる場合でも、PN電圧補正手段によりモータに印加する電圧をほぼ一定にすることでモータの駆動を維持することが可能となり、更にビート量補正手段によりモータ電流の変動量を抑制することで損失低減や素子の電流容量低減によるモータ駆動用インバータ制御装置の更なる小型・軽量・低コスト化を図ることが可能であるという効果を奏する。
また、本発明は、ビート量補正手段は、モータ電流検出値の平均演算によりモータ電流変動量を導出するもので、この構成によれば、簡単な演算によりモータ電流変動量を導出することができるため、マイコン等の演算手段における演算量やメモリの大幅な増加を防ぐことができ、同等コストの演算手段で構成することが可能であるという効果を奏する。
また、本発明は、ビート量補正手段は、インバータの運転周波数の周期毎にモータ電流検出値の平均値を導出し、モータ電流検出値の平均値を導出している期間においては少なくとも1周期前のモータ電流検出値の平均値をモータ電流変動量とし、モータ電流検出値の平均値を導出している期間が終了すればモータ電流変動量を新たに更新するもので、この構成によれば、インバータの運転周波数の周期毎にモータ電流検出値の平均値を導出しているため、マイコン等の演算手段における演算量やメモリの低減が図れ、演算手段のコスト低減を図ることが可能であるという効果を奏する。
また、本発明は、ビート量補正手段は、モータ電流検出値の正負の割合を導出し、正負の割合の平均演算によりモータ電流変動量を導出するもので、この構成によれば、モータ電流検出値をそのまま平均演算するのに対して、マイコン等の演算手段における演算量やメモリの低減を図れ、演算手段のコスト低減を図ることが可能であるという効果を奏する。
また、本発明は、ビート量補正手段は、インバータの運転周波数の周期毎に正負の割合の平均値を導出し、正負の割合の平均値を導出している期間においては少なくとも1周期前の正負の割合の平均値をモータ電流変動量とし、正負の割合の平均値を導出している期間が終了すればモータ電流変動量を新たに更新するもので、この構成によれば、インバータの運転周波数の周期毎に正負の割合の平均値を導出しているため、インバータの運転周波数の周期毎にモータ電流検出値の平均値を導出する場合よりも更にマイコン等の演算手段における演算量やメモリの低減が図れ、演算手段のコスト低減を図ることが可能であるという効果を奏する。
また、本発明は、ビート量補正手段は、モータ電流検出値の1次遅れ演算によりモータ電流変動量を導出するもので、この構成によれば、モータ電流検出値を平均演算するのに対して、マイコン等の演算手段における演算量やメモリの低減が図れ、演算手段のコスト低減を図ることが可能であるという効果を奏する。
また、本発明は、ビート量補正手段は、インバータの運転周波数が1次遅れ演算におけるカットオフ周波数よりも大きい場合のみモータ電流変動量を抑制するもので、この構成によれば、モータのモータ電流がハンチングするような不安定現象を回避することができるという効果を奏する。
また、本発明は、ビート量補正手段は、1次遅れ演算に伴なう時間遅れを補償する遅延時間補償手段を備えるもので、この構成によれば、1次遅れ演算に伴なう遅延時間を補償することができるため、モータ電流変動量の抑制効果の向上を図ることが可能であるという効果を奏する。
また、本発明は、ビート量補正手段は、モータ電流検出値からモータ電流の基本波成分を検出する基本波電流検出手段を備え、モータ電流検出値と基本波電流検出手段の出力値との差分によりモータ電流変動量を導出するもので、この構成によれば、モータ電流検出値を1次遅れ演算するのに対して、マイコン等の演算手段における演算量やメモリの低減が図れ、演算手段のコスト低減を図ることが可能であるという効果を奏する。
また、本発明は、基本波電流検出手段は、モータ電流検出値を3相/2相変換したものを1次遅れ演算し、更に2相/3相変換することでモータ電流基本波成分を導出するもので、この構成によって、モータ電流検出値を3相交流から2相直流に変換した後で1次遅れ演算するため、リアルタイムにて時間遅れなくモータ電流変動量を導出することによりモータ電流変動量の抑制効果の向上を図ることが可能であるという効果を奏する。
また、本発明は、モータ電流変動量が予め設定されたモータ電流変動量の設定値よりも大きい場合のみモータ電流変動量の抑制をするもので、この構成によれば、モータ電流変動量が予め設定されたモータ電流変動量の設定値よりも大きい場合のみモータ電流変動量の抑制をすることで効果的にモータ電流変動量の抑制をすることができ、更にマイコン等の演算手段における演算量やメモリの低減が図れ、演算手段のコスト低減を図ることが可能であるという効果を奏する。
また、本発明は、インバータの運転周波数が予め設定されたインバータ運転周波数設定値よりも大きい場合のみモータ電流変動量の抑制をするもので、この構成によれば、インバータの運転周波数が予め設定されたインバータ運転周波数設定値よりも大きい場合のみモータ電流変動量の抑制をすることで効果的にモータ電流変動量の抑制をすることができ、更にマイコン等の演算手段における演算量やメモリの低減が図れ、演算手段のコスト低減を図ることが可能であるという効果を奏する。
また、本発明は、モータが加速あるいは減速するような過渡状態においては前記モータ電流変動量の抑制をしないもので、この構成によれば、モータが加速あるいは減速するような過渡状態でのモータ電流変動量の抑制をしないことでモータのモータ電流がハンチングするような不安定現象を回避することができ、更にマイコン等の演算手段における演算量やメモリの低減が図れ、演算手段のコスト低減を図ることが可能であるという効果を奏する。
