JP2015177677A - 油圧カッター - Google Patents

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【課題】絶縁操作棒の先端部にカッター本体が設けられている油圧カッターにおいて、切断しようとする架線の意図する位置にカッター本体を確実に固定することが可能な油圧カッターを提供する。【解決手段】一対の刃体11,12を支持する支持軸13の両端部に一対のアーム片とこれらアーム片の基端部を連結する連結部とを備えたロック金具20を回動自在に取り付け、一方のアーム片21の先端部を一方の刃体11の先端部に近接させると共に他方のアーム片22の先端部を他方の刃体12の先端部に近接させるようにロック金具に回動力を付勢する付勢手段(引っ張りばね30)を設け、一対の刃体間に挿入される電線100を一方のアーム片に押し当てることによりロック金具を付勢手段による付勢力に抗して回動させ、電線を他方のアーム片と一方の刃体との間で保持する。【選択図】図2

Description

本発明は、架線を切断するために用いられる油圧式のカッターに関し、特に、架線に対する切断時の位置ずれを防止することが可能な油圧カッターに関する。
間接活線作業において架空電線を切断する際には、間接活線工法用の油圧カッターを使用するようにしている。
そのような油圧カッターとしては、例えば、下記する特許文献1に示されるように、一対の刃体を備えたカッター本体(油圧カッター30)と操作スイッチ部分とを油圧ホース31の接続部分と共に絶縁性のグリップ部付きホルダボディで一体に被覆して握持できるように構成し、油圧ホースの端部にカプラを取り付け、この油圧ホース31に沿わせて、一端部が操作スイッチと接続し他端部にコンセントを備えた操作用コードを取り付け、カプラとコンセントとを油圧ポンプ装置に接続し、ホルダボディのグリップ部を握持してその部分の操作スイッチを押すことで油圧ポンプ装置を遠隔操作して作動させ、油圧カッターによる電線の切断を行えるようにしたものが公知となっている。
また、間接活線作業において、図5に示されるような油圧カッター1も用いられている。この油圧カッター1は、一対の刃体(第1の刃体11,第2の刃体12)を備えたカッター本体2を絶縁操作棒3の先端部にアダプタ4を介して取り付けるようにしたもので、カッター本体2は、図6に示されるように、一対の刃体11,12をそれぞれの基端部で一対の支持板14に支持された支持軸13に相対回転可能に取り付け、この一対の刃体11,12を油圧を利用して図示しない圧縮機構により開閉動作させるようにしている。このカッター本体2の基端には、前記アダプタ4を介して油圧ホース5が接続され、この油圧ホース5の基端は、カプラ6を介して図示しない油圧ポンプに接続されるようになっている。カッター本体2は、油圧ポンプから油圧ホース5を介して供給される圧送油により、図示しない圧縮機構により一対の刃体11,12を閉じるようになっている。
絶縁操作棒3の下部に位置するグリップ部3aには、操作スイッチ8が取り付けられており、この操作スイッチ8にリモートコントロール用のコード9を接続し、このコード9の基端をメタルコンセント10を介して油圧ポンプに接続し、操作スイッチ8を操作することで油圧ポンプを作動させ、カッター本体内の圧縮機構を動作させて一対の刃体を閉じたり、油圧ポンプを停止させて一対の刃体を開いたりすることができるようになっている。
実開平6−71079号公報
ところで、上述した前者の間接活線用の油圧カッターにおいては、油圧ホースの接続部分にグリップ部が設けられることから、刃体とグリップ部との距離は短く、電線の切断時に油圧カッターが意図する箇所からずれてしまう恐れは殆どない。
これに対して、図5に示される後者の油圧カッターにおいては、遠隔操作する操作スイッチ部分が絶縁操作棒の下部にあり、操作スイッチと刃体とが離れているため、しっかり操作棒を保持していても、電線の切断時にカッター本体の刃体が意図する箇所からずれてしまい、意図する箇所と異なる箇所を切断してしまう不都合がある。
このため、切断箇所がずれたことにより、切断箇所の近傍で電線を把持している間接活線工具に思わぬ衝撃がかかり、把持している間接活線工具から電線が外れて充電部と接触し、地絡事故を誘発するなどの不都合が懸念される。
本発明は係る事情に鑑みてなされたものであり、絶縁操作棒の先端部にカッター本体が設けられている油圧カッターにおいて、切断しようとする架線の意図する位置にカッター本体を確実に固定することが可能な油圧カッターを提供することを主たる課題としている。
