JP2008042987A - 間接活線作業用把持具 - Google Patents
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Abstract
【課題】作業者から離れた位置に存在する被把持物を容易且つ確実に把持することができる間接活線作業用把持具を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は、被把持物Wを把持するための一対の接離可能な把持面13,14を備える把持部10と、該把持部10を先端部に取り付けて作業位置に位置決めするための絶縁操作棒2と、前記一対の把持面13,14を接離操作するために前記絶縁操作棒2の基端側に設けられる操作部20とを備える間接活線作業用把持具1において、前記一対の把持面13,14の一方の面13に、該一方の面13の先端から所定距離後端側且つ前記一方の面13から他方の面14に向かって突出するように位置決め片15が突設されることを特徴とする。
【選択図】図2
【解決手段】本発明は、被把持物Wを把持するための一対の接離可能な把持面13,14を備える把持部10と、該把持部10を先端部に取り付けて作業位置に位置決めするための絶縁操作棒2と、前記一対の把持面13,14を接離操作するために前記絶縁操作棒2の基端側に設けられる操作部20とを備える間接活線作業用把持具1において、前記一対の把持面13,14の一方の面13に、該一方の面13の先端から所定距離後端側且つ前記一方の面13から他方の面14に向かって突出するように位置決め片15が突設されることを特徴とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、架空配電線の保持・切断・皮剥ぎ作業、ポリ管など架空配電線用保護管の取付け作業、あるいはピン碍子など架空配電線用器具類の取付け作業など所要の間接活線作業を行う際に使用する間接活線作業用把持具に関する。
従来より、高圧の架空配電線等の活線作業(工事)を安全且つ効率良く行うため、図4に示すような、所要の長さを備えたパイプ状の絶縁操作棒51の先端部に把持部52を備え、絶縁操作棒51の基部側のグリップ部53に回動(揺動)可能に支持された操作レバー54等から構成される操作部55を操作することによって、補助操作棒(リンク機構)56を介して先端部の把持部52を遠隔操作するようにした間接活線作業用把持具(以下、単に「把持具」と言うことがある。)50が使用されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
かかる把持具50の把持部52は、一対のアーム57,57で構成されており、補助操作棒56を介して伝達される操作部55からの操作(接離又は開閉操作)によって、その先端が互いに接離(開閉)する方向に可動する。前記一対のアーム57,57の先端部内側には、それぞれ把持面58,58が対向するように形成されており、前記アーム57,57先端の接離に伴って前記一対の把持面58,58も互い接離する。この一対の把持面58,58の接近によって被把持物(例えば、電線)が挟持(把持)され、前記一対の把持面58,58の離間によって被把持物が開放される。
特開平10−264056号公報
特開2000−102125号公報
ところで、把持具50(絶縁操作棒51)は、高圧の架空配電線等の活線での作業に使用されることから、作業者が感電することを防ぐ必要があり、そのため先端の把持部52からグリップ部53までは一定の長さ(安全限界距離)以上が必要となる。その結果、把持部52で架空配電線等の作業者から離れた位置に存在する被把持物を把持する際に、把持部52とグリップ部53との距離が離れているため距離感が分かり難く、そのため、絶縁操作棒51を操作して一対の把持面58,58間に被把持物が位置するように把持部52を位置決めすることが難しく被把持物を把持するのに手間取り、作業効率が悪くなるという問題が生じていた。
特に、夜間や昼間の逆光の中での活線作業を行う場合には、被把持物及び把持部52が見づらいため、絶縁操作棒51を操作して一対の把持面58,58間に被把持物が位置するように把持部52を位置決めすることが難しく、うまく被把持物を把持したつもりが部分的にしか把持しておらず、活線作業中に被把持物が把持部52(被把持物を挟持している一対の把持面58,58間)からはずれてしまうと言った問題も生じていた。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、作業者から離れた位置に存在する被把持物を容易且つ確実に把持することができる間接活線作業用把持具を提供することを課題とする。
