JP2017038419A - 架線の被覆剥取器具 - Google Patents

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裕之 森山
Hiroyuki Moriyama
裕之 森山
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Abstract

【課題】本発明は、架線の被覆の剥取りのために架線の被覆剥取器具の本体を回転させるときに間接活線工具を回す操作を不要とすることを目的とする。【解決手段】架線の被覆剥取器具1は、被覆剥取器具本体2、回転力発生機構100、及びギアホルダー110、120で構成される。被覆剥取器具本体2のメインギア8、9は、回転力発生機構100の回転力伝達ギア101、102と噛合うと回転力発生機構100で発生した回転力が回転力伝達ギア101、102を介して伝達されて回転し、被覆剥取器具本体2を回転させる。メインギア8、9は、ギアホルダー110、120の内部空間S1、S2内に収容され、内部空間S1、S2の内壁とコイルバネ99を介して連結されている。コイルバネ99は回転力発生機構100による回転方向とは逆に回転可能にメインギア8、9を引っ張るので、被覆剥取器具本体2は回転力伝達ギア101、102との噛合いが解除されれば元の位置に戻る。【選択図】図1

Description

本発明は、架線の中間部分の被覆を剥ぎ取ることができる架線の被覆剥取器具の構造に関する。
架線の被覆を遠隔操作により安全に剥ぎ取るための電線被覆剥離工具は、例えば特許文献1に示されるように既に公知になっている。
特許文献1の電線被覆剥離工具について概説すると、この電線被覆剥離工具は、本体フレーム、移動台、及び一対の回転板を備えたものとなっている。本体フレームは、架空電線の上部に当接可能な円弧溝を有する保持部と、保持部に対し離隔して対向配置された台部とを有する。移動台は、円弧溝と対向して配置され、台部の雌ねじ部とねじ結合する送りねじと、送りねじの端部に配された刃体ホルダーとを有する。刃体ホルダーは、送りねじの回転で保持部に進退できるようになっている。回転板は、架空電線を当該電線の外周方向から導入可能なように切欠き部が設けられ、本体フレームと一体に回転することが可能になっている。そして、回転板の外周に沿って、複数の鉤状の係止歯が形成されている。
これにより、特許文献1の電線被覆剥離工具では、当該特許文献1の図8に示されるループ状の先端工具を絶縁操作棒に菊座部を介して装着し、ループ状の先端工具を一対の回転板の双方の係止歯に引っ掛けて架空電線を中心に絶縁操作棒を回すことで、電線被覆剥離工具を回転させて、架空電線の被覆を剥ぎ取ることができるようになっている。
特開2013−55846号公報
しかしながら、特許文献1の電線被覆剥離工具でも、架空電線を中心に絶縁操作棒を回す操作が必要である。このような架空電線を中心に絶縁操作棒を回す操作では、絶縁操作棒を回さないと架空電線の被覆の剥ぎ取りができないので、架空電線の被覆の剥ぎ取りの作業に時間を要することが考えられる。
また、特許文献1の電線被覆剥離工具を用いて架線の被覆を剥ぎ取るために操作棒を回すときに、操作棒が充電部に接触してしまい、感電するおそれがある。従って、作業の安全性を確保するために、操作棒が接触するおそれがある充電部の箇所に感電防止用の防具を取り付ける必要もある。これに伴い、充電部への防具の取り付け時間も必要となるので、架空電線の被覆の剥ぎ取りの作業前の準備にも時間を要することが考えられる。
そこで、本発明は、架線の被覆の剥ぎ取りのために被覆剥取器具本体を架線の周りを回転させるときに絶縁操作棒等の間接活線工具を回す必要をなくして、間接活線工具の充電部への接触を防止し、架線の剥ぎ取り及びその準備のために要する時間の短縮化を図った架線の被覆剥取器具を提供する。
