JP6267891B2 - 長尺物の把持装置、及び長尺物の把持方法 - Google Patents
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Description
請求項1に記載の長尺物の把持装置では、例えば、長尺物の形状矯正時は、回転体の回転を制限せずにスムーズな形状矯正を可能とする。一方、形状矯正時以外は制限部材で回転体の回転を制限することで、長尺物の長手方向の移動を制限することができ、保持力を大きくとって長尺物の保持性を高めることが出来る。
また、請求項1に記載の長尺物の把持装置では、長尺物の保持力に応じて回転体の回転を制限状態、および制限しない状態とを切り替えることが出来る。保持力を大きくすることで、弾性部材が大きく弾性変形して回転体が制限部材に接触し、制限部材と回転体との間に生ずる摩擦によって回転体の回転を簡単に制限することができる。
なお、回転体の径が一定の場合、把持した長尺物が回転体の軸方向に滑らないように保持力を強くする必要があるが、請求項5に記載の長尺物の把持装置では、長尺物を小さい保持力で保持できるため、支持部材をスムーズに移動することができ、長尺物の形状をスムーズに矯正することができる。
第3の工程では、長尺物を保持した状態で、一方の支持部材と他方の支持部材とを互いに離間させる。回転体を備えた保持手段では、回転体が移動する長尺物に接触しながら回転するので、支持部材を長尺物に対してスムーズに移動させることができ、撓んだ長尺物を直線状にスムーズに矯正することが出来る。
第4の工程では、長尺物を保持した状態で、他方の支持部材の回転体の回転を阻止するので、長尺物を動かないように保持することが出来る。
図1に示すように、本実施形態の把持装置10は、双腕ロボット12を備えている。
双腕ロボット12の左腕14Lの先端には第1のハンド16が取り付けられており、右腕14Rの先端には本発明の一実施形態に係る第2のハンド18が取り付けられている。
図2、3に示すように、第2のハンド18は、電動式のリニアアクチュエーター20を備えており、本体20Aには、ガイドレール20Bに沿って互いに接離する方向に移動する一対のスライダー20Cが支持されている。
図2に示すように、幅広溝26には、スライドブロック28が、幅広溝26の溝長手方向(矢印A方向)にスライド可能に挿入されている。
一対の軸受部30の間には、回転ローラー34が配置されている。回転ローラー34は、軸方向中央部の径が軸方向両側の径よりも小さく形成されており、2つの円錐台形を互いに連結した形状とされている。
回転ローラー34の軸心にはシャフト36が貫通しており、シャフト36の端部が、軸受部30に設けられたベアリング38に支持されている。これにより、回転ローラー34は、回転自在となっている。なお、シャフト36には、ベアリング38と回転ローラーとの間にカラー40が挿入されている。
図2、及び図4に示すように、幅広溝26の溝底には、ピン42が立設されており、このピン42に回転ローラー34の回転を制限するための制限部材44が挿入されている。制限部材44は、回転ローラー34よりも摩擦係数の大きな材料、例えば、ゴム等を用いることが出来るが、他の材料であっても良い。また、回転ローラー34は、金属、合成樹脂等の材料で形成することが出来る。
図5、及び図6に示すように、制限部材44の第1の辺44Aと第2の面44Bとのなす角度θ1は、回転ローラー34を軸方向と直交する方向から見たときの軸長手方向中央部を境にして一方の外周面34Aと他方の外周面34Bとのなす角度θ2と同じ角度に設定されている。
図2、および図7に示すように、蓋部材48は、本体部24の幅広溝26が形成されている面略全体を覆うように形成されているが、スライドブロック28がスライドした際に連結部32、及び回転ローラー34が当たらないように、略T字形状の逃げ50が形成されている。また、スライドブロック28が幅広溝26の溝端側へ外れないように、蓋部材48には、軸受部30の端部が突き当たる柱状のストッパ52が設けられている。
この蓋部材48には、2つの孔54が形成されており、この孔54を挿通させたボルト56を本体部24のネジ孔58に締め込むことで、蓋部材48が本体部24に固定される。
