JP2017038418A - 架線の被覆剥取器具 - Google Patents

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裕之 森山
Hiroyuki Moriyama
裕之 森山
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Abstract

【課題】本発明は、架線の被覆の剥ぎ取りのために架線の被覆剥取器具の本体を回転させるときに間接活線工具を回す操作を不要とする。【解決手段】架線の被覆剥取器具1は、被覆剥取器具本体2とプレート8、9とで構成される。被覆剥取器具本体2は、2つのメインギア6を有する。メインギア6は、本体部3に固定されたギア構成部材62と可動部4に固定されたギア構成部材63とで成る。ギア構成部材63は、可動部4の本体部3への遠近と同期してギア構成部材62に遠近し、主刃44と補助刃45とが架線の被覆に食い込んだときにメインギア6が組み合わされる。プレート8、9は、被覆剥取器具本体2を回転可能に挟持しつつ架線に引っ掛けられるもので、メインギア6と噛み合う動力伝達ギア81、従動ギア91がプレート8、9に回転可能に取り付けられている。プレート8は、動力伝達ギア81の回転力を発生させる動力発生機構12を有する。【選択図】図5

Description

本発明は、架線の中間部分の被覆を剥ぎ取ることができる架線の被覆剥取器具の構造に関する。
架線の被覆を遠隔操作により安全に剥ぎ取るための電線被覆剥離工具は、例えば特許文献1に示されるように既に公知になっている。特許文献1の電線被覆剥離工具について概説すると、この電線被覆剥離工具は、本体フレーム、移動台、及び一対の回転板を備えたものとなっている。本体フレームは、架空電線の上部に当接可能な円弧溝を有する保持部と、保持部に対し離隔して対向配置された台部とを有する。移動台は、円弧溝と対向して配置され、台部の雌ねじ部とねじ結合する送りねじと、送りねじの端部に配された刃体ホルダーとを有し、刃体ホルダーは、送りねじの回転で保持部に進退できるようになっている。回転板は、架空電線を当該電線の外周方向から導入可能なように切欠き部が設けられ、本体フレームと一体に回転することが可能になっている。そして、回転板の外周に沿って、複数の鉤状の係止歯が形成されている。
これにより、特許文献1の電線被覆剥離工具では、当該特許文献1の図8に示されるループ状の先端工具を絶縁操作棒に菊座部を介して装着し、ループ状の先端工具を一対の回転板の双方の係止歯に引っ掛けて架空電線を中心に絶縁操作棒を回すことで、電線被覆剥離工具を回転させて、架空電線の被覆を剥ぎ取ることができるようになっている。
特開2013−55846号公報
しかしながら、特許文献1の電線被覆剥離工具でも、架空電線を中心に絶縁操作棒を回す操作が必要である。このような架空電線を中心に絶縁操作棒を回す操作では、絶縁操作棒を回さないと架空電線の被覆の剥ぎ取りができないので、架空電線の被覆の剥ぎ取りの作業に時間を要することが考えられる。
また、特許文献1の電線被覆剥離工具を用いて架線の被覆を剥ぎ取るために操作棒を回すときに、操作棒が充電部に接触してしまい、感電するおそれがある。従って、作業の安全性を確保するために、操作棒が接触するおそれがある充電部の箇所に感電防止用の防具を取り付ける必要もある。これに伴い、充電部への防具の取り付け時間も必要となるので、架空電線の被覆の剥ぎ取りの作業前の準備にも時間を要することが考えられる。
そこで、本発明は、架線の被覆の剥ぎ取りのために被覆剥取器具本体を架線の周りを回転させるときに絶縁操作棒等の間接活線工具を回す必要をなくして、間接活線工具の充電部への接触を防止し、架線の剥ぎ取り及びその準備のために要する時間の短縮化を図った架線の被覆剥取器具を提供する。