本発明の架線の被覆剥取器具は、芯線の周囲を被覆で覆った架線に引っ掛けるための引掛部を有する本体部と、前記引掛部に遠近する方向に変位する可動部と、前記可動部と前記引掛部との距離を調整する調整機構と、前記可動部に取り付けられて前記架線の被覆に切り込みを入れることができる切込部とで構成され、前記切込部を前記架線の被覆に食い込ませた状態で、前記本体部及び前記可動部を前記架線の周りに回転させて、前記架線の被覆を剥離する被覆剥取器具本体を備える被覆剥取器具本体と、回転力発生機構と、ギアホルダーとで構成され、前記被覆剥取器具本体は、前記架線の軸方向の両側にメインギアが支持部を介して固定されており、前記メインギアは、それぞれ前記回転力発生機構を構成する回転力伝達ギアと噛み合って、前記回転力伝達ギアの回転が伝達されることで回転し、前記メインギア及び前記回転力伝達ギアは、前記被覆剥取器具本体に対し前記架線の軸方向の両側に配置された前記ギアホルダー内に収容され、前記メインギアと前記メインギアホルダーとは弾性機構を介して連結されて、前記メインギアは、前記回転力伝達ギアによる回転方向とは反対方向に回転可能に付勢されていると共に、前記メインギアと前記回転力伝達ギアとの噛み合いを解除するギア噛合解除手段を有することを特徴としている。
これにより、回転力発生機構の操作で回転力伝達ギアを回転させる回転力を発生させることによって、回転力伝達ギアの回転がメインギアに伝達されて、間接活線工具を回さなくても、被覆剥取器具本体のみが架線の周りを回転するので、被覆剥取器具本体の可動部の切欠部により架線の中間部の被覆が剥離される。
そして、メインギアは、ギアホルダーに弾性機構を介して連結され、弾性機構はメインギアを回転力発生機構による回転方向とは反対方向に回転可能に付勢しているので、メインギアと回転力伝達ギアとの噛み合いが解除されたら、メインギアは付勢力にて元の状態に戻る方向に回転し、これに伴い、被覆剥取器具本体も元の状態に戻る。
請求項2に係る発明の架線の被覆剥取器具では、前記回転力発生機構は、螺旋状の溝が形成されると共に前記回転力伝達ギアと一体に回転するシャフトと、少なくとも一方が開口した内部空間を有し、前記開口から前記シャフトが前記内部空間に出入りすると共に前記螺旋状の溝と係合する突部が前記内部空間内に形成されたシャフトホルダー部と、前記シャフトの前記シャフトホルダー部の開口側とは反対側の端部を回転自在に支持するシャフト支持部と、前記シャフトホルダー部から前記シャフトの径方向に延びる第1の突出部と、前記シャフト支持部から前記シャフトの径方向に延びる第2の突出部とを更に備え、前記シャフトホルダー部が前記シャフト支持部側に非回転でスライドすることにより前記シャフトが回転して、前記回転力伝達ギアに供給される回転力が発生することを特徴としている。
これにより、回転力発生機構に対する操作として、例えば絶縁ヤットコで第1の突出部のメインギアとは反対側と第2の突出部のメインギア側とから挟んで第1の突出部を第2の突出部側に動かすことにより、シャフトホルダー部がシャフト支持部側にスライドして、シャフトが回転し、このシャフトの回転が回転力伝達ギアに伝達されて、回転力伝達ギアが回転する。このため、回転力伝達ギアを回転させるための回転力発生機構に対する操作は、絶縁ヤットコを閉じるという相対的に小さな操作で足りる。
請求項3に係る発明の架線の被覆剥取器具では、前記ギア噛合解除手段は、前記回転力伝達ギアが前記メインギアに対し前記シャフトの軸方向に沿ってずれることが可能なように、前記回転力伝達ギアを前記ギアホルダーに組み付けて成ることを特徴としている。
これにより、回転力発生機構のシャフトホルダーを絶縁ヤットコ等の間接活線工具で把持して回転力発生機構全体を被覆剥取器具本体から離れる方向に引っ張るのみで、メインギアと回転力伝達ギアとの噛み合いが解除され、弾性機構の付勢力によってメインギアひいては被覆剥取器具本体が回転力発生機構による回転方向とは反対方向に回転して元の状態に戻る。このため、被覆剥取器具本体を元の状態に戻す操作も、絶縁ヤットコ等の間接活線工具でシャフトホルダー部を引っ張るという相対的に小さな操作で足りる。
