JP6815224B2 - 釣竿 - Google Patents

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Description

この発明は、釣竿の構造に関するものである。
ターゲットに応じて釣竿の仕様はさまざまである。釣竿の仕様は、釣用リールが装着されるものであるかどうかで大きく二つに分かれる。釣用リールを装着することができないタイプの釣竿は、「延べ竿」と称される。延べ竿は、一般に複数のブランクから構成される。各ブランクの外径及び内径はそれぞれ異なる。各ブランクは、「節」と称され、長手方向に沿って順に継がれることにより釣竿が構成される。穂先を構成する節の外径は、他のどの節の外径よりも小さい。当該節は「第1番節」と称され、この第1番節に隣り合う節は「第2番節」と称される。同様に、第2番節に隣り合う節は第3番節と称され、順に第4番節、第5番節等と称される。各節の外径は、第1番節から順に大きくなり、最も外径が大きい節は特に「元節」と称され、元節に隣り合う節は特に「元上節」と称されることもある。元節は、釣人が把持する節であり、釣人が元節を握りやすいように一般にグリップを備えている。
釣竿の仕様を表す要素として「調子」と称されるものがある。調子とは、当該釣竿に曲げモーメントが作用した場合の撓みの挙動を示すものである。調子は、当該釣竿の良し悪しを決めるものではなくその性格を表す。この調子を決定する設計上の要素はさまざまであり、ブランクを構成する材料の物性、ブランクの長さや内外径、各ブランクの継形式等が挙げられる。これらの要素は所期の調子が実現されるために重要であり、釣竿の設計者は、意図した調子となるように上記各要素を設計する。ブランクの継形式は、大きく分けて「並継」及び「振出」が広く知られており、「並継」の範疇にも種々の継形式が存在する。各継形式は、それぞれ設計上のメリット及びデメリットがあるが、設計者は、釣竿が所期の性能を発揮するために最適の継形式を採用する(たとえば特許文献1参照)。
特許文献1に開示された釣竿は、竿部材(4)と、竿杵(1)とを有する。竿部材(4)は複数のブランクが振出形式で継がれている。このような継形式が採用された場合、ブランクのテーパが大きくなり、その結果、釣竿の元径も大きくなる。同文献に開示された釣竿が解決しようとする課題は、竿部材(4)が長くなれば元節の外径が拡大し、釣人が竿部材(4)を把持、操作しにくくなることを防止することである。その解決手段として、竿部材(4)の後端部に竿杵(1)が設けられ、釣竿の全長が長くなってもその元径が一定以下となるように設計されている。具体的には、竿杵(1)は、複数のブランクからなり、各ブランクは、その外径が長手方向に沿って拡大しないように逆並継形式で継がれている。つまり、竿杵(1)は竿部材(4)に設けられるアダプタとして機能し、かかる竿杵(1)が設けられることにより、釣竿全体として長尺化されると共に元径の拡大が抑えられている。
実開昭53−53186号公報
各ブランクが振出形式ではなくたとえば並継形式で継がれた場合、振出形式に比べて釣竿の元径の拡大は抑えられる。しかし、並継形式が採用された場合、次のような問題が生じる。
延べ竿では、釣用仕掛けは、第1番節の先端に直接に連結される。したがって、実釣においてターゲットがヒットすると、延べ竿に曲げモーメントのみならず軸力(引張力)も同時に作用する。そのため、延べ竿を操作する釣人にとっては、体力的に負担が大きくなるが非常にエキサイティングな釣りが可能となる。その一方で、延べ竿の場合、ターゲットがヒットしたとき、前述のように軸力が作用することから、各ブランクが並継形式で継がれていれば、特に第1番節が第2番節から抜けてしまうおそれがある。ターゲットが大型魚であればなおさらである。
本発明はかかる背景のもとになされたものであって、その目的は、長尺であっても元径の拡大が抑えられ、しかも実釣において第1番節等の抜脱が防止される釣竿を提供することである。
(1) 本発明に係る釣竿は、第1番節が第2番節に対して振出形式で継がれ、その他の隣り合う節が全て順並継形式で継がれている。
(2) また、本発明に係る釣竿は、第1番節が第2番節に対して振出形式で継がれ、第2番節が第3番節に対して振出形式で継がれ、その他の隣り合う節が全て順並継形式で継がれている。
