JP5436644B1 - 電線切断工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】アルミ線と銅線との双方を切断可能にして、アルミ線と銅線との双方を一貫した作業で切断する必要がある場合でも、アルミ線に対応したボルトクリッパーと銅線に対応したケーブルカッターとの双方の使用を不要とした電線切断工具を提供する。
【解決手段】電線切断工具1は、電線切断機構2と、持ち手となる一対の連結部材7と、を備え、電線切断機構2は、刃体3と刃体4とを支軸5を介して連結することで、切断刃311と切断刃411とが向かい合い、切断刃321と切断刃421とが向かい合うと共に、刃体3と刃体4とが支軸5を中心に回転することで、切断刃311と切断刃411とが遠近すると同時に、切断刃321と切断刃421とが遠近する構成として、電線切断機構2の向きを変えることで、切断刃311、411と切断刃321、421との切り替えを可能にする。
【選択図】図1

Description

この発明は、例えば架空状態の電線の切断に使用されるもので、電線の種類に応じて使用する切断刃を切り替えることができる電線切断工具の構造に関する。
電線の種類には、外側に被膜、中間部分にアルミニウムのより線、中心に鋼芯が入った電線(以下、アルミ線と称する。)と、外側に被膜、中央に銅のより線が入った銅線(以下、銅線)とがある。そして、高圧配電線として使用される電線はアルミ線であることが一般的であり、このような鋼芯が入った架空状態のアルミ線を切断するためには、例えば特許文献1に示されるボルトクリッパー等の切断工具が使用される。その一方で、高圧配電線以外で用いられる架空状態の銅線を切断するためには、例えば特許文献2に示されるケーブルカッター等の切断工具が使用される。
そして、間接活線作業によっては、高圧配電線の切断と高圧配電線以外の電線との双方を一貫した作業の流れの中で切断する必要がある場合がある。
特開平5−38615号公報 特開2011−78497号公
しかしながら、作業員が高圧配電線の切断と高圧配電線以外の電線との双方を切断するために、ボルトクリッパー等の切断工具とケーブルカッター等の切断工具との双方を使用する場合には、車両の搭載スペースがこれらの切断工具に取られる等の不都合を有する。そして、間接活線作業の現場が車両の進入することができない箇所だと、作業員の人力でボルトクリッパー等の切断工具とケーブルカッター等の切断工具との双方を作業現場まで運ぶことになるが、ボルトクリッパー等の切断工具とケーブルカッター等の切断工具は重量物であるので、作業員にとって双方の切断器具の運搬は重労働となり、作業員に疲れ等が出て間接活線作業の本作業に支障を生ずるおそれがある。
ここで、一方の切断工具のみの使用とすべく、ケーブルカッター等の銅線対応の切断工具を使用してアルミ線も切断することが検討されるが、アルミ線には鋼芯があるので、ケーブルカッター等の切断工具の切断刃に刃こぼれや刃欠けが生ずる等して破損したり、硬い鋼芯を切断するのに大きな力を要したりして、アルミ線の切断が上手くできないことが考えられる。この点、ボルトクリッパーは、その構造からアルミ線に鋼芯があってもアルミ線を適切に切断することが可能である。
また、一方の切断工具のみの使用とすべく、ボルトクリッパー等のアルミ線対応の切断工具を使用して銅線も切断することが検討されるが、ボルトクリッパー等の切断工具は切断刃の基部から先端にかけてのラインが直線状であるので、軟らかい銅線をボルトクリッパー等の切断工具で切断すると、銅線の切断面がつぶれてしまい、再接続等の後加工の作業が困難になるという不具合を有する。この点、ケーブルカッター等の切断工具は、切断刃の基部から先端にかけての刃先のラインに弧状の部位を有し、両切断刃で形成される略長円状の空間部分で切断すれば、銅線の切断面がきれいであり、再接続を行う銅線の切断に好適である。