本発明の架線の被覆剥取器具は、芯線の周囲を被覆で覆った架線に引っ掛けるための引掛部を有する本体部と、前記引掛部に遠近する方向に変位する可動部と、前記可動部と前記引掛部との距離を調整する調整機構と、前記可動部に取り付けられて前記架線の被覆に切り込みを入れることができる切込部とで構成され、前記切込部を前記架線の被覆に食い込ませた状態で、前記本体部及び前記可動部を前記架線の周りに回転させて、前記架線の被覆を剥離する被覆剥取器具本体を備える架線の被覆剥取器具であって、前記被覆剥取器具本体は、前記架線の軸方向の両側にメインギアを有し、前記メインギアは、前記本体部に一体に取り付けられた第1のギア構成部材と、前記可動部に一体に取り付けられた第2のギア構成部材とで構成され、前記第2のギア構成部材は、前記可動部が前記本体部に遠近するのに同期して前記第1のギア構成部材に遠近し、前記切込部を前記架線の被覆に食い込ませたときに前記第2のギア構成部材と前記第1のギア構成部材とが組み合わされてメインギアに成ると共に、前記メインギアよりも前記架線の軸方向の外側にそれぞれ配置された、前記被覆剥取器具本体とは別体の一対のプレートを備え、前記一対のプレートは、前記被覆剥取器具本体を回転可能に挟持しつつ前記架線に引っ掛けられるもので、前記メインギアと噛み合う動力伝達ギアが前記一対のプレートの一方に軸部を介して回転可能に取り付けられ、更に、前記動力伝達ギアに伝達する動力を発生させる動力発生機構を前記一対のプレートの少なくとも一方に有することを特徴としている(請求項1)。ここで、動力伝達ギアは、第2のギア構成部材が変位する経路から外れた位置に設けられている。調整機構を構成する螺子棒の可動部側とは反対側の端部には、共用操作棒のアダプタと連結可能なジョイント部が設けられている。切込部は、例えば主刃と補助刃とで構成されている。
これにより、動力発生機構で動力伝達ギアを回転させる動力(回転力)を発生させることによって、動力伝達ギアの回転がメインギアに伝達されて、共用操作棒等の間接活線工具を回さなくても、被覆剥取器具本体のみが架線の周りを回転するので、可動部の切込部により架線の中間部の被覆が剥離される。
本発明の架線の被覆剥取器具では、前記動力発生機構は、螺旋状の溝が形成されると共に前記動力伝達ギアの軸部と一体に回転するシャフトと、少なくとも一方が開口した内部空間を有し、前記開口から前記シャフトが前記内部空間に出入りすると共に前記螺旋状の溝と係合する突部が前記内部空間内に形成されたシャフトホルダー部と、前記シャフトの前記シャフトホルダー部の開口側とは反対側の端部を回転自在に支持するシャフト支持部と、前記シャフトホルダー部から前記シャフトの径方向に延びる第1の突出部と、前記シャフト支持部から前記シャフトの径方向に延びる第2の突出部とを備え、前記シャフトホルダー部が前記シャフト支持部側に非回転でスライドすることにより前記シャフトが回転して、前記動力伝達ギアに伝達される動力を発生させることを特徴としている(請求項2)。シャフトの螺旋状の溝の数は、一重であっても二重以上であっても良い。
これにより、例えば絶縁ヤットコで第1の突出部のメインギアとは反対側と第2の突出部のメインギア側とから挟んで第1の突出部を第2の突出部側に動かすことにより、シャフトホルダー部がシャフト支持部側にスライドして、シャフトが回転し、このシャフトの回転が動力伝達ギアに伝達されて、動力伝達ギアが回転する。このため、動力伝達ギアを回転させるための動力発生機構に対する動作は、絶縁ヤットコを閉じるという相対的に小さな動作で足りる。
本発明の架線の被覆剥取器具では、前記一対のプレートのうちの他方は、前記メインギアと噛み合う従動ギアが軸部を介して回転可能に取り付けられていることを特徴としている(請求項3)。
これにより、被覆剥取器具本体の各メインギアは、当該メインギアよりも下方に位置する動力伝達ギアと従動ギアとにより2点で支持されつつ回転する。尚、一対のプレートのうちの他方のプレートにも、一方のプレートと同様に動力発生機構とこの動力発生機構から動力が伝達されて回転する動力伝達ギアが設けられていても良い。
以上のように、本発明に係る架線の被覆剥取器具によれば、動力発生機構で動力伝達ギアを回転させる動力を発生させることによって、動力伝達ギアの回転がメインギアに伝達されて、間接活線工具を、架線を中心に回わさなくても、被覆剥取器具本体のみを架線の周りを回させ、可動部の切込部により架線の中間部の被覆を剥離することができるので、架線の被覆の剥ぎ取り作業の短縮化を図ることができる。
そして、本発明に係る架線の被覆剥取器具によれば、被覆剥取器具本体を回転させるために、間接活線工具を、架線を中心に回さなくても良いので、架線の剥ぎ取り作業のときに間接活線工具の充電部への接触のおそれが小さくなる。このため、充電部に防具を取り付ける範囲も小さくなるので、架線の被覆の剥ぎ取り前の準備作業の短縮化も図ることができる。