これらの発明によれば、第1番節のみが第2番節に対して振出形式で継がれ、あるいは第1番節が第2番節に対して振出形式で継がれ且つ第2番節が第3番節に対して振出形式で継がれるので、各節に軸力(特に引張力)が作用しても第1番節あるいは第2番節が隣り合う節から抜脱することがない。しかも、その他の節は順並継形式で継がれるので、複数の節が継がれた場合であっても元節の外径が抑えられる。
(3) 上記第1番節の後端部の外周面のうち上記第2番節とオーバーラップする部分に、固着防止層が形成されているのが好ましい。また、上記第2番節が上記第3番節に対して振出形式で継がれている場合は、第2番節の後端部の外周面のうち上記第3番節とオーバーラップする部分にも固着防止層が塗布されているのが好ましい。
この構成では、第1番節と第2番節とのオーバーラップ部分及び第2番節と第3番節とのオーバーラップ部分に緩衝材が介在された状態となる。したがって、仮に上記軸力が大きくなったとしても、第1番節及び第2番節の固着が防止される。上記固着防止層は、ゴム系塗料又はアクリルウレタン系塗料からなるのが好ましい。
(4) 上記ゴム系塗料又はアクリルウレタン系塗料は、上記第1番節の後端部及び第2番節の後端部のうち少なくともいずれか一方に塗布されているのが好ましい。すなわち、上記ゴム系塗料又はアクリルウレタン系塗料は、上記第1番節の後端部に塗装部位が点在するように所定位置にのみ塗布されているのが好ましく、上記第2番節が上記第3番節に対して振出形式で継がれている場合には、上記第2番節の後端部に塗装部位が点在するように所定位置にのみ塗布されているのが好ましい。
この構成では、ゴム系塗料又はアクリルウレタン系塗料が点在するので、第1番節と第2番節との接触領域、第2番節と第3番節との接触領域が狭くなる。したがって、高い固着防止効果が発揮される。
(5) 上記第1番節の後端部の外周面のうち上記第2番節とオーバーラップする部分に、長手方向に延びる凹条が設けられていてもよい。また、第2番節が第3番節に対して振出形式で継がれている場合には、上記第2番節の後端部の外周面のうち上記第3番節とオーバーラップする部分にも長手方向に延びる凹条が設けられていてもよい。
この構成によれば、上記凹条が設けられることにより、第1番節と第2番節との接触領域、第2番節と第3番節との接触領域が狭くなる。したがって、仮に上記軸力が大きくなったとしても、第1番節及び第2番節の固着が防止される。
この発明によれば、釣竿が延べ竿として構成された場合に、第1番節あるいは第2番節が隣り合う節から抜脱することがない。しかも、他の節は順並継形式で継がれるから、多数の節が継がれて釣竿が長くなった場合でも、元節の外径が抑えられる。
図1は、本発明の一実施形態に係る釣竿10の外観斜視図である。 図2は、釣竿10の要部の断面形状を模式的に示した図である。 図3は、第1番節11の後端部21を詳細に示す図である。 図4は、固着防止材20の形成手順の一例を示す図である。 図5は、固着防止材20の形成手順の一例を示す図である。 図6は、釣竿10の要部拡大断面図である。 図7は、本実施形態の第1の変形例に係る第1番節41の要部拡大図である。 図8は、本実施形態の第2の変形例に係る第1番節51の要部拡大図である。
以下、本発明の好ましい実施形態が、適宜図面が参照されながら説明される。なお、本実施の形態は、本発明に係る釣竿の一態様にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で実施態様が変更されてもよいことは言うまでもない。
図1は、本発明の一実施形態に係る釣竿10の外観斜視図である。
この釣竿10は、いわゆる延べ竿であって、6本のブランクからなる。各ブランクは、先端側から順に第1番節11、第2番節12、第3番節13、第4番節14、第5番節15及び第6番節16と称され、第6番節16は特に元節と称される。元節16はグリップ17を備えており、釣人はグリップ17を把持することにより釣竿10を容易に操作することができる。
各節11〜16は、既知の要領で成形される。たとえば、カーボン繊維強化樹脂シート(プリプレグ)が所定形状に裁断され、これがマンドレルの周囲に巻回される。このプリプレグは、所定の温度にて熱処理された後にマンドレルが引き抜かれることによって、円筒状の各節11〜17が焼成される。
図2は、釣竿10の要部の断面形状を模式的に示した図である。同図は、第1番節11から第4番節14までを示している。
