JPH062020Y2 - タッピンねじ - Google Patents

タッピンねじ

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JPH062020Y2
JPH062020Y2 JP1987176687U JP17668787U JPH062020Y2 JP H062020 Y2 JPH062020 Y2 JP H062020Y2 JP 1987176687 U JP1987176687 U JP 1987176687U JP 17668787 U JP17668787 U JP 17668787U JP H062020 Y2 JPH062020 Y2 JP H062020Y2
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JP
Japan
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thread
shaft
angle
screw
shaft portion
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JP1987176687U
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JPH0180811U (ja
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和枝 鈴木
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和枝 鈴木
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) 本考案は、タッピンねじに関する。
(従来の技術) 従来金属製部品または合成樹脂製部品等を合成樹脂製本
体にとりつける場合、本体と一体になったボスまたはグ
ロメットに設けられた孔に、ねじ山角度が60゜で等辺
山形に形成されたタッピンねじをねじ込んで締付けるこ
とにより、金属製部品または合成樹脂製部品等を合成樹
脂製本体にとりつけることが一般におこなわれている。
(考案が解決しようとする問題点) しかるに上記従来のタッピンねじによって合成樹脂のよ
うな粘弾性を有する材料に形成された下孔に締付けをお
こなう場合、ねじ山容積が排除した部分に対応する合成
樹脂が塑性変型して圧縮されることにより後退し、した
がってねじ山は進み締付けが完了するが、時間の経過と
共にねじ山近辺の排除されて塑性変形した合成樹脂の弾
性が回復しこれにともない合成樹脂にタッピンねじの半
径方向の中心に向って回復しようとする動きがおこり、
これが残留応力となる。この残留応力により合成樹脂に
発生する動きは、ねじ山方向へ作用するもののねじ山に
よって阻止される結果、ねじ山の反対方向に作用してボ
ス等にひび割れを発生させたり、あるいはねじ山の側面
を合成樹脂が不規則に滑動することとなって、ねじ山の
側面と合成樹脂との間に隙間が発生し、このために締付
力が低下して振動、衝撃等を受けた場合ねじがゆるむと
いう不具合が生じる等の問題があった。
本考案はこれに鑑み、ねじ山角度は標準角度のままと
し、ねじ山角度の半角度をねじの頭部側と先端側とで異
ならせ、かつ谷径を非均一径として従来技術の問題点を
除去し、相手部材に対する応力を少なくして割れの発生
をなくし、さらに締付力が低下してゆるむことのないタ
ッピンねじを提供することを目的とする。
〔考案の構成〕
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するため本考案は、軸部に沿って螺旋状
に突起したねじ山と、軸部の一端に工具係合手段を有す
る頭部とを備えたタッピンねじにおいて、前記軸部にね
じ山の軸部先端側半角度を15°〜25°とし、軸部頭
部側半角度を45°〜35°としたねじ山角度を60゜
としてなる連続するねじ山を形成するとともに、各ねじ
山の円周上の180°の位置に稜線方向に所定の長さを
有しリード角に対して直角となり複数一組とした位相の
異なるねじ山欠損部を形成し、かつ隣接するねじ山間の
谷径部を軸部頭部側から軸部先端側へ外径が斬減するテ
ーパー状に形成したことを特徴とするものである。
(作用) 本考案によれば、ねじ山の軸部先端側半角度を15°〜
25°とすることと谷部形状にテーパをつけることによ
り、相手部材の排除容積を少なくして相手部材へのねじ
山のねじ込みを容易にし、軸部頭部側半角度を45°〜
35°とすることにより、ねじ山のゆるみ勝手に対する
摩擦抵抗が増大するので相手部材の復元しようとする残
留応力に対抗する。また、隣接するねじ山間の谷径部を
軸部頭部側から軸部先端側へ外径が斬減するテーパー状
に形成することにより相手部材への軸部の押込みが容易
になるとともに、前記谷径部と、複数一組として位相が
異なり稜線方向に所定の長さを有する位相の異なるねじ
山欠損部をリード角に対して直角に形成したことにより
ねじ山の側面に対する相手部材の滑動力を解放すること
ができるので、相手部材の割れが防止できるとともに締
付力が低下してゆるむことがない。
(実施例) 以下、本考案を図面に示す実施例を参照して説明する。
第1図は本考案の一実施例におけるタッピンねじの正面
を示し、第2図は第1図のねじ山の断面、第3図は第2
図と位相の異なるねじ山の断面を示し、さらに第4図は
