JP2014100005A - 先端工具接続用アダプタ - Google Patents

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Abstract

【課題】共用操作棒を用いて容易にPDクランプの取り付けを行うことを可能にした先端工具接続用アダプタを提供する。
【解決手段】共用操作棒とPDクランプとの間に介在するアダプタであって、回転軸20と、アダプタ本体22とを備え、アダプタ本体22は、回転軸20の先端部を回転自在に軸支する先端側部材24と、先端側部材24にスライド自在に連結される後端側部材26とを有し、後端側部材26の内部には、先端側部材24と後端側部材26とが係合した状態においてナット20bが位置する内部空間26eと、係合が解除された状態においてナット20bが位置する内部空間26gとが形成されており、回転軸20は、ナット20bが内部空間26eに位置する場合に独立して回転自在であり、ナット20bが内部空間26gに位置する場合に内部空間26gの回転がナット20bを介して回転軸20に伝達される。
【選択図】図3

Description

本発明は、先端工具と共用操作棒との間に介在する先端工具接続用アダプタに関する。
高圧カットアウトは、変圧器の過負荷保護を目的として変圧器の一次側に設置されている。この高圧カットアウトの故障によって停電が発生した場合、PDクランプ装置を用いて高圧カットアウトの電源側の縁線と負荷側の縁線とをバイパスさせる。PDクランプ装置は、2つのPDクランプと、2つのPDクランプを接続するバイパス線を備えており、作業員は、高圧カットアウトの電源側の縁線と負荷側の縁線にそれぞれPDクランプを取り付け、縁線にPDクランプが有する針電極を差し込むことによって、2つのPDクランプを接続するバイパス線によって高圧カットアウトを迂回する回路を形成する。
ところで、通常、PDクランプを縁線に取り付ける際には高トルク対応型2軸回転操作棒が用いられている。この高トルク対応型2軸回転操作棒には、作業員が把持する棒状部材の内部にハンドル操作によって軸周りに回転する内軸が備えられている。高トルク対応型2軸回転操作棒にPDクランプが連結された場合に、PDクランプ内の軸部材が内軸に連結される。これにより、作業員のハンドル操作によってPDクランプを縁線にPDクランプが有する針電極を差し込むことが可能になる。
また、従来のこの種の技術としては、特許文献1に記載された装置がある。特許文献1には、高トルク対応型2軸回転操作棒ではない操作棒に、内部に回転軸を備えたアダプタを介してPDクランプを接続し、操作棒自体を回転させることによってPDクランプの取付作業を行うことについて提案されている。
特開2001−298818号公報
ところで、高トルク対応型2軸回転操作棒は比較的全長が長くしかも重量があるため、PDクランプを取り付ける際の作業負担が大きくなる。そこで、高トルク対応型2軸回転操作棒の代わりに、内部に内軸がない1軸の共用操作棒を用いることにより、操作棒の重量を軽くすることが可能になる。
しかし、共用操作棒には内軸がないため、PDクランプを連結してもPDクランプ内の軸部材を回転させることができない。そこで、特許文献1に記載されているアダプタを用いることが考えられる。
しかし、特許文献1に記載されているアダプタによれば、共用操作棒の先端にPDクランプを連結した状態において、PDクランプ本体に対して共用操作棒が回転自在である。このため、作業員が、共用操作棒を持ってPDクランプを縁線の取付位置まで位置付けるまでに、共用操作棒の先端においてPDクランプが回転してしまい、PDクランプの向きが変わってしまうおそれがある。しかも、縁線にPDクランプを取り付けた後、PDクランプからアダプタを取り外すことが困難であるため、PDクランプの数だけ共用操作棒を用意する必要がある。