本実施形態に係る釣竿10の特徴とするところは、第1番節11が第2番節12に対して振出形式で継がれ、第2番節12と第3番節13、第3番節13と第4番節14、第4番節14と第5番節15、第5番節と元節16とは、それぞれ順並継形式で継がれている点である。これにより、釣竿10は、多数の節を有する長尺設計がなされた場合であっても、元節16の外径が極端に大きくならず、しかも、実釣における第1番節11の抜脱も防止される。
第1番節11は、先端から後端に向かって(矢印24の向き)外径が漸次拡大する細長棒状に形成されている。本実施形態では、第1番節11は、いわゆる2ピース構造を備えており、ブランク18及びソリッド棒19を有する。ソリッド棒19は、接着剤等によりブランク18に固着されている。ブランク18の後端部の外径は、第2番節12の先端部の内径よりも大きく、第2番節12から長手方向に(同図において矢印24と反対の向き)引き出された第1番節11は、第2番節12と嵌合し保持される。もっとも、第1番節11は、ソリッド棒19を備えずに全体が単一の円筒状に形成されていてもよいし、全体が中実棒により形成されていてもよい。なお、図示されていないが、第1番節11の先端にリリアンが設けられていてもよい。
本実施形態では、第1番節11の後端外径は、2.47mm〜3.71mmに設定され、後端部テーパ(外径テーパ)は、2.0/1000〜3.0/1000に設定されている。また、第2番節12の先端内径は、2.43mm〜3.65mmに設定され、先端部テーパ(内径テーパ)は、2.0/1000〜3.0/1000に設定されている。さらに、第1番節11の後端部21に固着防止材20が設けられている。この固着防止材20については、後に詳述される。
第2番節12は、全体として先端から後端(矢印24の向き)に向かって外径が漸次拡大する細長棒状に形成されている。第2番節12は、第3番節13に対して順並継形式で継がれているから、第2番節12の後端部22は、長手方向後端側に向かって漸次縮径されている。本実施形態では、この後端部22のテーパT1(外径テーパ)は、2.3/1000〜3.3/1000に設定されている。第3番節13も全体として先端から後端(矢印24の向き)に向かって外径が漸次拡大する細長棒状に形成されている。第2番節12の後端部22の最大外径は、第3番節13の先端部23の最大内径よりも大きい。第3番節13の先端部23の内径は、長手方向後端側に向かって漸次縮小されている。本実施形態では、この先端部23のテーパT2(内径テーパ)は、2.0/1000〜3.0/1000に設定されている。ただし、常にT1>T2が成立している。
第3番節13は、第4番節14に対して順並継形式で継がれているから、第3番節13の後端部25は、長手方向後端側に向かって漸次縮径されている。本実施形態では、この後端部23のテーパT3(外径テーパ)は、2.3/1000〜3.3/1000に設定されている。第4番節14も全体として先端から後端(矢印24の向き)に向かって外径が漸次拡大する細長棒状に形成されている。第3番節13の後端部25の最大外径は、第4番節14の先端部26の最大内径よりも大きい。第4番節14の先端部26の内径は、長手方向後端側に向かって漸次縮小されている。本実施形態では、この先端部26のテーパT4(内径テーパ)は、2.0/1000〜3.0/1000に設定されている。ただし、常にT3>T4が成立している。
同様に、第5番節16及び元節16も全体として先端から後端に向かって外径が漸次拡大する細長棒状に形成されている。第4番節14及び第5番節15並びに第5番節15及び元節16も順並継形式で継がれており、第4番節14の後端部30の外径テーパ、第5番節15の内径テーパ、第5番節15の後端部の外径テーパ、元節16の先端部の内径テーパは、それぞれ、上記T1及びT2の関係、あるいは上記T3及びT4の関係と同様である。
図3は、第1番節11の後端部21を詳細に示す図であり、(a)は拡大斜視図、(b)は(a)におけるB−矢視図である。
