JP2010178462A - 間接活線把持工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 種々の厚みを有する対象物に対して接触面積を大きくして安定して把持することができる間接活線把持工具を提供する。
【解決手段】 本発明に係る間接活線把持工具は、所要の長さを有する絶縁棒1と、該絶縁棒1の先端に設けられた把持部2とを備え、該把持部2は固定把持片6と回動把持片7とを有し、該回動把持片7は前記絶縁棒1の下部に設けられた操作手段によって可動に構成される間接活線把持工具において、前記固定把持片6と前記回動把持片7との少なくとも一方が先端側に先端把持片10を有し、該先端把持片10は、その先端部が対向する把持片に対して接離する方向に、可動となるように構成されていることを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、架空電線の絶縁や保護等を行う活線工事において使用される間接活線把持工具に関するものである。
架空電線の切断・皮剥ぎ作業や架空電線に絶縁テープを巻き付ける作業は、直接活線に触れずに行う間接活線工法において、遠隔操作棒が使用されている。また、架空電線や碍子等を保護する防具として絶縁シートが用いられており、この絶縁シートを取付け・取外しの際に把持したり、絶縁シートを固定するためのシート用はさみを把持したりする際にも遠隔操作棒が使用される。
上記遠隔操作棒として、絶縁ヤットコと呼ばれる間接活線把持工具が使用されている(特許文献1参照)。この間接活線把持工具は、所要の長さを有する絶縁棒(主軸)と接離可能な一対のアームで構成される把持部とで構成されており、直接活線に触れることなく対象物との距離を保ちつつ上記作業を行うことを可能とするものである。
特開2000−102125号公報
しかしながら、前記間接活線把持工具におけるアームの先端部は一定の角度で固定されており、図10に示すように、把持部を構成する一対のアームである固定把持片6’と回動把持片7’とで対象物35’を把持する場合、接触面積が小さくなってしまうことがある。このように、接触面積が小さい状態で対象物を挟むと、加える把持力を大きくするまでは対象物が滑って落下し易くなるという問題点が生じる。
例えば、対象物として前述の絶縁シートを固定するためのシート用はさみやクリップ等を把持する場合、シート用はさみやクリップの握りの部分を挟む際には、アームの先端部が開いた状態(固定把持片と回動把持片とが離れた状態)となるので、図10に示すような形状であると、接触面積が小さい状態で握りの部分を挟むことになってしまう。そこで、対象物がシート用はさみやクリップ等である場合、アームの先端部としては、固定把持片と回動把持片とが離れた状態で先端部が開いていない(外側を向いていない)という形状が適していることになる。
一方、対象物として絶縁シートを直接挟む等薄い物を把持する場合、アームの先端部としては、固定把持片と回動把持片とが接近した状態で接触面積が大きくなる形状、即ち、固定把持片と回動把持片とが離れた状態ではアームの先端部が開いた状態になっているという、図10に示すような形状が適している。
このように、活線工事における遠隔操作時に把持する必要がある対象物の厚みは一定ではなく、アームの先端部が一定の角度で固定されている従来の間接活線把持工具では適切に対応することができない。
そこで、本発明は、かかる実情に鑑みてなされたもので、種々の厚みを有する対象物に対して接触面積を大きくして安定して把持することができる間接活線把持工具を提供することを課題とする。
本発明に係る間接活線把持工具は、上記課題を解決するためになされたものであり、所要の長さを有する絶縁棒と、該絶縁棒の先端に設けられた把持部とを備え、該把持部は固定把持片と回動把持片とを有し、該回動把持片は前記絶縁棒の下部に設けられた操作手段によって可動に構成される間接活線把持工具において、前記固定把持片と前記回動把持片との少なくとも一方が先端側に先端把持片を有し、該先端把持片は、その先端部が対向する把持片に対して接離する方向に、可動となるように構成されていることを特徴とするものである。
上記構成の間接活線把持工具によれば、先端把持片の先端部の位置と把持面の角度を変化させることができるので、対象物の形状に応じて、固定把持片と回動把持片とを接近させた際の、先端把持片の把持面と対象物との接触状態を適正にすることができる。
