JP2002084612A - 電線絶縁保護管の端末固定具 - Google Patents

電線絶縁保護管の端末固定具

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JP2002084612A
JP2002084612A JP2000266092A JP2000266092A JP2002084612A JP 2002084612 A JP2002084612 A JP 2002084612A JP 2000266092 A JP2000266092 A JP 2000266092A JP 2000266092 A JP2000266092 A JP 2000266092A JP 2002084612 A JP2002084612 A JP 2002084612A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 作業能率の向上を可能とした電線絶縁保護管
の端末固定具。 【解決手段】 本体部材1の上下部にそれぞれ水平腕部
3,4を設け、前記下側の水平腕部4には回動しつつ自
在に上下動するねじ棒9を螺着し、該ねじ棒の上端と上
側の水平腕部4との間を電線挟持部11とした電線絶縁
保護管の端末固定具Aにおいて、ねじ棒の下端部に、遠
隔操作棒23先端の嵌合筒部材28内に配置されかつ自
在に上下動と共に回動する作動軸36の上端部に係脱自
在に係合する係合部17を設け、また、該係合部を囲う
ようにして配置され嵌合筒部材が嵌合するガイド筒部材
18を取着してなり、該ガイド筒部材は、下端面が開口
すると共にその周面に嵌合筒部材の周壁に設けられた係
合溝30に係脱自在に係合する係止ピン21が突設さ
れ、上動させることによりねじ棒に係合しかつ下動させ
ることによりねじ棒との係合が外れ水平面内で自在に回
動し得るように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、架設電線に被着し
た電線絶縁保護管の端末を高所作業車等を使用して、電
線等に直接手を触れずに固定させる電線絶縁保護管の端
末固定具の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電柱間等に架設された電線は樹木
や建造物に近接した個所にあると風による樹木や建造物
の一部が接触して損傷したり、或いは、架設工事等に際
してはクレーン車のクレーンが接触するなどして損傷し
易く、これにより感電事故等を起こすことがあった。そ
こで、これを防止するために電線に電線絶縁保護管を被
着するようにしている。その際、電線に被着した電線絶
縁保護管の端末を電線に固定しておかないと電線絶縁保
護管が電線上を移動して必要個所を被覆する目的を達し
得ないため、電線絶縁保護管に設けられた孔に引掛具を
係止させ該引掛具に紐やゴムバンド等を掛止すると共に
電線に結束させたり、引掛具を使用しないで帯状片を直
接電線絶縁保護管にらせん状に巻回すると共に電線に巻
き付けるようにして電線絶縁保護管を固定する手段が講
じられていた。しかしながら、このような従来の固定手
段はすべて架線上での高所でしかも手作業で行なわれて
いるために感電事故を惹起するおそれがあるばかりか作
業に手間が掛かり極めて危険であった。
【0003】また、電線に被着した2本の電線絶縁保護
管を互いに連結すると共に、これらの電線絶縁保護管を
位置ずれを起こすことなく固定させる管継手が例えば特
開昭62−71414号公報に開示され知られている
が、この管継手を使用することで前記した従来の問題点
はかなり改善されるもののなお煩わしい多くの手作業が
必要であった。
【0004】そこで、出願人は、このような作業を高所
作業車等を使用し、しかも絶縁性に富んだ遠隔操作棒を
用いて電線に直接手を触れずに電線絶縁保護管を電線に
簡単に固定することができ、また、感電事故をも防止し
得る電線絶縁保護管の端末固定具を特開平5−2526
27号公報に開示されるように出願した。即ち、この発
明に係る電線絶縁保護管の端末固定具aは、図9及び図
10に示すように、主幹102の上下両端にそれぞれ水
平腕部103,104を突出させて側面コ形状をなす本
体部材101を形成し、前記上側の水平腕部103の一
側に電線絶縁保護管Dに掛止する掛止腕片105及び抑