そこで、本発明は、切断する電線の種類に応じて使用する切断刃を切り替えることにより、単体でありながらアルミ線と銅線との双方に対応することを可能にして、アルミ線と銅線との双方を一貫した作業で切断しなければならない場合でも、ボルトクリッパー等の切断工具とケーブルカッター等の切断工具との双方の使用を不要とした電線切断工具を提供することを目的とする。
この発明に係る電線切断工具は、第1の刃体と第2の刃体とが交点で交差して、前記第1の刃体と前記第2の刃体とが前記交点を中心に回転可能に連結されて成る電線切断機構と、前記電線切断機構と連結されて持ち手となる一対の連結部材とを備え、充電状態にある架空電線を切断する間接活作業用で用いられる電線切断工具であって、前記電線切断機構は、前記第1の刃体が、刃先が直線状に延びるラインをしている第1の切断刃を有する第1の部位と、弧状に内側に曲がった第2の切断刃を有し、前記第1の部位の長手方向に延びる延長線上から当該第1の部位の幅方向にずれた第2の部位と、前記第1の部位と前記第2の部位とを連接する連接部位とを有し、前記第2の刃体が、刃先が直線状に延びるラインをしている第1の切断刃を有する第1の部位と、弧状に内側に曲がった第2の切断刃を有し、前記第1の部位の長手方向に延びる延長線上から当該第1の部位の幅方向にずれた第2の部位と、前記第1の部位と前記第2の部位とを連接する連接部位とを有し、前記第1の刃体と前記第2の刃体とを連結して、前記第1の刃体の第1の切断刃と前記第2の刃体の第1の切断刃とを向かい合わせることで、鋼芯入りのアルミ線の切断用とし、前記第1の刃体の第2の切断刃と前記第2の刃体の第2の切断刃とを向かい合せることで、銅線の切断用とし、前記第1の刃体と前記第2の刃体とが前記交点を中心に回転することで、前記第1の刃体の第1の切断刃と前記第2の刃体の第1の切断刃とが遠近すると同時に、前記第1の刃体の第2の切断刃と前記第2の刃体の第2の切断刃とが遠近すると共に、前記第1の刃体の第1の部位と第2の部位、及び、前記第2の刃体の第1の部位と第2の部位とに、前記連結部材との連結手段がそれぞれ設けられ、前記連結部材は、棒体状のものであって、長手方向の一方端に、前記第1の刃体の第1の部位及び前記第2の刃体の第1の部位の連結手段、又は、記第1の刃体の第2の部位及び前記第2の刃体の第2の部位の連結手段との連結手段が設けられ、 対を成す前記連結部材は、取り付けられる前記第1の刃体及び前記第2の刃体の部位から同方向に平行に延設されるように接続されることを特徴としている(請求項1)。第1の刃体、第2の刃体は、それぞれ第1の部位、連接部位、第2の部位により、略S字形状をなしている。そして、第1の刃体と第2の刃体とを連結することで、電線切断機構は略X字形態をなしている。
これにより、架空状態の電線がアルミ線である場合には、第1の刃体の第1の切断刃と第2の刃体の第1の切断刃とを架空状態の電線に向けた状態とし、この電線を挟むかたちで第1の刃体の第1の切断刃と第2の刃体の第1の切断刃とを配置した後、切断刃同士が重なるまで相互に近接させていくことにより、架空状態の電線がアルミ線であっても、刃こぼれや刃欠けすることなく切断される。そして、架空状態の電線が銅線である場合には、第1の刃体の第2の切断刃と第2の刃体の第2の切断刃とを架空状態の電線に向けた状態とし、この電線を挟むかたちで第1の刃体の第2の切断刃と第2の刃体の第2の切断刃とを配置した後、切断刃同士が重なるまで相互に近接させていくことにより、架空状態の電線が銅線であっても、切断面がつぶれることなく切断される。
