JP2015177670A - 油圧カッター - Google Patents

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Abstract

【課題】電線を切断するまでの作業工数や作業労力を軽減し、間接活線で使用するカッター本体を、切断しようとする架線の意図する位置に確実に固定することが可能な油圧カッターを提供する。
【解決手段】一対の刃体31,32をそれぞれの基端部で支持軸を中心として相対的に回転可能とするカッター本体3から支持軸と平行にボルト11を突設し、このボルトを間接活線用把持工具2のフック部61を有するヘッド本体6に設けられた複数の通孔51〜53の中から選択して挿通固定することでカッター本体をヘッド本体に保持する。カッター本体の一対の刃体間の間隙をフック部と可動体72との間の空間に隣接させるようにカッター本体をヘッド本体に固定し、フック部と可動体との間の空間に電線を挿入することで、一対の刃体間にも電線を同時に挿入し、意図した電線の位置で切断する。
【選択図】図4

Description

本発明は、架線を切断するために用いられる油圧式のカッターに関し、特に、架線に対する切断時の位置ずれを防止することが可能な油圧カッターに関する。
間接活線作業において架空電線を切断する際には、間接活線工法用の油圧カッターを使用するようにしている。
そのような油圧カッターとしては、例えば、下記する特許文献1に示されるように、一対の刃体を備えたカッター本体(油圧カッター)と操作スイッチ部分とを油圧ホースの接続部分と共に絶縁性のグリップ部付きホルダボディで一体に被覆して握持できるように構成し、油圧ホースの端部にカプラを取り付け、この油圧ホースに沿わせて、一端部に操作スイッチと接続し他端部にコンセントを備えた操作用コードを取り付け、カプラとコンセントとを油圧ポンプ装置に接続し、ホルダボディのグリップ部を握持してその部分の操作スイッチを押すことで油圧ポンプ装置を遠隔操作して作動させ、油圧カッターによる電線の切断を行えるようにしたものが公知となっている。
また、間接活線作業において、図6に示されるような油圧カッター1も用いられている。この油圧カッター1は、一対の刃体(第1の刃体31,第2の刃体32)を備えたカッター本体3を絶縁操作棒4の先端部にアダプタ41を介して取り付けるようにしたもので、カッター本体3は、一対の刃体31,32がそれぞれの基端部で支持軸34に相対回転可能に取り付けられている。このカッター本体3の基端には、前記アダプタ41を介して油圧ホース33が接続され、この油圧ホース33の基端は、カプラ38を介して図示しない油圧ポンプに接続されるようになっており、カッター本体3は、油圧ポンプから油圧ホース33を介して供給される圧送油を供給、解放させることにより、図示しない圧縮機構により一対の刃体31,32を開閉させるようにしている。
絶縁操作棒4の下部に位置するグリップ部4aには、操作スイッチ8が取り付けられており、この操作スイッチ8にリモートコントロール用のコード9を接続し、このコード9の基端をメタルコンセント10を介して油圧ポンプに接続し、操作スイッチ8を操作することで油圧ポンプを作動・停止させ、圧送油を供給、解放するようにしている。
実開平6−71079号公報
ところで、上述した前者の間接活線用の油圧カッターにおいては、油圧ホースの接続部分にグリップ部が設けられることから、刃体とグリップ部との距離は短く、電線の切断時に油圧カッターが意図する箇所からずれてしまう恐れは殆どない。
これに対して、図5に示される後者の油圧カッターにおいては、遠隔操作する操作スイッチ部分が絶縁操作棒の下部にあり、操作スイッチと刃体とが離れているため、しっかり操作棒を保持していても、電線の切断時にカッター本体の刃体が意図する箇所からずれてしまい、意図する箇所と異なる箇所を切断してしまう不都合がある。
このため、切断箇所がずれたことにより、切断箇所の近傍で電線を把持している間接活線工具に思わぬ衝撃がかかり、把持している間接活線工具から電線が外れて充電部と接触し、地絡事故を誘発するなどの不都合が懸念される。