ねじ山を一部拡大した断面を示している。上記各図に示
す実施例において、軸部2の一端にねじを駆動させる工
具係合手段3(例えば十字穴)を有する頭部4を他端を
相手部材への導入を容易にするための適当な先細りの先
端部5とし、軸部2の首下6より先端部5までの間に軸
部先端側半角度αを15°〜25°とし、軸部頭部側半
角度βを45°〜35°としたねじ山角度γが60°の
連続したねじ山7,8を形成し、第2図および第3図に
示すようにねじ山7,8に180°対向の位置に稜線方
向に所定の長さを有するねじ山欠損部9,10をねじ山
のリード角に対して直角に形成するとともに、複数一組
とした隣接するねじ山7,7,8,8に対して90°位
相が異なるように構成されている。
また、隣接するねじ山間の谷径部11は軸部頭部側から
軸部先端側へ外径が斬減するテーパー状に形成され、こ
のテーパー角度θを5°〜15°に形成している。
本考案によるタッピンねじ1は前記のように構成される
ため、合成樹脂のような粘弾性を有する材料で作られた
相手部材に形成された下孔にタッピンねじ1をねじ込む
と、ねじ山容積が排除されるが、ねじ山間の谷径部11
を軸部頭部側から軸部先端側へ外径が斬減するテーパー
状に形成するとともに、軸部先端側半角度αを15°〜
25°として合成樹脂へのねじ込みを容易にし、軸部頭
部側半角度βを45°〜35°としたことによりねじ込
みに対する摩擦抵抗を増大させて合成樹脂が復元しよう
とする残留応力に対抗してこれによってゆるみに対する
抵抗力を増大させる。また、少量の残留応力によるねじ
山7,8の側面における合成樹脂の不規則な滑動は、前
記谷径部11と、ねじ山7,8に形成したねじ山欠損部
9,10により解放されるので合成樹脂との間に隙間の
生じることはない。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案は、ねじ山の軸部先端側半角
度を15°〜25°とし、軸部頭部側半角度を45°〜
35°とするとともに、隣接するねじ山間の谷径部を軸
部頭部側から軸部先端側へ外径が漸減するテーパー状に
形成したことにより、相手部材へのねじ山のねじ込みを
容易にし、相手部材の割れを防止するとともにねじ込み
による摩擦抵抗を増大させてゆるみに対する抵抗を強化
させ、一方、相手部材の残留応力を増大させた頭部側ね
じ山斜面面積で受けてゆるみを防ぎ、また、ねじ山欠損
部を各ねじ山の円周上の180°の位置に稜線方向に所
定の長さを有しリード角に対して直角に複数一組として
位相が異なるように形成したので、欠損部の端部は欠け
ることがなく、欠損部によって相手部材の滑動力を解放
することができるので、締付力の低下することがなく、
振動、衝撃に対して強い効果を有するなどの効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例におけるタッピンねじの正面
図、第2図は第1図のねじ山の断面図、第3図は第2図
と位相の異なるねじ山の断面図、第4図はねじ山を一部
拡大した断面図である。 1…タッピンねじ、2…軸部、3…工具係合手段、4…
頭部、5…先端部、6…首下、7,8…ねじ山、9,1
0…ねじ山欠損部、α…軸部先端側半角度、β…軸部頭
部側半角度、θ…テーパー角度。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸部に沿って螺旋状に突起したねじ山と、
    軸部の一端に工具係合手段を有する頭部とを備えたタッ
    ピンねじにおいて、前記軸部にねじ山の軸部先端側半角
    度を15°〜25°とし、軸部頭部側半角度を45°〜
    35°としたねじ山角度を60゜としてなる連続するね
    じ山を形成するとともに、各ねじ山の円周上の180°
    の位置に稜線方向に所定の長さを有しリード角に対して
    直角となり複数一組とした位相の異なるねじ山欠損部を
    形成し、かつ隣接するねじ山間の谷径部を軸部頭部側か
    ら軸部先端側へ外径が漸減するテーパー状に形成したこ
    とを特徴とするタッピンねじ。
JP1987176687U 1987-11-19 1987-11-19 タッピンねじ Expired - Lifetime JPH062020Y2 (ja)

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JP1987176687U JPH062020Y2 (ja) 1987-11-19 1987-11-19 タッピンねじ

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JPH0180811U JPH0180811U (ja) 1989-05-30
JPH062020Y2 true JPH062020Y2 (ja) 1994-01-19

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JP5852844B2 (ja) * 2011-10-31 2016-02-03 株式会社フカサワ 木質系材料用自穿孔ねじの製造方法

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JPH0180811U (ja) 1989-05-30

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