また、モータ電流検出手段は、インバータの母線電流に流れる電流を検出する電流検出器を備えるものであり、インバータの過電流保護のためにインバータの直流母線に予め設けられているシャント抵抗を電流検出器として兼用し、電流検出器の出力値からキャリア周波数に同期してモータ電流を検出するものであり、この構成によれば、電流センサを用いる場合に比べて、モータ電流検出手段にかかるコストを必要最小限とすることが可能であるという効果を奏する。
以下本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下に述べる実施の形態ではインダクションモータ駆動用インバータ制御装置について説明しているが、本発明はインダクションモータ駆動用インバータ制御装置に限ることなく、全てのモータ駆動用インバータ制御装置に適用できるものである。
(実施の形態1)
本発明の第1の実施形態を示すインダクションモータ駆動用インバータ制御装置のシステム構成図を図1に示す。図1において、主回路は交流電源1と、交流電力を直流電力に変換するダイオードブリッジ2と、小容量リアクタ5と、小容量コンデンサ6と、直流電力を交流電力に変換するインバータ3と、インバータ3により変換された交流電力により駆動するインダクションモータ4から構成されている。
一方、制御回路では、外部から与えられた速度指令W*に基づいてインダクションモー
タ4に印加するモータ電圧値を決定するV/F制御パターン7と、V/F制御パターン7から決定されるモータ電圧値に基づいてインダクションモータ4のモータ電圧指令値を作成するモータ電圧作成手段8と、インバータ3の直流電圧値を検出するPN電圧検出手段9と、予め設定されたインバータ3の直流電圧基準値とPN電圧検出手段9から得られるインバータ3の直流電圧検出値との比率を導出するPN電圧補正手段10と、モータ電圧指令作成手段8から得られるモータ電圧指令値とPN電圧補正手段10の出力値であるPN電圧補正係数とを掛け合わせることによりモータ電圧指令値の電圧補正を行ないインダクションモータ4のモータ電圧指令補正値を作成するモータ電圧指令補正手段11と、インバータ母線電流検出器13もしくはモータ電流検出器14a、14bによりモータ電流を検出するモータ電流検出手段15と、モータ電流検出手段15から得られるモータ電流検出値からモータ電流の変動量を検出し、モータ電流変動量に基づいて係数を導出するビート量補正手段16と、モータ電圧指令補正手段11から得られるモータ電圧指令補正値とビート量補正手段16の出力値とを掛け合わせることによりモータ電圧指令補正値の電圧補正を行ない、インダクションモータ4への印加電圧指令値を作成する第2モータ電圧指令補正手段17と、第2モータ電圧指令補正手段17から作成された印加電圧指令値に基づいてインバータ3のPWM信号を生成するPWM制御手段12とから構成されている。
なお、V/F制御パターン7については、上述の従来の技術で説明しているためここでは説明を省略する(図20の一般的なインダクションモータ駆動用インバータ制御装置)。
以下、具体的な方法について説明する。
モータ電圧指令作成手段では数(1)で表される演算によりモータ電圧指令値vj *(j=u,v,w)を作成する(以下、同様にj=u,v,wとする)。
Figure 0003955287
ここで、VmはV/F制御パターン7から決定されるモータ電圧値であり、θ1は数(2)で表されるように速度指令W*を時間積分することで導出する。
Figure 0003955287
なお、マイコン等の演算手段で演算を行う場合は、離散時間系(マイコン等のサンプリング時間をTSとする)をとるものとし、以下同様に各演算において特に明記しないものには現在値nTSを使用するものとする(例えば、モータ電圧指令値を導出する場合には数(1)のθ1をθ1[nTS]として演算する)。
また、図2は本発明に係るPN電圧補正手段10の第1の実施形態を示した図で、PN電圧補正手段10では予め設定されたインバータ3の直流電圧基準値Vpn0とPN電圧検出手段10から得られるインバータ3の直流電圧検出値vpnを用いて数(3)のようにPN電圧補正係数kpnを導出する。
Figure 0003955287
ここで、本発明では小容量コンデンサを用いているため、直流電圧検出値vpnがゼロとなる場合が生じるので、ゼロ割防止のための微小項δ0を設定しておく必要がある。
なお、数(3)の微小項δ0の代わりに、直流電圧検出値vpnがゼロ以下の場合においてPN電圧補正係数kpnに予め設定されたPN電圧補正係数の最大値を設定することでゼロ割防止を図ることができる。
即ち、数(4)のようにPN電圧補正係数kpnを導出しても良い。
Figure 0003955287
ここで、kpn_maxは予め設定されたPN電圧補正係数の最大値である。
なお、PN電圧補正手段10は、PN電圧補正係数kpnが少なくとも予め設定された上限値もしくは下限値を有することで、インバータ直流電圧が大幅に変動するような場合でもインダクションモータの駆動を維持することが可能であり、更に予め設定された上限値もしくは下限値を有することで交流電源電流の変動を抑制し、交流電源力率の改善と交流電源電流の高調波成分を抑制することが可能となる。