以上に述べたように、本発明に係る架線の被覆剥取器具によれば、回転力発生機構で回転力伝達ギアを回転させる回転力を発生させることによって、回転力伝達ギアの回転がメインギアに伝達されて、間接活線工具を、架線を中心に回さなくても、被覆剥取器具本体のみを架線の周りを回転させ、被覆剥取器具本体の可動部の切欠部により架線の中間部の被覆を剥離することができるので、架線の被覆の剥ぎ取り作業の短縮化を図ることが可能である。
また、本発明に係る架線の被覆剥取器具によれば、被覆剥取器具本体を回転させるために、間接活線工具を、架線を中心に回転させなくても良いので、架線の剥ぎ取り作業のときに間接活線工具の充電部への接触のおそれも少なくなるので、架線の被覆の剥ぎ取り前の準備作業の短縮化も図ることが可能である。
更に、本発明に係る架線の被覆剥取器具によれば、メインギアがギアホルダーに弾性機構を介して連結されていると共に弾性機構がメインギアを回転力発生機構による回転方向とは反対方向に回転可能に付勢しているので、メインギアと回転力伝達ギアとの噛み合いを解除するだけで、メインギアが元の状態に戻る方向に回転するので、被覆剥取器具本体も元の状態に戻すことが可能である。
特に請求項2に記載の発明に係る架線の被覆剥取器具によれば、例えば絶縁ヤットコで第1の突出部のメインギアとは反対側と第2の突出部のメインギア側とから挟んで第1の突出部を第2の突出部側に動かすことにより、シャフトホルダー部がシャフト支持部側にスライドして、シャフトが回転し、このシャフトの回転が回転力伝達ギアに伝達されて、回転力伝達ギアを回転させることができる。このため、回転力伝達ギアを回転させるための回転力発生機構に対する操作を、絶縁ヤットコを閉じるという相対的に小さな操作で行うことが可能である。
特に請求項3に記載の発明に係る架線の被覆剥取器具によれば、回転力発生機構のシャフトホルダーを絶縁ヤットコ等の間接活線工具で把持して回転力発生機構全体を被覆剥取器具本体から離れる方向に引っ張るのみで、メインギアと回転力伝達ギアとの噛み合いを解除して、弾性機構の付勢力によってメインギアひいては被覆剥取器具本体を回転力発生機構による回転方向とは逆方向に回転させて元の状態に戻すことができる。このため、被覆剥取器具本体を元の状態に戻す操作も、絶縁ヤットコ等の間接活線工具でシャフトホルダー部を引っ張るという相対的に小さな操作で行うことが可能である。
図1は、本発明の架線の被覆剥取器具の全体構成を正面から見た状態を示す説明図である。 図2(a)は、前記架線の被覆剥取器具の全体構成を左側から見た状態を示す説明図であり、図2(b)は、前記架線の被覆剥取器具の全体構成を右側から見た状態を示す説明図である。 図3は、前記架線の被覆剥取器具のうちの被覆剥取器具本体の特にメインギアの構成並びに、2つのギアホルダーの構成を示す説明図である。 図4は、前記架線の被覆剥取器具のうちの回転力発生機構の構成を示す説明図である。 図5は、回転力発生機構による回転力で被覆剥取器具本体が架線を中心に回転した状態を示す説明図である。 図6は、前記回転力発生機構の回転力伝達ギアをずらして回転力発生機構からメインギアに回転力が伝達されないようにした状態を示す説明図である。
以下、本発明の架線の被覆剥取器具1の一例について、図1から図6を参照しながら説明する。
架線の被覆剥取器具1は、芯線501の周囲を被覆502で覆った架線500(図2に示す。)のうちの途中の被覆502を剥ぎ取るためのもので、メインギア8、9を有する被覆剥取器具本体2と、回転力発生機構100と、メインギア8、9及び回転力発生機構が収容されるギアホルダー110、120とで基本的に構成されている。
被覆剥取器具本体2は、前記メインギア8、9を有する以外では、既存の架線の被覆剥取器具とほぼ同様の構成であり、コ字形状に形成された本体部3と、架線500に引っ掛けられた状態で、この本体部3の内側で上下動する可動部4と、この可動部4を上下動させる調整機構5とを有している。