特に請求項2の発明に係る架線の被覆剥取器具によれば、例えば絶縁ヤットコで、第1の突出部のメインギアとは反対側と第2の突出部のメインギア側とから挟んで第1の突出部を第2の突出部側に動かすことにより、シャフトホルダー部がシャフト支持部側にスライドして、シャフトが回転し、このシャフトの回転が動力伝達ギアに伝達されて、動力伝達ギアを回転させることができる。このため、作業員は、動力伝達ギアを回転させるための動力発生機構に対する操作を、絶縁ヤットコを閉じるという相対的に小さな動作で行うことができる。よって、架線の剥ぎ取り作業のときに間接活線工具が充電部に接触するおそれがなくなるため、充電部に防具を取り付ける準備作業も不要となるので、架線の被覆の剥ぎ取り前の準備作業の更なる短縮化を図ることができる。
特に請求項3の発明に係る架線の被覆剥取器具によれば、被覆剥取器具本体の各メインギアは、当該メインギアよりも下方に位置する動力伝達ギアと従動ギアとにより2点で支持されつつ回転するので、メインギアが固定された被覆剥取器具本体は、架線の周りを揺れやブレなく回転することができる。
図1は、この発明に係る架線の被覆剥取器具のうちの被覆剥取器具本体の構成を示す正面図である。 図2は、同上の被覆剥取器具本体の構成を示す側面図であり、図2(a)は、ギアを透視した状態での被覆剥取器具本体の構成を示す側面図、図2(b)は、メインギアを透視しない状態での被覆剥取器具本体の構成を示す側面図、図2(c)は、保持部が後退し、メインギアが分離した状態での被覆剥取器具本体の構成を示す側面図である。 図3は、一対のプレートのうち動力伝達ギアに動力発生機構が連結された方のプレートの構成を示す側面図であり、図3(a)は、動力伝達ギアを有する側から見た状態でのプレートの側面図、図3(b)は、動力伝達ギアを有しない側から見た状態でのプレートの側面図である。 図4は、一対のプレート及び動力発生機構の構成を示す正面図である。 図5は、架線の被覆剥取器具の全体構成を示す正面図である。 図6は、動力発生機構を操作して動力伝達ギアを回転させ、メインギアが動力伝達ギア及び従動ギアの周囲を回ることで、被覆剥取器具本体が架線の周囲を回転する動作を示す説明図である。
以下、本発明の架線の被覆剥取器具1の一例について、図1から図6を参照しながら説明する。
架線の被覆剥取器具1は、芯線(図示せず。)の周囲を被覆101で覆った架線100のうちの途中の被覆101を剥ぎ取るためのもので、被覆剥取器具本体2と、一対のプレート8、9とで構成されている。
被覆剥取器具本体2は、コ字形状に形成された本体部3と、架線に引っ掛けられた状態で、この本体部3の内側で上下動する可動部4と、この可動部4を上下動させる調整機構5とを有している。
本体部3は、コの字形状の上部に位置して架線100に引っ掛ける引掛部31と、この引掛部31の下方に対向して配置され、コの字形状の下部に位置する基台部32と、これら引掛部31と基台部32のそれぞれの一側端を連結するように設けられた側部33とを備えている。
引掛部31は、基台部32と対峙する内面となる下面に、当該引掛部31の幅方向(架線100の軸方向)に延在する円弧状溝31aを有し、この円弧状溝31aにより架線100に引っ掛けることができるようになっている。
可動部4は、本体部3の引掛部31と基台部32との間に位置して調整機構5により上下動するベース部材41と、このベース部材41の両側にボルト49によって固定された側板42と、この側板42の後端部に位置し、前記側部33の背面側において、側板42間に架設支持された背面バー43とを備えている。
調整機構5は、可動部4のベース部材41の下端面に回転自在に連結され、基台部32に形成されたネジ孔(図示せず。)を貫通して、基台部32に対して螺進退可能に取り付けられている主軸51と、この主軸51の下部に取り付けられ、共用操作棒200のアダプタ201と連結可能なジョイント部52とを備えている。
従って、可動部4は、調整機構5のジョイント部52に共用操作棒200のアダプタ201を連結させて回転させることにより、主軸51を本体部3に対して遠近するように上下動させることができ、この主軸51の上部に連設されているベース部材41を背面バー43により本体部3の側部33から離隔することを制限しつつ引掛部31に対し遠近させることができるようになっている。