そして、この発明に係る電線切断工具では、前記連結部材の連結手段として、長手方向の一方端において、溝部と、固定部材が挿通する1又は2以上の通孔とが形成され、前記溝部の溝幅は、前記第1の刃体の第1の部位、第2の部位及び前記第2の刃体の第1の部位、第2の部位を挟んで固持することが可能な寸法となっていると共に、前記第1の刃体の第1の部位、第2の部位及び前記第2の刃体の第1の部位、第2の部位の連結手段として、前記連結部材の溝部で挟まれたときに、前記通孔と連通する位置に、固定部材が挿通する1又は2以上の通孔とが形成されており、前記連結部材の通孔と前記第1の刃体の第1の部位、前記第2の刃体の第1の部位の通孔又は前記連結部材の通孔と前記第1の刃体の第2の部位、前記第2の刃体の第2の部位の通孔とに固定具を挿通することで、前記電線切断機構と前記連結部材とが連結されている(請求項2)。固定具は、例えばロックピンである。
これにより、電線切断工具は、アルミ線を切断したいときには、第1の刃体の第1の部位と連結部材の長手方向の一方端が連結されると共に第2の刃体の第1の部位と連結部材の長手方向の一方端が連結されることで、アルミ線の切断に好適な電線切断工具が形成され、銅線を切断したいときには、第1の刃体の第2の部位と連結部材の長手方向の一方端が連結されると共に第2の刃体の第2の部位と連結部材の長手方向の一方端が連結されることで、銅線の切断に好適な電線切断工具が形成される。そして、電線切断工具は、電線切断機構に連結部材が連結されて持ち手部を備えたものとなるので、作業員に近接した位置にある架空状態の電線を切断したり、停電作業で電線を切断したりする際には、作業員が一対の連結部材を持って電線切断工具の電線切断機構を開閉操作することができる。
さらに、この発明に係る電線切断工具は、前記連結部材の長手方向の他方端に、全長を延ばすことが可能な間接活線工具と連結するためのコネクタが設けられている(請求項3)。全長を延ばすことが可能な間接活線工具とは、例えば共用操作棒である。
これにより、電線切断工具は、間接活線工具が持ち手部を備えたものとなり、持ち手部から電線切断機構までの距離が確保されるので、作業員から遠隔の位置にある架空状態の電線を切断したり、充電状態にある電線を間接活線作業として切断したりする際には、作業員が間接活線工具を持って遠隔から電線切断工具の電線切断機構を開閉操作することができる。
以上のように、電線切断工具は、切断するのがアルミ線である場合には、第1の刃体の第1の切断刃と第2の刃体の第1の切断刃とをアルミ線に向けて、このアルミ線を挟むかたちで第1の刃体の第1の切断刃と第2の刃体の第1の切断刃とを配置した後、切断刃同士が重なるまで相互に近接させていくことにより、刃こぼれや刃欠けすることなくアルミ線を切断することができ、切断するのが銅線である場合には、第1の刃体の第2の切断刃と第2の刃体の第2の切断刃とを銅電線に向けて、この銅線を挟むかたちで第1の刃体の第2の切断刃と第2の刃体の第2の切断刃とを配置した後、切断刃同士が重なるまで相互に近接させていくことにより、切断面がつぶれることなく銅線を切断することができる。
すなわち、電線切断工具は、第1の切断刃と第2の切断刃とを切り替えることにより、単体でアルミ線と銅線との双方を好適に切断することができるので、ボルトクリッパー等の切断工具とケーブルカッター等の切断工具との双方の使用を不要とすることが可能であり、作業員による切断工具の運搬時の労力の軽減や車両への搭載スペースの削減を図ることが可能となる。
この発明によれば、アルミ線を切断したいときには、第1の刃体の第1の部位と連結部材の長手方向の一方端が連結されると共に第2の刃体の第1の部位と連結部材の長手方向の一方端が連結されることで、アルミ線の切断に好適な電線切断工具を形成することができ、銅線を切断したいときには、第1の刃体の第2の部位と連結部材の長手方向の一方端が連結されると共に第2の刃体の第2の部位と連結部材の長手方向の一方端が連結されることで、銅線の切断に好適な電線切断工具を形成することができる。すなわち、アルミ線の切断に好適な電線切断工具と銅線の切断に好適な電線切断工具との切り替えを簡易に行うことができる。
そして、この発明によれば、電線切断工具は、電線切断機構に連結部材が連結されて持ち手部を備えたものとなるので、作業員に近接した位置にある架空状態の電線を切断したり、停電作業で電線を切断したりする際には、作業員が一対の連結部材を持って電線切断工具の電線切断機構を開閉操作することが可能となる。