本発明は、このような問題点を解決し、共用操作棒を用いて、PDクランプのような軸部材を有する先端工具を使用した作業を容易に行うことを実現した先端工具接続用アダプタを提供することを目的とする。
(1) 共用操作棒の先端部と、軸周りに回転する軸部材を有する先端工具との間に介在する先端工具接続用アダプタであって、回転軸と、当該回転軸が内部に配置されるアダプタ本体とを備え、前記アダプタ本体は、前記先端工具に連結される工具側連結部及び前記回転軸の先端部を回転自在に軸支する軸受部を有する先端側部材と、前記共用操作棒の先端部に連結される操作棒側連結部を有し、かつ前記回転軸の後端部側に配置され、前記先端側部材に対して前記回転軸の軸方向にスライド自在に連結される後端側部材と、を有し、前記先端側部材及び前記後端側部材の少なくともいずれか一方に、前記後端側部材が前記先端側部材側に移動して当接した場合に、前記後端側部材の回転が前記先端側部材に伝達可能に係合する係合部が形成され、前記後端側部材の内部には、前記後端側部材のスライドに応じて前記回転軸の後端部が移動可能な移動空間が形成されており、前記移動空間は、前記係合部が係合した状態において前記回転軸の後端部が位置する第1空間と、前記係合部の係合が解除された状態において前記回転軸の後端部が位置する第2空間とを有し、前記回転軸は、当該回転軸の後端部が前記第1空間に位置する場合に独立して回転自在であり、前記回転軸の後端部が前記第2空間に位置する場合に、前記後端側部材の回転が前記回転軸の後端部に伝達されることを特徴とする先端工具接続用アダプタ。
(1)によれば、共用操作棒を引っ張ってアダプタ本体の後端側部材をスライドさせ、回転軸の後端部を第2空間に位置付けることにより、共用操作棒の回転が回転軸に伝達されるようになり、先端工具の軸部材を回転させることが可能になる。また、共用操作棒を押し込んで後端側部材をスライドさせ、アダプタ本体の先端側部材と後端側部材とを連結することにより、共用操作棒の操作によって先端工具を回転させることなく移動させることが可能になり、しかも、先端工具からアダプタを取り外す作業を行うことが可能になる。このように、PDクランプのような軸部材を有する先端工具を縁線に取り付ける作業に、共用操作棒を用いることが可能になり、作業性を向上させることが可能になる。
(2)(1)において、前記先端側部材は、前記後端側部材との対向面の中央部に立設されかつ前記回転軸が挿通される第1円筒部を有し、前記後端側部材は、前記先端側部材との対向面の中央部に立設されかつ前記第1円筒部が内部にスライド可能に挿通される第2円筒部を有し、前記第1円筒部は、前記後端側部材が規定範囲以上のスライド移動する場合に前記後端側部材に係合してスライド移動を規制する移動規制部を有し、前記第2円筒部によって形成される内部空間は、前記第2空間を形成することを特徴とする先端工具接続用アダプタ。
(2)によれば、先端側部材の第1円筒部に沿って後端側部材の第2円筒部がスライド可能になり、後端側部材が先端側部材から離間する方向に規定範囲以上移動しようとした場合に、移動規制部が係合することによって後端側部材のスライド移動を規制することが可能になる。
(3) (2)において、前記回転軸の後端部は、前記第1円筒部の外径より大きくかつ前記第2円筒部の内部に挿通可能な正多角柱状に形成されており、
前記第2円筒部の内部形状は、軸方向視した場合に、前記回転軸の後端部が適合する正多角形状に形成されていることを特徴とする先端工具接続用アダプタ。
(3)によれば、回転軸の後端部が第2空間に位置している場合に、後端側部材の回転が回転軸の後端部に伝達されるようになり、共用操作棒の回転に連動して回転軸を回転させることが可能になる。
(4) (1)〜(3)において、前記係合部は、前記後端側部材と前記先端側部材との当接面にそれぞれ形成されたギヤからなることを特徴とする先端工具接続用アダプタ。
(4)によれば、後端側部材と先端側部材とを当接させた場合に、両者を確実に一体化することが可能になる。