しかも、油圧カッターを電線に取り付ける前に切断箇所の近傍を間接活線用把持工具で把持する必要があり、電線に間接活線用把持工具を取り付ける作業と油圧カッターを電線への取り付け作業とを別々に行う必要があるため、作業工数が多くなり、また、作業労力が大きくなるものであった。
本発明は係る事情に鑑みてなされたものであり、また、電線を切断するまでの作業工数や作業労力を軽減することができ、また、間接活線で使用するカッター本体を、切断しようとする架線の意図する位置に確実に固定することが可能な油圧カッターを提供することを主たる課題としている。
上記課題を達成するために、本発明に係る油圧カッターは、一対の刃体をそれぞれの基端部で共通の支持軸を中心として相対的に回転可能に支持し、この一対の刃体を油圧を利用して開閉動作させるカッター本体と、先端部にフック部を備えたヘッド本体を具備すると共に、前記フック部と対向する可動体を先端部に備えた可動部を具備するヘッドが絶縁操作棒の先端部に取り付けられ、前記絶縁操作棒の回転により前記可動体を移動させてフック部と前記可動体との間隔を調節する調節機構を備えた間接活線用把持工具とを備え、前記ヘッド本体に、前記カッター本体から前記支持軸と平行に突設するボルトを挿通可能とし、前記カッター本体の一対の刃体間の間隙を前記フック部と前記可動体との間の空間に隣接させるように(フック部と可動体との間の空間に配される電線の延長方向で並設させるように)前記カッター本体を配置することが可能な複数の通孔が形成され、前記カッター本体は、前記ボルトを前記ヘッド本体に形成された前記通孔を選択して挿通固定することで前記ヘッド本体に保持されることを特徴としている。
したがって、カッター本体に設けられたボルトをヘッド本体に形成された通孔を選択して挿通固定することで、カッター本体の一対の刃体間の間隙とフック部と可動体との間の空間を隣接させることができるので、間接活線用把持工具のフック部を電線に引っ掛ける操作を行えば、電線が一対の刃体間に配置されることになり、カッター本体を電線に別途取り付ける作業が不要となり、また、カッター本体は間接活線用把持工具に並設された状態で固定されているので、間接活線用把持工具を電線に固定した段階でカッター本体の取り付け位置がずれてしまうことがなくなる。
ここで、前記ボルトは、前記支持軸と一体に形成されるようにしてもよい。このような構成とすれば、部品点数を増やすことなく対応することが可能となる。
また、カッター本体を間接活線用把持工具に固定するためには、ボルトは1つあればいいが、ボルトを2つ設け、前記カッター本体を、前記2つのボルトを前記複数の通孔のいずれか2つを選択して挿入固定することで前記ヘッド本体に保持するようにしてもよい。
このような構成によれば、カッター本体の間接活性作業用工具への取り付け状態が強固となり、また、作業中にカッター本体の間接活性作業用工具に対する取り付け角度が変更されてしまう不都合もなくなる。
さらに、前記ボルトを前記カッター本体から両側へ突設し、前記間接活線用把持工具を前記カッター本体の両側に設け、前記カッター本体を、それぞれのボルトを対応する側の間接活線用把持工具のヘッド本体の通孔を選択して挿入固定することで両側の前記間接活線用把持工具のヘッド本体に固定するようにしてもよい。
このような構成によれば、カッター本体の両側で電線が間接活線用把持工具で把握されることになるので、カッター本体で電線を切断しても跳ね上がる恐れが一層なくなり、電線へのカッター本体および間接活線用把持工具の取り付けから、これらの工具を支持しつつカッター本体を操作して電線を切断するまでの作業を一人で行うことが可能となる。
以上述べたように、本発明に係る油圧カッターによれば、カッター本体から一対の刃体を支持する支持軸と平行にボルトを突設し、このボルトを間接活線用把持工具のヘッド本体に設けられた通孔を選択して挿通固定し、カッター本体の一対の刃体間の間隙とフック部と可動体との間の空間とを隣接させるようにしたので(フック部と可動体との間の空間に配される電線の延長方向で並設させるようにしたので)、間接活線用把持工具を電線に取り付けると同時に電線をカッター本体の一対の刃体間に配置することが可能となり、油圧カッターの電線への取り付け作業を別途行う必要がなくなり、また、間接活線で使用するカッター本体を、切断しようとする架線の意図する位置に確実に固定することが可能となる。
