JP2000074027A - 戻り止めタッピンねじ - Google Patents
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Abstract
止めタッピンねじを得る。 【解決手段】頭部2と一体でねじ山10を有する脚部4
とからなるタッピンねじ1において、ねじ山10のリー
ド線に対して90度より小さい角度αで交叉してリード
線とは逆方向へ傾斜する複数状の逃げ溝20を形成し、
逃げ溝20の幅を頭部側を狭く、脚部側を広く形成し、
しかも、逃げ溝20のねじ込み方向の前進側斜面21と
後退側斜面22との間に脚部4の谷底と平行に位置する
とともにねじ山外径線から多くともねじ山高さの70%
の深さの底面23を形成し、ねじ山10と逃げ溝20を
交互に形成した戻り止めタッピンねじであって、ねじに
軸力が加わると、ねじ山の圧力側フランク面の縁部の周
囲の樹脂材が逃げ溝内に回り込んでダレ部を形成でき、
戻り方向の回転を阻止できる。また、樹脂材が比較的硬
くても逃げ溝に僅かでも進入することで十分な戻り止め
作用が得られる。
Description
変化の激しい場所に使用されるプラスチック樹脂材等の
ワークの経時変化による保持力の低下時においてねじの
戻り回転をし難くするのに好適であるとともに繰り返し
使用を可能にした戻り止めタッピンねじの改良に関す
る。
進み、プラスチック樹脂材が各方面で広く使用されるよ
うになっている。これに伴い、このプラスチック樹脂材
を振動環境下あるいは温度変化が繰返し生じるような悪
環境下での使用も増大している。このような悪環境下で
はプラスチック樹脂材の性質上、常温時には粘弾性体
で、ゴムと金属との中間的な性質を示すが、周囲温度が
高くなると変形が著しく、またその後に周囲温度が降下
すると、その体積を縮小する。そのため、この種のプラ
スチック樹脂材からなるワ―クをセルフタッピングねじ
により締結する場合、経時変化による応力緩和に加え、
プラスチック樹脂材の熱膨脹や収縮によりプラスチック
樹脂が塑性変形してねじの軸力が低下したり、またこの
ように締結した互いのワークに振動が加わると、ねじ軸
に対して直角方向に振動による外力が加わることにな
り、この振動でねじに緩みが生じたり、一方、ねじの緩
め方向に小さな外力が加わっただけで、このタッピンね
じが緩み方向に回転し、ねじが緩むことがある。
8号公報及び実開昭61−29116号公報に示すよう
なタッピンねじが開発されている。これは圧力側フラン
ク面を傾斜角度の小さい斜面とし、進み側のフランク面
を前記圧力側フランク面より傾斜角度の大きい斜面とし
た不等辺山形のねじ山が形成されている。しかも図7に
示すように、このねじ山110にはねじ山110のリー
ド角に対して直角な方向に並んだ断面V字状の条溝12
0が形成されている。
字状の条溝にはこのタッピンねじをプラスチック樹脂材
へねじ込み後に樹脂材が変形してはまるが、条溝が狭い
ので、樹脂材の変形量が僅かであるとともに、この条溝
がねじ山の外径線に向かって拡がるように、即ち、逆三
角形状に形成されているだけなので、ワークとしての樹
脂材に形成された雌ねじの稜線側がねじ山のこの条溝に
ほとんど進入することができず、完全な戻り止め効果は
得られない。また、この樹脂材が比較的硬いと条溝への
樹脂材の流れはほとんどなく、タッピンねじの戻り止め
作用が得られない。更に、通常、樹脂材の締結では、ね
じのねじ込み深さがねじの呼び径の二倍以上必要である
が、最近多く使用されているガラス繊維強化樹脂や高剛
性樹脂等を使用すると、ねじ込み深さが深いので、ねじ
込み時の摩擦によるねじ込みトルクが大きく、脚部が完
全にねじ込まれなかったりする。しかも、ガラス繊維の
混入していない樹脂材はねじの締結強度の点から通常、