本発明によれば、共用操作棒を用いて、PDクランプのような軸部材を有する先端工具を使用した作業を容易に行うことを可能にした先端工具接続用アダプタを提供することが可能になる。
本発明の一実施形態における先端工具接続用アダプタ1を介してPDクランプ10を共用操作棒7に連結した状態を示す正面図である。 図1において、先端工具接続用アダプタ1と、共用操作棒7と、PDクランプ10とを切り離した状態を示す正面図である。 先端工具接続用アダプタ1の内部構成を示す断面図である。 先端工具接続用アダプタ1の内部構成を示す断面図である。 PDクランプ10の内部構成を示す断面図である。 PDクランプ10の取付位置を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態における先端工具接続用アダプタ1を介してPDクランプ10を共用操作棒7に連結した状態を示す正面図である。図2は、図1において、先端工具接続用アダプタ1と、共用操作棒7と、PDクランプ10とを切り離した状態を示す正面図である。
本実施形態における先端工具接続用アダプタ1は、図1に示すように、PDクランプ10と共用操作棒7との間に介在する部材である。
共用操作棒7は、図2に示すように、長尺の円柱状の棒状部材7aと、この棒状部材7aの先端に棒状部材7aと同軸に固定された円柱体7bと、この円柱体7bの側面の一部から円柱体7bの中心軸に対して直角方向に延びる係止シャフト7cとを備えている。
PDクランプ10は、内部に針電極34(図5参照)を備えており、この針電極34(図5参照)を縁線に差し込んで針電極34(図5参照)と縁線内部の導線とを電気的に接続するものである。PDクランプ10は、2つ1組で用いられ、2つのPDクランプ10の針電極34は、バイパス線12の両端にそれぞれ電気的に接続されている。そして、例えば、高圧カットアウトの故障によって停電が発生した場合、高圧カットアウトの電源側の縁線と負荷側の縁線とにそれぞれPDクランプ10が取り付けられることにより、高圧カットアウトを迂回する回路が形成される。
図3は、先端工具接続用アダプタ1の内部構造を示す断面図である。先端工具接続用アダプタ1は、回転軸20と、アダプタ本体22とを備えている。
回転軸20は、長尺の円柱状の棒状部材20aと、ナット20bとからなる。棒状部材20aの先端部は太く形成されており、この太く形成された部分の外周面の一部に、溝20cが周回方向に形成されている。また、棒状部材20aの後端部にはねじ山が形成されている。
ナット20bは、軸方向視した場合外周形状が略正六角形の正六角柱型であり、ナット20bの中央には貫通孔が形成されており、この貫通孔を形成する内部側面に、棒状部材20aの後端部に螺合するねじ溝が形成されている。
アダプタ本体22は、PDクランプ10に連結される先端側部材24と、共用操作棒7の円柱体7bに連結される後端側部材26と、係合ピン28とを備えている。
先端側部材24は、二段の円柱形状であり、小径の第1円柱部24aと大径の第2円柱部24bとからなる。小径の第1円柱部24aは、PDクランプ10の筒部30a(図5参照)に適合する大きさに形成されている。また、係合ピン28は、第1円柱部24aの側面に設けられており、この係合ピン28が、PDクランプ10の溝30b(図5参照)に係合する。このように、第1円柱部24a及び係合ピン28が工具側連結部に相当する。
後端側部材26は、第2円柱部24bと同径の円柱形状の部材であり、後端側部材26と先端側部材24とは同軸に配置される。この時、後端側部材26は、第2円柱部24bに対向する。
また、先端側部材24には、中心軸に沿って延びる貫通孔24cが形成されている。この貫通孔24cは、第1円柱部24aにおけるPDクランプ10に対向する面から先端側部材24の中心軸方向の中央部まで形成された大径部24dと、先端側部材24の中心軸方向の中央部から第2円柱部24bを貫通する小径部24eとからなる。
大径部24dにおける中心軸方向の中央部には、中心軸に向かって延びる突起24fが形成されている。