ここで、ボルトを支持軸と一体に形成することで、部品点数の増加を避けることが可能となり、また、既存のカッター本体の形状を変更する必要がなくなる。
また、ボルトを2つ設け、この2つのボルトをヘッド本体に形成された複数の通孔の中からいずれか2つを選択して挿入固定することで、強固な固定状態を形成でき、また、カッター本体の間接活線用把持工具への取り付け状態が作業中にずれてしまう不都合がなくなる。
さらに、ボルトをカッター本体から両側へ突設し、それぞれのボルトを両側に設けられた間接活線用把持工具の対応する側のヘッド本体の通孔を選択して挿入固定することで、カッター本体を両側の間接活線用把持工具のヘッド本体に保持させる構成とすれば、電線切断時の電線の跳ね上がりをより確実に押さえることが可能となり、また、カッター本体や間接活線用把持工具の電線への取り付けから電線の切断までを1人の作業者で行うことが可能となる。
図1は、本発明に係る油圧カッターを示す全体構成図である。 図2は、本発明に係る油圧カッターを構成する間接活線用把持工具とカッター本体とを示す図であり、(a)は間接活線用把持工具を示す図、(b)はカッター本体を示す図である。 図3(a)は、カッター本体の一対の刃体付近を示す斜視図であり、図3(b)は間接活線用把持工具のヘッド部とカッター本体の一対の刃体付近を示す分解斜視図である。 図4は、間接活線用把持工具のヘッド部にカッター本体を取り付けた状態を示す図であり、(a)は、間接活線用作業用工具の軸心とカッター本体の軸心をほぼ一致させて取り付けた状態を示す図、(b)は、間接活線用作業用工具の軸心とカッター本体の軸心を45度程度傾けて取り付けた状態を示す図、(c)は、間接活線用作業用工具の軸心とカッター本体の軸心を約90度傾けて取り付けた状態を示す図である。 図5は、本発明に係る油圧カッターを用いて電線を切断する操作手順を示す図であり、図5(a)は、カッター本体の一対の刃体間に電線を挿入する前の状態を示す図であり、図5(b)は、カッター本体の一対の刃体間に電線を挿入した状態を示す図であり、図5(c)は、カッター本体の両側に間接活線用把持工具を取り付けてカッター本体で電線を切断する直前の状態を示す正面図である。 図6は、従来の油圧カッターを示す外観図である。
以下、本発明に係る油圧カッターの実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1において、本発明に係る油圧カッター1が示され、この油圧カッター1は、電線を把持可能な間接活線用把持工具(ストレーリンクトング)2と、一対の刃体(第1の刃体31、第2の刃体32)を備えたカッター本体3とを有して構成されている。
間接活線用把持工具(ストレーリンクトング)2は、図2(a)にも示されるように、絶縁操作棒4の先端部に把持金具としてのヘッド5を設けて構成されている。
ヘッド5は、アルミニウム合金などの硬質金属によって構成され、コの字形状を有するヘッド本体6と、絶縁操作棒4の軸方向に進退可能に移動する可動部7とを備えている。
ヘッド本体6は、コの字形状の上部に位置し、電線等に引掛ける鉤爪状のフック部61と、このフック部61の下方に対向配置され、コの字形状の下部に位置する基端部62と、これらフック部61と基端部62のそれぞれの一側端を連結するように設けられた側壁部63と、を有して構成され、この例では、フック部61から側壁部63にかけて緩いカーブを描くように連続的に形成されている。
また、基端部62には、内周面に雌ネジが形成された貫通孔を有する図示しない回転円筒体が軸方向への移動を規制されつつ回転可能に装着されている。
可動部7は、回転円筒体の貫通孔の内周面の雌ネジに噛合する雄ネジが周面に形成された棒状のネジ軸体71と、ヘッド本体6と協働して電線を保持(把持)可能な可動体72とを備えている。可動体72は、ヘッド本体6の側壁部63と対向する面に凹部を有し、この凹部に側壁部63を嵌まり込ませた状態でネジ軸体71の先端に回転不能に取り付けられている。絶縁操作棒4は、その先端部が前記回転円筒体に固定されてこれと一体をなして回転するようになっている。