ねじの呼び径の二倍以上のねじ込み深さが必要であるの
で、必然的にワークの厚さが厚くなっており、ワークの
厚みに限界がある。その上、一般にタッピンねじを繰り
返し使用すると、ねじ山と雌ねじとの間で摩擦粉が発生
し、これがねじ山と雌ねじとの間で摺り合うことで雌ね
じの破壊に繋がっている等の課題を有している。
解消するとともに繰り返し使用時にタッピンねじの逃げ
溝に回り込んでいるワークの雌ねじを削り取る等の破壊
することがないようにした戻り止めタッピンねじの提供
である。
なるワークへのねじ込み開始時のねじ込みトルクを低減
するとともにねじの戻り止め効果を向上させ且つワーク
に対する保持力を向上させた戻り止めタッピンねじの提
供である。
トルク伝達工具との係合部を有する頭部2とこの頭部2
と一体でねじ山10を有する脚部4とからなるタッピン
ねじにおいて、所定のリード角で傾斜するねじ山10の
リード線に対して90度より小さい角度αで交叉して前
記リード線とは逆方向へ傾斜する複数状の逃げ溝20を
形成し、この逃げ溝20の幅を頭部側を狭く、脚部側を
広くなるよう形成し、しかも前記ねじ山10の逃げ溝2
0を形成するねじ込み方向の前進側斜面21と後退側斜
面22との間に脚部4の谷底と平行に位置するとともに
ねじ山外径線から多くともねじ山高さの70%の深さの
平面状の底面23を形成し、しかもねじ山外径線におい
て前記ねじ山10と逃げ溝20を交互に形成した戻り止
めタッピンねじを提供することで達成される。
長さが一周当たり頭部側においては脚部4の円周の1/
2以下で、脚部先端側においては円周の1/2以上にし
た戻り止めタッピンねじを提供することで達成される。
乃至図6に基づき説明する。図1及び図2において、1
はタッピンねじであり、このタッピンねじ1はトルク伝
達工具(図示せず)と係合してタッピンねじ1にねじ込
み力を伝達する係合部の一例をなす係合穴3を有する頭
部2とこの頭部2と一体に連なる脚部4とからなってい
る。この脚部4には頭部2の下部に位置する首部5から
先端にかけてねじ山10が形成してあり、この脚部4の
先端部は僅かに先細となるように傾斜している。このね
じ山10は脚部4の軸線に沿う縦断面形状において図3
及び図4に示すように、非対称な三角形状をなしてい
る。即ち、このねじ山10の進み側フランク面11を特
定する進み側フランク角と圧力側フランク面12を特定
する圧力側フランク角とは異なる角度を有し、前記進み
側フランク角は約30度、圧力側フランク角は約10度
に形成されている。これは、ねじ込み時に圧力側フラン
ク面12によるワーク30の下穴(図示せず)に形成さ
れる雌ねじ31への反力を押えてワ―ク30の一例をな
すプラスチック樹脂材の疲労を緩和するとともに、ワー
ク30に雌ねじ31を成形してねじ込みを完了して後、
圧力側フランク面12が食込む際にフランク角を小さく
することにより周囲に高い肉回りを得、後記する逃げ溝
20へのワーク30の肉回りを向上させて戻り止め効果
を高めるためである。しかも、このように圧力側フラン
ク角を小さくすることは、タッピンねじ1に軸力が加わ
る際にこの半径方向への分力が小さくなり、下穴の破壊
を防止するためである。
じ山10にはそのリード角の傾斜方向と逆方向でねじ軸
線に対して鋭角でしかも前記ねじ山10のリード線に対
して90度より小さい角度αで交叉して延びる二条の逃
げ溝20がねじ山10に沿い且つ脚部4の先端に達する
に従って広い幅となるよう構成して削設されている。こ
の逃げ溝20は脚部4の円周上に等間隔をあけて形成さ
れている。そして、この逃げ溝20がねじ軸線に対して
ねじ山10とは逆方向に傾斜しているのは、ねじ込み時
にはねじ込み易く、ねじ1の緩む方向にトルクが加わっ
ても、この逃げ溝20の後記する後退側斜面22の全面