止片106を突設し、前記下側の水平腕部104には前
記主幹102と平行に配置されかつ回動しつつ自在に上
下動するねじ棒107を螺着し、該ねじ棒107の上端
と上側の水平腕部103との間を電線挟持部108とし
た構成よりなる。そして、ねじ棒107の下端には、下
面で開口した円筒形状の係止碗状体109を一体に形成
し、該係止碗状体109の外周壁両側に下端で開口する
T形状の係止溝110を対向させて設けている。
【0005】一方、図10に示すように遠隔操作棒11
1は、円柱状をなしその先端が前記係止碗状体109に
嵌脱自在に嵌入される外径を有し、その外周面の先端両
側部にそれぞれ前記一対の係止溝110に係合する係合
ピン112を突設している。そこで、端末固定具aのね
じ棒107を緩め下げて電線挟持部108を拡げた状態
にする。そして、係止碗状体109に遠隔操作棒111
の先端部を嵌入させ各係合ピン112を係止碗状体10
9の各係止溝110に係合させ遠隔操作棒111に端末
固定具aが抜脱しないように支持する。この状態で、遠
隔操作棒111を高所作業車から高く差し上げて端末固
定具aの電線挟持部108に電線Wを挿通する。次い
で、端末固定具aの掛止腕片105と抑止片106を電
線保護管Dの端縁に係止し、遠隔操作棒111そのもの
を手で回動させてねじ棒107を螺締めすると共に上動
させ締め付けることにより電線Wを電線挟持部108で
挟持固定するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記遠隔操
作棒111はそのもの自体を手で回動させつつ使用する
ものであるから、何回も回すと手が疲れて作業者には負
担が多く、作業能率が上がらないという課題があった。
このため、近時、遠隔操作棒自体を回動せずに作業者が
手元のハンドルを回動するのみでねじ軸107の回動動
作が可能となり、作業が楽で能率的に行なえるようにし
た新タイプのものが出現している。しかしながら、該新
タイプの遠隔操作棒は、その先端部と前記係止椀状体1
09との係合構造が異なり、この種従来の端末固定具に
は使用できないものであった。そこで、本発明は上記課
題に鑑みなされたもので、新タイプの遠隔操作棒に適合
するようにして、作業の容易化を進め、作業能率の向上
を可能とした電線絶縁保護管の端末固定具を提供するこ
とを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明に係る電線絶縁保護管の端末固定具は、本体
部材の上下部にそれぞれ水平腕部を設け、前記下側の水
平腕部には回動しつつ自在に上下動するねじ棒を螺着
し、該ねじ棒の上端と上側の水平腕部との間を電線挟持
部とした電線絶縁保護管の端末固定具において、前記下
側の水平腕部から下方に突出するねじ棒の下端部に、遠
隔操作棒先端側の嵌合筒部材内に配置されかつ自在に上
下動と共に回動する作動軸の上端部に係脱自在に係合す
る係合部を設け、また、該係合部を囲うようにして配置
され前記嵌合筒部材が嵌合するガイド筒部材を取着して
なり、該ガイド筒部材は、下端面が開口すると共にその
周面に前記嵌合筒部材の周壁に設けられた係合溝に係脱
自在に係合する係止ピンが突設され、上動させることに
より前記ねじ棒に係合しかつ下動させることにより前記
ねじ棒との係合が外れ水平面内で自在に回動し得るよう
に構成した。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係る電線絶縁保護
管の端末固定具(以下、単に端末固定具という。)の実
施の形態を図面と共に説明する。図1は端末固定具の正
面図、図2は同側面図、図3は同側面断面図である。該
端末固定具Aは硬質の合成樹脂材からなり、鉛直な主幹
2の上下両端にそれぞれ水平腕部3,4を突出させて側
面コ形状の本体部材1を形成している。上下の水平腕部
3,4の間では主幹2の内側壁面5が垂直面に形成され
ると共に、該内側壁面5の所要高さ位置に断面弧状をな
し畝状に突出する突条6が水平に設けられている。前記
上側の水平腕部3の下面は凹弧状面に形成されると共
に、該水平腕部3の先端には下方へ鉛直に伸びる突出片
7が延設されている。
【0009】また、前記下側の水平腕部4に螺子孔8が
開設され、該螺子孔8に前記主幹2、すなわちその内側