本体部3は、コの字形状の上部に位置して架線500に引っ掛ける引掛部31と、この引掛部31の下方に対向して配置され、コの字形状の下部に位置する基台部32と、これら引掛部31と基台部32のそれぞれの一側端を連結するように設けられた側部33とを備えている。
引掛部31は、基台部32と対峙する内面となる下面に、当該引掛部31の幅方向(架線500の軸方向)に延在する円弧状溝31a(図2に示す。)を有し、この円弧状溝31aにより架線500に引っ掛けることができるようになっている。
可動部4は、本体部3の引掛部31と基台部32との間に位置して調整機構5により上下動するベース部材41と、このベース部材41の両側にボルト49によって固定された側板42と、この側板42の後端部に位置し、前記側部33の背面側において、側板42間に架設支持された背面バー43(図2に示す。)とを備えている。
調整機構5は、可動部4のベース部材41の下端面に回転自在に連結され、基台部32に形成されたネジ孔(図示せず。)を貫通して、基台部32に対して螺進退可能に取り付けられている主軸51と、この主軸51の下部に取り付けられ、共用操作棒200のアダプタ201(図1、図3に示す。)と連結可能なジョイント部52とを備えている。
従って、可動部4は、調整機構5のジョイント部52に共用操作棒200のアダプタ201を連結させて回転させることにより、主軸51を本体部3に対して遠近するように上下動させることができ、この主軸51の上部に連設されているベース部材41を背面バー43により本体部3の側部33から離隔することを制限しつつ引掛部31に対し遠近させることができるようになっている。
また、可動部4には、ベース部材41の本体部3の側部33から離れた側に、双方の側板42の内面近傍にかけて延在して側部33と対面するように配置された主刃44がベース部材41にネジ止めされている。また、主刃44の両端と側板42との間には、当該側板42と平行をなす補助刃45が前記側板42をベース部材41に取り付けるボルト49によってベース部材41の両側面に固定されている。
これらの主刃44や補助刃45は、プレート状に形成されて引掛部31に向けられた片に刃先が向けられ、主刃44は、対をなす補助刃45の間に延在して刃先が引掛部31と可動部4との間に挟持される架線500の延長方向と平行をなすように設けられ、また、補助刃45は、刃先が架線500に対して直交するように設けられている。
また、主刃44は、可動部4が調整機構5により本体部3の引掛部31に接近すると、その引掛部31の円弧状溝31a内に位置決めされた架線500の被覆502に対し、側部33から離れた側に平行に食い込むように設置されている。そして、補助刃45は、可動部4が調整機構5により引掛部31に接近すると、主刃44の両側で、架線500の被覆502に対し、架線500の軸方向と直交する方向に、同時に食い込むように設置されている。
尚、符号46が付された部材は、可動部4の主刃44の長手方向両端に対応した位置に設けられたガードである。このガード46は、自身に形成されたガード溝46aに沿って進退可能に可動部4に取り付けられたもので、ネジ47に外装されるスプリング48により側部33に押し付けることで保持されている。このガード46の保持位置をガード溝36aの範囲で調整することにより、架線500の被覆502がない部分から被覆502がある部分にわたって可動部4が配置される場合でも、主刃44を架線500に対して平行に保ち、主刃44や補助刃45が架線500の芯線501と干渉してしまうのを防ぐようになっている。
メインギア8は、被覆剥取器具本体2の引掛部31に対し架線500の軸方向の一方側に配置されているもので、引掛部31から架線500の軸方向に沿って延びる棒状の支持部10を介して引掛部31に固定されている。
また、メインギア9は、被覆剥取器具本体2の引掛部31に対し架線500の軸方向の他方側(メインギア8とは反対側)に配置されているもので、引掛部31から架線500の軸方向に沿って延びる棒状の支持部11を介して引掛部31に固定されている。