でワーク30の後記するダレ部32を押圧してダレ部3
2を破壊し難くし、ねじ1の緩む方向に対しては回転し
難くするためである。尚、上記の説明では、逃げ溝20
を二条としたが、これにこだわることなく三条〜六条の
複数条であってもよい。
圧力側フランク面12との交叉縁においては図5に示す
ように、脚部4の軸心からの放射線に対して所定角度θ
だけ緩やかに傾斜しており、進み側フランク面11との
交叉縁は前記圧力側フランク面12との交叉縁とは反対
側に傾斜している。この前進側斜面21は図3に示すよ
うに、前記逃げ溝20の傾斜角αより更に小さい角度β
1の角度で傾斜している。一方、この前進側斜面21に
対向して形成された後退側斜面22は圧力側フランク面
12との交叉縁においては脚部4の軸心からの放射線に
対してほぼ並行となっており、進み側フランク面11と
の交叉縁においては前記放射線に対して緩やかに傾斜し
ており、この後退側斜面22は前記逃げ溝20の傾斜角
αより僅か大きい角度β2の角度で傾斜している。この
後退側斜面22が僅かだけ傾斜しているのはねじ戻し時
に前記後退側斜面22が前記ダレ部32を削ることなく
押し退けるようにすることで繰り返し使用を可能にする
ためである。
定長さで且つねじ山10の谷底に平行に位置する平面状
の底面23が形成してあり、これら前進側斜面21、後
退側斜面22及び底面23で前記逃げ溝20が構成され
ている。この逃げ溝20の深さはねじ山10のねじ山高
さよりも浅く、多くともねじ山高さの70%程度に形成
されており、この逃げ溝20のねじ山10の外径線側は
前記底面23の長さより長くなっている。この逃げ溝2
0の深さはタッピンねじ1の脚部4の径とワーク30に
設けられた下穴の径とにより決まる引っ掛かり率70%
を基準にしており、ワーク30の強度に応じて逃げ溝2
0の深さを50%〜70%程度で調整し、ねじ山10に
より盛上げられる前記ワーク30が逃げ溝20内に回り
込めるように構成されている。
部4の先端に達するに従って広くなっており、頭部側の
逃げ溝20はねじ山外径線において一周当たりの溝の長
さは円周の1/2以下となっており、即ち、逃げ溝20
の長さは、1ピッチ当たりのねじ山長さに形成された二
本の逃げ溝20を合わせると、1ピッチ当たりのねじ山
長さの約1/2以下になるように構成されている。一
方、脚部4の先端位置において、この逃げ溝10はねじ
山外径線において一周当たりの溝の長さは円周の1/2
以上となっており、即ち、逃げ溝20の長さは、1ピッ
チ当たりのねじ山長さに形成された二本の逃げ溝20を
合わせると、1ピッチ当たりのねじ山長さの約1/2以
上になるよう構成されている。しかも、この逃げ溝20
を広くしているのはワーク30に接するねじ山10を少
なくして、ねじ山10がワーク30にねじ込まれる際
に、ねじ込みトルクを集中させて堅い樹脂等のワーク3
0でもスム―ズにねじ込めるようにするためである。
合穴3にトルク伝達工具を係合させてトルクを加え、こ
のタッピンねじ1をワーク30の下穴に螺入する場合、
脚部4の先端に設けられたねじ山10が前記下穴の周壁
に食付き、スム―ズに雌ねじ31が成形される。この
時、ねじ山10は下穴の周囲をかじることなく、円滑に
下穴の周壁に螺合して雌ねじ31を成形することができ
る。更に、図4に示すように、タッピンねじ1がねじ込
まれて脚部4に設けられたねじ山10が前記雌ねじ31
を徐々に拡開しながら、所望形状の雌ねじ31を成形す
る。この時、ねじ山10には逃げ溝20が所定間隔をお
いて形成されているため、タッピンねじ1に伝達される
トルクはねじ山10に集中して加えられることになり、
ワーク30が少々堅くても、スム―ズに雌ねじ成形を行
うことができる。
込まれてタッピンねじ1に軸力が加わると、ねじ山10