また、可動部4には、ベース部材41の本体部3の側部33から離れた側に、双方の側板42の内面近傍にかけて延在して側部33と対面するように配置された主刃44がベース部材41にネジ止めされている。また、主刃44の両端と側板42との間には、当該側板42と平行をなす補助刃45が前記側板42をベース部材41に取り付けるボルト49によってベース部材41の両側面に固定されている。
これらの主刃44や補助刃45は、プレート状に形成されて引掛部31に向けられた片に刃先が向けられ、主刃44は、対をなす補助刃45の間に延在して刃先が引掛部31と可動部4との間に挟持される架線100の延長方向と平行をなすように設けられ、また、補助刃45は、刃先が架線100に対して直交するように設けられている。
また、主刃44は、可動部4が調整機構5により本体部3の引掛部31に接近すると、その引掛部31の円弧状溝31a内に位置決めされた架線100の被覆101に対し、側部33から離れた側に平行に食い込むように設置されている。そして、補助刃45は、可動部4が調整機構5により引掛部31に接近すると、主刃44の両側で、架線100の被覆101に対し、架線100の軸方向と直交する方向に、同時に食い込むように設置されている。
尚、符号46が付された部材は、可動部4の主刃44の長手方向両端に対応した位置に設けられたガードである。このガード46は、自身に形成されたガード溝46aに沿って進退可能に可動部4に取り付けられたもので、ネジ47に外装されるスプリング48により側部33に押し付けることで保持されている。このガード46の保持位置をガード溝46aの範囲で調整することにより、架線100の被覆101がない部分から被覆101がある部分にわたって可動部4が配置される場合でも、主刃44を架線100に対して平行に保ち、主刃44や補助刃45が架線100の芯線と干渉してしまうのを防ぐようになっている。
ところで、被覆剥取器具本体2は、当該被覆剥取器具本体2の両側にメインギア6を有している。メインギア6は、複数の歯が円盤の外周から放射状に延設された形状の平ギアであると共に架線100が挿通する貫通孔61を中心に有している。そして、メインギア6は、この実施形態では、架線100への装着時又は架線100からの取り外し時にメインギア6の存在が障害とならないように、ギア構成部材62と、ギア構成部材63との2つの部材から構成されている。
ギア構成部材62は、例えば本体部3の幅方向(架線100の軸方向)に突出した柱部等により本体部3に固定されて本体部3と一体化している。また、ギア構成部材63は、例えば可動部4の幅方向(架線100の軸方向)に突出した柱部等により可動部4に固定されて可動部4と一体化している。これにより、ギア構成部材63は、調整機構5により可動部4が本体部3に遠近するのに同期してギア構成部材62に遠近する。
そして、ギア構成部材62とギア構成部材63とは、組み合わされると円盤状をなすと共に、ギア構成部材63がギア構成部材62に対し架線100の軸方向(被覆剥取器具本体2を架線100に引っ掛けた状態では上下方向)に遠近することが可能な形状をそれぞれなしている。
すなわち、この実施形態では、ギア構成部材63は、上下方向に延びる立面と左右方向に延びる上面とが約90度の角度で交差した略円の4分の1の扇形状をしている。そして、ギア構成部材63の立面と上面とが交差する角は、4分の1の円弧状に切り欠かれて、貫通孔の一部(貫通孔構成部)61bが形成されている。ギア構成部材62は、円盤状に組み合わされたときに、ギア構成部材63の立面と接する立面と、ギア構成部材63の上面と接する下面とを有し、これらの立面と下面とが約90度の角度で交差した略円の4分の3の形状をしている。そして、ギア構成部材62の立面と下面とが交差する角は、4分の3の円弧状に切り欠かれて、貫通孔の一部(貫通孔構成部)61aが形成されている。
更に、ギア構成部材62、63には、下記するプレート8、9の磁石83、93と接着するこが可能な磁石64がプレート8、9側の側面に配置されている。
プレート8、9は、被覆剥取器具本体2のメインギア6、6よりも被覆剥取器具本体2の幅方向(架線100の軸方向)の外側に配置されて、被覆剥取器具本体2を幅方向の両側から挟持しているもので、肉厚が相対的に薄い平板状をなしており、この実施形態では、円盤形状をなしている。