したがって、絶縁操作棒4を回転させると、それに伴って図示しない回転円筒体が回転し、可動体72は凹部に側壁部63が嵌入しているので、回転円筒体と螺合しているネジ軸体71は共回りせず、基端部62に対して軸方向に螺進退するようになっている。
このような間接活線用把持工具(ストレーリンクトング)2を架空電線に取り付ける場合には、まず、ヘッド本体6のフック部61と可動部7の可動体72との間を電線が挿入できる程度まで絶縁操作棒4を回転させて緩める。そして、絶縁操作棒4を持ってヘッド5を電線に近づけ、ヘッド5のフック部61と可動体72との間に電線を挿入し、電線にフック部61を引っ掛ける。そして、この状態で絶縁操作棒4を電線の締め付け方向に回転させると、回転円筒体が絶縁操作棒4の回転に伴って回転する。
この際、ヘッド5は絶縁操作棒4の回転方向に共回りしようとするが、ヘッド本体6のフック部61は電線を捻るように係り止められ、また、可動体72がヘッド本体6の側壁部63により回り止めされているため、ネジ軸体71は前進し(可動体72がフック部61に向かって前進し)、電線をフック部61と可動体72との間で締め付けることが可能となる。
また、絶縁操作棒4を逆方向に回転させると、回転円筒体が絶縁操作棒4の回転に伴って同方向に回転し、ヘッド5は電線により回り止めされ、また、可動体72はヘッド本体6の側壁部63により回り止めされているため、回転円筒体と螺合するネジ軸体71が後退し(可動体72が基端部62に向かって後退し)、フック部61と可動体72との間隔が広げられる。
カッター本体3は、図2(b)に示されるように、その先端部に一対の刃体(第1の刃体31、第2の刃体32)が回転可能に取り付けられ、その基端側に、前記油圧ホース33を介して供給される圧送油により一対の刃体を閉方向に動作させ、圧送油の油圧を開放することにより一対の刃体を開方向に動作させる図示しない圧縮機構が設けられている。
カッター本体2の先端部に設けられる一対の刃体(第1の刃体31、第2の刃体32)は、図3にも示されるように、共通の支持軸34を中心として相対的に回転可能に取り付けられているもので、この例では、第1の刃体31が補強体35と一体をなして回動し、第2の刃体32が第1の刃体31と補強体35との間を回動するように構成されている。
第1の刃体31と補強体35の外側には、これらを挟み込むように、一対の支持板36が配設され、この一対の支持板36に第1の刃体31と第2の刃体32を支持する支持軸34の両端部近傍が支持されている。
それぞれの刃体31.32は、互いに向かい合う内側の辺が中間部を最も窪ませるように湾曲した曲線に形成させ、また、支持軸34上で隣接させて設けられ、互いに向かい合う内側の辺を鋭利に形成して、その部分に互いに摺接可能とする刃先31a,32aが形成されている。
カッター本体3の基端部には、油圧ホース33を接続する継手37が設けられ、この継手44に油圧ホース33が接続されている。この油圧ホース33の基端は、カプラ38を介して図示しない油圧ポンプに接続できるようになっている。
なお、このカッター本体3とは別に作業者は、操作スイッチ8を携帯している。この操作スイッチ8には、リモートコントロール用のコード9が接続され、このコード9の基端をメタルコンセント10を介して図示しない油圧ポンプに接続するようにしている。この操作スイッチ8を操作することで油圧ポンプを作動させ、油圧ホース33を介して供給される圧送油によりカッター本体内の圧縮機構を動作させて一対の刃体(第1の刃体31、第2の刃体32)を閉じたり、油圧ポンプを停止させて油圧を開放し、一対の刃体を開いたりすることができるようになっている。
ところで、カッター本体3には、支持軸34と平行にボルト11が支持板36に対して略垂直に突設されている。この例では、ボルト11は、支持軸34の一端を延設させることで支持軸34と一体に形成されている。
また、間接活線用把持工具2のヘッド本体6には、カッター本体3から突設したボルト11を挿通可能とする複数の通孔51,52,53がフック部61から側壁部63にかけて形成されている。それぞれの通孔51,52,53は、フック部61と側壁部63とを含む平面(絶縁操作棒4の軸心を通り、ヘッド本体6を含む平面)に対して垂直に形成され、また、カッター本体3の一対の刃体31,32間の間隙とフック部61と可動体72との間の空間とを隣接させるように(フック部61と可動体72との間の空間に配される電線の延長方向で並設させるように)カッター本体3を配置することができるように形成されている。