上記課題を達成するために、本発明に係る油圧カッターは、一対の刃体をそれぞれの基端部で共通の支持軸を中心として相対的に回転可能に支持し、この一対の刃体を油圧を利用して開閉動作させるカッター本体を備え、このカッター本体を絶縁操作棒の先端部に取り付けて構成されるものであり、前記支持軸の両端部に、前記一対の刃体の先端部側に向けて開放するように延設された一対のアーム片とこれらアーム片の基端部を連結する連結部とを備えたロック金具を前記連結部の部分で回動自在に取り付け、 前記ロック金具の一方のアーム片の先端部を前記カッター本体の一方の刃体の先端部に近接させると共に前記ロック金具の他方のアーム片の先端部を前記カッター本体の他方の刃体の先端部に近接させるように(前記一対のアーム片の先端部間の間隙を前記一対の刃体の先端部間の間隙に合わせるように)前記ロック金具に回動力を付勢する付勢手段を設け、前記一対の刃体間に挿入される電線を一方のアーム片に押し当てることにより前記ロック金具を前記付勢手段による付勢力に抗して回動させ、これにより前記電線を前記他方のアーム片と前記一方の刃体との間で保持することを特徴としている。
したがって、上述の油圧カッターを用いれば、電線を一対の刃体間に挿入すると、これと同時に電線は一対のアーム片間に挿入されることになり、一方のアーム片にこの電線を押し当てると、ロック金具は、付勢部材の付勢力に抗して回動し、電線が他方のアーム片と一方の刃体との間に挟みこまれて保持されることになる。この際、電線は、一方の刃体に押し当てられるので、その刃体は電線の被覆に食い込み、電線が自身の軸線に沿ってずれることがなくなる。このため、油圧カッターは、一対の刃体の両脇に設けられたロック金具により切断しようとする電線の箇所に固定されることになり、この状態で油圧カッターを動作させて一対の刃体を閉じれば、電線の意図する箇所を確実に切断することが可能となる。
ここで、一対の刃体を支持する支持軸が刃体の両側に設けられた一対の支持板によって支持されている場合には、前記ロック金具は、前記一対の支持板の更に外側に設けるようにするとよい。
このような構成とすることで、従来の油圧カッターの構成を変えることなくロック金具を設けることができ、電線の切断機能に影響を与えることがなくなり、また、電線を保持するロック金具の間隔をできるだけ大きく確保することが可能となり、電線の安定した保持状態を形成することが可能となる。
また、前記他方のアーム片は、前記一方のアーム片に向けて湾曲していることが好ましい。他方のアーム片は一方のアーム片よりも短くても差し支えないが、上述のように他方のアーム片を湾曲させることで、電線を他方のアーム片と一方の刃体との間から外れにくくすることが可能となり、他方のアーム片と一方の刃体との間で電線をよりしっかり保持することが可能となる。
なお、付勢手段として、ロック金具の他方のアーム片を一方の刃体から離間させる方向へ付勢する弾性部材によって構成する場合には、一対の刃体間に挿入される電線を一対のアーム片間に確実に挿入できるようにするために、一方の刃体側に、一方のアーム片の他方の刃体側への回動範囲を規制する規制部材を更に設けるようにしてもよい。
このような構成により、ロック金具が付勢手段により他方の刃体側に回動し過ぎて電線が一対のアーム片間に挿入しにくくなる不都合を回避することが可能となる。
なお、電線に対してアーム片の滑りを抑制するために、前記一対のアーム片の内側面に、ローレットなどの滑り止め手段を設けるようにしてもよい。
以上述べたように、本発明に係る油圧カッターによれば、一対の刃体を支持する支持軸の両端部に、一対の刃体の先端部側に向けて開放するように延設された一対のアーム片を備えたロック金具を回動自在に設け、それぞれのロック金具に一対のアーム片の先端部間の間隙を一対の刃体の先端部間の間隙に合わせるように回動力を付勢する付勢手段を設け、一対の刃体間に挿入される電線を一方のアーム片に押し当てることによりロック金具を付勢手段による付勢力に抗して回動させ、電線を他方のアーム片と一方の刃体との間で保持するようにしたので、油圧カッターの位置を意図する電線の位置に確実に固定することが可能となる。