特に請求項3に記載の発明によれば、電線切断工具は、間接活線工具が持ち手部を備えたものとなり、持ち手部から電線切断機構までの距離が確保されるので、作業員から遠隔の位置にある架空状態の電線を切断したり、充電状態にある電線を間接活線作業として切断したりする際には、作業員が間接活線工具を持って遠隔から電線切断工具の電線切断機構を開閉操作することが可能となる。
図1は、この発明の電線切断工具の電線切断機構の構成を示す説明図であり、図1(a)は、電線切断機構の正面図、図1(b)は、電線切断機構のA−A線断面図、図1(c)は、電線切断機構のB−B線断面図、図1(d)は、電線切断機構の側面図である。 図2は、図1に示される電線切断機構を構成する第1の刃体と第2の刃体とを示す説明図である。 図3は、電線切断工具についてアルミ線を切断するのに適した切断刃を使用可能とした構成態様を示す説明図である。 図4は、電線切断工具について銅線を切断するのに適した切断刃を使用可能とした構成態様を示す説明図である。 図5は、図1に示される電線切断機構に連結部材を連結して電線切断工具を形成する工程を示す説明図である。 図6は、図5に示される連結部材の先端の構造を示す説明図である。 図7は、図5に示される連結部材のコネクタに共用操作棒の接続部を連結して電線切断工具を間接活線工具仕様とする工程を示す説明図である。
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2において、電線切断工具1の主要な構成要素を成す電線切断機構2が示されている。この電線切断工具1は、図2に示される刃体3と刃体4とを有して構成されている。
刃体3は、図1(b)から図1(d)に示されるように、厚みの薄い部材であり、第1の部位31と、第2の部位32と、第1の部位31と第2の部位32とを連接する連接部位33とで形成されている。
刃体の第1の部位31は、直線的な形状を成し、切断刃311と、下記する連結部材7と連結するための2つの通孔312とを有している。切断刃311は、刃体の第1の部位31の側方の一方側に形成されており、切断刃311の刃先のラインは、刃体の第1の部位31の先端近傍側から連接部位33近傍側に向けて直線状に延びている。また、切断刃311の断面は、図1(b)、図1(c)に示されるように、刃体の第1の部位31側方の縁に進むに従い先細りとなって、鋭角な三角形状となっている。通孔312、312は、この実施形態では、刃体の第1の部位31の長手方向に沿って並んだ配置となっている。切断刃311は、アルミ線P1の鋼芯に刃が負けないように、刃の厚みが下記する切断刃321よりも厚くなっている。これは、下記する切断刃411でも同様である。
刃体の第2の部位32は、曲線的な形状をなし、切断刃321と、下記する連結部材7と連結するための2つの通孔322とを有している。そして、刃体の第2の部位32は、刃体の第1の部位31の長手方向に延びる延長線上から当該刃体の第1の部位31の幅方向(短手方向)にずれた位置にある。切断刃321は、刃体の第2の部位32の湾曲の内周側(刃体の第1の部位31の切断刃311が形成された側方とは反対側の側方に連なる側方)に形成されている。切断刃321の刃先のラインは、刃体の第2の部位32の先端近傍側から連接部位33近傍側に向けて弧状に延びている。また、切断刃321の断面は、図1(b)、図1(c)に示されるように、刃体の第2の部位32側方の縁に進むに従い先細りとなって、鋭角な三角形状となっている。通孔322、322は、この実施形態では、刃体の第1の部位31の通孔312、312を結ぶ直線に対し、刃体の第1の部位31の幅方向に平行移動するかたちで延びた直線上にて並んだ配置となっている。切断刃321の厚みが相対的に薄いのは、銅線P2の被膜に刃を入れやすくするためである。これは、下記する切断刃421でも同様である。