壁面5と平行に配置されかつ回動しつつ自在に上下動す
るねじ棒9が螺合され、該ねじ棒9の上端に上面を凹弧
状面とした受片10が固着される。該受片10はその内
側端面10aが前記内側壁面5に摺接するように配設さ
れると共に内側端面10aの両側縁に主幹2の内側壁面
5の両側縁を囲って摺動する案内片10bを突設してい
る。そして、この受片10とその上方の水平腕部3との
間を後記する電線Wが挿通され挟持される電線挟持部1
1としている。さらに、上側の水平腕部3の一側の両側
端に電線挟持部11に挟持された電線Wと平行となる向
きに一対の掛止腕片12が突設され、これら掛止腕片1
2の下面先端寄りに各掛止腕片12に直交するようにし
て下端面が円弧状凹曲面となる抑止片13が設けられて
いる。
【0010】しかして、本発明にあっては、前記ねじ棒
9の下端部外周面に円形状の鍔片14が設けられ、その
下面に六角形状の噛合凸部15、またその下側に前記噛
合凸部15より小径の円柱部16、更にその下側に前記
噛合凸部15と同形状をなす六角短柱状の係合部として
の係合凸部17がそれぞれ設けられている。18は前記
ねじ棒9の下端部に、噛合凸部15を囲うようにして配
置され取着されるガイド筒部材である。該ガイド筒部材
18は、上下両端面が開口した円筒状をなし、その内径
は前記鍔片14の外径とほぼ一致している。そして、内
周面の上部位置に前記噛合凸部15とほぼ同形状をなし
該噛合凸部15が嵌合し得る噛合孔19を開設した止板
部20が設けられている。また、外周面の両側には対向
位置して一対の係止ピン21が突設されている。
【0011】そして、図3に示すようにねじ棒9の下端
部をガイド筒部材18に上側から挿通した状態で止板部
20と係合凸部17との間に圧縮コイルバネ22が介装
され、ガイド筒部材18を常に上方へ付勢している。ガ
イド筒部材18は、上動した位置で水平面内で回動させ
ることにより鍔片14に止板部20の上面が当接すると
共に噛合孔19に噛合凸部15が嵌合してねじ棒9と一
体化し、ガイド筒部材18が自由に回動し得ないように
なっている。また、この状態で前記圧縮コイルバネ22
に抗してガイド筒部材18を下動すると、前記噛合孔1
9と噛合凸部15との嵌合が外れガイド筒部材18がね
じ棒9と関係なく水平面内で自由に回動できるようにな
っている。前記係合凸部17は、後記する遠隔操作棒2
3先端の嵌合筒部材28内に配置されると共に自在に上
下動しかつ回動する作動軸36の先端部と係脱自在に係
合することとなる。
【0012】次に、本発明に使用される遠隔操作棒23
について説明する。該遠隔操作棒23は公知のもので絶
縁材料から形成され、図4、図5に示すように中空状を
なしその中に所定のストロークの範囲内で自在に上下動
する回動軸24が内装され、該回動軸24の先端が遠隔
操作棒23の先端面に穿設された凹窪み25から突出し
得るようになっている。そして、その先端部に六角穴2
6を有する接続嵌部27が一体に設けられている。ま
た、遠隔操作棒23の基端側には前記回動軸24を回動
させる操作ハンドル(図示せず。)が取着される。
【0013】そして、前記遠隔操作棒23の先端には端
末固定具Aを電線Wに固定するための嵌合筒部材28が
着脱自在に取着される。該嵌合筒部材28は図4、図5
に示すように上下両端面が開口する円筒体29からな
り、該円筒体29の上端両側部に対向位置させて前記各
係止ピン21が係合する一対の係合溝30が開設されて
いる。該各係合溝30は側面略L字状をなしその上端が
円筒体29の上端縁に達した位置で開放されている。ま
た、嵌合筒部材28の下端部一側に軸孔31が開設さ
れ、遠隔操作棒23の先端部を円筒体29内に下から嵌
入した状態で前記軸孔31に螺子32を螺合することに
より嵌合筒部材28が遠隔操作棒23に取着されるよう
になっている。
【0014】前記嵌合筒部材28内には、その内周面に
軸受保持部34が周設されている。そして、該軸受保持
部34に嵌挿される軸受部35に支持されて自在に上下
動し得る作動軸36が配設されている。該作動軸36の
上端部に前記係合凸部17が嵌入して係合する平面六角
形状の係合凹部37を穿設した連結部38が一体に設け
られ、一方、下端部には前記接続嵌部27の六角穴26
に嵌合する保持凸部39が突設されている。また、前記
