JP2002084929A - 竿 体 - Google Patents

竿 体

Info

Publication number
JP2002084929A
JP2002084929A JP2000271612A JP2000271612A JP2002084929A JP 2002084929 A JP2002084929 A JP 2002084929A JP 2000271612 A JP2000271612 A JP 2000271612A JP 2000271612 A JP2000271612 A JP 2000271612A JP 2002084929 A JP2002084929 A JP 2002084929A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rod
rod body
fishing line
axial direction
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000271612A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Matsumoto
聖比古 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimano Inc
Original Assignee
Shimano Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimano Inc filed Critical Shimano Inc
Priority to JP2000271612A priority Critical patent/JP2002084929A/ja
Publication of JP2002084929A publication Critical patent/JP2002084929A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fishing Rods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 中通し竿の竿体内に溜まりがちな水を円滑に
排出可能な竿体を提供する。 【解決手段】 この中竿3は、内部に釣糸が挿通可能な
竿体であり内周面に釣糸支持突起11を有する。そし
て、軸方向に直交する断面が扁平した本体部21と、本
体部21の両端に形成された軸方向に直交する断面が真
円である連結部22,23とを備える。そして、釣竿を
キャスティングする際には、その際に生じるねじれトル
クによって本体部21の内径Rが小さい部分が重力方向
に位置しここに水が集中するため、集中した水が釣糸支
持突起11を容易に乗り越えて軸方向に移動して順次竿
体内から排水される。一方、キャスティング時以外の場
合には、その形状から内径Rが大きい部分が重力方向に
位置しやすく、そもそも水が釣糸支持突起11の間に溜
まりにくくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、魚釣りに用いる釣
竿、特に内部に釣糸が挿通可能な中通し竿を構成する竿
体に関する。
【0002】
【従来の技術】竿体の内部にリールからの釣糸を導入し
て竿体内部において順次穂先側に釣糸を挿通させる中通
し竿が、近年数多く用いられている。この中通し竿は、
繊維強化樹脂から構成される複数の筒状の竿体を順次連
結して構成され、元竿または元上竿に設けられた釣糸導
入口から釣糸を竿体内に導入し、穂先竿の穂先側端部の
トップガイドから釣糸を導出するものである。
【0003】このような中通し竿では、竿体内部を釣糸
が挿通する際に、釣糸が竿体内周面に広く接触すると摺
動抵抗が大きくなり釣糸の出し入れが円滑に行えなくな
る恐れがある。特に、水に濡れた釣糸が竿体内部を挿通
する場合にかかる問題が顕著に現れる。そこで、従来の
中通し竿には、竿体内周面に螺旋状に釣糸支持突起を設
けて釣糸と竿体内周面との接触面積を低減させて、釣糸
の出し入れを円滑に為しえるように工夫を施しているも
のもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような釣
糸支持突起を竿体内周面に設けると、1つの釣糸支持突
起と軸方向に隣接する他の釣糸支持突起とがダムの様に
その間に水をため込んでしまう恐れがある。即ち、釣糸
に付着していた水滴が竿体内を挿通する際に竿体内に落
ち、釣糸支持突起がこの水滴を堰き止めて竿体内に水が
溜まってしまう恐れがあるのである。
【0005】このように水が竿体内に溜まってしまう
と、竿体自体の重量化の他に釣糸の導出抵抗を増大さ
せ、また竿体を痛める一因ともなってしまう。本発明の
課題は、中通し竿の竿体内に溜まりがちな水を円滑に排
出可能な竿体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明1にかかる竿体は、
中通し竿を構成する内部に釣糸を挿通可能な筒状部材で
あり、内周面に釣糸を支持するための釣糸支持突起を有
する竿体であって、軸方向に直交する断面が扁平した本
体部を備えている。
【0007】このような竿体では、釣糸に付着した水滴
が竿体内を挿通する際に竿体内に落ち釣糸支持突起がこ
の水滴を堰き止めて、1つの釣糸支持突起とこれに軸方
向に離れて隣接する他の釣糸支持突起と間に水が溜まっ
てしまいがちであるところ、この竿体の本体部は軸方向
に直交する断面が扁平して内径Rが小さい部分と内径R
が大きい部分とが存在し、釣糸支持突起の間の水が切れ
易くまた溜まりにくくなっている。
【0008】即ち、釣竿をキャスティングする際には、
その際に生じるねじれトルクによって内径Rが小さい部
分が重力方向に位置しここに水が集中するため、集中し
た水が釣糸支持突起を容易に乗り越えて軸方向に移動し
て順次竿体内から排出される。一方、キャスティング時
以外の場合には、その形状から内径Rが大きい部分が重
力方向に位置しやすく、そもそも水が釣糸支持突起の間
に溜まりにくくなる。
【0009】発明2にかかる竿体は、発明1の竿体であ
って、本体部の両端に形成された軸方向に直交する断面
が真円である両端部をさらに備えている。この場合に
は、竿体同士を連結する両端部は通常の竿体のように真
円形状を維持しているので、容易に竿体同士の連結を行
うことが可能となっている。
【0010】発明3にかかる竿体は、発明1または2の
竿体であって、本体部の軸方向に直交する断面は楕円型
または2面スライス型である。この場合には、本体部の
軸方向に直交する断面が所定の形状をなすことで、より
釣糸支持突起の間の水が切れ易くまた溜まりにくくなっ
ている。また、楕円型または2面スライス方に断面形状
を加工するのは比較的製造上容易であり、また、竿体を
キャティングする際の方向性も安定する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面を参照しつつ説明する。本発明の一実施形態を
採用した釣竿は、図1に示すように、元竿1と、元竿1