このコイルスプリング62は、図8(A)に示すように、スライドブロック28を制限部材44から離れる方向(矢印B方向)に付勢しており、通常は、スライドブロック28の軸受部30の一方側の端部がストッパ52(図8(A)では図示せず)に当接し、回転ローラー34と制限部材44との間に隙間Sが形成されている。
なお、一方の把持爪22と他方の把持爪22とは、回転ローラー34が互いに対抗するように対称に設けられている。
また、第1のハンド16は、第2のハンド18とは異なり、図示は省略するが、板状に形成された把持爪がリニアアクチュエーターで互いに接離する方向に移動する構成となっている。
次に、本実施形態の把持装置10を用いた長尺物の把持手順を説明する。
本実施形態の把持装置10は、以下のようにしてある長さに切断された弾性を有するゴムホース等の撓んだ長尺物68を把持して直線状に矯正することが出来る。
(2) 図1(B)に示すように、双腕ロボット12を制御して、右腕14Rの第2のハンド18を長尺物68の第1のハンド16で把持した部分の近傍に移動する。
(3) 図8(A)に示すように、第2のハンド18の一対の把持爪22を互いに離間させ、一対の把持爪22の間に長尺物68が位置するように、第2のハンド18の位置決めを行う。
(4) 図8(B)に示すように、一対の把持爪22を互いに接近させ、回転ローラー34が制限部材44と接触しないように、予め設定した第1の力で長尺物68を把持する(本発明の第2の工程に相当)。
この時、コイルスプリング62は若干圧縮される。したがって、長尺物68は、一対の回転ローラー34の小径とされた軸方向中央部分で弾性的に挟持されることになる。
第1のハンド16で長尺物68の一端を挟持した状態で、第2のハンド18を直線状に移動することで、撓んだ長尺物68を直線状に矯正することが出来る。
回転ローラー34が制限部材44に押圧されると、制限部材44と回転ローラー34との間の摩擦力によって回転ローラー34の回転が制限され、長尺物68が第2のハンド18に対して動くことが無く、第2のハンド18で長尺物68をしっかりと把持することが出来る(本発明の第4の工程)。これにより、長尺物68は、第1のハンド16と第2のハンド18とで、直線状に矯正された状態を維持されて把持される。
なお、リニアアクチュエーター20による一対の把持爪22の把持力(最大)、及びコイルスプリング62のバネ定数は、長尺物68が一定以上潰れないように予め設定されている。
直線状に矯正された長尺物68は、図1(D)に示すように、双腕ロボット12によって次工程へ搬送することが出来る。
次に、本発明の第2の実施形態に係る把持装置10を図面にしたがって説明する。なお、第1の実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
図9に示すように、本実施形態の第2のハンド18では、スライドブロック28が図示しないボルトで本体部24に固定されている。
本体部24には、ピストンロッド70A、金具72、及び制限部材44を移動可能とする逃げ74が形成されている。
なお、エアシリンダ70には、ピストンロッド70Aの双方向(出没方向)の移動を行うためのレギュレーター、電磁弁、エアコンプレッサー、制御装置等からなる空気圧制御装置が接続されている。
次に、図10に示すように、一対の把持爪22を互いに接近させ、回転ローラー34を長尺物68に接触させ、予め設定した第1の力で長尺物68を把持する。
しかしながら、本実施形態の把持装置10では、スライドブロック28が固定されており、第2のハンド18を直線状に移動して長尺物68の曲がりを矯正する最に回転ローラー34を制限部材44に接触させないので、回転ローラー34を長尺物68に接触させた状態でスムーズに回転させることが出来る。
その他の作用効果は、第1の実施形態と同様である。
なお、本実施形態では、制限部材44の移動にエアシリンダ70を用いたが、油圧シリンダ、電動のリニアアクチュエータ等の他の駆動装置を用いても良い。
なお、何れかの回転ローラー34のシャフト36にロータリーエンコーダー(例えば、図2の点線で図示)70を接続し、回転ローラー34(予め径の分かっている)の回転数(回転角度)を計測することで、長尺物68の曲がりを矯正しながら長尺物68の測長(第2のハンド18の移動距離)を測定することが可能となる。