第1番節11の後端部21に上記固着防止材20(特許請求の範囲に記載された「固着防止層」に相当)が設けられている。本実施形態では、この固着防止材20は、ゴム系塗料からなり、上記後端部21の所定位置に塗布されている。ゴム系塗料としては、たとえばネオラバサン(商品名:武蔵塗料株式会社製)が好適である。具体的には、同図(a)が示すように、固着防止材20は、薄肉円板状を呈し、直径が1.0mm〜5.0mm、肉厚が0.01mm〜0.1mmに設定される。同図(b)が示すように、固着防止材20は、上記後端部21の周方向に沿って対称に4箇所に設けられている。もっとも、固着防止材20の位置は当該4箇所に限定されるものではなく、上記後端部21の周方向に分散するように配置されていればよい。本実施形態では、固着防止材20は、長手方向に沿って4箇所乃至3箇所に配置されている。もっとも、固着防止材20は、長手方向に沿って複数箇所に配置されていれば、その数は特に限定されるものではない。ただし、固着防止材20が長手方向に配置される領域は、第1番節11と第2番節12とのオーバーラップ領域28(図2参照)に限定される。なお、上記ゴム系塗料に代えて、アクリルウレタン系塗料であってもよい。その場合、クリア系塗料が採用されることが望ましい。クリア系塗料としては、CLEAR(1638)(商品名:ミクニペイント株式会社製)が好適である。
図4及び図5は、上記固着防止材20の形成手順の一例を示す図である。
図4が示すように、マスキングシート27が第1番節11の後端部21に貼り付けられる。このマスキングシート27は、たとえばポリエチレンテレフタレート(PET)からなり、肉厚は0.01mm〜0.1mmである。マスキングシート27に円形の孔29が貫通形成されている。マスキングシート27が上記後端部21に貼り付けられた状態で、上記孔29は、長手方向及び周方向に沿って並設される。
図5が示すように、固着防止材20がマスキングシート27の上から塗布される。これにより、固着防止材20は、上記孔29に進入し、上記後端部21の外周面に付着する。固着防止材20が乾燥した後、マスキングシート27が剥がされることにより、図3が示すように固着防止材20が第1番節11の後端部21に固着する。
図6は、釣竿10の要部拡大断面図であり、第1番節11と第2番節12との継部の構造を模式的に示している。
第1番節11は、第2番節12に対して振出形式で継がれているから、第2番節12から引き出された状態で、後端部21が第2番節12の先端部31と嵌合している。第1番節11に固着防止材20が配置されているから、第1番節11を構成するブランク18は第2番節12と直接に接触することはなく、固着防止材20が第2番節12の内壁面と当接する。前述のように第1番節11の後端部21及び第2番節12の先端部31に所定のテーパが設定されているから、第1番節11が第2番節12から引き出されることによって、上記固着防止材20は、第2番節12の内壁面に押圧される。したがって、第1番節11は、第2番節12に確実に保持される。しかも、固着防止材20が設けられているから、第1番節11と第2番節12との間に隙間が形成され、仮に第1番節11が第2番節12から強く引き出されたとしても、両者の固着が防止される。
本実施形態に係る釣竿10は、第1番節11のみが第2番節12に対して振出形式で継がれているから、実釣においてたとえば大型魚がヒットし、大きな軸力(引張力)が第1番節11に作用した場合であっても、第1番節11が第2番節12から引き抜かれることがない。しかも、第1番節11は上記固着防止材20を備えているから、大きな軸力が第1番節11に作用したとしても、第1番節11が第2番節12に固着してしまうことがない。さらに、第2番節12から元節16は互いに順並継形式で継がれているから、節の数が多くなり、釣竿10の全長が長くなったとしても、元節16の外径の拡大が抑えられる。したがって、釣人は、釣竿10を容易に把持し、簡単に操作することができる。
本実施形態では、第1番節11と第2番節12とが振出形式で継がれているが、第2番節12及び第3番節13も振出形式で継がれていてもよい。実釣において釣竿10に軸力が作用した場合、節の抜脱が懸念されるのは第1番節11及び第2番節12である。したがって、第1番節11のみならず第2番節12も振出形式で継がれることにより、実釣中における節の抜脱が確実に防止される。この場合においても、第2番節12と第3番節13との間に固着防止材20が介在されていることが望ましい。
図3が示すように、固着防止材20は、第1番節11の後端部21に点在するように配置されているから、第1番節11と第2番節12との接触領域、すなわち、固着防止材20と第2番節12との接触面積が小さくなる。したがって、非常に高い固着防止効果が発揮される。