第2円柱部24bには、後端側部材26との対向面に、貫通孔24cと同心の凹部24gが形成されている。また、凹部24gの中心部には、小径部24eを内部空間とする第1円筒部24hが立設している。第1円筒部24hの先端には、凹部24gよりも小径でかつ中心軸に対して放射方向に延びる鍔部24iが形成されている。
この第1円筒部24hの先端は、先端側部材24を側面視した場合に、第2円柱部24bにおける後端側部材26との対向面から突出している。また、第2円柱部24bにおける後端側部材26との対向面には、ギヤ24j(図4参照)が形成されている。
そして、棒状部材20aの後端部が、貫通孔24cに先端側部材24の第1円柱部24a側から差し込まれることによって、棒状部材20aの先端部が大径部24dの内部に収納される。この時、大径部24dに形成された突起24fが回転軸20の溝20cに係合する。これにより、回転軸20の先端部が先端側部材24に回転自在に軸支される。このように、大径部24d及び突起24fは軸受部に相当する。
また、棒状部材20aの後端部は、第1円筒部24hの先端から突出する。この後端部にナット20bを螺合することにより、回転軸20が先端側部材24に取付られる。
また、図3に示すように、後端側部材26は、二段の円筒形状からなり、第2円柱部24bと同径の本体部26aと、本体部26aの中心部から立設している第2円筒部26bとからなる。本体部26aと第2円筒部26bとの段差部分の平面にはギヤ26c(図4参照)が形成されている。
本体部26aの内部は、平板状の仕切部26dによって仕切られており、先端側部材24側の内部空間26eと、共用操作棒7側の開放空間26fとに分けられている。
内部空間26eは、第1空間に相当するものであり、ナット20bが独立して回転自在に収容可能な大きさである。また、第2円筒部26bの内部空間26gは、第2空間に相当するものであり、内部空間26eに連続している。また、開放空間26fは、共用操作棒7における円柱体7bが適合可能な大きさである。
図3において、第2円筒部26bの外径は、凹部24gよりも小さく、第2円筒部26bの内径は、鍔部24i及びナット20bよりも大きく設定されている。このため、第2円筒部26bは、凹部24gに挿入可能である。また、第2円筒部26bを軸方向視した場合、第2円筒部26bの内部は、ナット20bが挿通可能な略正六角形に形成されている。また、第2円筒部26bの軸方向の長さは、凹部24gの深さよりも短く設定されている。また、第2円筒部26bの先端には、鍔部24iよりも小径でかつ中心に第1円筒部24hの径より大きい孔部を備えた板状のリング部26hが形成されている。このリング部26hには、放射方向に複数のスリットが形成されており、リング部26hは中心軸方向に弾性変形可能である。
後端側部材26の下部の側面には、溝26iが形成されている。この溝26iは、後端側部材26の下端面から上方に延び、更に水平方向でかつ両側に延び、更に下方に延びる、所謂、T字型に形成されている。この溝26iは後端側部材26の下部に2箇所形成されている。この溝26iに、共用操作棒7における係止シャフト7cが係合する。
次に、先端工具接続用アダプタ1の組み立てについて説明する。まず、先端側部材24に棒状部材20aを挿入し、棒状部材20aの端部にナット20bを螺合することにより、先端側部材24に回転軸20が取り付けられる。ここで、ナット20bが棒状部材20aから外れないように、接着剤や溶接等により固定しておくのがよい。
次に、第2円筒部26bをナット20bに対向させて、リング部26hがナット20b及び鍔部24iを越えるまで後端側部材26を押し込み、第2円筒部26bの内部に第1円筒部24hを挿入する。この時、第2円筒部26bは凹部24gに挿入される。これにより、先端工具接続用アダプタ1が組み立てられる。