なお、PN電圧補正手段10は、直流電圧検出値が直流電圧基準値よりも大きい場合には直流電圧検出値に比例してPN電圧補正係数kpnを大きくすることで、インバータ直流電圧が大幅に変動するような場合でもインダクションモータの駆動を維持することが可能であり、更ににインバータ直流電圧が直流電圧基準値よりも大きい場合にPN電圧補正係数を大きくすることでインダクションモータの出力トルクの向上を図ることが可能となる。
また、モータ電圧指令補正手段11ではモータ電圧指令値vj *とPN電圧補正係数kpnを用いて数(5)のようにモータ電圧指令補正値vjh *を導出する。
Figure 0003955287
ここで、図19にモータ電流の周波数分析結果を示す。本発明では小容量コンデンサを用いているため交流電源周波数fSの2倍の周波数でインバータ直流電圧が大きく脈動し、図19のようにモータ電流に、インバータ運転周波数f1と電源周波数fSの偶数倍の周波数との和と差の絶対値|f1±2nfS|(ただし、nは正の整数である)の周波数成分の変動量が重畳される、いわゆるビート現象が発生し、そのままでは損失増加、あるいは素子の電流容量の増加に伴なう大型化やコストUPを招いてしまう。
なお、このときの諸元としては、交流電源1は220V(交流電源周波数は50Hz)、小容量リアクタ5のインダクタンス値は0.5mH、小容量コンデンサ6の容量は10μF、インバータ運転周波数は90Hzである。
そこで、以下のような方法でモータ電流の変動量を抑制する。
図3は本発明に係るビート量補正手段16の第1の実施形態を示した図で、モータ電流検出値ijを積分器31により積分する際に積分回数カウンター33にてモータ電流検出値ijの1周期における積分回数Nを記憶しておき、モータ電流平均演算部32では積分器31の出力値(モータ電流積分値)を積分回数カウンター33で記憶した積分回数Nで除算することでモータ電流平均値ij_meanを導出する。
ここで、図19においてモータ電流検出値ijは、数(6)のように概ね基本波成分i1jと変動量△ijとの合成とすることができるため、モータ電流検出値ijの平均演算によりモータ電流変動量△ijを導出できることがわかる。(正弦波あるいは余弦波を平均演算すればゼロとなるため、明白である)
Figure 0003955287
なお、モータ電流基本波成分i1jは数(7)のように表すことができる。
Figure 0003955287
ここで、I1mはモータ電流基本波成分の最大値、φは力率角(モータ電圧とモータ電流との位相差)である。
よって、モータ電流平均値ij_meanは数(8)のように表される。
Figure 0003955287
即ち、数(8)では(N−1)回前のモータ電流検出値ij[(n−N+1)TS]から現在のモータ電流検出値ij[nTS]までを積分し、その積分したものを積分回数Nで除算することでモータ電流平均値の現在値ij_mean[nTS]を導出するものである。
また、モータ電流変動量補正係数演算部34ではモータ電流平均値ij_mean を用いて各相のビート量補正係数kbjを数(9)の演算により導出する。
Figure 0003955287
ここで、IRは予め設定されたモータ電流基準値、KBは制御ゲインである。
また、図9に図3のビート量補正手段におけるモータ電流検出値ijとモータ電流変動量△ijとの関係を示す。モータ電流検出値ijに対して数(8)の演算によりモータ電流平均値ij_meanを導出することでモータ電流変動量△ijが導出されているのがわかる。
以上により、簡単な演算によりモータ電流変動量を導出することができるため、マイコン等の演算手段における演算量やメモリの大幅な増加を防ぐことができ、同等コストの演算手段で構成することが可能である。
次に、第2モータ電圧指令補正手段17では、モータ電圧指令補正値vjh *およびビート量補正係数kbjを用いて数(10)のように印加電圧指令値vjh2 *を導出する。
Figure 0003955287
なお、本発明のインダクションモータ駆動用インバータ制御では、インバータ運転周波数が交流電源周波数の偶数倍となる共振周波数と、共振周波数を中心としてその前後に予め設定された周波数幅を持たせた周波数範囲内でインバータ運転周波数が定常的に固定されるのを回避することで、インダクションモータの不安定動作を防止し、安定した駆動を実現することが可能となる。
なお、本発明のインダクションモータ駆動用インバータ制御装置では、小容量リアクタと小容量コンデンサとの共振周波数を交流電源周波数の40倍よりも大きくなるように小容量リアクタおよび小容量コンデンサの組み合わせを決定することで、交流電源電流の高調波成分を抑制し、IEC規格をクリアすることが可能である。
なお、本発明のインダクションモータ駆動用インバータ制御装置では、インバータが停止した際に上昇する直流電圧値の最大値が素子の耐圧よりも小さくなるように小容量コンデンサの容量を決定することで、周辺回路の破壊を防止することが可能となる。
なお、本発明のインダクションモータ駆動用インバータ制御装置では、予め設定された交流電源力率値を満足するようにインバータのキャリア周波数を決定することで、小容量リアクタのキャリア周波数依存性を活用して必要最小限のキャリア周波数を設定することにより、インバータ損失を必要最小限に抑制することが可能となる。