連結部38と軸受部35との間に位置して、作動軸36
に環状の受止板40と制止板41が遊嵌され、これら受
止板40と制止板41との間に圧縮コイルバネ42が介
装されている。これにより、常態では圧縮コイルバネ4
2の弾発力により連結部38が上動位置で停止してお
り、上から押動することにより圧縮コイルバネ42に抗
して下動することとなる。そして、連結部38の係合凹
部37がねじ棒9下端部の係合凸部17に嵌合して係合
し得るようになっている。
【0015】次に、本発明の端末固定具Aの取付方法に
ついて説明する。まず、端末固定具Aのねじ棒9を緩め
て受片10の位置を下げ、電線挟持部11を拡げた状態
にしておく。一方、遠隔操作棒23の先端部を嵌合筒部
材28の下端部に嵌入して軸孔31に螺子32を螺合さ
せ、遠隔操作棒23の先端部に嵌合筒部材28を取着す
る。そして、図6(a)、図7(a)に示すようにガイ
ド筒部材18に設けた一対の係止ピン21を嵌合筒部材
28上端部の各係合溝30の垂直部30aに嵌入する。
この状態では、連結部38の係合凹部37がねじ棒9下
端部の係合凸部17に嵌合し係合している。次に、前記
ガイド筒部材18を下動させ一対の係止ピン21を前記
各垂直部30aの奥端部まで押し込む。これにより、連
結部38が下動し圧縮コイルバネ42が収縮し、図6
(b)、図7(b)に示すように係止ピン21が水平部
30bの奥端部に位置する。
【0016】更に、ガイド筒部材18を回動させて各係
止ピン21を各水平部30bの奥端部に位置させる。こ
の際、圧縮コイルバネ42の弾発付勢により連結部38
が係合凸部17を押動し、図6(c)、図7(c)に示
すように各係止ピン21が各水平部30bの奥端部から
上方に屈曲する曲がり部30cの上端部に達する。この
位置に各係止ピン21が嵌入し端末固定具Aが自由にな
ると、圧縮コイルバネ42の弾発力により前記六角形状
の噛合孔19と噛合凸部15との嵌合が外れ、ガイド筒
部材18がねじ棒9と関係なく回動し、換言すれば、ね
じ棒9が作動軸36と共にガイド筒部材18に関係なく
回動できることとなる。
【0017】このようにして、端末固定具Aが取着され
た遠隔操作棒23を高所作業車(図示せず。)より高く
差し上げて端末固定具Aの外側で開放した電線挟持部1
1に電線Wを挿通させる。この時、端末固定具Aの掛止
腕片12,12が電線保護管D側へ位置するようにす
る。そして、遠隔操作棒23を電線絶縁保護管Dの方向
へ移動させて図4に示すように端末固定具Aに突設した
鉤状の掛止腕片12,12及び弧状の抑止片13を電線
保護管Dに係止する。次いで、前記図6(c)、図7
(c)に示す状態で、作業者が手元でハンドル(図示せ
ず。)を回動することにより作動軸36が回動し、これ
に伴い連結部38、係合凸部17を介してねじ棒9が回
動される。遠隔操作棒23の嵌合筒部材28及びガイド
筒部材18は、一体となり回動することはない。これに
より、電線Wが電線挟持部11に挟持され端末固定具A
が固定される。
【0018】このねじ棒9の締め付けに際して、該ねじ
棒9上端の受片10の内側端面10aが主幹2の内側壁
面5に設けた突条6の表面のテーパに摺接しつつ次第に
外側に反って上昇する。そして、受片10が突条6を乗
り越えると受片10は外側に反り返った状態から開放さ
れて元の姿勢に戻り、受片10の下端縁が突条6に乗っ
て受け止められることとなり、締め付けたねじ棒9の緩
みを防止するようになっている。
【0019】締付作業が完了すれば、作動軸36を下動
させ係合凸部17と連結部38との嵌合を外す。更に、
遠隔操作棒23を少し上動させ噛合孔19に噛合凸部1
5を嵌合しガイド筒部材18をねじ棒9と一体化させ、
無用に回動しないようにする。この状態で、遠隔操作棒
23を前とは逆方向へ回動させ、各係合溝30から係止
ピン21を抜き、端末固定具Aから嵌合筒部材28共々
遠隔操作棒23を外す。このようにして、電線Wに取り
付けられた端末固定具Aは、図1、図4に示すように電
線Wが電線挟持部11に挟持されるのと同時的に、電線
絶縁保護管Dの端末の鍔部1dに掛止腕片12,12の
鉤状部が係止され、更にその下端縁が弧状曲面をなす抑
止片13に抑止されて電線絶縁保護管Dをしっかりと固
定する。
【0020】そして、前述のように締め付けられたねじ