そこで、上記課題を解消すべく、本発明に係る間接活線作業用把持具は、被把持物を把持するための一対の接離可能な把持面を備える把持部と、該把持部を先端部に取り付けて作業位置に位置決めするための絶縁操作棒と、前記一対の把持面を接離操作するために前記絶縁操作棒の基端側に設けられる操作部とを備える間接活線作業用把持具において、前記一対の把持面の一方の面に、該一方の面の先端から所定距離後端側且つ前記一方の面から他方の面に向かって突出するように位置決め片が突設されることを特徴とする。
かかる構成によれば、前記一対の把持面の一方の面に、該一方の面の先端から所定距離後端側且つ前記一方の面から他方の面に向かって突出するように位置決め片が突設されることから、被把持物を前記一方の面の先端部に接触させ、該被把持物が前記一方の面に沿って先端から後端側に移動するように絶縁操作棒を操作すると、被把持物は、前記位置決め片に接触する。この位置で絶縁操作棒を保持固定することで、容易に被把持物を一対の把持面間に位置させる(位置決めする)ことができる。
尚、本発明において、把持面の先端側とは、把持部の基部(把持部と絶縁操作棒との接続部)側と反対側を言い、把持面の後端側とは、把持部の基部側を言う。
また、前記位置決め片は、復元力を備えると共に可撓性を備える弾性体又は可撓性樹脂で形成される構成としても良い。
かかる構成によれば、前記位置決め片は、復元力を備えると共に可撓性を備える弾性体又は可撓性樹脂で形成されることから、前記一対の把持面が被把持物を把持するために互いに接近し続け、前記位置決め片先端が他方の面(把持面)に接触したとしても、位置決め片が撓むことでさらに把持面同士を接近させる(把持面間を狭くする)ことができ、被把持物をより強固に挟持(把持)することができる。
また、前記一対の把持面を互いに離間させて被把持物を開放した際、位置決め片の復元力によって前記撓みが解消されるため、次に、被把持物を把持する際にも、前記同様に被把持物を一対の把持面間に位置決めし易い。
また、前記位置決め片は、板状体に形成され、該板状体の一方の面が前記把持面の先端側を向くように突設される構成としても良い。
かかる構成によれば、該板状体の一方面が前記把持面の先端側を向くように突設されることから、架空電線等の被把持物を位置決めする際、前記位置決め片と被把持物との接触面積が大きくなるため位置決めし易い。
さらに、前記位置決め片が板状体に形成されていることから、面と直交する方向に撓み易く、そのため、被把持物を強固に挟持(把持)するために前記一対の把持面間を一方の把持面から突出する位置決め片先端と他方の把持面とが接触する位置よりもさらに狭くする際、前記位置決め片を撓ませるのに大きな力は必要ない。その結果、位置決めした被把持物を強固に把持し易くなる。
また、前記把持部は、先端部に把持面をそれぞれ備える固定把持アームと可動把持アームとで構成され、前記可動把持アームは、前記操作部と前記把持部とを連結するリンク機構を介して前記操作部の接離操作が把持部に伝達されることで前記固定把持アームの先端側に対してその先端側が接離方向に可動し、前記位置決め片は、前記固定把持アームの把持面に突設される構成としても良い。
かかる構成によれば、位置決め片が固定把持アームの把持面に突設されていることから、被把持物を一対の把持面間に位置決めし、被把持物を把持するために前記一対の把持面間を接近させる際、可動把持アームの先端側が備える把持面のみが固定把持アーム先端の把持面に向かって可動するのに対し、固定把持アーム先端が備える把持面は動かない(固定されている)ため、固定把持アームの把持面側に位置決めされた被把持物は、ずれることなく一対の把持面間に挟持把持されるまで位置決めされ続ける。その結果、被把持物を一対の把持面間に容易に位置決めできると共に、被把持面間を接近させる操作(把持操作)が行い易くなる。
以上より、本発明によれば、作業者から離れた位置に存在する被把持物を容易且つ確実に把持することができる間接活線作業用把持具を提供することができるようになる。
以下、本発明の一実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、間接活線作業用把持具1は、絶縁性の主軸(絶縁棒又は絶縁操作棒)2と、該主軸2の先端部に設けられる被把持物(対象物)を把持するための把持部10と、前記主軸2の基端側に設けられると共に前記把持部10の操作を行うための操作部20とを備える。
主軸2は、絶縁性を備えるパイプ状に形成されている。この主軸2は、吸湿性の少ないエポキシ樹脂系強化プラスチック、ポリエステル樹脂系強化プラスチック等の変形し難く且つ絶縁性が低下しない部材から形成されている。また、主軸2は、その内部の両側には詰栓を行い、浸水を防ぐために接着剤にて表面をコーティング処理する等の防水処理が施されている。