また、本発明に係る間接活線把持工具は、前記先端把持片が、その先端部が対向する把持片に接近する方向に、弾性体によって付勢されていることが好ましい。
上記構成の間接活線把持工具によれば、対象物の形状に応じて、先端把持片の先端部の位置と把持面の角度を適正に変化させることができる。
また、本発明に係る間接活線把持工具は、前記先端把持片が、複数の位置で固定可能となるように構成されていることが好ましい。
上記構成の間接活線把持工具によれば、加える把持力を大きくすることができる。
以上のように、本発明に係る間接活線把持工具によれば、種々の厚みを有する対象物に対して接触面積を大きくして安定して把持することができるという優れた効果を奏し得る。
本発明の一実施形態に係る間接活線把持工具の全体を示す図である。 同実施形態に係る間接活線把持工具の把持部を示す図である。 同実施形態に係る間接活線把持工具の把持部における固定把持片基部を示す図であって、(a)はアームが接離する方向と直交する方向から見た平面図を示し、(b)はアームが接離する方向の外側から見た側面図を示し、(c)は(b)のX−X線断面図を示す。 同実施形態に係る間接活線把持工具の把持部における先端把持片を示す図であって、(a)はアームが接離する方向と直交する方向から見た平面図を示し、(b)は(a)のY−Y線断面図を示し、(c)は(a)のZ−Z線断面図を示す。 同実施形態に係る間接活線把持工具の把持部における板バネを示す図であって、(a)は板部材を重ねた上面から見た平面図を示し、(b)は板部材を重ねた側面から見た側面図を示す。 同実施形態に係る間接活線把持工具の使用状態を示す図である。 同実施形態に係る間接活線把持工具の使用状態を示す図であって、(a)は先端把持片が回動している状態を示し、(b)は板バネのバネ端部が押し上げられている状態を示す。 本発明の第二実施形態に係る間接活線把持工具の把持部を示す図である。 本発明の第二実施形態に係る間接活線把持工具の把持部の変形例を示す図である。 従来の間接活線把持工具の使用状態を示す図である。
以下、本発明に係る間接活線把持工具の一実施形態について図を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態に係る間接活線把持工具の全体を示す図、図2は、本実施形態に係る間接活線把持工具の把持部を示す図である。
間接活線把持工具は、絶縁性の絶縁棒1と、この絶縁棒1の先端に設けられる対象物を把持するための把持部2と、前記絶縁棒1の基部側に設けられると共に前記把持部2の操作を行うための操作部3とを備える。
絶縁棒1は、吸湿性の少ないエポキシ樹脂系強化プラスチック、ポリエステル樹脂系強化プラスチック等の変形し難く且つ絶縁性が低下しない部材により、パイプ状に形成されている。また、絶縁棒1は、浸水を防ぐために接着剤により表面をコーティング処理する等の防水処理が施されている。
絶縁棒1の中間部には、感電事故を防ぐために、人が握ってもよい部分とそれ以外の部分との境界を明確にするための安全限界つば4が嵌合固定されている。また、降雨対策として、把持部2の下部から安全限界つば4上部との中間部に、水きりつば5が嵌合固定されている。安全限界つば4及び水きりつば5は、軟質性の合成ゴムにより形成されている。
把持部2は、遠隔作業において対象物を把持するための部分であり、アルミニウム合金により形成されている。把持部2は、一対のアームによって構成されており、一方のアームは固定把持片6であり、他方のアームは前記固定把持片6に対して接離可能(図1の矢印A方向)となるように設けられた回動把持片7である。固定把持片6は、絶縁棒1の先端に取付け部材8によって固定されている。また、回動把持片7は、基端側において枢着ピン9を介して取付け部材8に回動可能に取り付けられている。
固定把持片6及び回動把持片7は、それぞれ、基部6A及び基部7Aの先端側に略直方体状の先端把持片10を有している。先端把持片10は、図2に示すように、先端枢着ピン11を介して先端部が対向する把持片に対して接離する方向(図2の矢印A’方向)に可動となっている。また、先端把持片10の内側面(互いに対向している部分)には、把持面12がそれぞれ形成されている。把持面12は、滑り止めとして表面に複数の溝が平行に形成されているものである。