棒9は、受片10の内側端面10aが本体部材1の内側
壁面5に突設した突条6によって受け止められ、緩みが
阻止されることにより、上方の水平腕部3と受片10と
で電線Wをしっかりと挟持する。しかも、電線挟持部1
1の開放した外側上部は上方の水平腕部3の先端から延
設した突出片7で囲われ開放幅が狭められていることか
ら、電線Dが電線挟持部11より抜け出るようなことは
無い。また、これに伴いねじ棒9の緩みが阻止されるこ
とにより掛止腕片12と抑止片13とで固定される電線
絶縁保護管Dも確実に固定保持される。
【0021】このように締め付けたねじ棒9を緩める必
要が生じたときは、前記と同様に連結部38と係合凸部
17とを係合させた状態で、ガイド筒部材18の各係止
ピン21を嵌合筒部材28の各係合溝30に嵌入し、係
止ピン21を水平部30bの奥端部に位置させる。この
状態で、嵌合筒部材28を少し下動させ、前記六角形状
の噛合孔19と噛合凸部15との嵌合を外し、作動軸3
6をねじ棒9を緩める方向に回動させて緩める。これに
より、電線挟持部11による電線Wの締付けが緩めら
れ、端末固定具Aを電線Wに沿って移動させたり、取り
外したりすることができる。
【0022】本発明にあっては、電線絶縁保護管Dにつ
いて適用される場合を説明したが、図8に示すように電
気絶縁保護管Dに管継手Kが連結されている場合につい
ても本発明が適用されることは勿論であり、この場合も
前記電線絶縁保護管Dと同じ要領で端末固定具Aを取着
することができ、管継手Kの端末に形成されているラッ
パ管部1kの外表面を鉤状の掛止腕片12及び弧状の抑
止片13で抑止させることにより、電線絶縁保護管Dが
固定される。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る電線
絶縁保護管の端末固定具は、手元で操作ハンドルを回し
て操作する新タイプの遠隔操作棒が使用できるようにし
たので、これにより電線絶縁保護管の固定作業が容易か
つ楽になるばかりか作業能率が格段と向上するという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる電線絶縁保護管の端末固定具の
正面図。
【図2】同側面図。
【図3】同側面断面図。
【図4】端末固定具により電線保護管を固定する方法を
示す斜視図。
【図5】同側面断面図。
【図6】同作用を示す嵌合筒部材の側面断面図。
【図7】同側面図。
【図8】管継手を連結した電線絶縁保護管を固定する方
法を示す斜視図。
【図9】従来の端末固定具の側面図。
【図10】同端末固定具により電線保護管を固定する方
法を示す斜視図。
【符号の説明】
1 本体部材 2 主幹 3,4 水平腕部 9 ねじ棒 11 電線挟持部 12 掛止腕片 13 抑止片 17 係合部(係合凸部) 18 ガイド筒部材 21 係止ピン 23 遠隔操作棒 24 回動軸 28 嵌合筒部材 30 係合溝 36 作動軸 A 端末固定具 D 電線絶縁保護管 W 電線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体部材の上下部にそれぞれ水平腕部を
    設け、前記下側の水平腕部には回動しつつ自在に上下動
    するねじ棒を螺着し、該ねじ棒の上端と上側の水平腕部
    との間を電線挟持部とした電線絶縁保護管の端末固定具
    において、 前記下側の水平腕部から下方に突出するねじ棒の下端部
    に、遠隔操作棒先端側の嵌合筒部材内に配置されかつ自
    在に上下動と共に回動する作動軸の上端部に係脱自在に
    係合する係合部を設け、また、該係合部を囲うようにし
    て配置され前記嵌合筒部材が嵌合するガイド筒部材を取
    着してなり、該ガイド筒部材は、下端面が開口すると共
    にその周面に前記嵌合筒部材の周壁に設けられた係合溝
    に係脱自在に係合する係止ピンが突設され、上動させる
    ことにより前記ねじ棒に係合しかつ下動させることによ
    り前記ねじ棒との係合が外れ水平面内で自在に回動し得
    る構成としたことを特徴とする電線絶縁保護管の端末固
    定具。
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