の穂先側に振出形式で順次連結される元上竿2、中竿
3,4及び穂先竿5とを有している。元竿1〜穂先竿5
は、炭素繊維,ガラス繊維,チタン繊維等に合成樹脂を
含浸させたプリプレグをマンドレルに巻回して焼成して
得られた先細り筒状部材である。
【0012】元竿1は軸方向中央付近にリール7を脱着
自在に装着可能なリールシート8と竿元側端部に脱着自
在に装着される尻栓10とを有している。また、元上竿
2は穂先側の周面にリール7からの釣糸Lを内部に導入
するための釣糸導入口9と、釣糸導入口9上に配置され
た釣糸導入ガイドGを有する。さらに、穂先竿5の穂先
側先端にはトップガイド6が連結されている。そして、
リール7からの釣糸Lは釣糸導入ガイドGを介して釣糸
導入口9より元上竿2内部へ導入され順次穂先側の竿体
内へと導かれてトップガイド6より外部へ導出される。
【0013】このように、元上竿2〜穂先竿5にかけて
は各竿体の内部を釣糸Lが挿通するため、各竿体内周面
と釣糸Lとの間の接触面積を低減し釣糸Lの滑動抵抗を
低減するために、各竿体の内周面には軸方向に間隔を隔
てつつ螺旋状に連続する釣糸支持突起11が形成されて
いる(図6参照)。
【0014】このような釣竿を構成する各竿体は以下の
様な形状となっているところ、中竿3を取り上げて説明
する。図2〜図5に示すように、中竿3は先細り筒状部
材であり、両端部22,23を除く本体部21(X部
分)は軸方向に直交する断面が楕円型に形成されてい
る。両端部22,23はそれぞれ他の中竿4,元上竿2
が振出形式で連結され嵌合可能な嵌合部分であり、軸方
向に直交する断面が真円に形成されている。この中竿3
は本体部21も両端部22,23も繊維強化樹脂からな
るプリプレグによって一体的に製造されており、その製
造方法の詳細は以下の通りである。
【0015】まず、先細りのテーパが形成されつつ両端
部の断面が真円で他の部分の断面が楕円に形成された棒
状部材であるマンドレル(芯材)を用意する。そして、
この外周にワックス等の離型剤を必要に応じて塗布す
る。続いて、このマンドレルに、軸方向に間隔を隔てな
がら両端部分を除いて螺旋状にスリットテープを巻回
し、その外周に複数のシート状のプリプレグやテープ状
のプリプレグを順次巻回する。このプリプレグは、ガラ
ス繊維や炭素繊維等の強化繊維に合成樹脂を含浸させた
ものをシート状またはテープ状に加工したものであり、
圧を加えながらマンドレルに巻回することで先のスリッ
トテープの隙間に一部が食い込んで釣糸支持突起11を
形成することになる。
【0016】さらに、これらのプリプレグの外周には必
要に応じてポリプロピレン製の保護テープを巻回して竿
素材を構成する。このようにして得られた竿素材を焼成
した後、マンドレルを抜き取り保護フィルム及びスリッ
トテープを剥離する。そして、両端を所望の長さに切り
そろえ、他の竿体との連結部分の径を調整し、また表面
を平滑に研磨しさらに必要な塗装を施して中竿3を製造
する。このようにして、両端部22,23の断面が真円
であり本体部21の断面が楕円形の中竿3が完成する。
【0017】また、他の竿体も同様にして製造し所定の
形状に加工する。このような釣竿の各竿体、例えば中竿
3では、釣糸Lに付着した水滴が中竿3内を挿通する際
に中竿3内に落ち釣糸支持突起11がこの水滴を堰き止
めて、1つの釣糸支持突起11とこれに軸方向に離れて
隣接する他の釣糸支持突起11と間(図6のY部分)に
水が溜まってしまいがちである。しかし、この中竿3の
本体部21は軸方向に直交する断面が扁平して内径Rが
小さい部分と内径Rが大きい部分とが存在し、以下のよ
うに、釣糸支持突起11の間の水が切れ易くまた溜まり
にくくなっている。
【0018】即ち、釣竿をキャスティングする際には、
その際に生じるねじれトルクによって内径Rが小さい部
分が重力方向に位置しここに水が集中するため、集中し
た水が釣糸支持突起11を容易に乗り越えて軸方向に移
動して順次中竿内から排水される。一方、キャスティン
グ時以外の場合には、その形状から内径Rが大きい部分
が重力方向に位置しやすく、そもそも水が釣糸支持突起
11の間に溜まりにくくなる。なお、竿体同士を連結す
る両端部22,23は真円形状を維持しているので、容
易に竿体同士の連結を行うことが可能となっている。
【0019】[他の実施形態] (a)図7に示すように、竿体の本体部分の軸方向に直
交する断面形状を2面スライス型に形成してもよい。即
ち、一方向に直線部分があり一方向に扁平した断面形状
としても、上記実施形態と同様の作用効果を奏する。 (b)上記実施形態では、竿体内の釣糸支持突起を螺旋
状に連続して設けているが、軸方向に間隔を隔てて複数
の釣糸支持突起を形成する場合であっても、本発明は当
然に適応可能である。 (c)上記実施形態においては竿体の両端部を形成して
いるが、特に断面真円の両端部を形成することなく、そ
のまま他の竿体と嵌合させてもよい。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、中通し竿の竿体内に溜
まりがちな水を円滑に排出可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を採用した釣竿の全体図。
【図2】図1の中竿3を示した図。
【図3】図2のIII−III断面図。
【図4】図2のIV−IV断面図。
【図5】図2のV−V断面図。
【図6】図1の中竿3の軸方向に平行する断面図。
【図7】本発明の他の実施形態を採用した竿体の軸方向
に直交する断面図。
【符号の説明】
1 元竿 2 元上竿 3,4 中竿 11 釣糸支持突起 21 本体部 22,23 両端部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中通し竿を構成する内部に釣糸を挿通可能
    な筒状部材であり、内周面に前記釣糸を支持するための
    釣糸支持突起を有する竿体であって、 軸方向に直行する断面が扁平した本体部を備えた竿体。
  2. 【請求項2】前記本体部の両端に形成された軸方向に直
    交する断面が真円である両端部をさらに備えた、請求項
    1に記載の竿体。
  3. 【請求項3】前記本体部の軸方向に直交する断面は楕円
    型または2面スライス型である、請求項1または2に記
    載の竿体。
JP2000271612A 2000-09-07 2000-09-07 竿 体 Pending JP2002084929A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000271612A JP2002084929A (ja) 2000-09-07 2000-09-07 竿 体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000271612A JP2002084929A (ja) 2000-09-07 2000-09-07 竿 体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002084929A true JP2002084929A (ja) 2002-03-26