尚、この実施例では、メインギア8、9のギアホルダー110、120への収容態様から、特に図3に示されるように支持部11の方が支持部10よりも長くなっている。
そして、メインギア8、9は、ギア歯を有するギア本体81、91と、このギア本体81、91に対し軸方向に位置して、ギアホルダー110、120の内壁とコイルバネ99(図1、図2に示す。)を介して連結された連結盤82、92とで構成されている。メインギア8、9は、メインギア8、9のギアホルダー110、120への収容態様から、それぞれ、例えば図3の図中左側にギア本体81、91が配され、例えば図3の図中右側に連結盤82、92が配されている。
連結盤82、92は、コイルバネ99の一端と接続するための接続板821、921が当該連結盤82、92の径方向の外側に突出している。コイルバネ99は、メインギア8をギアホルダー110のうち下記するコイルバネ99の他端が連結された内壁側に引っ張る引っ張りバネである。
メインギア8では、連結盤82の方がギア本体81よりも被覆剥取器具本体2の引掛部31側に近接した配置となっており、メインギア9では、ギア本体91の方が連結盤92よりも被覆剥取器具本体2の引掛部31側に近接した配置となっている。
更に、メインギア8、9は、特に図2、図3に示されるように、架線500を被覆剥取器具本体2の引掛部31に形成された円弧状溝31aまで導くことが可能なように、切欠き83、93が形成されている。切欠き83、93は、特に図2に示されるように、架線500の直径よりも大きくなるように、メインギア8、9の外周側に向かうに従ってテーパー状に拡がっていても良い。
回転力発生機構100は、特に図4に示されるように、この実施形態では、回転力伝達ギア101、102と、略円棒状のシャフト103と、シャフトホルダー部104と、シャフト支持部105と、シャフトホルダー部104からシャフト103の径方向に延びる突出部106と、シャフト支持部105からシャフト103の径方向に延びる突出部107とで構成されている。
シャフト103は、回転力伝達ギア101、102が当該シャフト103と一体に回転するように固定されている。この実施例では、回転力伝達ギア101がシャフト103の端に設けられていると共に、回転力伝達ギア102は、メインギア8とメインギア9との間隔と同じ間隔となるように、回転力伝達ギア101から離れた位置にて、シャフト103に設けられている。
回転力伝達ギア101、102はそれぞれメインギア8、9のギア本体81、91と噛み合うことができるようになっている。
そして、シャフト103は、シャフト支持部105よりもシャフトホルダー部104側となる部位において、螺旋状の溝103a、103bが形成されている。シャフトホルダー部104は、例えば一方が開口した内部空間を有する円筒等の筒状体であり、この開口部からシャフト103の、螺旋状の溝103a、103bを有する部位の略全部が内部空間内に収まるように出入りすることが可能になっている。更に、シャフトホルダー部104の内部空間には、図示しないが、シャフト103の螺旋状の溝103a、103bと係合する突部が形成されている。
突出部106、107は、絶縁ヤットコ300の可動把持部301と固定把持部302とで外側から挟むことができるようになっており、例えば三角状の突部が複数形成されている。
ギアホルダー110は、メインギア8と回転力伝達ギア101とを収納し保持するため内部空間S1を有するものである。
このギアホルダー110は、内部空間S1の径方向側においてメインギア8のギア本体81の歯の頂部と接する円状の内周面111を有し、メインギア8は回転するときにはギア本体81の歯がギアホルダー110の内周面111と接しつつ回転する。
また、ギアホルダー110は、内部空間S1として、内周面111よりも被覆剥取器具本体2の引掛部31側に形成された凹部112を有し、メインギア8が回転するときにはメインギア8の連結盤82の接続板821がこの凹部112内を移動するかたちで回転する。凹部112のメインギア8の中心側から外周側に向けて延びる内壁に、コイルバネ99の他端が連結されている。