そして、プレート8、9は、円盤形状とした場合に中心となる部位に架線100が挿通する挿通部10aが形成され、更に、この挿通部10aから横方向(被覆剥取器具本体2を架線100に引っ掛け時に水平方向)に着脱部10bが延びることで、架線100の引掛溝部10を有している。挿通部10aは、当該挿通部10aの上端に架線100が当接したときに、架線100が着脱部10bから抜けないように、上端が架線100の周面に沿った円弧状をなすと共に、着脱部10bの上端よりも上方となるまで窪んでおり、これに伴い引掛溝部10は全体で略L字状の切欠き溝となっている。
また、各プレート8、9の被覆剥取器具本体2のメインギア6、6側となる内側面には、ギア81、91が軸部82、92により回転自在に取り付けられている。ギア81、91は、複数の歯が円盤の外周から放射状に延設された形状の平ギアである。ギア81、91は、可動部4が上下動するときに可動部4や可動部4に設けられたギア構成部材63と当たらないように、可動部4及びギア構成部材63が変位する経路から外れた箇所で且つメインギア6、6の中心よりも下方となる位置に配置されている。
そして、被覆剥取器具本体2の引掛部31が架線100に引っ掛けられ、プレート8、9の引掛溝部10の挿通部10aの上端に架線100が当たって、プレート8、9も架線に引っ掛けられた状態となったときに、メインギア6の磁石64と対峙する位置に磁石83、93が配置されている。磁石83、93は、メインギア6が回転しても磁石64と接し続けることが可能なように、挿通部10aの周囲に円環状に配置されている。
更に、被覆剥取器具本体2の引掛部31が架線100に引っ掛けられ、プレート8、9の引掛溝部10の挿通部10aの上端に架線100が当たって、プレート8、9も架線に引っ掛けられた状態となったときには、メインギア6とギア81又はギア91とが噛み合うようになっている。
そして、ギア81の軸部82にギア81の回転力を発生させるための下記する動力発生機構12が連結されている。これにより、ギア81は、メインギア6への動力伝達ギアとして機能する。ギア91は、メインギア6を下方から支持しつつメインギア6の回転を受けて回転する従動ギアとして機能する。但し、図示しないが、ギア91の軸部92にも動力発生機構12が連結されていても良く、この場合には、ギア91も、ギア81と同様にメインギア6への動力伝達ギアとして機能する。
動力発生機構12は、この実施形態では、略円棒状のシャフト121と、シャフトホルダー部122と、シャフト支持部123と、シャフトホルダー部122からシャフト121の径方向に延びる突出部124と、シャフト支持部123からシャフト121の径方向に延びる突出部125とで構成されている。
シャフト121は、螺旋状の溝121a、121bが形成されると共にギア81の軸部82の長手方向端と連結されて、軸部82と一体に回転するようになっている。シャフトホルダー部122は、例えば一方が開口した内部空間を有する円筒等の筒状体であり、この開口部からシャフト121の略全部が内部空間内に収まるように出入りすることが可能になっている。そして、シャフトホルダー部122の内部空間には、図示しないが、シャフト121の螺旋状の溝121a、121bと係合する突部が形成されている。
上記した架線の被覆剥取器具1の構成における、架線の被覆剥取器具1を架線100に引っ掛ける操作の一例について説明する。
まず、調整機構5により可動部4が本体部3から架線100の径方向寸法よりも大きく開いた状態とする。これに伴い、メインギア6のギア構成部材62の下面とギア構成部材63の上面との距離も架線100の径方向寸法よりも大きく開いた状態となる。そして、ギア構成部材62とギア構成部材63とが上記のように開いた状態で、ジョイント部52に共用操作棒200のアダプタ201を装着して、共用操作棒200の持ち手部を持って架線の被覆剥取器具1を架線100まで持ち上げる。次に、プレート8、9の引掛溝部10の挿通部10aに架線100が位置するように、共用操作棒200で架線の被覆剥取器具1を動かす。これにより、被覆剥取器具本体2の引掛部31を架線100に引っ掛けつつ、プレート8、9の引っ掛け10の挿通部10aの上端を架線100に引っ掛けることができる。
また、上記した構成で且つ架線100に引っ掛けた状態の架線の被覆剥取器具1における、架線100の被覆101を剥ぎ取るための操作の一例について説明する。尚、架線100の被覆101を剥ぎ取るときには、共用操作棒200のアダプタ201は、ジョイント部52から外されている。