このように構成された先端工具接続用アダプタ1によれば、第2円筒部26bが第1円筒部24hに沿ってスライド可能であるため、先端側部材24と後端側部材26とは接離可能である。後端側部材26のスライド移動は、先端側部材24と後端側部材26とが当接している状態から、図4に示すように、後端側部材26を引っ張って先端側部材24を離間させて鍔部24iとリング部26hとが当接するまでの範囲で可能となる。このように鍔部24i及びリング部26hは移動規制部に相当する。
次に、先端工具接続用アダプタ1の動作について説明する。
先端側部材24に対して後端側部材26をスライドさせた場合、ナット20bは、内部空間26eと内部空間26gとからなる移動空間内においてスライド移動する。
先端側部材24と後端側部材26とが当接している状態においては、ナット20bは内部空間26eに位置する。このため、回転軸20は独立して回転可能な状態となる。またこの時、先端側部材24のギヤ24jと後端側部材26のギヤ26cとが歯合するため、後端側部材26の回転が先端側部材24に伝達可能になる。
先端側部材24と後端側部材26とが離間している状態においては、ナット20bは内部空間26gに位置する。この時、後端側部材26を回転させた場合に、ナット20bの側面と第2円筒部26bの内部側面とが係合するため、後端側部材26の回転がナット20bに伝達される。これにより、回転軸20が回転する。
図3はPDクランプ10の内部構成を示す断面図である。PDクランプ10は、絶縁カバー30と、電線締付コマ32と、針電極34と、リンク部材36と、支持棒38とを備えている。
絶縁カバー30は、平面視略正方形の中空の直方体における下面が開放された形状のケース体の背面に、側面視台形の四角柱体のケース体を組み合わせた形状であり、絶縁カバー30の下部には筒部30aが形成されている。更に、筒部30aの下部には、溝30bが2箇所形成されている。この溝30bは、筒部30a下端の一部から上方に延び、更に水平方向に延びて、更に下方に延びており、所謂、J字型に形成されている。また、2箇所の溝30bは、筒部30aの中心軸に対して、180度回転した位置にそれぞれ形成されている。
また、絶縁カバー30における正面の上部には、開口部30cが形成されている。この開口部30cは、筒部30aの中心軸に対して垂直方向に延びており、絶縁カバー30の両側面を切り欠いている。また、絶縁カバー30を側面視した場合、開口部30cは、正面側から側面の中央部に延び、更に上方に延びており、所謂、L字型に形成されている。
このように形成された絶縁カバー30の内部に、電線締付コマ32と、針電極34と、リンク部材36とが配設されている。
針電極34は、絶縁カバー30における開口部30cの上部に設置され、電線締付コマ32は、開口部30cの下部に設置されている。リンク部材36は、一端部に電線締付コマ32が連結されており、リンク部材36の他端側が筒部30a内に配置されている。
針電極34は先端部が鋭利に形成されており、この先端部は、絶縁カバー30を側面視した場合に、開口部30cにおけるL字型の上部から下方に突出している。電線締付コマ32は、針電極34の先端部に対向配置されている。
リンク部材36は、他端部に回転が伝達されて回転することによって一端部が上下動する機構を備えている。このため、電線締付コマ32は、リンク部材36に連動して上下動する。
支持棒38は、開口部30cに挿入可能な太さの棒状部材であり、絶縁カバー30における開口部30cの背面側に設置されており、絶縁カバー30から側方に突出している。この時の支持棒38の長手方向は開口部30cが延びる方向に平行である。
また、支持棒38は、2つのPDクランプ10における一方のPDクランプ10に設けられており、他方のPDクランプ10には設けられていない。通常、支持棒38は、他方のPDクランプ10の開口部30cに嵌合されている。これにより、2つのPDクランプ10は一体化されている。