Family

ID=18757870

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000271612A Pending JP2002084929A (ja) 2000-09-07 2000-09-07 竿 体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002084929A (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56158169U (ja) * 1980-04-25 1981-11-25
JPH07184516A (ja) * 1993-12-24 1995-07-25 Daiwa Seiko Inc 中通し釣竿
JP2000139278A (ja) * 1998-11-17 2000-05-23 Shimano Inc 中通し竿

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56158169U (ja) * 1980-04-25 1981-11-25
JPH07184516A (ja) * 1993-12-24 1995-07-25 Daiwa Seiko Inc 中通し釣竿
JP2000139278A (ja) * 1998-11-17 2000-05-23 Shimano Inc 中通し竿

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0851894A (ja) 中通し竿及びその製造方法
JP2002084929A (ja) 竿 体
JP2003102344A (ja) 穂先竿
KR100822103B1 (ko) 중통 낚싯대
JP4514348B2 (ja) トップガイド
JP4022124B2 (ja) 釣竿
JP4539953B2 (ja) インロー継ぎ形式の釣竿、及びこれを構成するインロー芯の製造方法。
JP6815224B2 (ja) 釣竿
JP4381581B2 (ja) 元竿
JP2003018947A (ja) 中通し竿
JPH11289925A (ja) 竿体及びその製造方法
JP3949467B2 (ja) 釣竿
JP4053373B2 (ja) 竿体の製造方法
JP2001103877A (ja) 中通し竿及びその製造方法
JP2000083518A (ja) 釣 竿
JP2003289762A (ja) 竿体及びその製造方法
JPH11225626A (ja) 釣竿、及び竿体の製造方法
JP2002315476A (ja) 竿体及びその製造方法
JP2004000102A (ja) 断面多角形中空釣竿
JP2004254650A (ja) インロー芯の製造方法
JP2002233273A (ja) 竿体の製造方法
JP2001314139A (ja) 竿 体
JPH08131026A (ja) 中通し釣竿
JP2000069883A (ja) 中通し竿
JP2000295946A (ja) 竿体の連結構造

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20070906

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070906

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070906

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090806

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090811

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091009

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091127

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100324