以上のように、本実施形態のインバータ制御装置は、PN電圧補正係数を用いて各相電圧指令値の補正を行なうため、PN電圧の変動があってもほぼ一定のモータ電圧が印加されるようになり、大容量のコンデンサが不要となり、小容量のコンデンサの使用が可能となる。そして、小容量のコンデンサを使用することにより、入力電流は常にモータへ供給されることになり、入力電流の力率が向上するため、リアクタの小型化が実現できる。そして、小容量リアクタおよび小容量コンデンサを用いることで、小型・軽量・低コストのインダクションモータ駆動用インバータ制御装置を実現でき、インバータ直流電圧が大幅に変動してインダクションモータの駆動が困難あるいは不可能となる場合でも、インダクションモータに印加する電圧がほぼ一定となるようにインバータを動作させ、インダクションモータの駆動を維持することが可能となる。更に、ビート量補正手段によりモータ電流の変動量を抑制することで損失低減や素子の電流容量低減によるインダクションモータ駆動用インバータ制御装置の更なる小型・軽量・低コスト化を図ることが可能である。
なお、本発明は上述の実施例のようにV/F制御によるインダクションモータ駆動用インバータ制御装置に限定されるものではなく、周知のベクトル制御によるインダクションモータ駆動用インバータ制御装置においても本発明は適用可能である。
なお、空気調和機における圧縮機駆動モータなどのようにパルスジェネレータ等の速度センサを使用することができない場合や、サーボドライブなどのように速度センサを具備することができる場合のどちらにおいても本発明は適用可能である。
(実施の形態2)
本発明に係るビート量補正手段の第2の実施形態を図4に示す。図3のビート量補正手段と同じ構成要素は同一符号で示してあり、その説明は重複するので省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
図4において、モータ電流平均演算部32はインバータ運転周波数f1の周期毎にモータ電流平均値ij_meanを導出し、モータ電流平均値保存部41はモータ電流平均演算部32で導出したモータ電流平均値ij_meanのM周期前の値までを保存するものであり、モータ電流平均値ij_meanを導出している期間においては少なくとも1周期前(1〜M周期前)のモータ電流平均値ij_meanをモータ電流変動量△ijとし、モータ電流平均値ij_meanを導出している期間が終了すればモータ電流変動量△ijを新たに更新するものである。
なお、モータ電流平均値保存部41における保存するモータ電流平均値ij_meanの個数M(M周期前の値までを保存)に関しては、遅延時間や応答性を考慮してインバータ運転周波数f1や負荷条件に応じて予め設定しておく。
また、図10に図4のビート量補正手段におけるモータ電流検出値ijとモータ電流変動量△ijとの関係を示す。図10において○印が演算により導出したモータ電流平均値ij_meanであり、モータ電流平均値ij_meanを導出している期間には1周期前のモータ電流平均値ij_meanをモータ電流変動量△ijとし、モータ電流検出値ij_meanを導出している期間が終了すればモータ電流変動量△ijを新たに更新するものである。
ここで、本発明のインダクションモータ駆動用インバータ制御装置を動作させた場合の結果を図15および図16に示す。図15はモータ電流変動量△ijの抑制をしない場合の動作結果で、図16はモータ電流変動量△ijの抑制をする場合(モータ電流平均値ij_meanを導出している期間においては1周期前のモータ電流平均値ij_meanをモータ電流変動量△ijとしている)の動作結果であり、図15に対して図16のモータ電流ではモータ電流変動量△ijが低減されていることがわかる。
なお、このときの諸元としては、交流電源は220V(交流電源周波数は50Hz)、小容量リアクタのインダクタンス値は0.5mH、小容量コンデンサの容量は10μF、インバータ運転周波数は96Hzである。
以上により、インバータの運転周波数の周期毎にモータ電流検出値の平均値を導出しているため、マイコン等の演算手段における演算量やメモリの低減が図れ、演算手段のコスト低減を図ることが可能である。
(実施の形態3)
本発明に係るビート量補正手段の第3の実施形態を図5に示す。図5において、モータ電流検出値ijの正負を判別するモータ電流正負判別部51と、モータ電流正負判別部51の出力値をもとにモータ電流正負割合εjを設定するモータ電流正負割合設定部52と、モータ電流正負割合εjを積分器31により積分する際に積分回数カウンター33にてモータ電流正負割合εjの1周期における積分回数Nを記憶しておき、モータ電流正負割合平均演算部53では積分器31の出力値(モータ電流正負比率εjの積分値)を積分回数カウンター33で記憶した積分回数Nで除算することでモータ電流正負割合平均値εj_meanを導出するものである。
ここで、モータ電流正負割合εjは数(11)のように設定するものとする。
Figure 0003955287
また、モータ電流正負割合平均値εj_meanは数(12)のように表される。
Figure 0003955287
即ち、数(12)では(N−1)回前のモータ電流正負割合εj[(n−N+1)TS]から現在のモータ電流正負割合εj[nTS]までを積分し、その積分したものを積分回数Nで除算することでモータ電流正負割合平均値の現在値εj_mean[nTS]を導出するものである。
また、モータ電流変動量補正係数演算部34ではモータ電流正負割合平均値εj_mean を用いて各相のビート量補正係数kbjを数(13)の演算により導出する。
Figure 0003955287
ここで、KBは制御ゲインである。