更に、ギアホルダー110は、内部空間S1のうち回転力伝達ギア101を収容する空間113として、回転力伝達ギア101の厚みの2倍以上の幅の空間を形成している。更にまた、ギアホルダー110は、架線500を被覆剥取器具本体2の引掛部31の円弧状溝31aまで導くことが可能なように、切欠き114が形成されている。
ギアホルダー120は、メインギア9と回転力伝達ギア102とを収納し保持するため内部空間S2を有するものである。
このギアホルダー120は、内部空間S2の径方向側においてメインギア9のギア本体91の歯の頂部と接する円状の内周面121を有し、メインギア9が回転するときにはギア本体91の歯がギアホルダー110の内周面121と接しつつ回転する。
また、ギアホルダー120は、内部空間S2として、内周面121よりも被覆剥取器具本体2の引掛部31とは反対側に形成された凹部122を有し、メインギア9が回転するときにはメインギア9の連結盤92の接続板921がこの凹部122内を移動するかたちで回転する。凹部122のメインギア9の中心側から外周側に向けて延びる内壁に、コイルバネ99の他端が連結されている。
更に、ギアホルダー120は、内部空間S2のうち回転力伝達ギア102を収容する空間123として、回転力伝達ギア102の厚みの2倍以上の幅の空間を形成している。更にまた、ギアホルダー120は、架線500を被覆剥取器具本体2の引掛部31の円弧状溝31aまで導くことが可能なように、切欠き124が形成されている。
上記の構成の架線の被覆剥取器具1を用いて、架線の被覆剥取器具1を架線500に引っ掛ける操作の一例について説明する。
まず、調整機構5により可動部4が本体部3から架線500の径方向寸法よりも大きく開いた状態とする。そして、メインギア8、9の切欠き83、93及びギアホルダー110、120の切欠き114、124の位置を、被覆剥取器具本体2の円弧状溝31aに導くための経路となるように調整する。
そして、架線500を引掛部31の円弧状溝31aに装着可能な状態で、ジョイント部52に共用操作棒200のアダプタ201を装着して、共用操作棒200の持ち手部を持って架線の被覆剥取器具1を架線500まで持ち上げる。次に、ギアホルダー110、120の切欠き114、124に架線500が位置するように、共用操作棒200で架線の被覆剥取器具1を動かす。これにより、被覆剥取器具本体2の引掛部31を架線500に引き掛けつつ、メインギア8、9、ギアホルダー110、120も架線500に引っ掛けることができる。
また、上記した構成で且つ架線500に引っ掛けた状態の架線の被覆剥取器具1における、架線500の被覆502を剥ぎ取るための操作の一例について説明する。尚、架線500の被覆502を剥ぎ取るときには、共用操作棒200のアダプタ201は、ジョイント部52から外されている。
まず、可動把持部301が突出部106の突出部107とは反対側面に接し、固定把持部302が突出部107の突出部106とは反対側面に接するように、絶縁ヤットコ300で双方の突出部106、107を挟む。
次に、絶縁ヤットコ300を操作して、可動把持部301を固定把持部302に近接させるかたちで閉じる。
これにより、シャフトホルダー部104がシャフト支持部105側に変位することで、シャフト103の回転が発生し、このシャフト103の回転が回転力伝達ギア101、102に伝達されて、回転力伝達ギア101、102と噛み合った状態のメインギア8、9が回転するので、メインギア8、9と一体になった被覆剥取器具本体2は、図5に示されるように回転する。
よって、架線の被覆剥取器具1は、例えば共用操作棒200を回さなくても、絶縁ヤットコ300の可動把持部301を固定把持部302側に閉じる操作をするだけで、架線500の周りを回転させることが可能となる。
一方で、被覆剥取器具本体2を元の状態に戻すには、図6に示されるように、例えばシャフトホルダー部104を絶縁ヤットコ300等で把持して、シャフトホルダー部104を被覆剥取器具本体2の引掛部31から離れる方句に引っ張る操作を行う。