そして、図1に示すように、先端工具接続用アダプタ1に共用操作棒7の先端部を差し込み、係止シャフト7cを溝26iに係合させることにより、共用操作棒7に先端工具接続用アダプタ1が連結される。また、先端工具接続用アダプタ1の先端側部材24をPDクランプ10の筒部30aに挿入し、係合ピン28を溝30bに係合させることにより、先端工具接続用アダプタ1がPDクランプ10に連結される。
先端工具接続用アダプタ1と、PDクランプ10とが互いに連結された時、先端工具接続用アダプタ1が有する回転軸20と、PDクランプ10のリンク部材36とが連結される。これにより、共用操作棒7の操作によって、PDクランプ10を移動させたり、電線締付コマ32を上下動させたりすることが可能になる。
次に、故障した高圧カットアウトを撤去するまでの作業手順について説明する。
図6は、PDクランプの取付位置の一例を示す説明図である。電柱100に変圧器102、腕金104が装柱されており、腕金104には高圧カットアウト106が装着されている。高圧カットアウト106からは負荷側縁線106a及び電源側縁線106bが延びており、負荷側縁線106aは変圧器102に接続されており、電源側縁線106bは図示しない送電線から分岐した分岐線に接続されている。図1に示すPDクランプ10、10において、一方のPDクランプ10は、図6に示す負荷側縁線106aにおける高圧カットアウト106近傍の取付部位Aに取り付けられ、他方のPDクランプ10は、図6に示す電源側縁線106bにおける高圧カットアウト106近傍の取付部位Bに取り付けられる。
まず、作業員は、共用操作棒7に先端工具接続用アダプタ1を連結し、先端工具接続用アダプタ1にPDクランプ10を連結する。この時、先端工具接続用アダプタ1における先端側部材24と後端側部材26とは当接している状態にしておく。
次に、作業員は、共用操作棒7を操作してPDクランプ10を高圧カットアウト106の負荷側縁線106aにおける取付部位Aに近づけ、水平方向に延びる高圧カットアウト106近傍の負荷側縁線106aをPDクランプ10の開口部30cに挿通して、負荷側縁線106aにPDクランプ10を引っ掛ける。
負荷側縁線106aにPDクランプ10を引っ掛けたのち、作業員は、共用操作棒7を引っ張って後端側部材26をスライドさせることにより、先端側部材24のギヤ24jと後端側部材26とギヤ26cとの歯合状態を解除するとともに、ナット20bを内部空間26g内に位置付ける。そして、作業員は、共用操作棒7を手動で回転させることにより、その回転が回転軸20を介してPDクランプ10のリンク部材36に伝達され、針電極34が負荷側縁線106aに差し込まれて縁線内の導線に電気的に導通する。これにより、負荷側縁線106aへのPDクランプ10の取付が完了する。
負荷側縁線106aへのPDクランプ10の取付が完了した後、作業員は、共用操作棒7を押し込んで、先端側部材24のギヤ24jと後端側部材26とギヤ26cとを歯合させ、共用操作棒7を逆回転させて引っ張ることにより、PDクランプ10から先端工具接続用アダプタ1を取り外す。
次に、作業員は、共用操作棒7を操作して、PDクランプ10から取り外した先端工具接続用アダプタ1をもう片方のPDクランプ10に装着する。そして、作業員は、共用操作棒7を操作して、高圧カットアウト106の電源側縁線106bにおける取付部位Bに、PDクランプ10に引っ掛ける。
以下、一方のPDクランプ10と同じ手順で他方のPDクランプ10を電源側の縁線にPDクランプ10の開口部30cに取り付けて、PDクランプ10から先端工具接続用アダプタ1を取り外す。
そして、作業員は、PDクランプ10と高圧カットアウト106との間の縁線に引下線カッターを挿入して切断した後、故障した高圧カットアウトを撤去する。