また、図11に図5のビート量補正手段におけるモータ電流正負割合εjとモータ電流変動量△ijとの関係を示す。モータ電流正負割合εjに対して数(12)の演算によりモータ電流正負割合平均値εj_meanを導出することでモータ電流変動量△KBが導出されているのがわかる。
以上により、モータ電流検出値をそのまま平均演算するのに対して、マイコン等の演算手段における演算量やメモリの低減を図れ、演算手段のコスト低減を図ることが可能である。
(実施の形態4)
本発明に係るビート量補正手段の第4の実施の形態を図6に示す。図5のビート量補正手段と同じ構成要素は同一符号で示してあり、その説明は重複するので省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
図6において、モータ電流正負割合平均演算部53はインバータ運転周波数f1の周期毎にモータ電流正負割合平均値εj_meanを導出し、モータ電流正負割合平均値保存部61はモータ電流正負割合平均演算部53で導出したモータ電流正負割合平均値値εj_meanのM周期前の値までを保存するものであり、モータ電流正負割合平均値値εj_meanを導出している期間においては少なくとも1周期前(1〜M周期前)のモータ電流正負割合平均値値εj_meanをモータ電流変動量△ijとし、モータ電流正負割合平均値εj_meanを導出している期間が終了すればモータ電流変動量△ijを新たに更新するものである。
なお、モータ電流正負割合平均値保存部61における保存するモータ電流正負割合平均値εj_meanの個数M(M周期前の値までを保存)に関しては、遅延時間や応答性を考慮してインバータ運転周波数f1や負荷条件に応じて予め設定しておく。
また、図12に図6のビート量補正手段におけるモータ電流正負割合εjとモータ電流変動量△ijとの関係を示す。図12において○印が演算により導出したモータ電流正負割合平均値εj_meanであり、モータ電流正負割合平均値εj_meanを導出している期間には1周期前のモータ電流正負割合平均値εj_meanをモータ電流変動量△ijとし、モータ電流正負割合平均値εj_meanを導出している期間が終了すればモータ電流変動量△ijを新たに更新するものである。
以上により、インバータの運転周波数の周期毎に正負の割合の平均値を導出しているため、インバータの運転周波数の周期毎にモータ電流検出値の平均値を導出する場合よりも更にマイコン等の演算手段における演算量やメモリの低減が図れ、演算手段のコスト低減を図ることが可能である。
(実施の形態5)
本発明に係るビート量補正手段の第5の実施形態に関する具体的な方法について以下に説明する。
モータ電流検出値ijを1次遅れ演算することでモータ電流変動量△ijを導出するものであり、モータ電流変動量△ijは数(14)のように表される。
Figure 0003955287
ここで、KPは比例ゲイン、Tは1次遅れ演算の時定数、Pは微分演算子である。
以上により、モータ電流検出値を平均演算するのに対して、マイコン等の演算手段における演算量やメモリの低減が図れ、演算手段のコスト低減を図ることが可能である。
また、インバータの運転周波数f1が1次遅れ演算におけるカットオフ周波数fcut-offよりも小さい場合には数(14)によりモータ電流変動量△ijにはモータ電流検出値ijそのものが出力され、モータ電流変動量△ijを導出することができないため、インバータの運転周波数f1がカットオフ周波数fcut-offよりも大きい場合のみモータ電流変動量△ijの抑制をするものである。
ここで、カットオフ周波数fcut-offと時定数Tの間には数(15)のような関係がある。
Figure 0003955287
以上により、インダクションモータのモータ電流がハンチングするような不安定現象を回避することができる。
また、上述の時定数Tの値が大きい場合には1次遅れ演算に伴なう時間遅れが大きくなり、実際のモータ電流変動量に対して1次遅れ演算により導出したモータ電流変動量は大きく遅れることとなり、モータ変動量の抑制効果が低減するため、1次遅れ演算に伴なう時間遅れを補償する遅延時間補償手段を備えるものである。
以上により、1次遅れ演算に伴なう遅延時間を補償することができるため、モータ電流変動量の抑制効果の向上を図ることが可能である。
(実施の形態6)
本発明に係るビート量補正手段の第6の実施形態を図7に示す。図7において、モータ電流検出値ijからモータ電流基本波成分i1jを検出する基本波電流検出手段71を備え、モータ電流検出値ijと基本波電流検出手段の出力値i1jとの差分によりモータ電流変動量を導出するものである。
ここで、モータ電流検出値ijは、実施の形態1の数(6)において上述しているように、概ね基本波成分i1jと変動量△ijとの合成とすることができる。
そのため、モータ電流検出値ijからモータ電流基本波成分i1jを検出し、モータ電流検出値ijとモータ電流基本波成分i1jとの差分により数(16)のようにモータ電流変動量△ijを導出することができる。
Figure 0003955287
以上により、モータ電流検出値を1次遅れ演算するのに対して、マイコン等の演算手段における演算量やメモリの低減が図れ、演算手段のコスト低減を図ることが可能である。
また、図7における基本波電流検出手段71の第1の実施形態を図8に示す。
図8において、3相/2相変換器81によりモータ電流検出値ijを3相交流から2相直流に変換し、3相/2相変換器81の出力値(モータ電流変動量△ijによりリプルを含んだ2相直流電流)をLPF72に通して完全な直流成分のみとし、LPF82の出力値(完全な直流成分)を2相/3相変換器83により2相直流から3相交流に変換することでモータ電流基本波成分i1jを検出するものである。