まず、可動把持部301が突出部124の突出部125とは反対側面に接し、固定把持部302が突出部125の突出部124とは反対側面に接するように、絶縁ヤットコ300で双方の突出部124、125を挟む。
次に、絶縁ヤットコ300を操作して、可動把持部301を固定把持部302に近接させるかたちで閉じる。
これにより、シャフトホルダー部122がシャフト支持部123側に変位することで、シャフト121の回転が発生し、このシャフト121の回転が軸部82を介してギア81に伝達される。
このようにギア81が回転することにより、被覆剥取器具本体2は、プレート8、9と磁石64、磁石83、93を介して接着した状態を維持しつつ、メインギア6とギア81又はギア91とが噛み合った状態にあるので、被覆剥取器具本体2のみが架線100の周りを回転する。
よって、架線の被覆剥取器具1は、例えば共用操作棒200を回さなくても、絶縁ヤットコ300の可動把持部301を固定把持部302側に閉じる操作をするだけで、架線100の周りを回転させることが可能となる。
1 被覆剥取器具
2 被覆剥取器具本体
3 本体部
31 引掛部
4 可動部
5 調整機構
6 メインギア
62 ギア構成部材
63 ギア構成部材
8、9 プレート
81、91 ギア
82、92 軸部
121 シャフト
122 シャフトホルダー部
123 シャフト支持部
124、125 突出部

Claims (3)

  1. 芯線の周囲を被覆で覆った架線に引っ掛けるための引掛部を有する本体部と、前記引掛部に遠近する方向に変位する可動部と、前記可動部と前記引掛部との距離を調整する調整機構と、前記可動部に取り付けられて前記架線の被覆に切り込みを入れることができる切込部とで構成され、前記切込部を前記架線の被覆に食い込ませた状態で、前記本体部及び前記可動部を前記架線の周りに回転させて、前記架線の被覆を剥離する被覆剥取器具本体を備える架線の被覆剥取器具であって、
    前記被覆剥取器具本体は、前記架線の軸方向の両側にメインギアを有し、前記メインギアは、前記本体部に一体に取り付けられた第1のギア構成部材と、前記可動部に一体に取り付けられた第2のギア構成部材とで構成され、前記第2のギア構成部材は、前記可動部が前記本体部に遠近するのに同期して前記第1のギア構成部材に遠近し、前記切込部を前記架線の被覆に食い込ませたときに前記第2のギア構成部材と前記第1のギア構成部材とが組み合わされてメインギアに成ると共に、
    前記メインギアよりも前記架線の軸方向の外側にそれぞれ配置された、前記被覆剥取器具本体とは別体の一対のプレートを備え、
    前記一対のプレートは、前記被覆剥取器具本体を回転可能に挟持しつつ前記架線に引っ掛けられるもので、前記メインギアと噛み合う動力伝達ギアが前記一対のプレートの一方に軸部を介して回転可能に取り付けられ、更に、前記動力伝達ギアに伝達する動力を発生させる動力発生機構を前記一対のプレートの少なくとも一方に有することを特徴とする架線の被覆剥取器具。
  2. 前記動力発生機構は、螺旋状の溝が形成されると共に前記動力伝達ギアの軸部と一体に回転するシャフトと、少なくとも一方が開口した内部空間を有し、前記開口から前記シャフトが前記内部空間に出入りすると共に前記螺旋状の溝と係合する突部が前記内部空間内に形成されたシャフトホルダー部と、前記シャフトの前記シャフトホルダー部の開口側とは反対側の端部を回転自在に支持するシャフト支持部と、前記シャフトホルダー部から前記シャフトの径方向に延びる第1の突出部と、前記シャフト支持部から前記シャフトの径方向に延びる第2の突出部とを備え、前記シャフトホルダー部が前記シャフト支持部側に非回転でスライドすることにより前記シャフトが回転して、前記動力伝達ギアに伝達される動力を発生させることを特徴とする請求項1に記載の架線の被覆剥取器具。
  3. 前記一対のプレートのうちの他方は、前記メインギアと噛み合う従動ギアが軸部を介して回転可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の架線の被覆剥取器具。
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