以上説明したように構成された本実施形態によれば、後端側部材26をスライドさせてナット20bを内部空間26gに位置付けることにより、共用操作棒7の回転が回転軸20に伝達されるようになり、回転軸20を回転させることが可能になる。これにより、共用操作棒7の回転に連動してPDクランプ10のリンク部材36を回転させることが可能になる。また、ナット20bをスライドさせて先端側部材24と後端側部材26とを連結することにより、共用操作棒7の操作によってPDクランプ10を移動させることが可能になる。一体となり、周りに回転することが規制される。これにより、PDクランプ10を縁線に取り付ける作業に、共用操作棒7を用いることが可能になり、作業性を向上させることが可能になる。また、ナット20bをスライドさせて先端側部材24と後端側部材26とを連結することにより、共用操作棒7の操作によってPDクランプ10から先端工具接続用アダプタ1を取り外すことが可能になり、1本の共用操作棒7を用いて複数のPDクランプ10の取り付け作業を行うことが可能になる。
また本実施形態によれば、後端側部材26が先端側部材24から離間する方向に移動した場合に、鍔部24iとリング部26hとが係合することによって、後端側部材26の必要以上のスライド移動を規制することが可能になる。
1 先端工具接続用アダプタ
7 共用操作棒
7a 棒状部材
7b 円柱体
7c 係止シャフト
10 PDクランプ
12 バイパス線
20 回転軸
20a 棒状部材
20b ナット
20c 溝
22 アダプタ本体
24 先端側部材
24a 第1円柱部
24b 第2円柱部
24c 貫通孔
24d 大径部
24e 小径部
24f 突起
24g 凹部
24h 第1円筒部
24i 鍔部
24j ギヤ
26 後端側部材
26a 本体部
26b 第2円筒部
26c ギヤ
26d 仕切部
26e 内部空間
26f 開放空間
26g 内部空間
26h リング部
26i 溝
28 係合ピン
30 絶縁カバー
30a 筒部
30b 溝
30c 開口部
32 電線締付コマ
34 針電極
36 リンク部材
38 支持棒
(1) 共用操作棒の先端部と、軸周りに回転する軸部材を有する先端工具との間に介在する先端工具接続用アダプタであって、回転軸と、当該回転軸が内部に配置されるアダプタ本体とを備え、前記アダプタ本体は、前記先端工具に連結される工具側連結部及び前記回転軸の先端部を回転自在に軸支する軸受部を有する先端側部材と、前記共用操作棒の先端部に連結される操作棒側連結部を有し、かつ前記回転軸の後端部側に配置され、前記先端側部材に対して前記回転軸の軸方向にスライド自在に連結される後端側部材と、を有し、前記先端側部材及び前記後端側部材の少なくともいずれか一方に、前記後端側部材が前記先端側部材側に移動して当接した場合に、前記後端側部材の回転が前記先端側部材に伝達可能に係合する係合部が形成され、前記後端側部材の内部には、前記後端側部材のスライドに応じて前記回転軸の後端部が移動可能な移動空間が形成されており、前記移動空間は、前記係合部が係合した状態において前記回転軸の後端部が位置する第1空間と、前記係合部の係合が解除された状態において前記回転軸の後端部が位置する第2空間とを有し、前記回転軸は、当該回転軸の後端部が前記第1空間に位置する場合に独立して回転自在であり、前記回転軸の後端部が前記第2空間に位置する場合に、前記後端側部材の回転が前記回転軸の後端部に伝達され、前記先端側部材は、前記後端側部材との対向面の中央部に立設されかつ前記回転軸が挿通される第1円筒部を有し、前記後端側部材は、前記先端側部材との対向面の中央部に立設されかつ前記第1円筒部が内部にスライド可能に挿通される第2円筒部を有し、前記第1円筒部は、前記後端側部材が規定範囲以上のスライド移動する場合に前記後端側部材に係合してスライド移動を規制する移動規制部を有し、前記第2円筒部によって形成される内部空間は、前記第2空間を形成することを特徴とする先端工具接続用アダプタ。
また(1)によれば、先端側部材の第1円筒部に沿って後端側部材の第2円筒部がスライド可能になり、後端側部材が先端側部材から離間する方向に規定範囲以上移動しようとした場合に、移動規制部が係合することによって後端側部材のスライド移動を規制することが可能になる。