刃体の連接部位33は、刃体の第1の部位31と、この刃体の第1の部位31に対し当該刃体の第1の部位31の幅方向にずれた刃体の第2の部位32とを連接すべく、刃体の第1の部位31の長手方向に対し斜めに延びる形状となっている。そして、刃体の連接部位33には、下記する支軸5を挿通させるための通孔331が形成されている。
刃体4は、図2に示されるように、刃体3に対し回転対称の物(同じ形態の物)となっているが、便宜上、刃体3と異なる符号を付しつつ下記に説明する。
刃体4は、図1(b)から図1(d)に示されるように、刃体3と同様に、厚みの薄い部材であり、第1の部位41と、第2の部位42と、第1の部位41と第2の部位42とを連接する連接部位43とで形成されている。
刃体の第1の部位41は、直線的な形状を成し、切断刃411と、下記する連結部材7と連結するための2つの通孔412とを有している。切断刃411は、刃体の第1の部位41の側方の一方側に形成されており、切断刃411の刃先のラインは、刃体の第1の部位41の先端近傍側から連接部位43近傍側に向けて直線状に延びている。また、切断刃411の断面は、図1(b)、図1(c)に示されるように、刃体の第1の部位41側方の縁に進むに従い先細りとなって、鋭角な三角形状となっている。通孔412、412は、この実施形態では、刃体の第1の部位41の長手方向に沿って並んだ配置となっている。
刃体の第2の部位42は、曲線的な形状をなし、切断刃421と、下記する連結部材7と連結するための2つの通孔422とを有している。そして、刃体の第2の部位42は、刃体の第1の部位41の長手方向に延びる延長線上から当該刃体の第1の部位41の幅方向(短手方向)にずれた位置にある。切断刃421は、刃体の第2の部位42の湾曲の内周側(刃体の第1の部位41の切断刃411が形成された側方とは反対側の側方に連なる側方)に形成されている。切断刃421の刃先のラインは、刃体の第2の部位42の先端近傍側から連接部位43近傍側に向けて弧状に延びている。また、切断刃421の断面は、図1(b)、図1(c)に示されるように、刃体の第2の部位42側方の縁に進むに従い先細りとなって、鋭角な三角形状となっている。通孔422、422は、この実施形態では、刃体の第1の部位31の通孔412、412を結ぶ直線に対し、刃体の第1の部位41の幅方向に平行移動するかたちで延びた直線上にて並んだ配置となっている。
刃体の連接部位43は、刃体の第1の部位41と、この刃体の第1の部位41に対し当該刃体の第1の部位41の幅方向にずれた刃体の第2の部位42とを連接すべく、刃体の第1の部位41の長手方向に対し斜めに延びる形状となっている。そして、刃体の連接部位43には、下記する支軸5を挿通させるための通孔431が形成されている。
刃体3と刃体4とを相対的に回転可能に連結するための支軸5は、図1(d)に示されるように、連接部位33、43の通孔331、431の内径寸法よりも大きな外径寸法の頭部51と、この頭部51から延び、連接部位33、43の通孔331、431の内径寸法より若干小さな内径寸法の軸棒52とで構成されている。軸棒52は、ナット6が外挿される部位が螺子切され、通孔331、431内となる部位は螺子切されていない。ナット6は、図1(d)に示されるように、連接部位33、43の通孔331、431の内径寸法よりも大きな外形状と、支軸5の軸棒52に外挿可能な内径寸法を有する螺子切り孔とを有する円環状のものである。
このような構成の刃体3と刃体4とについて、交差する形で重ね合せ、通孔331と通孔431とを連通させ、この通孔331、431に支軸を挿通し、支軸5の通孔331、431から突出した部位にナット6を螺合して、刃体3と刃体4とを回転可能に連結することで電線切断機構2を形成した場合には、図3、図4に示されるように、刃体3の切断刃311と刃体4の切断刃411とが向かい合い、刃体3の切断刃321と刃体4の切断刃421とが向かい合うと共に、刃体3と刃体4とが支軸5を中心に回転することで、刃体3の切断刃311と刃体4の切断刃411とが遠近すると同時に、刃体3の切断刃321と刃体4の切断刃421とが遠近するものとなる。