の圧力側フランク面12がワーク30に食込む。同時
に、図6に示すように、ねじ山10の後退側斜面22の
縁部付近のワーク30が逃げ溝20内に回り込み、逃げ
溝20内にダレ部32が形成される。この時、圧力側フ
ランク面12により押出されるワーク30の移動量は進
み側フランク面21に比べて少ないが、ねじ1に軸力が
加わった状態では、圧力側フランク角が小さいと、圧力
側フランク面12により押出されるワーク30は多くな
り、逃げ溝20内に十分に回り込むことができ、ダレ部
32が大きくなってねじ山10の緩み方向の回転を阻止
し、タッピンねじ1の緩みを防止することができる。
込まれた状態で、ワーク30に振動が加わったりあるい
は周囲の温度が大きく変動して高温から低温の変化が繰
返し行われると、高温時にはワーク30は延びるので、
前記ダレ部32は更に逃げ溝20内に回り込む。その
後、周囲温度が低下して常温に復帰すると、ワーク30
はその体積を縮小して硬化する。そのため、このダレ部
32に接するねじ山10がタッピンねじ1の戻り方向に
回転しようとしてもこれを完全に阻止することができ
る。その上、経時変化による応力緩和に加え、周囲温度
の変動の繰返しによりワーク30が塑性変形により、進
み側フランク面11と雌ねじ31との接触面積が少なく
なってタッピンねじ1の軸力が低下するが、ねじ山10
が戻り方向に回転しようとしても、逃げ溝20の後退側
斜面22はねじ軸線に対して傾斜しているため、圧力側
フランク面12の後退側斜面22の縁部の角度は鈍角を
なし、しかもねじ山10の後退側斜面22の全面でダレ
部32を押し退けようとするので、ダレ部32への食込
みがなく、ダレ部32はつぶれにくく、大きな戻しトル
クが得られ、タッピンねじ1の保持トルクの減少を押え
ることができる。
除き、再度ワーク30に対して繰り返し使用する場合
は、このタッピンねじ1を強制的に緩めることで、ダレ
部32は削られることなく後退側斜面22で押し退けら
れることになる。この後、このワーク30の雌ねじ31
に再度タッピンねじ1をねじ込めば、締結に十分な阻止
力が得られるものである。
らかなように、トルク伝達工具との係合部を有する頭部
2とこの頭部2と一体でねじ山10を有する脚部4とか
らなるタッピンねじ1において、所定のリード角で傾斜
するねじ山10のリード線に対して90度より小さい角
度αで交叉してリード線とは逆方向へ傾斜する複数状の
逃げ溝20を形成し、この逃げ溝20の幅を頭部側を狭
く、脚部側を広くなるよう形成し、しかも前記ねじ山1
0の逃げ溝20を形成するねじ込み方向の前進側斜面2
1と後退側斜面22との間に脚部4の谷底と平行に位置
するとともにねじ山外径線から多くともねじ山高さの7
0%の深さの平面状の底面23を形成し、しかもねじ山
外径線において前記ねじ山10と逃げ溝20を交互に形
成した戻り止めタッピンねじである。
じに軸力が加わると、ねじ山の圧力側フランク面がプラ
スチック樹脂材に食込むので、ねじ山の圧力側フランク
面の縁部の周囲のプラスチック樹脂材が逃げ溝内に回り
込んでダレ部を形成でき、このダレ部によりねじの戻り
方向の回転を阻止できる。しかも、樹脂材の変形量が僅
かであっても、逃げ溝が長いので、ワークとしての樹脂
材に形成された雌ねじの稜線側がねじ山の逃げ溝に十分
に進入することができ、完全な戻り止め効果が得られ
る。また、この樹脂材が比較的硬くても樹脂材が逃げ溝
に僅かでも進入することができ、十分なタッピンねじの
戻り止め作用が得られる。更に、最近多く使用されてい
るガラス繊維強化樹脂や高剛性樹脂等にこれを使用して
も、摩擦によるねじ込みトルクを最大限小さくすること
ができるので、脚部が完全にねじ込まれないといったこ
とが皆無になる。しかも、このタッピンねじを繰り返し