回動把持片7の基端部は、絶縁棒1と平行に設けられている連結棒13の先端部に、連結ピン14によって回動可能に連結されている。連結棒13は、絶縁棒1と同様に絶縁性のパイプ状に形成されている。この連結棒13の中間部には、水きりつば15が嵌合固定されている。そして、この連結棒13の基端部は、操作部3の操作レバー16に回動可能に連結されている。操作レバー16は、アルミニウム合金製で、中間が屈曲した略L字状に形成されており、この屈曲部が絶縁棒1の基端側に設けられた支持具17に支持ピンを介して回動可能に取り付けられている。
操作レバー16は、巻きバネ18によって、支持具17に対して先端部が絶縁棒1と離間する回動方向(図1の矢印B方向)へ付勢されている。従って、操作部3の操作レバー16を開放すると、巻きバネ18の弾性力によって、操作レバー16の先端部が絶縁棒1と離間する方向に付勢され、操作レバー16と連結棒13を介して連結される回動把持片7に前記付勢力が伝達される。その結果、回動把持片7は固定把持片6と離間する方向に付勢されることになる。
次に、先端把持片10に係る機構について説明する。図3は、基部6Aの先端部に先端把持片10を組み付けた状態を示す図、図4は、先端把持片10を示す図、図5は、板バネ19を示す図である。なお、図示しないが、回動把持片7の基部7Aの先端部に先端把持片10を組み付ける構造も同様である。
図3に示すように、先端把持片10は、基部6Aに先端枢着ピン11を介して回動可能に取り付けられている。この先端把持片10は、板バネ19の弾性力により、先端部が対向する把持片に接近する回動方向に付勢される。基部6Aには、先端枢着ピン11の他、板バネ19の中央部付近を押す板バネ用ピン20が取り付けられている。また、基部6Aには、板バネ19のバネ端部21を位置決めするためのバネガイド孔22が設けられている。
先端把持片10は、図4に示すように、複数の溝が平行に形成されている把持面12とスリット形状の凹みである板バネ挿入部23とが設けられている先端部材24に、略長方形状の先端板25を上下に取り付けたものである。先端板25には、先端枢着ピン11を介して回動可能に取り付けられるための枢着ピン孔26と回動する際に板バネ用ピン20との干渉を避けるためのガイド孔27とが設けられている。
板バネ19は、図5に示すように、長さの異なる複数の長方形状のグラスファイバー製の板部材28、28’、28”を重ねたもので、複数の板部材が重ねられている基端部に金属製のバネ端部21が取り付けられている。バネ端部21には、調整ネジ31により取り付けるためのバネ取付け部29と固定把持片6に設けられたバネガイド孔22に挿入されるバネ端部ピン30とが設けられている。
図3(c)に示すように、前記板バネ19の先端部が先端把持片10の板バネ挿入部23に挿入され、バネ取付け部29が調整ネジ31によって基部6Aのネジ取付け部32に取り付けられる。調整ネジ31の締付け状態により、バネ端部21の位置が変化するようになっており、バネ端部21がネジ取付け部32に接近するように調整ネジ31を回す場合には、ネジ頭がスペーサ33を介してバネ取付け部29に押当てられ、バネ端部21がネジ取付け部32から離間するように調整ネジ31を回す場合には、ネジと一体である押上げ部がスペーサ34を介してバネ取付け部29に押当てられる。ここで、板バネ19の中央部付近が板バネ用ピン20の側面に押されることにより、先端把持片10の先端部が対向する把持片に接近する回動方向に付勢されるようになる。
本実施形態に係る間接活線把持工具は以上の構成からなる。次に、本実施形態に係る間接活線把持工具の使用状態について、図1、図6及び図7に基づいて説明する。
前述の通り、回動把持片7は固定把持片6から離間する方向に付勢されており、操作レバー16の開放時には、回動把持片7と固定把持片6とは離れた状態となっている。そこで、対象物を把持するためには、操作レバー16をその先端が絶縁棒1と接近する方向(図1の矢印Bと反対方向)に回動させる必要がある。これに伴って、操作レバー16と連結している連結棒13が基端方向に移動する(図1の矢印C方向)。そして、連結棒13の先端部に連結ピン14を介して連結されている回動把持片7は、枢着ピン9を中心にアームの先端部間が接近する方向に回動する。
また、先端把持片10の先端部は対向する把持片に接近する回動方向に付勢されており、上記のように操作レバー16を回動させると、対象物がない場合には、図6(a)に示すように、先端把持片10の先端部が互いに接近する状態となる。
