JP2002089526A - タッピンねじ - Google Patents

タッピンねじ

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JP2002089526A
JP2002089526A JP2000282124A JP2000282124A JP2002089526A JP 2002089526 A JP2002089526 A JP 2002089526A JP 2000282124 A JP2000282124 A JP 2000282124A JP 2000282124 A JP2000282124 A JP 2000282124A JP 2002089526 A JP2002089526 A JP 2002089526A
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JP
Japan
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screw
thread
threads
outer diameter
tapping screw
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JP2000282124A
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English (en)
Inventor
Kiyotaka Iwata
田 聖 隆 岩
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Iwata Bolt Co Ltd
Original Assignee
Iwata Bolt Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 量産加工される電子機器の樹脂材料締付けに
おける締付け効率を高くするために、ねじ形状を根本的
に改善したタッピンねじを提供する。 【解決手段】 締付け効率を高める手段として、ねじを
3条ねじとして、1回転によるねじの進み量を3Pと
し、ねじ込みトルクを小さくするために、3条の内の2
条について、外径を通常ねじよりも小さくして、他の1
条のねじ山高さを他2条のねじ山高さの約1/2 と
し、いずれのねじ山についてもねじ山角度を30度と
し、先端部の3条のねじは外径形状を3角おむすび形状
として、その外径を先端に向けて漸減させて形成されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タッピンねじに係
り、特に、電子機器の樹脂締結に使用する小径の樹脂用
タッピンねじに関する。
【0002】
【従来の技術】近時、電子機器には、各種の樹脂材料が
使用されて多量生産による低価格製品の市場提供が行わ
れている。樹脂材製品の締結に使用されるタッピンねじ
に対しても、ねじ製品の低価格化が要求されるだけでな
く、締結の作業コストを低減させるために各種の性能向
上が要求されている。例えば、電動ドライバーでタッピ
ンねじの締付けを行う場合の作業効率を向上させるため
に、締結における初期トルクが低く、また締付け時間の
少ないことが要求されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これに対し、従来のタ
ッピンねじは、締結における初期トルクが高いため電動
ドライバーで締め付けた場合に作業者が腱鞘炎にかかる
など作業環境が悪いという問題があった。また、従来の
タッピンねじは、初期トルクが高いだけでなく1回の締
付けに要する締付け時間が長くかかるという問題もあっ
た。
【0004】そこで、本発明の目的は、上記従来技術の
有する問題を解消し、従来使用されているタッピンねじ
のねじ形状を根本的に変更することによって、締結時に
おいて初期トルクが低く、また締付け時間の少ないタッ
ピンねじを提供することである。
【0005】
【問題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のタッピンねじは、一端にねじ締結機能を設
けた頭部と前記頭部に延設されたねじを有するタッピン
ねじにおいて、前記ねじは3条ねじで形成され、前記3
条ねじはねじ山の高い2条のねじとねじ山の低い1条の
ねじとからなる単位3条ねじを有し、前記ねじ山の高い
2条のねじの外径はその呼び寸法に対応するJIS規定
のねじ径より小さいねじ径を有する、ことを特徴とす
る。
【0006】また、前記ねじの先端部にある約3条のね
じは、外径を先端に向けて漸減させて形成されているこ
とを特徴とする。
【0007】また、前記3条ねじの各々のねじは約30
度のねじ山角度を有することを特徴とする。
【0008】また、隣接するねじ山間のピッチPは、そ
の呼び寸法に対応するJIS規定の隣接するねじ山間の
ピッチPoに対し、0.7倍乃至0.9倍の大きさであ
ることを特徴とする。
【0009】上述の発明において、タッピンねじのねじ
形状を3条ねじとして、3条の内の1条のねじは他の2
条のねじに比してねじ山高さを低くし、各3条のねじ
は、ねじ山角度を例えば約30度とする。またねじ山の
高い2条のねじは外径を通常ねじの外径よりも径小とす
るとともに、ねじ先端部の3条のねじは外径形状を例え
ば3角おむすび形状としてその外径を先端に向けて漸減
させた形状に成形する。そして、要求されている締付け
使用時における初期トルクを低くして、しかも締付け時
間を少くすることによって、締付け仕事量を少なくする
ことになり、締付け作業効率の高いタッピンねじを提供
することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1は本発明のタッピンね
じの全体の側面形状を示し、図2は側部の拡大図であ
る。図1において、タッピンねじ1は、一端にねじ締結
機能を有する頭部2と頭部2に延設されたねじ部3とか
ら構成されている。
【0011】ねじ部3はねじ山の高い2条のねじ5、6
とねじ山の低い1条のねじ7とからなる単位3条ねじ4
を有する。ねじ部3は1つ以上の単位ねじ部4を有し、
端部に単位3条ねじ8を有する。
【0012】単位3条ねじ8は、ねじ山の高い2条のね
じ9、10とねじ山の低い1条のねじ11とからなる。
2条のねじ9、10とねじ山の低い1条のねじ11の各
々は、2条のねじ5、6とねじ山の低い1条のねじ7の
外径以下の外径を有するとともに、それらの外径を先端