上記実施形態では、第2のハンド18の両方の把持爪22に回転ローラー34を用いたが、いずれか一方にのみ回転ローラー34を設ける構成としても良い。
上記実施形態では、第2のハンド18に回転ローラー34を用いたが、第1のハンド16に回転ローラー34を用いても良い。
上記実施形態では、把持爪22の移動に電動式のリニアアクチュエーター20を用いたが、電動式のリニアアクチュエーター20に代えて、空気圧、油圧等で駆動されるアクチュエーターを用いても良い。空気圧、油圧等で駆動されるアクチュエーターを用いて把持爪22の把持力を調整するためには、電気制御式のレギュレーターや、2圧回路(ガイド時:低圧、把持時:高圧)を組めば良い。
上記第1の実施形態では、リニアアクチュエーター20の把持力とコイルスプリング62のバネ定数とによって回転ローラー34の回転/固定の制御を行うものとしたが、例えばリニアアクチュエーター20の位置そのものを制御することによる把持爪22の位置制御によって回転ローラー34の回転/固定の制御を行っても良い。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。また、把持する長尺物68は、ゴムホースに限らず、可撓性を有するものであれば電線等の他の部材であっても良い。
16 第1のハンド(支持部材)
18 第2のハンド(支持部材)
22 把持爪(保持手段)
34 回転ローラー(回転体)
44 制限部材
62 コイルスプリング(弾性部材)
70 エアシリンダ(駆動装置)
Claims (6)
- 移動可能に構成された一対の支持部材と、
前記支持部材に設けられ、長尺物を保持する保持手段と、
少なくとも一つの保持手段に回転可能に設けられ、前記長尺物に接する回転体と、
を備え、
前記保持手段は、前記回転体の回転を制限する制限部材を有し、
前記回転体は、保持した前記長尺物に向けて前記回転体を付勢する弾性部材を介して前記保持手段に移動可能に設けられ、前記長尺物を保持する力に応じて前記弾性部材が弾性変形することで前記回転体が前記制限部材に接触して前記回転体の回転が制限される、長尺物の把持装置。 - 移動可能に構成された一対の支持部材と、
前記支持部材に設けられ、長尺物を保持する保持手段と、
少なくとも一つの保持手段に回転可能に設けられ、前記長尺物に接する回転体と、
を備え、
前記保持手段は、前記回転体の回転を制限する制限部材を有し、
前記制限部材の前記回転体との接触部位は、前記回転体を軸方向と直交する方向から見た前記回転体の制限部材側の外周面に沿った形状に形成されている、長尺物の把持装置。 - 前記回転体は、保持した前記長尺物に向けて前記回転体を付勢する弾性部材を介して前記保持手段に移動可能に設けられ、
前記長尺物を保持する力に応じて前記弾性部材が弾性変形することで前記回転体が前記制限部材に接触して前記回転体の回転が制限される、請求項2に記載の長尺物の把持装置。 - 前記保持手段は、前記制限部材を前記回転体に対して接離させる駆動装置を備えている、請求項2に記載の長尺物の把持装置。
- 前記回転体は、軸方向中間部が、軸方向両端部よりも小径に形成されている、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の長尺物の把持装置。
- 請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の長尺物の把持装置を用いて長尺物を把持する長尺物の把持方法であって、
一方の支持部材の保持手段により、前記長尺物の長手方向の一部を保持する第1の工程と、
前記長尺物の長手方向の他の一部に、他方の支持部材に設けられた保持手段の回転体を接触させて保持する第2の工程と、
前記長尺物を保持した状態で、前記一方の支持部材と前記他方の支持部材とを互いに離間させる第3の工程と、
前記他方の支持部材で前記長尺物を保持した状態で、前記回転体の回転を阻止する第4の工程と、
を有する長尺物の把持方法。
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JP2013164064A JP6267891B2 (ja) | 2013-08-07 | 2013-08-07 | 長尺物の把持装置、及び長尺物の把持方法 |
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