図1は、本発明に係る油圧カッターの構成例を示す外観図である。 図2は、本発明に係る油圧カッターのカッター本体の刃体とロック金具とを示す図であり、(a)は、ロック金具のアーム片の先端部間の間隙を一対の刃体の先端部間の間隙にできるだけ合わせた状態を示す図、(b)は、(a)の状態からロック金具を回動させて、ロック金具のアーム片の先端部間の間隙と一対の刃体の先端部間の間隙との重なり合う範囲を狭めた状態を示す図、(c)は、(a)を上方から見た図である。 図3は、本発明に係る油圧カッターのカッター本体の刃体とロック金具とを示す斜視図である。 図4(a)は、本発明に係る油圧カッターのカッター本体の一対の刃体間に電線を挿入する前の状態を示す図であり、 図4(b)は、本発明に係る油圧カッターのカッター本体の一対の刃体間に電線を挿入した状態を示す図である。 図5は、従来の油圧カッターを示す外観図である。 図6は、従来の油圧カッターのカッター本体の刃体付近を示す図であり、(a)は、その側面図、(b)は、その斜視図である。
以下、本発明に係る油圧カッターの実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1において、本発明に係る油圧カッターが示され、この油圧カッター1は、一対の刃体(第1の刃体11、第2の刃体12)を備えたカッター本体2を絶縁操作棒3の先端部にアダプタ4を介して取り付けられている。
アダプタ4は、一端部に絶縁操作棒3の先端部に接続される菊座41を備え、他端部にカッター本体2を支持する連結ヘッド42が設けられている。
この連結ヘッド42には、カッター本体2を0度、45度、又は90度に角度調節して固定できるように角度調整つまみ43が設けられている。また、この連結ヘッド42の下面には、油圧ホース5を接続する継手44が設けられ、この継手44に油圧ホース5が接続されている。この油圧ホース5の基端は、カプラ6を介して図示しない油圧ポンプに接続できるようになっている。なお、油圧ホース5は、支持バンド7で絶縁操作棒3に沿って固定されている。
カッター本体2は、図2及び図3にも示されるように、その先端部に一対の刃体(第1の刃体11、第2の刃体12)が回転可能に取り付けられ、その基端側に、前記油圧ホース5を介して供給される圧送油により一対の刃体を閉方向に動作させ、圧送油の油圧を開放することにより一対の刃体を開方向に動作させる図示しない圧縮機構が設けられている。
カッター本体2の先端部に設けられる一対の刃体(第1の刃体11、第2の刃体12)は、共通の支持軸13を中心として相対的に回転可能に取り付けられているもので、この例では、第1の刃体11が補強体15と一体をなして回動し、第2の刃体12が第1の刃体11と補強体15との間を回動するように構成されている。
第1の刃体11と補強体15の外側には、これらを挟み込むように、一対の支持板14が配設され、この一対の支持板14に第1の刃体11と第2の刃体12を支持する支持軸13の両端部近傍が支持されている。
それぞれの刃体11.12は、互いに向かい合う内側の辺が中間部を最も窪ませるように湾曲した形状に形成させ、また、支持軸13上で隣接させて設けられ、互いに向かい合う内側の辺を鋭利に形成して、その部分に互いに摺接可能とする刃先11a,12aが形成されている。
そして、一対の支持板14の更に外側には、第1の刃体11と第2の刃体12との間に挿入される電線を保持固定するためのロック金具20が設けられている。
このロック金具20は、支持軸13の支持板14から突出した両端部に、回転自在に取り付けられているもので、第1の刃体11と第2の刃体12のそれぞれの先端部側に向けて開放するように延設された第1のアーム片21及び第2のアーム片22と、これらアーム片を連結し、支持軸14に回転自在に外装された連結部23とを備えたV字形状に形成されている。
第1のアーム片21は、その先端部の支持軸13からの距離が第1の刃体11の先端部の支持軸13からの距離とほぼ等しく形成され、また、第2のアーム片22も、その先端部の支持軸13からの距離が第2の刃体12の先端部の支持軸13からの距離とほぼ等しく形成されている。この例では、第1のアーム片21は、直線状に形成され、これに対して、他方のアーム片22は、第1のアーム片21よりも短く形成され、また、第1のアーム片21に向けて湾曲させた形状に形成されている。
また、第1のアーム片21と第2のアーム片22は、支持軸13の軸線方向から見た場合に、第1のアーム片21の先端部が第1の刃体11の先端部近接に位置する場合に、第2のアーム片22の先端部が第2の刃体12の先端部近接に位置するように形成されている。したがって、第1のアーム片21と第2のアーム片22のそれぞれの先端部の離間距離は、第1の刃体11と第2の刃体12が開いた状態において、それぞれの刃体の先端部の離間距離に略等しく形成されている。