この例では、カッター本体3の間接活線用把持工具2に対する取り付け角度を調整できるように、フック部61と可動体72との間に挟持される電線を中心として絶縁操作棒4の軸線上に位置するフック部61の部位に第1の通孔51が設けられ、そこから電線を中心として略45度間隔となるヘッド本体6の部位に第2及び第3の通孔52,53が設けられている。
なお、カッター本体3のボルト11をヘッド本体6の通孔に挿通させた後においては、その状態を固定するために通孔から突出したボルト11の先端部にナット12を螺合させるようにしている。
したがって、第1の通孔51を利用してカッター本体3を取り付ける場合には、図4(a)に示されるように、カッター本体3の軸線を絶縁操作棒4の軸線と一致するように、カッター本体3をヘッド本体6の真上に延設するように取り付け、カッター本体3の一対の刃体間の間隙をフック部61と可動体72との間の空間に隣接させるようにし(フック部61と可動体72との間の空間に配される電線の延長方向で並設するようにし)、この状態でボルト11にナット12を締め付け、この状態を保持するように固定する。
また、第2の通孔52を利用してカッター本体3を取り付ける場合には、図4(b)に示されるように、カッター本体3の軸線を絶縁操作棒4の軸線に対して約45度傾けた状態として、カッター本体3の一対の刃体間の間隙をフック部61と可動体72との間の空間に隣接させるようにし(フック部61と可動体72との間の空間に配される電線の延長方向で並設するようにし)、この状態でボルト11にナット12を締め付け、この状態を保持するように固定する。
さらに、第3の通孔53を利用してカッター本体3を取り付ける場合には、図4(c)に示されるように、カッター本体3の軸線を絶縁操作棒4の軸線に対して約90度傾けた状態として、カッター本体3の一対の刃体間の間隙をフック部61と可動体72との間の空間に隣接させるようにし(フック部61と可動体72との間の空間に配される電線の延長方向で並設するようにし)、この状態でボルト11にナット12を締め付け、この状態を保持するように固定する。
そして、以上のように、カッター本体3を間接活線用把持工具2に取り付けた状態を形成した油圧カッター1を用いて架空電線100を切断する作業について説明すると、図4(c)のようにカッター本体3を絶縁操作棒4に対して約90度傾けて取り付けた状態について説明すると、先ず、操作スイッチ8をOFFにしてカッター本体3の一対の刃体(第1の刃体31、第2の刃体32)を開いた状態とし、また、ヘッド本体6のフック部61と可動部7の可動体72との間を電線50が挿入できる程度まで絶縁操作棒4を回転させて広げる。そして、絶縁操作棒4を持ってヘッド5を電線100にアプローチする(図4(a))、
その後、ヘッド本体6のフック部61と可動体72との間に電線を挿入し、切断しようとする意図する電線の位置にカッター本体3がくるように電線100にフック部61を引っ掛ける。この際、カッター本体3の一対の刃体31,32間の間隙はフック部61と可動体72との間の空間に隣接されているので(フック部61と可動体72との間の空間に配される電線100の延長方向で並設されているので)、ヘッド5のフック部61と可動体72との間に電線を挿入する操作で電線をカッター本体3の一対の刃体間に配設することが可能となる。
そして、この状態を保持したまま、絶縁操作棒4を電線100の締め付け方向に回転させる。この操作により、ヘッド5は絶縁操作棒4の回転方向に共回りしようとするが、ヘッド本体6のフック部61は電線100を捻るように係り止められる。したがって、ヘッド5が電線100によって回り止めされ、また、可動体72がヘッド本体6の側壁部63により回り止めされているため、ネジ軸体71は前進し(可動体72がフック部61に向かって前進し)、電線100がフック部61と可動体72との間で締め付けられる。