) ()において、前記回転軸の後端部は、前記第1円筒部の外径より大きくかつ前記第2円筒部の内部に挿通可能な正多角柱状に形成されており、
前記第2円筒部の内部形状は、軸方向視した場合に、前記回転軸の後端部が適合する正多角形状に形成されていることを特徴とする先端工具接続用アダプタ。
)によれば、回転軸の後端部が第2空間に位置している場合に、後端側部材の回転が回転軸の後端部に伝達されるようになり、共用操作棒の回転に連動して回転軸を回転させることが可能になる。
) (1)、(2)において、前記係合部は、前記後端側部材と前記先端側部材との当接面にそれぞれ形成されたギヤからなることを特徴とする先端工具接続用アダプタ。
)によれば、後端側部材と先端側部材とを当接させた場合に、両者を確実に一体化することが可能になる。

Claims (4)

  1. 共用操作棒の先端部と、軸周りに回転する軸部材を有する先端工具との間に介在する先端工具接続用アダプタであって、
    回転軸と、
    当該回転軸が内部に配置されるアダプタ本体とを備え、
    前記アダプタ本体は、
    前記先端工具に連結される工具側連結部及び前記回転軸の先端部を回転自在に軸支する軸受部を有する先端側部材と、
    前記共用操作棒の先端部に連結される操作棒側連結部を有し、かつ前記回転軸の後端部側に配置され、前記先端側部材に対して前記回転軸の軸方向にスライド自在に連結される後端側部材と、を有し、
    前記先端側部材及び前記後端側部材の少なくともいずれか一方に、前記後端側部材が前記先端側部材側に移動して当接した場合に、前記後端側部材の回転が前記先端側部材に伝達可能に係合する係合部が形成され、
    前記後端側部材の内部には、前記後端側部材のスライドに応じて前記回転軸の後端部が移動可能な移動空間が形成されており、
    前記移動空間は、前記係合部が係合した状態において前記回転軸の後端部が位置する第1空間と、前記係合部の係合が解除された状態において前記回転軸の後端部が位置する第2空間とを有し、
    前記回転軸は、当該回転軸の後端部が前記第1空間に位置する場合に独立して回転自在であり、前記回転軸の後端部が前記第2空間に位置する場合に、前記後端側部材の回転が前記回転軸の後端部に伝達されることを特徴とする先端工具接続用アダプタ。
  2. 前記先端側部材は、前記後端側部材との対向面の中央部に立設されかつ前記回転軸が挿通される第1円筒部を有し、
    前記後端側部材は、前記先端側部材との対向面の中央部に立設されかつ前記第1円筒部が内部にスライド可能に挿通される第2円筒部を有し、
    前記第1円筒部は、前記後端側部材が規定範囲以上のスライド移動する場合に前記後端側部材に係合してスライド移動を規制する移動規制部を有し、
    前記第2円筒部によって形成される内部空間は、前記第2空間を形成することを特徴とする請求項1記載の先端工具接続用アダプタ。
  3. 前記回転軸の後端部は、前記第1円筒部の外径より大きくかつ前記第2円筒部の内部に挿通可能な正多角柱状に形成されており、
    前記第2円筒部の内部形状は、軸方向視した場合に、前記回転軸の後端部が適合する正多角形状に形成されていることを特徴とする請求項2記載の先端工具接続用アダプタ。
  4. 前記係合部は、前記後端側部材と前記先端側部材との当接面にそれぞれ形成されたギヤからなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の先端工具接続用アダプタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002084612A (ja) * 2000-09-01 2002-03-22 Meishin Denki Kk 電線絶縁保護管の端末固定具

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