ここで、一定の厚みを有する対象物35を把持する場合、上記操作レバー16の回動動作を行うと、先ず、先端把持片10,10の先端部が対象物35に接する。次に、把持力を大きくすると共に、先端把持片10,10が先端枢着ピン11,11を中心に先端部が離間する方向に回動する。そして、把持力が適正な大きさになると、図6(b)に示すように、対象物35の面に接するように把持面12,12の角度が決められ、接触面積を大きくして把持できる状態となる。この状態では、図7(a)に示すように、先端把持片10に取り付けられた板バネ19が曲げられている。これは、先端把持片10が、対象物がない場合より大きな弾性力により付勢されており、対象物35に把持力が加えられていることを示している。即ち、操作レバー16に加えられた力が、対象物35の把持される面に、ある程度均一に加えられていることを示している。
上記のように、先端把持片10の先端部が回動することにより、接触面積を大きくして対象物を把持することができるようになるが、対象物の厚みや重量に応じて、先端把持片10が付勢される弾性力を調整できることが望ましい。図7(b)は、付勢される弾性力を大きくするために、板バネ19のバネ端部21のバネ取付け部29がネジ取付け部32から離間する方向に押し上げられている状態を示す図である。前述のように、板バネ19は、長さの異なる複数の板部材を重ねたものであり、曲げ量に対する弾性力が急に(非線形的に)大きくなるので、このように押し上げることにより、付勢される弾性力を大きくすることができる。
なお、バネ取付け部29には、調整ネジ31と一体である押上げ部がスペーサ34を介して押当てられ、また、バネ端部ピン30がバネガイド孔22に沿って移動することで、バネ端部21の位置の調整が円滑に行われるようになっている。
以上のように、本実施形態に係る間接活線把持工具によれば、先端把持片10,10の先端部の位置と把持面12,12の角度を変化させることができるので、種々の厚みの対象物に対して接触面積を大きくして安定して把持することができる。また、先端把持片10の先端部が付勢される弾性力を調整することができるので、種々の重量の対象物を安定して把持することができる。
次に、第二実施形態として、先端把持片を複数の位置で固定可能とする実施形態について説明する。以下、第一の実施形態と同一の構成については、同一の符号を使用し、その構成についての説明は省略し、異なる構成について説明する。
図8に示すように、先端把持片10’は、基部6A’に先端枢着ピン11’と先端固定ピン38とで固定される。基部6A’には、図8(a)、図8(c)に示すように、先端枢着ピン11’を挿通させる1個の孔と先端固定ピン38を挿通させる固定ピン孔A36及び固定ピン孔B37とが設けられている。一方、先端把持片10’には、先端固定ピン38が長手方向に可動となるように取り付けられている。図8(b)に示すように、先端固定ピン38は、固定ピン取付け部39によって長手方向に可動する際にガイドされるように取り付けられている。固定ピン取付け部39には、コイルバネが収められており、このコイルバネにより先端固定ピン38は孔から突出する方向に付勢されている。
先端固定ピン38を押し込むと、先端把持片10’は先端枢着ピン11’を中心として回動可能となるので、固定状態を変化させることができる。先端固定ピン38の先端が、固定ピン孔A36、固定ピン孔B37の何れかの所に位置すると、先端固定ピン38は孔から突出し、先端把持片10’は先端枢着ピン11’と先端固定ピン38とで固定されるようになる。図8(a)、図8(c)は、それぞれ、先端固定ピン38が、固定ピン孔A36、固定ピン孔B37から突出するように先端把持片10’を固定した状態を示している。
先端把持片の先端部を複数の位置で固定可能とする実施形態に関して、他の実施例を図9に基づいて説明する。先端把持片10”は、基部6A”に先端固定第1ピン40と先端固定第2ピン41とで固定される。先端把持片10”には、先端固定第1ピン40を挿通させるスライド孔部42と先端固定第2ピン41を挿通させる9個の孔とが設けられている。スライド孔部42は、直線部と3箇所の凹み部である長尺用凹み43、中尺用凹み44、短尺用凹み45とを有している。先端固定第2ピン41を挿通させる9個の孔は、長尺用、中尺用、短尺用それぞれに、A、B、Cと3個設けられている(46A〜C、47A〜C、48A〜C)。例えば、長尺用凹み43には、長尺用孔A46A、長尺用孔B46B、長尺用孔C46Cの何れかが対応して選択される。なお、凹みの位置は、各孔の位置の回転中心となっている。