したがって、電線100に間接活線用把持工具2を固定すれば、それと同時に一対の刃体31,32間に電線100が配置された状態となるので、図4(c)に示すように、カッター本体3の間接活線用把持工具2が取り付けられている側と反対側にもう1本の間接活線用把持工具2’を固定し、その状態で操作スイッチ8をONにしてカッター本体3を作動させれば、切断しようとする意図する位置を確実に切断することが可能となる。
以上の構成においては、カッター本体3から支持軸34と平行に突設するボルト11を1つだけ設けた例を示したが、支持軸34と平行に突設するボルトを2つ設け、カッター本体3を、2つのボルトを複数の通孔のいずれか2つを選択して挿入固定することでヘッド本体6に保持するようにしてもよい。
このような構成を採用することにより、カッター本体3の絶縁操作棒4に対する角度が作業中にずれることがなくなり、強固な固定状態を形成することが可能となる。
また、上述の構成においては、ボルト11をカッター本体3の片側にのみ突設した例を示したが、ボルト11を支持軸34の軸方向にカッター本体3から両側へ突設し(例えば、支持軸34の両端部を相反する方向へ延設し)、間接活線用把持工具2をカッター本体3の両側に配置し、それぞれのボルトを対応する側の間接活線用把持工具2のヘッド本体6の通孔を選択して挿入固定することで、カッター本体3を、両側の間接活線用把持工具2のヘッド本体6に保持させるようにしてもよい。
このような構成を採用することで、カッター本体3の両側で間接活線用把持工具2により電線をしっかり把持することが可能となるので、カッター本体3で電線を切断しても電線が跳ね上がる恐れがなくなり、電線へのカッター本体3および間接活線用把持工具2の取り付けから、これらの工具の支持、及び、カッター本体3による電線の切断までの作業を1人の作業者で行うことが可能となる。
なお、上述の例では、ヘッド本体6の3つの通孔(第1の通孔51、第2の通孔52、第3の通孔53)を形成した例を示したが、ボルト11を挿通させた後に、カッター本体3の一対の刃体間の間隙をフック部61と可動体72との間の空間に(この空間に配される電線の延長方向で)隣接させることができる範囲であれば、4つ以上形成するようにしてもよい。
1 油圧カッター
2 間接活線用把持工具
3 カッター本体
4 絶縁操作棒
6 ヘッド本体
7 可動部
11 ボルト
31 第1の刃体
32 第2の刃体
34 支持軸
51〜53 通孔
61 フック部
72 可動体

Claims (4)

  1. 一対の刃体をそれぞれの基端部で共通の支持軸を中心として相対的に回転可能に支持し、この一対の刃体を油圧を利用して開閉動作させるカッター本体と、
    先端部にフック部を備えたヘッド本体を具備すると共に、前記フック部と対向する可動体を先端部に備えた可動部を具備するヘッドが絶縁操作棒の先端部に取り付けられ、前記絶縁操作棒の回転により前記可動体を移動させてフック部と前記可動体との間隔を調節する調節機構を備えた間接活線用把持工具とを備え、
    前記ヘッド本体に、前記カッター本体から前記支持軸と平行に突設するボルトを挿通可能とし、前記カッター本体の一対の刃体間の間隙を前記フック部と前記可動体との間の空間に隣接させるように前記カッター本体を配置することが可能な複数の通孔が形成され、
    前記カッター本体は、前記ボルトを前記ヘッド本体に形成された前記通孔を選択して挿通固定することで前記ヘッド本体に保持されることを特徴とする油圧カッター。
  2. 前記ボルトは、前記支持軸と一体に形成されていることを特徴とする請求項1記載の油圧カッター。
  3. 前記ボルトは、2つ設けられ、前記カッター本体は、前記2つのボルトを前記複数の通孔のいずれか2つを選択して挿入固定することで前記ヘッド本体に保持されることを特徴とする請求項1記載の油圧カッター。
  4. 前記ボルトは、前記カッター本体から両側へ突設し、前記間接活線用把持工具は前記カッター本体の両側に設けられ、前記カッター本体は、それぞれのボルトを対応する側の間接活線用把持工具のヘッド本体の通孔を選択して挿入固定することで両側の前記間接活線用把持工具のヘッド本体に保持されることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の油圧カッター。
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