ここで、3相/2相変換器81では数(17)の演算により、モータ電流検出値ijを3相交流から2相直流iγ、iδに変換する。
Figure 0003955287
また、LPF82では数(18)の演算により、2相直流iγ、iδから完全な直流成分iγ0、iδ0のみとする。
Figure 0003955287
ここで、KLPFは比例ゲイン、TLPFは時定数、Pは微分演算子である。
更に、2相/3相変換器83では数(19)の演算により、完全な直流成分である2相直流iγ0、iδ0から3相交流に変換する。
Figure 0003955287
また、モータ電流変動量補正係数演算部34では数(16)で導出されるモータ電流変動量△ij を用いて各相のビート量補正係数kbjを数(20)の演算により導出する。

Figure 0003955287
ここで、IRは予め設定されたモータ電流基準値、KBは制御ゲインである。
また、図13および図14に図6のビート量補正手段における動作説明図を示す。図13はモータ電流検出値ij、モータ電流基本波成分i1j、およびモータ電流変動量△ijの関係を示しており、図14は3相/2相変換器81の出力値である2相直流iγ、iδを示したものである。
ここで、図13におけるモータ電流検出値ijを数(17)により演算することで図14の2相直流iγ、iδが得られ、2相直流iγ、iδをLPF82に通すことで完全な直流成分である2相直流iγ0、iδ0を導出し、2相直流iγ0、iδ0を数(19)により演算することで図13のモータ電流基本波成分i1jを得ている。更に、数(16)の差分演算によりモータ電流変動量△ijを得ることができる。
なお、LPF82による遅延時間や応答性に関しては、2相直流にて数(18)の演算を行なっているため、実際にモータ電流基本波成分i1jを導出する際にはLPF82による遅延時間の影響は少なくなっている。
以上により、モータ電流検出値を3相交流から2相直流に変換した後で1次遅れ演算するため、リアルタイムにて時間遅れなくモータ電流変動量を導出することによりモータ電流変動量の抑制効果の向上を図ることが可能である。
(実施の形態7)
本発明に係るビート量補正手段のモータ電流変動量の抑制における条件に関する具体的な方法を以下に説明する。
モータ電流変動量△ijが予め設定されたモータ電流変動量の設定値△iRよりも小さい場合にはモータ電流変動量△ijによる影響が小さいためモータ電流変動量△ijの抑制を止め、モータ電流変動量△ijが予め設定されたモータ電流変動量の設定値△iRよりも大きい場合のみモータ電流変動量△ijの抑制をするものである。
以上により、モータ電流変動量が予め設定されたモータ電流変動量の設定値よりも大きい場合のみモータ電流変動量の抑制をすることで効果的にモータ電流変動量の抑制をすることができ、更にマイコン等の演算手段における演算量やメモリの低減が図れ、演算手段のコスト低減を図ることが可能である。
また、インバータの運転周波数f1が予め設定されたインバータ運転周波数設定値f1Rよりも大きい場合のみモータ電流変動量△ijの抑制をするものである。
以上により、インバータの運転周波数が予め設定されたインバータ運転周波数設定値よりも大きい場合のみモータ電流変動量の抑制をすることで効果的にモータ電流変動量の抑制をすることができ、更にマイコン等の演算手段における演算量やメモリの低減が図れ、演算手段のコスト低減を図ることが可能である。
更に、インダクションモータが加速あるいは減速するような過渡状態においてはモータ電流変動量△ijの抑制をしないものである。
以上により、インダクションモータが加速あるいは減速するような過渡状態でのモータ電流変動量の抑制をしないことでインダクションモータのモータ電流がハンチングするような不安定現象を回避することができ、更にマイコン等の演算手段における演算量やメモリの低減が図れ、演算手段のコスト低減を図ることが可能である。
(実施の形態8)
本発明に係るモータ電流検出手段の第1の実施形態に関する具体的な方法について以下に説明する。
モータ電流検出手段は、インバータの母線電流に流れる電流を検出する電流検出器を備えるものであり、インバータの過電流保護のためにインバータの直流母線に予め設けられているシャント抵抗を電流検出器として兼用し、電流検出器の出力値からキャリア周波数に同期してモータ電流を検出するものである。
ここで、本発明に係る電流検出手段の第1の動作説明図を図17に示す。図17において、インバータ母線電流はモータ電流のように時間軸(横軸)に対して連続値ではなく、インバータのキャリア周波数毎の離散値(インバータが通電する場合に正の電流がインバータに流れ込むため、図17のようにパルス状に変化する)であるため、図1におけるインバータ母線電流検出器13(インバータの過電流保護のために予め設けられているシャント抵抗)では、キャリア周期に同期してインバータ母線電流を検出する必要がある。
また、図17において破線で示すようにインバータ母線電流のピーク値(パルス波形における最大値)は概ねモータ電流と一致するため、インバータ母線電流のパルス波形のピーク値を検出することで、モータ電流を検出することが可能である。
なお、キャリア周波数に同期せずに電流を検出する場合には、インバータが通電していない時の電流を検出する可能性があり、モータ電流を検出することが困難となる。