しかも、図1(a)に示されるように刃体3と刃体4とを閉じた状態では、対象物(下記するアルミ線P1や銅線P2)を完全に切断することが可能なように、切断刃311の刃先と切断刃411の刃先とが図1(b)に示されるように少し重なると共に、切断刃321の刃先と切断刃421の刃先とが図1(c)に示されるように少し重なるようになっている。
そして、特に図2に示されるように、切断刃311は、刃先のラインが刃体の第1の部位31の先端近傍側から連接部位33近傍側に向けて直線状に延びていると共に、切断刃411は、刃先のラインが刃体の第1の部位41の先端近傍側から連接部位43近傍側に向けて直線状に延びたものとなっているので、図3に示されるように、切断刃311、411間にアルミ線P1を介在させた後、支軸5を中心として刃体3と刃体4とを回転させて、切断刃311、411を閉じることで、アルミ線P1が鋼芯入りであっても、刃こぼれや刃欠けをすることなく、アルミ線P1を確実に切断することができる。
また、特に図2に示されるように、切断刃321は、刃先のラインが刃体の第2の部位32の先端近傍側から連接部位33近傍側に向けて弧状に延びていると共に、切断刃421は、刃先のラインが刃体の第2の部位42の先端近傍側から連接部位43近傍側に向けて弧状に延びたものとなっており、切断刃321と切断刃421とでその間に略長円状の空間部が形成されるので、図4に示されるように、切断刃321、421間の略長円状の空間部内に銅線P2を介在させた後、支軸5を中心として刃体3と刃体4とを回転させて、切断刃321、421を閉じることで、銅線P2が軟らかくても、その断面形状をつぶすことなく、銅線P2を確実に切断することができる。
つぎに、この電線切断機構2を有する電線切断工具1として、アルミ線P1切断用の電線切断工具1と銅線P2切断用の電線切断工具1とをそれぞれ形成すための刃体3、4や連結部材7の構成並びに連結工程について、図5及び図6を用いて説明する。
連結部材7は、例えば長尺の円棒等の棒体状のもので、図5に示されるように、長手方向の一方端側には、2つの通孔72が形成されている。連結部材7の通孔72と通孔72との間隔は、刃体の第1の部位31が有する通孔312と通孔312との間隔、刃体の第2の部位32が有する通孔322と通孔322との間隔、刃体の第1の部位41が有する通孔412と通孔412との間隔、及び、刃体の第2の部位42が有する通孔422と通孔422との間隔と同じになっている。
また、連結部材7は、図6に示されるように、長手方向の一方端のうち通孔72が形成された側には、連結部材7の長手方向(軸方向)に延びる溝部71が形成されている。この溝部71は、双方の通孔72と直交するかたちになっており、その短手方向に沿った溝幅は、刃体3、4の第1の部位31、41及び第2の部位32、42の厚みと略同じとなっている。そして、溝部71の長手方向の一方端からの深さは、溝部71内に刃体の第1の部位31、刃体の第2の部位32、刃体の第1の部位41又は刃体の第2の部位42を溝部71の底面に当たるまで挿入させた時に、各通孔312、322、412、422と連通するように設定されている。
このような刃体の第1の部位31、刃体の第2の部位32、刃体の第1の部位41及び刃体の第2の部位42の通孔312、322、412、422の構成、並びに、連結部材7の構成とすることで、所要の工程を経ることにより、連結部材7は電線切断機構2の刃体3、4に連結されて、電線切断工具1が形成される。