主軸2の中間部には、感電事故を防ぐために、作業者が握って(把持して)良い部分とそれ以外の部分との境界を明確にするための安全限界ツバ3が嵌合固定されている。主軸2先端の把持部10の下部から安全限界ツバ3の上部までの長さは、本実施形態においては、600mm(安全限界距離)以上の間隔を有する。また、降雨時対策として、把持部10の下部から安全限界ツバ3上部との略中間部に、水きり用のツバ(水きりツバ又は雨切りツバ)4が嵌合固定されている。これら安全限界ツバ3及び水きりツバ4は、軟質性の合成ゴムから形成されている。そして、主軸2の基端側には、作業者が間接活線作業用把持具1を操作する際に把持するグリップ部Gが形成されており、また、基端部には、主軸2を延長するための延長部材を接続するためのジョイント金具5が配設されている。
把持部10は、間接活線作業において被把持物(対象物)を把持するための部分であり、主にアルミニウム合金で形成されている。把持部10は、一対の把持アーム11,12によって構成されている。一方の把持アーム11は、固定把持アーム11であり、他方のアーム12は、前記固定把持アーム11に対して先端側が接離方向(図1の矢印A方向)に可動するように設けられた回動(可動)把持アーム12である。
一対の把持アーム11,12の先端部内側(互いに対向している部分)には、該把持アーム11,12の先端側が互いに接近することで被把持物を挟持(把持)することができる一対の把持面13,14がそれぞれ形成されている。把持面13,14は、被把持物を強固に把持できるよう、その表面全体に滑り止め加工が施され、本実施形態においては、滑り止め加工として主軸2に対して直交する方向の細溝が平行に多数形成されている。
固定把持アーム11の把持面13には、被把持物を一対の把持面13,14間に位置決めするための位置決め片15が突設されている。該位置決め片15は、矩形の板状体に形成されており、復元力を備えると共に可撓性を備える素材で構成されている。本実施形態においては、長さ10mm、幅26mm、厚さ1mmのゴム製の板状体で構成されているが、これに限定される必要はなく、復元力を備える可撓性樹脂(プラスチック等)製の板状体で構成されても良い。
また、位置決め片15は、固定把持アーム11の把持面13の後端側に回動把持アーム12の把持面14へ向かって突出するように突設されている。より詳細には、位置決め片15は、固定把持アーム11の把持面13の後端側(把持部10の基部側)の端部に、該位置決め片15の一方の面が把持面13の先端側に向くように且つ把持面13と略直交するように突設されている。
固定把持アーム11は、主軸2の先端に固定具16によって固定されている。また、回動把持アーム12は、その基端側部分が枢着ピン17を介して固定具16の先端部分に回動(揺動)可能に取り付けられている。また、回動把持アーム12の基端部は、主軸2と略平行に設けられている補助操作棒(リンク機構)18の先端部に連結されている。この連結されている部分は、連結ピン19によって回動可能に連結されている。
補助操作棒18は、主軸2と同様に絶縁性を備えるパイプ状に形成されている。この補助操作棒18の略中間部には、水きりツバ4’が嵌合固定されている。そして、この補助操作棒18の基端(後端)部は、後述する操作部20における操作レバー21の連結部22に回動可能に連結されている。
操作部20は、前記補助操作棒18と連結部22で連結されている操作レバー21が設けられている。操作レバー21は、アルミニウム合金製で、中間が屈曲した略L字状に形成されている。この操作レバー21は、前記屈曲部が主軸2の基端側に設けられた支持具23に支持ピン24を介してその先端部が主軸2と接離するよう、回動(揺動)可能に取り付けられている。また、支持具23にはロック機構が内蔵されており、操作レバー21の先端部が基端部側へ回動され、近接した状態でロックすることができる。
操作レバー21は、弾性体(本実施形態においては、巻きバネ)25によって、支持具23に対して常に先端部が主軸2と離間する回動方向(図1の矢印B方向)へ付勢されている。従って、操作部20の操作レバー21を開放すると、巻きバネ25の付勢力(復元力)によって、操作レバー21先端部が主軸2と離間する方向に付勢され、操作レバー21と、操作棒18を介して連結される回動把持アーム12に前記付勢力が伝達され、その結果、把持部10先端側、即ち、一対の把持アーム11,12の先端側は、互いに離間する方向に常に付勢された状態となる。
本実施形態に係る間接活線作業用把持具1は、以上の構成からなり、次に、間接活線作業用把持具1の使用状態の一例として架空電線Wを把持する場合について図1及び図2に基づいて説明する。