なお、図17における諸元としては、交流電源は220V(交流電源周波数は50Hz)、小容量リアクタのインダクタンス値は2mH、小容量コンデンサの容量は25μF、インバータ運転周波数は40Hz、インバータキャリア周波数は3.3kHzである。
ここで、図1におけるモータ電流検出器14a、15aのように最低限2つの電流検出器を用いることで3相分のモータ電流を連続して検出できるのに対して、図17のように離散値で表される1相分のモータ電流を得ることしかできない。
しかし、図18のように各相のモータ電流におけるモータ電流変動量は、時間差(横軸方向)はあるが大きさと周期は同じであるため、例えばU相のモータ電流検出値からモータ電流変動量を上述したビート量補正手段により導出し、V相およびW相のモータ電流変動量に関しては、インバータ運転周波数や負荷条件に応じて予め遅延時間を設定することで、U相のモータ電流変動量からV相およびW相のモータ電流変動量を得ることができる。
また、各相のモータ電流変動量を用いて、上述の数(10)の演算によりインダクションモータの印加電圧指令値を導出することができる。
なお、図18は本発明に係る電流検出手段の第2の動作説明図で、このときの諸元としては、交流電源は220V(交流電源周波数は50Hz)、小容量リアクタのインダクタンス値は0.5mH、小容量コンデンサの容量は10μF、インバータ運転周波数は96Hz、インバータキャリア周波数は5kHzである。
上記の構成によって、電流センサを用いる場合に比べて、モータ電流検出手段にかかるコストを必要最小限とすることが可能である。
なお、前述の実施の形態ではインダクションモータについて説明を行なったが、本発明はその他のモータについても適用可能なものである。
本発明の第1の実施形態を示すインダクションモータ駆動用インバータ制御装置のシステム構成図 本発明に係るPN電圧補正手段の第1の実施形態を示す図 本発明に係るビート量補正手段の第1の実施形態を示す図 本発明に係るビート量補正手段の第2の実施形態を示す図 本発明に係るビート量補正手段の第3の実施形態を示す図 本発明に係るビート量補正手段の第4の実施形態を示す図 本発明に係るビート量補正手段の第6の実施形態を示す図 図7のビート量補正手段における基本波電流検出手段の第1の実施形態を示す図 図3のビート量補正手段の動作説明図 図4のビート量補正手段の動作説明図 図5のビート量補正手段の動作説明図 図6のビート量補正手段の動作説明図 図7のビート量補正手段の第1の動作説明図 図7のビート量補正手段の第2の動作説明図 本発明のインダクションモータ駆動用インバータ制御装置の第1の動作結果を示す図 本発明のインダクションモータ駆動用インバータ制御装置の第2の動作結果を示す図 本発明に係るモータ電流検出手段の第1の動作説明図 本発明に係るモータ電流検出手段の第2の動作説明図 モータ電流の周波数分析結果を示す図 一般的なインダクションモータ駆動用インバータ制御装置のシステム構成図 一般的なV/F制御パターンの一例を示す図 図20のインダクションモータ駆動用インバータ装置における交流電源電流の高調波成分と交流電源周波数に対する次数との関係を示した線図 従来の直流電源装置の構成図
符号の説明
1 交流電源
2 ダイオードブリッジ
3 インバータ
4 インダクションモータ
5 小容量リアクタ
6 小容量コンデンサ
7 V/F制御パターン
8 モータ電圧指令作成手段
9 PN電圧検出手段
10 PN電圧補正手段
11 モータ電圧指令補正手段
12 PWM制御手段
13 インバータ母線電流検出器
14a、15b モータ電流検出器
15 モータ電流検出手段
16 ビート量補正手段
17 第2モータ電圧指令補正手段
31 積分器
32 モータ電流平均演算部
33 積分回数カウンター
34 モータ電流変動量補正係数演算部
41 モータ電流平均値保存部
51 モータ電流正負判別部
52 モータ電流正負割合設定部
53 モータ電流正負割合平均演算部
61 モータ電流正負割合平均値保存部
71 基本波電流検出手段
81 3相/2相変換器
82 LPF
83 2相/3相変換器

Claims (20)

  1. 交流電源を入力とする整流回路と直流電力から交流電力に変換するインバータを備えたモータ駆動用インバータ制御装置において、前記整流回路はダイオードブリッジと、前記ダイオードブリッジの交流入力側または直流出力側に接続される所定のリアクタで構成され、前記インバータの直流母線間には、モータの回生エネルギーを吸収するための所定のコンデンサを設け、外部から与えられる前記モータの速度指令値に基づき、前記モータのモータ電圧指令値を作成するモータ電圧指令作成手段と、前記インバータの直流電圧値を検出するPN電圧検出手段と、予め設定された前記インバータの直流電圧基準値と前記PN電圧検出手段から得られる前記インバータの直流電圧検出値との比率を導出するPN電圧補正手段と、前記モータ電圧指令作成手段から得られる前記モータ電圧指令値と前記PN電圧補正手段の出力値であるPN電圧補正係数とを掛け合わせることにより前記モータ電圧指令値の電圧補正を行ない、前記モータのモータ電圧指令補正値を作成するモータ電圧指令補正手段と、前記モータのモータ電流を検出するモータ電流検出手段と、前記モータ電流検出手段から得られるモータ電流検出値から前記モータ電流の変動量を導出し、モータ電流変動量に基づいて係数を導出するビート量補正手段と、前記モータ電圧指令補正手段から得られる前記モータ電圧指令補正値と前記ビート量補正手段の出力値とを掛け合わせることにより前記モータ電圧指令補正値の電圧補正を行ない、前記モータへの印加電圧指令値を作成する第2モータ電圧指令補正手段とを備えたことを特徴とするモータ駆動用インバータ制御装置。