図5の白抜き矢印に示されるように、一方の連結部材7を移動させて、溝部71で刃体の第2の部位32を外挿し、更に、通孔72、72と通孔322、322とをそれぞれ連通させた後、例えばロックピン等の固定具8を通孔72と通孔322とに挿通させると共に、もう一方の連結部材7を移動させて、溝部71で刃体の第2の部位42を外挿し、更に、通孔72、72と通孔422、422とをそれぞれ連通させた後、例えばロックピン等の固定具8を通孔72と通孔422とに挿通させる。これにより、連結部材7が持ち手部として機能し、且つ、切断刃311、411によるアルミ線P1の切断に好適な電線切断工具1が形成される。ロックピンは、例えばバネに抗してボルトを押し付け、反対側の螺子孔に螺合させることで留める構造となっている。
尚、切断刃321、421による銅線P2の切断に好適な電線切断工具1を形成するためには、図示しないが、連結部材7を移動させて、溝部71で刃体の第1の部位31を外挿し、更に、通孔72、72と通孔312、312とをそれぞれ連通させた後、例えばロックピン等の固定具8を通孔72と通孔312とに挿通させると共に、連結部材7を移動させて、溝部71で刃体4の第1の部位41を外挿し、更に、通孔72、72と通孔412、412とをそれぞれ連通させた後、例えばロックピン等の固定具8を通孔72と通孔412とに挿通させれば良い。
これにより、連結部材7を刃体の第2の部位32、刃体の第2の部位42に連結させるか、連結部材7を刃体の第1の部位31、刃体の第2の部位41に連結させるかによって、アルミ線P1の切断に好適な切断刃311、411と銅線P2の切断に好適な切断刃321、421との切り替え、ひいてはアルミ線P1の切断に対応した電線切断工具1と銅線P2の切断に対応した電線切断工具1との切り替えが可能である。また、この電線切断工具1は、停電作業等での使用に有意義である。
更に、この電線切断工具1を間接活線作業に好適な工具とするための連結部材7及び共用操作棒9の構成及び工程について、図5及び図6を用いて説明する。
共用操作棒9の接続部91は、それ自体は公知のもので、頭部92の頂部から突出した突起部93と頭部92の側面から対称な位置となるように突出した2つの側方突起部94とで構成されている。符号95はロックナットを指しており、このロックナット95を所定方向に回転させることで下記する連結部材7のコネクタ73と強固に締結し合うようにすることができる。
コネクタ73も、その構造自体は公知のもので、図5、図6に示されるように、連結部材7の長手方向のうち溝部71を有する側と反対側に設けられている。コネクタ73は、共用操作棒9の接続部91を構成する頭部92を挿入可能な有底の孔部(図示せず。)がその下端側から軸方向に沿って形成されている。そして、この孔部は、当該孔部の中心を基準として略対象となるように位置に2つのスリット部74aが形成されている。これらのスリット74は、孔部の開口端から当該孔部の軸方向に沿ってその途中(接続部91の下端から突起部93までと同じ寸法)まで延びた後に当該孔部の径方向の両側に向って延びる略T字状の形状をなしている。すなわち、スリット74は、孔部の軸方向に沿って延びるスリット部74aと孔部の径方向に沿って延びるスリット部74bとから構成されている。
このような連結部材7のコネクタ73と共用操作棒9の接続部91との構成により、側方突起部94をスリット74のスリット部74aに通すようにしてコネクタ73の孔部に接続部91の頭部92を押入れ、共用操作棒9或いはコネクタ73の一方を回転させることにより、頭部92の側方突起部94がスリット74のスリット部74bの窪み部に収まり、共用操作棒9の接続部91と接続状態となり、電線切断工具1の全長が延びる。
これにより、電線切断機構2から共用操作棒9の持ち手部分までの距離が確保されるので、共用操作棒9が連結部材7のコネクタ73に連結された電線切断工具1を間接活線工具として用いることが可能となる。
1 電線切断工具
2 電線切断機構
3 刃体
31 刃体の第1の部位
311 切断刃
312 通孔(連結手段)
32 刃体の第2の部位
321 切断刃
322 通孔(連結手段)
33 連接部位
331 通孔
4 刃体
41 刃体の第1の部位
411 切断刃
412 通孔(連結手段)