使用してねじ山と雌ねじとの間で摩擦粉が発生しても、
これが逃げ溝に入ることになり、摩擦粉がねじ山と雌ね
じとの間で摺り合うことがなく、雌ねじの破壊に繋がる
こともない。また、逃げ溝の最大深さを多くともねじ山
の高さの70%とすることで、プラスチック樹脂材の軟
質なものから硬質なものまで十分に対応でき、適切なね
じ込み及び戻り止め効果が得られるとともに製造工程に
おいてねじ込み相手材に合わせてこの逃げ溝を形成する
ための工具の微調整が省略できる。
部側においては脚部の円周の1/2以下で、脚部先端側
においては円周の1/2以上にした戻り止めタッピンね
じであるので、タッピンねじの脚部の頭部側はこの逃げ
溝が少なくなっており、ガラス繊維の混入していない樹
脂材でも高い保持力が得られる。また一般に樹脂材で
は、ねじの締結強度の点から通常、ねじの呼び径の二倍
以上のねじ込み深さを必要としており、このため、硬化
樹脂ではねじ込みトルクは高くなるが、脚部先端側の逃
げ溝が長いので、ねじ込みトルクを低くすることができ
る。更に、本発明は周囲温度の変動によりプラスチック
樹脂材が塑性変形してタッピンねじの軸力が低下し、ね
じ山の圧力側フランク面とプラスチック樹脂材との摩擦
力が減少しても、周囲温度の低下により前記ダレ部が硬
化し、しかもこのダレ部にはねじ山のほぼ直立した後退
側斜面の全面が鈍角で当接するので、ダレ部をつぶれに
くく、戻しトルクの作用が阻止される等の特有の効果が
得られる。
じの正面図である。
断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 トルク伝達工具との係合部を有する頭部
2とこの頭部2と一体でねじ山10を有する脚部4とか
らなるタッピンねじにおいて、 所定のリード角で傾斜するねじ山10のリード線に対し
て90度より小さい角度αで交叉して前記リード線とは
逆方向へ傾斜する複数状の逃げ溝20を形成し、この逃
げ溝20の幅を頭部側を狭く、脚部側を広くなるよう形
成し、しかも前記ねじ山10の逃げ溝20を形成するね
じ込み方向の前進側斜面21と後退側斜面22との間に
脚部4の谷底と平行に位置するとともにねじ山外径線か
ら多くともねじ山高さの70%の深さの平面状の底面2
3を形成し、しかもねじ山外径線において前記ねじ山1
0と逃げ溝20を交互に形成したことを特徴とする戻り
止めタッピンねじ。 - 【請求項2】 逃げ溝はその合計長さが一周当たり頭部
側においては脚部4の円周の1/2以下で、脚部先端側
においては円周の1/2以上であることを特徴とする請
求項1に記載の戻り止めタッピンねじ。
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---|---|---|---|
JP10262508A JP2000074027A (ja) | 1998-08-31 | 1998-08-31 | 戻り止めタッピンねじ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10262508A JP2000074027A (ja) | 1998-08-31 | 1998-08-31 | 戻り止めタッピンねじ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP10262508A Pending JP2000074027A (ja) | 1998-08-31 | 1998-08-31 | 戻り止めタッピンねじ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000074027A (ja) |
Cited By (4)
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