  2. 前記ビート量補正手段は、モータ電流検出値の平均演算によりモータ電流変動量を導出することを特徴とする請求項1記載のモータ駆動用インバータ制御装置。
  3. 前記ビート量補正手段は、インバータの運転周波数の周期毎にモータ電流検出値の平均値を導出し、モータ電流検出値の平均値を導出している期間においては少なくとも1周期前の前記モータ電流検出値の平均値を前記モータ電流変動量とし、前記モータ電流検出値の平均値を導出している期間が終了すれば前記モータ電流変動量を新たに更新することを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載のモータ駆動用インバータ制御装置。
  4. 前記ビート量補正手段は、モータ電流検出値の正負の割合を導出し、正負の割合の平均演算により前記モータ電流変動量を導出することを特徴とする請求項1記載のモータ駆動用インバータ制御装置。
  5. 前記ビート量補正手段は、前記インバータの運転周波数の周期毎に正負の割合の平均値を導出し、正負の割合の平均値を導出している期間においては少なくとも1周期前の前記正負の割合の平均値を前記モータ電流変動量とし、前記正負の割合の平均値を導出している期間が終了すれば前記モータ電流変動量を新たに更新することを特徴とする請求項1あるいは4のいずれかに記載のモータ駆動用インバータ制御装置。
  6. 前記ビート量補正手段は、モータ電流検出値の1次遅れ演算により前記モータ電流変動量を導出することを特徴とする請求項1記載のモータ駆動用インバータ制御装置。
  7. 前記ビート量補正手段は、前記インバータの運転周波数が1次遅れ演算におけるカットオフ周波数よりも大きい場合のみモータ電流変動量を抑制することを特徴とする請求項6記載のモータ駆動用インバータ制御装置。
  8. 前記ビート量補正手段は、1次遅れ演算に伴なう時間遅れを補償する遅延時間補償手段を備えることを特徴とする請求項6〜7のいずれかに記載のモータ駆動用インバータ制御装置。
  9. 前記ビート量補正手段は、モータ電流検出値からモータ電流の基本波成分を検出する基本波電流検出手段を備え、前記モータ電流検出値と前記基本波電流検出手段の出力値との差分によりモータ電流変動量を導出することを特徴とする請求項1記載のモータ駆動用インバータ制御装置。
  10. 前記基本波電流検出手段は、モータ電流検出値を3相/2相変換したものを1次遅れ演算し、更に2相/3相変換することで前記モータ電流基本波成分を導出することを特徴とする請求項9記載のモータ駆動用インバータ制御装置。
  11. モータ電流変動量が予め設定された前記モータ電流変動量の設定値よりも大きい場合のみ、前記モータ電流変動量の抑制をすることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のモータ駆動用インバータ制御装置。
  12. 前記インバータの運転周波数が予め設定されたインバータ運転周波数設定値よりも大きい場合のみ、モータ電流変動量の抑制をすることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載のモータ駆動用インバータ制御装置。
  13. モータが加速あるいは減速するような過渡状態においてはモータ電流変動量の抑制をしないことを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載のモータ駆動用インバータ制御装置。
  14. 前記モータ電流検出手段は、インバータの交流出力側に流れる電流を検出する電流検出器を備えることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載のモータ駆動用インバータ制御装置。
  15. 前記モータ電流検出手段は、インバータの直流母線に流れる電流を検出する電流検出器を備え、前記電流検出器の出力値から前記モータ電流を検出することを特徴とする、請求項1〜13のいずれかに記載のモータ駆動用インバータ制御装置。
  16. 前記電流検出器は電流センサであることを特徴とする請求項14〜15のいずれかに記載のモータ駆動用インバータ制御装置。
  17. 前記電流検出器はシャント抵抗であることを特徴とする請求項14〜15のいずれかに記載のモータ駆動用インバータ制御装置。
  18. 前記インバータの過電流保護のために前記インバータの直流母線に予め設けられているシャント抵抗を前記電流検出器として兼用することを特徴とする請求項15あるいは請求項17に記載のモータ駆動用インバータ制御装置。
  19. 前記モータ電流検出手段は、インバータのキャリア周波数に同期して前記モータ電流を検出することを特徴とする請求項14〜18のいずれかに記載のモータ駆動用インバータ制御装置。
  20. 交流電力を直流電力に変換するコンバータ装置と、このコンバータ装置で変換された直流電力を可変電圧・可変周波数の交流電力に変換して圧縮機駆動モータに供給するインバータ装置とを備えた空気調和機において、前記インバータ装置として、請求項1〜19のいずれかに記載のモータ駆動用インバータ制御装置を用いることを特徴とする空気調和機。
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