42 刃体の第2の部位
421 切断刃
422 通孔(連結手段)
43 連接部位
431 支軸孔
5 支軸
6 ナット
7 連結部材
71 溝部
72 通孔
73 コネクタ
74 スリット
74a スリット部
74b スリット部
8 ロックピン
9 共用操作棒
91 接続部
92 頭部
93 突起部
94 側方突起部
P1 アルミ線
P2 銅線

Claims (3)

  1. 第1の刃体と第2の刃体とが交点で交差して、前記第1の刃体と前記第2の刃体とが前記交点を中心に回転可能に連結されて成る電線切断機構と、前記電線切断機構と連結されて持ち手となる一対の連結部材とを備え、充電状態にある架空電線を切断する間接活作業用で用いられる電線切断工具であって、
    前記電線切断機構は、
    前記第1の刃体が、刃先が直線状に延びるラインをしている第1の切断刃を有する第1の部位と、弧状に内側に曲がった第2の切断刃を有し、前記第1の部位の長手方向に延びる延長線上から当該第1の部位の幅方向にずれた第2の部位と、前記第1の部位と前記第2の部位とを連接する連接部位とを有し、
    前記第2の刃体が、刃先が直線状に延びるラインをしている第1の切断刃を有する第1の部位と、弧状に内側に曲がった第2の切断刃を有し、前記第1の部位の長手方向に延びる延長線上から当該第1の部位の幅方向にずれた第2の部位と、前記第1の部位と前記第2の部位とを連接する連接部位とを有し、
    前記第1の刃体と前記第2の刃体とを連結して、前記第1の刃体の第1の切断刃と前記第2の刃体の第1の切断刃とを向かい合わせることで、鋼芯入りのアルミ線の切断用とし、前記第1の刃体の第2の切断刃と前記第2の刃体の第2の切断刃とを向かい合せることで、銅線の切断用とし、
    前記第1の刃体と前記第2の刃体とが前記交点を中心に回転することで、前記第1の刃体の第1の切断刃と前記第2の刃体の第1の切断刃とが遠近すると同時に、前記第1の刃体の第2の切断刃と前記第2の刃体の第2の切断刃とが遠近すると共に、
    前記第1の刃体の第1の部位と第2の部位、及び、前記第2の刃体の第1の部位と第2の部位とに、前記連結部材との連結手段がそれぞれ設けられ、
    前記連結部材は、
    棒体状のものであって、長手方向の一方端に、前記第1の刃体の第1の部位及び前記第2の刃体の第1の部位の連結手段、又は、記第1の刃体の第2の部位及び前記第2の刃体の第2の部位の連結手段との連結手段が設けられ、
    対を成す前記連結部材は、取り付けられる前記第1の刃体及び前記第2の刃体の部位から同方向に平行に延設されるように接続される
    ことを特徴とする電線切断工具。
  2. 前記連結部材の連結手段として、長手方向の一方端において、溝部と、固定部材が挿通する1又は2以上の通孔とが形成され、前記溝部の溝幅は、前記第1の刃体の第1の部位、第2の部位及び前記第2の刃体の第1の部位、第2の部位を挟んで固持することが可能な寸法となっていると共に、
    前記第1の刃体の第1の部位、第2の部位及び前記第2の刃体の第1の部位、第2の部位の連結手段として、前記連結部材の溝部で挟まれたときに、前記通孔と連通する位置に、固定部材が挿通する1又は2以上の通孔とが形成されており、
    前記連結部材の通孔と前記第1の刃体の第1の部位、前記第2の刃体の第1の部位の通孔又は前記連結部材の通孔と前記第1の刃体の第2の部位、前記第2の刃体の第2の部位の通孔とに固定具を挿通することで、前記電線切断機構と前記連結部材とが連結されていることを特徴とする請求項1に記載の電線切断工具。
  3. 前記連結部材の長手方向の他方端に、全長を延ばすことが可能な間接活線工具と連結するためのコネクタが設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電線切断工具。
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