まず、間接活線作業(活線工事)を行う作業者は、間接活線作業用把持具1のグリップ部Gを把持する。詳しくは、安全限界ツバ3よりも基端側の主軸2(グリップ部G)、より詳しくは、操作部20近傍の主軸2(グリップ部G)及び/又は該操作部20よりもさらに基端側の主軸2(グリップ部G)を把持する。この時、操作部20の操作レバー21を開放状態にしておくと、上記のように、間接活線作業用把持具1における把持部10の先端側は、巻きバネ25の付勢によって離間した状態が維持される。この状態では、把持部10を構成する一対の把持アーム11,12の先端部、即ち、一対の把持アーム11,12先端にそれぞれ備えられた一対の把持面13,14は、互いに対向するように離間した(より詳しくは、先端側に行くに従って間隔が広くなるように対向した)状態である。尚、操作部20の操作レバー21を開放状態にするとは、操作レバー21に対して、その先端側を主軸2方向に回動するための操作を一切行わない状態を言う。
この状態で、把持部10の離間している把持面13,14間に架空電線(被把持物)Wが入るよう、目視によって確認しながら主軸2を操作して把持部10を移動させる(図2(イ)矢印α参照)。架空電線Wが一対の把持面13,14間に入った後、前記架空電線Wの周面が固定把持アーム11先端の把持面13に接触するように主軸2を操作する。架空電線Wの周面が把持面13と接触したら、架空電線Wが把持面13に沿って後端側に移動するように主軸2を操作する(図2(ロ)矢印β参照)。そして、架空電線Wが把持面13に沿って移動し、把持面13から突出している位置決め片15の一方の面と接触するまで主軸2を操作する。架空電線Wの周面が把持面13及び位置決め片15の一方の面の両面と接触したら、この状態、即ち、把持面13及び位置決め片15で架空電線Wを仮支持した状態で主軸2を保持固定し(位置決めし)、一対の把持面13,14間の間隔を狭めて把持部10で架空電線Wを挟持(把持)する。
詳しくは、架空電線Wの周面が把持面13及び位置決め片15の一方の面の両面と接触している状態で主軸2を保持固定し、間接活線作業用把持具1における操作部20の操作レバー21を作業者が把握して、該操作レバー21をその先端が主軸2と接近する方向(図1の矢印Bと反対方向)に回動させる。そうすると、操作レバー21の連結部22は、間接活線作業用把持具1の基端側に回動し、それに伴って、該連結部22で操作レバー21と連結している補助操作棒18が基端方向に移動する(図1の矢印C又は図2(ロ)の矢印C方向)。そして、補助操作棒18の先端部に連結ピン19を介して連結されている回動把持アーム12は、その基端部が主軸2の基端側に引き寄せられ、枢着ピン17を中心に一対の把持アーム11,12の先端部間が接近する方向に回動する。これに伴って、一対の把持面13,14の間隔は狭くなり、架空電線Wは、一対の把持面13,14により挟まれるように保持(挟持)される(図2(ハ)参照)。
その際、架空電線Wをより強固に挟持(把持)するために、さらに一対の把持面13,14の間隔を狭くすると、把持面13から突出している位置決め片15の先端が対向する把持面14と接触する。この状態でさらに把持面13,14間を狭くすると、位置決め片15は、可撓性を備えることから弓形に撓むため、把持面13,14間をさらに狭くすることができ、その結果、架空電線W(被把持物)をより強固に挟持(把持)することができる(図2(ハ)参照)。尚、位置決め片15の把持面13からの突出長さ(突出量)よりも径の小さな電線等を把持する際にも、位置決め片15が撓むことで一対の把持面13,14間を位置決め片15の前記突出長さよりも狭くすることができ、把持することができる。
このようにして間接活線作業用把持具1で架空電線Wを挟持(把持)して間接活線作業を行った後、架空電線Wを開放する際には、前記挟持(把持)する際の操作と逆の操作(操作レバー21を開放する操作)を行い、一対の把持面13,14(一対の把持アーム11,12の先端部)を離間させ、挟持(把持)している架空電線Wを開放する。その際、操作レバー21は、巻きバネ25によって、支持具23に対して常に先端部が主軸2と離間する回動方向(図1の矢印B方向)へ付勢されている。そのため、操作部20の操作レバー21を開放すると、巻きバネ25の付勢力(復元力)によって、操作レバー21先端部が主軸2と離間する方向に付勢され、操作レバー21と、操作棒18を介して連結される回動把持アーム12に前記付勢力が伝達され、該付勢力によって、一対の把持面13,14が互いに離間して挟持(把持)されていた架空電線Wは開放される。
その際、把持面13,14間で挟持されて弓形に撓んでいた位置決め片15も開放され、該位置決め片15は、復元力を備えることから元の真っ直ぐな板状体に戻る。