このようなロック金具20において、第2のアーム片22には、この第2のアーム片22を第2の刃体12側に向けて付勢する付勢部材が設けられている。この付勢部材は、この例では、引っ張りばね30で構成され、一端が第2のアーム片22の中間部に設けられたピン31に固定され、他端が支持板14の側面の支持軸13より第2の刃体側にずれた位置に設けられたピン32に固定されている。
したがって、一対のロック金具20は、第1のアーム片21に対して引っ張りばね30の付勢力に打ち勝つ逆方向に回転力がかからない限り、第2のアーム片22が第2の刃体12側に引き寄せられた状態にあり、第1のアーム片21に引っ張りばね30の付勢力に打ち勝つ逆方向に回転力が作用した場合には、引っ張りばね30の付勢力に抗してロック金具20が回動し、第2のアーム片22を第1の刃体11側に回動させることができるようになっている。
なお、第1のアーム片21の第2の刃体側へ向けて回動する範囲(ロック金具20が引っ張りばね30によって第2の刃体側に向けて回動する範囲)は、第1の刃体11および補強体の先端部において側面に設けられたピン33によって規制され、必要以上にロック金具20が回動して一対のアーム片の開口部が一対の刃体の開口部からずれないようにしている。さらに、第1のアーム片21と第2のアーム片22の互いに向かい合う内側の部分には、ローレット25が形成されている。
この例において、第1のアーム片21がピン33に当接した状態(第2のアーム片22が第1の刃体11から最も離間した状態)において、側面視で第2のアーム片22の先端部と第1の刃体11の先端部との間隔L1は、切断しようとする電線100の直径Rよりも大きくなり(L1>R)、また、第1のアーム片21の内側面(内側の縁)が側面視で第1の刃体11の刃先11aとほぼ一致するまで回動した状態(図2(b)の状態)においては、側面視で第2のアーム片22の先端部と第1の刃体11の先端部との間隔L2は、電線100の直径Rよりも小さく(L2<R)なるようになっている。
また、第1のアーム片21がピン33に当接した状態においては、第1のアーム片の内側面(内側の縁)が第1の刃体の刃先よりも内側(第2の刃体側)に突出した状態となり、一対の刃体間に挿入される電線100が第1の刃体11に接触するより前に第1のアーム片21に当接されるようになっている。
なお、絶縁操作棒3の下部に設けられたグリップ部3aには、操作スイッチ8が取り付けられており、この操作スイッチ9にリモートコントロール用のコード9を接続し、このコード9の基端をメタルコンセント10を介して図示しない油圧ポンプに接続するようにしている。この操作スイッチ8を操作することで油圧ポンプを作動させ、油圧ホース5を介して供給される圧送油によりカッター本体内の圧縮機構を動作させて一対の刃体(第1の刃体11、第2の刃体12)を閉じたり、油圧ポンプを停止させて油圧を開放し、一対の刃体を開いたりすることができるようになっている。
以上の構成において、油圧カッター1を用いて架空電線100を切断する作業について説明すると、先ず、操作スイッチ8をOFFにしてカッター本体2の一対の刃体(第1の刃体11、第2の刃体12)を開いた状態にしておく。この状態においては、支持軸13の両端部に設けられたロック金具20は、引っ張りばね30により第2のアーム片22が第2の刃体12側に寄せられ、第1のアーム片21がピン33に当接した状態となり、ロック金具20が最も第2の刃体に寄せられた状態、即ち、ロック金具20の第1のアーム片21と第2のアーム片22の先端部間の間隙が第1の刃体11と第2の刃体12の先端部間の間隙にできるだけ一致する位置にロック金具20が回動した状態となり、一対の刃体間(第1の刃体11と第2の刃体との間)、及び、一対のアーム片間(第1のアーム片21と第2のアーム片22との間)に電線100の受け入れが可能な状態となる。
この状態で、電線100を一対の刃体間に挿入すると、電線100は、一対のアーム片間にも挿入される。この際、電線100が第2のアーム片22に当接してこの第2のアーム片22に押し付けられても、ロック金具20は、第1のアーム片がピン33に当接されてこれ以上の回動が阻止されているので、電線100は第2のアーム片22の内側面(内側の縁)に沿って連結部23に寄せられる。これに対して電線100が第1のアーム片21に押し付けられると、ロック金具20は、引っ張りバネ30のバネ力に抗して回動し、このロック金具20の回動により第2のアーム片22が第1の刃体11側へ寄せられる。