これにより、回転力伝達ギア101、102がメインギア8、9からシャフト103の軸方向にずれて、メインギア8、9と回転力伝達ギア101、102との噛み合いが解除される。更に、メインギア8、9はコイルバネ99の引っ張り力によって回転力伝達ギア101、102による回転方向とは逆方向に回転し、被覆剥取器具本体2は元の状態(ジョイント部52が鉛直方向の下方に位置する状態)に戻る。
よって、架線の被覆剥取器具1は、例えば共用操作棒200を回さなくても、絶縁ヤットコ300でシャフトホルダー部104等を引っ張って、回転力伝達ギア101、102をメインギア8、9からずらす操作をするだけで、被覆剥取器具本体2について架線500の周りを上記とは反対方向に回転させることが可能となる。
1 架線の被覆剥取器具
2 被覆剥取器具本体
8 メインギア
9 メインギア
10 支持部
11 支持部
99 弾性機構(コイルバネ)
100 回転力発生機構
101 回転力伝達ギア
102 回転力伝達ギア
103 シャフト
104 シャフトホルダー部
105 シャフト支持部
106 突出部
107 突出部
110 ギアホルダー
120 ギアホルダー
200 共用操作棒
300 絶縁ヤットコ
500 架線
501 芯線
502 被覆

Claims (3)

  1. 芯線の周囲を被覆で覆った架線に引っ掛けるための引掛部を有する本体部と、前記引掛部に遠近する方向に変位する可動部と、前記可動部と前記引掛部との距離を調整する調整機構と、前記可動部に取り付けられて前記架線の被覆に切り込みを入れることができる切込部とで構成され、前記切込部を前記架線の被覆に食い込ませた状態で、前記本体部及び前記可動部を前記架線の周りに回転させて、前記架線の被覆を剥離する被覆剥取器具本体を備える被覆剥取器具本体と、回転力発生機構と、ギアホルダーとで構成され、
    前記被覆剥取器具本体は、前記架線の軸方向の両側にメインギアが支持部を介して固定されており、
    前記メインギアは、それぞれ前記回転力発生機構を構成する回転力伝達ギアと噛み合って、前記回転力伝達ギアの回転が伝達されることで回転し、
    前記メインギア及び前記回転力伝達ギアは、前記被覆剥取器具本体に対し前記架線の軸方向の両側に配置された前記ギアホルダー内に収容され、
    前記メインギアと前記メインギアホルダーとは弾性機構を介して連結されて、前記メインギアは、前記回転力伝達ギアによる回転方向とは反対方向に回転可能に付勢されていると共に、
    前記メインギアと前記回転力伝達ギアとの噛み合いを解除するギア噛合解除手段を有することを特徴とする架線の被覆剥取器具。
  2. 前記回転力発生機構は、螺旋状の溝が形成されると共に前記回転力伝達ギアと一体に回転するシャフトと、少なくとも一方が開口した内部空間を有し、前記開口から前記シャフトが前記内部空間に出入りすると共に前記螺旋状の溝と係合する突部が前記内部空間内に形成されたシャフトホルダー部と、前記シャフトの前記シャフトホルダー部の開口側とは反対側の端部を回転自在に支持するシャフト支持部と、前記シャフトホルダー部から前記シャフトの径方向に延びる第1の突出部と、前記シャフト支持部から前記シャフトの径方向に延びる第2の突出部とを更に備え、
    前記シャフトホルダー部が前記シャフト支持部側に非回転でスライドすることにより前記シャフトが回転して、前記回転力伝達ギアに供給される回転力が発生することを特徴とする請求項1に記載の架線の被覆剥取器具。
  3. 前記ギア噛合解除手段は、前記回転力伝達ギアが前記メインギアに対し前記シャフトの軸方向に沿ってずれることが可能なように、前記回転力伝達ギアを前記ギアホルダーに組み付けて成ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の架線の被覆剥取器具。
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