図7は、本実施形態の第1の変形例に係る第1番節41の要部拡大図である。
この変形例に係る第1番節41が上記実施形態に係る第1番節11と異なるところは、上記第1番節11では、固着防止材20が第1番節11の後端部21に点在していたのに対し、上記第1番節41では、当該第1番節41の後端部42の全体に固着防止材43が塗布されている点である。この固着防止材43は、上記固着防止材20と同様のゴム系塗料であっても良いし、アクリルウレタン系塗料であってもよい。その場合、クリア系塗料が採用されることが望ましい。クリア系塗料としては、CLEAR(1638)(商品名:ミクニペイント株式会社製)が好適である。固着防止材43の肉厚は、0.01mm〜0.1mmに設定され得る。固着防止材43が塗布されている領域44(長手方向に沿う領域)は、上記オーバーラップ領域28に対して所定の比率になるように設計されている。本変形例では、長手方向に沿うオーバーラップ領域28は、40mmに設定され、上記領域44は、30mmに設定されている。もっとも、オーバーラップ領域28及び上記領域44は、特に限定されるものではない。ただし、上記領域44は、オーバーラップ領域28よりも小さい。
図8は、本実施形態の第2の変形例に係る第1番節51の要部拡大図である。
この変形例に係る第1番節51が上記実施形態に係る第1番節11と異なるところは、上記第1番節11では、固着防止材20が第1番節11の後端部21に点在していたのに対し、上記第1番節51では、当該第1番節51の後端部52に複数の溝53(特許請求の範囲に記載された「凹条」に相当)が設けられている点である。この溝53は、第1番節51の後端部52の外周面に設けられており、後端54から先端に向かう向き(矢印24の向き)に延びている。本変形例では、8本の溝53が後端部52に設けられており、周方向に沿って均等に放射状に配置されている。
溝53の長さ55(長手方向に沿う長さ)は、上記オーバーラップ領域28に対して所定の比率になるように設計されている。本変形例では、長手方向に沿うオーバーラップ領域28は40mmに設定され、溝53の長さは、30mmに設定されている。もっとも、オーバーラップ領域28及び上記領域44は、特に限定されるものではない。ただし、溝53の長さ55は、オーバーラップ領域28よりも小さい。また、本変形例では、溝53の幅は、0.5mm〜5.0mmに設定され、溝53の深さは、0.1mm〜3.0mmに設定される。溝53の数は8本に限定されるものではない。また、溝53は、周方向に均等に配置されていなくても、分散されて配置されていればよい。
この溝53が設けられることにより、第1番節51と第2番節12との接触面積が小さくなる。したがって、仮に釣竿10に大きな軸力が加わったとしても、第1番節51の固着が防止される。
上記各変形例では、第1番節41、51の構造を示しているが、第2番節21が第3番節31に対して振出形式で継がれる場合には、第2番節12にも上記各変形例が適用され得る。
10・・・釣竿
11・・・第1番節
12・・・第2番節
18・・・ブランク
20・・・固着防止材
21・・・後端部
22・・・後端部
23・・・先端部
24・・・矢印
25・・・後端部
26・・・先端部
27・・・マスキングシート
28・・・オーバーラップ領域
29・・・孔
30・・・後端部
31・・・先端部
41・・・第1番節
42・・・後端部
43・・・固着防止材
44・・・領域
51・・・第1番節
52・・・後端部
53・・・溝
54・・・後端部
55・・・長さ

Claims (3)

  1. 第1番節のみが第2番節に対して振出形式で継がれ、その他の隣り合う節が全て順並継形式で継がれており、
    前記第1番節の後端部の外周面のうち前記第2番節とオーバーラップする部分に、直径が1.0mm〜5.0mm且つ肉厚が0.01mm〜0.1mmである円板状を呈する固着防止層が形成されている釣竿。
  2. 前記固着防止層は、ゴム系塗料又はアクリルウレタン系塗料からなる請求項1に記載の釣竿。
  3. 前記ゴム系塗料又はアクリルウレタン系塗料は、前記第1番節の後端部に塗装部位が点在するように所定位置にのみ塗布されている請求項2に記載の釣竿。

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