に向けて漸減させて形成されている。
【0013】2条のねじ9、10とねじ山の低い1条の
ねじ11は、3角おむすび形状の外径形状を有する。図
3はねじ部3の端部のねじ形状を示している。この3角
おむすび形状は、基準円と小半径rと大半径Rとを用い
て描くことができる。先端部をこのようなねじ形状にす
ることによって、締付けにおける初期締付けトルクを減
少させることができる。なお、単位3条ねじ8の外径を
先端に向けて漸減させて形成する場合に、図3に示すよ
うな3角おむすび形状にするために、転造ブランク先端
は図4に示すように、3個所に傾斜した切り身16を入
れて外径を先端に向けて漸減させるように成形してい
る。
【0014】図1においてPは隣接するねじ山間のピッ
チを示し、3山間のピッチは3Pとなる。3条ねじであ
るタッピンねじ1では、3Pが1回転によってねじが進
む量、すなわちリードとなる。タッピンねじ1は1回転
によって3Pだけ進むことになり、短時間で締付けが可
能となる。
【0015】タッピンねじ1では、隣接するねじ山間の
ピッチPは、JIS規格のタッピンねじ等の通常のねじ
(以下、通常ねじ、という)の隣接するねじ山間のピッ
チPoに対し、ピッチP=(70%乃至90%)・ピッ
チPoに設定されている。例えば、呼び寸法がM3の場
合に、通常ねじのピッチPoは1.06mmであるのに
対し、タッピンねじ1のピッチPは0.83mmに設定
されている。このように、ピッチPを通常ねじのピッチ
Poより小さく設定することによって、1回転によって
侵入する長さが大きすぎないようにしている。これによ
って、相手部材がプラスチック材等の場合に相手を損傷
させることがないようにすることができる。
【0016】また、JIS規格のタッピンねじ等の通常
のねじでは、ねじ山角度は通常60度である。これに対
し、本発明のタッピンねじ1では、ねじ山の高いねじ
5、6とねじ山の低いねじ7はともに、通常ねじの有す
るねじ山角度より小さい角度、例えば約30度のねじ山
角度を有する。
【0017】また、ねじ山の高いねじ5、6は、同じ呼
び寸法を有する通常ねじのねじ山高さより小さいねじ山
高さを有する。例えば、呼び寸法がM3の場合に、通常
ねじは3mm乃至2.9mmの外径を有するのに対しね
じ山の高いねじ5、6は2.9mm乃至2.85mmの
外径を有し、呼び寸法がM4の場合に、通常ねじは4m
m乃至3.9mmの外径を有するのに対しねじ山の高い
ねじ5、6は3.9mm乃至3.85mmの外径を有
し、呼び寸法がM1.4の場合に、通常ねじは1.4m
m乃至1.3mmの外径を有するのに対しねじ山の高い
ねじ5、6は1.3mm乃至1.25mmの外径を有す
る。
【0018】また、ねじ山の低いねじ7は、ねじ山の高
いねじ5、6の約半分のねじ山高さを有する。
【0019】このように、本実施の形態のタッピンねじ
1では、通常ねじに比べて小さいねじ山角度を有し、ま
た、ねじ山の高いねじ5、6は通常ねじよりも低いねじ
山高さを有し、ピッチPは通常ねじのピッチPoより小
さいピッチを有し、また、先端の単位3条ねじ8の外径
を先端に向けて漸減させて形成している。この結果、タ
ッピンねじ1は3条ねじであることによって、締め付け
時間が短くなり、また、締め付け時の抵抗を減少させて
初期トルクを小さくすることができる。また、このねじ
形状によって締付けにおける初期締付けトルクの減少を
可能としている。
【0020】また、タッピンねじ1を呼び径M3の樹脂
用タッピンねじとした場合について形成寸法を例示する
と、ねじ外径はJIS規格の呼び径3mmに対して2.
9mmに、ねじ山角度は60度に対して30度に、1条
ねじに対して3条ねじに、その内の1条は他の2条より
も低い山としている。また先端部の3条のねじは外径形
状を3角おむすび形状として、その外径を先端に向けて
漸減させて成形されている。これらのねじ形状に成形す
ることによって、樹脂材締付けにおいて、高能率締付け
のもとで、必要な締付け強度を保証した樹脂用タッピン
ねじを提供することができる。この結果、樹脂用のタッ
ピンねじ1の使用によって、樹脂締付けの量産加工現場
における締付け効率を向上して、締付けコストの低減を
もたらすことができる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の構成によ
れば、従来使用されているタッピンねじのねじ形状を根
本的に変更することによって、締結時において初期トル
クが低く、また締付け時間の少ないタッピンねじを提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るタッピンねじの側面
形状を示す図。
【図2】図1に示すタッピンねじの山角度を示す図。
【図3】ねじ部の先端の単位3条ねじの外径が先端に向
けて漸減して形成されているとともにおむすび形状に形
成されていることを示す図。
【図4】図3に示すおむすび形状を成形するため切り身
を入れて形成されていることを示す転造ブランクの先端
形状図。
【符号の説明】
1 タッピンねじ 2 ねじ山 3 ねじ部 4 単位3条ねじ 5、6 ねじ山の高いねじ 7 ねじ山の低いねじ 8 単位3条ねじ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端にねじ締結機能を設けた頭部と前記頭
    部に延設されたねじを有するタッピンねじにおいて、 前記ねじは3条ねじで形成され、前記3条ねじはねじ山
    の高い2条のねじとねじ山の低い1条のねじとからなる
    単位3条ねじを有し、前記ねじ山の高い2条のねじの外
    径はその呼び寸法に対応するJIS規定のねじ径より小
    さいねじ径を有する、ことを特徴とするタッピンねじ。
  2. 【請求項2】前記ねじの先端部にある約3条のねじは、
    外径を先端に向けて漸減させて形成されていることを特
    徴とする請求項1に記載のタッピンねじ。
  3. 【請求項3】前記3条ねじの各々のねじは約30度のね
    じ山角度を有することを特徴とする請求項1に記載のタ
    ッピンねじ。
  4. 【請求項4】隣接するねじ山間のピッチPは、その呼び
    寸法に対応するJIS規定の隣接するねじ山間のピッチ
    Poに対し、0.7倍乃至0.9倍の大きさであること
    を特徴とする請求項1に記載のタッピンねじ。
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