したがって、油圧カッター1の絶縁操作棒3を持ってカッター本体2を架空電線100にアプローチし、電線100を一対の刃体間に挿入すると、これと同時に電線100が一対のアーム片間に挿入し、この挿入された電線100を第1のアーム片21に押し付けるようにカッター本体2を動かすと、ロック金具20が引っ張りばね30のばね力に抗して回動し、電線100を第1の刃体11に当接させると共に、第2のアーム片22と第1の刃体11との間に挟み込んで保持することになる。
この際、第1の刃体11は電線100の被覆に食い込むので、第2のアーム片22と第1の刃体11との間に電線を保持した状態においては、カッター本体の電線に対する位置ずれがなくなる。また、ロック金具20は、支持軸13の両端部に設けられているので(一対の刃体を間に挟み込むように両側に設けられているので)、間隔を空けた2箇所で電線を保持することが可能となり、安定した保持状態が形成される。特にこの例では、第2のアーム片22が第1のアーム片21に向かって湾曲しているので、第2のアーム片22と第1の刃体11との間に配置された電線100の保持状態が外れにくくなり、カッター本体2の位置ずれをより効果的に抑えることが可能となる。
このため、カッター本体2の電線100に対する位置がこの一対のロック金具20により固定され、このまま操作スイッチ8を操作すれば、電線100の切断しようとする意図する箇所を確実に切断することが可能となる。
なお、上述の構成においては、ロック金具20の第1のアーム片21の先端部をカッター本体2の第1の刃体11の先端部に近接させると共に第2のアーム片22の先端部を第2の刃体12の先端部に近接させるようにロック金具20に回動力を付勢する付勢手段として、第2のアーム片21と支持板14との間に設けられた引張りばね30によって構成するようにしたが、どのようの機能を実現できる構成であれば、これに限定されるものではなく、例えば、第1のアーム片とピン33との間に引っ張りばねを設ける等、他の構成で代用してもよい。
1 油圧カッター
2 カッター本体
3 絶縁操作棒
11 第1の刃体
12 第2の刃体
14 支持板
20 ロック金具
21 第1のアーム片
22 第2のアーム片
25 ローレット
30 引っ張りばね
33 ピン

Claims (5)

  1. 一対の刃体をそれぞれの基端部で共通の支持軸を中心として相対的に回転可能に支持し、この一対の刃体を油圧を利用して開閉動作させるカッター本体を備え、このカッター本体を絶縁操作棒の先端部に取り付けて構成される油圧カッターにおいて、
    前記支持軸の両端部に、前記一対の刃体の先端部側に向けて開放するように延設された一対のアーム片とこれらアーム片の基端部を連結する連結部とを備えたロック金具を前記連結部の部分で回動自在に取り付け、
    前記ロック金具の一方のアーム片の先端部を前記カッター本体の一方の刃体の先端部に近接させると共に前記ロック金具の他方のアーム片の先端部を前記カッター本体の他方の刃体の先端部に近接させるように前記ロック金具に回動力を付勢する付勢手段を設け、
    前記一対の刃体間に挿入される電線を一方のアーム片に押し当てることにより前記ロック金具を前記付勢手段による付勢力に抗して回動させ、これにより前記電線を前記他方のアーム片と前記一方の刃体との間で保持することを特徴とする油圧カッター。
  2. 前記一対の刃体は、前記支持軸の両側に設けられた一対の支持板の間に支持され、前記ロック金具は、前記一対の支持板の更に外側に設けられていることを特徴とする請求項1記載の油圧カッター。
  3. 前記他方のアーム片は、前記一方のアーム片に向けて湾曲していることを特徴とする請求項1又は2記載の油圧カッター。
  4. 前記付勢手段は、前記ロック金具の他方のアーム片を前記一方の刃体から離間させる方向へ付勢する弾性部材により構成し、
    前記一方の刃体側には、前記一方のアーム片の前記他方の刃体側への回動範囲を規制する規制部材が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の油圧カッター。
  5. 前記一対のアーム片の内側面には、滑り止め手段が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4記載の油圧カッター。
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