先端固定第1ピン40を挿通させる凹み部と先端固定第2ピン41を挿通させる孔とを選択することにより、基部6A”に対する先端把持片10”の位置を決めて固定することができる。この位置決め固定は、先端固定第2ピン41を抜き差しして行うものであるが、先端固定第1ピン40については、スライド孔部42の直線部を通すことにより、ピンを抜くことなく行うことができるものである。図9(a)〜(d)は、それぞれ、長尺用凹み43及び長尺用孔A46A、長尺用凹み43及び長尺用孔B46B、中尺用凹み44及び中尺用孔A47A、中尺用凹み44及び中尺用孔B47Bが選択され位置決め固定された状態を示している。
以上のように、本実施形態に係る間接活線把持工具によれば、先端把持片の先端部の位置と把持面の角度を変化させることができるので、厚みや大きさの異なる対象物に対して接触面積を大きくして安定して把持することができる。また、先端把持片の位置を固定することができるので、加える把持力を大きくすることができ、大きな重量の対象物を安定して把持することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、上記実施形態においては、把持部2が専用の絶縁棒1の先端部に設けられる構成であったが、把持部、連結棒及び操作部が組み合わされた状態で絶縁棒から分離して、汎用の操作棒の先部に取り付けられるものであってもよい。
また、上記実施形態においては、先端把持片は、固定把持片及び回動把持片双方に設けられていたが、何れか一方に設けられるものであってもよい。
また、上記実施形態においては、板バネ19の板部材28、28’、28”はグラスファイバー製であったが、鋼材等の金属製のものであってもよい。
また、先端把持片を複数の位置で固定する形態として第二実施形態について説明したが、先端把持片が板バネによって付勢される構成と複数の位置で固定される構成とを組み合わせた構成であってもよい。
なお、上記第二実施形態においては、先端把持片の把持面の角度を2又は3通り変化させることとしたが、4通り以上変化させるものであってもよい。
1…絶縁棒、2…把持部、3…操作部、4…安全限界つば、5…水きりつば、6、6’…固定把持片、6A、6A’、6A”…基部、7、7’…回動把持片、7A…基部、8…取付け部材、9、9’…枢着ピン、10、10’、10”…先端把持片、11、11’…先端枢着ピン、12…把持面、13…連結棒、14…連結ピン、15…水きりつば、16…操作レバー、17…支持具、18…巻きバネ、19…板バネ、20…板バネ用ピン、21…バネ端部、22…バネガイド孔、23…板バネ挿入部、24…先端部材、25…先端板、26…枢着ピン孔、27…ガイド孔、28、28’、28”…板部材、29…バネ取付け部、30…バネ端部ピン、31…調整ネジ、32…ネジ取付け部、33…スペーサ、34…スペーサ、35、35’…対象物、36…固定ピン孔A、37…固定ピン孔B、38…先端固定ピン、39…固定ピン取付け部、40…先端固定第1ピン、41…先端固定第2ピン、42…スライド孔部、43…長尺用凹み、44…中尺用凹み、45…短尺用凹み、46A…長尺用孔A、46B…長尺用孔B、46C…長尺用孔C、47A…中尺用孔A、47B…中尺用孔B、47C…中尺用孔C、48A…短尺用孔A、48B…短尺用孔B、48C…短尺用孔C

Claims (3)

  1. 所要の長さを有する絶縁棒と、該絶縁棒の先端に設けられた把持部とを備え、該把持部は固定把持片と回動把持片とを有し、該回動把持片は前記絶縁棒の下部に設けられた操作手段によって可動に構成される間接活線把持工具において、前記固定把持片と前記回動把持片との少なくとも一方が先端側に先端把持片を有し、該先端把持片は、その先端部が対向する把持片に対して接離する方向に、可動となるように構成されていることを特徴とする間接活線把持工具。
  2. 前記先端把持片は、その先端部が対向する把持片に接近する方向に、弾性体によって付勢されていることを特徴とする請求項1に記載の間接活線把持工具。
  3. 前記先端把持片は、複数の位置で固定可能となるように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の間接活線把持工具。
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