以上のように、主軸2を操作して架空電線Wを把持部10の一対の把持面13,14間に入れた後、該架空電線Wの周面を把持面13に接触させ、該架空電線Wが位置決め片15と接触するまで把持面13に沿って後端側に移動するように主軸2を操作することで、把持部10とグリップ部Gとの距離が離れているため距離感が分かり難くても、容易に架空電線W(被把持物)を挟持(把持)するための位置決めを行うことができるようになり、その結果、作業者から離れた位置に存在する被把持物を容易且つ確実に活線作業用把持具で把持することができるようになる。
尚、本発明の間接活線作業用把持具は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、本実施形態においては、位置決め片15は、復元力及び可撓性を備えたゴム製の板状体が把持面13に突設されているが、これに限定される必要はなく、図3(イ)に示すように、鍔部31と位置決め部32とで構成される位置決め部材30が、把持アーム11’内に形成された収納部33に、該収納部33と外部とを連通するよう、把持面13’に開口している開口部34から位置決め部32が出入自由となるように収納され、該位置決め部材30は、弾性体(つる巻きバネ等)Sによって位置決め部32が把持面13’から突出する方向に常に付勢されるように設けられても良い。このように配設しても、前記同様にして被把持物の位置決めを容易に行うことができると共に、一対の把持面13’,14’間で被把持物を挟持(把持)する際に、把持面13’,14’間を狭め、位置決め部32の先端が他方の把持面14’と接触しても、弾性体Sの付勢力に逆らって押し込むことで位置決め部32が把持面13’内に入り込むため、さらに一対の把持面13’,14’間を狭くすることができ、被把持物を強固に把持することができる。
また、図3(ロ)に示すように、把持面13”に可撓性を備えない位置決め部15”を形成し、把持面14”の対応する位置に凹部Hを設けても良い。このようにしても、被把持物を容易に位置決めすることができると共に、一対の把持面13”,14”間を狭めた際、位置決め部15”先端側が把持面14”の凹部H内に入り込み、把持面13”,14”間を狭める際の邪魔にはならず、被把持物を強固に挟持(把持)することができる。
また、被把持物を把持するために一対の把持面間を狭めた際、一方の把持面に可倒可能に突設された位置決め片がその先端が他方の把持面と接触する直前に一方の把持面に対して起立している状態から倒れた状態となるよう、前記位置決め片にリンク機構が連結されていても良い。
また、位置決め片は、板状体に形成される必要もなく、柱状体等であっても良い。即ち、一方の把持面に取り付けられた際に、該一方の把持面に対し、突出するような(起立するような)形状であれば、前記一方の把持面に沿って移動してきた被把持物の周面が接触することができるため、被把持物が前記一方の把持面と位置決め片との両方と接触することで容易に位置決めをすることができ、被把持物を容易且つ確実に把持することができるようになる。
1…間接活線作業用把持具、2…主軸(絶縁操作棒)、3…安全限界ツバ、4,4’…水きりツバ、5…ジョイント金具、10…把持部、11…固定把持アーム(把持アーム)、12…回動把持アーム(可動把持アーム/把持アーム)、13…把持面、14…把持面、15…位置決め片、16…固定具、17…枢着ピン、18…補助操作棒(リンク機構)、19…連結ピン、20…操作部、21…操作レバー、22…連結部、23…支持具、24…支持ピン、25…巻きバネ(弾性体)、G…グリップ部、W…架空電線(被把持物)
Claims (4)
- 被把持物を把持するための一対の接離可能な把持面を備える把持部と、該把持部を先端部に取り付けて作業位置に位置決めするための絶縁操作棒と、前記一対の把持面を接離操作するために前記絶縁操作棒の基端側に設けられる操作部とを備える間接活線作業用把持具において、
前記一対の把持面の一方の面に、該一方の面の先端から所定距離後端側且つ前記一方の面から他方の面に向かって突出するように位置決め片が突設されることを特徴とする間接活線作業用把持具。 - 前記位置決め片は、復元力を備えると共に可撓性を備える弾性体又は可撓性樹脂で形成される請求項1記載の間接活線作業用把持具。
- 前記位置決め片は、板状体に形成され、該板状体の一方の面が前記把持面の先端側を向くように突設される請求項2記載の間接活線作業用把持具。
- 前記把持部は、先端部に把持面をそれぞれ備える固定把持アームと可動把持アームとで構成され、前記可動把持アームは、前記操作部と前記把持部とを連結するリンク機構を介して前記操作部の接離操作が把持部に伝達されることで前記固定把持アームの先端側に対してその先端側が接離方向に可動し、前記位置決め片は、前記固定把持アームの把持面に突設される請求項1乃至3の何れか一項に記載の間接活線作業用把持具。
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